雨のGW後半

2023.5.7(日) 徒然 110

今年のGW後半は雨となった。
元々雨の予報だったから「仕方ないな」と思う。

22時ごろの関門橋 

5月4日は三倉岳の日帰りで、相当疲れていた。
クライミング自体にはあまり歳を感じないが、移動の疲れや体の回復の時間に関してはかなり落ちているようだ。

広島のお土産

「いか姿フライ」は呉愛が強いり~さんから頂いた。
昨年の夏、呉市に行ったので非常に親近感が持てる。
お風呂での擦り傷の痛みをはじめ、三倉岳の余韻は大きい。

雨中のヤマボウシ

梅雨時みたいにザーザーと降る雨。
図書館の本でも読む。

「風立ちぬ 堀辰雄」
宮崎駿のアニメ映画がなければこの小説の良さは分からない。
・・・風立ちぬ、いざ生きめやも。

「河童 芥川龍之介」
95年前に書かれたこの本の内容には驚くしかない。
とても小学校の図書室には置けない。
龍之介は河童の国に理想をみたのではないか。

外猫 シマジロウ

この時期、雨が降ってもユリやアジサイがどんどん大きくなっていくのが窓から見てもわかる。

今年はアマリリスを増やしてみたい。

三倉岳 Debut!

2023.5.4(祝) 三倉岳 1

GWの天気が徐々に良くなり、急遽さとちゃんに誘われて広島:三倉岳に行くことになった。
三倉岳と言えばクラック。
私は古い棒フレンズしか持っていないので、タケシさんに「新しいカム」を借りたがそれもかなり旧型だった。
まあ、油を引けば使えそうだったので全部持って行った。
4:00 熊本の自宅発~植木IC~大宰府IC
5:30 大野城市のさとちゃん宅発~広島県大竹IC~
9:00 三倉岳キャンプ場

キャンプ場から岩場まで、重荷を背負って山道を20分歩く。
日ごろ日向神で楽ばかりしているのでちょっと辛い。
「源助崩れ正面」で地元のりーさん、藤原さん、小田さんと合流。
お目当ての「モアイ・クラック」は順番待ちなので上部のⅡ峰へ移動した。

さて、久しぶりのクラック登り。この頃は「トラッド・クライミング」という。
最初は「Tr.でも」と思っていたがそんな雰囲気はなく、カム一式を渡された。
しかたなくリードで取りつく

① 十六夜(5.8) MOS
下部が軽いかぶりで、足元がスカスカする。
キャメロットがスパッと決まり、まずまずの出だし。

② 白日夢・左(5.9) MOS ※上の写真
出だしでC-4番を使ってみた。

終了点まであと少し。終了点はリングキャッチにカラビナ残置が多い。
「100岩」に載っていない新しめのエリアはグレードも一般的か。

③ なごみ (5.7) OS
ボルト1本と横クラックにカムを使う。
登っているのはりーさん。
風の通り道でけっこう涼しい。

この後、Ⅱ峰から少し下り「源助崩れ東面」へ。

④ ウー (5.11a) 敗退
指の入らないクラックのボルトルート。厳しい。

⑤ スカイウォーク (5.10c) NG
素晴らしいスカイラインを登るボルトルート。

極端なスラブから最後はカンテになる。

ヘルメットが似合う男になりたい。

さて、お昼を食べて仮眠をとっていたら「モアイ」があいた。
⑥ モアイ・クラック(5.9) MOS

「源助崩れ正面」の中央にある顕著なクラックが「モアイクラック」
右側がモアイ像の顔にも見える。

中間部までは快適なサイズのクラック登り。

最後のチョックストーンにC-2番を使って思い切りよく越えるところが核心。

⑦ ヒップ・クラック(5.9) ★ MOS
このエリアの看板ルート。
下部は右上する細いクラック。
上の図は、チムニーに入って太い木の根にスリングでプロテクションを取っているところ。
チムニー上部のチョックストーンもやっかいな存在。
C-5番が奥に入りすぎて回収に手間取るなど、慣れないチムニー登りで時間がかかった。

ここがOW(オフウィドス)という難物のワイドクラック。
最初、左のフェースに出たので、下で見ていた人をひやひやさせたかもしれない。
私の場合、クラックの奥になんとかフィストが決まり、20㎝刻みで体をずり上げることができた。
擦り傷だらけになりながら、十分満足の1本。

帰りは道沿いのエリアやルートを案内していただいた。

三倉岳をバックに左からりーさん、小田さん、私、さとちゃん、藤原さん。
やはり地元の方に案内していただくと内容が濃かった。
この場を借りて感謝の気持ちを伝えたい。
1泊の予定でキャンプサイトも予約していたが、翌日は雨の予報で日帰りになった。

岩国IC~下松SA(夕食)~大宰府IC~植木IC~自宅着
九州に入ると雨になった。
体が相当疲労していたので、雨が降ってちょうど良かったと思う。

ハートエリアの最新ルート

2023.5.3(祝) 日向神:ハートエリア 179

4月の下旬、ちょっとハートエリアに行かない間に新ルートが5本もできていた。
場所はメインエリアから右へワイヤーを3カ所ぐらいくぐった、マルチの「SKルート」がある「南面エリア」。
今日は4本をOSできた。
「ど・S (5.11b)」もリピートしてみた。
その後はみんなで岩場の整備をした。

「三葉躑躅:エクステンション(5.11a) 長友」 OS
下部の5.10部分でラインどりを間違えて5.11クラスのムーブで登ってしまった。
美レイヤーはゆきえさん。カメラはK1さん。

「睡蓮 (5.11a) 井ノ口」 OS
本日完成した井ノ口さんの2本目のルート、第2登。
すぐ左の「春告鳥(5.10d) 井ノ口」も面白い。

半世紀ほどの時を経て灯った我が家のランタン2個。
ホームセンターで買ったパラフィンオイルは煤が全くでなくてすばらしい。

阿蘇:春の花便り

2023.4.30(日) ハイキング 26

午後からは晴れの予報なので、午前中は草取りをして昼前にゆっくりと出発。
数年ぶりに開通した「マゼノミステリーロード」を目指す。

甲の瀬キャンプ場の近くでやっと1本見つけた。

ニオイタチツボスミレ

他にはキスミレ、オドリコソウ、オタカラコウなど。

カナヘビ

暖かくなるとカナヘビは多い。昆虫はまだ少ない。

マゼノミステリーロード

この道は斜面の崩落で3年ほど通行止めだった。
名前は魅力的で景色も良いが、走ってみると意外に短い。
この後、「押戸石の丘」への案内板が見えた。
20年ほど前、小国方面から訪ねてみたら道が分からずたどり着けなかった思い出がある。ならば今日、行ってみよう。

押戸石の丘(The Hill of Oshitoishi)

左の岩は「はさみ石」で、石の狭間を夏至と冬至に太陽が通るらしい。
また「嘘つきがこの間を通ると挟まれる」そうだ。
通ってみたが挟まれずに済んだ。
最大の「押戸石」は方位磁針が正常に働かなくなる不思議な磁気も持っている。

押戸石の丘から大観峰方面を望む

阿蘇カルデラの外側は浸食された「火砕流台地」が広がる。
後方には九重連山があり、360度のパノラマが楽しめる。

ロードスターNDとNA

「ロードスターは隣同士で停める説」は男池に続いてここでも証明された。
白いNAは名古屋方面から来ていた。
帰り道、菊池水源の清水谷に寄った。

ホウチャクソウやナルコユリはまだこれからだろう。

ギンリョウソウ

ギンリョウソウは葉緑体を持たない白色の花。花芯は紫色をしている。
この撮影にはEOS-Mのバリアングルが役立つ。

マムシグサと寄ってきた虫

マムシグサのツボからは虫(キノコバエ)の好きな匂いがして、雄株に入って花粉を付けたハエが雌株に入って受粉させるのだが、ハエは雌株からは脱出できない仕組みになっている。雌株のツボ(仏炎苞)を割くと中から死んだハエが何匹も出てくる。
地下の芋と果実にも酷い毒があるし、マムシグサは要注意だ。

ブログ表示回数12万回突破!

2023.4.29(土) 徒然 109

本日、4月29日の午後9時現在でこのブログ表示回数が120,018回を記録していた。
昨年の2022年5月8日に10万回を記録しているので、2万回を357日で達成した。
平均56回/1日である。

読者は私の知る限り、下は10歳から上は70歳代までと幅広い。
毎日約50名の方に見ていただき、有難く思っている。
自然と私のモチベーションも上がる。

今日、図書館で読んだ雑誌の中に、「お墓参りはもう古い」という記事があった。
お盆や命日にご先祖様のお墓に行っても、大抵墓石には名前と享年ぐらいしか記されていない。これでは50年もすれば、亡くなった方がどんな人だったかを知るにはあまりにも情報量が少ない。だいたい日本で墓石が一般化するのはまだ200年も経っていないのではないか。
ドラマでは故人を偲ぶ時にお墓参りをするのが定番だが、少子化・未婚率増加でお墓は激減するだろう。
だからこれから、命日等で故人を偲ぶ時は大量に残されたSNSデータを見るようになるだろう。

しかし、私の家族はこのブログの存在を知らない。
♪「いつかある日」
いつかある日、山で死んだら
古い山の友よ 伝えてくれ
子どもたちに 俺の足跡が
こんなブログの中に 残っていると

さて、このブログも公開して早7年と半年を越えた。
私も読者も内容も変わってきている。
もう初期のマラソン愛好者はほとんどおられないだろう。
今はまだクライミングが中心だが、今後はどうなるか分からない。

そこで、今後のブログの主な内容を一応示しておこう。

① みんなが通る道、親の正・負の遺産相続
② 70歳から厚生年金をもらう覚悟
③ 70歳までに胸囲100㎝を目指す「貯筋」活動
④ 70歳からアジサイ・アボカドの苗木販売でもうける計画
⑤ 人間ドックは今後も受けない覚悟
⑥ 70歳からマスターズ陸上で「スプリンター」としてデビューする計画
⑦ 晴山雨読

諸行無常

2023.4.29(土) 徒然 108

GW連休初日は未明からの雨音で目が覚めた。
何もやる気なく、8時から仮眠して10時過ぎから町図書館へ。
大活字版「老人の取扱説明書」「風立ちぬ 堀辰雄」「蜜柑 芥川龍之介」など7冊借りた。
これで雨の連休中の暇つぶしができる。

GWの連休と言えば楽しい思い出が多い。
2022年 八面山で大内ライン(5.11b)RP、日向神ダム下お披露目会など。
2021年 ハサミ岩で開拓、ロドキャン(5.11b)など。
2020年 日向神ダム下で開拓、これがステミング(5.10b)など。
2019年 本匠、鈴木君のルート(5.11b)RPなど。
2018年 備中遠征、「100イレブン達成」など。

ジャーマンアイリス 青系

今年は天候不順で山はあまり期待できない。
5月3~4日は天気が回復しそうなので、日向神:ハートエリアにK1さんが拓いた新しい5.11のルートは登りたい。

ジャーマンアイリス 白系

先日、10年以上飼っていた「スッポンのモグ」がいなくなった。

川で見つけた時は生まれたばかりで甲羅長3㎝ぐらいだった。
10年以上飼って20㎝ほどにの食べごろサイズになっていた。
このスッポンが水槽の蓋を押し上げて逃げ出したのだ。
夕方気付いたときは逃げて数時間も経っていたようだ。
家の周りが田園地帯の我が家ではどこへ逃げたか見当もつかない。

ケヤキに絡まった吹き流し

30年前にはケヤキがこんなに大きくなるとは思ってもみなかった。
枝に絡んだ吹き流しを無理に引っ張ったら「ビリッ!」破れて残ってしまった。

アイリス

このアイリス(あやめ)はほとんど増えない。
ジャーマンアイリスは毎年毎年増え続けて、移植すると土質が違うのか咲いた花の色がそれぞれ違う。

最初はこの色だったような気がする。
青系だったかな?

田舎のロードスター乗り、あるある10選

2023.4.25(火) ロードスター 60

2020年2月に納車1ヵ月目で「ロードスターあるある10選」をアップした。
それから4万キロ以上走って、田舎のロードスター乗りの苦労や特性が更に分かってきた。

① 気が付くと、車のサイドに泥と牛糞がこびりついている。

② 通勤途中に6速~80km/hで走れる農道がある。

③ オープン時、交差点で停まるとカブ号のおじさんが話しかけてくる。

④ 交差点の角の草を刈るために、草刈り鎌をトランクに常備している。

⑤ 正面からバリバリ走ってくる改造軽トラにおびえる。

⑥ オープン時にはシカ、キジ、北帰行するツルの写真が撮れる。

⑦ 雨の日は軽トラで通勤する。

⑧ 年配の方からは「ユーノス」と呼ばれる。

⑧ 家族の誰もが助手席に乗らない。

⑨ 熊本の東バイパスを走ると「丸ゴシックさん」に会わないかとドキドキする。

くまもと県体壁リード大会

2023.4.23(日) 県体壁 26

今日は熊本県山岳・スポーツクライミング連盟による、国体選手予選会なのであるが、同時に小・中学生、一般の部の大会も行われた。
私はビレイヤーとしてのスタッフ、そして一般選手としても参加した。
午前中は少年男女(高校生)、成年女子の予選会があった。
午後になって一般の部になり、私が一番手だった。
1本目は中央の黄色テープ課題。
これはサービス課題で余裕の完登。完登者も4名いた。
2本目が勝負だ。

中央から右へトラバースする水色テープ課題。
ビレイヤーはヒロさん。

右手の赤ホールドは丸くて持ち辛い。

これも持ちにくい右手黄色から左手緑は以外にも薄いカチ。
その上の黄緑は遠い。

結果、ポイントポイントでの判断が遅く6分間を使い切っての「時間切れ」で終了。

これは一般の部で優勝したニッシーさん。

リザルト(成績)が出るまで子どもたちは遊ぶ。

私の成績は3位。カラビナは参加賞だ。
年に1回ぐらい、こんなコンペも楽しい。

「ど・S」をリニューアル、5.11bへ!

2023.4.22(土) 日向神:ハートエリア 178

休日でも早くから目が覚めるので、今日は少し遠回りをして日向神を目指した。

菊池の北方、大分県との県境になる穴川峠(680m)を越え、鯛生金山へ下る。
更に竹原峠を越えて、福岡県矢部に下る。

途中で以前から訪れてみたかった「八女津姫神社」にも寄る。
大きな窟屋や見事な神木(権現杉)は素晴らしいパワースポットだ。

八女市の名称はこの神社が発祥とある。
神社の紋章が「卍」(まんじ)というのも面白い。
ダム湖の右岸道で日向神峡へ向かう。

今日のハートエリアは6名。
アップの後、2週間前に拓いた「ど・S(5.11a)」を登った。
目的はラインの引き直しだ。
実は中間部のラインはもう少し右側のスラブを予定していたのだ。
最初、Tr.ソロで1回登れたが、日が当たり暑くなると登れなくなった。
「こんな難しいどスラブでは人気が出ないだろう・・・」
と思い、登りやすい左側にボルトを打った。
核心部は下部のトラバース部分だったからだ。
おかげでラインはS字状に曲がったがけっこうおもしろいルートになったと思っていた。
しかし、すぐにゆきえさん、ナカさん、井ノ口さんらにオンサイトされてしまった。みんなの困った顔が見たかったのに逆に喜ばれてしまった。
「これじゃあ、イカン!」
ということで本来のどスラブにラインをとることにした。

山森さんの協力で試登してボルトを打ち直した。
しかしここで大問題が発生。
自分がリードで登れないのだ!
午前中はピタッと止まっていたミウラのゴムが午後になるとズルズルッと滑り始めたのだ。(イニシャルDに出てくる熱ダレか?)
なんと4回目のトライでやっと初登できた。
「ど・S (5.11b) B7 17m 緒方一成」の完成としたい。
ビレイヤー、カメラは山森健吉さん。

これでいつものハートエリアのメンバーからはしばらく第2登は出ないだろう。ヒヒヒッ。

クビキリギス!?

2023.4.19(水) 生物 9

水曜日なので久しぶりに県体壁で登ろうと準備していたが、熊本県予選会の準備で登れない。
職場から帰ってスッポンの水替えや草取りをして、午後7時頃夕食。
気温も高く風呂上がりで暑くもあり、窓を開けると花壇から「ジイージーーー!」とやかましく鳴く虫の声がする。
「クビキリギリスだな」と思い、正体を確かめるためにカメラを持って庭に出た。
あまりのやかましさに耳を塞ぎたくなるのを我慢して音の発生源を探した。

いた、いた! カサブランカにとまって鳴いている。

羽根を震わせて驚くほど大きな音で鳴いている。

昆虫図鑑で確かめると、「クビキリギス」とある。
あれ、「クビキリギリス」じゃないぞ!
そこでネットで調べた。
すると、「首切りギス」という物騒な名前だった。
雑食性(草や昆虫)で、口の周りが赤く、血まみれの肉を食べたように見えるそうだ。これも怖い。
ところで「首切り」の由来は、次の様らしい。
人がこの虫を捕まえようとすると、大きなあごでかみつくそうだ。
人がびっくりして体を雑につかんで引き離そうとすると、首の関節が意外に細く、頭がもげる(切れる)らしい。
マダニを連想させるこの特性は怖い。
ところで、我が家は「草原」か?

いっせいのクライミングや日々の日記です