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2018・GWの備中 2日目

2018.5.5 備中クライミング 2日目

午前6時半、帰りがあるので早めに宿を出発、外気温度は6度と寒い。
「羽山渓谷(トンネルサイド)」
ここは全体が切り立った石灰岩の壁で頭上はルーフになっている。5.14のルートが4本あり平均が5.13か。またもや最低の5.11aは1本しかない。

①「半日仕事 5.11a」 NG もう少しだった。
②同上 NG あと一手だった。
③同上 NG もう疲れて意気消沈。ヌンチャク回収。
他のは登れそうにもないので、「鍾乳洞」に入ってみた。2年前に買ったヘッドランプが初めて活躍した。外気温が低いのであまり涼しくもなかったが、夏ならば快適であろう。
④「半日仕事 5.11a」NG ヌンチャク架け
⑤「半日仕事 5.11a」RP 我ながらよくねばった。うれしいイレブン100本目。

他の3人は「もう秋だ 5.12c」にトライ。まっすぐ登れば「成羽のユージ 5.13b」という平山ユージのルートになる。登っているのはコガさんで、かっこいい。

午後からは「長屋坂エリア」に移動した。
ここは前回(2017.11月)にも訪れた老若男女に人気のエリアだ。
ところがこの日は「ハンノキムシ」の黒い幼虫が大量発生してエリアの左半分を占領していたのである。ビレイ中の女性の胸や肩に10匹以上も上から下がってきていても、このご時勢では手で払ってあげることはできない。当然ルートにも大量にへばりついているのでやる気が萎えてしまった。(午前中で満足?)
⑥無名ルート(一番右端) MOS
「壁の散歩道 5.10c」と思って取り付いたが違っていたようだ。
⑦TTハイスクール(5.10d)NG
二つ星のスラブ。ホールドがつるつるに磨きこまれて実質は5.11だろう。右側がTTハイスクールにトライ中のタカタさん。

他の3人はMorisama(5.12a/b)などに何回もトライしていた。すばらしい体力と気力である。
集合写真は左から私(いっせい)、タカタさん、顔出しNG・匿名希望のHさん、コガさんである。

午後3時30分に撤収。
広島まではGWお決まりの大渋滞、午後7時ごろ宮島SAで「広島お好み焼き800円」を買い車中で食べた。
午後11時30分には自宅に着いた。
1泊2日の総経費が11,000円ではまた行かねばならないだろう。

2018・GWの備中クライミング 1日目

2018.5.4~5 岡山県:備中クライミング 

5月4日
午前5時、コガさんと私の車で熊本(自宅)を出発。
午前6時、広川SAでタカタさんと合流。
午前7時半、小倉駅でHさんと合流。
山陽道は広島を過ぎた辺りで10数キロの自然渋滞、さすがGWである。
午後1時過ぎには備中町に着いた。約520kmの長旅であった。
今回私は2回目なので、経験者のHさんが言う「面白いところ」へ行くことになった。
「面白いところ」と「難しいところ」とは同意義語であるらしい。
「権現谷」は結構遠かった。スケールも大きい。

①トメ吉(5.11a)MOS
このエリアの最低グレードがこの1本。石灰岩で足元がえぐれているので足が切れないように慎重に取り付く。長旅で体は慣れていないが幸先良く登ることができた。
これが「100イレブン・プロジェクト」の99本目になった。

②五右衛門(5.11b/c) 敗退
見た目よりホールドが滑らかで2ピン目も架けられない。全員敗退。
③もも (5.12a ) 敗退
三ツ星の超人気ルートで、架けてあるヌンチャクをお借りした。
4ピン目までは行けたが、その後はハングドッグ。ほとんどガバホールドなだけに回数をこなせば行けそうである。全員敗退。

足元がえぐれている石灰岩では1ピン目が遠いのでプリクリップは普通である。
ここで、「輪投げ」や「チョンボ棒」の作り方を学んだ。

このエリアはほとんどが5.12のルート。女性クライマーも多く、みなさん粘り強くトライしていた。
夕方、成羽町のスーパーで買い物をして、備中町長屋の「杉田ハウス」に投宿。
素泊まり1500円、相変わらず満室であった。
明日はどこのエリアに行くか?
私は「登れる5.11のあるエリア」を希望したが、他の3人は「登れない5.13に触る」方を希望したので「羽山」になった。
私は持参した飲み残しの梅酒がバッグの中でこぼれて着替えを濡らしていた。
色気もなく、酒もあまり呑まない男4人では早めの就寝となった。

備中、初見参!

2017.11.4~5 岡山:備中クライミング

4日
5:00 植木支所に集合(キーボウ、シロ、コガ、いっせい)、出発。
植木ICから高速道に乗り、一路岡山をめざす。西の空に月がきれいだった。
途中、志和~西条間で事故のために下道を走ることになって時間をくった。
12:30 岡山県備中町用瀬小屋着。約530kmのドライブだった。
この小屋はクライマーの為に作られたらしい。
広場には手作り感一杯のボルダー壁まである。

2ルンゼは歩いてすぐのとろにある。急坂のルンゼで落石注意だ。
①かぶったエイト(5.9)MOS
先客がロクライムの練習をされていた。下部は石灰岩の落石が再び固まった形状だ。まずはこれでアップ。
②やさしいフェイス(5.10a)OS
石灰岩らしいコルネもある。見た目より滑らないので少し慣れた。
③ハニワの涙(5.11a)RP
先に取り付いたコガさんが苦戦をしていた。ビレイをしていたキーボウさんはもうすでに戦意喪失気味。
ほぼ垂壁で石灰岩らしさがなく、出だしからしてムーブが見えない。
3ピン目を取る前にフォールするとけっこう落ちる。
下からは見えないポケットにまさぐった指が入ったときは嬉しかった。
5~6便出し、夕暮れ迫る中でやっとRPできた。
高身長の人には易しいらしいが、体感グレードは5.11b/cか。

杉田ハウス
伯耆大山紅葉ハイク組の4人(マミリン、かなちん、ヤマアキ、ゆかり)と合流してサンディ成羽店で買出し。用瀬の杉田ハウスに素泊まり1000円で投宿。
夜はキムチ鍋をつつきながらの四方山話。まあこれが遠征の楽しみか。

5日
6:30 起床。女子力の高い方々のおかげで朝はおいしい味噌汁のご飯だった。
外では「トントン・カンカン」と鐘や太鼓の音が鳴り響き、行ってみると地元の祭りがあっていた。子ども獅子舞に頭をかまれ、今日の縁起も良くなった。

 

長屋坂エリア
午前9時頃に着くと、もう登るところがないぐらい人が多かった。

①ザグ(5.9)OS
凹角登りで、最後のガバがスルスルと滑る。
写真はトップロープで登るマミリンさん。

 


②少年ジェット(5.11d)NG
他に適当なルートが空いていないのでこれに取り付いた。
見た目は易しそうだが1ピン目にかけてからが難しい。
振られ落ちするので岩肌にこすれたカラビナの跡が三日月状に生々しい。
何回かトライして「ここで消耗しては後が続かない」と思い転進した。
写真はど根性のトライでRPしたコガさんの雄姿。だから彼はこれ1本。


③スプリング(5.11a)★OS
凹角状のフェースからスラブのフレークを左上する。
難しさはないがホールドがつるつるに磨かれて全く油断できない。
登っているのは昨日2ルンゼで写真を撮っていただいた香川の方。

④パイナップルクライシス(5.11b)★★ RP
左へトラバース気味に登っていく面白いルート。
手はガバが多いので足の置き方がポイントになる。
前腕がつりそうになった3便目でうれしいRP達成。

どのルートも東秀磯氏の開拓なのでこれらが日本標準と言えるであろう。
岩場は南向きで冬も良さそうだ。
8人で記念写真。

14:30 クライミング終了。
22:30 植木着。
笠原IC~植木ICの途中で夕食を食べ、無事にもどって来た。
4人乗りのハイブリッド車で交通費・宿泊費・食費込みで約1万円の格安ツアーだった。また行こう。