夏は八面山の下部エリア

2017.7.30 八面山(下部エリア)

真夏でも登れるという八面山下部エリアに初めて行った。
大雨災害のあった日田市を避けて、泗水から小国~玖珠~八面山は115km、約2時間半のドライブである。
昨日から登っている山道さんの丁寧な案内メールで迷わずに岩場まで行けた。他のエリアよりアプローチは大変短い。岩場は北向きで陽が当たらない分しっとりとしていて午前中の早い時間は登りにくい。
メンバーは福岡の山道さん、宮崎のTさん、Mさん、Eさん、Yさんらである。

①ストレッチ(5.10b) OS
岩がしっとりしているのでやりにくいが幸先良く登れた。

②バンザイ(5.11a) NG
1便目は最初の「バンザイ」動作で落ちた。全くのお手上げ状態である。八面山最強の5.11aと云われているらしい。

初恋クレイジー(5.11b) RP(5~6便目)
毎回下部の凹角状で消耗した。ハング、ポケットと内容豊富。有名ルートなので登れてうれしい。うまい人の登り方やアドバイスを最大限に享受して完登できた。上半身裸もうまい人達の真似で、気合が入った。

 

 

 

バンザイ(5.11a) RP (5~6便目)
スローパーの持ち方は「スポーツクライミング教本」に詳しい。午後になって手も止まるようになり、うれしい「万歳」となった。

 

 

 

 

⑤ウキウキ通り(5.12a) NG
「11aをやっと登っているのに12aなんてとんでもない」と思っていたが山道さんのお誘いや皆さんの頑張りに触発されてトライしてみた。このエリア唯一の三ツ星ルートでもある。
写真のクライマーは私ではなくこのルートを見事にRPされたYさん。
1便目、すぐに落ちるかと思いきや意外にも中間部まで行けた。その後もテンションをかけながら終了点まで到達。
2便目、帰り支度の始まる頃にラストトライ。指先が痛くてカチが持てずにフォールしたが2テンションで終了点まで。
次回は登れそうだという気持ちを抱いて、初の下部エリアを終了。

車のトランクにリュックを置くと、マダニが落ちてきた。デコピンを何発もくらわせてもつぶれずに逃げ回る。最後は石を乗せて踏み潰した。ここでは持ち物は広いシートの上に置く習慣をつけたい。

奥壁「かかってきなさい(5.11a)」 MOS

2017年7月23日 日向神クライミング

奥壁エリアは上級者向きのエリアというイメージがあり、まだ2年ぶり2回目である。
午前9時に着くと、もうジローさんがアプローチの草刈とアップ用のヌンチャクまでかけておられた。
メンバーは熊本からジローさん、しのぶさん、うださん。佐賀からメイシーさん。福岡から井上さん、北島さんという顔ぶれ。

菊池市は昨夕、ゲリラ豪雨(?)に見舞われ、七城の音楽祭に降臨していた「白龍」も危うくびしょぬれになるところだったが、間一髪濡れる前にお帰りになった。
日向神は夕立も来なかったようであるが、壁の基部は少ししっとりしている。

①つくつくほうし(5.8) リピート
5.8といってもここは奥壁。油断はできない。

②かかってきなさい(5.11a) MOS

今日の目標だったので3便ぐらいは予定していたのにマスターでオンサイトしてしまった。出来すぎか?
この上から目線のルート名は秀逸。
ただし、このルートは開拓当時のRCCボルトのままだ。特に上部のボルトはカラビナを架けようとしたらくるくる廻って一瞬あせってしまった。写真はオンサイトしてにこにこ笑顔で降りてくる私。

③アッポロ11号(5.11b) NG

ちょっとふざけたルート名だがハングの上は厳しい。私なら「アームストロング」というルート名を付けるだろう。
これはぜひ登りたい。写真はアッポロ11号を登るジローさん。

④パンプダンス(5.11a) NG(敗退)
2年前に3便でRPしているだけにくやしい結果だ。
⑤アッポロ11号(5.11b) NG(敗退)

一日の本数としては少ないが右前腕に痛みが出てきた。日向神レイバック(5.12a)をがんがん落ちながらトライしているみなさんを横目で見ながら午後3時ごろ早めに帰路に付いた。

帰ってから昨日途中までだった庭の草刈をした。この頃は我が頭の散髪は3週間に1回だが草刈は2週間に1回行っている。
写真のヒマワリはこぼれ種から成長したもので、道端に咲いている。
来年はここにずらっとヒマワリを植えてみよう。

「実るほどこうべを垂れる向日葵か」

大円筋

2017年7月17日 本匠の翌日

本匠の猪鹿ロックエリアで「ムンクの叫び 5.11a」を登った。

写真は気合を入れて上半身裸でルートを見上げる私。
脇の後ろに少しふくらんだ筋肉が見える。これが大円筋で、この筋肉が発達するとクライマーとして力が出るらしい。

 

 

 


帰ってから背中の自撮りをしてみると、背中の大円筋が確認できた。
後背筋のように大きくないのでこの筋肉だけを鍛えることは難しいだろう。たぶんクライミングでついたものだ。

 


上腕三頭筋も以前と比べて大きくなったように感じる。しかし一般的にはクライミングで使うのは上腕二頭筋の方だろう。これは昨年買ったプッシュアップバー(約1000円)と長女からもらったアブローラー(約1000円)の成果と思われる。

 

12クライマーになるためには、あと2~3キロ体重を落とすのが早道だと思われるが、今の私は「やせた12クライマーより細マッチョの11クライマー」を目指す。
では、「細マッチョの12クライマーを目指せ!」という声が聞こえてくるが・・・。

今回、自分の体の記録を写真で残すのは面白いと感じた。またやってみよう。

本匠 「ムンクの叫び」RP

2017.7.15~16 本匠クライミング

山行前の日にすること。
車にガソリンを入れる。チョークボールに粉を補充する。手足の爪を切る。わくわくする。

15日(土)
6:00 大津に集合(キーボウ、空、フジミ、あり吉、いだ、いっせい)
9:00 【井ノ上タワー】
今回は神社エリアの「シュライン」に私は目標を定めていたが、本匠1~2回目が3人いたので「井ノ上タワー」へ行った。
①なめくじら(5.10) リピート  う~ん、体が重い。
②ストレートティー(5.11-) リピート 徐々に良くなった。
※写真は「よし!登ろう(5.11-)」を登るキーボウさん。

 

 


③ヤンキー(5.11-) リピート 昨年4便目でRPしたので一発でリピートできてうれしい。パワー全開で大汗をかいた。 ※写真はキーボウさんより提供

④ちょっくら(5.10-) リピート
⑤なめくじら(5.10) ヌンチャク回収
 

13:00 【猪鹿ロック】
⑥~⑧ ムンクの叫び(5.11a) NG
1便目。4ピン目からラインが読めずに左へ行くと隣のルートに入りそうになり、もどって右に行った。すると少しランナウトして左手の中指をフィンガーポケットに入れるとそこから動けなくなった。5ピン目はその左20cmの所にある。絶望的なポジションから少しでも墜落距離を減らそうとクライムダウンを始めたところで指がすべってフォール!! 足が残り、上半身から落ちて一瞬頭を壁に打ちそうになったが下部はハング帯で事なきを得た。ここは素直に飛び降りるべきだった。
※写真は下部の大きな穴。穴から叫び声が聞こえそう。撮影はあり吉さん。さすがに落ちたときの写真はない。
2便目。ラインは中央突破と見切ったが、途中にあるポケットが濡れていて力が伝わらない。体を上げるとヌルッと指がすべりだす。テンションをかけながらなんとか終了点まで上がった。
3便目。下部のガバ帯で二頭筋、更に前腕までもがつり始めた。午前中に大汗をかいた影響がここで出た。濡れたポケットからパワー全開で核心を越え、上部のポケットから後はカチを拾うだけだったのに、最終一手で力尽きた。
※写真はこれから核心部に入るところ。

猪鹿ロックは前評判通りグレーディングが辛く感じられ、おまけにホールドを持つ指が痛い。みんな5.10a~bで大苦戦した。しかし川からの涼しい風が吹き、夏場のクライミングには最適であろう。
日帰り組(キーボウ、フジミ、あり吉、いだ)と別れ、空さんと私は「やよいの湯」へ。そしていつもの「深川」で明日のために1400円の定食を注文した。
宿泊は「本匠:お茶の間サロン」一人1000円。1Fはエアコン付きで快適であった。宿泊者は二人だけで、そういえば県外ナンバーの車を見ない。みんなこの3連休をどこで登っているのだろう。

16日(日)
7:30 【猪鹿ロック】
①無名ルート(5.10a?) NG うわ!
②ムンクの叫び(5.11a) NG 核心部を何度か練習して遂に理想のムーブを見つけた。今まで右足から上げて左足を上げるのに苦労していたのだが、左足から上げると楽に右足が上がるのだった。濡れた穴の水気はバンダナでふき取った。
③ムンクの叫び(5.11a)RP 5便目。
完全に手順足順を組み立てられたのでスムーズに登ることができた。昨日の3便目、がむしゃらに登ってRPできなくて良かったと後で思った。核心部に小さいホールドは幾つかあるので、指先に力のある人には楽なルートかも知れない。私にとっては二つ星★★をあげたい1本であった。

 

10:00【神社エリア】
で、今回のめあて「シュライン」であるが、「銀杏の小径」から「シュライン下部のげんこつ」にヌンチャクをセットしようと登ったが濡れていて断念した。先日の大雨の影響は大きい。何と言ってもいつもは伏流水となっている神社の前の川に結構な流れがあり、壁下の穴にも水がたまっている。たぶん川と水脈がつながっているのだろう。
午前中で満足した私は空さんのビレイを2回して、神社の前で泳ぎ、本匠を後にした。
3連休の中日、帰りの阿蘇路は赤水まで渋滞した。

梅雨空の下、頼りになる県体壁

2017.7.8 熊本:県体壁クライミング

九州地方を襲った大雨も今日は中休み。
外岩はどこも濡れていると思われるので、昼過ぎまでに雑事をこなして午後は県体壁へ。
東の空には入道雲が沸き起こり真夏のような陽気で、1本登ると汗が噴出した。
クライマーよりビレイヤーが多いという状況であったが、日陰に吹く風はさわやかだった。

 

 

 

 

①右:黄色ホールド(5.10b) リピート
②中:紫色ホールド(5.11c) NG
③中:紫色ホールド(5.11c) RP
④右:赤色ホールド(5.10b) リピート

紫色ホールド(5.11c)は、4月に初めてトライした。「石灰岩に似た形状のホールドと遠いフットホールド」に当初は戸惑ったが「なんとかなりそうだ」という感想を持った。それから月に1~2回トライを続けたが意外にも上部のハング乗っ越しが出来ずに7月を迎えた。

今日も1本目は同じところでテンションをかけた。ムーブはつながっているが、右手の持久力が足りない。
十分休憩して、初めて1日2便目のトライを行いRP(レッドポイント)できた。
4月から6日間、計7便目の完登である。

 

 

今日もおじさん達はいい汗をかいた。

こんなレストはFさんみたいなベテランでなければできない。

愛のエリアで後半戦スタート

2017.7.2 日向神:愛のエリア

6月中旬まで結構登ったので背中や首筋に痛みが出て2週間ほど休養した。
7月を迎えて気分転換にとヘルメットを購入し、2017年度の後半戦をスタートさせた。
あそ望のメンバーはユジン、あり吉、空、そして私の4人。愛のエリアは4グループ、13人と賑わった。岩場につくとすぐ小雨が落ち始めたが徐々に天気は回復して、終日クライミングを楽しむことができた。

①愛は勝つ       (5.10b) リピート
②本命チョコはあなたに (5.10b/c)リピート
③初夢         (5.10a)       リピート
④狸の穴        (5.12a/b)トップロープ NG
⑤愛は勝つ       (5.10b) ヌンチャク回収
⑥たぬきのこぶた    (5.11a) リピート
⑦狸のモモ子      (5.10b) リピート
⑧狸のへ力       (5.11b) トップロープ NG
⑨夢中歩行       (5.9)       リピート

記録を見たら愛のエリアは約1年ぶりであった。とりあえず今日は愛のエリアの登りかたを思い出すのが主な目的になった。

「狸の穴 5.12a/b」にトライするユジンさん。
彼のBMIを勝手に計算したら19であった。私は20である。
私のBMIを19にするためには4.7kgの減量が必要になる。又は、身長を5cm伸ばせばよい。

 

「狸の穴」をトップロープ、ヘルメットでトライする私。
1ピン目が非常に高く、この左手ホールドは近年欠けたらしく持ち辛い。
ヘルメットはPETZL-METEOR。軽い上にあご紐がマグネット付きで片手でも留められる優れもの。ビレイするときはヘルメットをかぶる習慣をつけようと思っている。

 

「たぬきのモモ子 5.10b」を登るあり吉さん。

この右に「たぬきのこぶた 5.11a」がある。
短いが逆層、アンダー、ポッケ、スラブへのマントリングと内容豊富な好ルートである。本日、3回目のリピート達成。
左には「狸のへ力 5.11b/c」がある。トップロープでトライしたが全く登れる気がしない。

今日は帰りにこの谷に住む本物のタヌキを見ることができた。タヌキの方がヒトを見に来ていたのだろう。