カテゴリー別アーカイブ: 岩野山

2023 岩野山で初登り

2023.1.1(日) 岩野山 41

昨年は大きなイベントが続き、大変充実した一年だった。
山は日向神:五色岩の開拓からハートエリアの開拓へと移った。
年間の目標だった「5.12を拓く」ことはできなかったが全力を出し切った感はある。
車は「美しく走る」ことができて、無事故無傷で過ごせた。

12月31日(土) 夜
大晦日は地区の寺総代をやっているので、寺籠りがあった。
紅白歌合戦を観終わって久米区の「安国寺」へ行った。
午前0時前から鐘を衝いた。鐘といっても「半鐘」である。
「ご~ん」ではなく「カーン」となる。
半分の54回で止めた。(私の煩悩はこのくらいかな)

近くの久米八幡宮で大祓い、歳旦祭、直会(なおらい)があって、厄入りの方が奉納した清酒を飲み干し、その流れでお寺まで歩いて来てもう一回飲む。
今年は3年ぶりの飲み方だったので盛り上がった。
4度だった室温が一気に9度まで上がった。
午前3時ごろお開き。

1月1日(日)
初日の出を拝むことなく、ゆっくり起きたらニューイヤー駅伝がもう3区を走っていた。旭化成が12位ぐらいでなかなか上位にならない。
昼食でお節料理と雑煮を食べた。
午後は初登りに「岩野山」へと行った。

誰もいないけれど、新しいチョーク跡があった。
同好の士がいるだけでうれしい。
以前は苦労した「奥の院トラバース」が楽にできた。

あまり皆さんご存じない岩野山山頂の祠。

帰り道にある「味取観音」に寄った。

ここは漂泊の俳人「種田山頭火」が堂守をしていたことで有名。
かなり以前にここを訪れたときは鄙びた観音堂というイメージだったが、久しぶりに来てみると「瑞泉寺・味取観音寺・神武神社」の神仏習合地で、山中に千手観音石像が数十体散らばり見どころいっぱい。

鐘の向こうに今年の干支「卯」が跳ねていた。
なんとも縁起が良い。

午後からの岩野山

2022.2.20(日) 岩野山 40

昨日は一日中雨。
今日は最高気温5度と冷たい風の一日。
そこで午前中は北京五輪の女子カーリング決勝をTV観戦。
日本の「ロコ・ソラーレ」は惜しくも英国に敗れて銀メダルだったが、先日の準決勝:スイス戦も夜中まで観た。

午後は雑用を済ませ、あまりの天気の良さにつられて久しぶりに岩野山へ。

トラバースを2回するだけで肩に力が入ってすぐ満足。


これも久しぶりに山頂へ登った。
鞍岳や阿蘇は白くなっている。
この後は、西尾根ルートで下山。


駐車場のロードスターの写真を白黒に加工して「冬枯れ」を演出してみたが、後方の桜が咲く日も近い。

帰り道に、これも久しぶりに泗水西小学校の近くを通った。
そこでちょっと寄って、高鉄棒で懸垂や蹴上りの練習をしようと思った。
すると運動場の隅にあったはずの高鉄棒がなんと撤去されていた。

今どきの子どもたちは高鉄棒なんてまったく使わないからなあ。
そして、こんなものを設置しておくと変なおじさんがやってきて勝手につかうのを嫌がったのかなあ。

※カテゴリー「体・トレーニング」の「鉄棒トレ 2」を参照

岩野山のルート整理

2021.3.21(日) 岩野山 38

植木:岩野山のルートを幾つか整理した。

①「山の声 5.9 緒方」
夏季に登るルートとして北側に拓いたが誰も登らない。

②「体年齢35歳 5.11a   緒方」
初登以来、誰も登らない。

③「モンローウォーク 5.11a    緒方」
初登以来、誰も登らない。

④「ニッケ栗まんじゅう上部」既存ルート
上部壁の中央を既存のボルトで登っていたが、終了点の岩頭があまりにも危ない。(下記に写真あり)

⑤「上部壁 右ルート」既存ルート
これも危ない。

下の写真は2015年当時の上部壁からのラッペルである。

それが今や下のような状態である。


久しぶりに訪れた方は「ここはいったいどこだろう?」と思うほどの常軌を逸した伐採である。
そのために下のような看板が設置された。

これを見て、私は自分が設置した終了点とハンガーを全て撤去しようと思った。
しかし、木を切った熊本市のTさんと話す機会があり、Tさんは「ゴルフ場からも直接注意を受け、もう木は切らない」と明言され、ゴルフ場から岩場に行く場合に許可を取ることは以前と同じなので全てのハンガーを外すことは止めた。
とりあえず、誰も登らないルートと危ないルートを整理した。

今後は事故を起こさないことが第一なので、以前から危険視されている上部壁の終了点とハンガーは外した。

もうこの岩頭が落ちるのは時間の問題と思える。
地震や台風、大雨の後は特に注意が必要だ。
ハンガーも危ない。

これはアンカー部分が岩の中でクルクル回り、ナットが外せなかった。以前、ここの終了点の1本は手で抜けたことがある。

オールアンカーの浅打ちばかりである。

あらためて、クライミングは「Own  Risk(自己責任)」で行うことを確認したい。

岩野山でボルダリング

2021.1.10(日) 岩野山 51

山には雪が積もりどうも日向神は行きにくい。
こんな時は地元の岩野山だろう。

今日は岩野山のボルダー課題を紹介しよう。
どれも高さがないので一人でもトライできる。

①正面壁カンテの下部

シットダウンスタートになる。
右手は尖ったカチで左手はピンチ、立ち上がりに腹筋を使う。
1ピン目ボルトの手前で左手ピンチを使うと充実する。

②奥の院トラバース

ロックタワーの北面を往復する。
手前の丸い岩から渡り込み戻るのも面白い。

③バック&フット

ロックタワーの真下の凹角部。

④ライター
ロックタワーから右へ12mほどの往復トラバース。
上のラインや下のラインがある。
「ライター」は一つのホールドで「マッチ」をしないトラバースのやり方。(造語です)

ところで、岩場の基部にある写真の板切れをご存じか?

もう字が読めなくなっているが、「岩洞峰」と書いてある。
「ロックタワー」の本名だろう。
知る人ぞ知る、この岩には2つの洞穴があるのだ。

【追記】
昨年から問題となっていた岩野山の大伐採をされた方が判明した。
「私が一人で切りました。のこを5本使いました。ゴルフ場から文句を言われたので、もう切りません」と、その方は言われた。
岩野山で何回か出会ったことのある方だった。
単にクライミングのゲレンデとしてのインフラ整備をしたつもりらしい。

登り始めは岩野山

2021.1.3(日) 岩野山    37

明けましておめでとうございます
今年も楽しく山を登りましょう

山には雪が積もり、晴れながら最高気温は9度の予報。
こんな日は「岩野山」でしょう。
岩野山は小さいけれど、内容は濃いクライミングができる。


「サニーサイドカンテ」を登るナオさん。
本日3回目のトライで見事にRP。


「ニッケ栗饅頭」を登るカズさん。
このエリアの最長ルート。


「ヤモリの卵 5.11a」を登る私、NG。
今日は調子がもうひとつ上がらない。
今年は体を鍛えなおそうと正月からチンニングなどやって肩が疲労気味。


新年早々から集まったメンバー。
今年も事故なくお互いに気を付けて登りましょう。


帰ったらケーキが待っていた。
63年なんてあっという間だった。
しかし、クライミングを再開してちょうど10年。
この10年間はとても楽しく長かった。
「正しい道より楽しい道」をこれからも歩んでいこう。

2020年 新春のご挨拶は日向神から

明けましておめでとうございます
みなさん、お正月をいかがお過ごしでしょうか。
私はお正月の三日間、山へ行くことができてよい年を迎えることができました。
今年はみなさんもたくさん山に行けますようにご祈念申し上げます。

1日(水)
午前2時、地元のお宮での歳旦祭から納骨堂・お寺を回って帰宅。
8時起床。例年ならば旭志元旦マラソンを走るのだが今年は大会が休止。
午前中はニューイヤー駅伝をTV観戦。贔屓の旭化成が連覇して幸先の良い元日となった。
家族で年始の後、午後3時から岩野山へ。
岩野山は昨年12月に大きな崩落があったので、米・塩・魚を持って行って「岩洞峰」で安全祈願をした。

奥の院トラバースなどで初登り。

2日(木)
午前中は箱根駅伝をTV観戦しながら親戚の年始。
午後3時から岩野山へ。我が家から10㎞なので車ならすぐ着く。
ウェルカムエリアトラバースを一応ルート化。奥の院の地下げ作業。
写真がないので、今年の年賀状に採用した写真を載せよう。

昨年5月、本匠の魚道エリアである。

3日(金)
私の62歳の誕生日。昔からこの日は山へ行く日となっている。
同行者がいなかったので昨年からの日向神でのプロジェクトにTr.をかけて登った。
2回目のトライ、何回も落ちたがムーブはつながったのでボルトを6本打った。かなり面白いルートになるだろう。

夕方、道端エリアに行くとまだ2人登られていた。
昨年の11月にできたファミリー壁左端の「一子 5.10a」を登っていなかったのでビレイをお願いした。

開拓者のK1さんに「ルート名は『一郎』の左側だから『令子』の方が良いのでは。」と進言したがすでに時遅しか。

岩野山 トポ図2020年版

2019.12.27(金) 岩野山

先日、山友のSatoさんから「岩野山のトポ図がなくなっています」と連絡があった。
「メモ帳ではなくて良かったです」と返事した。まあ、想定内である。
今日、新しいトポ図を描いて持って行った。

岩場に近づくと、また周りの木がなくなっていた。

もう、夏場は日陰がなくて登れないかもしれない。しかし、暑すぎてやぶ蚊は少ないだろう。

ロックタワーの先は大きく崩壊していた。

こんな大きな岩があったのだろうか、と思うほどの崩落である。まだ上に引っかかった岩があるので十分注意が必要だ。

岩場の樹木の伐採はいったい誰が行っているのか。
岩場としての保全はなされているので意見を言う筋合いはないがやはり気になる。
今日は思い切ってゴルフ場に尋ねてみた。すると、受付さんの言葉ではあるが、
「ゴルフ場は全く関知していない」とのことだった。あまり突っ込んで訊くとクライミングに関して藪蛇になりそうだったのですぐ止めた。

岩野山便り No 1

2019.11.16(土) 岩野山

秋晴れの土曜日だが午前中は家の用事、午後は地域の行事。
しかしその間に2時間ほど暇があったので岩野山へ行った。

今日は駐車場に車がない。シューズと水、カメラだけをザックに入れて出発。
アプローチの林道が妙に明るく感じられる。

どうも落ち葉まで掃いてあるようだ。
岩場に着いてまた驚いた。
広場に座り心地の良いベンチが出現していたのだ。

ビンに入れた「岩野山ノート」には何も書いてないので、やはりどなたかが仕事として整備されたのだろう。ゴルフ場に訊けば何か分かるだろうが、ここはお礼を言う立場でもなし、流れにお任せしよう。
しばらく一人で遊んでいたら、正面カンテのホールドがまた欠けているのに気づいた。浮石を少し落としたが、これからも登る時は十分注意が必要だ。

帰り道で「ジムグリ」を見つけた。ザックからカメラを出しているうちにすぐ分厚い腐葉土の中に潜ってしまい、自称「カメラ小僧」としては大失態を犯してしまった。
ジムグリ(地潜)は日本で一番きれいなヘビと言われている。10年ほど前に九重山で初めて写真撮影に成功した。その後は九重山に行かなければ見ることができない貴重なヘビと思っていた。ところが2017年の夏に八方ヶ岳で出会うことができた。下の写真はその時の物である。

(アーカイブ~2017年8月 「八方ヶ岳 ヘビ図鑑」参照)
こんな素敵なヘビがいる岩野山にはまた愛着がわく。

最後の写真はセルフポートレート。

岩野山:令和の大整備(2回目)

2019.11.10(日) 岩野山ルート整備

10時まで秋のガーデニング。
・コスモス、日日草、マリーゴールド、アサガオ鉢の片づけ。
・百日紅のひこばえ、枝落とし。落ち葉掃き。
・バターナッツカボチャの収穫(初物)
11時から岩野山へ。
駐車場からの林道や岩場の木がまた切って整備してある。本当に歩きやすくなった。「クライマーの皆さん、どんどん登ってください」と言わんばかりである。
広場が本当に「広場」になった。

本日、広場に「記録用ビン(メモ帳、トポ)」を設置した。

登りに来られた方が記録、感想、気づきなど書くことで岩場の保全とお互いの交流ができるのではないかと思う。また、「落石注意」のパウチシートも設置した。
ほどなく、2週間前に会った福岡からの3人が来られたので仕事を手伝っていただいたり、一緒に登った。写真は「カンテ右」を登ってきたSatoさん。

今日は5か所の終了点をステンレスチェーン(1本)と新しいロープに交換した。
基本のセットは下の写真の感じである。

これで格段に安全性が増した。また、上部までつなぐ「ニッケ栗まんじゅう」のほぼ中間点になるバンド帯にボルトを1本追加した。
終了点が立木だった「秋日」にもボルト・チェーンを追加した。

我が家から車で15分と近い岩野山にセブンコーヒーをすすりながら一人で向かう。
「今日は誰か来ていないかなぁ」といつも思う。
誰もいなければ草刈りをして、トラバースで遊んで帰る。
数年前は一人でもロックタワーにトップロープをかけてユマールで登っていたがいまはそこまでの気力はない。
幸いにも今日は3人来られ、終了点の付け替え作業も手伝っていただき有難かった。
帰りに今朝とれたバターナッツカボチャをプレゼント。

これからの季節、南向きで北風の当たらない岩野山はクライミングのベストシーズンを迎える。写真は「ヤモリの卵 5.11a」である。(Satoさん提供)

岩野山、令和の大整備!

2019.11.4(月) 岩野山:ルート整備

3連休の最終日は岩野山のルート整備をした。
10月26日(土)に福岡の方々と「サニーサイドカンテ」を登った時、終了点のスリングが異常に劣化していたのに驚いた。原因は古いロープを使ったからである。古いロープは一見損傷がなくとも紫外線に当たると急激に劣化するのだ。(じゃあ、なんで使ったの? という声が聞こえる・・・)
先日から大きめのチェーン等を買いそろえて今日を迎えた。同行はさんちゃんである。さんちゃんは初心者なのでまずラッペル(懸垂下降)の練習から始めた。

①正面フェース(ノーマル 5.8)
ここの終了点はステンのハンガーが2本とアルミが1本ある。熊本のTさんが新しいロープで長いスリングを設置されているが、やはり永くは持たないだろう。左側を9玉のチェーンと交換した。右側はチェーンの長さが足らないので交換はできず、スリングの結び目をやっとほどいて長さを調節したにとどまった。

②カンテ終了点からラッペル
正面フェースからのラッペルは支点が下にあるのでやりずらい。数年前にラッペル・ステーションに打ち換えたカンテ終了点からラッペルした。

③サニーサイドカンテ(5.9)
ここの終了点は古いロープスリングで劣化が激しかった。

ここは私だけ登って9玉と5玉のチェーンと交換した。
ロープはナイフで切ったので交換は早かった。

トップロープにしてさんちゃんがトライしたが、まだまだ修行が足りないようだ。

④上部壁終了点の整備
ここは以前からの問題個所だ。なんとラッペル・ステーションのオールアンカーで打たれたボルトが1本抜けていたのだ。ここは非常に高度感もあり、私をはじめみんなびくびくしてラッペルをしていた。
上部壁のボルトは以前からあり、オールアンカーでどれも浅打ちである。岩野山の岩質(片麻岩)に負けてしっかりボルトを埋め込むことができなかったのだろう。
幸運にも工具を2つ持っていたので抜けたボルトからナットを外すことができ、ヒルティのグージョン(ボルト)を1本追加することで元からあったステーションを復活させることができた。

やっと下(奥の院)まで安心してラッペルできるようになった。

⑤浮き岩の除去
ロックタワーとサニーサイドカンテの間に浮いた大岩がいつのころからか出現していた。近年の台風の産物かもしれない。
上部壁からロープに下がって偵察するといかにも危ない。クラックに泥が詰まり、徐々に下部から崩壊していったようだ。さっそくハンマーでたたき落とした。
しかし、相当の岩を落としたが、また新たにその上部に浮き岩が出現した。
今度は蹴ってもびくともしないのですぐに落ちることはなさそうだが、まったく油断はできない。

岩場の基部を通る時は、上を見ながらさっさと移動しなければならない。

今後、終了点の整備はロックタワーの「ドミノライン」や前傾壁の「フェアウェイ」、積み木崩し岩でも行う予定である。

ぺったんこスラブの近くに青いフリースの上着が残されていた。心当たりの方はFBのコメント欄にでも書き込んでほしい。