「クライミング」カテゴリーアーカイブ

春のハサミ岩

2024.4.13(土) カニのハサミ岩 66

2024年度の「あそ望山岳会」総会が開かれるので、昼間はカニのハサミ岩で登ることになった。
みんなよりも早く、私は一人で先に登った。
大勢で歩くと動物は姿を隠すし、植物もゆっくり写真が撮れない。

砂防ダム池のオタマジャクシ。
この中で来年卵を産むまでになるのは何匹だろう。

この池には以前からイモリがたくさんいる。
オタマジャクシを食べているのか?

スギの切り株からミズキらしい木が生えている。
よく見ると若葉の上にシャクトリムシがいる。

土筆ショウジョウバカマは1週間遅かった。
小鳥はヤマガラがいた。

① 夕陽のフレアー(5.10a) R(リピート)

登っているのはす~さん。
ほぼ「クラック登り」をしたら左手を少しけずり、今日一番の厳しさを感じた。

② ガバたちのさえずり右(5.11b) NG
③ ガバたちのさえずり右(5.11b) RP

きょうのお目当てはこれ。
分かりにくいホールドを掴むのがポイントだった。

④ 昼間のレイバック(5.10d) OS

登っているのはアリキチさん。
この辺りは以前、相当な泥壁だった。
澤田・川津ペアの開拓というより「開墾」の跡。

⑤ たそがれ伝兵衛(5.10d) NG
⑥ たそがれ伝兵衛(5.10d) RP

いわゆる「リーチ物」だが、1本目で登れなかったのは残念。

カニのいろいろ(5.10c)を登るす~さん。
このエリアだけで10本ほどのショートがあり、一日楽しめる。

⑦ 啄木鳥の音(5.10a) MOS

これは川津さんのプロデュースで、掃除の跡もまだ生々しい。

⑧ 試登(Tr.)
澤田さんの案内で開拓中のマルチルート1P目を試登させていただいた。

今日は総会があるので早じまい。
半年ぶりのハサミ岩、とても楽しかった。

偶然か、今日の総会の場所は「水辺プラザかもと」の「八方ヶ岳」の間だった。

ダム下:マハレ(5.11a)MOS

2024.3.30(土) 日向神:ダム下 220

全国的に桜の開花が遅れているというニュースが流れていた。
さて、日向神はどうだろう?

毎年恒例、男岳分教場跡地の桜。まだ7分咲きか。
校庭のツバキは八重咲で4色盛り! 一見の価値がある。

松瀬ダム湖畔で見つけたサツマイモナリ。

ダム下の「蘭夢庵」はシャガの白い花が盛り。

先週が雨だったこともあり、ダム下2Fは今日も賑わった。

実力者の楠田君は「ブラッデイ・ジャム(5.11c)」をRP。

私は「ワン・チーム(5.11a)」を本日3便目でやっと再登。
4年前は2便目で登り、「お買い得イレブン-a」というイメージを持っていたが、今回のトライで十分に鍛えられた。

写真は「マハレ・ダイレクト(5.11b)」にトライ中の井ノ口さん。
今日はこのポジションから右に上がって、左に回る「マハレ(5.11a)」に臨み、MOSできた。

日向神ダム湖畔の満開桜を愛でながら帰った。
今日も十分満足の一日だった。

五色岩、いいね!

2024.3.20(春分の日) 日向神:五色岩 219

朝までは長崎:野岳に行くつもりでいたが、全国的な寒波の襲来で近場の日向神に転進した。
そして北風の吹かない日当たり良好の岩場である五色岩で久しぶりに登った。

① ⑤-2 不明(5.9ぐらい)MOS

久しぶりに訪れると、ルートが1本増えていた。
ピン間隔の遠いスラブを3ピンほど登ると、昔からあった不明⑤のリボルトになり、終了点が設けられている。(カラビナはない)
【追記 3月21日】
このルートは澤田・川津ペアによる「いつかの南壁(5.9)」だった。このあと、上部の南壁に伸びるマルチルートの1ピッチ目になるそうだ。

② ⑥サンダンサー(5.10c) R(リピート)

③ ⑧岳間茶上白折(5.11b) NG

2ピン目の核心部で力を使った。どうも左手のカチホールドを見逃していた。ハング~スラブ~フェースと変化に富んだ好ルート。

④ ⑨如月(5.11a) NG
核心部でムーブに迷っていたらスリップした。
山友さんは見事にフラッシュ。

⑤ ⑫百色(5.10c) R(リピート)  ※ももいろ
開拓・初登以来初めての再登だった。
比叡山の南面スラブを登っている感じを受ける。

時々小雪の落ちる空模様であったが、風は穏やかで登りやすかった。風の当たる「ハナタテ岩」を登っているパーティーはさぞ寒かったろう。

帰り道、まだ3月中旬だというのに「マムシグサ」が咲いていた。五色岩周辺がどれだけ暖かいかという証明であろう。

正面壁ではタケシさんが一人でマルチルートのリボルトをされていた。
午後は更に暖かい岩場を求めてダム下2Fに移動。
岩場で遅い昼食をとったが、時折強風が吹く。
ダム下は南向きとはいえ、谷間だからだろう。

⑥ 必殺仕事人(5.11b) NG

今日は指の滑りがなくレイバック風の登りができた。

⑦ ワンチーム(5.11a) NG

2020年2月以来4年ぶりなので私の中ではほぼオンサイトトライ。
見た目よりもバランスが悪い。
ホールドは分かりやすいので、この辺りはサラッと登りたい。
体が動かなかったのは寒さのせいにしておこう。

今週末は天気が良くないので、今日の日向神はクライマーが多かった。

ダム下:「マハレ・ダイレクト(5.11b)」初登

2024.3.16(日) 日向神:ダム下 218

年度末の慌ただしい時期なので、仕事は計画的に進めなければならない。
先週のダム下で、「マハレ(5.11a)」に取りつき、3ピン目を右から回り込むよりもボルトを真っすぐ登った方が安全だと思った。今日は直上ラインの開拓がめあてである。

エターナルブルーマイカ(色)のボンネットやフロントガラスに菜の花が映りこんでいた。

① トライアングル(5.10b) R(リピート)
お目当ての左側にあるルートをアップがてらに登り、Tr.をセットした。昔の5.10bはアップといえども力を使った。
②~③ マハレ直上(Tr.)
③ マハレ直上 NG
④ マハレ直上 RP(初登)

右手はカチで、足の使い方がポイント!
ここで3ピン目にクリップ。

上のフレークをアンダーで取るまでが核心部だ。
頭上の木はこの後切り落としたのでもうない。
ビレイヤーは井ノ口さん。

ボルト間隔が近いのでルート図を載せた。
手が切れそうなリッジを使いながらほぼ直上する。

「マハレ・ダイレクト(5.11b)B4 緒方いっせい」とした。

⑤~⑥ 卒業記念(5.11b/c) Tr.
本日、K1さんによって初登されたルート。

初登するK1さん(終了点近く)

1~2ピン目がパワフルすぎて登れなかったので、2回目は左の「イルネージュ」から取り付き、2ピンめから登った。

⑦ 必殺仕事人(5.11b) 敗退
相変わらず私には難しい。

⑧ ブラッデイ・ジャム(5.11c) Tr.

ブラッデイ・ジャムにトライするナカさん

今日もこのルートは人気だ。
お手本のつもりでTr.で登ったが、1テンがかかってしまった。

3月も中旬を過ぎて陽が長くなった。
車にカム類を取りに行った。

⑨ チーちゃん(NP) R(リピート)

細いクラックにナッツをきめる。

⑩ ミレービスケット(NP) NG

プロテクションがNPというだけで登り方はフェース系。
初登した1月以来だが、自信がなく安全第一で左にあったボルトを1本使用したので、NG。
あまりお勧めのルートではない。

ダム下:3週間ぶり!

2024.3.10(日) 日向神:ダム下 217

快晴の今朝は冷えた。

ビオラとチューリップの葉に付いた霜。

ヒヤシンス
ムスカリ

毎週末山に行くので実家が草ボーボーになりかけていた。
午前中2時間の草刈りを実施。
昼前には日向神:ダム下に到着、3週間ぶりとなる。

【ブラッデイ・ジャム(5.11c)にトライ中のゆきえさん】
私が2月10日に拓いたこのルートが今、大人気だという。
何人もの実力者がトライして、オンサイトした方はいないようである。多くの方に取りついてもらうのが嬉しい。

① 「令和6年春(5.10b)B4」 OS(オンサイト)
ちょっと来ないとK1さんがすぐに新しいルートを拓いている。

②~③ 新ルート「マハレ(5.11a)」にトライ

マハラ(5.11a)の左上バージョンになる。
しかし、ボルトの位置から新しいラインを登ることも出来そうだ。

ヒールフックを使うムーブで登りたい。
昨日の野岳で指先が消耗していたので、この課題は次週の楽しみにとっておこう。

先日、庭からカップに移植したスミレがすっかり根ずいた。

春の野岳

2024.3.9(土) 野岳 12

昨年12月の野岳クライムから約3ヵ月たった。
体調も良くて「もうそろそろかな、ヘールボップ彗星(5.11d)」と、毎日自分自身に投げかけてきた。

午前7時に山友さんと熊本市を出て高速道でみやま柳川ICまで。
その後は沿岸道路に乗り、鹿島市から萱瀬ダムを回り、野岳湖から岩場へ約3時間のドライブ。

① ダーティーレイバック(5.10b) R(リピート)
② ダーティーレイバック(5.10b) R(回収)
このルートは2回目、たぶん10年ぶりぐらい。
1回目はさくさくと登った記憶があるのにどうも今日は危なっかしい。岩も日陰でまだ冷たい。
アップが終わったころに、地元のTさんとKさんが「ヘールボップ」にヌン掛けを終了された。本当にありがたい。
③ ヘールボップ彗星(5.11d) 敗退

昨夜のイメージと今日の実態は天地ほどの開きがあった。
もっとイメトレだけでなく、実際の地道なトレーニングを積まなければならない。
④ セシボン(5.11a) NG
⑤ 恐怖のトラバース(掃除)

セシボンの右隣にありほとんど登られていないので上部はコケむしていた。
赤✖ホールドが多くグレードより難しそうで、特にルート名が凄すぎる。
ボルトが何ヶ所も打ち直され、先人の苦労の跡が偲ばれる。
⑥ 恐怖のトラバース(5.11b) Tr.
ルート名にも十分納得。
しかし、トップロープで登ればとても面白いルートであった。

⑦ ブラボー(5.11b) NG

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Resize-2.jpg

この頃Tさんらが掃除して復活させられたルート。
1ピン目は高くちょっと危ない。
このままだとまた誰も登らないルートになるかもしれない。
かなり研究させていただいた。
⑧ ブラボー(5.11b) Tr.
結局、右にある「ハートブレイク」のホールドを使っても相当難しいことが確認できた。
⑨ 魔の終着駅(5.11b) R(リピート)
前腕や指が時々つったが、なんとか登り切った。

改めて野岳の楽しさを味わった一日だった。

帰りは沿岸道路を荒尾まで、田原坂から熊本市内へ帰った。

野菜たっぷりチャンポンと餃子5個セットの夕食。

道端エリア:クラックルート3本

2024.3.3(日) 日向神:道端エリア 216

道端エリアの右側、スラブ壁にナチュプロで登れるラインがあると聞いてさっそく行ってみた。

桃の節句の朝、阿蘇山からは不穏な煙が上がっている。

日向神キャンプ駐車場では「ヤママユガの繭(まゆ)」を2個見つけた。

今朝の気温はかなり低かったので、氷の芸術が残っていた。

① 君のために(5.9) R(リピート)
② だんだん(5.9)  R(リピート)
③ 右上クラック A(NP 5.7ぐらい) OS(オンサイト)

スタートは「ウェルカム・ベイビー」で、穴状クラックにカムを入れながら登る。1本木立にはスリングを掛けて「ビレイは広場で」の終了点まで。ルート名は仮称で、以前から登られていたようだ。

④ ファミリークラック(NP 5.9ぐらい) OS

ファミリー壁の黒いクラックをナチュプロで登った。
キャメロットを1セット以上、ナッツも1個使った。
中間部のクラックは意外と深く、ジャミングもきまる。

終了点はこの地点を利用させて頂いた。
ルート名は仮称、ナチュプロでは初登かもしれない。

⑤ 右上クラック B(NP 5.8ぐらい) OS

スタートはスラブ壁の左側「春の光」で、これも大きな穴状クラックを右にトラバースして進み、終了点は「瞳」を使った。
ロワーダウンでの回収は難しく、下部のカムは外れやすいので要注意。
ルート名は仮称、クラック内が掃除されていないので初登と思われる。

⑥ 木の芽起こし(5.10-) R(リピート)
⑦ シンシア(5.11a)   R(リピート)
⑧ 太郎(5.11a)     R(リピート)

「太郎」の核心部をさらりと抜けたので「俺もうまくなったな~」と独り言ちていたらズルッと足が滑り危なかった。
邪念が入ると注意力が散漫になる!

⑨ だんだん(5.9) R(リピート)
終了点の鉄ビナが錆びて開かなくなっていたので、山友さんの好意でもらったカラビナを替えに登った。

道具箱の中で30年以上も眠っていた「STOPPER 11」を今日は2回使った。
昨年買った6本のカムも日向神で活躍できるようになって良かった。

リフレスに新ルート2本設定

2024.2.23(天皇誕生日) リフレス大牟田 7

1年間で一番寒いイメージのある2月も今年は暖冬である。

ヒヤシンス
ムスカリ

庭の花も春らしさを演出しているが、この後に遅霜とか来なければよいのだが。
ところで、2月後半3連休の天気は芳しくない。
そこで今日は「リフレス大牟田」の人工壁で登った。

5.10aルートから始めたが、高さがないのですぐ登り終えてしまう。
また、5.11台のルートが2本しかないことも少し寂しい。
そこで山友さんの提案で新ルートを設定することにした。

左壁のほぼ中央部「紫✖テープ(5.11b)」である。

2本目は右壁で「紫✖テープ(5.11c)」である。
スタートは右下からのSD(シットダウン)になる。
写真では紫の細いテープが張ってあるホールドになる。
良かったら写真のように右のヒールをかけて登ってほしい。
左壁との段差を使うとヒールなしでも登れる。

今日はリフレス大牟田に行く前に近くの「道の駅 おおむた」に寄った。
すると店内に「今、交通事故に遭いました!」みたいな血だらけのおじさんがウロウロしていた。
びっくりして遠目に見ていたら「いらっしゃいませ」とか言って、ここの店長さんだと店の方に教えてもらった。
どうも「ダイ・ハード」のブルースウィルスのコスプレらしい。
いや、びっくりした。

ダム下にも春

2024.2.17(土) 日向神:ダム下 215

オープンで日向神に向かう国道3号では2~3度の外気温も、ダム下に着く頃は5度になった。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_1178-1024x682.jpg
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_1181-e1708167019921-682x1024.jpg

無風快晴、昼間は18度ぐらいあったのではないか。

ダム下2Fで「登れそうでまだRPしていない」ルートは少ない。
(登れなさそうなルートは多い)
そこで今日は「ぼたもち 5.11a   B7 田中」に取りついた。
4年ほど前、このルートができた頃に1回トライしている。
その時は上部の薄いホールドがパラパラと欠けた記憶がある。

①ぼたもち(5.11a) NG
3ピン目からスラブになるとライン取りも分かり辛い。
風化した脆い岩がパラパラと欠けて落ちていく。
何度かテンションを掛けながらホールドをブラシで削り出していく(?)

「ぼたもち」をTr.でトライしているミカさん。

② ぼたもち(5.11a) Tr.
結局3ピン目のプチトラバースが解決できなかった。
難しいルートはそれなりに勉強になることは多い。
しかしホールドの形状が登るたびに変わるのではモチベーションは上がらない。

③ 必殺仕事人(5.11b) NG
1月8日にRPして以来、再登できていない。

④ 必殺仕事人(5.11b) NG
フレッシュな状態ならば登れる、という自信はついた。

⑤ ブラッデイ・ジャム(5.11c) 敗退
1週間前に初登したルート。
ついぞ今まで落ちたことのない下部のクラックで手が滑りフォール。これ、暑い時は指が滑って厳しいかもしれない。

水分摂取不足で足がつりはじめた。
明日もあるので今日は早めのお開きとした。

エリアに隣接する「蘭夢庵」では「河津サクラ」が見頃を迎えていた。
もうダム下は完全な春を迎えている。

おまけの1枚は、山鹿市の「不動岩」をバックにたたずむロードスター。
顔つきが「春」らしい。

ブラッデイ・ジャム(5.11c)開拓:初登

2024.2.10(土) 日向神:ダム下 214

3連休の初日、ダム下に集ったのは山崎夫婦、井ノ口夫婦、Kくん、そして私の6人。
曇り空の下、気温は6~7度で風もあって寒い。時折日差しがある。
先週設定したルートにTr.を掛けて試登を1回。
寒いけれど体が動いてあっさり登れた。
ドリルを上げてボルトを2本追加。

ファーストトライ。
スタートは左上する「パチンコゲーム」の2ピン目に向かって直上する設定。

核心部のクラックに右手ジャミングをきめる。
ここまでマスターリードなのでクリップにも力を使った。

あれっ、右手がガバをつかんだのに力が残っていない。
降りてくると、寒い中一生懸命トライしたので、ジャムをきめた右手に3ヵ所も血がにじんでいた。
2回目のトライもNG。

左のエリアでは、タケシさんが錆びて取れない古いボルトをディスクグラインダーを使って撤去作業。

昼食後、3回目のトライ。

細いクラックを直上する。

ハング上のホールドは取れるが、足置きが難しい。

上部もけっこう緊張する。

「ブラッデイ・ジャム(5.11c) B7 10m 緒方一成」

ビレイヤーはタケシさん、カメラは井ノ口さん。
この後、「トライアングル」を登るためにシューズを履こうとして腹直筋がつり、登っていたら左右の上腕がつってNG。
筋力を使い切っていた。

帰りの運転では脚がつった。
下はおまけの写真を1枚。

帰り道の牧場にある巨大なコンバイン。