今年は早く散った本匠の銀杏

2016.11.23 本匠:神社、前高エリア

メンバーはキーボウ、リリィ、ひろ、ありきち、空、私。そして会員外のFさん。
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3年前に初めて訪れた神社エリアでは、見事に黄葉した銀杏の傍らで「銀杏の小径」を登ることができた。
あの感動を再びと同じ勤労感謝の日に来てみたが、残念ながら今年は8割がた落葉して、しかも境内は濡れた落ち葉とギンナンで埋め尽くされていた。
しかし、石灰岩の岩場は相変わらず静かに、そして厳しく迎えてくれた。
大分のHさん、地元のYさんのアドバイスを得ながら今日の目標を「げんこつ」に置いた。
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① 銀杏の小径(5.10-) R(リピート)
②③④ げんこつ(5.11+) NG
⑤ 表参道 (5.10b) MOS
⑥ 少年少女 (5.9) OS
⑦ ニョロ (5.10d) OS

写真は「げんこつ」下部のハング帯から出てきたところ。
2便目に終了点まで行ったが、左のクラックは制限だった。
3便目は右の細いクラックを使うがテンションがはいってしまった。このルートは次回のお楽しみとなった。
ありきちさんはみんなの期待を一身に背負って「銀杏の小径」をオンサイトできた。

次は前高エリアに移動した。
「表参道(5.10b)」は見た目より壁が立っていて、終了点がなかなか見えないので長く感じた。
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写真は「ニョロ」を登るありきちさん。

夕暮れ迫るなか、「ニョロ(5.10d)」をうまく登れて気持ちよく今年最後の本匠クライミングを終えることができた。

 

マルチの日

2016.11.12~13 比叡山

今年も11月の会山行は「マルチピッチクライミング」となり、私が担当になっていたので比叡山の南面スラブを選んだ。

11月12日(土)
7:00熊本発~9:30比叡山着  車2台、6名、約110km
①みつばツツジルート(Ⅵ-、5P)
日帰り組3名(ヒロ、キーボウ、空)
②失われた草付ルート(Ⅵ、5P)
宿泊組(ありきち、いっせい、かんすけ)

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③甘草の道ルート(Ⅵ-、5P)
つるべ組(いっせい、ありきち)、懸垂下降3P
写真は1P目、目の前に広大なスラブが広がる。

「失われた草付ルート」を登ったあと稜線をたどり、岩場の末端を歩いて下ると(Fixロープあり)すぐ2本目の「甘草の道」を登ることができた。
近くに鹿の骨が散乱していた。

宿泊は庵「鹿川」、一泊1000円。
この日の宿泊者は10名。
夕食は豚汁、おでん、焼肉など。
飲み物はワイン、etc。
夜は3人のオーナーそろい踏みで賑わった。

11月13日(日)
①第1スラブルート(Ⅳ+、8P)
熟慮組(かんすけ、ヤマアキ)
②ニードル左岩稜スーパー(5.9?、3P)
つるべ組(いっせい、ありきち)
1P(スーパー)、2P(フレーク)、3P(クラック)
1~2Pは体感的に5.10cぐらい。カム1セット使用。
最後は50mいっぱいの懸垂下降で内容充実★★★ルート。
③第1スラブ・スーパー(Ⅴ+、8P)
つるべ組(いっせい、ありきち)
下部はノーマル、上部はスーパー。

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写真は「ニードルの頭」からの50m懸垂である。

【感想】
マルチルートはどんなにやさしいルートでも一つ間違えれば命にかかわることになる。
今回、落し物などをした者も多かったので装備や技術に関してお互いに注意し合いたいものである。
また、今回は初心者の訓練も兼ねていたが、かなり無理があったように思う。
やはりリードやセカンドのビレイ、つるべ登攀、懸垂下降などの基本的な技術は岩野山の正面壁等でしっかり身につけておくべきだろう。
日向神や本匠のショートルートとマルチルートは根本的に違うこともあらためて感じた。
また、会員の高齢化も今後はしっかり考慮しなければならない。特に体力のなさはクライミングのスピードを鈍らせ、大きなリスクとなる。
マルチルートを楽しみたいのであれば、なおさら日ごろから岩に触れ、山に親しみ、体力を養成することが大事だと感じた。

岩野山に忘れ物あり

2016.11.5 岩野山ルート整備

午後から時間がとれたので、岩野山の整備に行く。
駐車場も夏場に2回草刈りしたので結構きれいである。
岩場もまずまずきれいなのだが、ぺったんこスラブの中間部の草付から灌木が生えていたのでトップロープで下がり、片付けた。
1年間でよく伸びるものである。
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その際、終了点で2枚の新しいカラビナを見つけた。
私が以前から残置しているカラビナも残っているのでたぶん忘れ物であろう。
私が預かっているので、心当たりのある方は連絡をしてほしい。

本匠:魚道で5.12に挑戦

2016.11.3 本匠:魚道エリア

メンバーはキーボウさん、会員外でSさん、Hさん、Kさん。
10月は週末に雨の日が多く、力をつけるためにジム(菊南)に通ったところ右肘や指に痛みが出始めた。これでは本末転倒である。
しかしここでSさんに会い、「そろそろ5.12のルートに挑戦したい」と話したところ、「私がヌンチャク掛けをしま~す。」言われて、多少の不安を抱えながらも本匠の魚道エリアに向かった。このエリアは2回目である。

① アッチャンフェイス(5.10a)  MOS アップに最適
② ダイヤモンドフィンガー(5.12a)  TR(トップロープ)でトライ
③ 免許皆伝(5.11b) 3便目でRP
④ ブラザーズ(5.11b) 敗退 指先が痛い
⑤ リバーダンス下部(5.11b) 2便目でRP ジャミングが決まる

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写真①は、免許皆伝(5.11b)
中間部のハングを越えるところが核心。
ホールドは多く、どれを使うか迷っているうちに力尽きてしまう。
3便目でRP。独力でムーブを見つけたので力になった。

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写真②はアップで元気の出るカンテ(5.11a)を登るキーボウさん。
私は前回(8月27日)登ったので、今日はパス。

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写真③は、リバーダンス下部(5.11b)を登るSさん。
上部(5.12a)までヌンチャクを掛けて頂いたが、私はまだまだ力不足なので今日は下部までとした。
Sさんのいる辺り、Hさんや私などクライマー歴の長い者にはクラックにハンドジャムがぴったりときまる。
ハングを越えたところが意外にバランシーで核心だろう。2便目でRPできた。

秋晴れの本匠は意外にもクライマーが少なかった。
会友が行った日向神の道端エリアには多くのクライマがーがいたそうである。
クライミングはこれからが本シーズン。