今日もアクシオン福岡:人工壁

2017.11.26 アクシオン福岡

二日続けて「アクシオン福岡」の人工壁でクライミング。今月4日目の福岡行。
何の用事かといえば、「平成29年度公益財団法人日本体育協会 公認スポーツクライミング指導者養成講習会」を受講したのである。
今日はその最終日で、理論検定(テスト)と実技検定が行われた。
昨夜遅くまで受験勉強したので、検定試験には一応の手ごたえを感じているが、カラビナの種類で「オフセットD」を思い出せず「変形D型」と答えているのが残念である。
実技は人工壁で5.10a程度のルートを登り、安全な確保技術を身につければ良いので問題はないだろう。

ところで、クライミングの話。
アクシオンの人工壁は初めてであったが思ったほど大きく感じなかった。
これまで写真等で見た限りではすごい「かぶり」があり威圧感を感じていたからだ。
熊本県体壁の方がスマートで高さを感じる。
初日は「トップロープクライミング」のセット法や指導法を学んだ。
また、自分たちでルートのセットも行った。

 

 

私は鹿児島のKさんとペアになって、右壁に1本セットして「白十字テープ、5.11b」とした。
テーマは「ガバつなぎ」。
右壁は傾斜が強いのでどこを登っても5.11台になる。

 

 

この写真は福岡の白水さんが「白十字」にトライしているところ。
最上部の遠いホールドが取れずにフォールされた。
あと少しだったので本人も悔しそうであった。
講師の新原さんはオンサイト。
私が核心部にと思ってピンチ持ちのホールドを選んでいたのに、「このホールドは持ちにくい」と瞬時に判断して飛ばし、上のガバを取られた。
壁を登りこんでいるのがよく分かったし、こちらも勉強になった。

午後はボルダリングであった。
各自でルートをセットしてグレードをつけ、お互いにトライしあった。
福岡の女性Mさんがセットしたルートのパーミングホールドが最初持てなかったが、右足への体重移動を工夫したら持てるようになり、3便目でゴールできた。
こんなところがボルダリングの面白みだろうが、私の苦手種目である。
実技としては壁を使って「ボルダリング初心者」にホールドの持ち方や様々なムーブをわかり易く説明するものであった。
受講生の中にはボルダリングジムのオーナーの方もおられ、説明はお手のものだった。

 

 

11月の休日を4日間も費やした今回の「スポーツクライミング指導員養成講習会」で得たものは今後のクライミング人生に大いに役立つだろう。

備中、初見参!

2017.11.4~5 岡山:備中クライミング

4日
5:00 植木支所に集合(キーボウ、シロ、コガ、いっせい)、出発。
植木ICから高速道に乗り、一路岡山をめざす。西の空に月がきれいだった。
途中、志和~西条間で事故のために下道を走ることになって時間をくった。
12:30 岡山県備中町用瀬小屋着。約530kmのドライブだった。
この小屋はクライマーの為に作られたらしい。
広場には手作り感一杯のボルダー壁まである。

2ルンゼは歩いてすぐのとろにある。急坂のルンゼで落石注意だ。
①かぶったエイト(5.9)MOS
先客がロクライムの練習をされていた。下部は石灰岩の落石が再び固まった形状だ。まずはこれでアップ。
②やさしいフェイス(5.10a)OS
石灰岩らしいコルネもある。見た目より滑らないので少し慣れた。
③ハニワの涙(5.11a)RP
先に取り付いたコガさんが苦戦をしていた。ビレイをしていたキーボウさんはもうすでに戦意喪失気味。
ほぼ垂壁で石灰岩らしさがなく、出だしからしてムーブが見えない。
3ピン目を取る前にフォールするとけっこう落ちる。
下からは見えないポケットにまさぐった指が入ったときは嬉しかった。
5~6便出し、夕暮れ迫る中でやっとRPできた。
高身長の人には易しいらしいが、体感グレードは5.11b/cか。

杉田ハウス
伯耆大山紅葉ハイク組の4人(マミリン、かなちん、ヤマアキ、ゆかり)と合流してサンディ成羽店で買出し。用瀬の杉田ハウスに素泊まり1000円で投宿。
夜はキムチ鍋をつつきながらの四方山話。まあこれが遠征の楽しみか。

5日
6:30 起床。女子力の高い方々のおかげで朝はおいしい味噌汁のご飯だった。
外では「トントン・カンカン」と鐘や太鼓の音が鳴り響き、行ってみると地元の祭りがあっていた。子ども獅子舞に頭をかまれ、今日の縁起も良くなった。

 

長屋坂エリア
午前9時頃に着くと、もう登るところがないぐらい人が多かった。

①ザグ(5.9)OS
凹角登りで、最後のガバがスルスルと滑る。
写真はトップロープで登るマミリンさん。

 


②少年ジェット(5.11d)NG
他に適当なルートが空いていないのでこれに取り付いた。
見た目は易しそうだが1ピン目にかけてからが難しい。
振られ落ちするので岩肌にこすれたカラビナの跡が三日月状に生々しい。
何回かトライして「ここで消耗しては後が続かない」と思い転進した。
写真はど根性のトライでRPしたコガさんの雄姿。だから彼はこれ1本。


③スプリング(5.11a)★OS
凹角状のフェースからスラブのフレークを左上する。
難しさはないがホールドがつるつるに磨かれて全く油断できない。
登っているのは昨日2ルンゼで写真を撮っていただいた香川の方。

④パイナップルクライシス(5.11b)★★ RP
左へトラバース気味に登っていく面白いルート。
手はガバが多いので足の置き方がポイントになる。
前腕がつりそうになった3便目でうれしいRP達成。

どのルートも東秀磯氏の開拓なのでこれらが日本標準と言えるであろう。
岩場は南向きで冬も良さそうだ。
8人で記念写真。

14:30 クライミング終了。
22:30 植木着。
笠原IC~植木ICの途中で夕食を食べ、無事にもどって来た。
4人乗りのハイブリッド車で交通費・宿泊費・食費込みで約1万円の格安ツアーだった。また行こう。

日向神:サンセットでルート整備

2017.11.3  日向神:サンセットエリア

3連休の初日はかねてからの懸案であったサンセットの新2ルートの整備を行った。
具体的に言えば、終了点をスリングからチェーンに付け替えた。
まあ、口で言うのは簡単だが終了点の作り方に関しては慣れないのでけっこう難しいものがあった。
今回のように、「とりあえず作った終了点」を更に良いものに変更する場合にしてもいろいろあって悩ましい。
2年前、岩野山に2ヶ所設置した「ラッペルステーション」が簡便で間違いがすくない。値段は高いが道具を探す手間や失敗がなく、何より安全性が高い。
会友からはフジミさん、ユジンさんに協力していただいた。
ユジンさんは新しい終了点になった「赤い実のヤマボウシ 5.11a」をMOSされた。
【写真は「若い時のりりぃ 5.10c」を登るKさん。
左上にぴかぴかの終了点が見える】

 

 

 

 

秋のサンセットは多くのクライマーで賑わった。
今日の私は一仕事終えて人の登りを見ることが多かった。
明日からの岡山県「備中」でのクライミングに備えて体力を温存したのである。
夕方からの「昭和48年度卒 泗水中同窓会 還暦祝」もアルコール抜きで過ごした。