ハサミ岩「ここでトラバース 5.11b B5 10m」開拓・初登

2021.5.9(日) カニのハサミ岩 28

昨日、赤壁エリアの「プロジェクトF」をトップロープ3日目で登れた。
天気にも恵まれ、今日は楽勝気分で岩場に向かった。

切株の上のケルンがかっこいい。


杉林の中で「ジムグリ」を見つけた。
ジムグリは日本で一番美しいと云われるヘビだ。
今日のルート名を「ジムグリ」にして、知名度を上げてみようかと思いながら岩場へ登った。


ハンガーはFix社製で少し大きい。シューズは2足を持参。


この処女の素肌みたいなスラブ壁にボルトを打つ。
(60歳を越えるとこんなフレーズも使える)
終了点は5玉チェーン、プロテクションは5本。

澤田さんの到着を待っていざトライ。
①上段トラバース NG
昨日あっさり行けたトラバースができない。う~ん。
ミウラ(2013)の先端に小さな穴が開いていた。
5.10のクアンタムに交換。

1月に日向神:ダム下の「ビターチョコ」を登って以来の登場だ。

②上段トラバース NG
まだ足の感覚が同期しない。
中段にトライ、なんとか行けた!

③中段トラバースで初登

ラインはこんな感じ。

ここでトラバース 5.11b B5 10m 緒方」とした。
ビレイヤーは八方ヶ岳倶楽部の澤田さん。

この岩の開拓には時間を要した。
①4月18日 1回目の大掃除
②4月24日 2回目の大掃除

③4月25日 Tr.試登、左直登は簡単。
④5月2日    掃除
⑤5月3日    Tr.試登、トラバースに挑戦。
⑥5月8日   Tr.試登、上段トラバースに成功。
⑦5月9日 終了点とボルト設置。
リード3回目、中段トラバースで初登。

昨日刺されたブヨ対策で蚊取り線香2種、防虫スプレー2種を用意したが今日はまったくいなかった。
この調子ならば樹林帯の中は涼しく、夏場も登れそうだ。
はるか頭上に「ハヤブサ」が止まる木があった。

山は虫の季節へ

2021.5.8(土) カニのハサミ岩 27

山に来たら雨が降っていた。
しかし、ハサミ岩の乾きは早い。
赤壁の岩頭に登った。

八方ヶ岳には珍しいセッコクランが一株だけある。
ここから右へトラバースして、立木からプロジェクトDにトップロープをかけた。
下部の10mぐらいはなんとか登れそうに見える。
掃除は簡単だったが、Tr.でやってみると岩が湿っていることもあってムーブが起こせない。
これも見た目以上に相当厳しい。

ロープにずっと下がっていたらブヨに襲われた。
空気が湿っていると出てくるようだ。
プロジェクトは思った以上に登れず、虫にはさされ、もう嫌になって帰ろうとしたところに、川津・澤田ペアが下りて来られた。
ダメ元でもう何回かトライしているスラブ壁のプロジェクトFにトライした。
すると、意外にあっさりと核心のトラバースが出来てしまった。
写真は澤田さんのトライ。

明日はボルトを打って初登を目指す。

帰りは虫たちを見つけながらボチボチ下った。

トノサマバッタの若齢幼虫か?


今年は3回目のツマグロオオヨコバイ。


ツチイナゴの幼虫か? もう少し大きくならないと・・・。


「尺取虫」はシャクガの幼虫。


コアオハナムグリ


キリギリスの幼虫かな?


おまけの「シャクナゲ」

マラソン中継で泣いた日

2021.5.7(金) ランニング 10

昨日は熊本県で東京オリンピックの聖火リレーが行われた。
先月末には宮崎県で聖火リレーが行われ、旭化成のマラソン選手だった谷口浩美さんが走られている。(熊日新聞記事から)
数あるマラソン選手の中でも谷口浩美は特に印象深い。
世間的にはバルセロナオリンピックでの「こけちゃいました」が有名だ。
しかし、私としては30年前の世界陸上東京大会だ。
1991年9月の東京はひどい暑さで、レースが始まると有力所の選手がバタバタと倒れていった。
そんな中、我慢に我慢を重ねた谷口は38キロの上り坂でスパートした。
テレビ画面にアップで映る谷口の顔は苦悶の表情だった。
体は動いていたが、顔は鬼の様だった。
人はここまで厳しい顔になるのか。
まさしく谷口は鬼神と化していた。
私はテレビの前で正座をして泣いていた。

今思い出しても泣きそうになる。

私は30代から40代にかけてマラソンに傾倒し、フルマラソンを36回走った。
時には足や肩が痛く、ひどく暑く、ひどく寒く、下痢に苦しんだこともある。
しかしいつも「あの時の谷口浩美の顔までにはなっていない」と思うと頑張る気持ちが出て一度もリタイヤしたことはない。

【余談】~谷口浩美に勝った日~
30代の頃、1月2日に開催されていた宮崎:尾鈴マラソンに何回か出たことがある。
ある時、走り終わって結果表を見たら、私の次が「谷口浩美 旭化成」であった。
びっくりして知り合いに聞くと、「旭化成に同姓同名の市民ランナーがいる」とのことだった。地元では有名な方らしい。

ロドキャンその後

2021.5.6(木) ロドキャン 5

GW中のクライミングやロドキャンを終えて、今日から平常に戻った。
体はいつも週末のクライミングで疲れているし、頭の中はルート開拓やキャンプの準備で一杯なので平日と週末はどちらが平常なのか分からない。
とりあえず、車の音楽を連休中ずっと聞いていた「荒井由実」から「Uru」に変えた。


「サラサエダシャク」レア物である。
2日、八方ヶ岳の登山道でジタバタしていた。

5月2日のキャンプで一番良かったのは、雨が本降りになる前に薪を集め、ロープ用のシートをかぶせて濡れないようにしたことだ。
改善の余地があるのはキャンプグッズで、特にガスコンロである。今回使ったのは古くなったので山用にしている20数年前のものである。

箱に無理やり詰め込むのでセットレバーが曲がり、なによりワンタッチで火が付かず、ライターのお世話になることである。
今日、ホームセンターのキャンプ用品売り場に行くと、大きさは半分でハードケースに入ったキャンプ専用のコンロが積んであった。おしゃれな形と色で売れ筋なのだろう。
しかし、値段が約7000円とお高い。
倹約してまだ使える古いものを使うか、思い切って小さくて快適なものを買うか。・・・迷うところだ。
次回のキャンプでは結論が出ているだろう。

とりあえず風防を買った。

「ウインドスクリーン」というアルミの5枚板で770円。

GW:ハサミ岩の三連荘

2021.5.2(日)~4日(みどりの日) カニのハサミ岩 26

ゴールデンウィークはカニのハサミ岩に3日連続で通った。

5月2日(日) 曇り∼雨
同行は山崎夫婦。私はスラブ壁の掃除を行った。
全国的に大荒れの日で、八方ヶ岳:カニのハサミ岩にも冷たい風が吹き、雨も降った。
夜は山を下りず、ソロキャンプ。
(ひとつ前のブログ「ロドキャンin八方ヶ岳」を参照のこと)

5月3日(憲法記念日) 快晴
同行はK1さん。
二人でマルチの「第2ルンゼ ドミノライン」を登った。

1ピッチ目を下から。


これは上からの図。25mで高度感がある。


5ピッチ目のフレークは快適。


6ピッチ目の痩せ尾根を行く。景色は抜群である。

地元の熊本でこんなに本格的なマルチルートが生まれたことは、開拓者の澤田・川津ペアに感謝しかない。
午後から参加のす~さんとショートルートを登り、久しぶりに腹筋がつった。
この日のハサミ岩は全部で7名。
※追記
【この山行は、九州クライミングの情報源「K1   HUT」の「カニのハサミ岩」に詳しく掲載されている】

5月4日(みどりの日) 曇り
同行はK1さん。
朝は岩場探しの散歩。
①貫通カンテ(5.10b) R(リピート)
②ロドキャン(5.11b) NG

連休疲れであろう。体が動かずテンションの嵐。
③中央カンテ左の掃除
このラインもなかなか厳しい。
④キコリ
赤壁中央カンテの辺り、3本。

その後、UさんとKさんが登りに来られた。
彼らの登りを見学しながら、「貫通カンテ」は5.10cにグレードをアップしようと思った。
また「ロドキャン 5.11b」も、もう少しグレードを上げようと思う。

3日目の今日は少し早目の撤収。
下りながら岩場や生き物を探した。

今年2頭目のレア物「キンモンガ」 5月は白色の紋なのか?
「ポケット版 学研の図鑑1 昆虫」に掲載されていない昆虫を我が家では「レア物」と称している。


少し古いが野兎の糞。


「ナルコユリ」はもうすぐ咲く。

十分満足の3日間だった。
このブログを書いていて、腹筋に少し筋肉痛がある。
明日は雨の予報なのでゆっくりできそうだ。

GWのロドキャンin八方ヶ岳

2021.5.2~3 ロドキャン 4

5月2日(日) カニのハサミ岩

全国的に悪天候が予想される中、山崎夫婦といつものカニのハサミ岩へ。
私がスラブ壁の掃除をしていると、寒さに打ち震えてマルチルート「ドミノライン」から退却されてきた。
その後もショートルートを登るも天候が思わしくなく早めに撤収した。
駐車場まで下るころには雨も降りだした。
山崎夫婦と別れて、さあ一思案。
今夜はキャンプのつもりで用意をしてきたが、なんとも天気が悪い。雨も嫌だが寒さはもっと嫌だ。さあ、帰ろうか。

しかし、辛党おやじさんは大雨の中でもテントを張っていたじゃないか。
よし、ロドキャン決行だ。
とりあえず、雨で濡れる前に薪は集めた。

テントを張り終えると本降りになり、薪の上にはシートをかぶせて車の中で仮眠。

夕方になって太陽が顏を見せた。
寒いけれどなんとかなりそうだ。

道路の上だが、この後ろが全面通行止めなので車が通ることはない。
テントは相当昔に買った「ダンロップ 山岳用」の2テンである。

ソロキャンプの夜は焚火をする以外、何もすることがない。
否、私には若い頃に覚えた山の歌がある。
空を見上げれば北斗七星がだんだん位置を変えていく。
焚火は最後まで燃やしきるのが難しい。

5月3日(憲法記念日) カニのハサミ岩
新しく買ったテントマットのおかげでよく眠れた。

これも新しく買ったホットサンドプレート。
パンを2枚使ったら、卵まで火が通っておらず黄身が少しこぼれ落ちた。何事も最初はうまくいかないものだ。味は良かった。
濡れたテントは山を下りてくるまで立てたまま乾かしておいた。

今回は雨や寒さのために「撤退」してもまったくおかしくはなかったので自信につながった。
これからは、雨や寒さを楽しめるようになれるかもしれない。

5月のロドキャン 前夜

2021.5.1(土) ロドキャン 3

時節柄、今回のロドキャンは県内の近場にせざるを得ない。
ちょうど2日(日)と3日(祝)はハサミ岩に行く予定が入ったので泊まる所もその辺りになるだろう。

今回のキャンプに向けて、2つの買い物をした。

①折りたたみクッションマット(Wサイズ)
前回のキャンプには数十年前に買った「丸めたアルミマット」を持って行った。それが助手席に鎮座してどうも恰好が良くなかった。
これはキャリーバッグに収納されスマートだ。ホームセンターで約2000円とお安かった。同様の物がブランド品になると3倍ほどする。
②ホットサンドプレート
これはホームセンターで衝動買い。安いものもあったが、家庭でも使えるIH対応品なので約3000円。
アルミダイキャスト製の660gと丈夫そうで、まあ一生使えるだろう。

今回は1日目(クライミング~キャンプ)、2日目(クライミング)だが、敢えて山を下りらずに「なんちゃってキャンパー」の経験値を上げてみたい。


庭のヤマボウシがきれいに咲き始めた。

木材パズルでロードスター

2021.5.1(土) ロードスター 29

連休前に新型コロナ禍によって「おうち時間」が増えそうなのと、孫の誕生日プレゼントに「木材パズル・オープンカー」を買ってきた。
この工作は組立図が超簡潔で「3Dパズル」になっており、大人でも組み立てるのは面白い。

1回分解してアクリル絵の具で着色し、また組み立てた。

車体の色はもちろん「エターナルブルーマイカ」である。
水性スプレーニス3回塗りで仕上げた。

イギリス仕様の左ハンドルを右に移設した。

後から見るとこんな感じ。
後はちょっとロードスターらしくないが、ボンネットが上がる構造にもなっている。これで税込み110円は安すぎだろう。
孫にはパネルの抜き取りやタイヤの組み立て、黒色の着色を手伝ってもらった。

カニのハサミ岩:ショートルートのトポ公開

2021.4.29(祝) カニのハサミ岩 25

八方ヶ岳:カニのハサミ岩のトポ(岩場案内)が公開される運びとなった。

近日中に九州の岩場情報発信地「K1   HUT」のAREA「熊本県」に載るだろう。
岩場の案内としてはマルチルート主体の大作で、開拓の第一人者である澤田さんには敬意を感じる。
ここでは、「エントランス広場~赤壁エリア」のショートルートのみを公開する。(写真の左下部分)
下記のリンクをクリックして欲しい。

カニのハサミ岩 トポ4

ハサミ岩の岩場は車を降りて約30分の山歩きがあり、日向神のように気軽にクライミングを楽しむという訳にはいかない。
しかし、一般登山道からも離れているために樹林帯の中で野鳥のさえずりを聞きながらゆったりとした一日を過ごせる。
そして熊本県内でマルチルート(最大8ピッチ)が楽しめる貴重な岩場となっている。

【3ピッチ目 お茶会テラスにて 12月】

壁は風化したところも多く、まだ開拓途中のところもあってヘルメットは持参したい。
南向きの岩場で、シーズンは秋~春だろう。
冬場は北風が当たらず暖かった。

これからの夏場は虫やヘビに注意しながら日陰でルート開拓を進めようと思う。

【赤壁エリア プロローグ(5.11a)】

伯耆大山には登っていなかった?!

2021.4.26(月) 徒然 55

3月末に「国東半島一泊の旅」を行った。
4月になって「次のロドキャンは何処にしようかな」と考えた。
最初に思いついたのは、日本人なら一度は行くべきと言われる呉市の「大和ミュージアム」である。
そして、次の日にはあまり行ったことがない山陰地方か?
しかし、伯耆大山は若い時に一回登ったからなあ。

・・・・・・・・・あれ、大山は登ったよな。
確か、キャンプ場に彼女を残して・・・・・・。
いや、えっ、ありゃ、登ってなかったっけ?
そう言えば、写真がないよな・・・。
う~ん、なんという記憶の曖昧さ。
でも、確かにキャンプ場には行ったぞ。
前の晩は山道で濃霧に襲われ、車の燃料計がエンプティを示してえらく焦ったじゃないか。
鳥取砂丘では偶然にもバイクで来ていた義兄に遇ったぞ。
島根ワイナリーにも寄ったじゃないか。
あれ、大山はどうだったっけ?

色々な記憶が断片的に残っていて、それでいて何故かいつもは絶対撮って残す「写真」がない。
そうだ、今思い出したが、学生時代に使っていた「オリンパスOM10」が壊れて次の「CANONイオス」を買う前だったのだ。
改めて山の記録一覧表(私はこれまで登った山の記録はすべて書き残している)を開けてみると、大山に登った記録がない。
え~、大山には登っていなかったんだ。
山の仲間が「元谷小屋がどうの、別山尾根がなんたら・・」という話をしたり、テレビで大山登山の番組を観たりしたからだろう。
すっかり「大山には登った」と思い込んでいた。

では、「ロドキャン2日目は、伯耆大山に登ろう!」
と、思ったがこの頃の新型コロナ変異株の勢いは止まらない。
関西には緊急事態宣言が出され、鳥取県でも感染者が出ている。
ここで山陰地方に遠出をするのは如何にソロドライブがメインとは言え、相当ヒンシュクものだ。
やっぱり県内の八方ヶ岳ぐらいしかないかな・・・。


4月25日、八方ヶ岳で見かけた「キンモンガ」
6~8月によく見られるとネット図鑑には書いてあった。
幼虫は「リョウブ」の葉を食べるという。
リョウブは、ハサミ岩の「飯田丸  5.10b」の取り付きに生えていた木肌が美しい高木であることを偶然この日に知った。

 

いっせいのクライミングや日々の日記です