日向神:バルコニー 「空へ」RP

2018.2.24 日向神クライミング

先週に引き続き日向神詣で。
同行はフジミさん。
天候に恵まれ、明日は雨の予報なのに土曜日のためかそれほど車は多くない。
エリアはもちろんバルコニー。(道端でアップ)
2月18日にトライした「空へ 5.11」に再挑戦だ。
今日のために60cmの長ヌンを4本用意した。
中間部の大フレークの辺りをすべて長ヌンにすると「落ちられない」気持ちが沸き起こり、なんとなく体がかたくなった。そのためクラックに差し込んだ手に力が入り両手とも擦り傷ができた。血がにじんだ手の甲を見ると、「今日2回は登りたくない」と思った。
スラブに出るところで大レスト。
この後は先週苦労した所だが、ステミング気味のフットホールドを体がよく覚えていてゆっくり休みながら登ることができた。
「空へ 1ピッチ目 5.11」2便目でのうれしいMRPである。

今日は4本登って早めの撤収。
写真が少ないので自撮写真を一枚載せよう。

帰りの車の中で「いきものがかり」のCDアルバムを聴いていたら「未来(つぎ)の~ 空へ~」というフレーズがあった。「YELL」の一節である。
卒業式の定番曲、季節は春である。

あ~、カーリング女子の銅メダル決定戦をTVで観ながらだと筆がなかなか進まない。
おめでとう、日本。

 

発熱を押して日向神クライミング

2018.2.17  日向神:道端エリア
晴れの予報だったが、前日の雨で朝から霧が濃い。
岩場に着いてもべっとり濡れている。同行はキーボウさん。
道端は東向きで朝日が射すとスラブ壁からは湯気が立ち上った。
乾くのを待てず、トレーニングと割り切って登った。
「だんだん 5.9」など、もう十分に5.11の技量を要した。
「シンシア 5.11a」は最上部も乾いて快適であった。
「太郎 5.10c」など計7本登った。

関東から男女の二人連れが来られていた。
見慣れぬギヤを使っておられたので訊いてみた。
「エーデルリッドのOHM(オーム)」である。

体重差のあるペアの場合、1ピン目に使うとフォール時のビレイが楽になるそうである。この二人の場合、30kgぐらいの体重差があり、女性があまり登れないので有効かも。ちなみにネットで調べたら定価16,000円だった。

1月に自分の誕生日のプレゼントにバーナーを買った。
「SOTO  AMICUS  SOD  320」4,527円で、81gと軽量である。
左はキーボウさんの「スノーピーク」 共にコンパクトタイプであるが、大きな違いは音であろう。

スノーピークは小さいながら「ボボボーー!」と咆哮し、アミカスはほぼ無音。
明るい所だと火がついていないように感じるくらいだ。
たった一人のテント生活なら派手に音が出た方が楽しいかも。

夕方から「あそ望山岳会」の例会。
夜は春から都会に就職するカワコウ君の送別会と代わりに入会したカワシマ君の歓迎会。
楽しいひと時を過ごせたが、店を出ると寒気がしてきた。
自宅に帰ると37.8度あった。

2018.2.18 日向神:バルコニーエリア
夜半に寝汗をかき、朝は37.3度。8時ごろには37度まで下がったので日向神へ。
昨日とは打って変わって車だけでも20台ほど集まっている。岩はパリパリに乾いている。あまり人が多いので道端やバルコニーでみんなうろうろしている。
道端のスラブ壁ではK1さんのビレイで長めの1本(5.10-)を登った。
ユジンさんは外国の女性のために「次郎 5.11c」にロープをかけていた。この優しさやぺらぺらの英語力に怪しいものを感じる。

バルコニーも賑わっていた。
まず、「レフトハンド 5.10d」を登った。ギヤループにかけた左側のクイックドローがどんどん減り、左腕の疲労が大きいのでこのルート名がついたのだろう。
次は「スプリングスカイ 5.11a」を原口さんのビレイで登った。
(写真右側のルート)

4年前にMOSしているので余裕があった。マルチルートのフリー化なのでB10とあるが、13本ほど使った。こんなルートは楽しい。

バルコニーの一番右端に拓かれた「空へ 1P目 5.11b/c」に取り付いた。
登っているのは清川さん。

ボルトがダブルロープを前提に打たれているようで、長ヌンを3本使ってもロープの流れが悪い。上部のスラブが核心で何度かフォールしてやっとテラスに這い上がった。大きなフレークを越えて厳しいスラブと変化に富んで面白い。
注意すべきは、1ピッチ目の終了点まで35mあり、60mロープでロワーダウンするとロープが伸びても5mほど足らないので「すっぽぬけ」がないようにしたい。
清川さんに「微熱より、クライミング熱の方が勝ってますね。」と言われた。

お目当ての「14番目の月 5.12a」は人が多くて寄り付けず、実力者の方々もなかなか登れないのを見てやる気が失せた。まあこれも発熱のせいにしておこう。
自宅に帰ると38.3度。
追記
2月17日の懇親会で隣に座っていた会友が18日に体調不良で山行を取り止めた。
他の会友は大丈夫かしらん。

親から子への襷渡し 

2018.2.11 泗水町内一周駅伝大会

第44回泗水町内一周駅伝に参加。
1区はいつものように私だが、今年はなんと2区を長男(29歳)が走った。
ついに親子での襷リレーが実現して大変うれしい。

概ね長男というのは父親からみるといつまでも頼りない存在だ。
例えば先日、近所の通夜に微熱の父(90歳)の代わりに私が参列することになった。すると父が長男の私(60歳)に「数珠は持っとるか? 車は軽トラば使え。」などといらぬ心配をしてくる始末だ。

私の長男も全く頼りない存在ではあるが、彼の場合は少し事情が違う。
彼は「重い先天性の心臓病」を持って生まれたのだ。
赤ちゃんの時は「はいはい」もできず、2歳のころはいつもチアノーゼで顔は紫色をしていた。
当時は熊本で小児心臓病の手術ができず、3歳の時に久留米医大病院で1回目の手術を受けた。手術の翌日、ピンク色の顔や唇を見たときの感動は忘れられない。
小学校では運動全面禁止だった。勉強もできなかったが生きているだけで親としては良かった。その後も2回の手術があった。
だから中学校で卓球部に入ったときは驚いた。運動はできるのか?
卓球の試合で勝ったのは見たことがない。それでも3年生のときは主将を務めた。
心配された高校進学は自分で地元の公立高校を選んだ。
高校時代は一人でこそこそと勉強したみたいで、3年生の秋には県立大学の推薦合格を決めて周りを驚かせた。
大学の4年間はぱーっと弾けて青春を謳歌して欲しかったが、自宅通の上にコンビニでバイトばかりしていたので親はお金がかからなかった。
卒業後は地元の団体職員になり、地域の消防団員にもなって地域貢献している。

彼は「生きているだけで良し!」と小さいときから思われているので、何か当たり前のことをやっても「へー、意外とやるもんだ」と高評価を得ることができる。
今回も「え、お前が駅伝に出ると!?」と、周りを驚かせた。

そして今日は本番。2区で私から襷を受けると元気に走って行った。

車で先回りして3区中継所で待っていると、いつまでたっても現れない。
「ひょっとすると、途中で倒れているかも・・・」と心配になり、車で迎えに行くと断トツビリで回収車の前を歩くように走っていた。
それでも「あ~、倒れていなくて良かった。なんとか走っているよ~。」と周りをほっとさせた。

ゴール地点の孔子公園で記念写真を撮った。
来年は「最下位からの脱出!」がチームの目標だ。

インフルBからの復活はボル天で

2018.2.10 ボルダー天国

1月下旬に罹患したインフルエンザB型は酷かった。
食事がのどを通らず1.6kgも体重が減った。
体温の最高値は40.0度を記録し、5日間も仕事を休むことになった。

これほど酷くなった原因は幾つかある。
①1回目の受診が早すぎた
発熱から2日目、まだ37.5度の時に検査すると「インフルエンザでないことを祈ります」と院長先生に言われた。結果は陰性で、麻黄湯という漢方薬とカロナールという解熱剤を処方された。私としては「多分インフルエンザでしょう」と判断していただいて、タミフル等の特効薬を出してもらいたかった。
この夜、39度の発熱。
②解熱剤で我慢してしまった
3日目は体温が高くなるとカロナールを飲んでやり過ごした。
夜中にまた39度の発熱。
③2度目の受診は遅すぎた
最初の発熱から4日目、体温が38度を下らないので別の医院で受診。
インフルエンザB型と診断されたが「発熱から48時間を過ぎているのでもう薬が効かないでしょう」と言われた。
それでもイナビルを処方していただき、2回吸った。
5日目から6日目にかけてついに40度を記録。
嘔吐まではしないがむかむかして水も飲みたくなく、更に体重減。

その後も昼間は37度で夜は39度の日が続き、楽しみにしていた最後の職員旅行もキャンセル。なんとか軽くボルダリングができるまで約2週間かかった。
2月4日に今年初めてのボル天でリードクライミングを楽しむことができた。しかしルーフから上に手を伸ばすもなかなか届かない状態だった。
そして本日2回目のボル天クライミング。
ずいぶん体がキレるようになってきた。

昨夜は以前(2013年1月)にボル天で撮ったビデオを観た。
ルーフをトラバースして行く「黒囲いルート」で、最後に力尽きてしまっている。
やっと5.11aを数本登れた頃で、ビレイヤーは今日と同じフジミさんだった。
そして今日は「黒囲い」も余裕をもって登ることができた。
ボル天のリードルートはほとんどがパーマネントルートなので、1年に数回しか行かない私には今の自分の実力を測る確かな指標となる。

写真はビジターで賑わう休日午後のボル天リード壁。外は雨。