「日向神」カテゴリーアーカイブ

ダム下:「マハレ・ダイレクト(5.11b)」初登

2024.3.16(日) 日向神:ダム下 218

年度末の慌ただしい時期なので、仕事は計画的に進めなければならない。
先週のダム下で、「マハレ(5.11a)」に取りつき、3ピン目を右から回り込むよりもボルトを真っすぐ登った方が安全だと思った。今日は直上ラインの開拓がめあてである。

エターナルブルーマイカ(色)のボンネットやフロントガラスに菜の花が映りこんでいた。

① トライアングル(5.10b) R(リピート)
お目当ての左側にあるルートをアップがてらに登り、Tr.をセットした。昔の5.10bはアップといえども力を使った。
②~③ マハレ直上(Tr.)
③ マハレ直上 NG
④ マハレ直上 RP(初登)

右手はカチで、足の使い方がポイント!
ここで3ピン目にクリップ。

上のフレークをアンダーで取るまでが核心部だ。
頭上の木はこの後切り落としたのでもうない。
ビレイヤーは井ノ口さん。

ボルト間隔が近いのでルート図を載せた。
手が切れそうなリッジを使いながらほぼ直上する。

「マハレ・ダイレクト(5.11b)B4 緒方いっせい」とした。

⑤~⑥ 卒業記念(5.11b/c) Tr.
本日、K1さんによって初登されたルート。

初登するK1さん(終了点近く)

1~2ピン目がパワフルすぎて登れなかったので、2回目は左の「イルネージュ」から取り付き、2ピンめから登った。

⑦ 必殺仕事人(5.11b) 敗退
相変わらず私には難しい。

⑧ ブラッデイ・ジャム(5.11c) Tr.

ブラッデイ・ジャムにトライするナカさん

今日もこのルートは人気だ。
お手本のつもりでTr.で登ったが、1テンがかかってしまった。

3月も中旬を過ぎて陽が長くなった。
車にカム類を取りに行った。

⑨ チーちゃん(NP) R(リピート)

細いクラックにナッツをきめる。

⑩ ミレービスケット(NP) NG

プロテクションがNPというだけで登り方はフェース系。
初登した1月以来だが、自信がなく安全第一で左にあったボルトを1本使用したので、NG。
あまりお勧めのルートではない。

ダム下:3週間ぶり!

2024.3.10(日) 日向神:ダム下 217

快晴の今朝は冷えた。

ビオラとチューリップの葉に付いた霜。

ヒヤシンス
ムスカリ

毎週末山に行くので実家が草ボーボーになりかけていた。
午前中2時間の草刈りを実施。
昼前には日向神:ダム下に到着、3週間ぶりとなる。

【ブラッデイ・ジャム(5.11c)にトライ中のゆきえさん】
私が2月10日に拓いたこのルートが今、大人気だという。
何人もの実力者がトライして、オンサイトした方はいないようである。多くの方に取りついてもらうのが嬉しい。

① 「令和6年春(5.10b)B4」 OS(オンサイト)
ちょっと来ないとK1さんがすぐに新しいルートを拓いている。

②~③ 新ルート「マハレ(5.11a)」にトライ

マハラ(5.11a)の左上バージョンになる。
しかし、ボルトの位置から新しいラインを登ることも出来そうだ。

ヒールフックを使うムーブで登りたい。
昨日の野岳で指先が消耗していたので、この課題は次週の楽しみにとっておこう。

先日、庭からカップに移植したスミレがすっかり根ずいた。

道端エリア:クラックルート3本

2024.3.3(日) 日向神:道端エリア 216

道端エリアの右側、スラブ壁にナチュプロで登れるラインがあると聞いてさっそく行ってみた。

桃の節句の朝、阿蘇山からは不穏な煙が上がっている。

日向神キャンプ駐車場では「ヤママユガの繭(まゆ)」を2個見つけた。

今朝の気温はかなり低かったので、氷の芸術が残っていた。

① 君のために(5.9) R(リピート)
② だんだん(5.9)  R(リピート)
③ 右上クラック A(NP 5.7ぐらい) OS(オンサイト)

スタートは「ウェルカム・ベイビー」で、穴状クラックにカムを入れながら登る。1本木立にはスリングを掛けて「ビレイは広場で」の終了点まで。ルート名は仮称で、以前から登られていたようだ。

④ ファミリークラック(NP 5.9ぐらい) OS

ファミリー壁の黒いクラックをナチュプロで登った。
キャメロットを1セット以上、ナッツも1個使った。
中間部のクラックは意外と深く、ジャミングもきまる。

終了点はこの地点を利用させて頂いた。
ルート名は仮称、ナチュプロでは初登かもしれない。

⑤ 右上クラック B(NP 5.8ぐらい) OS

スタートはスラブ壁の左側「春の光」で、これも大きな穴状クラックを右にトラバースして進み、終了点は「瞳」を使った。
ロワーダウンでの回収は難しく、下部のカムは外れやすいので要注意。
ルート名は仮称、クラック内が掃除されていないので初登と思われる。

⑥ 木の芽起こし(5.10-) R(リピート)
⑦ シンシア(5.11a)   R(リピート)
⑧ 太郎(5.11a)     R(リピート)

「太郎」の核心部をさらりと抜けたので「俺もうまくなったな~」と独り言ちていたらズルッと足が滑り危なかった。
邪念が入ると注意力が散漫になる!

⑨ だんだん(5.9) R(リピート)
終了点の鉄ビナが錆びて開かなくなっていたので、山友さんの好意でもらったカラビナを替えに登った。

道具箱の中で30年以上も眠っていた「STOPPER 11」を今日は2回使った。
昨年買った6本のカムも日向神で活躍できるようになって良かった。

ダム下にも春

2024.2.17(土) 日向神:ダム下 215

オープンで日向神に向かう国道3号では2~3度の外気温も、ダム下に着く頃は5度になった。

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無風快晴、昼間は18度ぐらいあったのではないか。

ダム下2Fで「登れそうでまだRPしていない」ルートは少ない。
(登れなさそうなルートは多い)
そこで今日は「ぼたもち 5.11a   B7 田中」に取りついた。
4年ほど前、このルートができた頃に1回トライしている。
その時は上部の薄いホールドがパラパラと欠けた記憶がある。

①ぼたもち(5.11a) NG
3ピン目からスラブになるとライン取りも分かり辛い。
風化した脆い岩がパラパラと欠けて落ちていく。
何度かテンションを掛けながらホールドをブラシで削り出していく(?)

「ぼたもち」をTr.でトライしているミカさん。

② ぼたもち(5.11a) Tr.
結局3ピン目のプチトラバースが解決できなかった。
難しいルートはそれなりに勉強になることは多い。
しかしホールドの形状が登るたびに変わるのではモチベーションは上がらない。

③ 必殺仕事人(5.11b) NG
1月8日にRPして以来、再登できていない。

④ 必殺仕事人(5.11b) NG
フレッシュな状態ならば登れる、という自信はついた。

⑤ ブラッデイ・ジャム(5.11c) 敗退
1週間前に初登したルート。
ついぞ今まで落ちたことのない下部のクラックで手が滑りフォール。これ、暑い時は指が滑って厳しいかもしれない。

水分摂取不足で足がつりはじめた。
明日もあるので今日は早めのお開きとした。

エリアに隣接する「蘭夢庵」では「河津サクラ」が見頃を迎えていた。
もうダム下は完全な春を迎えている。

おまけの1枚は、山鹿市の「不動岩」をバックにたたずむロードスター。
顔つきが「春」らしい。

ブラッデイ・ジャム(5.11c)開拓:初登

2024.2.10(土) 日向神:ダム下 214

3連休の初日、ダム下に集ったのは山崎夫婦、井ノ口夫婦、Kくん、そして私の6人。
曇り空の下、気温は6~7度で風もあって寒い。時折日差しがある。
先週設定したルートにTr.を掛けて試登を1回。
寒いけれど体が動いてあっさり登れた。
ドリルを上げてボルトを2本追加。

ファーストトライ。
スタートは左上する「パチンコゲーム」の2ピン目に向かって直上する設定。

核心部のクラックに右手ジャミングをきめる。
ここまでマスターリードなのでクリップにも力を使った。

あれっ、右手がガバをつかんだのに力が残っていない。
降りてくると、寒い中一生懸命トライしたので、ジャムをきめた右手に3ヵ所も血がにじんでいた。
2回目のトライもNG。

左のエリアでは、タケシさんが錆びて取れない古いボルトをディスクグラインダーを使って撤去作業。

昼食後、3回目のトライ。

細いクラックを直上する。

ハング上のホールドは取れるが、足置きが難しい。

上部もけっこう緊張する。

「ブラッデイ・ジャム(5.11c) B7 10m 緒方一成」

ビレイヤーはタケシさん、カメラは井ノ口さん。
この後、「トライアングル」を登るためにシューズを履こうとして腹直筋がつり、登っていたら左右の上腕がつってNG。
筋力を使い切っていた。

帰りの運転では脚がつった。
下はおまけの写真を1枚。

帰り道の牧場にある巨大なコンバイン。

立春の日も開拓

2024.2.4(日) 日向神:ダム下 213

今日は天気が良くないのでドライブ(昼食キャンプ)のつもりだった。
そこで昼食ツーリングを計画したが、いざどこへ行こうと思ったら昨日と同じ日向神:ダム下になった。

山鹿市の国道3号を走ると周りの山はこんな感じ。

ダム下に着いて、しばらくすると春の暖かい日差しが射してきた。
昨日の続きでTr.に下がると理想のラインが見えてきた。
これは相当手ごたえのある、面白いルートになりそう。

今日の昼食。
右上は「夜のお菓子:うなぎパイ」、これで元気が出た!
近頃は家にある食料をかき集めてくるので、コンビニに寄らなくなった。

コーヒードリッパーを忘れたので、フィルターをカップに直づけ、なんとかなった。
右はミックスナッツ、左は節分豆。

またツチグリが開いていた。
1月21日「小雨の日向神:ダム下」で紹介している。
しかしその後はグジャッとして小さくなり「終わった」と思っていた。
どうも、雨が降って湿気が多いと元気になって開くようだ。

小さな野ネズミの屍である。
実は数年前にも同じ場所で同様のものを見つけている。
その時は「上の木から落ちてしまった間抜けなネズミ」と思っていた。
これはたぶん、フクロウが丸のみして何かの都合で吐き出し、上の木から落としたものだろう。

自宅に戻り、今年1回目の「立春草刈」を行った。

節分の日も開拓

2024.2.3(土) 日向神:ダム下 212

2月2日(金)の夕焼け。
カメラの露出を太陽に合わせているのでえらく濃いが、明日はまずまずの気配だ。

車を明日のために洗った。
ナンバープレートの左側のグリルに夕陽が反射している。

2月3日(土) 節分
子どもじゃあるまいし、山行の朝は早い。

まだ薄暗いうちから日向神峡を目指す。
彼方の山は故郷の名峰、鞍岳(1119m)
どうも午後からは雨の予報だ。

今日の目標は「ダム下2F:パチンコホールのバリエーション」だ。(上は掃除前の写真)

左上するクラックから直上クラックに入り小ハングを越えるライン。
本当はクラックを利用したトラッドルートを作りたかったが、上部ではどうしてもボルトが必要で、フェースとしても5.11bぐらいはある。
次回、初登を目指す。

「トライアングル」の右側にも1本引けそうである。
登っているのはK1さん、ビレイヤーはタケシさん。

最後に「必殺仕事人(5.11b)」に取りついたら、久しぶりにハンマーを掃除やボルト打ちで振り回したので右前腕がつってNG。

午後は予報通り小雨が降り出した。

今日は写真が少ないので「昼食の残り」を載せよう。
ギンビスのアスパラガスは食べ出したら止まらない。

今日は節分。
我が家に現れた鬼はこれ!

明日は立春。
節分は豆まきや恵方巻などいまや大イベント化したが、立春はいたって静かだ。
主役が慌てず騒がず、どっしりと構えているのがいい。

ダム下にクラックルート3本

2024.1.28(日) 日向神:ダム下 211

昨夕、夕焼けが見えたので今日はてっきり「晴れ」と思っていたら、朝から小雨が降っていた。
しかし、午後からは晴れの予報なのであおいさんと日向神へ。

熊本は晴れていたのに日向神:ダム下が近づくにつれ霧雨が降り出した。

ロドキャン用の焚火台を持ってきた。これは正解!
ダム下2Fは頭上に樹木があり、小雨でも登れるところがある。

昨日に続き、ナッツセットを下げてクラック・クライミング。
カメラは井ノ口さん。

左:「チーちゃん(5.8)B3」 NP(5.8)
中:「サーちゃん(5.7)B4」 NP(5.7)
右:「ミレービスケット」   NP(5.10a)

ダム下2Fは、小雨の中でもクラック・クライミングの練習ができる便利な岩場になった。
他にもNP(ナチュプロ)化できそうなラインがある。

天気予報は外れ、午後になって雨足が強まった。
午後2時過ぎには焚火を消してお開き。

1月28日の夕焼け。
明日こそ晴れそうだ。

【追記】
文章の更新をした。
主に「トラッド」を「クラック」に代えた。
私はクラックを利用してNPで登れば「トラッドだろう」ぐらいの認識であったが、どうもトラッドはもっと奥が深く、登る人の思い入れも強いようだ。

ワイヤーナッツ、覚醒!

2024.1.27(土) 日向神:ダム下 210

いつもの星原峠から日向神をめざしたが、根引峠まで来るとご覧の積雪。
夏タイヤなので「君子危うきに近寄らず」、ここで引き返して大渕(小原)に回った。
ちなみに今日はロードスター納車4年目の記念日。

アップがてらに取り組んだのは、「チーちゃん」のNP(ナチュプロ)化。
細いクラックの泥を掻き出し、キャメロット1個、ナッツ3本で完登した。

チーちゃんクラック(5.8) 緒方一成  初登

本日、2つ目の目標は3週間前に登れなかったルート。

「令和6年正月(5.11b)」 RP (本日2便目)
手も足もホールドが不明瞭でバランスが悪い。
フットホールドを覚えて、確認しながら登らねばならない。

ゆきえさんのトライ。ビレイヤーは原口さん。
後方で見守るのは開拓者のK1さん。

午後は3週間前にリボルトされた「サーちゃん(5.9)」の上部にあるコーナークラックを大掃除して登った。

キャメロット#2が決まるこのクラックまでが意外に遠い。

「ミレービスケット(5.10a) 緒方一成」 初登

終了点は「サーちゃん」と同一。
この頃私の山での主食になりつつある「ミレービスケット」は70年も前から発売されているそうだ。

使用したギヤはキャメロット#2,0.4 ナッツ・Rock#1~3
ワイヤーナッツは約40年間眠っていたもの。 本日、覚醒!

この後は4つ目の目標にトライ。
「おしょうさん(5.11a)」 敗退

最後に「トライアングル(5.10c)」をR(リピート)
登っているのはあおいさん。

2024年1月27日の夕焼け。
右側から龍が迫ってくる感じ。

必殺仕事人(5.11b)RP!

2024.1.8(祝) 日向神 210

成人の日の朝は相当冷えた。
庭のパンジーに霜がびっしり付いている。

早くも今年3回目のダム下エリアである。
10時を過ぎると2Fにも陽が当たる。

① サーちゃん(5.9ぐらい) OS

同ルートを登るゆきえさん。
これまでダム下2Fにはアップ用ルートがなかった。

今日、K1さんによって「サーちゃん(5.10aぐらい)」「チーちゃん(5.9ぐらい)」がリボルトされた。

②~④ 必殺仕事人(5.11b)NG
今シーズンだけでもこれで8回トライした。
どこか相性が悪い気がする。
しかしやっと、登れない時は「早い右足の上げ過ぎ」であることに気付いた。

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すぐ隣の「トライアングル」では原口さんがトライを重ねている。
さて、どちらが早く実を結ぶか?
とりあえず、昼食としよう。

⑤ 必殺仕事人(5.11b) RP

さあて、ここから!

最後まで気は抜けない。
たぶん初トライから3年ほどかかっている。
やっと一つの呪縛からのがれることができた。
集中してトライを繰り返すことが大事だ。

午後の1本目で目標達成したので、欲を出してもう1本行こう!

⑥~⑩ 「令和6年 正月(5.11b)」 NG

本日午前中、K1さんによって開拓・初登されたルート。
ボルト3本と短いが、クリッピングポイントが分かりにくい。
もたもたして1テン極楽に突入!
後半は「疲労 VS 学習能力」だが、疲労の方が勝っていた。

自宅近くで夕焼けが見えた。
左の高い山が長崎:雲仙岳、手前の右側は岩野山。

今、指先のひりひり感と背中の疲労感が心地いい。