「クライミング」カテゴリーアーカイブ

ダム下にも春

2024.2.17(土) 日向神:ダム下 215

オープンで日向神に向かう国道3号では2~3度の外気温も、ダム下に着く頃は5度になった。

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無風快晴、昼間は18度ぐらいあったのではないか。

ダム下2Fで「登れそうでまだRPしていない」ルートは少ない。
(登れなさそうなルートは多い)
そこで今日は「ぼたもち 5.11a   B7 田中」に取りついた。
4年ほど前、このルートができた頃に1回トライしている。
その時は上部の薄いホールドがパラパラと欠けた記憶がある。

①ぼたもち(5.11a) NG
3ピン目からスラブになるとライン取りも分かり辛い。
風化した脆い岩がパラパラと欠けて落ちていく。
何度かテンションを掛けながらホールドをブラシで削り出していく(?)

「ぼたもち」をTr.でトライしているミカさん。

② ぼたもち(5.11a) Tr.
結局3ピン目のプチトラバースが解決できなかった。
難しいルートはそれなりに勉強になることは多い。
しかしホールドの形状が登るたびに変わるのではモチベーションは上がらない。

③ 必殺仕事人(5.11b) NG
1月8日にRPして以来、再登できていない。

④ 必殺仕事人(5.11b) NG
フレッシュな状態ならば登れる、という自信はついた。

⑤ ブラッデイ・ジャム(5.11c) 敗退
1週間前に初登したルート。
ついぞ今まで落ちたことのない下部のクラックで手が滑りフォール。これ、暑い時は指が滑って厳しいかもしれない。

水分摂取不足で足がつりはじめた。
明日もあるので今日は早めのお開きとした。

エリアに隣接する「蘭夢庵」では「河津サクラ」が見頃を迎えていた。
もうダム下は完全な春を迎えている。

おまけの1枚は、山鹿市の「不動岩」をバックにたたずむロードスター。
顔つきが「春」らしい。

ブラッデイ・ジャム(5.11c)開拓:初登

2024.2.10(土) 日向神:ダム下 214

3連休の初日、ダム下に集ったのは山崎夫婦、井ノ口夫婦、Kくん、そして私の6人。
曇り空の下、気温は6~7度で風もあって寒い。時折日差しがある。
先週設定したルートにTr.を掛けて試登を1回。
寒いけれど体が動いてあっさり登れた。
ドリルを上げてボルトを2本追加。

ファーストトライ。
スタートは左上する「パチンコゲーム」の2ピン目に向かって直上する設定。

核心部のクラックに右手ジャミングをきめる。
ここまでマスターリードなのでクリップにも力を使った。

あれっ、右手がガバをつかんだのに力が残っていない。
降りてくると、寒い中一生懸命トライしたので、ジャムをきめた右手に3ヵ所も血がにじんでいた。
2回目のトライもNG。

左のエリアでは、タケシさんが錆びて取れない古いボルトをディスクグラインダーを使って撤去作業。

昼食後、3回目のトライ。

細いクラックを直上する。

ハング上のホールドは取れるが、足置きが難しい。

上部もけっこう緊張する。

「ブラッデイ・ジャム(5.11c) B7 10m 緒方一成」

ビレイヤーはタケシさん、カメラは井ノ口さん。
この後、「トライアングル」を登るためにシューズを履こうとして腹直筋がつり、登っていたら左右の上腕がつってNG。
筋力を使い切っていた。

帰りの運転では脚がつった。
下はおまけの写真を1枚。

帰り道の牧場にある巨大なコンバイン。

立春の日も開拓

2024.2.4(日) 日向神:ダム下 213

今日は天気が良くないのでドライブ(昼食キャンプ)のつもりだった。
そこで昼食ツーリングを計画したが、いざどこへ行こうと思ったら昨日と同じ日向神:ダム下になった。

山鹿市の国道3号を走ると周りの山はこんな感じ。

ダム下に着いて、しばらくすると春の暖かい日差しが射してきた。
昨日の続きでTr.に下がると理想のラインが見えてきた。
これは相当手ごたえのある、面白いルートになりそう。

今日の昼食。
右上は「夜のお菓子:うなぎパイ」、これで元気が出た!
近頃は家にある食料をかき集めてくるので、コンビニに寄らなくなった。

コーヒードリッパーを忘れたので、フィルターをカップに直づけ、なんとかなった。
右はミックスナッツ、左は節分豆。

またツチグリが開いていた。
1月21日「小雨の日向神:ダム下」で紹介している。
しかしその後はグジャッとして小さくなり「終わった」と思っていた。
どうも、雨が降って湿気が多いと元気になって開くようだ。

小さな野ネズミの屍である。
実は数年前にも同じ場所で同様のものを見つけている。
その時は「上の木から落ちてしまった間抜けなネズミ」と思っていた。
これはたぶん、フクロウが丸のみして何かの都合で吐き出し、上の木から落としたものだろう。

自宅に戻り、今年1回目の「立春草刈」を行った。

節分の日も開拓

2024.2.3(土) 日向神:ダム下 212

2月2日(金)の夕焼け。
カメラの露出を太陽に合わせているのでえらく濃いが、明日はまずまずの気配だ。

車を明日のために洗った。
ナンバープレートの左側のグリルに夕陽が反射している。

2月3日(土) 節分
子どもじゃあるまいし、山行の朝は早い。

まだ薄暗いうちから日向神峡を目指す。
彼方の山は故郷の名峰、鞍岳(1119m)
どうも午後からは雨の予報だ。

今日の目標は「ダム下2F:パチンコホールのバリエーション」だ。(上は掃除前の写真)

左上するクラックから直上クラックに入り小ハングを越えるライン。
本当はクラックを利用したトラッドルートを作りたかったが、上部ではどうしてもボルトが必要で、フェースとしても5.11bぐらいはある。
次回、初登を目指す。

「トライアングル」の右側にも1本引けそうである。
登っているのはK1さん、ビレイヤーはタケシさん。

最後に「必殺仕事人(5.11b)」に取りついたら、久しぶりにハンマーを掃除やボルト打ちで振り回したので右前腕がつってNG。

午後は予報通り小雨が降り出した。

今日は写真が少ないので「昼食の残り」を載せよう。
ギンビスのアスパラガスは食べ出したら止まらない。

今日は節分。
我が家に現れた鬼はこれ!

明日は立春。
節分は豆まきや恵方巻などいまや大イベント化したが、立春はいたって静かだ。
主役が慌てず騒がず、どっしりと構えているのがいい。

ダム下にクラックルート3本

2024.1.28(日) 日向神:ダム下 211

昨夕、夕焼けが見えたので今日はてっきり「晴れ」と思っていたら、朝から小雨が降っていた。
しかし、午後からは晴れの予報なのであおいさんと日向神へ。

熊本は晴れていたのに日向神:ダム下が近づくにつれ霧雨が降り出した。

ロドキャン用の焚火台を持ってきた。これは正解!
ダム下2Fは頭上に樹木があり、小雨でも登れるところがある。

昨日に続き、ナッツセットを下げてクラック・クライミング。
カメラは井ノ口さん。

左:「チーちゃん(5.8)B3」 NP(5.8)
中:「サーちゃん(5.7)B4」 NP(5.7)
右:「ミレービスケット」   NP(5.10a)

ダム下2Fは、小雨の中でもクラック・クライミングの練習ができる便利な岩場になった。
他にもNP(ナチュプロ)化できそうなラインがある。

天気予報は外れ、午後になって雨足が強まった。
午後2時過ぎには焚火を消してお開き。

1月28日の夕焼け。
明日こそ晴れそうだ。

【追記】
文章の更新をした。
主に「トラッド」を「クラック」に代えた。
私はクラックを利用してNPで登れば「トラッドだろう」ぐらいの認識であったが、どうもトラッドはもっと奥が深く、登る人の思い入れも強いようだ。

ワイヤーナッツ、覚醒!

2024.1.27(土) 日向神:ダム下 210

いつもの星原峠から日向神をめざしたが、根引峠まで来るとご覧の積雪。
夏タイヤなので「君子危うきに近寄らず」、ここで引き返して大渕(小原)に回った。
ちなみに今日はロードスター納車4年目の記念日。

アップがてらに取り組んだのは、「チーちゃん」のNP(ナチュプロ)化。
細いクラックの泥を掻き出し、キャメロット1個、ナッツ3本で完登した。

チーちゃんクラック(5.8) 緒方一成  初登

本日、2つ目の目標は3週間前に登れなかったルート。

「令和6年正月(5.11b)」 RP (本日2便目)
手も足もホールドが不明瞭でバランスが悪い。
フットホールドを覚えて、確認しながら登らねばならない。

ゆきえさんのトライ。ビレイヤーは原口さん。
後方で見守るのは開拓者のK1さん。

午後は3週間前にリボルトされた「サーちゃん(5.9)」の上部にあるコーナークラックを大掃除して登った。

キャメロット#2が決まるこのクラックまでが意外に遠い。

「ミレービスケット(5.10a) 緒方一成」 初登

終了点は「サーちゃん」と同一。
この頃私の山での主食になりつつある「ミレービスケット」は70年も前から発売されているそうだ。

使用したギヤはキャメロット#2,0.4 ナッツ・Rock#1~3
ワイヤーナッツは約40年間眠っていたもの。 本日、覚醒!

この後は4つ目の目標にトライ。
「おしょうさん(5.11a)」 敗退

最後に「トライアングル(5.10c)」をR(リピート)
登っているのはあおいさん。

2024年1月27日の夕焼け。
右側から龍が迫ってくる感じ。

リフレス大牟田~大津山

2024.1.20(土) リフレス大牟田6 山歩き35

昨日からの雨で外岩は無理。
午前中はカメラ散歩に出かけた。

庭のスイセンが咲き始めた。今日の気温は15度と暖かい。

梅の花もチラホラ。

近所の蠟梅(ロウバイ)は満開を迎えている。

さなぎを2つ見つけた。スズメガの一種だろう。

リフレス大牟田は1年ぶりか。
我が家からガソリン代と施設利用料で約1000円と安い。
リソールしたミウラ2足の足慣らしをした。
2012年購入のミウラだが、小さなホールドにきっちりと乗れる。

帰り道、以前から気になっていた南関:大津山へ寄った。
ふもとに「大津山阿蘇神社」があった。
風格のある神社である。

三角点にストーンバランシングがあったので私も一石積んだ。

生目神社もあったのでお参りした。
ドライブ、人工壁、山歩き、神社参拝と十分満足の午後となった。

岩場探索とクライミング・コンペ

2024.1.13(土)~14(日) クライミング9 コンペ2

この週末は天気にも恵まれ、岩場探索とクライミングコンペという両極端な活動を行うことができた。

1月13日(土) 岩場探索
先週見つけた岩場にさっそく行ってみた。

「このラインはいけそうですかね!」
澤田さん、川津さんと岩場を回りながらラインの物色中。

左の尾根を進み、ビレイポイントを構築中。
写真ではわかりにくいが尾根の左右と前はスッパリと切れ落ちている。

右の尾根にも進み、ボルトを打って掃除をしながら下降。
稜を1本、Tr.で登ってみた。
登ってみて、傾斜はきついがホールド多くアルパイン的な要素が強かった。
難点は岩質が柔らかいこと。
終了点も確実なものが設置しにくい。

風光明媚、日当たり良好、車から1分という優良物件だったが今のスポーツクライミングには適さないようだ。
帰り道、望遠レンズで3ヵ所の新しい物件を写真に収めた。

更に、岩野山の新しい岩場情報を得て寄ってみた。
岩野山は「植木カントリークラブゴルフ場」が解体され、大規模太陽光発電設備の建設が進められていた。
また大きく山自体が変貌するだろう。
お目当ての岩場は見つけられなかった。

1月14日(日)
先週、熊本県立体育館クライミングボードのホールドが取り替えられた。
そこで今日は「2024 お披露目コンペ」が行われた。
午前中は小・中・高校生の部が行われた。
後でグレードを訊くと、小学生でも5.11以上、高校生ともなると5.13であった。
午後になって一般の部が行われた。(エントリー8名)

1本目は中央の赤ホールド。
5.10dぐらいで、6人がTOPアウト。
私は3分46秒と全体で1位のタイムだった。

2本目は右の赤ホールド(5.11dぐらい)。
十分優勝が狙える位置だったのに、写真の右足が乗るアンダーホールドの下で体の向きを間違え、時間をかけ過ぎて前腕を大消耗してしまった。
この後の核心部で力が残っておらずフォール。
その核心部を越えた人が1位になり、3人が同じホールドで落ちた。結果的にタイム差で4位となった。
コンペとしての順位には満足できないが、全力を出し切った感はあった。

必殺仕事人(5.11b)RP!

2024.1.8(祝) 日向神 210

成人の日の朝は相当冷えた。
庭のパンジーに霜がびっしり付いている。

早くも今年3回目のダム下エリアである。
10時を過ぎると2Fにも陽が当たる。

① サーちゃん(5.9ぐらい) OS

同ルートを登るゆきえさん。
これまでダム下2Fにはアップ用ルートがなかった。

今日、K1さんによって「サーちゃん(5.10aぐらい)」「チーちゃん(5.9ぐらい)」がリボルトされた。

②~④ 必殺仕事人(5.11b)NG
今シーズンだけでもこれで8回トライした。
どこか相性が悪い気がする。
しかしやっと、登れない時は「早い右足の上げ過ぎ」であることに気付いた。

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すぐ隣の「トライアングル」では原口さんがトライを重ねている。
さて、どちらが早く実を結ぶか?
とりあえず、昼食としよう。

⑤ 必殺仕事人(5.11b) RP

さあて、ここから!

最後まで気は抜けない。
たぶん初トライから3年ほどかかっている。
やっと一つの呪縛からのがれることができた。
集中してトライを繰り返すことが大事だ。

午後の1本目で目標達成したので、欲を出してもう1本行こう!

⑥~⑩ 「令和6年 正月(5.11b)」 NG

本日午前中、K1さんによって開拓・初登されたルート。
ボルト3本と短いが、クリッピングポイントが分かりにくい。
もたもたして1テン極楽に突入!
後半は「疲労 VS 学習能力」だが、疲労の方が勝っていた。

自宅近くで夕焼けが見えた。
左の高い山が長崎:雲仙岳、手前の右側は岩野山。

今、指先のひりひり感と背中の疲労感が心地いい。

日向神:ダム下2F ロングフレンド(5.11b/c)第2登

2024.1.4(木) 日向神 208

能登半島地震や羽田空港での事故など、新年から日本中は混乱しているが相変わらずの男3人が日向神に集った。
3人の共通点は60歳代、マツダ車に乗る、まだ子どもに金がかかる、イケメン・・・は、ないか。

最初にダム下エリアへのアプローチ整備。

① イルネージュ(5.10b) R(リピート)

イルネージュを登るタケシさん。

新シューズは自分へのお年玉という「カタナ」

2FのプロジェクトにトライするK1さん。

② ロングフレンド(5.11b/c) NG
昨年暮れ、K1さんによって開拓・初登されたルート。
オンサイトトライは2ピン目でテンション! 上部も厳しい。

③ ロングフレンド(5.11b/c) NG
下部でオリジナルムーブを発見。
上部も思い切りの良いムーブが要求される。

④  ロングフレンド(5.11b/c)  RP

開拓者にビレイをしていただく光栄に預かる。

カメラマンの腕が良いと足が長く映る!

次の一手が射程距離に入った!
この上で、最後の左足に体重が乗らず震えそうになった。
ぎりぎりでRP、第2登となった。

私も自分への誕生日(1月3日)プレゼント。
新ロープと新ロープバッグだ。

今日は愛知県からも来られていた。
どうも私のブログを読んで「ダム下エリア」で登られたようだ。
このブログ「山へ行って居ります」も、全国区になりつつある。