「クライミング」カテゴリーアーカイブ

県体壁で生存確認

2023.7.26(水) 県体壁 30

先週より夏休みになったが、土日以外の休みはまだない。
コロナ禍も随分と収まり、今年は研修が多いからだ。
しかし、職場で私と机がお隣の職員は今日から夫婦そろってコロナ陽性になっている。油断はできない。

6週間ぶりに県体壁で登った。

隣接の中体育館の窓に壁が映っている。

実際はこんな感じ。

1本登っては汗をふきふき、4本登ったら手の皮がふやけてひりひりし始めたので終了した。
今夜はヤムさん、ヒロさん、す~さん、Iさん、そして私の5人だった。
たった5人だが、集まった人々は暑い夏を元気に過ごしていることが分かった。

先日、職場で育てているアボカドの植木鉢から黄色のキノコが生えてきた。
いつも窓際に置いているので、胞子が飛んできたのだろう。

上弦の月、グレード改定

2023.7.23(日) 日向神 184

7月22日(土)
朝から庭の草刈り、そして畑道の草刈りを3時間。
畑道(生活道)は左右から草が伸びてきて車に当たりそうになってきたから。
草を土手に刈り上げる動作を相当続けたら背中の下部や腰が痛くなった。
夜は東側から雨がけっこう降った。
そして先週から左手中指第2関節が痛い。

7月23日(日)
いろいろな不安材料を抱えながら日向神へ向かう。
久しぶりに小原橋を渡る。

日向神:ハートエリアに着いてみると岩はよく乾いている。

① 十六夜(5.10c) R(リピート)

② ハーモニー(5.10d) R(リピート)
じつはこれ、2回目かも。

③ シン・パウダー(5.11b) R(リピート)
今日は核心部を左足のフラッギングで越えた。

          シン・パウダーの原口さん
       シン・パウダーをゆきえさんは遂にRP

④ 上弦の月(5.11c/d) NG
先日、YouTubuでこのルートを登られる方の動画を見た。

        上弦の月下部(5.10cぐらい)

その方はこの下部で相当苦労されていた。
スラブに足を乗せる技はあまり持たれていないようだ。
「核心部は絶対登れないだろう」と思った。

      上弦の月 核心部の辺り

ところが、その方はフェース系の核心部をすんなりと越えて行かれた。
動画をよく観ると、ムーブというか持つホールドがまったく違っていた。
そのムーブを今日、私もやってみた。

⑤ 上弦の月 R(リピート)
これはどうだ。
見え辛い足の踏みかえも遠いカチも全く気にならない。
目からウロコが剥がれ落ちたように無理なく登れた。
暫定的だった「上弦の月」のグレードは今日から(5.11b)で決定としたい。

⑥ 十六夜の上(5.11c/d) NG
初登いらい3ヵ月ぶりぐらいのトライで、アンダーガバの位置すらも間違えてフォール。

⑦  十六夜の上(5.11c/d) NG
ガバ取りは成功したがプチトラバースでテンション。
「次回は登れる!」という自信は付いた。

岩場に来てみると、不安材料はすべて払拭して今日も一日楽しく登ることができた。

            マドガ
         クモを狩るベッコウバチ
       ガードレールにはうナナフシ

今日も元気な虫たちに負けないように、トンネルやハートエリアからおじさんたちの大きな声がコダマしていた。

ゲルニカ:MOS

2023.7.17(海の日) 日向神 183

3連休も今日まで、平地での気温は36度。
日向神も暑いので、せめて「ビレイヤーは日陰」のハートエリアや南面エリアで登った。

白いロードスターで登場のロボコップ?
ブルーミラーの反射光がきれいだ。

① 十六夜(5.10c) R(リピート)

② ゲルニカ(5.11c) MOS

約2ヵ月間日向神に来なかったら井ノ口さんが難しめのショートルート「ゲルニカ(5.11c)」を拓いていた。
まだ第2登が出ていないというからやってみた。
上の写真の体勢は左手が甘く、右手でクリップができない。
いったい何分間この態勢のままいただろうか。
ギャラリーからの「ガンバ!」と言いながら「もう落ちるかな」という目線を感じながらも、

マスターオンサイトしてしまった!

③ 耳かざり(5.10b) MOS
④ サンフラワー(5.10a) MOS
⑤ 上弦の月(5.11c) NG
今日は湿気が多いのか指先のフリクションが効き辛い。
凄まじい「せみ時雨」が30分に一回ほど襲ってくる。

     「シン・パウダー(5.11b)」をRPするあおいさん

みんな二連荘で指先の皮も薄くなっていたから早めの終了。

帰り道では「バードウォッチング」をした。

          ブッポウソウ(仏法僧)

帰り道に有名なブッポウソウ撮影地がある。
EOSKiss-Mの18~150㎜ズーム、手持ち撮影。

近くのダム湖にいた大型の鳥。
サギ? 傷ついたナベヅルではないか。

               母キジ

自宅近くの畑。
今年はうまく子キジが生まれて、3羽ほど引き連れている。

大雨後の日向神

2023.7.16(土) 日向神 182

つる橋を使って日向神ダム湖を渡る。
6月はカニのハサミ岩に行き、7月は梅雨末期の大雨もあって約2ヵ月ぶりの日向神峡となった。
昨日も夕立があったらしく、どこもコンディションは良くない。
特に「道端エリア」は全面濡れていた。
また、上流部での崩壊だろうかキャンプ場から先は車両通行止めになっている。
乾きの早そうなハートエリアで登った。

① リズム(5.10a) R(リピート)
② 十六夜(5.10c) R(リピート)
外岩は3週間ぶりなのでアップは大事。
どうも体がふわふわしている感じがして良くない。

③ シン・パウダー(5.11b) R(リピート)

      シン・パウダーにトライ中のあおいさん

④ メロディー(5.11b) R(リピート)

     メロディーを登るタケシさん

原口さんが「花鳥風月」をやるのでビレイをしに行ったら、すぐ交代させられた。

⑤ 花鳥風月(5.11a) NG

この辺りで力を使い過ぎて前腕がパンプ、あえなくテンション。

      足が長いゆきえさん

⑥ コスモス祭り(5.11b) R(リピート)
最後はきれいに登れるルートをチョイス。
気持ちよく終わった。

日向神峡はどこも「コオニユリ」が咲き乱れ、梅雨明けを待っている。

夏の岩野山

2023.7.2(日) 岩野山 42

梅雨の合間、久しぶりに岩野山へ行った。

鬱蒼とした木々に囲まれた駐車場。
以前、日当たりの良いときはクズの葉が生い茂り通れないこともあった。
昔と変わらないのは「やぶ蚊」の多さ。
ハッカ油スプレーがまったく効かない。(去年のものだから?)


           大きなキノコを食べるキマワリ
               これはクロカミキリ

やぶ蚊は岩場まで付いてきたが、明るい所にはほぼいない。

岩場の様子はあまり変わらない。
基部に沿っていつものトラバース往復を行う。

       左が正面壁、中央が奥の院、右がロックタワー

中央ルンゼの草刈りを行った。
正面壁を右上してロックタワーまでトラバースをした。
ロックタワーの下部は薄かぶりで、往復する課題はけっこう楽しい。
せわしなく動き回るキマワリの他には夏祭りの太鼓の音が聞こえる岩野山だった。

夏風(5.11c) 開拓・初登

2023.6.24(土) カニのハサミ岩 63

朝、畑道でキジのメスを見た。これは吉兆か?
8時30分に八方ヶ岳の登山口に着くと、車が多く停めるところがないくらいだ。
ここの沢コースはずっと木陰で夏は人気がある。

今日はA子さんと二人でカニのハサミ岩へ向かう。
私は3週連続で、先週「春風に吹かれて(5.11b)」の上にボルトを3本打った。
今日は初登をめざす。

① project NG
下部の核心を越えたところで思わぬフォール。
上部は3テンションぐらいだが、1本目はQD掛けと割り切る。

② project NG
2本目が勝負と思ってのトライ!
ところが下部からして登れない。汗が噴き出す。
パワー登りは1本目だけしか通用しないようだ。
そして上部核心のカチが持てない。
ルート名は「もてない男」にしようかと思った。
意気消沈して今年の秋、涼しくなってまた来ようとロープを抜いた。

③ ロドキャン(5.11b) R(リピート)
2週間前、久しぶりに取りついたら登れなかったルート。
今日は慎重に登った。
上からは見えにくいフットホールドを足先でま探った。
最上部では力が尽きそうだったがうまくねばれた。

ロドキャン(5.11b)は楽しい

昼食はエントランス広場、projectの真下で食べた。
おにぎり(梅おかか)とパンを少々。
ロドキャンが登れて元気が出てきた。

ロープバッグにクモがいた。
カニのハサミ岩にいる「カニグモ」・・・これは。
A子さんが「今なら登れそうですよ!」とそそのかす。
「腕が一回張ってからが良いらしいです」とも。
ダメ元で取りついた。

④ project 初登

下部は2便目にベストムーブを思い出した。
上部はカチカチカチの後、右側に体を振りながらレイバック気味に登ると奇跡的にパワーが残っていた。

夏風 5.11c B8 15m 緒方一成」とした。
薄いフレークやカチ好きな方にはお勧めの好ルートになった。

この後、「こっそりエリア」でクラックを2本登った。
そして第3ルンゼで掃除中の澤田・川津さんの顔を見に行った。
湿度の高い今日の壁掃除で顔や体は泥だらけだった。

県体壁利用者講習会

2023.6.18(日) 県体壁 29

2023年度の「熊本県体壁利用者講習会」が行われた。
約1時間の机上講習から実技もあった。

説明をしているのは県スポーツクライミング協会理事長の松井さん。
昨日の山道具を車に乗せっぱなしでよかった。
安全管理者は中央の緑(5.10b)をリードできる力がないといけない。
私は一般利用者なので、今日は右の2本を登った。

この後、石松さんから教えていただいた「菊池のプライベート・ジム」を見に行った。
「それらしさ」がない所だったので探すの苦労した。
まだ昨日の疲れが残っていて、酷使した左手中指も痛かったので体験はそのうちに。
昼食が不規則で今日も体重が激減、BMIが19.4になってしまった。

5月から始めた「多肉植物」、葉挿しからもう小さな芽がしっかり出てきた。

多肉の近くで変な生き物を見つけた。
産毛みたいな白いモフモフでカビにも見える。
触ろうとすると「ピッ!」と飛んでいくのでびっくりした。
よく見ると頭や足がある。
調べてみたら「スケバハゴロモの幼虫」だった。
えっ、スケバハゴロモを知らないの?

久しぶり、ハサミ岩での開拓

2023.6.17(土) カニのハサミ岩 62

先週、カニのハサミ岩で登り、やり残した宿題を思い出した。
「春風に吹かれて(5.11b)」の上部開拓である。

先週の落石事故でアプローチの八方ヶ岳林道がまた通行止めになっていた。

そこで砂防ダム下に向かった。

すると登山道横の大岩にスズメバチの巣がかかっていた。
まだ大きくはないが道から3mぐらいしか離れていないので「君子危うきに近寄らず」と、養魚場にもどって車道をとぼとぼ歩いた。
車道は整備されているのできつくはないが、今日はとにかく荷が重い。
60mロープにハンマー、ドリル、バッテリー、メタル類など。
学生時代に重いキスリングを背負って縦走していたことを思い出した。

エントランス広場に荷を下ろした。
昼過ぎに作業を終えた澤田さんが来るまでにボルトを打っておきたい。
さっそく「春風に吹かれて」に上からTr.を掛けた。
① ラッペルしながら大掃除、伸びた桜の枝落とし
② 上部の試登
なかなか登れない。
そう、だから「春風~」は中途半端な位置に終了点があるのだ。
しつこくやっていたら段々ホールドが使えるようになってきた。
「5.12かな?」とか妄想がふくらむ。
ボルト位置も定まってきた。
③ 上部終了点の設置とボルト3本打
エントランス広場の壁はこの時期、午前中はまだ陽が当たらず作業は予定通りにできた。

午後になって澤田さんが福岡の客人を案内して来られた。
「東稜の新ルート」を登るというのでついていった。
みんなで6人になったので、2パーティで登った。

新ルートの1ピッチ目(5.9)。
新しいルートはいつも初見リードで登ってきたが今日はお譲りした。

まだ未公開のルートだが、みんなに登ってもらってうれしそうな澤田さん。
ロケーションも良く、最後はハサミ岩ピークの東側に突き上げる。

歩いて下ると、Yamajiさんから半分凍った大きなフルーツゼリーが振舞われた。
こんなことは初めてである。

最後に西日が差す中で、「春風に吹かれての上」にTr.トライをした。
下部(5.11b)をなんとかこなし、上部は2テンションで登り力を出し切った。

「もう1回・・」と思って取りついたがもう指がつりはじめていた。
帰り道も重荷が肩に食い込んだ。
のどの渇きは覚えないが、軽い脱水症状だろう。
帰って夕食を食べ、少し横になっていたら両足太ももが激しくつった。
この体力の貧弱さはなんとかしたい。

県体壁の夜に

2023.6.14(水) 県体壁 28

梅雨に入り週末は満足に外岩へ行けなくなった。
こんな時に水曜日の県体壁はコンディション維持に最適だ。
今夜は5~6月で3回目になった。
ところで、コンディションの維持が目的なので5.10a~bを2本登って、疲れたところで最後に激ムズの5.10c(茶色)で力を使い切り、早めに帰るというパターンを2回ほど繰り返していた。
すると、「いっせいさんは、どうも5.10cが登れないそうだ・・・」というウワサ広まっていた。
う~ん、これはイカン。
そこで今夜は1発目に5.10c(茶色)からトライした。
結果は2テンションで終了点まで行った。(やはり難しい・・・)

その後は山下さんの登り方を参考にしたりしながら十分に腕が回復するまで待った。
ビデオ係を頼んで本日2本目の本気トライ。

結果は核心部の茶色のボテに右足ヒールを掛けて休むテクを見せながらRP出来た。
最後にクールダウンで5.10a(黄色)を登って今日も早めの終了。

県立体育館からフルオープンで走った。
気温は24度、西回りバイパスを80km/hで走ると軽く汗をかいた体に夜風が気持ち良い。先日亡くなられたSさんを偲んで「エレキバン」をまた登りたいと思った。
自宅に帰りつくと門の真ん中で猫のシマジロウが寝て私を待っていた。

庭のアジサイが満開を迎えている

カニのハサミ岩:新ルート3本

2023.6.10(土) カニのハサミ岩 61

カニのハサミ岩に澤田・川津ペアが新ショートルートを3本拓いた、アプローチの林道が開通した、そんな話が伝わってきたのでさっそく行ってみた。
ガイドは開拓者の澤田さん。

車は「砂防ダムコース」の終点に停めた。
つまり山歩き30分が短縮された。
少し手前には5~6台停められる駐車スペースもある。

林道開通と同時に植林の伐採も始まっている。
土日も作業は行われていて、邪魔にならないようにしたい。

新ルートは第3ルンゼ「ガバたちのさえずり」の右側になる。
3本並んでいて、二日前の大雨でも意外に新ルートは濡れていない。

① スパークリング・フレーク(5.10a) MOS

スパークリング・フレークを登る澤田さん

フットジャムなども使い、5.10aにしてはちょい辛目かもしれない。

② カニのいろいろ(5.10c) MOS

カニのいろいろ(5.10c 20m B9)

ここから数メートルの垂壁がつらかった。
ギリギリのオンサイト。

③ ハイキングモード(5.10c) MOS

カメラの都合でモノクロになった

やさしいルート名とは裏腹に澤田さん渾身の1本。
写真の左側にあるカンテが逆層でしかもその先のコーナーが濡れていたのであやうく滑りそうになった。上部は快適。
「5.11aでもいいのでは・・」と進言したが厳しめの5.10c。
もうここは一日楽しめるエリアになっている。

この後、濡れていないルートを探して赤壁エリアへ。
④ ロドキャン(5.11b) NG

3~5ピン目の核心部でテンション2回!
上部の大フレークから薄かぶりの部分は快適
ロドキャン(5.11b)は内容とロケーション共に最高の1本

⑤ remember (5.11a)   R(リピート)
2ピン目が相当酷使されているようで、ハンガーが動いていた。
スパナを持参されている方は締めていただけるとありがたい。

小雨が落ちてきたので早じまいとした。
帰り道、昆虫を見つけながら帰った。すると・・・。

スズキハラボソツリアブ
ナナフシ (何匹もいた)
八方ヶ岳林道入口付近

朝方は何事もなかった林道入口付近で落石事故。
たぶん、岩はお昼ごろに落ちてきたと思われる。
なんとか二人で動かして車が通ることはできた。
最悪の場合、直撃もあったろう。
Uターンすれば、山越えして菊鹿町・阿佐子の方へ抜けることもできる。