「クライミング」カテゴリーアーカイブ

一泊二日の山旅

2019.4.13(土)~14(日) 日向神クライミング・あそ望山岳会総会

13日(土)
8:00 K1さんと日向神集合。
先週、K1さんの同行者が花立岩周辺で落とし物をされたので終了点まで探しに行った。
川を渡り、山径を登って取り付きへ。私はまだ花立岩は3回目である。

「黄金週間 5.10b 2P」にトップで取り付いた。すると、最初のピンをとる前に2回もずっこけた。どうも体重が増えて足も上がらないように感じる。
2ピッチ目もリードしたが、易しいところは7mぐらいピンがないところもあった。

天空に丸い虹のようなものが見える。(撮影はK1さん)
終了点に落とし物は見つからず、素直に下山。
道路わきには白い「サツマイナモリ」の花が最盛期を迎えていた。
道端エリアは多くのクライマーで賑わっていた。
11:00 愛のエリア
珍しくここにもクライマーがいた。しかも6人。
旧知の人ばかりなので「右壁」に案内した。
写真の右が「初歩のレイバックPLUS 5.11a」で左側が「今日もing  5.11a」である。

①今日もing           5.11a    R(リピート)
②初歩のレイバックPLUS 5.11a     R
③十日恵比寿        5.11a         NG
④初歩のレイバックPLUS 5.11a     R
⑤弁天山          5.11a          NG   3ピンとってフォール!
⑥花鳥風月         5.11a         R  写真の左上に私が見える。

みんな5.11aだが、体感的には5.11a~5.11cと幅広い。
エリア上部の倒木の枝を処理した。

18:00 あそ望山岳会総会
会場は阿蘇瀬の本ユースホステル。シェルパの阿南さんが経営しておられる。

ユースとは「若者」という意味だと思っていたが宿泊客はほとんどが中高年だ。
新人のMさんは子どもの頃以来25年ぶりの再会となりびっくりさせられた。翌日は「鶴見岳一気登山」に参加するとのことで非常にたのもしい。
にゃじ子さんに「スポーツ・ストレッチ」を受けたが、非常に体が硬いと言われた。
宴は夜中まで続いた。

4月14日(日)
朝食には放し飼いの鶏の卵があった。もちろん卵かけご飯でいただく。
トレランや九重ハイク組は早く出発した。
クライミング組(6名)は本匠の予定だったが天気があまり思わしくないので帰りやすい日向神に向かった。
10:00 日向神
愛のエリアにも車が5台ほどあった。駐車場も車を停められないほどで、クライミング講習会が行われていた。
みんなで人が少ないであろうサンセットへ行った。
2017年の10月に開拓した「赤い実のヤマボウシ 5.11a」にうっすらと黄緑の苔が生えていたので掃除をした。
広場の左側の各ルートは黒くて陰気臭くなり、最左側に至ってはオレンジ色の菌類がはびこっていた。今、大規模なメンテナンスをしなければ登る人がいなくなるかもしれない。
11:30 撤収
雨が降り出したので撤収、解散。

12:30 温泉「不二の湯」
昨夜は風呂に入っていなかったので帰り道にある温泉へ寄った。10数年ぶりに訪れると掘っ建て小屋が普通の温泉施設になっていた。これで120円はめちゃくちゃコスパが高い!

一泊二日の山旅も終わってみればいつもの日向神だった。

「シャガの花が咲くころ 5.11a」初登

2019.4.6(土) 日向神:愛のエリア ルート開拓

近くでマラソン大会があるとかで9時から通行止めになると思い車を飛ばしてきた。しかしキャンプ場前の道路は生活道路なので通行止めにはならないそうである。

今日は4月2日に大掃除した右壁左端のルートにボルトを打って初登をめざした。
①トップロープで掃除
まだ一部に土塊が残っていたので落としてまたブラシでみがいた。やはり最初から気になる所は始末しておかなければ二度手間だ。
②トップロープで試登、ボルト位置決め
福岡の清川さんのビレイ。スラブの上の核心部が難しい。左に少し逃げてマントリングすれば易しくなる。最後に何とか一回登れた。
③ボルト打ち
最初「えらく穴が掘げないなぁ。ヒルティのビットも大したことないな。」と訝しんでいたら、なんとビットが逆回転していた。さすがヒルティ、逆回転でもなんとか穴が穿つ。6本打った。横から見ると結構岩が立っている。

④トライ1便目、NG
核心部で何度もフォール。
しかし遂に最適のムーブを見つけた。

⑤トライ2便目、RP(初登)
核心部を越えてからが危なかった。
自分にとっては中間部が核心となった。

ルート名は「シャガの花が咲くころ 5.11a  B6  緒方」とした。
核心部を左から越したら「5.10d」としたい。
お世話になったビレイヤーは永田さん。
写真は核心部トライ中の永田さんである。

3月24日に拓いた「平成最後のヒールフック 5.11a」を清川さんがトライされた。1便目は核心部でヒールフックを使われなかったので、見ていて思わず「おおっ!」と声が出たがテンション。
2便目はヒールを使って「こりゃ、楽だ」、となって見事にRPされた。ちなみに下の写真とヒールフックは無関係。

この頃はだれも愛のエリアには来ないからたぶん第2登だろう。

⑥たぬきのこぶた(5.11a) リピート
以前苦労したのが嘘のように楽に登れた。

花冷えの一人日向神

2019.4.2(火) 日向神:愛のエリア ルート開拓

朝の気温が5度、快晴。
満開に近い桜もあまりの寒さに全く散らない。
昨日はこの辺り、少し降雨があったようだ。
新元号が「令和」に決まり世の中は何か浮かれ気味だが、平日なので少し寂しく一人日向神となった。
今日は右壁の左端にあるスラブの大掃除だ。こんな作業は一人が良い。

上から見ると結構傾斜がきつく、登れないかもしれないと思っていたが、掃除を進めるうちにホールドが出てきた。
右壁にもうあまり難しいルートはいらない。
5.10台のいろいろな動きが楽しめるルートになって欲しい。
滑り台みたいなきれいなスラブが出てきた。

ユマールを使い、トップロープで試登した。
スラブは意外と易しかったが、最初の段差越えが難しい。
左に逃げれば簡単だがそれでは面白くない。
とにかく冷たい風が吹いて指先に力が入らない。
その上は先日拓いた「平成最後のヒールフック 5.11a」と1手ホールドを共有するが、左のカンテを直上するラインにしたい。終了点も共有としよう。

今日は大掃除の前に岩場を隠す小枝を落としたので見晴らしが良くなった。
いつも最後にしようと思うと気力が失せていた。
次回、トップロープで登ることができたらボルトを打とう。

午後4時半、道路に降りてきたら風もなく暖かかった。
桜もきれいだが、道路の脇には今年も「シャガ」の花がちらほらと咲いていた。

日向神:正面壁マルチで花見

2019.3.30(土) 日向神:正面壁マルチ

昨夜は7年間務めた職場の送別会だった。
4月1日には新しい元号の発表と共に新しい職場へと赴く。
春は心が落ち着かないが、岩を登れる幸せはこれからも感じたい。
日向神の桜は今年もきれいだ。

今日の岩友は熊本の古賀さん。
ルートは古賀さんらが開拓中のものでまだ名前がない。
正面壁の中央から少し右側でオレンジ色の部分を直上する。

写真は1ピッチ目の終了点から下をみたところ。
まだ傾斜もゆるく快適。天気も高曇り、無風。桜がきれいだ。

2ピッチ目は古賀さんがリード。
セカンドは60mロープをリュックで担ぎ上げる。
写真は3ピッチ目をリードする私。壁が立ってきた。
ハングは弱点をついて登るのでロープが回り込む。
途中でへたにカムを使おうとして落としてしまう失態をしでかした。

3ピッチ目終了点のテラスで昼食をとる。
下を見ると湖畔の桜が満開。
100mの絶壁からの花見とは贅沢の極みだ。

4P目をリードトライする古賀さん。
私もやってみたが地上100mの空間にビュンと飛んで終わった。

残念ながら(私は満足)ここから懸垂下降した。
落としたカムもなんとか見つけることができて良かった。

帰りに道端によるとたくさん人がいた。
「ジロー 5.11c」にトップロープがかかっていたので借りて登ったが、もう前腕がつり始めたので終了とした。

 

日向神:愛のエリアに新ルート!

2019.3.24(日) 日向神:愛のエリア 右壁復活プロジェクト7

今日のねらいは先週ボルトを打ったルートの初登だ。
愛のエリア:右壁の一番左側に位置する。
快晴ながら気温は低く、アップで登った「夢中歩行」はかなり冷たかった。
それに対して右壁は朝の陽光がしっかり当たって見るからに暖かそうだ。
今日の岩友は福岡の古賀さん。

結果は、あっさりとマスターで初登できた。

2月17日の「弁天山 5.11a」のRPの時もそうだが掃除、試登、ボルト打ちの後、間を置かずにトライするとやっぱり楽だ。試登の時の苦労が嘘のようだ。

病み上がりなので古賀さんはトップロープで登られた。

写真は2ピン目のスラブ。
傾斜がきつく、意外と苦労する所だ。写真がちょっと経ち過ぎたか。

3ピン目のフェース
ここはヒールフックががっちり決まる。ここからが核心。

5ピン目の上部スラブ
まだまだ気は抜けないところだ。

ルート名は「平成最後のヒールフック 5.11a B6 緒方一成」としたい。
グレードに関しては多くの人に登ってもらって確定したい。
ちなみに、この後「弁天山 5.11a B5 野下」を一ヶ月ぶりに登ったが非常に難しくて怖くもありリピートできなかった。5.11aを何本か登ったぐらいの方にはお勧めできないルートだ。

難し過ぎてリボルトする気にならない「猪鹿蝶 5.11c 野下」を除いて、右壁には5本のルートがある。できるだけ多くの人に登ってもらい、率直な意見を伺いたい。

午後は道端エリアでタケシさん、K1さんらと合流。いつも貸し切りの愛のエリアに比べてここは20名以上の人がいたようだ。
開拓者の前で「メトドス 5.11a  B9 長友」をリピート。こんな、みんなが楽しんでトライするルートを拓きたい。

 

愛エリ:右壁復活プロジェクト6

2019.3.16(土) 日向神:愛のエリアルート開拓

昨夜の菊池は雷雨だった。
朝の庭はしっかり湿っていたが今日しか山に行けない。
天気予報は晴れなのがうれしい。
鹿北から黒木方面に峠を越えると意外にも道路が濡れていない。
昨日、日向神方面はほとんど雨が降っていないようだ。

2月17日に「弁天山 5.11a」をリボルト後にリピートした。
3月9日に右壁の最も左側に目をつけて上から下がって掃除をした。
写真の左側のカンテ部分である。

今日は掃除の続きとトップロープでの試登である。
中間部のハングは掃除をしても右か左かルートが定まらないので幅広く岩肌をなめまわさなければならなかった。
昼前にはユマールを使って登ってみた。
すると、最初のスラブで何回も落ちた。
核心部のハングは何回かやってみたが解決しなかった。
下から見た分ではここまで難しいとは思わなかった。
上部のスラブは案外と易しかった。
昼食後にもう一度トライ。
今度は核心部をうまく登りきることができた
重いドリルを持ち上げていたのでさっそくボルトを打つことにした。
終了点のチェーンは昨日「ハンズマン」まで買いに行っていた。
ボルト数は6本になった。
最後に足元が柔らかい取り付き部に枝を数本敷いた。

一人で掃除、Tr.試登2回、終了点・ボルト6本打と一日仕事としては上出来であった。
次回が楽しみである。

もしかして、花粉症?

2019.3.9(土) 日向神:道端・愛のエリア

数日前から鼻がつまり、くしゃみが出る。
今日の山友はK1さんと原口さん。
バルコニーへ行こうとしたが先日の雨で染み出しが多いとのことで道端へ行った。
天気は良いのでここの壁は乾きが早い。午前中は11人集まった。
① 瞳(5.10a) リピート
② シンシア(5.11a)  リピート
早めの昼食をとって移動。K1さんと原口さんはバルコニーへ。
私は一人で愛のエリアへ。

今日のめあては、上部右壁の一番左側にもう一本引くことだ。
さっそく上部の立木から降りて大掃除。土や苔が湿っていて約2時間かかった。
5.11a,  B5ぐらいのルートになりそうである。

新しいパソコンになったら画像が回転しなくなった。
と、思っていたら「プレビュー」を見るとちゃんと回転している。
体と同じでいろいろ不具合がある。

 

春の野岳

2019.2.24(日) 長崎:野岳クライミング

7:00 北区植木支所~みやま柳川IC~鹿島~野岳
今日は数年ぶりに空さんとのクライミング。
野岳は冬場に来ることが多く、春は初めてかもしれない。
途中、龍頭泉に行くGさんとKさんに会う。
9:30 野岳着
気温6度、高曇りで多少冷たい。もう正面壁は賑わっている。
①スポットライト(5.8) R(リピート)
②パイオニアスピリッツ(5.10b) R
③フリーフラワー(5.11c)NG
上部のハング下でジャミングを使い痛かったのでテンション。
④フリーフラワー(5.11c)R
5年ぶりのリピート。取り付く前は「5年前より力が落ちているのではないか」という一抹の不安があった。登ってみて、成長した自分を感じた。
⑤⑥始発駅(5.11c)RP
わずか2ピンの短いルート。
5年前はまったく登れなかったのでここでも成長を感じた。

⑦ヘールボップ彗星(5.11d)NG
QDを借りてオンサイトトライ。核心では思い切りが足らずにフォール。
1テンで上まで抜けた。

⑧ヘールボップ彗星(5.11d)NG
早く帰るというHさんにQDを架け替えていただいた。せっかくのご恩に報いることもできずNG。まあ、次回が楽しみになった。

きれいな方にビレイしていただき、少し舞い上がっていたかもしれない。
⑨ミスター礫(5.10a)R
野岳では難しい方の10aだと思う。ラストを右のテラスに上がって苦労した。

 

愛エリ:「弁天山 5.11a」やっとRP!

2019.2.17(日) 日向神:道端エリア・愛のエリア

今日はクレッテルカメラードの横山さんから「初心者を連れてくるので教えて欲しい」と頼まれ、6名で道端エリアへ行って登った。
午前9時の気温は2度。道端エリアの壁はまだ先日の雨で湿っぽい。それでも徐々に壁の状態はよくなり、山崎、原口、浦崎、松本などいつものメンバーが集って賑やかになった。
初心者の指導に関しては一昨年「公認スポーツクライミング指導員」の資格をとったので少し大きな顔ができる。

午後からお目当ての愛のエリアへ澤田さんと行った。先週リボルトした右壁の「弁天山 5.11a  B5 野下」を遂に登る日が来た。

取り付きは左のカンテから入った。ホールドが覚えていたものより小さく感じられ、体の動きも悪い。
2ピン目をとってやっと一息つけた。
3ピン目を慎重に登ると指先が寒さでかじかんできた。
そして4ピン目は左側のホールドが濡れていた。この時期にトライしたことを少し悔やんだがもう上しか見えない。
5ピン目をとると最後はスラブ帯となり先週チェーンを追加した終了点に達した。
マスターリード1本目でRPできた。素直にうれしい。

これまでの経緯。
1月19日(土) 「十日恵比寿」の終了点に穴を2つ穿つ。(ハンマー忘れ!)
「猪鹿蝶」「弁天山」の掃除。
1月27日(日)「十日恵比寿」の終了点にチェーンを設置。「弁天山」の掃除。単独。
2月2日(土) 「弁天山」にトップロープでトライ。同行はキーボウさん。
2月11日(月) 「弁天山」のリボルト作業。終了点にチェーン、アルミハンガー撤去、ボルト(ペツル・グージョン)5本打。濡れていて登れない。同行はナオさん。
2月17日(日) 「弁天山 5.11a」をマスターリード1本目でRP。同行は澤田さん。
下の写真は「夢中歩行」を登る澤田さん。
服が岩に同化しているので次回はもう少し目立つ服色をお勧めしたい。

ルート名について
「弁天山」を私は「べんてんさん」と呼んでいた。それは熊本県合志市に「弁天山 145.7m」があり、「べんてんさん」と呼ぶからだ。弁天とは「弁財天」のことでご存知のごとく七福神の一員でもある女神だ。また、立石敏男著の「九州の山」によると、信仰に関する山は「さん・たけ」と呼ぶのが習わしであるという。
ところで、このルート「弁天山」を私と定年ブラザーズのタケシさんは若いころ(30年ほど前)にオンサイトしたという。若いころは近寄り難いほど強かったようだ。
そのタケシさんが、「このルート名を野下さんは『べんてんやま』と呼んでいた」と言われる。
う~ん、ここはやはり初登者を尊重して「べんてんやま」と呼ぶことにしたい。

このルートは、ボルト間隔は少し遠いが多彩な動きが楽しめる面白いルートだ。
しかし、最上部がスラブ帯になっているため、登らないと落ち葉が積もったり苔が生えやすいようだ。ぜひたくさんの人に登っていただきたい。

愛エリ:右壁復活プロジェクト 4

2019.2.11(月) 日向神:愛のエリア ルート整備

朝から熊本は雨。天気予報では昼から晴れとなっていることを信じる。
しかし何より、3連休なのに山に行けるのは今日しかない。
10時に集った岩友は山崎夫婦、K1さん、原口さん、そしてナオさん。
岩はどこも濡れているのでなんとかなりそうなトンネルエリアへ行く。
風はないが岩は冷たいのでやさしいルートを2本登って昼食。
午後はナオさんと愛のエリアへ行く。

右壁は濡れていたが目的は「弁天山 5.11a」のリボルトだ。
すぐに上部からぶら下がった。
終了点はRCCボルトが2本抜けそうになかったので10mmボルトとチェーン1本を追加して補強した。

途中のプロテクション(5本)はアルミハンガーだったのですべてペツル:クールに打ち換えた。先週、ボルトのネジを緩めていたので撤去作業は早かった。

さあ、リボルト作業は終わり。
あとは登るだけだ。