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秋の日向神 開拓日和!

2022.10.30(日) 日向神 158 ハートエリア(9)

朝の気温は10度前後、菊池川沿いをオープンで走る。

はるか頭上をツルの大群が飛んでいた。
たぶん、鹿児島の出水市を目指すナベヅルだろう。

根引峠近くの林道にて。
杉林の木漏れ日が正面から当たりとてもまぶしい。

8:30、駐車場に着くと愛のエリアはもう車が3台停まっている。
今日のメンバーはK1さん、タケシさん、ゆきえさん、原口さん、そして私。

① 左側のproject4の掃除
ツナハンガールートのリボルトを目論んでいたが、とてもフリーで登れるラインではない。あっさり諦めた。

② 古賀ルート(仮称)1ピッチ  RP

グレードは5.10dらしいが核心部の数mは厳しい。
特に核心部を越えてクリップするところは緊張した。

ドヤ顔でのロワーダウン。
秋色のロケーションは抜群だ。(撮影はK1さん)
【追記】
このルートは「鼻から牛乳 (5.11a) B10 25m 古賀孝志」となる予定。
グレードは暫定。

③ 上弦の月(5.11c/d)  リピート
10月2日の初登以来2回目だが、ホールドを知っているから登れた。

④ project5の掃除
「上弦の月」のすぐ左の古いボルトライン。

私が掃除をしている間にK1さんが新しいルートを拓いた。

「前略、岩の上から (5.11b) B7 長友敬一」である。

初登者の頭上をノスリが舞う。

⑤ 「前略、岩の上から(5.11b)」 NG 
第2登をねらってトライした。

下部垂直壁のムーブはうまくできたが、中間部のトラバースでテンション。
その後もルートファインディング力が試される。

まだまだ楽しい日々は続く。

コスモス祭り(5.11b)初登!

2022.10.23(日) 日向神 157 ハートエリア(8)

秋晴れの日向神、最高のクライミング日和である。
今日は昨日ボルトを打ったルートの初登を目指した。

①リズム(5.10a) OS

写真は「リズム(5.10a)」を登る原口さん。
日向神クライマーの最高齢か?

②project3にトライ 初登

1ピン目から全開ムーブ!

クラックに沿って右上する。
体の軸を活かして登る。

4ピン目あたりはガバがある。
ジムで鍛えている方は得意なムーブかも。

うれしい完登。

「コスモス祭り 5.11b B7 12m 緒方一成」とした。

③メロディ(5.11b) NG
④「メロディ(5.11b)B6 長友敬一」 RP

「手に足」ムーブで絶妙に立ち上がる。核心部はもっと上。
右下は開拓中のタケシさん。

⑥「立待月 5.10a   B5   山崎武」 OS

写真は「立待月」をOSして降りて来るゆきえさん。

今日もハートエリア(寿老人岩の末端壁)で秋のクライミングを満喫することができた。

秋の日向神 11

2022.10.22(土) 日向神 156 ハートエリア(7)

今日は土曜日でもあり、projectの終了点とボルト打ちだけの予定だったのでソロになった。
作業は順調に進み、ラインの右側にあった昔のステンレスボルトは撤去した。

いわゆる8mm穴のツナハンガーである。アンカーとボルトは鉄。
1個だけ10mm穴やステンのボルトがあった。

スタートからフルパワーの面白いルートだ。
明日は初登を目指す。

ここから徒然・・・。

昨日の夕方は久しぶりにボルト(ヒルティ)を買いに熊本市内へ出かけた。
日赤病院の辺りから渋滞になり、マニュアル車には辛かった。
市内では夕方毎日渋滞するのだろう。
つくづく市内には住めないと思った。
ところで、ボルトが半年前から約10%も値上がりしていた。
1箱(50本)で22,330円なり。
他に趣味もないので高くなっても買うことに躊躇はしない。

今週半ば、パソコンが不調だった。
再起動したら真っ暗になり「自動修復できません」などというメッセージまで現れた。どうも悪いウィルスらしい。
しかし一晩ほったらかしにして再起動をかけたらなんとか元に戻った。
その前後から「○○ウィルス対策ソフト」をインストールするように勧めてきた。
もともとパソコン購入時から対策ソフトは入れている。
どうも「ウィルス対策ソフト」を買わせるウィルスに感染したらしい。

ウィルス対策ソフトと言えば、かなり以前のパソコンの時、「ノートン」を入れていた。その後、そのパソコンは買い替えた。
新しいパソコンには新しい対策ソフトを入れた。
ところが、「ノートンストア.JP」との契約は生きているらしく、毎年「自動更新」されている。
解約しようとネットで検索するも契約時の登録番号などを入力しないと先に進めない。(何故か変更されてもう分からない!)
「面倒だなあ」と思いながら放置しているものだから毎年1万円ほどの請求が来て自動的に引き落とされている。
「消費者センター」とかに相談すればよいのだろうか。
どなたかこの問題に詳しい方がおられたら、山で会った時にでも教えて頂きたい。

秋の日向神 10

2022.10.15(土) 日向神 155 ハートエリア(6)

本日の朝食

相変わらずいろいろ食べている。
山に行く日の納豆は欠かせない。

9時、愛のエリア駐車場着。
秋になって愛のエリアは大人気だ。

午前中は、昔のステンレスボルトルートをエイド・ソロで登った。
今朝作ったプリクリ棒がまた壊れて時間がかかった。
結論、これはフリーのルートではない。

午後は左側に活路を見い出した。

右上するクラックラインである。
見た目より難しく、面白いルートになりそう。掃除のやり甲斐があった。

ゆきえさんは「ハーモニー 5.11a」をうれしいRP。

今日はクライミング中の写真がないので、「上弦の月 5.11c/d」の下でポーズ。暑い一日であった。
アケビを1個収穫。
今年はアケビのある所に行かないので、これが最初で最後かもしれない。

帰りに七城のコスモス畑を見に寄った。

丸いのはシャボン玉。

本日の夕食。

シン・パウダー(5.11a)初登

2022.10.12(水) 日向神 154 ハート(5)

10月11日(火) 秋休み4日目
平日なのでぼっち開拓。

昼食はピクニック気分だ。
予定は「上弦の月」を人工で登って、昔の「パウダー(マルチの1ピッチ目)」を掘り起こすこと。
ところが手持ちのプリクリ棒が壊れて使い物にならない。
いろいろやって人工は諦め、愛のエリアにいる福岡のみわさんにビレイを頼むことにした。
すると、みわさんが立派なプリクリ棒を持っていたのでお借りした。
それを使いなんとか「上弦の月」を上がり、ラッペルしながらパウダーの発掘に精を出した。
明日も来るのでロープは残置。

10月12日(水) 秋休み5日目
平日なのでぼっち開拓。
まずは昨日落とした大量のツタや泥の片付けから。
①「パウダー」をTr.試登。
厳しいがなんとかなりそう!

まだ暖かいが、「FD揚げなす」は冬仕様。
うまか棒は「人馬一体レース」の参加賞で、孫が食べてくれない。

②ユマーリングで登り、終了点、ボルト7本打。
ほぼリボルトなのでボルト位置は迷わない。
終了点はラインの真上に設置した。

本日の予定は終了なのだが、愛のエリアにいる井ノ口夫妻にビレイをお願いしてトライすることにした。

2~4ピン目のジグザグクラックが特徴的なラインだ。

5ピン目辺りから傾斜も緩くなる。
「シン・パウダー (5.11a) B7 20m 緒方一成」の完成。

ビレイをしていただいた井ノ口さんのTr.トライ。

この辺りのクラックをどう使うのかが面白い。

ハーモニー(5.11a)第2登

2022.10.8(土) 日向神 153 ハートエリア(3) 

秋休みの初日は日向神(ハートエリア)でK1さんと開拓。
前日が雨で、クライマーはあまり雨の影響を受けない「愛のエリア」に集中していた。
二人とも先週1本ずつ拓いたので次のターゲットを物色。
つたをはがすと意外にも開拓者不明の古いボルトラインが何本も出てきた。

比較的新しい(30年前?)ボルトラインを人工で登って上部の様子を探った。

そのまた左に終了点を打とうとドリルやハンマーを担いでロープを登り返した。

結果的に左側は「後回し」に。
とりあえず二人とも次の目標は決まった。

最後に先週拓かれた「ハーモニー 5.11a B11 23m 長友敬一」にオンサイト・トライした。

結果はNG(1テンション)。
意外にも下部で大苦戦した。
ここでサンセットから転戦してきたゆきえさんが先週のリベンジで「ハーモニー」にトライ。しかし疲れもあってまたもやNG。
そして私が2回目のトライでRP、第2登になった。

上弦の月(5.11c/d)初登

2022.10.2(日) 日向神 152

午前中2時間ほど、地域のお寺の枝落とし作業。
日当はお茶のペットボトル1本。
終わるとすぐにはやる心を抑えて安全運転で日向神へ。
昼前に着くと、流石は快晴の秋の日曜日、路上にも車を停めるところがないぐらいだ。
寿老人岩の末端壁(愛のエリア入口付近)では先日より開拓が進み、さっそくK1さんによる「ハーモニー 5.11a B11 23m」が初登されていた。
壁面の掃除も完璧にされている。

今日の昼飯。この頃は「おにぎり1個」になった。

① プロジェクトTr.試登
昨日のシャントによる「セルフTr.」ではまったくできなかったムーブがビレイしてもらってのTr.でできた!
② プロジェクトのボルト位置決め
③ ボルトの設置(9本)
シャントを2つ使って上まで登り、下りながらボルト打ちと掃除。
④ 初登トライ(1) NG

う~ん、ボルト打ちで右腕が半分つり始めていた。
3ピン目(核心部)からの足さばきでテンション。

⑤ 初登トライ(2) 初登!

3ピン目、慎重に足を乗せていく。

4ピン目を架けてからも厳しいムーブが続く。

5ピン目を架けても気は抜けない。
この後は5.10bぐらいのスラブが続く。

「上弦の月 5.11c/d   B9 24m 緒方」の完成である。
ビレイヤーはゆきえさん、カメラマンは原口さん。

この後、2名の実力者がトライしたが登れなかった。
「オレがオンサイトできないのは5.12だろう!!」といった意見はいつでも聞き入れたい。
いつでも5.12にグレードアップする準備は出来ている(笑)

夕暮れ迫るころ、下に下りると蹴洞(けほぎ)岩の上にきれいな月が出ていた。
この月は我が家に着くまで私の頭上で輝いていた。

月齢6.2である。
明日が「上弦の月」だが、ルート名に戴いた。

4年ぶりの奥壁

2022.9.23(秋分の日) 秋の日向神 149

高田さん、鈴木さんと3人で久しぶりの日向神:奥壁へ上る。
アプローチは竹が生え、足元の岩屑もぐずぐずで歩きにくい。
3連休初日で、岡山からのビジター2名も加えて合計5名。

① 【つくつくほうし 5.8 】 リピート

1ピン目が相当高い位置にあるので、初めての人は緊張するだろう。
アップ課題はこれしかない。

② 【パンプダンス 5.11a 】 敗退


B8と「100岩」に記されているが10本以上は必要だ。
朝から4年前のメモをみて復習してきたが、下部からして難しく、核心部はやっぱり難しい。以前のように指先が止まらない。

③  【パンプダンス 5.11a 】 NG

テンションを何度もかけながらなんとか終了点まで。
最上部もうまくは登れなかったが、以前ほどの緊張感はなかった。
フィジカル面は明らかに落ちたが、メンタル面では成長したように思う。
今日はもうこれで大満足。

④ 【生きた証 5.11a】 Tr.

「生きた証」にトライする鈴木さん。
開拓者として華麗な登りを披露したかったが今はとても登れない。

⑤ 【忍びの者 5.12c/d】 Tr.

上の写真は「忍びの者」にトライ中の高田さん。
絵になるルートである。
私はTr,でやらせていただいた。

今日はトライした本数は少ないが、力を出し切った。

帰り道の根引峠手前でシカを見た。
日向神の近くでシカを見たのは初めてである。

台風前の日向神へ

2022.9.17(土) 秋の日向神 148

3連休の初日は朝から小雨が降っている。
しかし猛烈な台風14号が近づいているので今日しかない。

星原峠を越えるとツリフネソウの群生があった。

相変わらずユニークな花だ。

時折小雨が落ちる空模様なのに、駐車場はほぼ満杯状態。
同じような考えの人は多い。
日向神開拓団は先週の続きでサンセットへ。

① クライミングはロックだぜ(5.5~6) MOS
先週、 初心者用にとK1さんによって拓かれたルート。
この辺りのグレーディングは難しい。

② ひまわり(5.10a) リピート

③ 善秋くんのおかげです3 (5.11c) リピート

我ながら危なげない登りだった。

④ プリティウーマン(5.11a) リピート
私は自称「プリティウーマンを日本一触った男」

⑤ 赤い実のエルニーニョ(5.11a) リピート
「赤い実のヤマボウシ」から「エルニーニョ」まで通す。

⑥ 働く細胞(5.8~9) MOS
本日、初心者用にとタケシさんによって拓かれたルート。

⑦ ⑧ 山紫陽花(5.10c) NG
直上ラインはかなりバランシーで、クリップも悪い。5.11aか?

⑨ 山紫陽花(5.10c) リピート
核心部を左から攻めるとクリップも楽で5.10cぐらい。

⑩ セッコクランを盗らないで(5.11c) NG

この課題は久しぶり。
下部のポイントは余裕で越えた。(カメラはナカさん)

なかなかいい感じで上まで行ったが、最後の登りが雑になりフォール。

私も負けそうな二の腕のナオミさん。

岳間集落の近くにて。

2022 秋の日向神 2

2022.9.11(日) 日向神サンセット 147

高熱をもたらしたコロナワクチン4回目接種の副反応も癒えて、いつもの日向神へ。
おじさんたちの集合は遅いので岳間の集落でヒガンバナの撮影など。

ヒガンバナはまだまだこれからである。

愛のエリア駐車場に車は停まっていないので「まだ秋のクライミングシーズンは始まっていない」かと思いきや、キャンプ場駐車場は満杯だった。
今日はK1さんが「サンセットの『さんしすいめい』の下に新ルートを拓きましょう!」と言ってきたので開拓用具を持ち上げた。
場所は「涼風のフェイス」と「イーグルのフェイス」の間の下部である。
先週、「森のそよぎ」の下部を整理したのでその続きとなる。

① 壁の掃除
「森のそよぎ」の3ピン目にTr.をかけてブッシュを落とす。
大きなブッシュではあるが、根が深く入っていないのでロール状になって落ちた。
(ここはK1さんが受け持ち、さっそく新ルートになった)

デッキブラシを使うタケシさん

② ラインの掃除
「さんしすいめい」の3ピン目にTr.をかけて掃除をした。
【昼食】
③ 午前中に掃除をしたラインをTr.で試登。
終了点に予定したあたりの岩が少し軽い音がするのでボルトを打つのは中止。

    【ブロアーを使うK1さん】


④ QD回収のために「さんしすいめい(5.10c)」を登る。
「うっ、登れない。いや、確かこれはMOSしたはずだ。」
結局、3テンションほどかけて考え考え、やっと上まで。
頭上には大きなスズメバチの巣があってたくさん動き回っている。

以前MOS(マスターオンサイト)した5.10cのルートが登れなかった失意で早じまい。これが加齢か?

鹿本まで来ると南西の空に変な雲が出ていた。

自宅にもどり、体重計に乗ると前日より1.3kgも減っていた。
自分では高熱の副反応から完全に復活したと思っていたが、体は全く戻っていなかったのだ。本当は体がヘロヘロ状態だったのだ。(自己納得)

念のため、「さんしすいめいMOS」の記録を調べたら、
「あれ? 見つからない」
7年前、2015年5月28日にサンセットで「山紫陽花(5.10c)」をMOSした記録はあった。
「一手だが苦労する」というコメントを付けている。
確かにそうだ。今日も一手に苦労した。
もしかしたら今日のルートは「山紫陽花か!」
そうか、言い出しっぺの博学多才の知識人K1さんが「山紫・・」を「さんしすいめい」と読み間違えたのだ。
更に、四文字熟語大好きなタケシさんが「俺ならそんなルート名をつけるよな~」と、開拓者が自らルート名を忘れたのだ。
そして、記憶力・視力の衰えてきた私もトポ図を朝から見誤ったのだ。
ヒューマンエラーの三重奏。

静岡県で起きた「3歳児園児バス置き去り事件」と同じように幾つものエラーが重なった、「ルート名間違い事件」だった。