サンセット、半年ぶりだよ!

2020.4.11(土) 日向神:サンセットエリア

星原峠越で日向神入り。
いつものダム下でタケシさん、ゆきえさんと登ろうとしたら小雨がぱらついてきた。
そこで「今日は久しぶりにトンネルエリアか・・・。」と移動した。
八女津姫岩には5人ほど登られていた。
愛のエリアには車が1台。奥壁の近くに3台。そして橋の手前には駐車場に入り切れない車が5台ほど停まっていた。こんなに車が多いのは見たことがない。
ちょっと気になって道端エリアに行くと、熊本の下通りみたいに人がいた。
新型コロナウイルスの3密を避けるためにみんな山に来たのだろうが、これはどうみても「密集」だろう。
トンネルエリアに行くとここも5人いる。中央エリアからも数名の声が聞こえる。
サンセットは、誰もいない。(?)
まだサンセットの季節ではないのだろう。広場のルートはホールドに松葉が積もり、壁には薄緑のコケが生えていた。岩場にスミレも可憐に咲いていた。

①エルニーニョ(5.11a) リピート
下りながら「赤い実のヤマボウシ」を掃除した。

②若い時のりりぃ(5.10c) リピート
ハングの上の泥や石を掃除した。登っているのはゆきえさん。

③プリティウーマン(5.11a) NG
④プリティウーマン(5.11a) NG
写真は軽くヒールを当てている私。

⑤赤い実のヤマボウシ(5.11a) NG
⑥赤い実のヤマボウシ(5.11a) リピート
丁寧に足を使うゆきえさん。

下は「善秋君のおかげです3 5.11c」を登るタケシさん。

調べてみたらサンセットは実に半年ぶりだった。
自分の「加齢度」を調べるのにはいい所だ。

峠ツーリング~日向神

2020.4.11(土) ロードスター No6

いつもの日向神へ行くのに県北の峠コースを選んでみた。
泗水を午前8時に出発して鹿本のコンビニで昼食を調達。
来民から県道9号に入り北へ向かう。
途中に「丸岩」という岩場がある。

私が33歳の頃、一人で蔓をはがしトップロープで遊んでいたところである。
あれから30年。また自然に戻っている。
山内から県道18号に入ると日向という地名があり、ここには「天の岩戸岩陰遺跡」がある。

クライマーの心をざわつかせる岩窟であるが、ここは卑弥呼の出生地とも云われ、人魚の姿をした「乙姫女神像」が祭ってある。
すぐ先には「内田小山内分校跡」が見える。

運動場は猫の額よりも狭い感じだが、学校の前を流れる川は最高の遊び場だったのだろう。
荒平峠を越えると旧鹿北町である。
岳間に下ると車橋(石橋)があった。

ここから右折して「岳間渓谷」に行ってみた。
20年ぶりぐらいで何も覚えていなかったがかなりの峡谷で、釣り堀や大きな滝もあって見どころは多かった。真夏にゆっくり一日を過ごしたいときに良さそうだ。
福岡との県境、星原峠は標高500mぐらいか。

山桜の新葉が色づき秋のように見える。

山間の峠道といっても県道だからもちろん舗装路である。
(今どきジムニーでしか走れないような山道はどこも入り口にチェーンが張ってあり入れない)
写真の道路は広いがこの後、冬野から矢部に下る道は狭かった。
細くくねくね曲がる道はロードスターの最も得意とするところだ。
フロントミッドシップのFR車で運転席が低いのでロールはほとんどない。
どんなカーブもスッスッと思い通りに曲がっていく。

今回の峠道は日向神まで45kmで、国道3号を通るのとあまり変わらない。岳間渓谷に寄らなければ距離的にはこのコースが最短だろう。

まだ早いよ、マダニ君

2020.4.5(日) Roradster vol 5

この春、最後の桜を撮りに行った。

天気にも恵まれ、これは納得の一枚。
この県道133号、鹿牟田峠の道は車で走って本当に気持ちがいい。
今日は帰りに赤いロードスター(ND)とすれ違って、お決まりの手を挙げて挨拶!
お決まりと言っても、まだ3回目だ。
だいたいロードスターに出会わない。

今日は日向神往復90.3kmで、平均燃費は18.4km/ℓだった。
昨日の穴川峠越えは平均燃費14.3km/ℓ、う~ん。

もう日向神ではマダニが動き出している。
「まだ、4月だよ!」と教えてあげたい。

今日発見されたマダニ君。体長約1mmと小さいが、先日は1㎝程度の大きいものも見つかっている。地面に座る時はシートを敷き、ダニ除けスプレーをズボンのすそ等に散布する予防策が要る。

空にはトンビ(トビ)がよく舞っている。

ちなみに羽が細い、ハヤブサらしき鳥影も見える。
猛禽類としてはミサゴもいるらしい。
下の写真は2年前に合志川で撮ったたぶんミサゴ。
ミサゴは魚を捕食する。

今度のプロジェクトは下部のコーナーのステミングが楽しい。
上部のクラックから右スラブは撃沈。

春爛漫

2020.4.4(土) Roadster  vol  4

3密とは真逆のフルオープン・ソロ・ツーリング。


穴川峠を越えて行く。
「お滝」の辺りは2速で走る道が続くので燃費が悪い。
鯛生金山まで、離合する車はない。


日向神ダム湖の桜は満開。
去年は正面壁から花見をしたなあ。


岩場の下にはハルリンドウが可憐にたくさん咲いている。
踏まないように細心の注意を払う。


テンナンショウの一種、アオマムシグサか。
毒性が強く、イノシシもさすがに食べない。


ラーメンはどうも体に合わない。やっぱり私には「しるこ」だ。
しるこのカップでコーヒーを淹れるとこれがまたうまい。
今度のプロジェクトも厳しい。


中の川の桜は満開を外した。帰り道では光線の状態も良くない。
小池東京都知事の言葉ではないが、桜は来年も咲く。
1年後を楽しみにしよう。


我が家ではもう鯉幟を揚げた。

 

ノスタルジック・ツーリング

2020.3.30(月) ロードスター vol  3

昨夜、18日ぶりにロードスターが我が家に戻ってきた。
その理由(わけ)は置いといて、さっそく今日は乗りに行った。
日程は、①穴川峠~鯛生金山コースで日向神に入り、新ルートの探索
②雨の場合は、日向神:トンネルエリアでラーツー。(ラーメンツーリング)
という緩い計画だ。
7:30 自宅発。
空はどんよりと曇り、霧雨がフロントガラスに当たる。
隈府のセブンに寄ると、なんとカップラーメンがない。コロナウイルスの影響で売り切れたのか? それともカップ麺は置かない主義か?
しかたがないので、次のコンビニに寄った。ラーツーの可能性が大きくなったので奮発して200円台の初めて見たものを買った。
8:20 龍門小跡
運動場を桜の花が取り囲んでいる。こんなに桜のきれいな学校は他にない。

閉校記念の碑があり、つい校歌を口ずさんでしまう。

8:40 竜門ダム広場
道路わきに山桜が植えられている。
山桜はソメイヨシノに比べて寿命が永いと云われている。

いずれの木も元気そうだ。
左から4番目の山桜に寄ってみると名札がまだ下がっていた。
消えかけた文字も書いた本人だけには分かる。

9:00 穴川名水お滝
「お滝」の数百メートル先に橋があり、右手に15mほどの大きな滝がある。

40数年前、高校生だった私は酒呑童子山に登るため、この道(県道133号)を歩いていた。通りかかる車もなく、相当歩き疲れてこの滝(その時は水が枯れていた)の下まで来た。地図を見ると道路は大きく左へ迂回してまたこの上に戻ってくる。
「この岩場を登れば、上の道に出られる」
そう思った私はこの岩場を登り始めた。(フリーソロ!)
しかし、あと3~4mの辺りで体が動かなくなった。
「ここで落ちたら死ぬ」と思った。
この後、この滝(岩場)を登ったのか降りたのか、私の記憶はない。
とにかく「山を登るには、クライミング技術が必要だ」とこの時に痛感した。
私の人生の一つのエポックメイキングとなった出来事である。

10:00 鯛生金山
山里の桜はどこもきれいだが、雨がひどくなってきた。
オートキャンプ場や一ノ瀬公園を確認し、県道9号を通って戻ることにした。

11:00 宿ヶ峰尾峠
ここは三国山~国見山のハイクで何度か来たことがある。
道路は狭く曲がりくねっているが、平日で行き交う車もなくゆったりと走れる。

11:30 内田小:矢谷分校跡

今は立派なバイパスが通り昔の面影はないが、この分校は山間(やまあい)の里の一番広い所、村の中心地に建てられている。ここの桜もきれいだ。

11:50 自宅着
雨で寄れるところもなく、お昼前には自宅へ帰ってきた。
結局、カップラーメンは家で食べることになった。

天気にもよるが、今日の桜は昔の事ばかり思い出させてくれた。
テレビをつけると、「志村けん」さんのコロナウイルスに因る訃報が流れていた。
享年70歳、合掌。

雨のC.P.菊南

2020.3.28(土) クライミングパーク菊南

3月20日(3連休初日)に日向神:ダム下エリアで「粉吹き爺さん 5.11b」を開拓・初登した。その際、右足を大きく開脚したためか右腰を痛めてしまった。

翌日(土)は相当痛く、我慢しながらの完全休養日となった。
更に次の日(日)は早く治そうと、近くの整骨院に電話を入れたが定休日だった。
今週は4月からの異動が急に決まり、年度末の仕事にも追われて、気が付けばかなり腰痛は回復していた。

今日は全国的に雨の土曜日。
ゆっくりするのは性に合わないので、今月初めてのジムに行った。

約一ヶ月ぶりなので赤(5級)からやり直しだったが、意外にも順調に登れた。
昨年9月から続いていた右肩の痛みがほとんどなくなっていることも改めて確認できた。
コロナウィルス感染リスクである3密(密閉・密集・密接)の回避が云われている。
ジムは扉を開け放ち、人も少なかった。
それでも若干の背徳感はあるので月2回のノルマは達成できなくとも、やはり外岩に行こう。

春のガーデニング

2020.3.22(土) 春のガーデニング

本日は腰痛の為に休養日。
腰痛の原因は昨日のクライミングであることは明らかだ。

日向神:ダム下桜エリア【粉吹き爺さん 5.11b 初登】
もともと硬い股関節をフリクションの効かない壁で無理に何回も開いたから。

そんな腰痛の日のメニューは、銀行、父の見舞、買い物、耕運機のオイル交換など。
買い物は①終了点用のステン:シャックル、穴の径は12mm、858円を3個。
②岩に穿ったドリル穴の掃除用ブラシ、316円。
③種ジャガイモ2㎏。コロナウイルスによる食糧危機に備えてジャガイモを植える。
④カサブランカ2球。1球199円だが、植えっぱなしで何年も楽しませてくれる。

午後は腰の具合も少しよくなったので草取りなどをした。
いつも休日は岩登りで、庭の手入れはしないので草は伸び放題だ。
1ヶ月に1回ぐらい、バーッとやるのが俺流。

秋に植えたビオラと勝手に生えてきたハナニラが混在している。

土手のスイセンはいい感じ。

家の前の道路と敷地の境目に堀も塀もなく、ただ土手があるだけの「フルオープンガーデン」なので、もう少し小奇麗にしなくてはならない。
冬の間、ちょっと心配していたアジサイに新芽が出ていて嬉しい。

去年の夏、長女の嫁ぎ先の牛舎にあったアジサイを何本か切ってきて挿し木したものだ。あと何年かすれば見栄えのいいアジサイの垣根になる予定だ。

庭のハナミズキで「モズのはやにえ」を見つけた。

どうもアマガエルらしい。他にもトカゲらしきものがあった。以前はバッタなどよく見かけていたが、この頃としては珍しい。

雑草で一番困るのは「アメリカトキンソウ」だ。

これは実をつけると棘(トゲ)になり、素足で庭を歩けなくなる。見つけ次第取り除いてはいるが、もう手遅れだ。
次にタンポポ。英語名は「ダンデライオン」

どんなに地上部を刈払い機で切ってもしっかり花を咲かせる。
いっそのこと庭を「たんぽぽ畑」にしようか。

日向神:ダム下 5.11bのルート開拓・初登

2020.3.20(春分の日) 日向神:ダム下 No19

春分の日の空はからりと晴れて絶好のクライミング日和だ。
桜のエリアの山桜は今日からチラホラ咲いている。
今日の山友は横山さんとヤマアキさん。

①軽減税率(5.10a) アップ
②プロジェクト2にTrをかけて、試登。
③上部スラブにボルト2本追加。これで合計ボルト8本のルートになった。
終了点はK1さんが設置したものを共用する。
④「象の目」の右側にTr.課題を設定。

お手軽にレイバックが楽しめる。
上から見たらこんな感じ。

さすがベテランの横山さん、腰がしっかり入っている。

⑤⑥⑦ プロジェクト2にリードトライ。厳しい。
下の写真は1ピン目のヤマアキさん。

前回の試登時、ここで何回も滑った。
手には優しい岩質なのでジャミングを使う人もテーピングは不要。

⑧ プロジェクト2をRP(初登)
QDを架けっ放しにして帰ろうと思ったが、明日は誰も来ないと言うのでラストトライに気持ちを込めた。
2ピン目へのクリップ。この辺りの右ホールドが実は激悪!

3ピン目からは絶妙なバランスを要する。
世の中には「落ちるけれど怖くない」ルートは多々あるが、ここは「落ちないけれど怖い」ところだ。

ボルトが非常に近いのも納得していただけると思う。
(使わなくてももちろんOKです)

5ピン目からは広いスラブ帯へ入る。

終了点はまだまだ遠い。

粉吹き爺さん 5.11b B8 18m 緒方 2020.3.20」の完成!
ビレイヤーは横山さん。
けっこう私としては苦労したが、ボルトを打ち終わった日に初登できたので大満足である。登る人はブラシが必携。

日向神:ダム下 5.12aのルート開拓・初登

2020.3.15(日) 日向神:ダム下 No18

寒の戻りで全国的に寒い朝。
今日は「mazda  CX-30」で日向神をめざした。

この車は最新の電子機器が満載で、内装もレ○サスより質が良いという噂だ。

ダム下「桜のエリア」は南向きの樹林帯で風が当たらない。
今日も集まったクライマーは熱く登った。

①プロジェクト2をTr.で登り、ボルト位置を決めた。
②プロジェクト1にマスターリードトライ、1回フォール。
昼食
③プロジェクト1をRP(初登)成功。
④プロジェクト2にボルト6本打。午後5時、小雨で終了。

プロジェクト1:開拓の軌跡
1月19日(日) 同行(横山・唐嶋・開拓団)
ラインの大掃除、Tr.で3回トライ。下部で良いムーブが見つかった。

2月2日(日) 同行(あり吉、なお、さん、開拓団)
Tr.で2回、終了点とボルト10本設置。
2月9日(日) 同行(開拓団)
リード1回、Tr.1回。
2月24日(振替休日) 同行(開拓団)
リード2回、Tr.1回。
3月15日(日) 同行(開拓団)
リード2回目でRP(初登、ビレイヤーは山崎武さん)
5日間、合計11トライでの完登。

ルート名は仲間から「濃厚接触」「いっせい休校」とか有難いアドバイスを頂いたが、実は登る前から決めていた。
素敵なロドライフ (5.12a  B10 15m) 緒方 2020.3.15」 である。
ルートは見た目にやさしく、ボルト間隔も狭いので取っ付き易いだろう。
内容的にもスラブやコーナー、スプーンカットと変化に富んでいるのでかなり楽しめる。
写真1(下部はけっこうダイナミック)

写真2(上部のスラブは頭を使う)

智に働けば角が立つ

2020.3.14(土) 徒然 37 (「草枕」の小旅)

3月11日(水)、熊本市の西方、金峰山に登った。
休日のお出かけは新型コロナウイルス対策でここはやはりマチじゃなくて山だろう。
鳥居のある登山口から「さるすべり」と呼ばれる急坂を登ると、ほどなく案内板があった。

実に詳しい情報満載の立派な看板だが、「あれっ?」と思う。
おサルさんのイラストに長いしっぽがあるではないか。
ここ金峰山でサルを見たことはないが、もしいるとすれば当然「ニホンザル」だ。ニホンザルにはこんな長いしっぽはない。
下の漫画は巨匠:白戸三平著「カムイ伝:第1巻」に登場するニホンザルである。
当たり前だが尾は短い。

念のためにネットで「ニホンザル・イラスト」で検索したら10分の1ぐらいでしっぽの長いニホンザルが出てきた。どういうことだろうか。

多分、看板を作った人は「サルに長い尾は付き物だろう」と思っていたのだろう。(無知)
そして、後でおかしいと気づいた人も「まあ、しっぽなんてどうでもいいや」と思ったのだろう。(厚顔)
更に、誰かがしっぽの事を指摘すると「そんなこと気にしてどうすんの! 了見の小さい人ね」と怒るかもしれない。(逆ギレ)

「山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」
おなじみ、夏目漱石「草枕」の冒頭部分だ。
サルのしっぽにこだわって人と争うつもりはないが、無知の人は許せても「そんなこと気にしてどうすんの!」という人とは友だちになれそうにない。

このあと、「草枕温泉」に入ろうと思って車を走らせると、なんと定休日だった。

【追記 1】
「さるすべり」の途中の看板の順番が違っていたのも気になるなあ。本当に雑。
【追記 2】
ニホンザルはオナガザル科に属している。説明に「二次的に短くなった」とあった。
二次的とはいかなることか?
もしかして「ふるやのもり」の昔話に由来しているのかもしれない。このお話より以前のニホンザルはしっぽが長かったらしいから。

いっせいのクライミングや日々の日記です