「クライミング」カテゴリーアーカイブ

本匠:武者修行 1

2019.1.6(日)  本匠:宮前エリア

冬休みの最終日、一人で本匠へ武者修行に出かけた。
5:30に家を出たので途中時間つぶしに道の駅「あさじ」に寄ったり石像見学をした。

魚道エリアや切株エリアで5.11を春先から稼ごうと目論んでいたが、宮前エリアで馴染みのHさん、Mさんを見かけたので一緒に登らせて頂く事にした。

①ムー大陸(5.10c) R  (リピート)
②岩魚道(5.12a) 敗退(2ピン目まで)

③岩魚道(5.12a) 敗退(5ピン目まで)
④岩魚道(5.12a) 敗退(4ピン目まで)
⑤青巌峡ボーイ(5.11a) R

「岩魚道」にはムシャつけてマスターリードで取り付いたが見た目以上に難しかった。手は切れそうなホールドが多く足のほうはスルスルすべる。前傾の具合もけっこう強い。今年の目標の一つにしよう。

今日驚いたのは駐車場に大分ナンバーの車が多いこと。
クライマー人口は多分熊本の5倍ぐらいいるのではないか。
当然、強い人も多いようだ。
ちなみに、前高神社の参道脇は駐車禁止になったそうである。

 

2019 Birthday climbing in Hyugami

2019.1.3  日向神:クライミング

今日は私の誕生日。
誕生日には山に行くのが習わしとなって久しい。
新年からの岩友は山崎ご夫妻で、3人は同級生でもある。
快晴ながら気温は2度程度なので温かいバルコニーへ行く。
愛のエリアに車が3台、奥壁に1台、道端に1台。
バルコニーは私たちの貸切であった。
暮れの12月29日にもここで登ったので、今日はなるべく違うルートを選んだ。

①大蛇山(5.10c) R:リピート
②サスケ(5.10b) R
久しぶりだが楽勝であった。

③武勇伝(5.10c) R
登っているのはゆきえさん。

④スプリングスカイ(5.11a) R
終了点は立派なラッペルステーションだが、結び換えがいるので注意したい。
B10とあるが実質13本使う。1年に1回は登っておきたいルートだ。

⑤未知との遭遇(5.11b) R
2年前にRPしたが、それ以来登った人がいなかったようなホールドの苔具合だった。ホールドの選定力が試される好ルートだ。

3人だったので1人はカメラマン。そのため登った本数は少なめだが余裕を持って登れた。2019年も幸先が良い。
今日は「きこり」もして日当たり良好なテラスを補強した。
また、道端エリアには上から落ちてきた大木が丸太に切られて、格好のベンチにしつらえてあった。

 

 

2018 登り納めは日向神

2018.12.29 日向神:バルコニー

全国的な年末寒波で菊池地方はマイナス2度。
午前10時、日向神駐車場で0度ぐらいか。
それでもほぼ快晴で日当たり良好のバルコニーの岩は触っても冷たくない。
今日の岩友はフジミさんとマコトさん。他は広島のカップルだけ。

①逮捕しちゃうぞ(5.10a/b) R:リピート
写真はフジミさんのトライ。

②サクラ(5.11a) R
③ワンサイズフィッツオール(5.11c) 敗退

④逮捕しちゃうぞ(5.10a/b) R:リピート
⑤レフトハンド(5.10d) NG ※痛恨のミス
⑥キャピタルゲイン(5.10d) R
写真はマコトさんのトライ。

⑦大蛇山(5.10c) R

今日の収穫は「ワンサイズフィッツオール 5.11c」にトライできたこと。
前の晩から「誰か先に登ってトップロープでやっていないかな。せめてQDが下がっていないかな。」など、邪(よこしま)な期待をしていた。
そんな弱い心に打ち勝ってやれるだけやってみた。
これは来年につながるクライミングになった。

今年1年のクライミングを振り返ると、本当に充実していた。
①日向神:愛のエリア・奥壁でルート開拓6本
②備中で「100イレブン」達成。(初イレブンから7年目)
③3本目の5.12-(本匠:シュライン)RP
また今年は肘や肩の痛みにも悩まされたがなんとか快復することができた。
そして、「100イレブン」などは今思えば通過点に過ぎない。
これからあと二日で来年の目標を考えるが、さてさてどうするか。

 

独り岩野山 Ⅱ

2018.12.27 岩野山ボルダリング

早朝から目が覚めたので年賀状を2枚作ったら、2枚とも宛名書きで間違った。目が覚めていなかったのならば良いが老化現象ならばショックだ。

快晴なので年賀状を出すついでに岩野山へ行った。
23日に拓いたトラバース課題を延ばすためだ。
まず前回の復習としてドミノクラック(ロックタワー北面)のトラバースをやってみると、これができない。まだ少し岩が冷たいせいにする。

壁は見た目よりも前傾している。
何回かやっているうちに、やっと体が思い出してきた。
今日の本命であるトラバースは、上から右下に下ると落ちたときが怖いのでロックタワーの正面から左上してみた。

これが案外うまくいって一応の完成とした。
上から下りるコースはへたすると下まで転がるので、核心部に「お助け石」を置き、利用可として安全面を優先している。

今回の課題は「奥の院トラバース 3級」とした。
これで岩野山の壁は①ウェルカム~②正面壁~③奥の院~④ロックタワー~⑤前傾フェース~⑥積木崩し岩~⑦奥岩までの約100mに及ぶトラバースができるようになった。

今日の昼食は私の冬の定番「井村屋 しるこ」とコンビニのサンドイッチ。

独り岩野山

2018.12.23(日) 岩野山ボルダリング

12月22日(土)
孫の保育園での「餅つき」に参加。
慣れぬ杵を振り上げ、右上腕二頭筋がすぐに筋肉痛となった。
腰を使わずに、完全に腕打ちになっていたのだろう。
「やってはいけないもの。ランナーのサッカー、クライマーの餅つき」

午後は久しぶりのランニング。
9日後の元日「旭志元旦マラソン」と1月12日の「合志市カントリーマラソン」を走るためだ。ここ数ヶ月、ほとんど走っていないので黄色信号が点っている。

12月23日(日)
あそ望山岳会恒例「年末野岳クライミング」の予定だったが雨の予報で中止。
上腕二頭筋は痛いし午後からは雨の予報なので近場の岩野山に行った。
正面壁から右上して奥の院に達し、ロックタワーの北面までのトラバースを行った。
最後の「ドミノクラック」の辺りが難しい。
なんとか出来るようになったので、手前の岩から渡り込むやり方もやってみた。
極限まで開脚するが、あと10cm足が長かったり股関節が柔らかったりする人ならば簡単に出来そうに思えた。
しかし、足の長い人と自分を比較してもつまらないので、いいトレーニングになったと考えた。

「ぺったんこスラブ」の3ピン目にカラビナが残置されていた。

トップロープを仕掛けて忘れていったのだろう。
預かっているので心当たりのある方は連絡して欲しい。

正午を過ぎると西の空が随分と怪しくなってきた。
駐車場にもどると予報どおりに小雨が落ちてきた。

グリーンパル日向神で忘年会

2018.12.8(土) 日向神クライミング&忘年会

朝、駐車場の気温は2度。
全天曇りで遠方からりりぃさんが来られたので道端へ行く。
山友はキーボウさん、白ちゃん、りりぃさん、福田さん、私。
昼からユジンさんも来た。
①だんだん(5.9) R
ウェルカムベイビー(5.11) R
③シンシア(5.11a) R
④ルネッサンス(5.10b) R
⑤メトドス(5.11a) NG
⑥太郎(5.10c) R
⑦春霞(5.10+) R

ウェルカムベイビーの核心部は思い切ったムーブで見ている人には「一か八か」と映るらしいが、私は5~6回連続して成功しているのでほぼコントロールできている。核心手前の右足立ち込みが体調や腕の疲労度によって失敗することがある。
今日のように2回目ぐらいでトライしておきたい。
【写真は久しぶりのりりぃさん】

気温は低く、時折陽が差す程度だが、登るのに支障はない。
腹部を「貼るカイロ」で温めると体中の血流が良くなる感じがする。

夜はグリーンパル日向神であそ望山岳会の平成最後の忘年会。
もも太さんもアメリカから帰国して大いに盛り上がった。
りりぃさんから茨城名物の「いぶし銀」を戴いた。

もも太さんからはアメリカのお菓子を戴いた。
クライミング中に食べると力が出そうだ。

【追記】
ユジンさんは忘年会の夜も少し早く寝ていた。
朝は日向神で登るからと一人で早く朝食を摂っていた。
「日向神までは10分だろう?!」と思っていたら、やはり志が違っていた。
夕方、「パトリオット(5.12a)をRPした」という報告が入った。

バルコニーの季節到来

2018.11.24   日向神:バルコニー

休みだというのに早くから目が覚める。
まだ有明の月が残っていて、薄明るい庭は霜で真っ白に覆われていた。
コーヒーを飲みながらブログの校正をした。
昨日の「シュライン(5.12-)RP」の余韻はあまり残っていない。
ゆっくり支度をして日向神に向かう。

タケシさんとバルコニーに向かう。
最初は「サクラ」の終了点から「スプリングスカイ」の終了点までルートを伸ばすためにボルトを打つ作業を手伝った。

①テラノ(5.10c) リピート 穴が大きいので登り易い。
②オンリーワン(5.11a) リピート 1日1回は5.11台を登るノルマ達成。
③2007スーパーフェイス(5.11b)NG 最後のデッドムーブが設定か疑問。
④その気になって(5.10c) リピート

昼でも気温は10度あるかないかだったろう。
それでも日当たりのよいバルコニーエリアはぽかぽかで、薄着で登ることができた。西都山岳会のKさん、Sさんを始め、山口からの遠征組、福岡の山岳会の人々で賑わった。

今日登ったのは4本と少なかったが二連荘で指皮が薄くなっており十分満足であった。
ここのルートはどれも長いので60mロープで登りたい。

本匠:シュライン(5.12-)RP

2018.11.23 本匠:神社エリア

6:30 大津集合(キーボウさん、ハマちゃん、いっせい)
快晴。気温0度、波野でマイナス3度、宮前8度ぐらい。
9:10 本匠着
神社は日陰で寒いので陽が当たるまで宮前で登る。
①ムー大陸(5.10c) リピート
②ヤマユリ返し(5.10c) リピート
③シュラインにQD架け
④シュライン(5.12-) RP (4日間、11便目)
⑤ダンボ(5.10n) リピート
⑥青巌峡ボーイ(5.11a) リピート


【神社エリアのトポ】


【シュラインの下部 げんこつ(5.11+)】


【中間点 ここで休める】


【上部の出だし】


【銀杏の小径(5.10-)を登るハマちゃん。シュラインはすぐ右のハングした部分を登る。ながめているのはエリア開拓者の吉野さん。境内は黄色い絨毯だった】

自分の限界グレードのルートに臨む時は戦略を練ることが大切だ。
60歳を過ぎると明らかに筋力、瞬発力、持続力などが落ちる。
県体壁で登っていても登れるグレードが落ちているように感じる。
唯一、「岩慣れ」というスキルだけは積み上がっているようだが。
以前、フルマラソンで自己新記録を目指すときもかなりの戦略を練った。トレーニングを積んでいない分は戦略で補うしかない。ペース配分は、シューズは、ウェアは、天候は、帽子は、サプリは、朝食は、前日の夕食は、・・・。数え上げたらきりがない。
今回、シュラインを登るにあたってもいろいろと戦略を練り、それが効を奏したといえる。(具体的には略)
また、「自分で気持ちを高める工夫」も大切であることが分かった。
①前夜は記録や写真を見て、イメージトレーニングをした。
②朝、私のラッキーソング「ジュピター」を3回聴いた。
③朝、悠仁親王が音楽の発表会で「木星」をリコーダーで弾くニュースが流れた。
④朝、今日の運勢で「山羊座はいいことばっかりの一日」と発表された。
※この車の中で聞いたニュースで今日の成功を確信した。
⑤神社エリアでシュライン(Shrine 神社)を登るならばと神社にお参りをした。
とまあ、ここまで自分に都合よく物事をとらえると何事もうまくいくようだ。

本当は昨年(2017.4.2)、シュラインの下部「げんこつ(5.11+)」を登った後にすぐトライすれば良かったのになかなかタイミングが合わなかった。
特に今年は3月(岩が湿っていた)、7月(大雨で転進)、8月(切株エリア)、10月(井ノ上タワー)、11月12日(雨天中止)と、神社エリアに縁がなかった。

シュライン(5.12-)は下部に限定があったり、中間部で大休止ができたり、上部で隣のルートとホールドを共有するなどあまり優れたルートではない。しかし、九州ナンバー1ルートとうたわれる「銀杏の小径」のすぐ横にあることで、「いつでもトライできる5.12ルート」として多くの人に登ってもらいたい、楽しいルートである。

野岳:一年ぶり

2018.11.4(日) 野岳:クライミング

長崎:野岳は約1年ぶりである。
いまだ行く度に1~2本のOSやRPできるルートがあり、やる気がでる。
今回の目標は「レッドローズ 5.11d」と数日前に定めた。
7:00
泗水を出発。植木ICから高速に乗って、みやま柳川ICで降りる。
主に444号線を使って佐賀~鹿島市~平谷~萱瀬ダム~野岳。
9:30
野岳着。今回は11月の会山行で、キーボウ、ユジン、あり吉、かなちん、なお、にゃじ子、私の7人が参加した。
①迎賓館(5.8)リピート
②レッドローズ(5.11d)MOS

フリーフラワー(5.11c)の左側のルートで、出だしのハング越えなどルート的に似ている。このルートは今まで見逃していた。
③恐怖のトラバース(5.11c)NG

トラバースを始めると×印のホールドが幾つも眼前に表れ、岩は苔むして落ちたらただでは済まないランナウトに心が折られた。
④セシボン(5.11a)リピート
QDを回収するため5年ぶりにリピートした。
⑤迎賓館(5.8)QDの回収
⑥アンタレス(5.11b)リピート
2年ぶりのリピートに自分の成長を感じた。
⑦蜂のムサシ(5.11+)NG
「ダーティレイバック」と「穴がほしい」の間の狭いところにある未発表のルートである。1年前に開拓者のOさんに教えていただいた。核心部は薄かぶりに厳しいカチで、クリップも難しい。

上部も右の「穴がほしい」のガバは使わないでボルトは共有するなどややこしいがムーブの面白みは十分過ぎるほどある。
⑧蜂のムサシ(5.11+)NG

この辺りは頭上の大木が倒れ、壁がすっきりと見えるようになった。

今日はアミノサプリを2本飲んで腕のつりもない。あと1本登りたかったがメンバー内に「もう帰ろう」という空気が流れていた。今回は初心者が多いのでしかたがないと思った。
「野岳に来ると地面を歩くのがもったいない」と言って、がんがん岩に取り付いているしのぶさんの後姿をまぶしく見ながら野岳を後にした。
ところが、車に乗ると帰りに太良町のカキ小屋に行くことが決まっていたのだ。「えっ、カキ小屋は来月の予定だろう!」

秋の比叡山マルチ:ナックルスラブノーマル(Ⅴ-)

2018.10.27(土) 比叡山マルチクライミング

今回の「比叡山マルチ」はあそ望山岳会の10月会山行である。土・日の2日間で8人の参加となった。
7:00 大津集合・出発
前夜の雨で集合時間を1時間遅らせた。しかし、高千穂を過ぎると宮崎県はほとんど雨が降っていなかった。
9:00 比叡山着
駐車場には停められないほど車が多い。たぶん今夜「つりがね」で「九州岳人の集い」が行われるからであろう。
今日のパートナーは学生時代の先輩であるかんすけさん。二人合わせて125歳だから無理のない「麓屋カンテ~TAカンテ(Ⅳ+)」にしようと思った。
取り付きに着くと、目の前の「ナックルフェイスFYKルート」がどうしても気にかかる。ここは2018年1月7日に登っているが、1P目・5.10cの部分に3便かかった。その時はマルチ用のシューズだったが、今日はショート用C4ラバーのシューズを持って来ている。
「FYKルート・1P目(5.10c)・5m」
ボルト直上のラインで入る。1ピン目は絶妙なスメア。そして指も足も小さなへこみを使い、厚さ1cmほどのアンダーを持って2ピン目クリップ。「くそー、リーチが足らん!」と無意味な愚痴をこぼしながらも3ピン目にクリップできた。
シューズが良かったのか、腕が上がったのか、2回目だったからかもしれないが満足の1登だった。【写真は1月7日のRP時】

「ナックルフェイスルート(Ⅵ+)1P」
TAカンテはあり吉パーティーや長崎のパーティーが取り付いているので「ナックルスラブ・ノーマル」に取り付いたつもりだった。
1P目、「この頃のⅣ+は難しいな~」と思いながらも枯れた松の木に到着。ところがセカンドのかんすけさんが途中で登れなくなり、ゴボウでも上がれず「降りま~す」というコール。
ダブルロープでがっちり体重のかかったATCガイドだったが図表で覚え知っていた「リリースポイント」に細引きを入れてロワーダウンさせることができた。私もここから懸垂下降した。
ルート図をよく見直してみると「ナックルフェイス1P目 Ⅵ+」から最後だけ直上してナックルスラブノーマル1P終了点に達していたのだった。名前もルートも分かりにくい。

「ナックルスラブルート・ノーマル(Ⅴ-)」 
昼食をとって、改めて仕切りなおし。
【写真は2P目をリードするかんすけさん」

4P目。Ⅳ+なのにピンが1本しかない。しかもここでルート図を10mほど落としてしまった。コールは届かない、ロープは出ない状況で回収するのに一苦労した。
5P目。このルートの核心部Ⅴ-だ。ウロコ状のスラブ壁で微妙なトラバースがあった。

稜線に出るとFYKルートの開拓者、山本さんと数十年ぶりに会った。白髭をたくわえてどこか外国船の船長さんという風情であった。
下りは長崎のパーティーを南面コースに案内した。通る人も少なく道は荒れていたが確実に早く下りられる。
駐車場で新人会員のコシさん親子と記念写真。

19:00
長陽大橋を通り、2時間弱で大津に着いた。車の中でかんすけさんが「比叡の中で、今日のルートが一番面白かった」と言われて嬉しかった。今日も満足の一日だった。