「ジムグリ」タグアーカイブ

八方ヶ岳 生き物図鑑

2022.1.9(日) カニのハサミ岩 55

2021(令和3)年は八方ヶ岳:カニのハサミ岩に54回足を運んだ。
その途中で多くの生き物と出会うことができた。
用心深い哺乳類はフィールドサインだけだが、八方ヶ岳の森の豊かさを感じた。
今回は「昆虫以外」でまとめてみた。

①オタマジャクシ

砂防ダムの上に数百匹いた。
結局、大きくなった姿を見ていないので種類は不明。
右の方に1匹、柄違いのものがいる。

②イモリ

同じ水たまりに数匹いた。オタマジャクシとは共存している感じだった。

③ジムグリ

このヘビには違う場所で3回ほど出会った。
すぐ地面にもぐるので見つけにくい。

④ヤマカガシ

これは小さくてかわいい。
一応、毒を持っているらしい。

⑤タヌキ

一人で静かに歩くとこんな出会いもある。

⑥ウサギの糞

⑦イノシシの足跡

この足跡は新しい。
廃道の脇はいつもイノシシに掘り返されている。

⑧ヤマナメクジ

ペットボトルのキャップより相当大きい。

⑨ダニ

ダニは節足動物である。
1匹だけいた。

⑩スズメバチの巣

ハチは昆虫だが、これは特別収録。
砂防ダム登山口の近くにある。
岩場では見つかっていない。

ハサミ岩「ここでトラバース 5.11b B5 10m」開拓・初登

2021.5.9(日) カニのハサミ岩 28

昨日、赤壁エリアの「プロジェクトF」をトップロープ3日目で登れた。
天気にも恵まれ、今日は楽勝気分で岩場に向かった。

切株の上のケルンがかっこいい。


杉林の中で「ジムグリ」を見つけた。
ジムグリは日本で一番美しいと云われるヘビだ。
今日のルート名を「ジムグリ」にして、知名度を上げてみようかと思いながら岩場へ登った。


ハンガーはFixe社製で少し大きい。シューズは2足を持参。


この処女の素肌みたいなスラブ壁にボルトを打つ。
(60歳を越えるとこんなフレーズも使える)
終了点は5玉チェーン、プロテクションは5本。

澤田さんの到着を待っていざトライ。
①上段トラバース NG
昨日あっさり行けたトラバースができない。う~ん。
ミウラ(2013)の先端に小さな穴が開いていた。
5.10のクアンタムに交換。

1月に日向神:ダム下の「ビターチョコ」を登って以来の登場だ。

②上段トラバース NG
まだ足の感覚が同期しない。
中段にトライ、なんとか行けた!

③中段トラバースで初登

ラインはこんな感じ。

ここでトラバース 5.11b B5 10m 緒方」とした。
ビレイヤーは八方ヶ岳倶楽部の澤田さん。

この岩の開拓には時間を要した。
①4月18日 1回目の大掃除
②4月24日 2回目の大掃除

③4月25日 Tr.試登、左直登は簡単。
④5月2日    掃除
⑤5月3日    Tr.試登、トラバースに挑戦。
⑥5月8日   Tr.試登、上段トラバースに成功。
⑦5月9日 終了点とボルト設置。
リード3回目、中段トラバースで初登。

昨日刺されたブヨ対策で蚊取り線香2種、防虫スプレー2種を用意したが今日はまったくいなかった。
この調子ならば樹林帯の中は涼しく、夏場も登れそうだ。
はるか頭上に「ハヤブサ」が止まる木があった。

春の生き物探し

2021.3.31(水) カニのハサミ岩 18

今日は平日でソロだったので、赤壁のプロジェクトAにボルトを打ちに行った。
2月28日の最初の試登では登れず、2回目でなんとか上まで行けた。核心部のホールドがあまりにも小さいので「リードはしたくないなあ」と思い、ボルト打ちを躊躇していた。
しかし、3月27日の試登で「やっぱりやるしかない」という気持ちになった。
約20m、ボルトは8本で途中に横移動がある。
もうやるしかない。

季節は春。
生き物たちが自分から顔を見せにやってくる。

「ジムグリ」は逃げ足が早い。
大きな「アオダイショウ」もいたが撮れなかった。


「ツマグロオオヨコバイ」がもう飛んでいた。


これはいったい何者だろう。
「マイマイカブリ」や「ヒメツチハンミョウ」に似てもいるが、何かの幼虫にも見える。青黒く鈍く光る体色がちょっと怖い。


ご存じ「オタマジャクシ」
さて、親は「アカガエル」かな?


「ツクシショウジョウバカマ」
廃道わきに2株見つけた。


「マムシグサ」もこの色はかわいい。


「エイザンスミレ」か。


「マルバスミレ」か。


もう、スミレは名前がよく分からない。

他には「ヤマガラ」が飛んできて、私の足にとまった。

 

岩野山便り No 1

2019.11.16(土) 岩野山

秋晴れの土曜日だが午前中は家の用事、午後は地域の行事。
しかしその間に2時間ほど暇があったので岩野山へ行った。

今日は駐車場に車がない。シューズと水、カメラだけをザックに入れて出発。
アプローチの林道が妙に明るく感じられる。

どうも落ち葉まで掃いてあるようだ。
岩場に着いてまた驚いた。
広場に座り心地の良いベンチが出現していたのだ。

ビンに入れた「岩野山ノート」には何も書いてないので、やはりどなたかが仕事として整備されたのだろう。ゴルフ場に訊けば何か分かるだろうが、ここはお礼を言う立場でもなし、流れにお任せしよう。
しばらく一人で遊んでいたら、正面カンテのホールドがまた欠けているのに気づいた。浮石を少し落としたが、これからも登る時は十分注意が必要だ。

帰り道で「ジムグリ」を見つけた。ザックからカメラを出しているうちにすぐ分厚い腐葉土の中に潜ってしまい、自称「カメラ小僧」としては大失態を犯してしまった。
ジムグリ(地潜)は日本で一番きれいなヘビと言われている。10年ほど前に九重山で初めて写真撮影に成功した。その後は九重山に行かなければ見ることができない貴重なヘビと思っていた。ところが2017年の夏に八方ヶ岳で出会うことができた。下の写真はその時の物である。

(アーカイブ~2017年8月 「八方ヶ岳 ヘビ図鑑」参照)
こんな素敵なヘビがいる岩野山にはまた愛着がわく。

最後の写真はセルフポートレート。