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昭和生まれ 熊本県菊池市在住 暇な日は草刈、読書、ナンプレなど

ワイヤード(5.11b)のリピート

2018.6.3 日向神:サンセットエリア 

昨日は愛のエリアでの「義理チョコで勘ちがい 5.11b」の開拓で心身ともに大満足の一日。
今日はサンセットエリアでのエンジョイクライミングにした。
同行は山崎夫婦、原口さん、カオリさん、浦崎さんなど。
サンセットの「広場」に遅めに着くともう座る場所もないぐらいだったので、「新緑のテラス」へ移動。
①青葉若葉(5.10a)R(リピート)
②新茶(5.11b)NG 1T
③庭園散策(5.10c)R
午後は更に「最上部」へ移動。
④ワイヤード(5.11b)4便目でR
最後は広場へ。
⑤日曜よりの使者(5.12a)敗退

ワイヤードは2016年8月6日(リオ・オリンピック開催日)にRPしているので、約2年ぶりのリピートだ。

2年前の記録を見ると3日間8便出してのRPで、薄ポケットで酷使した左手中指が夜中に痛んでいる。また、フィニッシュの仕方が違っていた。
今日の右足をカンテに乗せるムーブが初期設定だろう。

珍しいカミキリ虫を見つけた。触覚が非常に長い。
ヒメヒゲナガカミキリである。

愛のエリアに「5.11aルート」開拓

2018.6.2 日向神クライミング:愛のエリア

5月24日、「本命チョコ」を登る岩本さんをビレイしながら、すぐ横にラインが引けはしないかと思った。さっそく試登してみると一部「本命チョコ」とホールドを共有するがいい手ごたえを感じた。

6月2日、同行はタケシさんとK1さんである。
今日は人が多かったので朝一で「本命チョコはあなたに 5.10b/c B7」を登り、右横1mぐらいに終了点を設置した。慣れない大きめのチェーン2本直付けで多少手間取った。
まずはラッペルしながらの苔落し作業。上部のセッコクランはできるだけ残した。
浮石はないと思っていたが、念のためにと取り付きの右上の岩を落としたが、使わないホールドで少し見苦しくなった。
午後はTr.でボルト位置を決め、上からボルトを7本打ちながら降りてきた。

かなり疲労していたが、ワンデイアッセントをねらいマスターで取り付いた。
核心部を越え、上部で右腕や指がつったがなんとか登り切ることができた。
写真は3ピン目からの核心部。

降りるとビレイヤーのタケシさんと喜びの握手。
今日は4人取り付き、日向神開拓団からは5.11ノーマルという評価を得たが、最後に登ったコガさんがあっさりとフラッシュして「5.11a/b」という評価。
だいたい愛のエリアのグレードは日本標準とは随分違うように感じている。
どなたかに適正なグレードを各ルートに付けなおして欲しい。
そこで、今回のルートがこれからの試金石になればと願い、
「義理チョコで勘ちがい 5.11b   B7 約20m 緒方一成 2018.6.2 」とした。
追記(6月16日)
グレードはいろいろな方の意見を総合して、ホールド制限なしで「登って楽しい5.11a」にしたい。

ピストルの分解掃除

2018.5.27 運動会

この日の私は違っていた。
球技はからっきしダメな私がドッジボールをやっているのだ。
相手の投げたボールを「バシッ!」と捕ると、すかさず右に走って剛速球を投げようとした。
次の瞬間、「ドン」という腰骨への衝撃に見舞われた。
高さ45cmのベッドから見事に落ちて目が覚めた。
午前4時。
痛みに耐え、しばらくベッドにもどって横になっていたが、もう眠れないので起きてしまった。

昨日は運動会だった。
小中高と学生時代の「50m走のタイム」がクラスで下から2番目に遅かった私は子どもの頃の運動会の思い出がほとんどない。
ところが大人になって走るのが速くなった。
というか、大人になって「走り方」がやっと少し解ってきた。
昨日の運動会では最後のリレーで走った。
走り終わると「そんなに速いと、走っていて気持ちがいいでしょうね」と、同僚の女性から言われた。
そう、気持ちがいい。
年に1回、運動会だけがヒーローになる子どもの気持ちがわかる。
私は70歳になったらマスターズ陸上に登録してトラックレースに挑戦しようと思っている。陸上競技は遅く始めると長く続けられそうだ。それまで、走れる素地だけは作っておきたい。

運動会の話にもどると、帰宅すると体重が随分減っていた。
軽い頭痛は水分不足だろう。
けっこう疲れていたので打ち上げには参加しなかった。
やはり総合的な体力は年相応に落ちている。
また、疲れるとベッドの上で夢をみながらじたばたすることも分かって来た。今後はベッドから転倒して骨折しないように注意しなければならない。

私の好きなことの一つが運動会後の「ピストルの分解掃除」だ。
こんなことは若い人に任せればいいのに、好きだからやってしまう。

 

満開のセッコクラン

2018.5.24 日向神クライミング

平日ながら、岩本さんと「愛のエリア」へ。
目的は4月28日に拓いた「愛なか 5.10b 22m」の浮石撤去だ。
開拓後3回も愛のエリアには通ったが、いつも休日は人がいて石を落とすことができなかった。
前日が雨だった割に岩はどこも乾いていた。
水の通り道といわれる「愛なか」でさえも朝から乾いている。
すばらしい。
まず、岩本さんにマスターで登ってもらった。下はbefor図。

その後、Trにして私が登りハンマーを使って板状の岩を落とした。
さらに上部のチョックストーンも落とすことにしたが、こちらはがっちり挟まれていて、かなり時間がかかった。
下の写真はちょうど一人で来られた高田さんによるafter図である。
違いはすぐに分かるだろう。

その後「毘沙門天 5.10d 22m」を登った。
「愛なか」のついでに苔落しをしてきれいにしたので登り易くなったと思っていた。ところが、以前は苔の中にホールド部分だけが掘り出されていたので迷うことはなかったのに、今はすべてきれいになってどれが使えるホールドか分かりにくくなっていて、けっこう難しく感じた。
写真は「毘沙門天」撮影者は岩本さん。

今、日向神は「セッコクラン」が満開である。

オオホシオナガバチ(尾長蜂)を久しぶりに4匹も見つけた。

 

過ぎたるは猶及ばざるが如し

2018.5.17 体の不調

5月14日(月)に発熱して、15日は仕事を休んだ。
背中の下部に相当のストレスがあり、「ぎっくり腰」の一歩手前という感じだった。
当初は季節はずれの風邪かと思ったが、たぶん積もりに積もった疲労だろう。
右ひじの痛みもなかなかとれない。

今年は1月後半にインフルエンザBに罹患し体重が最大で2kgほど減った。
2月にたぶん2回目のインフルエンザに罹患して体重が乱高下した。
3~4月は反動で毎週末には日向神詣でをして、ルート開拓を2本行った。
調子に乗ってランニングでインターバルトレーニングも再開。
5月になって備中へ行き、ついに「100イレブン」を達成した。
そして101本目、日向神の「ごめんねムササビ君」を登ったところで腰の痛みと熱が出た。
「クライミングはしばらくお休みなさい」という体からの信号だろう。
人より若く見られる私だが、60歳という年齢を自覚しなければならない。
「毎月必ず5.11aを1本は登る」というノルマ的目標も見直そう。
好きなクライミングを続けるために、無理をして事故や怪我を起こしては元も子もない。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」である。
まあ、何事も「細く長く」が私の信条だから・・・。

待たせて「ごめんねムササビ君 5.11a」RP

2018.5.12 日向神クライミング

5月の連休前、愛のエリアでタケシさんに登らせてもらった「ごめんねムササビ君 5.11a」をRPしに行った。
とにかくRPするために下部核心のQDは「夢中歩行」からプリセットした。
1便目、ハングの下で手が滑り見事なフォール。
こんな時に新しいロープはやっぱり安心だ。
上まで行って、ハングの抜け方をしっかり確認した。
2便目、手順通りに登りきって余裕のRP。

下の写真は同ルートの上部ハングをうかがうHさん。

先週は岡山県備中に行って登ってきた。
「備中まで行く人がどうして日向神の『ごめんねムササビ君』を登っていないの?」という声が聞こえてきそうである。
正直なところ、墜落距離が他より長そうな「新原ルート」は無意識的に避けてきたのだろう。登ってみたらお気に入りのルートになった。
このルートを登った人はたくさんいるだろうが、60歳を超えて初めて登った人は少ないのではないか。
今後も精進して新しいルートを登りたい。

愛のエリアへの山道で「マムシ」を見つけた。
マムシはいつも悠々として他のヘビみたいにすぐ逃げないので危ない。

100イレブンの記録

2018.5.5   100イレブン達成までの記録

1 これまで
私は高校時代から地元の山を一人で歩き始め、大学時代はワンダーフォーゲル部に入って南北アルプスなどを縦走した。
社会人山岳会は「熊本クレッテル・カメラード」に所属し、「阿蘇・大観峰の岩場」などを開拓した。
30歳を過ぎてクライミングからランニングに転向した。
47歳の時、ランニング中に膝を痛めてまったく走れなくなった。
50歳の頃から山歩きができるようになった。
53歳になり、トレランをするために「あそ望山岳会」に入会。クライミングの最高グレードは5.10b。
54歳。クライミングが面白くなり、県体壁やボルダー天国で練習した。そして10月、日向神:サンセット「エルニーニョ 5.11a」で初の5.11をRPした。

2 5.11の年齢別記録
2012年(54歳)・・  2本 (日向神:エルニーニョ、春の嵐)
2013年(55歳)・・18本(野岳:フリーフラワー、日向神:花鳥風月など)
2014年(56歳)・・13本(日向神:そこガバ、万江川:風の歌を聞け など)
2015年(57歳)・・14本(日向神:パンプダンス、次郎 など)
2016年(58歳)・・23本(本匠:ロコモシンドローム、野岳:アンタレス など)
2017年(59歳)・・23本(八面山:ウキウキ通り、備中:ハニワの涙 など)
2018年(60歳)・・  7本(日向神:空へ、備中:半日仕事 など)
※実質、5年7ヶ月間での達成
3 エリア別の記録
① 日向神   46本
② 本匠    17本
③ 野岳    14本
④ 八面山    8本
⑤ 備中        5本
⑥ 岩野山    4本
⑦ 千仏ロック  3本
⑧ 万江川    2本
⑨ 龍頭泉    1本      合計100本

4 グレード別の記録
① 5.11a    55本
② 5.11b       31本
③ 5.11c     10本
④ 5.11d    2本
⑤ 5.12a         2本       合計100本

5 全記録
①2012年10月~2014年11月

② 2014年11月~2016年9月

③ 2016年10月~2018年4月

④ 2018年5月~

2018・GWの備中 2日目

2018.5.5 備中クライミング 2日目

午前6時半、帰りがあるので早めに宿を出発、外気温度は6度と寒い。
「羽山渓谷(トンネルサイド)」
ここは全体が切り立った石灰岩の壁で頭上はルーフになっている。5.14のルートが4本あり平均が5.13か。またもや最低の5.11aは1本しかない。

①「半日仕事 5.11a」 NG もう少しだった。
②同上 NG あと一手だった。
③同上 NG もう疲れて意気消沈。ヌンチャク回収。
他のは登れそうにもないので、「鍾乳洞」に入ってみた。2年前に買ったヘッドランプが初めて活躍した。外気温が低いのであまり涼しくもなかったが、夏ならば快適であろう。
④「半日仕事 5.11a」NG ヌンチャク架け
⑤「半日仕事 5.11a」RP 我ながらよくねばった。うれしいイレブン100本目。

他の3人は「もう秋だ 5.12c」にトライ。まっすぐ登れば「成羽のユージ 5.13b」という平山ユージのルートになる。登っているのはコガさんで、かっこいい。

午後からは「長屋坂エリア」に移動した。
ここは前回(2017.11月)にも訪れた老若男女に人気のエリアだ。
ところがこの日は「ハンノキムシ」の黒い幼虫が大量発生してエリアの左半分を占領していたのである。ビレイ中の女性の胸や肩に10匹以上も上から下がってきていても、このご時勢では手で払ってあげることはできない。当然ルートにも大量にへばりついているのでやる気が萎えてしまった。(午前中で満足?)
⑥無名ルート(一番右端) MOS
「壁の散歩道 5.10c」と思って取り付いたが違っていたようだ。
⑦TTハイスクール(5.10d)NG
二つ星のスラブ。ホールドがつるつるに磨きこまれて実質は5.11だろう。右側がTTハイスクールにトライ中のタカタさん。

他の3人はMorisama(5.12a/b)などに何回もトライしていた。すばらしい体力と気力である。
集合写真は左から私(いっせい)、タカタさん、顔出しNG・匿名希望のHさん、コガさんである。

午後3時30分に撤収。
広島まではGWお決まりの大渋滞、午後7時ごろ宮島SAで「広島お好み焼き800円」を買い車中で食べた。
午後11時30分には自宅に着いた。
1泊2日の総経費が11,000円ではまた行かねばならないだろう。

2018・GWの備中クライミング 1日目

2018.5.4~5 岡山県:備中クライミング 

5月4日
午前5時、コガさんと私の車で熊本(自宅)を出発。
午前6時、広川SAでタカタさんと合流。
午前7時半、小倉駅でHさんと合流。
山陽道は広島を過ぎた辺りで10数キロの自然渋滞、さすがGWである。
午後1時過ぎには備中町に着いた。約520kmの長旅であった。
今回私は2回目なので、経験者のHさんが言う「面白いところ」へ行くことになった。
「面白いところ」と「難しいところ」とは同意義語であるらしい。
「権現谷」は結構遠かった。スケールも大きい。

①トメ吉(5.11a)MOS
このエリアの最低グレードがこの1本。石灰岩で足元がえぐれているので足が切れないように慎重に取り付く。長旅で体は慣れていないが幸先良く登ることができた。
これが「100イレブン・プロジェクト」の99本目になった。

②五右衛門(5.11b/c) 敗退
見た目よりホールドが滑らかで2ピン目も架けられない。全員敗退。
③もも (5.12a ) 敗退
三ツ星の超人気ルートで、架けてあるヌンチャクをお借りした。
4ピン目までは行けたが、その後はハングドッグ。ほとんどガバホールドなだけに回数をこなせば行けそうである。全員敗退。

足元がえぐれている石灰岩では1ピン目が遠いのでプリクリップは普通である。
ここで、「輪投げ」や「チョンボ棒」の作り方を学んだ。

このエリアはほとんどが5.12のルート。女性クライマーも多く、みなさん粘り強くトライしていた。
夕方、成羽町のスーパーで買い物をして、備中町長屋の「杉田ハウス」に投宿。
素泊まり1500円、相変わらず満室であった。
明日はどこのエリアに行くか?
私は「登れる5.11のあるエリア」を希望したが、他の3人は「登れない5.13に触る」方を希望したので「羽山」になった。
私は持参した飲み残しの梅酒がバッグの中でこぼれて着替えを濡らしていた。
色気もなく、酒もあまり呑まない男4人では早めの就寝となった。

愛のエリアに新ルート2本開拓

2018.4.22~29 日向神:愛のエリア(ルート開拓)

4月19日(祝)に「毘沙門天 5.10d」を数年ぶりに登ると、あらためて良いルートだと思った。しかし相変わらず下部は苔だらけで登る人は少なく本当にもったいない存在のルートである。そこで大掃除をしようと考えたが、ついでに左側の草付き等を取り除けば新ルートが拓けるのではないかと思った。

4月22日(日)に上部から下がり、毘沙門天から左5m辺りまでの大掃除を行った。

4月27日(金)には終了点(チェーン2本)を作り、トップロープでボルト位置を決めた。協力者は東京から来られた4人の方々である。グレードは5.10bぐらいか。

4月28日(土)は上から下がってボルトを8本埋めた。福岡のIさんらにビレイをしていただいてマスターでリードした。(写真)

「愛の心はなか心、恋の心はした心 5.10b B9 22m 緒方一成」の完成である。
(ルート名が長いので「愛なか」とでも略して欲しい)
初登時2~3ピン目のボルト間がかなり遠く感じた。3ピン目を取る前に落ちるとグランドフォールの可能性もあったのでボルトを1本追加した。先日他の岩場で友人が3ピン目に架けようとして落ち、グランドフォールしたと聞いたことも影響している。
第2登は佐賀のSさん。出だしで少し苦労されていたが、マスターオンサイト。

午後は「たぬきのこぶた 5.11a 」の右側を大掃除した。ここも草付や苔に覆われているところである。カンテを掘り出してトップロープで試登した。

4月29日(日)は朝からカンテの上部に終了点(チェーン2本)を設置した。
しかしこの後、ボルトを打つのを止めようと思った。それはルートが「たぬきのこぶた」の約1m右と近く、下部の岩の形状が脆さを感じさせるためであった。随分悩み、「もう一回登って考えよう」と一人でユマールを使って登ってみるとけっこう面白かった。「これは登る価値がある」と確信してボルトを5本打った。
後はリードするだけなのだが、お昼になっても連休の中日なのに誰も愛のエリアに来ない。しかたなく道端エリアで知人を探そうと車道まで下りるとやっと昨日と同じSさん夫婦が来られた。Sさんのビレイで初登。
「たぬきとシンパシー 5.10b B5 12m 緒方一成」の完成である。

第2登はもちろんSさん。動きに全く危なげがない。

帰りに道端の新ルート「道端のフチ子 5.10c」をオンサイトして、私のGW前半は終わった。