老いる 2

2022.3.19(土) 老いる 2

曇りから雨の土曜日。
それでも午前中は草刈り、散髪、図書館、銀行と有意義に過ごせた。
図書館で4冊借りて、其のうちの2冊がこれ。
定番の「老いる」関連本だ。

右の本は今年の2月1日に亡くなられた石原慎太郎さんに追悼の意を表して。
左の「シルバー川柳 ベストセレクション」はもう今の私にぴったりだから。

【昨年挿し木したアジサイが新芽を吹いた】

中身より 字の大きさで 選ぶ本」 西村嘉浩 71歳
まさしく図書館ではその通りである。

壁ドンで ズボンの履き換え やっとでき」 伊藤敏晴 69歳
これもいい。
靴下を 立って履くのは E難度」 近藤眞理子 56歳
私も先日「立ってパンツが履けなくなったら岩を止めよう」とこのブログで書いたばかりだ。

それから近年は「奥の細道」関連や「俳句入門」等の本もよく借りていて、「岩登りをやめた後の趣味」としての俳句(ハイキングではない)を模索していた。
しかし、これがどうも長続きしない。
古今の名作と云われるものには深い感銘を覚えるが、新作はどうも心にすっと馴染まない。

その点、シルバー川柳は今の私を素直に代弁して笑わせてくれる。これからは、シルバー川柳かな、と思う。

【水耕栽培で育てたアボカドを移植】

『君の名は?』 老人会でも 流行語」 はだのさとこ 62歳
岩場では「この人、どこかで会ったな」と思うことは多い。
近くの岩友に「あの人、誰だっけ?」と尋ねてもけっこうみんな顔は知っていても名前は分からないことが多い。
まあ、それでもクライミングには何も問題はない。

ところが、向こうから、
「いっせいさん、今日も開拓ですか?」
なんて話しかけられるともうダメだ。
自分が拓いたルートのムーブはもちろん、ルート名さえ思い出さないのだから人の顔なんて覚えるはずもない。
自分の記憶力に絶望感を覚えて、岩の上なら飛び降りたい気持ちになる。
それは嫌だから、この頃は山で会った方の名前をスマホにメモするようにしている。

【またアボカドを植えてみた。最初から土で】

そこでこのブログの読者のみなさんへのお願いがある。
私に岩場で会ったら、
「おひさしぶり、〇〇です」と最初に名乗って欲しい。
別れ際には「スマホにメモっておいてください!」とも付け加えていただくとベストかと。

【ヒヤシンス】

日向神:五色岩トポ図公開

2022.3.15(火) 五色岩 25

2021年11月から始めた五色岩の開拓も約4ヶ月が経った。
岩場が南面で5月の連休後は暑くて登れないと思われるので、今多くの方に登ってもらうためにもトポを公開することにした。

五色岩は「びっくりフェイス」の方が通り名は良い。しかし
古来よりこの山はその岩場の色から「五色岩」と呼ばれており、「びっくりフェイス」はおおきく被ったこの岩場の中心部分を指す。
今回開拓した部分は下部のスラブ帯、そして右側のフェイス~スラブになる。

【駐車場・アプローチ】
道端エリアから300mほど進んだ所に車が3台ほど停められる。
できればキャンプ場の駐車場から歩いた方が良い。
日向神タワーに向かう山道を行き、すぐ右に曲がると下部スラブ帯である。車道から5分足らずである。

【ハナタテ岩からの遠望】

【トポ図】

岳間茶(5.11a)リニューアル

2022.3.13(日) 五色岩 24

五色岩にも春が来た。
今日は約10名のクライマーが訪れた。

下部スラブ帯は、とりあえずアップに丁度いい。
①「私がセンター 5.9」 リピート

現在、終了点が1か所しかないので、時間差を置いて到着して欲しい。

昨日、「岳間茶上白折」を3ピン伸ばして上部のフェイス部分に終了点を設置したので初登をめざした。
②岳間茶:右 初登

ここは予定通り登れた。ビレイヤーは友田さん。
岳間茶上白折(右)5.11a   B10   20m   緒方一成
取り付きが上段から20mで、下段からだと26mになり50mロープはすっぽ抜けに注意、60mロープなら安心だ。

最上部を登るナカさん。

昼過ぎに小雨が降り、冷たい風が吹いてきたので撤収。
朝、集まられた方々に「五色岩概念図とトポ」をお配りした。
少し訂正もあるので、近日中にこのブログで発表したい。
せっかく大掃除して拓いたルート、たくさんの人に登っていただきたい。

帰りがけに道端エリアに寄った。
ここは約20名と更に「密」
③二郎(5.11c) 敗退
④シンシア(5.11a)リピート


帰り道、ロードスターが無事に3万キロを達成した。

そのまま、ホワイトデーのお菓子を買うついでに市内の「ボルダー天国」を訪れ、リソールしたミウラを受け取った。

2012年購入なので10年選手となった。
時々「買って良かったクライミングギア」を動画で見るが、私の場合はやっぱりこれ。
もう何度リソールしたか分からない。

弁天山で春さがし

2022.3.6(日) カメラ散歩 8

休日なのに家で自主的に仕事。
年に何回かはこんな日もある。
体も首回りや左腕が痛くて休養日に丁度いい。

午後は用事で外に出て、そのまま合志市:弁天山へ。
春の陽気に誘われて、車は停めるところがないぐらい賑わっている。

向こうがのぞけるクヌギ。


古い木製ベンチに生えたドングリ。


コゲラの羽か。


2月に見つけたアブラゼミの骸。
まだ頑張ってとまっている。


山頂展望台から阿蘇(俵山方面)を見ると、野焼きが行われていた。拡大すると炎も見える。
この光景は以前にも撮ったことがある。


突然旧西合志庁舎の近くで竜巻が起こった。


タンポポの綿毛が絡まっていた。


まだ風が冷たい。咲いているのはオオイヌノフグリぐらい。


小鳥の名前はよくわからない。

天気の良い休日、山に行かないと一日が長いなあ。
それだけに今日はいろいろなことができた。
山に行くと充実はしているが一日が本当に短い。
朝から1本でも岩の苔落としをしていると、気づけばもう午後になっている。
山に行くのはなんか大切な時間を無駄に使っているようにも思えた。

岳間茶上白折(5.11a)開拓・初登

2022.3.6(土) 五色岩 23

今日の最高気温は15度、温かい風がざわざわと奥日向神の木々を揺らす。どうも春一番らしい。

①午前中は一人でproject8をシャントで登り、2月27日(日)に打ち残していたボルトを埋めた。

新しい相棒、Makita  ハンマードリル。

②右ルート下部に3本打。

③左ルート下部に3本打。

昼食はおにぎり1個、FD味噌汁、バナナ、チーカマ。

アフターコーヒーは「ネスカフェ:エクセラ ブラック」

午後2時過ぎにす~さん登場。
午前中は仕事をして山に来るのだから頭が下がる。

④Pro.8左ルートにトライ

ビレイは下部でしてもらった。
春風に吹かれながらうまく登れた。

⑤Pro.8右ルートにトライ

4ピン目から左と右が合流する。
上部のスラブが厳しい。
岳間茶上白折(右と左) 5.11a  B7 15m 緒方一成
右も左もグレードは同じ。

両方ともフラッシュした本匠帰りのす~さんが、
「5.11bでもいいのでは」と言われた。

写真で見るとゆるい傾斜だが、横から見ると出だしはかぶっている。下部は右が厳しい。

陽が長くなったのでトンネルエリアへ行った。
ここです~さんは「うし子 5.11b」をMOS。
素晴らし過ぎる。

⑥「うし子 5.11b」NG
下部で1テンかかった。

先日「筋肉痛が気持ちいい」とか記したが、どうも筋を痛めていたようで、左腕でロードスターの幌を開け閉めするのが辛い。

けほぎ橋にて。

好きな言葉は「筋肉痛」2

2022.2.27(日) 五色岩 22

この土日は急に暖かくなった。
2月23日(祝)の寒さが嘘のようだ。
あの日は寒い中「如月 5.11a」の初登をしたが、1便目に無理のあるムーブを起こして筋肉を傷めたらしく、珍しく筋肉痛になっている。
しかし、齢を重ねると筋肉痛になりにくい(筋肉痛になるまで追い込めない)のでなんとなく嬉しい。

春めいた陽気の中、昨日よりProject8に取り掛かった。
今日は「カニのハサミ岩」でもお世話になった友田さんにビレイをしていただいた。

①Pro.8をTr.で登り、ボルト位置決め
ドリル等の工具の荷揚げ。

②終了点設置、上からボルト埋め
ところがバッテリーが5本目でアウト。

③岩場の整備
ドロ落とし、Fixロープ張り、木こりなど

④Pro.8の右ルートにトライ

ハングのぬけ口はホールドが乏しくて厳しい。


4ピン目で左ルートに合流、上部のスラブも面白い。

2月12日に拓いた「ナイス~ 5.10a」を登るTさん。

このくらいはマスクを付けても余裕の登りか。
「サンダンサー5.10c」もOSされたTさん。
自分が拓いたルートを登ってもらうのが一番うれしい。

今日は明るいうちに帰路についた。
早く帰って車を洗うのもいい。
休日は仕事のように山に通い、ボルトを打つことを生活の基盤としている(なんのこっちゃ)私にとっては洗車もままならないのだ。        ※北山真氏のパクリ
今年のテーマに「スロークライミング」を標榜したのもそんな訳だが、物理的に開拓スピードが遅くなるのはどうもいかんなあ。

帰りの岳間地区で「岳間茶」を買った。

100グラムで900円近い「上白折」である。

昨年は100グラム750円の高級コーヒー豆を買っていたが、どうも体に合わないことが分かって、今は300グラムで500円ぐらいの豆にしている。
今晩このお茶を飲んでみたが、お茶はやはり高いものがうまい。

【追記】
~好きな言葉は「筋肉痛」~
このフレーズを私は相当好きなのだろう。
調べたら、この表題を使うのは2回目だった。
3回使ったら、多少ボケたと思って許して欲しい。

如月(5.11a)、開拓・初登!

2022.2.23(祝) 五色岩:21

寒いのは承知で日向神をめざす。

七城の道路で新しい道路標識を見つけた。

「自転車ナビマーク」というらしい。
自転車が逆行しないためだろう。

9:30
す~さんと五色岩の右壁に行く。

①トラバースルートの整備
広場から右壁までは緩傾斜のトラバースがある。
ロープだけでは多少不安なので、足場を設置した。
丸太3本をボルトとワイヤーでとめた。

②Project7にトライ1
2月11日に掃除、12日にボルトを打ったルートである。

2ピン目での開脚。寒さで足が開きにくい。
この上でムーブを間違えてテンション。
上までQDを下げに行く。

③Project7にトライ2
さすがに2回目はスムーズに登れた。

如月 5.11a   B5 15m 緒方一成」とした。
グレードは今日の感覚だと5.10c/dだが、試登時に少し苦労したこと、今日も2回目で登れたので11aとした。

第2登はす~さん。

最上部の大きなフレークを左上している。
す~さん曰く、
「こんな楽しいルートは初めてです!」

昼食後はトンネルエリアに転進。
④プチフェース(5.8) リピート

ここも寒いので早目の撤収。
今日の日向神は祝日ながら10名程度であった。

午後からの岩野山

2022.2.20(日) 岩野山 40

昨日は一日中雨。
今日は最高気温5度と冷たい風の一日。
そこで午前中は北京五輪の女子カーリング決勝をTV観戦。
日本の「ロコ・ソラーレ」は惜しくも英国に敗れて銀メダルだったが、先日の準決勝:スイス戦も夜中まで観た。

午後は雑用を済ませ、あまりの天気の良さにつられて久しぶりに岩野山へ。

トラバースを2回するだけで肩に力が入ってすぐ満足。


これも久しぶりに山頂へ登った。
鞍岳や阿蘇は白くなっている。
この後は、西尾根ルートで下山。


駐車場のロードスターの写真を白黒に加工して「冬枯れ」を演出してみたが、後方の桜が咲く日も近い。

帰り道に、これも久しぶりに泗水西小学校の近くを通った。
そこでちょっと寄って、高鉄棒で懸垂や蹴上りの練習をしようと思った。
すると運動場の隅にあったはずの高鉄棒がなんと撤去されていた。

今どきの子どもたちは高鉄棒なんてまったく使わないからなあ。
そして、こんなものを設置しておくと変なおじさんがやってきて勝手につかうのを嫌がったのかなあ。

※カテゴリー「体・トレーニング」の「鉄棒トレ 2」を参照

2月14日はバレンタインデー

2022.2.14(月) 徒然 79

2月14日、今日はバレンタインデー。

大小合わせて5個、まずまずかな。

♪ デンデンデデン デンデンデデン
武勇伝 武勇伝
おいらの武勇伝、聴いとくれ!
ある日のバレンタインデー
ナップサック一杯もらったぜ!
ちびちび食べたら、冷蔵庫に夏まであった

おかげで虫歯がちょっぴり増えた!
♪ デンデンデデン デンデンデデン

これは私がピチピチの小学校の担任、1年目の出来事。
この頃までは学校にチョコを持ってきても良かったのだ。
ところがこれには悲しい後日談がある。
このナップサック一杯のチョコの中に、実は同僚の若い女性からのチョコも紛れ込んでいたのだ。
私はてっきり「義理チョコ」だと思って何もリアクションをしなかった。「ありがとう」ぐらいは言ったかもしれない。

しばらくして、お姉さん格の先輩から呼び出され、
「あなたは、女性の気持ちがまったく分からない人ね。〇〇さんの気持ちが分からないの!!」と詰め寄られた。
「え、え~? あれは本命チョコ!」
私は驚くしかなかった。
彼女は深窓の令嬢で、とても私とは似合いそうになかった。
ホワイトデーの時、申し訳なさそうにデートに誘い、恥ずかしさを隠すためにおちゃらけてまったくリードできずに、ジエンド。
「逃がした魚は大きい」とはこの事だろう。

2018年6月2日、日向神:愛のエリアに新ルートを拓いた。

「義理チョコで勘違い 5.11a   B7   20m」である。
「本命チョコはあなたに」のすぐ右隣になるのでこんなルート名をつけたが、今思えば「義理チョコと勘違い」の方が意味の深いルート名になったなあ。

ところでこのルート。
当初は5.11b以上と目されたが、3人目のトライ者が左の「本命チョコ」のホールドが使えることを発見してグレードが下がった経緯がある。

2021 ロードスター:フォトギャラリー

2022.2.13(日) ロードスター 43

今年の1月27日でNDロードスターは納車2年目を迎えた。
そこで2年目(2021)のベストフォトを集めてみた。

2021年はコロナ禍が続き、特に夏には私が「濃厚接触者」となり自粛生活を余儀なくされた。
その分、山は静かな「八方ヶ岳:カニのハサミ岩」に集中し、ソロドライブの延長で九州の山を巡ることが増えた。


1月24日 「カニのハサミ岩」を目指す。
1年間で54回通った。


2月6日 山の神集落から望む。
双耳峰の右側が「ハサミ岩」


3月14日 山の神集落
枝垂れ桜が満開を迎えた。


3月14日 民家の山桜


3月29日 大分県院内町
国道387号線は最高のドライブコース。


3月30日 国東半島でロドキャン
中山仙峡~天念寺耶馬~両子山~熊野摩崖仏を巡った。


5月2日 八方ヶ岳でロドキャン
行き止まりの道を占有、新緑がまぶしい。


6月5日 古代の山城「麴池城」
元寇に備えての食料調達基地だった。


7月9日 大分県境の兵戸峠


7月9日 濃霧の兵戸峠


8月15日 山鹿市不動岩で朝食
岩はご神体なので登るのは不可。


11月27日 国東半島の田原山


11月27日 国東半島
この後、紅葉の富貴寺を満喫。


11月27日 八面山でロドキャン
テールランプに焚火が映る。


12月5日 岳間のサザンカ
五色岩の帰り道、昨年もここで撮った。


12月11日 朝霧の菊池川(七城)
12月は五色岩に5回通った。


12月28日 日向神ダム湖の「つる橋」
雪が残っていたのはここだけ。

いっせいのクライミングや日々の日記です