ゲルニカ:MOS

2023.7.17(海の日) 日向神 183

3連休も今日まで、平地での気温は36度。
日向神も暑いので、せめて「ビレイヤーは日陰」のハートエリアや南面エリアで登った。

白いロードスターで登場のロボコップ?
ブルーミラーの反射光がきれいだ。

① 十六夜(5.10c) R(リピート)

② ゲルニカ(5.11c) MOS

約2ヵ月間日向神に来なかったら井ノ口さんが難しめのショートルート「ゲルニカ(5.11c)」を拓いていた。
まだ第2登が出ていないというからやってみた。
上の写真の体勢は左手が甘く、右手でクリップができない。
いったい何分間この態勢のままいただろうか。
ギャラリーからの「ガンバ!」と言いながら「もう落ちるかな」という目線を感じながらも、

マスターオンサイトしてしまった!

③ 耳かざり(5.10b) MOS
④ サンフラワー(5.10a) MOS
⑤ 上弦の月(5.11c) NG
今日は湿気が多いのか指先のフリクションが効き辛い。
凄まじい「せみ時雨」が30分に一回ほど襲ってくる。

     「シン・パウダー(5.11b)」をRPするあおいさん

みんな二連荘で指先の皮も薄くなっていたから早めの終了。

帰り道では「バードウォッチング」をした。

          ブッポウソウ(仏法僧)

帰り道に有名なブッポウソウ撮影地がある。
EOSKiss-Mの18~150㎜ズーム、手持ち撮影。

近くのダム湖にいた大型の鳥。
サギ? 傷ついたナベヅルではないか。

               母キジ

自宅近くの畑。
今年はうまく子キジが生まれて、3羽ほど引き連れている。

大雨後の日向神

2023.7.16(土) 日向神 182

つる橋を使って日向神ダム湖を渡る。
6月はカニのハサミ岩に行き、7月は梅雨末期の大雨もあって約2ヵ月ぶりの日向神峡となった。
昨日も夕立があったらしく、どこもコンディションは良くない。
特に「道端エリア」は全面濡れていた。
また、上流部での崩壊だろうかキャンプ場から先は車両通行止めになっている。
乾きの早そうなハートエリアで登った。

① リズム(5.10a) R(リピート)
② 十六夜(5.10c) R(リピート)
外岩は3週間ぶりなのでアップは大事。
どうも体がふわふわしている感じがして良くない。

③ シン・パウダー(5.11b) R(リピート)

      シン・パウダーにトライ中のあおいさん

④ メロディー(5.11b) R(リピート)

     メロディーを登るタケシさん

原口さんが「花鳥風月」をやるのでビレイをしに行ったら、すぐ交代させられた。

⑤ 花鳥風月(5.11a) NG

この辺りで力を使い過ぎて前腕がパンプ、あえなくテンション。

      足が長いゆきえさん

⑥ コスモス祭り(5.11b) R(リピート)
最後はきれいに登れるルートをチョイス。
気持ちよく終わった。

日向神峡はどこも「コオニユリ」が咲き乱れ、梅雨明けを待っている。

阿蘇:夏の花便り

2023.7.15(土) 生物12 ロードスター63

3連休の初日、天気が今一歩なので何の計画もない。
それなのに午前4時には目が覚めた。
しかたがないので、大観峰まで走りに行く。

菊池阿蘇スカイラインからマゼノミステリーロード、大観峰へと走る。

               キスゲ
             カワラナデシコ
             オカトラノオ
              オオバギボウシ
                アザミ
              ネジバナ
             ロードスター4台

午前7時前から大観峰に来るのはロードスターか若者の単車。
手前からND、NC、990S、ND。

帰りは菊池水源(清水谷)に寄った。

               虫こぶ?
             アオイの仲間
            オオキツネノカミソリ
           オオキツネノカミソリ群生
           ウバユリはまだつぼみ

最後に、永山橋を渡ってみた。
通潤橋を作った種山石工:橋本勘五郎の作である。
現在、対岸にある1軒の家のために維持されている。
なんとも贅沢な話。

大谷翔平は二刀流?

2023.7.9(日) 徒然 113

菊池地方に大雨警報が出ている。
雨雲レーダーを見ると、線状降水帯のような雨雲が続いている。
山にはもちろん行けないが、もともとこの土日は昨年亡くなった父の「初盆参り対応」の予定なので出かけることはかなわない。
昨日の土曜日はご近所のおばさん方が20名ほどお参りに来られた。(親族による初盆法要は7月1日に済ませている)
こんな習慣は他所でもあるのかな。

テレビでよく「二刀流の大谷翔平」と紹介している。
しかし二刀流と言えば、私にとっては「宮本武蔵」である。

日本刀は両手で扱わないと切れないらしい。
大小二刀を両手で持つ常識破れの戦い方を武蔵は仕合の中で体得した。

大谷がホームラン狙いのバット、ヒット狙いのバットの2本を使い分けるなら「二刀流」でも良いと思うが、投げて打つという投手と野手の併用ではどうも「二刀流」というキャッチフレーズがピンとこない。
そこで、他に言いようがないか考えた。
「一人野球」~表の回、裏の回といつも登場しているから。
「両輪」~投打の歯車がぴったり合っている感じから。
「投げるバッター」~「3割ピッチャー」もありか。
「OBP」~Almighty Baseball Playerの略。

           葉挿し1ヵ月で発芽した多肉植物

森鴎外「高瀬舟」を数十年ぶりに読了。
人の生き方とか幸福感を問う短編小説。
文中の鳥目、入相、オオトリテエをスマホで調べた。
「オオトリテエ」は、オーソリティーを仏語で言ったものらしい。
写真の背景は「るるぶ 四国」の表紙。

               アブラゼミの幼虫

雨の合間に車庫でセミの幼虫がうろついていた。
雨を避けて逃げ込んだのか?
ケヤキの幹根に移動させてやった。(一日一善)

      夕方見に行くと、クマゼミだった

カニ倒立が出来ない!

2023.7.5(水) 体・トレーニング 17

小学校2年生の孫が、
「いっせいじいちゃん、カエル倒立できる?」
と、挑戦的な言葉を投げかけてきた。
学校の体育で習ってきたのだ。
「フン!」
と鼻で笑って、やってみせた。

我ながらうまいものだ。
(顔が赤いのは力んでいるのではなく、さっきまで外で走っていたから)
ついでに、「こんなのも出来るぞ、カニ倒立だ!」
と、二つ目の得意技を披露しようとした。

ところが、「カニ倒立」がぜんぜんできない。
それどころか、腹筋がつってきた!。
筋力はそれほど必要のない倒立なので、単純に体が硬くなってバランスがとれないようだ。

実はここまでは昨日のお話。
一日たっても以前は出来たカニ倒立が出来ないのが悔しくて、今日は練習した。(写真はすべて今日のもの)

そして、少しずつだが出来るようになってきた。

                 カニ倒立

ネットで調べたら、「ツル倒立」なるものがあると知った。
やってみた。

          ツル倒立 (ヨガにもこんな技がある)

これはバランスを崩すと頭から床に落ちるので、クッションを置くのがおすすめ。
もちろん、普通の「かべ倒立」は今でも得意。

夏の岩野山

2023.7.2(日) 岩野山 42

梅雨の合間、久しぶりに岩野山へ行った。

鬱蒼とした木々に囲まれた駐車場。
以前、日当たりの良いときはクズの葉が生い茂り通れないこともあった。
昔と変わらないのは「やぶ蚊」の多さ。
ハッカ油スプレーがまったく効かない。(去年のものだから?)


           大きなキノコを食べるキマワリ
               これはクロカミキリ

やぶ蚊は岩場まで付いてきたが、明るい所にはほぼいない。

岩場の様子はあまり変わらない。
基部に沿っていつものトラバース往復を行う。

       左が正面壁、中央が奥の院、右がロックタワー

中央ルンゼの草刈りを行った。
正面壁を右上してロックタワーまでトラバースをした。
ロックタワーの下部は薄かぶりで、往復する課題はけっこう楽しい。
せわしなく動き回るキマワリの他には夏祭りの太鼓の音が聞こえる岩野山だった。

父の初盆法要

2023.7.1(土) 徒然 112

昨年亡くなった父の初盆法要を行なった。
そしてこれを機会に我が家の「家系図」を作成して親戚に配布した。
父の兄弟姉妹は6人いたが、もう3人が他界している。
我が家の祖先の事を知る人も少なくなってきたからだ。


家系図と一緒にこの写真も配った。
昭和33年のこの写真、後方左から3人目の赤ちゃんが0歳の私である。
私を抱いているのが父で30歳、右が祖父で60歳。
中央が曽祖父で90歳と男4代がそろっている。
先祖は細川藩の下級武士で、明治10年の西南戦争では長男が薩摩軍、次男が官軍に分かれて戦ったとか、写真の曽祖父は身重の妻を置いてその妹とハワイに10年間出稼ぎに行ったとか、父は18歳の時に花房飛行場を襲ったグラマンの機銃掃射を避けて竹やぶに逃げ込んだとか・・・。
平和な家族写真のようにしているがみんな激動の時代を力強く生き、家族の歴史・日本の歴史を作ってきた。
そして死んでいく。
お盆とは先祖を追憶して無常の理(ことわり)を感じることらしい。

紫陽花(ダンスパーティー)

今日は菩提寺(浄土真宗)の若住職に「お盆」について教えていただいた。
お盆は元来「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の略である。
盂蘭盆会は「ウランバーナ」から来ており、「逆さ吊りの苦しみ」のことを表す。
これは「お釈迦様の高弟子である目連尊者が、亡くなった母親が餓鬼道に堕ち逆さ吊りの苦しみに遭っていることを知り、仏教僧の助けを借りて救い出した」という故事に由るらしい。
だから盆提灯も「天井から吊り下げる」のものが本来の形らしい。

アゲハチョウ

午後、雨がやんだ合間に頼りなく飛ぶアゲハチョウがいた。
写真で見ると羽根が相当痛んでいる。
昨夜の豪雨にやられたのかもしれない。

カタツムリ(梅雨をよろこぶものもいる)


突然の訃報が届いた。
山が好きだった林田さんである。
「いっせいさんのブログは熟読しています!」と言われていた。
もう読んでいただけないと思うと寂しい。

夏風(5.11c) 開拓・初登

2023.6.24(土) カニのハサミ岩 63

朝、畑道でキジのメスを見た。これは吉兆か?
8時30分に八方ヶ岳の登山口に着くと、車が多く停めるところがないくらいだ。
ここの沢コースはずっと木陰で夏は人気がある。

今日はA子さんと二人でカニのハサミ岩へ向かう。
私は3週連続で、先週「春風に吹かれて(5.11b)」の上にボルトを3本打った。
今日は初登をめざす。

① project NG
下部の核心を越えたところで思わぬフォール。
上部は3テンションぐらいだが、1本目はQD掛けと割り切る。

② project NG
2本目が勝負と思ってのトライ!
ところが下部からして登れない。汗が噴き出す。
パワー登りは1本目だけしか通用しないようだ。
そして上部核心のカチが持てない。
ルート名は「もてない男」にしようかと思った。
意気消沈して今年の秋、涼しくなってまた来ようとロープを抜いた。

③ ロドキャン(5.11b) R(リピート)
2週間前、久しぶりに取りついたら登れなかったルート。
今日は慎重に登った。
上からは見えにくいフットホールドを足先でま探った。
最上部では力が尽きそうだったがうまくねばれた。

ロドキャン(5.11b)は楽しい

昼食はエントランス広場、projectの真下で食べた。
おにぎり(梅おかか)とパンを少々。
ロドキャンが登れて元気が出てきた。

ロープバッグにクモがいた。
カニのハサミ岩にいる「カニグモ」・・・これは。
A子さんが「今なら登れそうですよ!」とそそのかす。
「腕が一回張ってからが良いらしいです」とも。
ダメ元で取りついた。

④ project 初登

下部は2便目にベストムーブを思い出した。
上部はカチカチカチの後、右側に体を振りながらレイバック気味に登ると奇跡的にパワーが残っていた。

夏風 5.11c B8 15m 緒方一成」とした。
薄いフレークやカチ好きな方にはお勧めの好ルートになった。

この後、「こっそりエリア」でクラックを2本登った。
そして第3ルンゼで掃除中の澤田・川津さんの顔を見に行った。
湿度の高い今日の壁掃除で顔や体は泥だらけだった。

県体壁利用者講習会

2023.6.18(日) 県体壁 29

2023年度の「熊本県体壁利用者講習会」が行われた。
約1時間の机上講習から実技もあった。

説明をしているのは県スポーツクライミング協会理事長の松井さん。
昨日の山道具を車に乗せっぱなしでよかった。
安全管理者は中央の緑(5.10b)をリードできる力がないといけない。
私は一般利用者なので、今日は右の2本を登った。

この後、石松さんから教えていただいた「菊池のプライベート・ジム」を見に行った。
「それらしさ」がない所だったので探すの苦労した。
まだ昨日の疲れが残っていて、酷使した左手中指も痛かったので体験はそのうちに。
昼食が不規則で今日も体重が激減、BMIが19.4になってしまった。

5月から始めた「多肉植物」、葉挿しからもう小さな芽がしっかり出てきた。

多肉の近くで変な生き物を見つけた。
産毛みたいな白いモフモフでカビにも見える。
触ろうとすると「ピッ!」と飛んでいくのでびっくりした。
よく見ると頭や足がある。
調べてみたら「スケバハゴロモの幼虫」だった。
えっ、スケバハゴロモを知らないの?

久しぶり、ハサミ岩での開拓

2023.6.17(土) カニのハサミ岩 62

先週、カニのハサミ岩で登り、やり残した宿題を思い出した。
「春風に吹かれて(5.11b)」の上部開拓である。

先週の落石事故でアプローチの八方ヶ岳林道がまた通行止めになっていた。

そこで砂防ダム下に向かった。

すると登山道横の大岩にスズメバチの巣がかかっていた。
まだ大きくはないが道から3mぐらいしか離れていないので「君子危うきに近寄らず」と、養魚場にもどって車道をとぼとぼ歩いた。
車道は整備されているのできつくはないが、今日はとにかく荷が重い。
60mロープにハンマー、ドリル、バッテリー、メタル類など。
学生時代に重いキスリングを背負って縦走していたことを思い出した。

エントランス広場に荷を下ろした。
昼過ぎに作業を終えた澤田さんが来るまでにボルトを打っておきたい。
さっそく「春風に吹かれて」に上からTr.を掛けた。
① ラッペルしながら大掃除、伸びた桜の枝落とし
② 上部の試登
なかなか登れない。
そう、だから「春風~」は中途半端な位置に終了点があるのだ。
しつこくやっていたら段々ホールドが使えるようになってきた。
「5.12かな?」とか妄想がふくらむ。
ボルト位置も定まってきた。
③ 上部終了点の設置とボルト3本打
エントランス広場の壁はこの時期、午前中はまだ陽が当たらず作業は予定通りにできた。

午後になって澤田さんが福岡の客人を案内して来られた。
「東稜の新ルート」を登るというのでついていった。
みんなで6人になったので、2パーティで登った。

新ルートの1ピッチ目(5.9)。
新しいルートはいつも初見リードで登ってきたが今日はお譲りした。

まだ未公開のルートだが、みんなに登ってもらってうれしそうな澤田さん。
ロケーションも良く、最後はハサミ岩ピークの東側に突き上げる。

歩いて下ると、Yamajiさんから半分凍った大きなフルーツゼリーが振舞われた。
こんなことは初めてである。

最後に西日が差す中で、「春風に吹かれての上」にTr.トライをした。
下部(5.11b)をなんとかこなし、上部は2テンションで登り力を出し切った。

「もう1回・・」と思って取りついたがもう指がつりはじめていた。
帰り道も重荷が肩に食い込んだ。
のどの渇きは覚えないが、軽い脱水症状だろう。
帰って夕食を食べ、少し横になっていたら両足太ももが激しくつった。
この体力の貧弱さはなんとかしたい。

いっせいのクライミングや日々の日記です