「クライミング」カテゴリーアーカイブ

日向神:ダム下も良い!

2023.12.10(日) 日向神205 ダム下2

朝からTVは「大谷翔平、ドジャーズに決定」のニュース。

外は濃い霧で終日晴れの予告。
今日は2週間ぶりに日向神をめざす。

久しぶりに石橋(小原)を渡る。
石の欄干は低いので、ドアを開けても当たらない親切設計だ。

午前10時、ダム下2Fはもう日が当たってポカポカしている。
① 必殺仕事人(5.11b) 敗退

写真は「必殺仕事人」にトライする井ノ口さん。
私は今日もトップアウトできなかった。
これが5.12だったら諦めもつくが、5.11bなのが辛い。

② ベテルギウスの異変(5.11a) NG
タケシさんにより拓かれたこのルート、3年10ヵ月ぶりとなると8割がたは忘れている。
昔の彼女に出会ってお互いの変容を確かめる感じ。

③ ベテルギウスの異変(5.11a) R(リピート)

体の向きや足の乗せ方、ポケットホールドの使い方を思い出すとすぐに打ち解けた。

【昼食】
井村屋のお汁粉、おにぎり1個、バナナ1本、お菓子2種、コーヒーなど。
お汁粉を食べるようになって、体重の減りがなくなった。

④ 光の春(5.11d) A0
2019年12月、このエリアに初めて来た時以来のトライ。
あの手この手、あの棒などなんでもありで終了点に到達、Tr.を掛けるという「ゆきえミッション」を完了した。

スタートからして出力100%。

今日集まったみなさんは、「人の登りを見て登った気になる症候群」に襲われた。
私はと言えば、2日連続のクライミングで指先がちょっとヒリヒリして、わずか4本で終了。

4年ぶりの長崎:野岳

2023.12.9(土) 長崎:野岳 10

大雨による土砂崩れで登れなくなった野岳が今年再開された。
本日、2019年11月から約4年ぶりに野岳を登る機会を得た。
同行はあそ望山岳会の若手、オカピーさんである。

午前7時、植木支所を出発。
鹿島市から嬉野市~東彼杵~松原~野岳湖キャンプ場と走り、約3時間で岩場に着いた。先客の車は5~6台。

岩場はあまり変わらないが、広場周りの立木が減って全体的に明るくなった感じがした。

① 魔の終着駅(5.11b) R(リピート)
10年前、初めて野岳に来てさらっと人生初の5.11bをオンサイトしたので「野岳大好き」になった1本。
今日は上部まで楽に登ったのに最後の最後が非常に危うかった。

② スラブエンペラー(5.11c) RP
今日の目標だった。2016年にトライして敗退している。
7年ぶりともなると私の中ではほぼオンサイトに等しい。
シューズは古ミウラではなくクアンタムを選んだのが功を奏したのかもしれない。これは自分の成長を感じた。

写真は「スラブエンペラー」にトライするオカピー。
長時間の2トライで力を使い切ったようだ。

③ フリーフラワー(5.11c) R(リピート)
これも私の人生初5.11cルート。
今日はかなり余裕をもってリピートできたので、「まだ自分は成長期」だと思った。

④ 穴がほしい(5.11b) ホールド欠損でフォール
手持ちのトポにこのルートは色が付いていない。(RPしていない)
トライをしたような記憶はある。
ローカルの方に尋ねると、「穴がほしい」を登っている人を見たことがないとのこと。すぐ左に「蜂のムサシ」があり、これは5年ほど前に開拓者の方に教えていただきトライした覚えがある。
とりあえずトライしてみると、見た目より悪い。
1mほど右に外れ、ボルトラインに戻ろうとしたときにアンダーホールドが欠けて3mほどフォールした。

⑤ 穴がほしい(5.11b) NG
なんとか右からのトラバースをダイナミックに決めたが、上部のホールドが丸みを帯び、苔むしていてテンション。
ワイヤーブラシを上げてコケ落とし。

⑥ 穴がほしい(5.11b) NG
思い切りよくホールドを取りに行くムーブが続き、力尽きた。

このルートはラインどりの難しさ、隣のルートとの兼ね合い、上部の丸いホールドなどあまり人気がないのはよく分かる。
しかし、面白みのあるルートではある。
早めに次回のトライができれば登れるだろう。

16時に終了。
帰りはゴルフ場の横を通って山の中の細い道を走って鹿島へ下りた。あまりお勧めではない。
19時、植木支所に無事到着。

※今日はカメラを忘れるという痛恨のミスを犯し、写真が少ない。

【追記】

オカピーさんから送っていただいた写真。
「スラブエンペラー」は写真より実際は立っている。
野岳では他に類を見ないスラブだ。

広場の全景。正面のしみ出しは多くなったようだ。
右端の大木は枯れている。
陽が差すと暑すぎるかもしれない。

忘年会から「尾平の岩場」

2023.12.2(土)~3(日) 忘年会 尾平の岩場2

12月2日(土)
2023年度の「あそ望忘年会」は例年のごとく「阿蘇くじゅう高原ユースホステル」を貸し切って行われた。
参加者は17名、今年も新入会員があって賑わった。
12月3日(日)
朝は霧雨であったが、岩組5名は予定通り「尾平の岩場」へ向かった。
道の駅「原尻の滝」でアリキチ車に乗せてもらい出発。
10時頃には尾平鉱山の近くにある岩場に着いた。

No④ いろは(5.9+) ☆ MOS

最初なので易しめのグレードから取り付く。
スタートが意外に頭を使った。ビレイヤーはキーボウさん。

No⑦ 桶狭間の戦い(5.9+)  MOS

まだ体が岩場に慣れていないのか、午前中ではここが一番際どかった。無☆は単純に難しいスラブのようだ。

No③ 左方カンテ(5.9+) ☆☆☆ MOS

写真の頭上にあるカンテに上がって登る。
だんだん調子が出てきた。

No② 奥岳スラブ(5.10-) ☆☆☆ MOS

奥岳スラブを登るす~さん。
名前からしてこのエリアを代表するルートだろう。

左は「左方カンテ」を登るユジンさん。
右は「奥岳スラブ」を登るキーボウさん。
両ルートとも、35mほどあるので60mロープでは足りない。
ロワーダウンしてきたら、ビレイヤーも5mほどスラブをあがらなければならない。(すっぽ抜けに注意)
【昼食】
No⑰ 緒方2001(5.10-)☆ MRP

実はこのルート、名前が名前だけに2022年3月、この岩場に一人で来てTr.でぶら下がったことがあるのだ。
緒方とは、もちろん私が拓いたルートではなく、「緒方町」が由来であろう。私には三ツ星に感じた。

No㉔ カモシカの声(5.10) ☆☆☆ MOS

キーボウさんの一押しルート。
確かに頭を使ってムーブを組み立てなければならない。
樹間に落ちている糞はカモシカかも?

No㉞ ねぎらい(5.11) ☆ NG

このままでは「ノーテン日」になりそうだったので、ダメ元で取りついた。
下りながらムーブのばらしにかかったが、核心部で足が上がらず、今日はあきらめた。

No㉟ 純(5.9+) ☆☆ MOS

かぶりの上に1ピン目があり、スポッターが必要だった。

花崗岩のスラブは凹凸の分かりにくいホールドに乗るのが大変だが、フェース的な登り方も随所にあり楽しめた。
グレードは少し辛めに感じた。
今日の気温は6~7度であったが、指先に冷たさは全く感じなかった。
岩場は明るい樹林帯にあり標高が600m近くあるので、雪さえ降らなければ通年楽しめる岩場である。

今日の岩組(いっせい、す~、ユジン、アリキチ、キーボウ)

夕方5時ごろの「原尻の滝」である。

午後7時ごろ帰宅。
やまなみハイウェイや竹田市~阿蘇~菊池の道は高速道並みに燃費が良い。

バルコニーは暑かった!

2023.11.26(日) 日向神 204

星原峠の紅葉はまだ健在。
陽の当たり具合でここの撮影は「行きがけ」でなくてはならない。

今日は久しぶりの「バルコニーエリア」へ。
ここは無風快晴、みなさん1本登っては汗をかいていた。

写真は上が大蛇山を登るタケシさん。
下がキャピタルゲインを登る井ノ口さん。

① 大蛇山(5.10c) リピート
これまでは上部の縦クラックで体が伸び切っていたが、今日は足を上げるムーブが自然に出て楽だった。自分の成長を感じた。

② キャピタルゲイン(5.10d) リピート
暑さの為か、核心部で指がぬめり危なかった。

③ 未知との遭遇(5.11c) リピート

私には3ピン目までが核心で、小さな穴のどれがホールドに使えるかいつも迷う。前回は2テンションだった。
今日は指先に力がこもった。ビレイヤーはミカさん。

午後は澤田さんが南面エリアでリハビリをするので同伴した。

今日の南面は澤田、緒方、豊田、川津の4名と少なかった。

④ モンマルトルの丘(5.8) リピート
澤田さんのリハビリ用にTr.かけ。

⑤ どんぐりころころ(5.11a/b) リピート

先週、井ノ口さんにより初登され私が第2登したルートだが、「いっせいさん、あの時はヌンチャクが下がっていましたよね!」といつか言われそうなので、今日はマスターリードを試みた。
結果、時間は要したがリピートできた。核心部は息が止まりそうになる。

⑥ サンフラワー(5.10a)~⑦ 悶モンマントル(5.10c)
川津さんのトライ用に。

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⑧ ゲルニカ(5.11c)~⑨ 君たちはどう登るか(5.10b)

今日も「南面エリア」の〆は「ゲルニカと君」

夕方5時ごろ、自宅近くの畑にて。 雲仙に沈む夕日。

【生き物】

日向神ダム湖畔の道路で見つけた。
葉の影からこちらをじっと見ている。

ヤマドリのメスだった。

コアシナガバチの細長い巣。 星原峠で見つけた。

日向神:南面 「どんぐりころころ(5.11b)」フラッシュ!

2023.11.19(日) 日向神:南面 203

昨日は九州でも初雪が舞ったところもあるが、今日の八女地方は小春日和の予報だ。

「つる橋」にて。午前9時で気温は8度。
もう南面下の駐車場は車が停められないほど。

早朝から井ノ口さんがプロジェクトにトライ。

南面スラブのほぼ中央部、ついに初登。
「どんぐりころころ (5.11b) 30m」の完成。
※ロープのすっぽ抜けに注意

① 「どんぐりころころ(5.11b)」 フラッシュ

さっそく私がトライ、なんとか第2登できた。
核心部は厳しい足置きがポイントで、今後はクライマーがころころ、ずりずりと落ちるだろう。

② 古ルート探索

以前、南面エリアの上部壁で見つけたクラックルート。
キャメロットC4を買ったので使ってみた。
久しぶりに来てみると思っていたより傾斜がきつく、しかもクラックは浅くてカムがうまくきまらない。約5mで敗退!

③ カワセミ(5.9) リピート
先日、山森さんによって草付きや灌木が落とされ、今日新しいボルトが打たれて気持ちよく登れるルートになった。

④ ヤマセミ(5.10a) リピート

そうこうしているうちに、K1さんがプロジェクトを初登された。

「小春日和 5.11c」の完成である。
さっそくやってみた。

⑤ 小春日和(5.11b) Tr.
2回目で核心のランジが決まった。

タケシさんは年甲斐もなくヒールフックでトライ。

⑥ 小春日和(5.11b) NG

被りが強くホールドも小さいので、ランジが決まっても足が切れるときびしい。これからの課題となった。

⑦ ゲルニカ(5.11c)~⑧君たちはどう登るか(5.10b)
リピート

同ルートを登るゆきえさん。

【今日の生き物たち】

「オオカマキリ」
昨日の冷たい風に当たったのかもう元気がない。

初めて見た美しい毛虫。
調べたら「リンゴドクガ」だった。

【付録】
「悶モンマントル」にトライするあやさん。

今日もこのルートは女性のオンサイトトライを跳ね返した。
もう「女性の敵」と呼ばれはしないかと心配する。


「紅葉狩り」をしながら帰路についた。

晩秋の日向神

2023.11.12(日) 日向神:南面 202

国道3号を走っていると霧雨が降った。気温13度。
ダム下エリアで草刈りの具合をチェックした後、日向神神社に寄って、11月3日の正面壁「元気です」のお礼参りをした。
暦の上では11月8日に立冬を迎え、日向神峡もすっかり晩秋の趣になっている。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_0155-1024x682.jpg

寒さや時折の霧雨でもみなさんのモチベーションは高い。
K1さんや井ノ口さんはプロジェクトの初登を目指しているし、
他の方も岩場の整備に余念がない。

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ブロアーで土や落ち葉を吹き飛ばすタケシさんとシュロほうきを使うゆきえさん

私は昨日の「中の迫岩峰群」の疲れもあって調子が上がらない。

① ムーランルージュ(5.9)R(リピート)
② ゲルニカ(5.11c)~君たちはどう登るか(5.10b)R(リピート)

午後になってやっと体が動き始めた。
③ みつばツツジエクステンション(5.10d) R(リピート)
④ ルーフを越えて(5.11a)R(リピート)

やっと晴れ間が見えだしたころにはお開きとなった。

けほぎ橋を渡って帰る。

星原地区の元気なコスモス。

菊鹿町の公園に寄った。
うえの写真は「世人傘」に記された文言。

トイレのポスターはちょっと読みにくい。
字体が違うのも面白い。

自宅に戻ると車のドアまでシマジロウがお迎えに来た。
耳のキズは外猫の証。

耶馬渓:中の迫岩峰群 2

2023.11.11(土) クライミング 7

前日までの雨も上がり、絶好の紅葉クライミング日和である。
7:00 自宅発
10:00 中津市耶馬渓中の迫駐車場:スタート
装備は2人で50mダブルロープ2本。靴はアプローチシューズ。

少し道路を下って、砂防堰堤の上から対岸に渡る。
地蔵のある尾根からしばらく歩くと岩稜帯になる。

写真中央の稜線にそびえる丸いピーク(P3)を目指す。
懸垂下降を3回行う。

まだ新しいウサギの糞。シカの糞もあった。

P3が「ナウシカ」に出てくるオームのように迫ってくる。

P3は2ピッチのクライミングで、6月にノーピンで登ったラインに新しくボルトが打たれて、安心して登ることができた。
写真はルートの途中に咲いていた多肉植物「ツメレンゲ」。

P3からは北側のブッシュ帯を懸垂下降する。

30mほど下ると大きな岩窟に入れる。
空中懸垂のシルエットは絵になる。
13:30 ここで軽く昼食をとった。

やせた尾根はコンテで進む。

P4、P5、P6と、このルートのメインとなる岩稜帯を越える。

これはP7の下り。

最後のP8からの下り。
この後は岩稜帯の側面を巻きながら下る。
往路で通った尾根を横切り谷間へ下る。
懸垂をもう1回。
山カンだけでは頼りなく、歩きスマホ(GPS)が役立った。

スタート地点に戻ってきたところで悪臭がした。

大きなイノシシの屍があった。

16:00 駐車場着
移動距離はわずかに3.3kmながら約6時間の行動時間だった。

帰りは「深耶馬渓」の紅葉も楽しみながら、玖珠~小国~菊池と走った。

山口:白滝山クライム

2023.11.4(日) クライミング 6

6:00 菊池を出発
キーボウさんの青い車にSUNちゃんと3人で出発、植木から九州自動車道へ。
7:00 基山Pであつこ姉さんと合流。
9:00 山口県豊田の白滝山(667m)駐車場着。
高曇りで最高のクライミング日和だ。

白滝山全景。山の向こうには風力発電機が立ち並ぶ。

岩質は「流紋岩質溶結凝灰岩」で一部岩野山に似ている。
パリパリに割れた岩がコンクリートで固められたように密着し、ポケットが多く石灰岩より痛いところもある。

⑱ 白滝マルチ(5.7~5.10a) 4ピッチ
初めての岩場で右端のマルチルートまでたどり着くのに時間を要した。

2ピッチ目(5.7 25m)ホールドは多い。

3ピッチ目(5.10a 15m)を見上げるあつこ姉。
ポケットを使う薄かぶりの出だし。
「クマ除けスプレー」を付けたザックはここに置いておこう。

4ピッチ目(5.8 25m)の終了点。
このピッチは高度感のあるトラバースが長い。
この終了点から3Pスタート地点まで30m懸垂ちょうどで降りることができた。

㉑ いちご水(5.11a 10m) MOS

せっかく来たので5.11を1本はねらっていた。
ムーブは5.10cぐらいだが、指先の痛さは5.11級!

もうお昼を過ぎたのでA岩にもどって昼食。

① はごろも(5.9) MOS

左は「はごろも」を登るSUNちゃん。
右は「ななつ星」を登るキーボウさん。

③ ななつ星(5.10b 20m) OS

このA岩あたりは昔から登られていたようで指にもやさしい。

② 千の風(5.10a 20m)

「千の風」をMOSしたあつこ姉さん。
がんばり過ぎてこの後のクライムで指がつる!

④ リトルヘブン(5.10a 10m) MOS

短いけれど面白いルート。
これはまさしく植木:岩野山の雰囲気だ。

当初は1泊2日の予定であったが日帰りでちょうど良かった感じがする。

旅の終わりに川棚温泉の近くで名物「瓦そば」を戴いた。
早く食べないと瓦の熱で麺がぱりぱりになる。
美味だがこれで二人前なので晩飯には少し足りない。

21:00 自宅着。

日向神:正面壁「元気です」(8P 5.11c) 第2登

2023.11.3(祝) 日向神 201

「正面壁の『元気です』を登りませんか?」
ダイスケさんからお誘いがあった。
「元気です」は2023年5月、山崎タケシさんによって拓かれた5.11cが続くマルチで、こんなチャンスはもうないと思いOKした。

午前7時頃、朝もやの中で鞍岳から朝日が昇った。気温11度。

日向神神社に寄り、今日の安全祈願をした。(100円玉を奮発)
最後は神仏頼りとはいかにも日本人らしい私。

正面壁の東峰

トポは「K1ヒュッテ」から入手できる。

1ピッチ目(25m 5.11b) 高田

出だしから厳しいムーブが続く。
頭上には巨大な壁がおおいかぶさる。
トップはフリーで突破、私は小ハングでA0。

2ピッチ目(20m 5.10b) 緒方
適度な強度のスラブ。

3ピッチ目(12m 5.11b) 高田
トップは出だしの小ハングで苦労したがフリーでクリア。

4ピッチ目(8m 5.11c) 緒方

このルート全体の核心であるルーフ。
ガバではあるが相当かぶっていて足が切れると支えきれない。

5ピッチ目(25m 5.11c)高田

4ピッチ目の終了点は2つあり、私は下の終了点でビレイした。
5ピッチ目は出だしから厳しいカチで、ダイスケさんは3ピン目から左の赤茶けた岩の方に活路を見出そうとした。
その時、持った大岩が抜けてダイスケさんもろとも落ちた!!
15㎏以上ある岩が下の壁に当たって砕ける音が日向神峡にこだました。
幸い二人にケガはなかったが、もし私が上の終了点でビレイをしていたらヘルメットぐらいかすっていたかもしれない。

5月に「スピンネフリーライン」を二人で登った時、ダイスケさんはここの大フレークはセカンドだったので、今日はRPをねらっていたのだが疲労も重なりA0となった。

6ピッチ目(10m 5.11a) 緒方
前回私はここはセカンドで「難しい!」というイメージを持ったが、今日は体を左に振って、丸いポケットをうまく使って登れた。

7ピッチ目(35m 5.8) 高田

5.10a/bぐらいは付けてもいいトラバース。気は抜けない。

8ピッチ目(20m 5.10d)緒方
「元気です」の8ピッチ目ビレイ点が不明瞭(RCCボルト2本)で、前回と同じスピンネの草付きトラバースを進んだ。

Fixロープを使って樹林帯を登り、やっと昼食。
スタートして5時間ほどたっていた。
ここでシューズを履き替えた。

左の谷に下るとやさしいスラブにFixロープがある。

これを左上して、樹林帯を登ると稜線に出る。
稜線を左に進み、Fixロープの先の鞍部から右の谷へ下る。
ロープや赤いテープを頼りに右側の山腹を巻いて下る。
ルートの終了点から約1時間でバルコニーエリアの右側に降りる。
落ち葉の積もった急斜面の下りは危ないが、懸垂下降よりもリスクは少ない。
【ギア】
60mシングル1本、QD20本
ザック(水500mℓ×1、シューズ、行動食など)

サンセットエリアに上がり、開拓者のタケシさんを表敬訪問した。

ゆきえさんからミカン、原口さんからコーヒーを戴き登り切った喜びにひたった。

【後記】
11月とはいえ無風快晴で暑かった。
7ピッチあたりで指がつり始めた。
サンセットでタケシさんから「芍薬甘草湯68」をもらった。
帰りの運転で脚がつり、自宅近くのコスモスで上記の薬(1341円)を買った。
夕食前、体重が約1㎏減っていた。
夜、腹直筋がつり、夜中に両足がつった。
歳のせいか、あまりのどが乾かないのは危ない。

日向神~ノーテン日

2023.10.28(日) 日向神:南面 200

いつものように日向神に向かう途中、旧岳間小の近くでイノシシを撮った。あまり大きくはないがよく太っている。
もう山道のドライブはシカやイノシシにぶつからないかと緊張するようになってきた。

日向神:南面エリアは日当たりがよく、初心者の練習に良いというクチコミが広まり、もう道端エリア並みに賑わっている。

①~② ゲルニカ(5.11c)~君たちはどう登るか(5.10b) R(リピート)

アップでゲルニカ。(アップは昨日ハサミ岩で済ませてきた)
2本をつなげて「ゲルニカと君」と呼ぼう。

③ 水連(5.10c) R(リピート)

④ 新ルート(5.11aぐらい) OS

写真は新ルートを初登する井ノ口さん。
新ルートは「真珠の首飾り(5.10c)」のエクステンションになる。

この後、ボルトが1本追加された。

⑤ もっと危険な香り(5.11b) R(リピート)

今日の一押しTシャツ、「健康の為なら死んでもいい」

⑥ 風薫る(5.10c) R(リピート)
⑦ 万緑(5.10b) R(リピート)
この2本は終了点のねじ締めに登った。

どんぐりが頭上からバラバラと降ってくる。
指先とかに当たるとけっこう痛い。

⑧ ブッポウソウ(5.7) FS・OS
FSはフリーソロ、そしてクライムダウン。
⑨ Mrs.Children(5.8) FS・OS
これで南面エリアのルートはコンプリート。

南面エリアのムカゴは大きい。(取り放題!)

⑩ 三葉躑躅エクステ(5.10d B13)R(リピート)
⑪ SKルート(5.10+) Tr.
このルートはリボルトされておらず、危険なのでリードはしない方が良い。

 

日向神はクライミングシーズン、真っ盛りである。
今日のクライミングを振り返ったら、「ノーテン」だった。

おまけの一枚。

孫が小学校からもらってきたプリントの一部。
なんかおかしい(笑)