「クライミング」カテゴリーアーカイブ

サンセットにも秋が来た!

2024.9.29(日) 日向神 243

朝起きたら東の空に月がきれいだった。中秋の名月から12日目、下弦の三日月へと姿を変えていた。

日向神へ向かう前の1枚。我が家のヒガンバナがやっと咲き始めた。夏の猛暑のせいだろうか、昨年より開花が1週間ほど遅い。

大淵の手前でみすぼらしい生き物を見た。
多分、皮膚病を患ったハクビシンではないか。

気温25度、オープンで日向神キャンプ場につくとけっこう風があった。道端エリアでTさんのビレイをした。明日、赤ちゃんが生まれるそうでしばらくは山に来ることが難しいだろう。

①~③ 日曜よりの使者(5.12a) トライ
RPしたのはもう7年前でほぼOSトライと言ってよい、かな。
短いルートの2本分ぐらいあり、3回のトライで指皮が薄くなった。一応、次回はリピートできる自信を得た。

本日の昼食。
ウナギの巻きずし1切れ(ゆきえさんから戴く)、SOYJOY1本(さとちゃんから戴く)、コーヒー(原口さんから戴く)、バナナ2本(我が家の台所にあった)。
今日はコンビニにも寄っていない。「日向神の無課金おじさん」と呼ばれそうだ。

「ヒメホソアシナガバチ」の細長い巣を発見。
そういえば今夏は暑すぎてか、スズメバチを1匹も見ない。

④ プリティウーマン(5.11a) R(リピート)
大谷翔平の盗塁連続36回成功には及ばないが、今年は成功率100パーセントだ。

⑤ 八重蔵(5.11c) NG
これも相当久しぶりだったが1テンションで抜けた。次回が楽しみとなった。

今日のサンセットは九州外からのビジターさんもいて10名以上と賑わった。岩場は秋のベストシーズンに入ろうとしている。

帰り道は星原峠へ。

錦の衣をまとったロードスター。
ツリフネソウもたくさん咲いてきれいだったが割愛。

「ジョロウグモ(女郎蜘蛛)のメス」
ちなみにクモは交尾ではなく交接をする。
交接とは、オスが事前に触肢と呼ばれる手みたいなものに精子を収納してメスの生殖器に挿入することである。メスに比べて体がとても小さいオスが不用意に交尾なんかしようとするとすぐ食べられてしまうからだろう。

上内田川沿いの最高のヒガンバナ撮影地に寄った。
残念ながらまだ1分咲きだった。
かと言って、来週の日曜日ではもう遅すぎる。
花との出会いは一期一会だなぁ。

最後に我が家の白いヒガンバナ。

元スポーツクライミング指導員

2024.9.23(振替休日) 日向神 242

先日、山の大先輩である横山さんから「若い初心者を日向神に連れて行くので、指導してほしい」と頼まれた。
昨日は竜岩で登り、一晩で2編ものブログをアップしたので多少寝不足のまま日向神を目指した。

【小原の竹林】 白い竹が珍しい。

今年は米不足が話題になった。そろそろ刈り取りの時期だが、コメ農家が儲かるようになってほしい。

道端エリアで若いお二人に8の字結びから指導した。
実は私、8の字結びにだけは自信がある。
その際、「スポーツクライミング指導員をしています」と自己紹介をしたが、家に帰って指導者登録証カードを見たら、有効期限が切れていた。登録会費をけちったからなあ。
いや、本当は人に教える暇があったら自分が登っていたいから辞めたのである。

【道端のウラギンチョウ】
3連休も3日目。 このブログの読者であるというTさん夫婦をはじめ、 道端エリアは賑わっていた。

横山さんお手製、3種のハーブをブレンドしたハーブティーと小城羊かんが振舞われた。

私の昼食はバナナ1本と賞味期限切れの「ギンビス:アスパラガス」のみ。
これじゃあ太るわけがない。

一日が終わるころには若い二人だけでトップロープの確保が出来るようになった。

別れ際、横山さんから熊本市行徳の有名なパンを戴いた。
有難いことである。

【追記】
この3連休の初日(9月21日)は見事な朝焼けであった。

こんな朝焼けを山で見た人もいたかと思うとうらやましい限りである。(夕方から雨が降り、翌日は大雨になった)

竜岩、初見参!

2024.9.22(祝) 竜岩自然の家クライム 1

雨の3連休中日、外岩はないので以前から行ってみたいと思っていた筑紫野市の「竜岩自然の家」で登る機会を得た。
ある山友に伝えると「道場破りかい?」と言われた。
「なるほどそれもアリだな」と思った。
赤城レッドサンズの高橋啓介のように、遠征したら地元のルートを総なめにして「当分の間、誰も登れないようなルートを作って帰る」なんて、カッコイイ。
そんな夢をみたが、辛口で有名な竜岩グレードなので実力的には5.11aが1本でも登れたら良しとしよう。

竜岩自然の家は清流の左右に野外活動の施設がある大変きれいに整備されたところだった。
前日からの雨で、沢ガニが出迎えてくれた。

本日のパートナーさとちゃんは常連で、管理棟で受付を済ませると1番なのでクライミングボードのある体育館の鍵を渡された。

①5.9~④5.10c 

中さんたちも来られた。今日も写真をたくさん撮っていただいた。他に山岳会の方々が10名ぐらいと賑わった。

⑤ 右の青(5.11a) NG

おっと、上部でマッチしたカチがぬめる感じで思い切りがつかなかった。
⑥ 右の青(5.11a) RP

同じ間違いはしない。入念なチョークアップでOK。
今日の目標は早くも達成。

疲れた腕を美顔器でほぐした。

⑦ 白✖(5.11b) OS

調子に乗って5.11bにトライ。

上部は傾斜が落ちる分、3本指穴や小さいドアノブなど変わったホールドが多かった。
本日、快心の1本。(美顔器効果か?) 周りから拍手を戴いた。

⑧ 黄□テープ (5.11a) NG
ホールドを一つ見落としていた。

⑨ 黄□テープ(5.11a) RP

上部は面白いムーブで楽しかった。
指皮が痛くなったのでこれにて終了。
約4時間ぐらいで500円とリーズナブル。

山紫水明、いいね!

2024.9.15(日) 日向神 241

シルバーウイーク2日目、今日も日向神になった。

鹿北から大淵への街道沿いにはキバナコスモスが咲き始めていた。

以前から気になっていた石仏。
なかなかニヒルな笑みをたたえておられる。

今日は野岳でお世話になったTAKAOさんが来られたので、日向神の各エリアの案内をした。まずはサンセットへ。

① 若い時のりりい(5.10c) R(リピート)

「若い時のりりい(5.10c)」をOSされるTAKAOさん。写真はゆきえさん。

まずはアップ、危なげない登りだ。

② 「山紫水明(5.11a)B11 18m 山崎武」 R(リピート)

TAKAOさんはここを見事にMOS。
このルート、10年前に私もMOSしているが、その後は何故かほとんど登っていなかった。改めて今日登ってみて厳しく感じた。

開拓者のタケシさんから北アルプスのお土産「雷鳥の日曜日」というお菓子をいただいた。
露天に入る雷鳥がなんともシュールだ。

③ テラスへアップ(5.11a) R(リピート)

黄色系のシャツは岩場に映える。

TAKAOさん、ここもMOS!

④ プリティウーマン(5.11a) R(リピート)
ここが本日のメインであったが、さすがのTAKAOさんも疲れが出たのかテンションがかかり、次回の宿題となった。
日差しが強くなったので次のエリアへ。

〇ハートエリア
⑤コスモス祭り(5.11a) R(リピート)

2年前の秋、私が拓いたルートであるが出だしのムーブを忘れていた。改めて登ってみて変化に富み良いルートだった。
小雨が落ちてきたので1本で切り上げ、次のエリアへ。

〇道端エリア
雷鳴が聞こえていたので廣瀬さん、井ノ口さんらも帰り支度をされていた。ここは今日も大勢のクライマーで賑わったそうだ。

〇五色岩エリア
ここは3年前の冬場に私が拓いたエリア。残念ながら雨が降ってきたので案内は出来なかったが、冬季に適したエリアなのでぜひ訪れてほしい。

昨日見た大型の鳥は、カメラマンさとちゃんによって「ミサゴ」と判明した。(本人曰く、ブレブレですみません😢)

今日も充実の一日だった。

日向神:夏トレ

2024.9.14(土) 日向神 240

9月のシルバーウイーク1日目、今日も日向神となった。

この写真の撮影場所、どの位置から撮ったのかなどがすぐに分かった方は相当の「日向神通」だ。

バルコニーエリアの右側の枯れ木に大型の猛禽類がいた。

9月と言っても八女の気温は37度、日向神峡も暑い。
今年の夏はサンセット広場の「善秋くんのおかげですⅢ(5.11c)B14 25m 長友」に何回か夏トレと称してトライしてきた。
そろそろ夏トレの成果を出したいところだ。

①プリティウーマン(5.11a) R(リピート)

いつものアップだが、今日は危うかった。足が岩に乗れていない。腰に違和感があり踏ん張りがきかない。

② 善秋くんのおかげですⅢ(5.11c) R(リピート)

クイックドローを14本もぶら下げてリピートしたのは初めてかもしれない。(ビレイヤーは澤田さん、カメラは川津さん)
午前中でまだ日陰ではあったが体中から汗が噴き出し、チョークを補充してきたのが功を奏した。ぎりぎりの状態で登り切った。

Tr.トライのHどん。

③ トパーズの風(5.11a) R(リピート)

これはお買い得の5.11aルート。

④ 岩ひばハング・ダイレクト(5.11a) NG
私には苦手系か10年前にRPして以来、多分登れていない。

今日の目標は早々に片づけたので、午後はカメラマンや昼寝をした。

山紫水明(5.11a)を登るあおいさん。

帰り道の星原峠コースにはヒガンバナが咲き始めていた。

たぶん、カメムシの幼虫だろう。

アキアカネは今年初めて。

久しぶりの登場、乙姫女神象。

菊鹿町にある「十月桜」、ほぼ満開である。

桜の写真を撮っていたら東の空に虹が出ていた。

やえぴん、トライ!

2024.9.8(日) 日向神 239

今日は久しぶりに大輔さんと一緒になったので、「やえぴん(5.12b)」にトライする機会を得た。

① プリティウーマン(5.11a)R(リピート)

「プリティウーマン」を登る大輔さん。
まずはここを登って今日の調子をつかむ。

② やえぴん(5.12b) 敗退
6年ぶりのマスタートライはあえなく敗退。

大輔さんがなんとかトップアウト。

③ やえぴん(5.12b)Tr.
これも敗退。あと10年ぐらい修業が足りない。

④ 善秋くんのおかげですⅢ(5.11c) NG 

最上部で惜しくも1テン。
炎天下のトライで汗びっしょりの自分をほめたい。

⑤ 山紫水明(5.10d) R

山紫水明のゆきえさん。

同じく原口さん。

同じく、私。

汗を止める黄色いバンダナとジョーラ。
東のユージ、西のイッセイと呼ばれたい。

⑥ 赤い実のヤマボウシ(5.11a) R
ここはもう完全に日陰となり、クールダウンに良い。


車に張り付いていたカジカガエル(たぶん)

珍しいチョウと思いきや「ウラギン」だった。
表は結構派手な色。

サンセット広場のギボウシがやっと開花。
岩場だから小さいのかな。

今日の下界は気温37度。山も残暑が厳しい。

ここでお知らせ。
9月9日(月) 午後6時15分~
熊本県民テレビ(KKT)「エブリイくまもと」で、8月25日に実施された「国宝:通潤橋の草取り」の模様が15分程度のビデオとなって放送される。一応私が主役を務めているはずなので、興味関心のある方はご覧になってほしい。

アボカドの種(5.10b)開拓・初登

2024.9.1(日) 日向神:サンセット 238

台風が去り9月の声を聞くと午前8時で気温26度。
日差しは強いがここはもうオープンで行くしかない。

この夏7回目のサンセットの開拓現場は峠(コル)

① プロジェクト 初登

1ピン目は前回ハンガーが足りなかったので、今日設置しながら取りついた。

南向きでしっかり乾いている。それほど暑くもない。
泥とほこりは台風が流してくれた。

このルート、終了点は大きな松の木にしている。

「アボカドの種(5.10b)B10   18m 緒方」とする。

第2登は楠田くん。
この後、昼食。なんだかお腹がシクシクする。

8月4日に「坊ちゃん泳ぐべからず(5.10c)」を拓いたが、10日に下部のクラックを掘り出して3mほどルートを伸ばした。
また、クラックなのでボルトを打たず、カムで登る設定にした。
今日はカム(キャメロット♯2)を持参してリニューアル後の初等を目指す。
② 坊ちゃん泳ぐべからず NG
③ 坊ちゃん泳ぐべからず NG
何かお腹に力が入らず、核心部のスラブで左足に体重が乗らない。これまで登れていただけにショックだ。
④ 坊ちゃん泳ぐべからず  リニューアル初登
「坊ちゃん泳ぐべからず(5.10d)B8 22m 緒方」とする。

グレードを1つ上げた。
登れないのはお腹のシクシクだけじゃない。

第2登は楠田くん。
写真の1ピン目がカム。カムがなくても自信があれば登れる。(どこでもそうだ)
下部をとばし、B1に左から入ってもぜんぜん構わない。
核心部はその上だから。

尾根の上ではタケシさんが雄大な景色を独り占めにしながら開拓をしている。

立山土産の「雷鳥のたまご」は原口珈琲によく合う。

午後はみなさんのTr.トライを見学しながら①のルート名を「お腹シクシク」か「アリの道」、いや「脱藩の道」にしようかと考えていた。

下部を登る原口さん
上部を登るゆきえさん

⑤ 善秋くんのおかげですⅢ(5.11c) Tr.
峠は涼しかったが広場は西日が当たって暑い、暑い。

汗が今日初めて噴き出し、最後は非常に良いトレーニングとなった。
澤田・川津さんに感謝。

夏の平日、開拓です

2024.8.22(木) 日向神 237

平日の休みも良し悪しで、クライミングに関しては同行者がいない。ソロでもなんとかしようと日向神へ向かった。
①終了点まで別のルートをソロで登り、Tr.を張る。
②下降しながら掃除
③登りながらボルト位置決め
④下降しながら掃除
⑤ドリルを持って別ルートを登る
⑥下降しながらボルト10本打

高曇りではあったが暑いのは変わらない。
汗をかくとアブが何匹もまとわりつく。
大きな浮岩、泥、ほこりが多量。
足は纏足(てんそく)の拷問。
ボルトを10本も打つと腕がつる。
二重苦、三重苦にさいなまれ、「夏の開拓はきつか~」と改めて思う。
午後3時、予定終了。次回、初登をめざす。

水分不足で軽い頭痛。珍しくコーラで水分補給をした。

シューズとハーネスを洗った。
体重が昨日から1.6㎏も減っていた。

今日は写真の取れ高が少ないので、先日「菊池渓谷」に行った時の写真を載せよう。

人の顔に見えないか。

学研の昆虫図鑑に載っていなかったレアもの「オオアミメエダシャク」

菊池渓谷の清流

真夏の岩野山 Ⅱ

2024.8.14(水) 岩野山 45

真夏の岩野山にあっちゃんや佐賀大探検部が来るというので午後から出かけた。私は今夏2回目である。

真夏の快晴でも若者たちは元気に「カンテ左」を登っている。

「ぺったんこスラブ(5.10c)B6」は午前中なら日陰、午後は熱い!

「夏の思い出(5.11a)B6」は午後から日陰になった。
厳しいのは1ポイント、後半は快適なフェースとカンテ。

「ドミノライン(5.10b)」の出だしはかぶり気味で、私はジャミングを使う。

ここは午前中に日陰となる。

広場の様子が7月27日(ブログ:真夏の岩野山)から大きく変わっていた。相変わらず熊本のTさんがクライマーのためにご尽力されているようだ。
午後4時、雨雲が近づいてきたので下山。
私が家に帰りつくと激しい夕立になった。

夏の日向神 三連荘

2024.8.12(月) 日向神 236

朝起きようとすると体が重い。
真夏に二日続けての開拓と「善秋くん~」で疲れが溜まっているようだ。
それでもみんなが行くなら行かねばならない。

駐車場に車は少ない。
仲間を待つ間に草刈りと虫探しをした。

車の幌にいた「ヒメトラガの幼虫」
指先ではねやったらボンネットの上に落ち、気付いたら熱さでお亡くなりになっていた。

「スジアカハシリグモ」でしょう。

久しぶりに登場の「スケバハゴロモ」

カラムシの葉の裏にいたので「もうフクラスズメガが出てきたのか」と思ったが珍しい幼虫だった。タテハチョウの仲間であることはすぐわかった。「きっと名のあるタテハチョウだろう。今日はこれだけで来た甲斐があった」と思った。
調べたら「アカタテハ」だった。う~ん、成虫はよく見る。

誰も来ないので一人で開拓現場へ向かった。

「坊ちゃん泳ぐべからず」はリニューアル中。

昨日はこの壁に下がって偵察をした。
なんとかモノになりそうなので今日は一人で大掃除をした。
南面で岩松がカラカラに乾いてはびこっている。
バールでもびくともしないので鋸でマグロの解体ショーみたいに角切りにして引き離した。

Afterの現場写真である。
泥だらけ、汗だらけになって下山。

【誰もいない駐車場 後ろの草は刈った】

キャンプ場で体を洗わせていただいた。
車に置きっぱのスマホを見たら、予定の一人は暑さで体調不良、一人は愛のエリアに行っていた。

愛のエリアの下を通って帰っていると、停めてある一台の車のライトがついていた。
ハーネスと靴をザックに入れて(!)知らせに上がった。

愛のエリアは狭い谷間で樹影も多く、風もあった。
国際色豊かにここだけは賑わっていた。
久しぶりに来たので夏トレをすることにした。

①花鳥風月(5.11a) TR.
下りたら原口コーヒーが待っていた。

②エレキバンはやめて(5.12a) TR.
2020年のRP以来もう4年ぶりで、ホールドの一つ一つが懐かしい。ここは「滑落クライマー」さんにお世話になった。

③エレキバンはやめて(5.12a) TR.
2回目となると上部まではすんなり行けたが、最上部でムーブがうまく起こせなかった。

楽しい三日間だった。
この後は体重を戻して庭の草刈りに励まねばならない。