「日向神」カテゴリーアーカイブ

愛のエリアに新ルート開拓

2018.7.22   日向神:愛のエリア ルート開拓

朝から小雨が降った跡があったり、孫との約束で虫捕りに奔走したりして出発が遅くなった。
12:00 愛のエリアに到着。先客は4名で、雨の影響はない。
さっそく昨日も掃除したラインにTrをしかけてボルトを4本打つ。
ところが終了点用に昨日買ったチェーンを車に忘れて来ていた。
一旦車まで取りに帰るという不用なアルバイトを強いられた。
なんとか終了点を設置して降りてくると結構疲労していた。
湿度が高く、あまり汗をかかない私のハーネスまでがじっとりしていた。

とにかくファーストトライだ。
ビレイは佐賀のZさん、カメラはIさんにお願いした。
下部は左へトラバース気味に登る。

中間部で「ん?」となるもホールド知っているので思い切りよく手を伸ばす。
上部ではきわどいバランスを要した。
こんなムーブ、試登の時は出なかったのに!?

なんとか1回目、マスターで初登できた。
「今日もing   5.11a   B4   10m 緒方一成」の完成である。
Zさんには、6月16日の「初歩のレイバックPLUS 5.11a 」の開拓・初登の時もビレイをしていただいた。
Iさんの撮った写真は全くトリミング不要。クライミング同様カメラの腕も相当なものだ。Iさんが第2登。
その後、熊本のGさんが第3登。「愛のエリアのグレーディングでは5.10dでしょう」と辛口の感想。確かに他の5.11aルートに比べれば大甘だが、多くのクライマーに意欲を持たせる意味もありここは敢えて「5.11a」としたい。
夏場、愛のエリアの左壁上部は陽が当たって汗が止まらない。しかし右壁は日陰となって登りやすいのもこのルートの魅力だろう。

今日の岩友

2018.7.16 日向神クライミング

午前中は愛のエリア。
連休なのに愛のエリアは私以外誰もいない。
今日はスカイフックを持参したので掃除がよくできた。
前回マダニにやられたので薄手のジャケットを着用したので汗をかいた。
作業が終わると服を脱ぎ、ほぼ裸になってダニは付いていないか点検をした。
で、今日の岩友は「赤いカメムシ」くん。
幼生なので名前は不明だが、たぶん「ベニツチカメムシ」か。3匹見かけた。

午後は暑さを避けて道端エリアへ。
昨日の九州ブロック大会(鹿児島県)でも一緒に仕事をした鹿児島のIさんら4人が来られていたので一緒に登った。
妙齢のUさんビレイで①四郎(5.9)、②三郎(5.10b)、③シンシア(5.11a)、④春眠(5.10)を登った。
Uさんは初心者だが日向神にはよく来られる。
で、午後の岩友は鹿児島のUさん。
写真はない。

 

愛のエリアでダニにやられる!

2018.6.29 日向神クライミング

6月24日(日)
午前中、日向神愛のエリアでルート開拓。新ルートの開拓のため上部から下がって掃除をしようとしたが、意外にかぶっていて思ったように掃除や試登ができない。
降りてくると右手に1cmほどのマダニが付いていた。これはすぐに払い落として踏み潰した。
近くにいたジローさんが「ダニは自分の好きな所を探して、あのあたりで噛むんですよ」と彼一流のウンチクとも体験談ともとれる言葉を発した。
ちなみに、ジローさんに朝一で「義理チョコで勘ちがい」を登ってもらい、「5.11aでいいと思います」という意見をいただいた。
午後はタケシさんらとサンセットで登った。
ここでは、昨年拓いた「若い時のりりぃ 5.10c B11 22m」の終了点のチェーンが風でふらふらしてクリップがやりにくいことと、4ピン目(「八女茶のちゃちゃちゃ」との共用)に回収ロープがクイックドローに絡まりやすい事案の解消を図った。

終了点の2本垂らしのチェーンはステンレス針金で連結して改善をした。
4ピン目の件は、「りりぃ」のラインに沿って新しくボルトを打った。これで逆に「八女茶」ルートの方が「りりぃ」4ピン目から右上するようになるだろう。

6月25日(月)
夕方、お風呂に入ると股間が妙に痒い。触ってみると何か指先に当たるが全く痛みはない。鏡を使って見てみると何かが刺さっているようだ。すぐにダニだと思った。ネットで調べると、なるべく早いうちに除去した方がよいとあったので毛抜きを使って慎重にはずした。
体長約2mmのダニだった。ほとんど血はすっていないようだ。種類は不明(フタトゲチマダニの幼ダニか?)。気分が悪くなるのであまり調べる気がしない。
写真はダニをセロテープに貼って、解剖顕微鏡(×10)で見たものをカメラで接写。

6月26日(水)
またもや局所が痒い。今度はすぐに見えるところだった。う~ん、こいつはいままでどこに潜んだいたのだろう?
ネットで調べ、「ワセリン法」をとる。ダニの回りにワセリンを厚く塗るととれ易くなるらしい。ワセリンが効いた頃にまた毛抜きで取った。2匹目は微妙に大きい。

ダニというと感染症が怖い。しかし、幼虫なので他の動物の血を吸っていないはずだから少し安心している。感染症の潜伏期間が1~2週間あるのでまだまだどうなるか分からない。
当初はダニに噛まれたことをブログに書くことはやめようと思っていた。
しかし、もしかしてどうかなったらこのブログも書けなくなるのでやっぱり書いておこうと思った。
日向神でもダニ対策が必要であることも伝えたかった。やり方はネットに詳しいので参考にしてほしい。

 

 

 

「義理チョコ」のグレード修正

2018.6.17 ルートグレードの修正

6月2日に日向神:愛のエリアで初登した「義理チョコで勘ちがい」のグレードを5.11bから5.11aとしたい。
それは、登っているとどうしてもすぐ左側の「本命チョコ」のホールドをつかんで休みたくなるし、休んでもいいからだ。(制限なし)
写真は「義理チョコ」が「本命チョコ」になりそうになり、下から何か言われそうでドキドキするするが、やっぱり「義理チョコ」に間違いないと心を新たにする辺り。
左のロープが垂れているラインは「夢中歩行」である。

愛のエリアは色々な意味でグレーディングが難しいのでまた修正するかもしれない。

愛のエリアで、旧ルートの発掘・再生

2018.6.16 日向神:ルート開拓「初歩のレイバックPLUS」

日向神:愛のエリア「右岸壁(上部から下を見て)」に「初歩のレイバック 5.10d B2 野下善秋」がある。
下部はレイバックが使えそうな薄かぶりで、ボルト2本でテラスに上がり終了点となる。
6月9日に上部の樹林帯からラッペルすると上部は厚い苔に覆われ、終了点のスリングはもちろん、リングボルトも完全に腐っていた。多分、20年間は誰も登っていないだろう。
この日は上部の苔を落としたが、全体的に湿っぽかったので試登もできなかった。

6月16日。午前3時からFIFAワールドカップロシア大会の「ポルトガルVSスペイン」でC.ロナウドのハットトリックを観た。
それで愛のエリアには6時30分に着いた。チェーン2本の終了点は以前の場所から4mほど上に設置した。鹿児島のTさんにビレイをしていただきTr.で試登すると、レイバックよりもその上のテラスに上がる所が難しい。上部にボルトを2本追加したころには愛のエリアもだいぶん人が増えていた。
佐賀のZさんのビレイで初登した。

ルート名は「初歩のレイバックPLUS 5.11a  B4  10m 野下・緒方」とした。
下部はレイバック気味に登る。鹿児島のIさんのトライ。

第2登は福岡のKさん。

ワイヤード(5.11b)のリピート

2018.6.3 日向神:サンセットエリア 

昨日は愛のエリアでの「義理チョコで勘ちがい 5.11b」の開拓で心身ともに大満足の一日。
今日はサンセットエリアでのエンジョイクライミングにした。
同行は山崎夫婦、原口さん、カオリさん、浦崎さんなど。
サンセットの「広場」に遅めに着くともう座る場所もないぐらいだったので、「新緑のテラス」へ移動。
①青葉若葉(5.10a)R(リピート)
②新茶(5.11b)NG 1T
③庭園散策(5.10c)R
午後は更に「最上部」へ移動。
④ワイヤード(5.11b)4便目でR
最後は広場へ。
⑤日曜よりの使者(5.12a)敗退

ワイヤードは2016年8月6日(リオ・オリンピック開催日)にRPしているので、約2年ぶりのリピートだ。

2年前の記録を見ると3日間8便出してのRPで、薄ポケットで酷使した左手中指が夜中に痛んでいる。また、フィニッシュの仕方が違っていた。
今日の右足をカンテに乗せるムーブが初期設定だろう。

珍しいカミキリ虫を見つけた。触覚が非常に長い。
ヒメヒゲナガカミキリである。

愛のエリアに「5.11aルート」開拓

2018.6.2 日向神クライミング:愛のエリア

5月24日、「本命チョコ」を登る岩本さんをビレイしながら、すぐ横にラインが引けはしないかと思った。さっそく試登してみると一部「本命チョコ」とホールドを共有するがいい手ごたえを感じた。

6月2日、同行はタケシさんとK1さんである。
今日は人が多かったので朝一で「本命チョコはあなたに 5.10b/c B7」を登り、右横1mぐらいに終了点を設置した。慣れない大きめのチェーン2本直付けで多少手間取った。
まずはラッペルしながらの苔落し作業。上部のセッコクランはできるだけ残した。
浮石はないと思っていたが、念のためにと取り付きの右上の岩を落としたが、使わないホールドで少し見苦しくなった。
午後はTr.でボルト位置を決め、上からボルトを7本打ちながら降りてきた。

かなり疲労していたが、ワンデイアッセントをねらいマスターで取り付いた。
核心部を越え、上部で右腕や指がつったがなんとか登り切ることができた。
写真は3ピン目からの核心部。

降りるとビレイヤーのタケシさんと喜びの握手。
今日は4人取り付き、日向神開拓団からは5.11ノーマルという評価を得たが、最後に登ったコガさんがあっさりとフラッシュして「5.11a/b」という評価。
だいたい愛のエリアのグレードは日本標準とは随分違うように感じている。
どなたかに適正なグレードを各ルートに付けなおして欲しい。
そこで、今回のルートがこれからの試金石になればと願い、
「義理チョコで勘ちがい 5.11b   B7 約20m 緒方一成 2018.6.2 」とした。
追記(6月16日)
グレードはいろいろな方の意見を総合して、ホールド制限なしで「登って楽しい5.11a」にしたい。

満開のセッコクラン

2018.5.24 日向神クライミング

平日ながら、岩本さんと「愛のエリア」へ。
目的は4月28日に拓いた「愛なか 5.10b 22m」の浮石撤去だ。
開拓後3回も愛のエリアには通ったが、いつも休日は人がいて石を落とすことができなかった。
前日が雨だった割に岩はどこも乾いていた。
水の通り道といわれる「愛なか」でさえも朝から乾いている。
すばらしい。
まず、岩本さんにマスターで登ってもらった。下はbefor図。

その後、Trにして私が登りハンマーを使って板状の岩を落とした。
さらに上部のチョックストーンも落とすことにしたが、こちらはがっちり挟まれていて、かなり時間がかかった。
下の写真はちょうど一人で来られた高田さんによるafter図である。
違いはすぐに分かるだろう。

その後「毘沙門天 5.10d 22m」を登った。
「愛なか」のついでに苔落しをしてきれいにしたので登り易くなったと思っていた。ところが、以前は苔の中にホールド部分だけが掘り出されていたので迷うことはなかったのに、今はすべてきれいになってどれが使えるホールドか分かりにくくなっていて、けっこう難しく感じた。
写真は「毘沙門天」撮影者は岩本さん。

今、日向神は「セッコクラン」が満開である。

オオホシオナガバチ(尾長蜂)を久しぶりに4匹も見つけた。

 

待たせて「ごめんねムササビ君 5.11a」RP

2018.5.12 日向神クライミング

5月の連休前、愛のエリアでタケシさんに登らせてもらった「ごめんねムササビ君 5.11a」をRPしに行った。
とにかくRPするために下部核心のQDは「夢中歩行」からプリセットした。
1便目、ハングの下で手が滑り見事なフォール。
こんな時に新しいロープはやっぱり安心だ。
上まで行って、ハングの抜け方をしっかり確認した。
2便目、手順通りに登りきって余裕のRP。

下の写真は同ルートの上部ハングをうかがうHさん。

先週は岡山県備中に行って登ってきた。
「備中まで行く人がどうして日向神の『ごめんねムササビ君』を登っていないの?」という声が聞こえてきそうである。
正直なところ、墜落距離が他より長そうな「新原ルート」は無意識的に避けてきたのだろう。登ってみたらお気に入りのルートになった。
このルートを登った人はたくさんいるだろうが、60歳を超えて初めて登った人は少ないのではないか。
今後も精進して新しいルートを登りたい。

愛のエリアへの山道で「マムシ」を見つけた。
マムシはいつも悠々として他のヘビみたいにすぐ逃げないので危ない。

愛のエリアに新ルート2本開拓

2018.4.22~29 日向神:愛のエリア(ルート開拓)

4月19日(祝)に「毘沙門天 5.10d」を数年ぶりに登ると、あらためて良いルートだと思った。しかし相変わらず下部は苔だらけで登る人は少なく本当にもったいない存在のルートである。そこで大掃除をしようと考えたが、ついでに左側の草付き等を取り除けば新ルートが拓けるのではないかと思った。

4月22日(日)に上部から下がり、毘沙門天から左5m辺りまでの大掃除を行った。

4月27日(金)には終了点(チェーン2本)を作り、トップロープでボルト位置を決めた。協力者は東京から来られた4人の方々である。グレードは5.10bぐらいか。

4月28日(土)は上から下がってボルトを8本埋めた。福岡のIさんらにビレイをしていただいてマスターでリードした。(写真)

「愛の心はなか心、恋の心はした心 5.10b B9 22m 緒方一成」の完成である。
(ルート名が長いので「愛なか」とでも略して欲しい)
初登時2~3ピン目のボルト間がかなり遠く感じた。3ピン目を取る前に落ちるとグランドフォールの可能性もあったのでボルトを1本追加した。先日他の岩場で友人が3ピン目に架けようとして落ち、グランドフォールしたと聞いたことも影響している。
第2登は佐賀のSさん。出だしで少し苦労されていたが、マスターオンサイト。

午後は「たぬきのこぶた 5.11a 」の右側を大掃除した。ここも草付や苔に覆われているところである。カンテを掘り出してトップロープで試登した。

4月29日(日)は朝からカンテの上部に終了点(チェーン2本)を設置した。
しかしこの後、ボルトを打つのを止めようと思った。それはルートが「たぬきのこぶた」の約1m右と近く、下部の岩の形状が脆さを感じさせるためであった。随分悩み、「もう一回登って考えよう」と一人でユマールを使って登ってみるとけっこう面白かった。「これは登る価値がある」と確信してボルトを5本打った。
後はリードするだけなのだが、お昼になっても連休の中日なのに誰も愛のエリアに来ない。しかたなく道端エリアで知人を探そうと車道まで下りるとやっと昨日と同じSさん夫婦が来られた。Sさんのビレイで初登。
「たぬきとシンパシー 5.10b B5 12m 緒方一成」の完成である。

第2登はもちろんSさん。動きに全く危なげがない。

帰りに道端の新ルート「道端のフチ子 5.10c」をオンサイトして、私のGW前半は終わった。