「日向神」カテゴリーアーカイブ

Birthday Climbingは日向神初詣

2017.1.3 日向神クライミング

1月3日は私の誕生日、ということで以前からこの日は誰にも文句を言わせずに山に行っている。今年は天気も良くて暖かいので「日向神さま」に詣でることにした。パートナーは昨年からクライミングを始めたウエカツさん。冬のボーナスで道具を一式揃えられて、やる気満々である。
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冬は暖かいバルコニーエリアがいいけれど、ウエカツさんのビレイの練習等を考えて正面壁の下部に行った。
ここで左側に伸びている古いルートをフリー化したようなラインを登ろうとしたら、通りかかったY夫婦に「福岡山の会ルートの1ピッチ目」と教えていただいた。
登ってみるとRCCボルトも混在する左上ラインでマルチの香りがぷんぷんした。
すでにY夫婦が全ピッチフリー化して約4時間のルートだそうである。今年はぜひ登ってみたいものである。

午後は道端エリアに移動した。ここは10名ほどのクライマーで賑わっていた。
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スラブ壁の岩棚に白い物があり、遠目に最初はチョークの粉かと思ったが、近寄ってみたら「盛り塩」だった。
先に帰られた顔見知りのグループからドーナッツを頂いたので、岩棚にお供えして「日向神さま」にこの山で登るクライマーの安全祈願をした。

日向神バルコニー2連荘

2016.12.24~25 日向神クライミング

12月24日はあそ望の仲間(キーボウ、ありきち、かんすけ、私)4人で日向神へ。
一昨日の雨でどこもかなり濡れている。
サンセットエリアの近くで「中央エリア」という新エリアへのウェルカムボードがあったので寄ってみた。
今度、条件の良いときに登らせていただこう。
バルコニーエリアもかなり水滴が滴り落ちていたが、左側は登れそうであった。

①ヨン様(5.10d) 1T
なんと、1回テンションをかけてしまった。アップにはならない。
②テラノ(5.10c) リピート
ヨン様に比べると穴が何倍も大きいので登りやすい。最上部での立ち上がりは緊張するところだ。
③未知との遭遇(5.11b) 敗退
一番左端で自然に帰っているかと思いきや意外と登られている。ボルト位置が高く核心でムーブが分からず敗退。右腕ひじの痛みのせいにしておこう。
2016-12-24-%e6%9c%aa%e7%9f%a5%e3%81%a8%e3%81%ae%e9%81%ad%e9%81%87【写真1は「未知との遭遇」の下部】

午後になり岩場は乾いてきたが事情で道端エリアに移動。
キーボウさんが帰り、代わってヒロジーさんが登場。
シンシア(5.11a)など3本を登るが、この時期は指先がぴたっと止まり登りやすい。
しかし、午後の道端は日陰で風も通り寒かった。
今年初めて「貼るカイロ」を使った。

25日(日)は好天に恵まれ、気温も平地で15度ぐらい。
駐車場の車もかなり多い。
バルコニーエリアで久留米の山嶺山岳会やミスターM氏らと登った。
img_8102【写真2は大蛇山のミスターM】
①武勇伝(5.10c)リピート
2年ぶり。アップのつもりだったがかなり危なかった。
これがエリアの最低グレード。サスケも5.10dに昇格している。
②レフトハンド(5.10d)1T
上部で心が折れた。
右腕ひじが腱鞘炎で力が入らない。
③大蛇山(5.10c)リピート
これも2年ぶり。変化に富んで面白い。

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【写真3はキャピタルゲインの私」
④キャピタルゲイン(5.10d)リピート
小さな穴ばかり見つめていると、ここがどこだか分からなくなる・・・。
⑤サクラ(5.11a)  リピート
上部の核心部でホールドが幾つも見えてきた。
落ち着いて登ることを教えてくれるルートだ。
トポよりグレードが昇格しているのがうれしい。
どのルートも長いので60mロープを使いたい。
山嶺の方にはビレイやカメラマンをしていただきお礼を申し上げたい。

雨の日はトンネルに集う

2016.9.22 日向神 トンネルエリア

秋分の日。ヒロさんと道端エリアへ行った。ちょっとスラブ壁は湿っぽいがトレーニングがてら「春眠(5.10ノーマル)」に取りつく。
1本登って、ヒロさんお目当ての「シンシア」にロープを持って行ったところで小雨が落ちだした。
天気予報よりも相当早い降り出しで、バルコニーエリアや駐車場エリアではまだ壁にクライマーが取りついているところもあった。

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帰り支度を終えたところにY夫婦が来られた。
屋内ジムに行くというヒロさんと別れ、Y夫婦とトンネルエリアへ行った。
小雨程度ならば幾つか登れるトンネルエリアには雨に打たれたクライマーが集まってきて、合計8名になった。
この中に東京からのお客さんがおられた。
若いながらも素敵な紳士で、見るからに13~14クライマーのオーラが出ている。
東京の超有名ジムで働いていたというSさんである。
さっそく「ウシ子 5.11b」を登ってもらったが、見事にマスターオンサイトされた。
彼が昼食時に飲んでいたボトル製品は、私が週に1本(1リットル)買って毎朝ちびちび飲んでいる製品と同じであることを私は見逃さなかった。
私の選択に間違いはないと思った。

ちょうど1年前の秋分の日にレッドポイントできた「ウシ子」に1テンでヌンチャクをかけ、2便目にはリピートできた。
1年前は過呼吸状態になりそうなほどの動きだったが、今日は随分とリラックスして登れ、自分の成長を感じ取れた。

クライミングにおける「ゾーン」

2016.9.17 日向神サンセット~道端エリア

9月17日~19日は3連休ながら台風16号の影響で登れるのは17日(土)のみ。
先週に引き続き佐賀のTさんと日向神サンセットエリアへ行く。
目標は「眺めのいいテラス 5.11c 24m」に昨晩から決めていた。
このルートの下部は「テラスへアップ 5.11a   15m」で、2年前にMOS(マスターオンサイト)している。

ヌンチャクを15本も下げて取りつく。
1ピン目あたりは苔が夜露に濡れてまったくフリクションが効かない。
2ピン目以降は乾いているが、斜めのバンドに立ちこむあたりできつくなってきた。
あまり粘ってパンプし上部が登れなくなるといけないのでテンションをかける。
前回MOSしているのにこの様はなんだろう。
「こんなに難しかったかしらん。それとも腕が落ちたのか?」と自問する。
なんとか下部ルートの終了点までたどり着いた。
ここから上部のルートに入るわけだが、1ピン目から2ピン目が更に難しく、まったく登れなかった。

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その後、Tさんが「エルニーニョ 5.11a」をレッドポイント。日向神での初イレブンだそうで、いい時にビレイをさせてもらったと思う。
私の初イレブンもこのルートだった。
【写真はエルニーニョをRPしたTさん】

「テラスへアップ」への2便めはあっさりとリピートできた。

午後は日陰を求めて道端エリアに移動した。
ここで3年前にMOSした「春の嵐 5.11a」に取りつくと核心部で危うく落ちそうになった。
初トライなら「ナイス、クライミング!」だが、3回目ぐらいなので情けない感じが先に立つ。
「今日は登れていない」ことを自覚した。
その後「春眠 5.10」「太郎 5.10c」「シンシア 5.11a」などを登っていたらやっと調子が出てきた。
特にシンシアは全くストレスなく登れた。

初のイレブンを登ってから約4年間がすぎた。
毎年着実に登ったルート数は増えてきたが、「クライミングの技術」は伸びているのだろうか。
確かに伸びているようにも感じるが、確実に増えているのは年齢で54歳が58歳になった。
そこで一つの指標となるのが「MOSしたルートのリピート」である。
これによると、1回目の「テラスにアップ」のリピート失敗では技術が落ちたとみなされる。本当にそうか?

だいたいMOSしたルートというのは、基本的に印象が薄い。
自分にとってどんなに高グレードでもあっさり登れると記憶に残らないものだ。
そこで「ゾーン」という状態に考えが至った。
「テラスにアップ」をMOSした時がまさにそれで、記録を見直すとこの日には「山紫水明 5.11a 」MOS、「八重蔵 5.11c」をRPしている。
絶好調という言葉では物足りない、極度の集中力で体が自然と動いたのだろう。
年に1回ほどこんな日がある。

今回の「テラスにアップ」失敗の原因をあげてみよう。
①久しぶりの東京出張に関わる様々なストレスがあった
②当日午前4時に目覚め、机で仕事をした
③排便の時間がずれて、いつもより量が少なかった
④上部ルート「眺めのいいテラス」に意識が行っていた
⑤ウォーミングアップをしなかった
⑥出だしで苔がヌルヌルして集中力を欠いた
⑦ヌンチャク掛けで十分という意識があった
まあ、これでは無理である。

このごろは新しくできたジム(C.P.菊南)に入会してボルダリングを始め、加齢による体力低下を補っている。
しかしこれではプラスマイナス0程度である。
そこで、これからも外岩で限界グレードのオンサイトをして喜びを得るためには「ゾーン状態」を意識して作り出すことが大事だと思った。
これはそのうち成功してから記述しよう。

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今回、グリグリ2を使った。
ビレイをしていて安心感や余裕があって良かった。

 

 

 

 

 

 

耕して天に至る RP

2016.9.10 日向神クライミング

日向神 サンセットエリア 最上部
「耕して天に至る 5.11c B13本 25m」をRPできた。
パートナーは佐賀のTさん。
このルートは久しぶりなので、1便目のヌンチャク掛けはほぼ初見に近い。
3~4回のテンションを交えてなんとか上までぬけた。
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【写真は1便目のトライ】
「畑を耕すように根気よくムーブを続けていれば終了点にたどり着けます。持久力の1本です」という一口コメントにうまく乗せられて取りついた前回(2015.7月)は、上部のハング越えで持久力ではなく、技術力のなさで登れなかった思い出がある。
今回はハングを少し右下からの突破で試みたらうまくいった。

2便目に取りつくと着ていたシャツが妙に汗臭い。
これでは集中力は保てないと、途中で脱いで投げ落とした。
「本匠帰りには裸が似合う」とひとりごちる。
おかげで気合も入り、9月のそよ風が持久力および学習能力を落とさず、思いのほか楽にレッドポイントできた。

この後はTさんと「山紫陽花 5.10c」「エルニーニョ 5.11a」「星に願いをの左側にあるルート 5.10bぐらい」などを登った。
二人だったのでゆっくり登ることができた。
サンセットエリアにはツクツクホウシの声がこだまし(気温は24度程度か)、クライマーも10名以上と賑わった。

今夏前半の成果

この夏、会友がさわやかに沢登りを楽しむなかで、日向神詣でを3日間行った。
夏なので本数をこなすことに重点を置いた3日間だった。
その中で、大牟田のYさんに勧められ、サンセットエリアの「ワイヤード 5.11b」に取り組んだ。
ボルト3本、8mと短いが、名前の由来は「紐付きボルダー」らしい。
右手のウスカチをとるところでなんともバランスが悪くなる。
夏場にやるルートではないと思いながらも、何度でもできるのがよかった。
R.P.した日は自分なりのムーブを見つけ、余裕をもって登れた。一つ技を体得した気持ちがしてうれしかった。
ワイヤード 1

写真は日向神サンセットエリア最上部
ワイヤード(5.11b 8m)である。
ハングの上のホールドが小さいので指先の力を使う。
夜になったら左手中指の第一関節が痛んだ。
もっと脚を使った登りをしたい。

夏はやっぱり日向神か。

2016年7月24日(日) 日向神クライミング

会友は涼しい沢登りに行ってしまったので日向神へ行く。

【未公開エリア】
さっそく日向神でも「ポケモンGO」で遊んでいる熊本のK1さんに案内してもらう。
① A (5.10aぐらい)  MOS
② B (5.10bぐらい)  MOS
共に短いルートだが初見は楽しい。

【サンセット・エリア】
ここは午前中日陰でよい。デメリットは人が多いこと。
③ お茶を一服 (5.10b) リピート
開拓者のタケシさんにビレイをして頂く光栄に預かる。
④ 庭園散策 (5.10c) リピート
下部が直上ルートになった。登り甲斐のあるルートだ。
⑤ トパーズの風 (5.11a)   リピート
⑥ 岩ひばハング左 (5.10d)   MOS まだ登っていなかった。
【道端・エリア】
⑦ シンシア (5.11a)リピート
最上部は青のりが生えるぐらい濡れているので精神的に厳しい。
IMG_1828【岩ひばハングの取りつきにて】

今日のルートはすべてマスターで登り、すべてノーテンション。爽快な汗をかいた。
昨日、敗退音頭を踊った野岳とはえらい違いだった。
やっぱり夏は日向神だと再確認した。

 

もらったチョコのお返しに

日向神の日陰を求め、サンセットエリアで久留米のミスターMと登った。
2年ぶりに「善秋君のおかげです 5.11c 25m」に取りつき、2便目でリピートできた。
ちょうど太陽が尾根から顔をだし、逆光でいい写真が撮れなかったのは残念である。
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「エルニーニョ 5.11a」を登った時はもう壁に陽がさしていたので、先日ホームセンターで買ったUVカット97%のフェイスカバーをして登った。
身も心もまるで忍者のようになる。
今日のサンセットは2グループ(合計5人)しかおらず、非常に静かであった。
午後は道端エリアで登った。ここには10名ほどの人がいて、それぞれの課題に取り組んでいた。
スラブ壁の左側では「春の光 5.7」にトップロープをかけて外国の方(男性A)が初心者(女性Bら)に英語で指導をされていた。
私は「太郎 5.10c」を登った。中間部の左手ガバが年々私に近づいてくるように感じてうれしい。
ふとスラブ壁を見ると、Aさんがトップロープをかけた終了点から左上の「春の嵐 5.11a」に向けてリード中で、1本ヌンチャクをかけて小ハングにへばりついていた。
そして、動かなくなってあえなく落ちた。
ヌンチャクのかかったボルトは隣のルートだから振られて危ないと思ったら、更に予想外の事が起こった!
なんと「ザザザーッ」とそのまま取りつきでビレイをしているBさんの足元まで10数メートルを滑落したのである。
初めて見た「グランドフォール」である。
見ていて何が起こったのか、まったく理解できなかった。
IMG幸いなことにAさんはすぐに立ち上がり、指の擦過傷程度で大事には至らなかった。
私はすぐに駆け寄ってBさんのビレイディバイスを見た。
真新しい赤色のATCであった。セット方法に間違いはない。
と、いうことはAさんの墜落にびっくりしてロープから手を放したのか、それとも最初からロープをにぎっていなかったのか???
もちろんグローブもしていない。
ビレイをしていたBさんも外国の方で詳しいことは聞くことができなかった。
しばらくして、同じグループの女性の方がチョコ菓子を持って来られた。
お騒がせをしたお詫びであろう。
Aさんは腕を打撲もしていたようで、ロープを抜いて帰り支度をされていた。
ここでまた予想外の出来事が起きた。
なんと彼らは壁にヌンチャクを1本残置したまま帰ろうとしているのである。
さっきもらったチョコのお返しではないけれど、さっと登って回収をして差し上げた。

本当に今回は大事に至らずに良かったと、同じ岩場にいた者として心底そう思う。
ビレイをしていたBさんは「初心者」ではなく「素人」だろう。ハーネスもみんなで付け回していた。
こんな「危ない」人たちを見たのは初めてである。

 

愛のエリアで「さわって」来ました。

日向神:愛のエリアに行くたびにいつも見て見ぬふりをして下を素通りしていた「エレキバン 5.11c/d」に、遂にさわってきた。距離は短いしホールドもはっきりしているが、誰もが「難しい」と云うルートである。
ところで、「さわる」という表現はいかがなものだろう。この辺りでは「カチョーにはまださわっていない」とか「ミシマにさわってくる」とか言う。今日の私でいえば、「エレキバンに初めてさわった」ことになる。
例えば下の写真は今日のパートナー、大分のHさんが「久しぶりにさわったら指先がヌルヌルして最後までイケなかった図」となり、どうも変だ。
IMG_1600ちなみに私の初トライは、1回目が2ピン目まで、2回目が4ピン目までヌンチャクを掛け、午後の3回目には上まで行きたかったが敢え無く力尽きた。回収はHさんにしていただいた。
下界の気温が30度を超える梅雨時は指先がどうにも止まらない。秋には登れるよう精進したい。

下の写真はルートの横にとまっていた「ヒョウモンエダシャク」である。IMG_1592

体ならしの日向神 道端エリア

今年初めての道端エリアIMG_0979

どうも岩野山のハンガー盗難事件と先日来の「花粉症」とおぼしき鼻水からクライミングへのモチベーションが下がっているので、道端エリアに行った。
リソールしたミウラ(2013版)の足ならしもしたかった。
シンシア(5.11a)、花子(5.11a)、太郎(5.10c)などを登った。次郎(5.11c)のリピートはできなかった。
ミウラはほぼ新品状態で足先が痛かった。
最後に春の嵐(5.11a)に取りついた。このルートは人気がないらしく、蔦が左から侵入していた。
ここは見た目以上に微妙な足の置き方やホールドの持ち方が要求される面白いルートだと思う。
昼間の気温は20度越え。もう半ソデが丁度良く、日焼けしそうだった。
クライマーは福岡、長崎、大分、熊本など10数名で賑わった。
山に来たら、鼻水がまったく出なくなった。
仕事アレルギーだったのかもしれない。