100イレブンの記録

2018.5.5   100イレブン達成までの記録

1 これまで
私は高校時代から地元の山を一人で歩き始め、大学時代はワンダーフォーゲル部に入って南北アルプスなどを縦走した。
社会人山岳会は「熊本クレッテル・カメラード」に所属し、「阿蘇・大観峰の岩場」などを開拓した。
30歳を過ぎてクライミングからランニングに転向した。
47歳の時、ランニング中に膝を痛めてまったく走れなくなった。
50歳の頃から山歩きができるようになった。
53歳になり、トレランをするために「あそ望山岳会」に入会。クライミングの最高グレードは5.10b。
54歳。クライミングが面白くなり、県体壁やボルダー天国で練習した。そして10月、日向神:サンセット「エルニーニョ 5.11a」で初の5.11をRPした。

2 5.11の年齢別記録
2012年(54歳)・・  2本 (日向神:エルニーニョ、春の嵐)
2013年(55歳)・・18本(野岳:フリーフラワー、日向神:花鳥風月など)
2014年(56歳)・・13本(日向神:そこガバ、万江川:風の歌を聞け など)
2015年(57歳)・・14本(日向神:パンプダンス、次郎 など)
2016年(58歳)・・23本(本匠:ロコモシンドローム、野岳:アンタレス など)
2017年(59歳)・・23本(八面山:ウキウキ通り、備中:ハニワの涙 など)
2018年(60歳)・・  7本(日向神:空へ、備中:半日仕事 など)
※実質、5年7ヶ月間での達成
3 エリア別の記録
① 日向神   46本
② 本匠    17本
③ 野岳    14本
④ 八面山    8本
⑤ 備中        5本
⑥ 岩野山    4本
⑦ 千仏ロック  3本
⑧ 万江川    2本
⑨ 龍頭泉    1本      合計100本

4 グレード別の記録
① 5.11a    55本
② 5.11b       31本
③ 5.11c     10本
④ 5.11d    2本
⑤ 5.12a         2本       合計100本

5 全記録
①2012年10月~2014年11月

② 2014年11月~2016年9月

③ 2016年10月~2018年4月

④ 2018年5月~

2018・GWの備中 2日目

2018.5.5 備中クライミング 2日目

午前6時半、帰りがあるので早めに宿を出発、外気温度は6度と寒い。
「羽山渓谷(トンネルサイド)」
ここは全体が切り立った石灰岩の壁で頭上はルーフになっている。5.14のルートが4本あり平均が5.13か。またもや最低の5.11aは1本しかない。

①「半日仕事 5.11a」 NG もう少しだった。
②同上 NG あと一手だった。
③同上 NG もう疲れて意気消沈。ヌンチャク回収。
他のは登れそうにもないので、「鍾乳洞」に入ってみた。2年前に買ったヘッドランプが初めて活躍した。外気温が低いのであまり涼しくもなかったが、夏ならば快適であろう。
④「半日仕事 5.11a」NG ヌンチャク架け
⑤「半日仕事 5.11a」RP 我ながらよくねばった。うれしいイレブン100本目。

他の3人は「もう秋だ 5.12c」にトライ。まっすぐ登れば「成羽のユージ 5.13b」という平山ユージのルートになる。登っているのはコガさんで、かっこいい。

午後からは「長屋坂エリア」に移動した。
ここは前回(2017.11月)にも訪れた老若男女に人気のエリアだ。
ところがこの日は「ハンノキムシ」の黒い幼虫が大量発生してエリアの左半分を占領していたのである。ビレイ中の女性の胸や肩に10匹以上も上から下がってきていても、このご時勢では手で払ってあげることはできない。当然ルートにも大量にへばりついているのでやる気が萎えてしまった。(午前中で満足?)
⑥無名ルート(一番右端) MOS
「壁の散歩道 5.10c」と思って取り付いたが違っていたようだ。
⑦TTハイスクール(5.10d)NG
二つ星のスラブ。ホールドがつるつるに磨きこまれて実質は5.11だろう。右側がTTハイスクールにトライ中のタカタさん。

他の3人はMorisama(5.12a/b)などに何回もトライしていた。すばらしい体力と気力である。
集合写真は左から私(いっせい)、タカタさん、顔出しNG・匿名希望のHさん、コガさんである。

午後3時30分に撤収。
広島まではGWお決まりの大渋滞、午後7時ごろ宮島SAで「広島お好み焼き800円」を買い車中で食べた。
午後11時30分には自宅に着いた。
1泊2日の総経費が11,000円ではまた行かねばならないだろう。

2018・GWの備中クライミング 1日目

2018.5.4~5 岡山県:備中クライミング 

5月4日
午前5時、コガさんと私の車で熊本(自宅)を出発。
午前6時、広川SAでタカタさんと合流。
午前7時半、小倉駅でHさんと合流。
山陽道は広島を過ぎた辺りで10数キロの自然渋滞、さすがGWである。
午後1時過ぎには備中町に着いた。約520kmの長旅であった。
今回私は2回目なので、経験者のHさんが言う「面白いところ」へ行くことになった。
「面白いところ」と「難しいところ」とは同意義語であるらしい。
「権現谷」は結構遠かった。スケールも大きい。

①トメ吉(5.11a)MOS
このエリアの最低グレードがこの1本。石灰岩で足元がえぐれているので足が切れないように慎重に取り付く。長旅で体は慣れていないが幸先良く登ることができた。
これが「100イレブン・プロジェクト」の99本目になった。

②五右衛門(5.11b/c) 敗退
見た目よりホールドが滑らかで2ピン目も架けられない。全員敗退。
③もも (5.12a ) 敗退
三ツ星の超人気ルートで、架けてあるヌンチャクをお借りした。
4ピン目までは行けたが、その後はハングドッグ。ほとんどガバホールドなだけに回数をこなせば行けそうである。全員敗退。

足元がえぐれている石灰岩では1ピン目が遠いのでプリクリップは普通である。
ここで、「輪投げ」や「チョンボ棒」の作り方を学んだ。

このエリアはほとんどが5.12のルート。女性クライマーも多く、みなさん粘り強くトライしていた。
夕方、成羽町のスーパーで買い物をして、備中町長屋の「杉田ハウス」に投宿。
素泊まり1500円、相変わらず満室であった。
明日はどこのエリアに行くか?
私は「登れる5.11のあるエリア」を希望したが、他の3人は「登れない5.13に触る」方を希望したので「羽山」になった。
私は持参した飲み残しの梅酒がバッグの中でこぼれて着替えを濡らしていた。
色気もなく、酒もあまり呑まない男4人では早めの就寝となった。

愛のエリアに新ルート2本開拓

2018.4.22~29 日向神:愛のエリア(ルート開拓)

4月19日(祝)に「毘沙門天 5.10d」を数年ぶりに登ると、あらためて良いルートだと思った。しかし相変わらず下部は苔だらけで登る人は少なく本当にもったいない存在のルートである。そこで大掃除をしようと考えたが、ついでに左側の草付き等を取り除けば新ルートが拓けるのではないかと思った。

4月22日(日)に上部から下がり、毘沙門天から左5m辺りまでの大掃除を行った。

4月27日(金)には終了点(チェーン2本)を作り、トップロープでボルト位置を決めた。協力者は東京から来られた4人の方々である。グレードは5.10bぐらいか。

4月28日(土)は上から下がってボルトを8本埋めた。福岡のIさんらにビレイをしていただいてマスターでリードした。(写真)

「愛の心はなか心、恋の心はした心 5.10b B9 22m 緒方一成」の完成である。
(ルート名が長いので「愛なか」とでも略して欲しい)
初登時2~3ピン目のボルト間がかなり遠く感じた。3ピン目を取る前に落ちるとグランドフォールの可能性もあったのでボルトを1本追加した。先日他の岩場で友人が3ピン目に架けようとして落ち、グランドフォールしたと聞いたことも影響している。
第2登は佐賀のSさん。出だしで少し苦労されていたが、マスターオンサイト。

午後は「たぬきのこぶた 5.11a 」の右側を大掃除した。ここも草付や苔に覆われているところである。カンテを掘り出してトップロープで試登した。

4月29日(日)は朝からカンテの上部に終了点(チェーン2本)を設置した。
しかしこの後、ボルトを打つのを止めようと思った。それはルートが「たぬきのこぶた」の約1m右と近く、下部の岩の形状が脆さを感じさせるためであった。随分悩み、「もう一回登って考えよう」と一人でユマールを使って登ってみるとけっこう面白かった。「これは登る価値がある」と確信してボルトを5本打った。
後はリードするだけなのだが、お昼になっても連休の中日なのに誰も愛のエリアに来ない。しかたなく道端エリアで知人を探そうと車道まで下りるとやっと昨日と同じSさん夫婦が来られた。Sさんのビレイで初登。
「たぬきとシンパシー 5.10b B5 12m 緒方一成」の完成である。

第2登はもちろんSさん。動きに全く危なげがない。

帰りに道端の新ルート「道端のフチ子 5.10c」をオンサイトして、私のGW前半は終わった。

 

愛のエリアで平日クライム

2018.4.19 日向神:愛のエリア

県体壁仲間のIさんと平日外岩クライミングとなった。
日向神は3回目というIさんを初めての「愛のエリア」へ招待した。
一昨日の雨でエレキバンの辺りは滴りがあったが、岩場全体はよく乾いていた。
①夢中歩行(5.9)R(リピート)
②初夢(5.10a)R
③たぬきのモモコ(5.10b)R
④たぬきのこぶた(5.11a)NG 1T
⑤たぬきのこぶた(5.11a)R
⑥愛は勝つ(5.10b)R
⑦毘沙門天(5.10d)R 2年ぶり
⑧愛は勝つ(5.10b)R 回収

上の写真は「愛は勝つ」にトライ中のIさん。
県体壁トレの成果で、「初夢」まではオンサイトされた。

これは毘沙門天の下部。2年ぶりのトライで、分厚い苔に覆われたホールドを掘り出しながらもうまくリピートできた。このルートは見た目よりも変化に富みお勧めである。近いうちに苔落しを行うので、みなさんに登って頂きたい。

たった二人で爽やかな風が吹き抜ける愛のエリア平日クライミングを楽しんでいたが、午後になると単独でペガサス(5.12b/c)に挑む猛者が現れた。
これも県体壁仲間のKさんだった。

彼の精神的な強さにあらためて感じ入った次第である。

雨の週末

2018.4.14 雑感

今日は久しぶりにまとまった雨が降り山に行けない。
カレンダーの記録を見ると2月から4月まで8週連続(9回)で週末は日向神クライミングだった。こんなことは初めてだ。
その要因としては、1月から2月初旬にかけての酷いインフルエンザ罹患の反動だろう。4月になりすでに1年の3分の1を過ぎたので少し記録をまとめてみた。

①2月17日(土)道端エリア
「シンシア(5.11a)」R、キーボウさん
②2月18日(日)バルコニーエリア
「スプリングスカイ(5.11a)」R、清川さん
③2月24日(土)バルコニーエリア
「空へ(5.11)」RP、フジミさん
④3月  3日(土)日向神タワー・道端エリア
「彩雲(5.11a)」MOS、フジミさん
⑤3月11日(日)道端・トンネルエリア
「ダム湖フェイス(5.11a)」MOS、フジミさん
「人生を語らず(5.11b)」RP、フジミさん
⑥3月17日(土)愛のエリア
「そこにガバがあるから(5.11a)」NG、古賀さん
⑦3月24日(土)愛のエリア
「そこにガバがあるから(5.11a)」NG、フジミさん
⑧4月  1日(日)愛のエリア・正面壁下部
「そこにガバがあるから(5.11a)」NG、フジミさん
⑨4月  8日(日)愛のエリア
「そこにガバがあるから(5.11a)」R、キーボウさん
道端エリア
「ウェルカム・ベイビー(5.11)」R、白ちゃん
「メトドス(5.11a)」MOS、井くん
※4月中旬で新しい5.11のルート5本ゲットは上出来だと思う。
自宅から日向神は約50km、1時間強のドライブだ。
クライマーの中では私が一番日向神に近いのではないか。

庭先に今年も「カラスビシャク」が顔を出した。2012年に1本だけ顔を出し、毎年倍々で増えてきた。非常にあぶない棘を持つ「メリケントキンソウ」、見た目だけはかわいいが爆発的に増える「タンポポ」など色々な植物にうちの庭は侵されている。
2回山へ行ったら、1回は草刈りをしよう。

 

図書館のトイレの鍵

2018.4.13 西合志図書館

久しぶりに図書館へ行った。初めてここの「多目的トイレ」に入るとすぐに違和感を覚えた。トイレの鍵が随分と高いところにあるのだ。私の眼の高さぐらいだから床から160cmぐらいか。
普通、多目的トイレは車椅子利用者のことを考えて低い位置に鍵が付いているはずなのに・・・。
なぜ高い位置にだけ鍵があるのかを考えてみた。
①ドアに大きく長い取っ手を付けたので、鍵を低いところに付けられなかった。
②設計者に車椅子利用者のことは全く念頭になかった。
③元々は倉庫だった場所を多目的トイレに中だけ改装した。
④上下2ヶ所付ける予定だったが、下を付け忘れた。
⑤小さい子どもや車椅子の方が中で事故を起こしても鍵がかかっていないので助けやすいため。
⑥ドアだけ間違って倉庫用を注文してしまった。

あそ望総会と絶好調の日

2018.4.7 あそ望山岳会総会

本年度の総会が我が家で開催された。
新体制や年間計画も立てられ、今年も事故なく楽しい一年にしたい。
昨年度は新人が5人も増え、また新たな風が吹いてきたように感じる。

一人だけ寝ているのが会長。

2018.4.8 日向神クライミング
朝は霜が降りるほど寒かった。
アップの①「初夢」では少し手がかじかんだ。気温は10度を下回っている。
4週間続けての愛のエリア②「そこガバ 5.11a」トライ。
こんなにしつこい自分自身を初めて発見した感じだ。
ビレイヤーはキーボウさん。
下部のフェイスを登ってレスト、今日は余裕があった。
中間部もスムーズにこなしたが、最上部のスラブではさすがに前腕が弱っていた。そこは身についた動きでなんとかカバーすることができた。
約4年ぶりのうれしいリピート(再登)である。

道端エリアに行くと今日も賑わっていた。
あそ望からも9人参加していた。
3月に登れなかった③④「ウェルカムベイビー 5.11」が本日2便目でリピート。これも5年ぶりだった。前回は右の制限ホールドを使っていたので今日が正式なRPとなるだろう。
⑤シンシア(5.11a)リピート
⑥春眠(5.10)リピート
⑦メトドス(5.11a)MOS
このルートはこれまで5.10dだった。
難しそうなスラブで、横に樹木があって苔も多かったので登らずにいた。
このごろ山崎さんが木を切って整備され、なんとグレードが5.11aに昇格していた。

これはもう、5.11aコレクターの私としては「のぼらにゃならん!」と取り付いた。
1ピン目からは微妙なトラバースでその後は直上。テラスに乗って休まないという制限がある分、思い切ったムーブが楽しめた。

これで「5.11百本プロジェクト」もナンバー98を数えた。
ちなみに「メトドス」とは哲学用語で「道に沿って行く」という意味か。
開拓者のK1さんに訊くしかない。

岩野山で草刈り

2018.3.31 岩野山で整備

今年初めての駐車場の草刈り。
まだ若い草ばかりで切り易かった。
駐車場の桜は満開を少し過ぎていた。

来年あたりは「お花見クライミング」をしたい。

ロックタワー頂上部の枯れた松を撤去した。
以前は盆栽みたいにきれいだったので少し寂しい。
そのうち根が枯れてしまったら泥も落としたい。
ドミノルートの最上部左端にボルトが打たれていた。
多分、トップロープで登るためだろう。

1月に正面壁右側の草付を落としたのですっきりしている。
左端のカンテ取り付きから壁をずっと右上してみた。
特に面白みはない。

遠くから二人来られていた。
オカさんとトモさんである。

登れそうで登れないところが多かったので、また来られるだろう。
4月になったら虫除けスプレーと蚊取り線香は必携である。

カンテ(右)を登るオカさん。

退職の祝い

2018.3.31 退職の祝い

家族が集まって還暦・退職のお祝いを開いてくれた。
会場はユウベルホテルの「菊泉」
走ったり登ったりばかりの60年の間に、いつの間にか6人の子宝に恵まれていた。

今日3月31日が正式に私の退職の日。
そして昭和2年生まれの父の91歳の誕生日。
二人分のケーキも用意されていた。

横断幕は三女が書いてくれた。
練習しなくても上手に書けるのはすばらしい。
育ち盛りの中学生なので顔がパンパンになっている。

次女が家族の60年間のアルバムや友だちからのビデオメッセージをタブレットで作ったがプロジェクターでは映せなかったので、なんとユーチューブにアップしてスマホ画面で見せてくれた。時代の変化を感じない訳にはいかない。
今回は次女が中心になっていろいろと準備をしてくれた。有難いことである。

一応退職はしたけれど、4月2日からまたこれまでと同じように働くことができる。
これも有難いことである。

いっせいのクライミングや日々の日記です