ダム下開拓 No3 フルグラ初登

2019.12.15(日) 日向神:ダム下エリア

参加者:K1、ゆきえ、浦崎、カオリン、秀ちゃん、いっせい

朝7時、まだ薄暗いなか駐車場に着いた。
資材小屋前の沢コース(急登)にロープをフィックスした。ちょうど50mである。忘れ物を車に取りに行くときは便利か。
前日の14日(土)はタケシさん、K1さんが来て「蘭夢庵」前からのアプローチにはしごを作るなどのインフラ整備がなされている。

8時過ぎに来たK1さんは下部の小岸壁(道端)にルートを拓き始めたので私は中段エリアを奥に進み、大きなコーナーの部分にTr.をかけて苔落としをした。

その後、チェーンソーを持ったゆきえさんや浦崎さんらが集まった。
昼前からは道端の小岸壁で出来立てのK1ルートを登ったりきこりや掃除をしたりした。
私は左側のスラブ帯を掃除した。このルート、当初は直登できずに右に抜けたが、ゆきえさんの登りでヒントを得てTr.で登れた。そしてボルトを3本、終了点にチェーンを2本設置した。
下の写真、右側は岩場の中央を掃除する秀ちゃん。左はボルトを埋める私。

夕暮れが迫る中、マスターリードで初登し、「フルグラ 5.11a B3」とした。

本日のルート
①もず子(5.10a)ぐらい OS
②もず男(5.10b)ぐらい OS
③フルグラ(5.11a)ぐらい 初登

ダム下開拓No2 エリアの整備

2019.12.8(日) 日向神:ダム下エリア

参加者:タケシ、ゆきえ、K1、原口、浦崎、カオリン、いっせい。
タケシさんの案内でエリア中段の道路跡をずっと奥まで探索した。
大きな作業用トンネルを過ぎると日向神ダムに突き当たる。周りには魅力的な岩が手つかずのままある。
とりあえず手前のエリアの灌木切りや蔦はがしをした。

午後はK1さんが掘り出した「イルネージュ 5.10a」を私がOSした。


10数年ぶりのダム下エリアでの、記念すべき再登であったようだ。
「光の春 5.11c」はタケシさんが掘り出した。
私はTr.でトライしたがなかなか登れなかった。
ゆきえさんらは若い頃ここをアップで登っていたらしい。信じられないぐらいすごいことだ。今は2ピン目までも行けない。それでも岩登りは楽しい。
①「イルネージュ 5.10a」 OS
②「光の春 5.11c」 Tr.(NG)

ダム下開拓No1 偵察

2019.6.16(日) 日向神ダム下エリア 偵察

時々小雨。単独でダム下エリアへ行った。
対岸から新緑に覆われた大きなエリアが遠望できる。写真は下部エリア。

資材小屋の前の沢沿いに登る。かなりの急登だが踏み跡はある。
2006年の崩壊以来登る人はおらず、取り付きも灌木が繁り、壁は蔦で覆われている。
壁には削岩機や発破の跡が残っている。

長いスリングがぶら下がった「光の春 5.11c」は適当な場所にボルトが打てなかったのだろう。上にはQDが残っている。


リングボルトのすぐ横に打たれたステンのボルト。
何故かカラビナはリングにかかっている。ここは苔がひどい。
取り付きはかぶっているところが多く、蔦をはがせば再開発は難しくないと思えた。

午前11時から雨に強い「愛のエリア」でユジン夫婦と登った。

今回からブログに「ダム下エリア」のカテゴリーを設定した。

川の名前にこだわる!

2019.12.22(日) 徒然

月に2~3回は八女市の日向神峡へ行って岩登りを楽しんでいる。
自宅から北上して山鹿市の国道3号に出ると右側を「岩野川」が流れている。鹿北を過ぎると岩野川の支流、「男岳川」に沿って北上する。
しばらく行くと信号機のある弁天交差点から右に曲がり、県道13号となって男岳川に沿って八女市の大淵へと向かう。

その弁天交差点のたもとにある橋名(地図A地点)は「中の川内橋」で、
川名は「中津川川」とあり、男岳川の支流である。

ちょっと変わった名前なので興味がわく。
「ふ~ん、この辺りに中津川という地名があるのだろう」と思い、近くの自販機に寄られていた方に訊くと、「向こうに中津川という集落がある」とのことだった。なるほど、と思った。

この後、何かが気になって国道のもう一つ上流にある橋(B地点)を歩いて見に行った。すると、「弁天橋」「小栗川」とある。

「えっ? たった50mで川の名前が変わるのか!」と驚いた。この間、川は絶対分かれてはいない。いったいこの川の名前は「中津川川」なのか「小栗川」なのか。

この川の近くの家に猫がたくさんいたので見ていると住人の方がごみ出しに出てこられた。

どう見てもこの辺りに50年近く住まわれている風貌である。思い切って挨拶をして、家の前を流れている川の名前を尋ねてみた。すると、
「川の名前? なんだろう。」という返事。驚いた。
川は川、名前なんかどうでもいいじゃないか。という感じなのだろう。
そう言えば、山の近くに住んでいる人に山の名前を訊いてもあまり知らないのと同じか。
川の名前が気になって眠れないということは全くないが、毎週この弁天の交差点を通るたびに心が少しざわつく。

熊日新聞「マタ山二行ッテ居リマス」終了

2019.12.16(月) 徒然

私のブログタイトルとよく似た熊日新聞企画「マタ山二行ッテ居リマス」が2019年12月15日の朝刊「八方ヶ岳」の記事をもって終了した。
編集後記によると、2015年4月から毎月1回掲載されてきたようだ。私のブログは2015年11月の開設で熊日より約半年遅れとなる。ブログタイトルを考えるときに熊日の記事を真似したつもりはないが、以前記事を読んだときに洒落た一文として私の脳裏に焼き付いていたのかもしれない。
この2つのタイトルはひらがなとカタカナの違いもあるが、「山に」と「山へ」という助詞の違いもある。辞書で調べると、「山に」は到達点・行先がはっきりしており、「山へ」は大まかに山の方へ向かっていることを表している。しかし、2つの区別はあいまいでたいした違いはないようだ。(私も時々間違える)
とりあえず熊日企画が終了したのでかなり不利だった「本家争い」もなくなったと言える。
下の写真は「フルグラ 5.11a」という先日開拓したルートである。1day  ascent  なので掃除の跡が生々しい。

 

サクラマチクマモトへ行ってきました

2019.12.7(土) 徒然

午前中は仕事。夜は山仲間との忘年会のため、早めに熊本市内へ行った。
まったく計画はしていなかったが9月にオープンしたサクラマチ・バスターミナルまで初めて行ってみた。
このごろのバス代はカードで払うのが主流らしいので思い切って定期券売り場でカードを作った。「くまモンのIC・CARD」というらしくもうこれだけで私の世間は急に広くなった。
写真はサクラマチ・モンベル店近くから東側を見たところ。銀杏並木がクリスマスの飾りよりもきれいだった。

外に出ると広場で何かイベントをやっていた。出店はテントではなく洒落た小屋が建っている。たぶんいつもこんな賑わいなのだろう。

下通りをぶらぶらしながら三国屋に入った。買ったのは木製のカップとスプーンなど。冬になって毎日食べるフルグラもステンレスのカップでは冷たく感じてきたからだ。

一応第一目標の好日山荘に行った。ここで10月27日の国見岳でなくしたストックの「先ゴム」を買った。脱落防止ストッパー付きで540円。

第2目標、上通りのまるぶん書店に寄って「李陵・山月記 中島敦」の文庫本(400円)を買った。
この本は先日、図書館から借りた「易しく読める現代語訳本」で久しぶりに読んだ。相変わらず面白かったが若い時に読んだ感動には至らない。その時「やはり漢文調の原文で読まないといかん」と思った。
そこで約40年前に買った文庫本を家の本棚から取り出し、1ページ目をめくった。
そしてびっくりした。ハ○キルーペのCMではないが「文字が小さくて読めな~い!」のである。2行読んで目と頭がぐらぐらしてきた。新しい本を買おう!
今回、書店でこの本を探すと案外容易く見つかった。本棚から引っ張り出すと「ドキッ」とした。なんと本の装丁が40年前の文庫本とほとんど同じだったからだ。違うのは帯にピース又吉氏のキャッチコピーが付いている。お~、又吉さんもこの本が好きなのかと納得してしまった。(左が昭和54年23刷、右が平成31年86刷)

さて、ページをめくってみると肝心の本文のポイントは昔の1.5倍ぐらいある。まずはこれで読める。詳しく調べると、1ページの文字数は約70%になり、全体のページ数は144pから218pに増え、値段は180円が税込み440円となって約2.4倍である。

忘年会の店は上通の居酒屋A。気の置けない山友との飲み方は楽しい。白岳のお湯割りで体も温まり、料理もうまかった。あっという間に時間は過ぎ、「じゃあ、明日は日向神で!」と、バス停で別れた。ICカードを使い、小銭を気にせずバスに乗ることができた。
放射冷却でキンキンに冷えた夜道を歩き帰宅して風呂に入ろうとしたら衣服が非常にタバコ臭かった。う~ん、これはきつい。

山屋の忘年会は次の日登らないといけないから、グリーンパル日向神のロッジを借りて時間を気にせず飲み食い(持ち寄り)して泊まる方が良い。そして次の日はいつものように登る。来年はこう提案しよう。

本匠で根性を見た!

2019.11.30(土) 本匠:井ノ上タワー

6:30 大津に集合。気温は低いが昼間は晴れの予報。阿蘇の噴煙が棚引いている。
メンバーはキーボウさん、かんすけさん、さんちゃん、ミズキさん、阿蘇からHくん、そして私の6名。3人が初本匠だったので取り付きやすい「井ノ上タワー」へ。
私とミズキさんの目標は「三四郎 5.12-」で、私は3回目のトライになる。
9:00 井ノ上タワー着。気温は5度ぐらい。予想より雲があって寒い。
午後は日が当たって暑いくらいになった。

①ちょっくら(5.10-) R(リピート)
下の写真は「ちょっくら」をRPするさんちゃん。

②三四郎(5.12-) 敗退
1年に1回のトライで3回目。核心部付近のホールドがどれも持てずにテンション。
左は「よし!登ろう 5.11-」を登るキーボウさん。

③三四郎(5.12-) 敗退
どうもイメージ通りに体が動かない。わずか2本で本日の敗退宣言。
④ロコモ・シンドローム(5.11)NG
RP以来3年ぶりのトライだったがまったく登れない。「さすが三ツ星」などという言い訳は通用しない。確実に3年前より力が落ちていることを感じる。
下は反省中の図。

④なめくじら(5.10) R
上部はぎりぎりだった。
⑤山河山頭火(5.11-) NG
「一日に1本は5.11を登る」というノルマ達成の為に選んだルートで失敗。
⑥山河山頭火(5.11-) R
登り切るまで「三四郎」にトライするミズキさんに触発されて再トライ、本日のノルマを達成できた。

そのミズキさんは夕闇迫る午後5時少し前に「三四郎 5.12-」のRPに成功。

本人としても初の5.12だった。普通疲れて登れなくなるラストトライで目標を達成する根性(強いメンタル)を見せてもらった。
日ごろから地道にスキルアップを図っているミズキさんにとって「三四郎」は目標だったが、この頃は惰性で日々を送っている私にとって「三四郎」は夢だった。
今回の山行は大いなる反省を得たことが収穫だった。

忘年会 in 日向神

2019.11.23(土)~24(日) 日向神~リフレス

23日(土)はあそ望山岳会の忘年会の日。
その前に、初級マルチ、中級マルチ、フリークライミングと各々分かれて登った。
私は初級マルチ組で、八女津姫岩にさんちゃんと向かった。
さんちゃんとは11月4日に岩野山で懸垂下降の練習をしていたので、後は実践あるのみであった。
ところで、岩場は前日の雨でしっとりしていて、西向きで陽も当たらず乾きは遅い。後の計画もあるので取り付いてみたところ、5.10後半のクライミングを強いられた。(下の写真はSatoさんからの提供)

短く切って2ピッチ登り、懸垂下降して終了。

八女津姫岩はマルチクライミングの練習によく使われる所で、実に私は30数年ぶりであった。岩場の全景は下のような感じ。各ピッチの終了点には日向神には珍しいラッペルステーションが奢られている。

昼過ぎから二人で愛のエリアへ上がった
「飛行機雲 5.12a」に2日目のトライである。

まあ、結果は惨敗。2週間前の初トライよりも感触は悪い。途中、5mほどフォールしたり、前回は行けた上部でもバランスを崩したりした。気温も妙に高く、壁にはナミテントウムシが大量に出歩き、腕にまでまとわりついてきた。
根本的に鍛えなおさなければ今のところは無理か。

「初夢 5.10a」にトップロープを架けた。さんちゃんは出だしの難しいところを3回目でクリアーしたが、中間部で敗退。次回に期待したい。

愛のエリアは貸し切りだった。
その後、駐車場へ行くと車が路上にまであふれ、道端エリアは「ゆめタウン光の森」のフードコート並みに混雑していた。山崎さんらに先日収穫した「バターナッツカボチャ」をお歳暮代わりに配って帰った。

忘年会の会場は「グリーンパル日向神」のロッジ。キャンプ場もテントであふれていた。どうも世間にはキャンプブームが来ているらしい。
ここで、荷物の整理をすると愛用のコンデジが見つからない。ザックの中や車の中を相当探したが見つからない。
「愛のエリアに置き忘れたか!?」
8月、愛のエリアに1眼レフを置き忘れ翌日取りに行った前科のある私は暗くなる前には見つけようとまた一人で愛のエリアへ駆けあがった。・・・・・「ない!」
ロッジにもどると月例会は終わって忘年会が始まっていた。

学生時代に箱根駅伝の5区を走ったというスーさんの加入もあり、おいしい料理を食べながらの四方山話で会は大いに盛り上がった。
かくいう私はカメラが気になり「残るはさんちゃんのザックに紛れ込んだに違いない」と思い二人で車に探しに行くと、なんとさんちゃんが車の座席の下からカメラを見つけてくれたのである。これで、ゆっくり呑むことができた。

11月25日(日) 
天気予報通り、朝から雨。
私を含め、まだまだ登り足りない7人は車で40分ほど離れた「リフレス大牟田」へと向かった。リフレスは5月以来、今年2回目である。

右のルートの「センスのある男」新人のスーさんは一気に5.10cまで登ることができた。私は紫(5.11a)を1回、黒テープ(5.11b)を2回で登って終了。

近くの「麦の花」でうどんを食べ、山鹿を通って早めの帰宅となった。
「飛行機雲」はしばらく置いといて、本匠に行ってみたくなった。

水曜日のクライミング

2019.11.20(水) C.P.菊南 ボルダリングジム

水曜日は天気さえ良ければ県体壁に行くのだが、今夜はジムに行った。
一番の理由は世界ハンドボール選手権開催の為に県立体育館が改築中で、クライミング壁も利用できなくなったのだ。
また、12月も近くなり夜の外は寒くなったからだ。例年12月~1月は県体壁に登りに行っていない。週末は寒くても外岩に行くが、さすがに夜はジムになる。
菊南ジムは一ヶ月ぶりだったので、ホールドの8割がたは新しくなり新鮮味があった。赤(5級)でアップして水色(4級)まで。あまり指先を使うのは自重している。
右肩の痛みは取れないし、左ひざも2週間前の岩野山以来軽い炎症を起こしている。

20:30 ジムから出ようとしたとき、Mさんが来られた。今から23:00まで登るのだろうか。やはり若い人はバイタリティが違うと思った。
21:00 帰り道の「すき屋」に寄って「牛丼並み盛り三点セット」を食べた。生卵が付いてたんぱく質の補給に良い。ジム帰りに一人で牛丼を食べる至福の時なのに、店員さんにほんのちょっと顔見知りの女性が働き始めていて食べることに完全集中できなかった。
21:30 家に着いて車を降りると、東の空にオリオン座がどーんと横たわっていた。星空も冬仕様になってきたようだ。

岩野山便り No 1

2019.11.16(土) 岩野山

秋晴れの土曜日だが午前中は家の用事、午後は地域の行事。
しかしその間に2時間ほど暇があったので岩野山へ行った。

今日は駐車場に車がない。シューズと水、カメラだけをザックに入れて出発。
アプローチの林道が妙に明るく感じられる。

どうも落ち葉まで掃いてあるようだ。
岩場に着いてまた驚いた。
広場に座り心地の良いベンチが出現していたのだ。

ビンに入れた「岩野山ノート」には何も書いてないので、やはりどなたかが仕事として整備されたのだろう。ゴルフ場に訊けば何か分かるだろうが、ここはお礼を言う立場でもなし、流れにお任せしよう。
しばらく一人で遊んでいたら、正面カンテのホールドがまた欠けているのに気づいた。浮石を少し落としたが、これからも登る時は十分注意が必要だ。

帰り道で「ジムグリ」を見つけた。ザックからカメラを出しているうちにすぐ分厚い腐葉土の中に潜ってしまい、自称「カメラ小僧」としては大失態を犯してしまった。
ジムグリ(地潜)は日本で一番きれいなヘビと言われている。10年ほど前に九重山で初めて写真撮影に成功した。その後は九重山に行かなければ見ることができない貴重なヘビと思っていた。ところが2017年の夏に八方ヶ岳で出会うことができた。下の写真はその時の物である。

(アーカイブ~2017年8月 「八方ヶ岳 ヘビ図鑑」参照)
こんな素敵なヘビがいる岩野山にはまた愛着がわく。

最後の写真はセルフポートレート。

いっせいのクライミングや日々の日記です