モズのハヤニエ

2022.1.16(日) 生物 7

年末に借りた本を図書館に返しに行った。
ついでに年末に見つけた図書館の前庭の木にある「モズのハヤニエ」を写真に撮った。

獲物はトカゲである。
1眼レフで熱心に写真を撮る私を訝しく思った旧知の職員の方が見に来られた。
そこでハヤニエを見せると、
「モズのハヤニエって言うのですか? 初めて知りました」
とびっくりされていた。
博学とおぼしき図書館職員の方も、女性はこんなものに今まで関心がなかったのだろう。
「みんなにも教えます!」
と言われて、館内の職員の方がみんな出て来られて、
「初めて見ました!」
「すご~い!」
「写真に撮って、広報誌に載せます」
なんか、大変なことになってきた。

調子に乗って、
「こっちにもありますよ」
と私が別の木に刺さっているさっき見つけたカエルも紹介した。

う~ん、こちらは時間が経って形が崩れている。
しかしなんとも言えない形。

かなり期限を過ぎて本を返しに来た私をなんかちょっと気持ちだけ許していただけたかも。

ついでにこれまで庭先や近所で見つけた「モズのハヤニエ」を載せよう。

「私がセンター」リボルト後の初完登

2022.1.15(土) 日向神:五色岩 13

曇り時々晴れ、予想最高気温8度ではやる気がもう一つ。
自宅を出て5キロぐらいで「ノコを忘れた」ことに気付き、もうオープンにする気力もない。

9:30 駐車場に先客は1台。
10:00 五色岩

①岩場の右側から岩頭に登る
上から下がって偵察するが60mロープ1本では心もとなく撤退。

②スラブ中央に下がってリボルト
掃除しながらボルト3本打。
先人に敬意を払ってボルトの追加はなし。

③ロープソロでリボルト後の完登を目指す
22mにボルト3本では下まで滑り落ちる可能性大のプレッシャーあり。
上部で一番易しそうなラインをとったら左ルートの5ピン目が目の前に現れたが、心を強く持って8mのランナウト。
「私がセンター 5.8 B3 22m」完登。


こんな格好で登った。


このスラブの左側が「ゆずレモン」
中央が今日の「私がセンター」
右側が「光の森ブレンド」

帰り道、バルコニーエリアに寄ると、ナカさんらが登っていた。
④未知との遭遇(5.11b) トップロープでやらせていただいた。

開拓(主に掃除)は面白いので、丸一日岩場にいてまったく登らないという日もある。
それはそれでやることがあるので充実はしているが、クライミング技術の進歩はない。
今年は「開拓の日」でも、少し早目に切り上げてどこかで1本でも登っておきたい。
夕方、一人で所在なくうろうろしている私を見かけられたら、
どうですイッセーさん、1回やりませんか?
と優しい言葉をかけていただきたい。

八方ヶ岳 生き物図鑑

2022.1.9(日) カニのハサミ岩 55

2021(令和3)年は八方ヶ岳:カニのハサミ岩に54回足を運んだ。
その途中で多くの生き物と出会うことができた。
用心深い哺乳類はフィールドサインだけだが、八方ヶ岳の森の豊かさを感じた。
今回は「昆虫以外」でまとめてみた。

①オタマジャクシ

砂防ダムの上に数百匹いた。
結局、大きくなった姿を見ていないので種類は不明。
右の方に1匹、柄違いのものがいる。

②イモリ

同じ水たまりに数匹いた。オタマジャクシとは共存している感じだった。

③ジムグリ

このヘビには違う場所で3回ほど出会った。
すぐ地面にもぐるので見つけにくい。

④ヤマカガシ

これは小さくてかわいい。
一応、毒を持っているらしい。

⑤タヌキ

一人で静かに歩くとこんな出会いもある。

⑥ウサギの糞

⑦イノシシの足跡

この足跡は新しい。
廃道の脇はいつもイノシシに掘り返されている。

⑧ヤマナメクジ

ペットボトルのキャップより相当大きい。

⑨ダニ

ダニは節足動物である。
1匹だけいた。

⑩スズメバチの巣

ハチは昆虫だが、これは特別収録。
砂防ダム登山口の近くにある。
岩場では見つかっていない。

光の森ブレンド(5.9)開拓・初登

2022.1.8(土) 日向神:五色岩 12

今日も快晴の五色岩。
①奥壁のFixロープ、スリング、環付きカラビナの回収。
しばらく奥壁での開拓はお休みとしよう。

10時すぎ、会友のキーボウさんとアリキチさん到着。
二人は上部の「サンダンサー5.10c」にトライ。

②「サンダンサー」の2つ目のスラブ帯にボルトを1本追加。
これでまた安心して登れるだろう。

③下部スラブの右側ラインにボルト4本設置。

④さっそく初登トライ。

左側の「ゆずレモン 5.9」に比べると穴が小さい。

上部に行くほど易しくなる。
光の森ブレンド 5.9 B4 20m 緒方」初登。

アリキチさん、キーボウさんもすぐに登った。

⑤スラブの2ピッチ目を偵察
RCCボルトやリングボルトが点在する広大なスラブを「びっくりフェイス」基部まで偵察。

古いリングボルトの終了点を見つけて斜めに登るとちょうど30mだった。フリークライミングの対象としては易し過ぎるが、それなりに面白いところ。
切り立つ壁は黒、白、赤、緑、青(?)と五色に彩られている。

⑥岩場の整備
Fixロープを張り直したり、泥を落としたりして環境整備。
スラブ帯は南面・無風で春の陽気だ。

⑦「有明の月 5.10c」 R(リピート)
2021年、チームアースによって拓かれた「広場」周辺のルート。
昨日、クライミングシューズを履いて長く掃除をしていたので左足の指を痛めていた。
この辺りは南面とはいえ風が少しあたって今が1月であることを思い出させてくれる。

今日は会友の協力を得て、予定していた活動が全てできた。

一日中スラブ掃除

2022.1.7(金) 日向神:五色岩 11

快晴の平日、五色岩で一日過ごした。

今日の予定は、下部スラブの右側を掃除してボルトを4~5本打、ロープソロで初登する。
余裕があれば中央のリングボルトラインをリボルトする。

なかなか予定通りにはいかないものだ。
とにかくこのスラブはしぶとい苔と砂ゴミが多い。
それでもワイヤーブラシと三角草取り鎌を丸一日振り回してボルト位置を決めるところまでは来た。

広いスラブが現れてきた。


いつかある日 山をやめたら
古い山の友よ 伝えてくれ

息子たちに 俺のブラシの跡が
五色の岩山に残っていると

友よ山に 小さなケルンを
積んで記念にしてくれ ワイヤーブラシ立てて

友に贈る 俺のブラシ
聞かせてくれ、岩をみがく音を


開拓三種の神器(ブラシ、のこ、三角草取り鎌)

サンダンサー(5.10c)開拓・初登

2022.1.4(火) 日向神:五色岩 10

快晴ながら仕事始めの方も多いのだろう、今日の日向神は2パーティーだった。
連日の五色岩にす~さん、Aumさんと向かう。

①昨日終了点を設置したルートをTr.で登り、ボルト位置を決めた。
②上から下がってボルト5本打。苔掃除。

③初登トライ

出だしのスラブはノーピン。


1つ目の段差越えは容易(たやす)い。


近くにリングボルトがあったので長いスリングを使った。
近いうちにもう一本打ちたす予定。
※1月8日、1本追加した。


2つ目の段差が行く手を塞ぐ。


ここがルートの核心部で、ホールド選択の力が試される。


3つ目の上部に終了点がある。


下から見るとこんな感じ。
登っているのはAumさん。

「サンダンサー 5.10c B6 25m (緒方一成)」初登。

ルート名は昨日お世話になった美レイヤーさんが「3だん腹みたい・・」と口走った言葉が頭を離れず、「3だん腹」ではちょっと品がないので、3つのスラブや段差をダンサーのごとく駆け上がることから「サンダンサー」と名付けた。

なお、
12月28日に初登したスラブの「ゆずレモン」のグレードは5.10aから「5.9」に訂正する。

④道端エリアの「瞳 5.10a」 R(リピート)

⑤ウェルカム・ベイビー(5.11) 敗退

Birthday Climbing in 五色岩

2022.1.3(月) 五色岩 9

1月3日、今日は私の誕生日。
以前よりこの日だけは山に行くようにしている。
(ん、この日だけ?)

日向神:五色岩にす~さん、若竹屋さん、さとさんの4人で向かった。

まずは暮れに拓いた「ゆずレモン 5.10a 22m」を登っていただく。第2登はす~さん、MOS。


びっくりフェイス下部スラブを既成ルートを使って右上、苦労して終了点を設置。
美レイヤーはさとさん。

終了点から大黒岩(日向神タワー)を望む。

午後は五色岩左壁で登った。
①かすみ(5.10a) R(リピート)

②そら(5.10c) R(リピート)

このルートは2013年に3回目で登れた。
当時、5.11を10本ぐらい登っていたが、これは相当難しく感じた。
写真のクライマーはす~さんでOS。

帰りの道端エリアでクールダウン。
③太郎(5.10c) R(リピート)

④三郎(5.10b) R(リピート)


若竹屋さんから生の原酒「柴刈」を誕生日祝いとしていただいた。


家では孫からケーキと服をいただいた。
ローソクの数は103本。
孫には「103歳の割には元気だろう!」といつも言っている。

今日、偶然にも自分のクリスマスプレゼント用に買ったものがオランダからやっと届いた。

ぺツルのハンガー40枚である。
いい誕生日となった。

ハサミ岩から新年のご挨拶

2022.1.1(土) カニのハサミ岩 54

新年明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします

午前0時、TVでは長野:善光寺で氷点下の凍てつく中でも熱心にお参りする人々が映し出されていた。
それをレポートする人、カメラで撮る人、そして見る人。
いろいろな人々がいて、いつもの日本のお正月が戻りつつあることを感じた。
私はといえば、ストレッチをしながら新年を迎えた。

例年の元日は「旭志元旦マラソン大会」を走って、家族の年始なのだが、父が介護施設に入所したりコロナ禍で大会が中止になったりしてぽっかりと暇になった。
そこに女性2人が元日から「カニのハサミ岩」で登るというので、案内がてら出かけてみた。

山に行く前に、地元の八幡宮と納骨堂、お寺でお参りを済ませた。
昨年は実に平和であったが、今年はいろいろと神様・仏さま・ご先祖様にお願いすることが多い。

今日の「カニのハサミ岩」でのお目当ては、12月19日に澤田さんが開拓・初登された「ガバたちのさえずり 5.10b」を登ることである。

実は開拓時にTr.で試登していたのでOSにはならないが、1回で登ることができた。変化に富んで面白いルートだった。

女性陣も奮闘、出だしのクラックがけっこう難しい。


午前中にはあったツララも午後にはすっかり無くなった。
岩場は南面で無風、とても登りやすい。


私はTr.で「宇土櫓 5.11a」にトライしたが今の実力ではとても登れそうになかった。


盛り塩で安全祈願。
今年もハサミ岩で事故が起こりませんように。


帰りの林道でセルフポートレート。


上内田神社にて。
尾根の上に「カニのハサミ岩」が見える。
近くにある「相良観音」への道は初詣の車がたくさん行き交っていた。

2021年 今年の振り返り

2021.12.31(金) 徒然 76

2021(令和3)年も残すところ1時間余りとなった。
簡単にこの1年間を振り返ってみたい。

私は毎年年末には「家庭内の10大ニュース」をまとめている。
今年は家族の冠婚葬祭や就職入学卒業などの大きなイベントがほとんどなかった。
たった一つ、子どもの一人が突然職場に辞表を出していまだに無職だが、大人なのでなんとかするだろう。
ケガ、病気、事故もなかった。
8月に私が「新型コロナの濃厚接触者」に認定されたが、特に何もなかった。
総じて、今年は平和であった。

【大晦日に室内のワックスがけ】

山に関しては、ルート開拓の記録が90本に達した。
今年だけで21本である。
5.11以上のRPは154本になった。
今年だけで16本である。
2月は10日間の休日はすべて「ハサミ岩」に通い、開拓・初登を5本した。
これは「八方ヶ岳:カニのハサミ岩」というショートルートはほとんど未開拓というフィールドに出会えたからである。
この山域を紹介していただいた八方ヶ岳倶楽部の澤田さん、川津さんには本当に感謝している。

また、3月に国東半島へドライブがてらのキャンプを行い、非常に思い出深い山旅ができた。
その後も調子に乗ってドライブがてらのピークハンティングを何度か行った。(英彦山や多良岳など)
高校生の時、シュラフを積んだ自転車で大分の万年山を目指したことを思い出し、原点に戻った感じがした。

実は2021年の元旦に年間のめあてを2つ立てていた。
①愛のエリア「ひこうき雲(5.12a)のRP」
②ロードスターの安全運転

めあて①に関してはトライを1回しただけで終わった。
数年前にトライした時よりも気力と技術が全く備わっていなかったので後が続かなかった。
めあて②に関しては安全運転とは言い難いが、「無事故無違反」で通せたので良しとしたい。

只今、23時40分。
なんとか今年中に「振り返り」を終えることができた。

五色岩、やっと1本初登!

2021.12.28(火) 日向神:五色岩 8

今朝の熊本地方は放射冷却で冷えた分、快晴である。
外気温氷点下1度、もちろんオープンドライブで日向神をめざす。
星原峠を越えて福岡県にはいると雪が現れてきた。

「つる橋の積雪」
ご心配なく、積雪はこの橋の上だけで一般道はよく乾いていた。


9時半のキャンプ場はこんな感じ。
平日なのでさすがに私だけ。

南面のびっくりフェイスはもちろん明るいが、下部のスラブにはまだ陽が当たっていない。
右側の常緑樹の枝を落としてスラブの日当たりを良くした。
11時過ぎ、花立岩の頭からやっとスラブ全体に陽が差してきた。
Tr.で登り、ボルト位置を設定した。
下りながらの掃除。
とにかく傾斜がゆるいので落としたゴミが全て下に溜まってなかなかきれいにならない。

今日の昼食。
おにぎり1個、FD揚げナスの味噌汁、沖縄のバナナケーキ、ピリ辛チーカマ、バナナ、コーヒー。

上から下りながらボルト5本打。
さて、今日は初めてソロシステムを試した。
「ゆずレモン 5.10a   B5   22m 緒方一成」初登。
※後日、グレードを(5.9)に修正した。

左のロープ沿いがルート。
中央部には古いリングボルトルートがある。

最初はルート名を「君がため」にしようと思った。
君とは、八女津姫岩のスラブ登りに飽きた、あなたです。
日向神の冬の定番、バルコニーエリアで登るための60mロープを持っていない、あなたです。
雌鉾岳「大長征ルート」をリードするためにドスラブのトレーニングをしたがっている、あなたです。
このルートをリードして、「う~ん、5.9でいいんじゃないかな」とかつぶやく方は、あと30m先にある「そら 5.10c」や「日向神園芸店 5.11a」に進んでください。


今回のロープソロのアイテム。
①簡易チェストハーネス用120cmスリング
②定番のひも付きグリグリ
③マイクロトラクションの代わりは昭和のユマール

沢沿いの車道に下りるとまだ雪が残っていた。
日当たりの良い五色岩とは相当の気温差がある。

家に帰って、泥だらけの開拓用ロープを洗った。
カニのハサミ岩から大活躍している。


これが冬のオープンドライブに欠かせないホット「ゆずレモン」

いっせいのクライミングや日々の日記です