「クライミング」カテゴリーアーカイブ

半年ぶりの日向神は

2021.7.18(日) 日向神 128

梅雨も明けて、日陰クライミングをしようと半年ぶりに日向神をめざした。
熊本地方はカラカラだった路面が峠を越えると濡れていた。

【つる橋】を渡る

駐車場にはもう白いロードスターが鎮座していた。
道端は濡れているとのことで、タケシさんとトンネルエリアへ行った。
トンネルを吹き抜ける風でここは別天地のように涼しい。
①プチフェース(5.9) R(リピート)
久しぶりの日向神をなめてはいけない。まずはアップだ。
②ダイアナゴル(5.11aぐらい) R
これは見た目よりもかなり厳しい。
③シャオロン(5.11aぐらい) R
ホールドがカッチリしていて何度登っても楽しい。
④うし子(5.11b) R

「うし子」は約1年ぶり。ビレイはSさん。


トンネル内から見た「うし子」
今日、苦節1年半で「コブラ 5.12a」をRPしたというKさんのトライ。
この半年間、八方ヶ岳「カニのハサミ岩」で開拓ばかりやってきた。開拓は8割がたキコリや掃除、ボルト打ちなのでルートを登るスキルが伸びることは少ないだろう。
できて現状維持か。
とりあえず、半年ぶりの日向神は私を優しく迎えてくれた。

【サカハチチョウ】が夏型になっていた。

午後はトンネルエリアにも夏日が差してくる。
しかしちょっと登り足りない感じがする。
対岸の愛のエリア駐車場にTさんの車があったので、あてにして行ってみると一足違いで帰られた後だった。
ここで今日は早じまいとなった。


帰りも【星原峠】を走った。

八方ヶ岳のニードル峰

2021.7.4(日) カニのハサミ岩 38

「曇り時々小雨」の天気予報なので、岩の掃除だけでもしようとハサミ岩に出かけた。
空は曇り、湿度が高い。吹く風は意外に冷たくて気持ちが良い。

【オカトラノオ】

前回掃除をした所にトップロープを架けて苔落としを始めた途端、ブヨの襲撃にあった。上半身はハッカ油スプレーでなんとか防げたが、赤いスパッツの中にも入ってきて足首が痒い。太ももにも毒素が回ってきた。下に置いた蚊取り線香なんか全く意味がない。
一人で悪態をつきながら急いで撤収。

車道をとぼとぼと帰っていたら、足首の痒みがとれてきた。
さすがにスパッツの中ではまともに噛まれてはいなかったようだ。
気を取り直し、先週澤田さんが紹介されていた「3本のニードル」を見に行くことにした。
荷物をデポしていたら何か動物が近づいてきた。

【タヌキ】である。
慌ててファインダーも覗かずシャッターを押したらTV(シャッタースピード優先)モードになっていて少しブレたのが悔やまれる。

今日のハサミ岩は頂上がガスの中である。
左下の赤いマーカー部分が赤壁エリアと思われる。

更に林道を歩いて行くと車のタイヤ跡があった。こちら側からは車で来れそうだ。多少のアップダウンを繰り返しながら同じような景色が続く。「この先にニードルがある」と判っているからモチベーションを保てるが、澤田さんのモチベーションは何だったのだろう。

今年初めての【マツムシソウ】

30分以上歩いて、やっと出会えた。

広大な伐採地の中で屹立している。高さは10m以上か。

近寄ってみると丸い岩が組み込まれている。まさしく「鹿本の不動岩」と同じである。不動岩はご神体として奉られているので登るのは叶わない。
このニードルは近年伐採されて出現したものであろう。
実はハサミ岩周辺にも樹林帯の中に独立峰らしきものが在る。
帰りは矢谷の養魚場まで更に1時間の車道歩きで、今日は早仕舞いとなった。

我が家の近くの【不二の湯】
入湯料120円なり。

今日は掃除の日

2021.6.26(土) カニのハサミ岩 37

朝から小雨。
二度寝して出てきたら、駐車所に着いたのは10時。

今年初めての「ラミーカミキリ」


「イトトンボ」の一種

朝方まで雨が降っていたが、ハサミ岩にはまったく影響がない。
どこもしっかり乾いている。

Before
第2ルンゼ手前の岩にトップロープを架けて大掃除。
2回に渡っての大掃除となった。

After
表面の風化が激しく、ぱりぱりとはげるところがあり、全体的にもろい。
今日一日の仕事が徒労と化すかもしれない。
最後に右側をトップロープで試登した。

う~ん。
こちらは難し過ぎる。

第2ルンゼ:2本目の開拓・初登

2021.6.20(日) カニのハサミ岩 35

ゆっくり矢谷登山口に着いたら車を置く所が少ない。
八方ヶ岳登山者の朝は早い。

「ヒョウモンエダシャク」


「ヘイケボタル」

昨日は晴れたので岩はよく乾いている。
①1.5ルンゼ(?)の探索
ハサミ岩の地形は非常に複雑なので谷間に入ると頭がくらくらしそうになる。
谷の奥で川津さんが数か月前に上から落としたという「ウルトラライトダウン」を収得した。

②第2ルンゼエリア
プロジェクトB(「ガクアジサイ」の右側)を掃除

③トップロープ(ソロ)でトライ

④上から下がってボルト6本打

第3エリア開拓から澤田・川津ペアが下りてきたので、ビレイをしていただく。
⑤プロジェクトB:初登

スタートは少しバランスが悪い。


4ピン目、核心部のホールドは大きい。


最後は易しいスラブになる。

緑陰 5.10a   B6   15m   緒方一成」とした。
暑い夏でもここは緑陰に囲まれ、別天地である。

⑥「ガクアジサイ 5.10d 」再登
先週開拓したルート。
5ピン目の遠いボルトに初登時はQDが下がっていたので、今日はマスターで登ってみた。
なんとか下からクリップできた。
本来は左上のガバを取ってからクリップする設定だったが、ガバが下からは見えづらい。

第2ルンゼエリアでの1本目、初登(5.10d)

2021.6.13(日) カニのハサミ岩 34

山の神方面からの道が復旧工事で通れないので、矢谷キャンプ場方面から八方ヶ岳が林道を歩いた。
少し蒸し暑く、虫たちがたくさん姿を見せていた。

「カワトンボ」


「ナナフシ」


「アカクビサシガメ」
他にもシャクガは何種類か飛んでいた。

昨日は雨だったが、ハサミ岩はカラカラに乾いている。
いつも水が流れていた「穴三つ」も完全に乾いていた。

①赤壁岩頭に登り、残置していたスリングとカラビナを回収

②第2ルンゼエリアのプロジェクトAに下がって掃除
浮いた大岩を落とそうとするが落ちない。

③プロジェクトAをTr.(ソロ)で試登
6日の試登で登れた小テラスに上がれない。

④とりあえず終了点設置、ボルト5本打

マルチ「ドミノライン」を登っていたキーボウ・唐嶋ペアが戻ってきたのでビレイをしていただく。

⑤プロジェクトAの初登
ガクアジサイ 5.10d B5 12m 緒方一成」とした。
3ピン目の小テラスに右のフレークを使わずに上がると充実する。
(5.11aか)

これはフレークを使ったムーブ。
右側の大岩は、足で乗る分には大丈夫だろう。


最後は左のカンテに出る。

第2登は唐嶋くん。

下部のスラブは見た目よりホールドが小さい。


長身を活かしたいいムーブ。

ちなみに、ガクアジサイの花言葉は「謙虚」

 

2ヶ月ぶりの県体壁

2021.6.9(水) 県体壁 16

2ヶ月ぶりの県体壁。
①右:紺色テープ(5.10b) リピート
久しぶりなので前腕に効いた。これで5.10bか、と思う。
②中:赤四角テープ(?) NG
2回テンションをかけた。新作でまだ登った人は少ない。
いろいろなホールドがチョイスされた好ルートだった。
完全に前腕がパンプアップしてしまった。

県体壁は15mのそそり立つ壁で、慣れないとパワーを使う。

記録を調べたら、今年6回目である。
平均して月に1回。
何故こんなに今年は利用回数が少ないかというと、ずっと肩や腰が痛かったからである。
土日は「カニのハサミ岩」で主に開拓を行い、天候によっては草刈りをしてその疲れが水曜日になってもなかなかとれず、平日はいつも「休養日」になっていた。
とても水曜日夜の県体壁に出てくる余裕がなかったのだ。

入梅してからも5回外岩に行ったが、この10日間ほどは1回。
それもトップロープで少し登っただけなので体の痛みはほとんどない。
また、週末は雨の予報なので今日は久しぶりの県体壁になった。

結局、土日の外岩だけでも自分にとっては容量オーバーなのかもしれない。体重も減ってきた。

ハサミ岩:アジサイの季節

2021.6.6(日) カニのハサミ岩 33

山の神方面で災害対策の道路工事が始まったので車は手前に停めてしばらく歩いた。
今後は矢谷キャンプ場から八方ヶ岳林道を歩いた方がまちがいなかろう。
駐車場から山下・石松組と歩いた。
木・金で相当降ったがハサミ岩の乾きは早い。
先週に続いて西稜エリアは賑わっていた。

私は一人で第2ルンゼエリアへ行き、先週フィックスを張ったところからトップロープを下げて大掃除をした。
午後3時すぎにアリキチ・マスス組が来たのでビレイをしてもらった。

なんとかノーテンで登れた。


下から見るとこんな感じ。
夏でも日陰で、遊べそうだ。
来週はボルトを打って初登をめざす。

今日は山下さんがフェイクスラブとプロローグの間にあるオープンプロジェクトを初登された。ルート名はまだ決まっていないがグレードはハサミ岩初の5.12aになる

今日も新しい生き物たちが動いていた。

「オオゴマダラエダシャク」


「マエキヒメシャク」


「カラスビシャク」の群生があった。


山の神集落はアジサイが盛りである


[ベニガク?」
今日見つけた一番珍しいガクアジサイ。

暑く、熱いハサミ岩

2021.5.30(日) カニのハサミ岩 32

だいたいコロナ禍の中で、健全な人々がとるべき道は
①家でじっとしている
②ソロキャンプに行く
③外岩クライミングに行く
のどれかだろう。

今日は朝からもう気温が20度。
登山口からの登りで汗をかきそうになる。
梅雨の晴れ間、多くのクライマーでハサミ岩は賑わった。
やっとハサミ岩が「熱く」なってきた。

私はまず赤壁上部エリアで2本登り、第2ルンゼエリアの左にボルトを打ってフィックスロープを張った。


後日、このフィックスを使って下部の岩場の掃除を行う。

午後は「ドミノライン」の右側に1本、ルート工作を行った。

この辺りはいい感じ。


この上が厳しい。
とりあえずは「なんとかなりそう」

今日はSatoさんにビレイをしていただき、2日分ぐらいの仕事ができた。
5月になっても山ばかり行っているので、体重が激減してきた。
昨日はリュックを担いだままふらつくし、今日は「揚げナス」の味噌汁カップを倒したり、登っていてカラビナを落としたりするなどの失態をみせた。
今日いただいた「若竹屋 あまざけ」を飲んで精を付けよう。

ハサミ岩:「穴3つ 5.11a 」開拓・初登

2021.5.29(土) カニのハサミ岩 31

久しぶりの晴れ間。
恒例になりつつある朝食キャンプ。

今日の新アイテムは「ハッカ油スプレー」さて、ブヨに効くかな?

沢沿いの登りでまだ動きがにぶいトンボを見つけた。

「オシロサナエ」

赤壁に行くと一昨日の雨で濡れているところがある。
23日(日)にボルトを打ったプロジェクトDは水が流れていた。
濡れているのはスタートだけなので、行けると思って取り付いた。
ところが、スタートはうまくいっても2ピン目の左側スラブが滑って登れない。
①プロジェクトD NG
②プロジェクトD NG
午後に期待して転進。
西稜エリアで八方ヶ岳俱楽部の澤田・川津さんと登った。
③西稜第3ルート1Pまで リピート
④ドリルが飛んだ日 リピート

登っているのは澤田さん。

快晴、西稜エリアは暑い。
だいぶん乾いてきたので赤壁へ。

⑤プロジェクトD 初登
「穴3つ 5.11a  B3  8m」とした。

スタート時に穴を使う。

中間部も気は抜けない。
ビレイヤーは澤田さん、カメラマンは川津さん。
スタート時、右穴で「手に足」ムーブをするとグレードが上がる(5.11b)。

暑くなって、イシガケチョウ、アオスジアゲハが飛び回っていた。

「ミカドジガバチ」


「オオツマキヘリカメムシ」の交尾

プロジェクトDにボルト打

2021.5.23(土) カニのハサミ岩 

今日は澤田さんらが別の山に(後ろ髪を引かれながら)行ったのでソロになった。
梅雨の合間の快晴で、アプローチの沢沿いの道は暑かった。
夏草が生い茂り始めたので鎌を持参し、草刈りをしながら登った。

先客が2人、西稜エリアから声がしていた。
今日の予定は赤壁のプロジェクトDに終了点やボルトを打つことだったが、先週の大雨でDの下部が水道(みずみち)になっていた。
これじゃあTr.でも登れない。
開拓のやり方は人それぞれだが、私はTr.で試登して最善のボルト位置を決めてから打つ方法をとっている。
まだ、下部の3mが登れていない。
終了点だけでも作っておこうか。
ボルトは「適当な」ところに打っとこうか。
岩頭からのTr.だとロープが伸びるよなあ。
もう今日はやめようか。

本当に考えがまとまらず、道具を持って岩頭まで登りTr.だけ架けて下りてきた。
そして、やっぱり自分が登れないルートは拓きたくないのでTr.トライをしてみた。
ポケットホールドに溜まった水を布でふき取るがすぐに溜まる。
スタート地点と上部支点(20m上)がずれているので落ちると6mぐらい左へ飛ぶ。
しかし、意外に濡れた岩が滑らないことに気付いた。
何度もやっているうちに遂に足がきっちりと決まった。

赤壁は岩頭に行くのがけっこう大変なので、今日はユマーリングで終了地点まで上り、終了点とボルトを3本埋めた。
短いけれど、けっこうハードなルートになりそうだ。

開拓用ゴーグルに「コジャノメ」が飛んできた。

菊池の気温は30度の予報だったが、岩場は木陰で涼しかった。
車に戻ると、暑さの為かフロントガラスの下に黄色いハムシが何匹も干からびていた。

今日は写真が少ないので、我が家の「しまじろう」を載せよう。