「クライミング」カテゴリーアーカイブ

びっくりフェース:8年ぶりか

2021.11.20(日) 日向神:びっくりフェース 133

11月19日(土)
夕方、床屋さんから出てくると月食がかなり進んでいた。
家に帰って三脚を庭に出して1枚。

11月20日(日)
快晴。放射冷却で周りの畑には霜が降りている。
外気温4度で気持ちの良い星原峠越え。

キーボウさん、ユジンさん、ミー子さん、私の4人で日向神:びっくりフェース(左の壁)へ。
チーム:アースにより新しいルートが引かれているというので8年ぶりに行ってみた。

①霞 5.10a   MOS
「霞(かすみ)」は2014年にあそ望山岳会のキーボウさん、マスモさんが開拓したものである。楽しいルート。

②三池初市 5.10c OS

左のロープが「霞」で、ロワーダウンしているのが「三池初市」
全体的に逆層でアンダーをよく使う。

アースの力 5.11a   MOS

快適に登れた。

④有明の月 5.10c OS

⑤冬 5.10c R(リピート)
このルートは8年前にOSしていたが全く覚えていない。
この頃はほとんど登られていないようだ。
このエリアの旧ルートで、10cながらかなり厳しかった。
ライン取りも難しく、危うくフォールしそうになった。

⑥日向神園芸店 5.11a  (11b?)  トップロープ
ユジンさんが大苦戦していたのでTr.でやらせていただく。
ハングを豪快に越えるラインだが全くのパワー不足だった。

ロードスターが笑顔で私を待っていてくれた。

カニのハサミ岩:スラブの5.10b初登

2021.11.14(日) カニのハサミ岩 53

朝は一人だったので、ムベ採りに精を出した。

今度こそ、最後かもしれない。

第3ルンゼエリア、秋岩下部のプロジェクトにボルトを打っていたら、す~さん、澤田さん、川津さんと揃った。

ムベ 5.10b B3 8m 緒方一成初登
見た目は易しく見えるが、スタートは手ごたえがある。
マルチの下山路で、リードをやり足らない人にお勧め。
※昨日、ルート名を「アケビ」と命名したが、一日で改名しました。

その後は秋岩にTr.でトライ。

右カンテにトライするす~さん。
正面も左のカンテも、どれも厳しい。
「このくらいの傾斜は登れそう」と思うが、とにかくホールドが乏しい。足置きの練習になる。

帰りながら赤壁「タラの芽の頃 5.11a」を登った。

最後は「貫通カンテ 5.10b」を登った。
もうイレブンを5~6本登ったす~さんでもこのカンテには手古摺った。このカンテは少しグレードを上げようかと思う。


昨日、我が家の富有柿をもいだ。
今日、ハサミ岩に登りに来た人に配ろうと車に積んでいたが、私とす~さんが下りてきたのが夕暮れ時だったので、たくさん余った。
明日、職場で配ろう。

秋のロドキャン&クライミング

2021.11.6(土)~7(日) 
ロドキャン8,カニのハサミ岩52、日向神132

11月6日(土)
熊本の大津、菊池、山鹿では雨が降ったようだが八方ヶ岳:カニのハサミ岩はまったく降らなかった。
私たちはついている。
澤田・川津・緒方の八方ヶ岳倶楽部は第3ルンゼ周辺でそれぞれの仕事に勤しんだ。
派手な音を立てて浮石を落としたり、頭上から真っ赤な葉がハラハラと落ちるのを払ったりしながら秋の一日は過ぎて行った。

【秋岩の下部 試登】


【澤田さんが整備中のラインを試登】

夕方から「岳間渓谷キャンプ場」へ。
あそ望山岳会:焚火の会(マミリン、ミー子、ユジン、す~、いっせい)に参加。

里芋の酢味噌よごし、アヒージョ、焼き鳥などを食べながら焚火を囲み、夜は更けていく。


人は焚火の炎とおでんで癒される。
私は缶チューハイ1本で山の歌を3曲披露。
せっかく狭いロードスターにダンロップテントを積んできたので、テントを立てて熟睡。
【振り返り】
今回のロドキャンは寒さ対策をしっかりしていて、また気候的にも晴れている割に寒くもなかったのでほとんど問題点はなかった。
問題を一つ上げれば、樹林帯の中のキャンプ場だったので「車への落ち葉」である。
ロードスターの場合、幌と車体の隙間に小さな葉が入るのはどうもよろしくない。
対策としては、動画で「タープを張る」ものを見たが、荷物は増えるしちょっと大げさなので、落ち葉のない所に停めるのが現実的か。
または、ハーフタイプのカバーを購入するか。

11月7日(日)
朝は炊き立ての白いご飯と味噌汁、柿、そしてコーヒー。
岳間キャンプ場から星原峠を越えて日向神までは約30分。
今日はあそ望山岳会の例会山行。
サンセットエリアに会友が集った。

①登攀の歌(5.9) R(リピート)
アップがてらキャンプ飯のお礼にトップロープをかけた。

②梅雨のあとさき(5.10a) R(リピート)
キャンプ飯のお礼にトップロープをかけた。

③八重蔵(5.11c) R(リピート)
ぎりぎりであったが本日会心の1本。
日向神倶楽部でリボルトがなされている。

④プリティウーマン(5.11a) NG
相変わらず厳しいルート。

⑤赤い実のヤマボウシ(5.11a) R(リピート)

今日はロープがすだれのように下がっている。

⑥テラスへアップ(5.11a) R(リピート)
す~さんはこれをオンサイトとは、凄すぎでしょ!
アヒージョのニンニクパワーかな。

⑦プリティウーマン(5.11a) R(リピート)

ここに来たら1回は登らないといけない。
自分の力を計る試金石。

⑧八女茶のチャチャチャ(5.10a) R(リピート)
最後の回収は「トリカワ2本分」ぐらいかな。


今日の参加者。


久しぶりに訪れた日向神はすっかり秋が深まっていた。

ハサミ岩:「よか、クラック」開拓・初登

2021.11.3(祝) カニのハサミ岩 51

文化の日の朝は外気温11度、絶好のオープンドライブ日和だ。
砂防ダム登山口から八方ヶ岳倶楽部の澤田さんと二人で歩き始める。
先行するいつもの鹿児島の方々は歩くのが速い。

今日はショートエリアの最新版トポ2種を岩場に設置した。

一緒に下がっているスリングは落とし物。
(私が預かっているので声をかけてください)

また、クライマーの交流の場として、「カニのハサミ岩ノート」をプラスチックビンに入れてエントランス広場に置いた。

挨拶、記録、気づきなど、何でも書かれて結構。

今日も第3ルンゼエリア「秋岩」の掃除と試登。

周りの灌木を切ったので大岩が見えるようになった。
しかし、中央のカンテも左側の垂壁も今の私には登れない。

午後は先日から掃除をしていたクラックを初登した。

よかクラック 5.6 8m 緒方」とした。
クラックのすぐ横に地面があるので、当初は「ボルダー」のルートにしようと思った。
しかし、ハサミ岩でボルダリングをする人はほとんどおらず、マルチルートを登るためにカムを腰に下げている人は多い。
せっかくなので、マルチルートの帰りにカムを使う練習をされてはどうだろう。
私は40年前の「棒フレンズ」の2番と3番を使って初登した。
カムの回収は地面から手が届く。
ビレイヤー・カメラマンは澤田さん。
将来的には澤田さんが拓いているマルチルートの1ピッチ目に組み込まれるかもしれない。

午後は遅くやってきたすーさんに手伝ってもらって、秋岩下部の掃除・キコリをした。
手頃なショートルートが出来そうである。
すーさんは帰りがけに「フェイクスラブ 5.11a」をRP。
日頃の精進が着実に実っている。


秋岩の横の大木。見事な黄葉である。
実は、今日の一番の目標はこの写真を撮ることだった。

カニのハサミ岩:ショートルートの最新版トポ

2021.11.1(月) カニのハサミ岩 50

八方ヶ岳:カニのハサミ岩もずいぶん知名度が上がってきて、休日ともなれば10名以上のクライマーが訪れるようになった。
その多くは九州北部にはなかなか見当たらない「マルチルート」がお目当てである。
しかし、もうSさんご夫婦のようにマルチルートをコンプリートされた方も出てきた。
そろそろショートルートも賑わう時を迎えそうである。

そこで、「K1  HUT」に掲載されたトポ(2021.4月)もだいぶん古くなってきたので、最新のトポを発表したい。

① エントランス広場~赤壁エリア

② 第2ルンゼ エリア

これらのトポは、ラミネートして現地に下げておきたいと思う。

また、先日はSatoさんからルート開拓用にと安全環付カラビナを2個頂いた。ほんとうに有難いことである。
皆さんのお手持ちの、短くなって使い辛いロープや、ほとんど使わないカラビナなどを寄付していただけると岩場自体がより快適で安全になると思うところである。

ハサミ岩:ちょっと不調

2021.10.31(日) カニのハサミ岩 49

衆議院選挙に行ったりして、ゆっくり登山口に着くと車を停めるスペースがないほどクライマーで賑わっている。


砂防ダムコースからのアプローチで、振り返ると山は紅葉が深まっていた。

ところで、この頃どうも不調である。
10月中旬に行った本匠の少し前から腰が良くない。
そこを本匠で痛めて、その後整体院に3回通った。
軽い「ぎっくり腰」かもしれない。

昨日は山友さんと話しながら上を向いたらふらっとして、まったく踏ん張れずに後ろに倒れてしまった。
体重が大人になって最低ラインにもなっている。

【謎の怪人】

まあ人間、いつもいつも調子がいいことはなかろう。
体が疲れて「少し休め」と言っているのだろうが、天気の良い休日に山に行かないとメンタル的に良くない。

先日から第3ルンゼ手前の岩を掃除している。

見た目は手頃な岩だが、初めてのTr.では中間部から登れなかった。
登っている時に腰は痛くないが、指先に力がこもらない。
そこで今日は周りの灌木のキコリや苔落としに精を出した。
「花も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」とは誰の言葉だろうか。


ナッツでも食べて、体重だけは落ちないようにしよう。

ハサミ岩:カエル王子(5.11c)開拓・初登

2021.10.24(日) カニのハサミ岩 48

本日、懸案だった第2ルンゼ:中央部のプロジェクトが完成した。
合計5日間かけた、今までで一番テクニカルなルートだろう。
回りを岩に囲まれた所で、一見すると傾斜も緩く登りやすそうにみえるのだが、取り付いてみると意外と傾斜がきつい。
そして、ホールドが分かりにくい。

①5月30日
左の「ドミノライン」を登ってTr.(トップロープ)を下げた。
掃除と試登。

2ピン目手前、もう行き詰っている。


上部のフレーク(クラック)掃除。まったく持てない。

この後、約5か月間放置した。
訳は、南面で暑すぎる、トップロープが架けにくい、そして何と言っても登れそうにないから。

②10月10日
夏の間の大きなプロジェクト「久米の仙人」が終わったのでまたやることにした。

ドミノラインを登るSさんご夫婦のラストで登りTr.を下げた。
一人で掃除と試登、5月より登れない。

③10月12日
残していたTr.で一人で登る。
フレークの入り方は掴めたが、上部が持てない。
ボルト位置は決まってきた。「5.12かも?」

④10月23日
残していたTr.で一人で登る。
最上部(核心)のムーブが見つかった。
Tr.ながらMさんのビレイで上まで抜けた。

⑤10月24日(本日)
澤田さんのビレイでTr.で登るが、1テン入る。
ドリル道具を吊り上げて終了点、ボルト4本を設置。
マスターリード、1本目で完登。
ビレイヤーは澤田さん。


カエル王子 5.11c B4 10m 緒方一成」とした。


横から見るとけっこう傾斜がある。
もう少しグレードが高いような気もするが、腰が本調子ではない今の状態で登れたことと、10mと短く迫力もないからこのぐらいか。
登られた方からグレードの意見は聴きたい。

午後は第3ルンゼで新しいラインの掃除を軽くやって早仕舞い。
楽しみは取っておこう。

台(うてな)の横穴群や七城のコスモス畑を見ながら帰った。

ハサミ岩の秋

2021.10.23(土) カニのハサミ岩 47

朝の外気温13度。
秋晴れの中、オープンドライブ日和。

一人で第2ルンゼのプロジェクトにぶら下がっていたら旧知のMさんら3人がドミノラインを登りに来られた。
トップの方が登られている間に私のTr.をビレイしていただいた。
先週の本匠で腰を痛めて力が入らないかと思ったら、逆に石灰岩で鍛われて体が動いた。
あんなに苦労していた上部があっさり登れたので今日のノルマは終了。

ボルト4本は明日打とう。

午後は岩場探索。

楽しそうな右上クラック。

車に乗って別の岩場にも行ってみた。

お~、こんな所にもRCCボルトがある。
先人の開拓魂は尽きることがない。

カニのハサミ岩も秋が深まってきた。

【フユイチゴ】


【アザミにとまるアカタテハ】
このチョウは成虫で冬を越すそうである。


【アケビの実】
実にこれが今年は最初で最後ではなかろうか。

本匠で2日間の力試し

2021.10.16(土)~17(日) 本匠 21

2018~19年の日向神:愛のエリア、20年の日向神:ダム下エリア、21年の八方ヶ岳:カニのハサミ岩と開拓に精進する日々が続いた。(続いている)
開拓なんて木こりと掃除、ボルト打ちでトップロープにぶら下がりに行っているようなもので、実際にリードする時間なんて微々たるものである。
また、コロナ禍の影響で他県のエリアに出かけることも極端に減った。年齢は毎年1つずつ増えて63歳になった。
そこでこの頃、どうも自分のクライミング力が落ちてきたように感じるようになってきた。

そんな折、山友さんから本匠一泊の話があり即乗った。
同行は若竹屋さんグループと会友のす~さん。
今の自分の力を見極める良い機会である。

10月16日(土) 切り株エリア
約2年ぶりである。

【ピットホール 5.11a】 NG
壁の中央に位置する長いルート。
5年前の夏にMOSしたのに2回とも1テン。

今日の美レイヤーはSatoさん。


午後3時に来て、初本匠で駆け付け3本のMOSしたす~さん。
末恐ろしい。

宿泊は大水車のバンガロー。
クライマー割引があるのはうれしい。
「やよいの湯」が改修工事中なのでシャワー室を利用。

夕食後の焚火中に、隣の棟の方から頂いた「大盛のアヒージョ」
夜は「カタカナーシ」カードゲームで盛り上がった。
笑い過ぎてアゴが痛くなる者続出。
夜中に小雨。

10月17日(日) 井ノ上タワー
ここも2年ぶり。
さわやかな秋風が吹き、多くのクライマーで賑わった。

【ストレートティー 5.11-】
2回目でリピートできた。
5年ぶりだとほぼ初見だ。


石灰岩には慣れが必要。


【ヤンキー 5.11-】 NG
2回やって前腕が大疲労、終わった。

今回、写真の撮れ高は良かった。
本匠には「三四郎 5.12」にガンガントライする女性クライマーが何人もおられた。

こんな感じ。


【マダニ】
ジャケットの裏に付いていた。

[ 追記]
2016年8月(5年前、58歳)、初めて井ノ上タワーを訪れた。
※本ブログのアーカイブ「2016 夏の本匠」参照
その記録によると以下の通りである。
①ちょっくら(5.10-) MOS(マスターオンサイト)
②よし登ろう(5.11-) MOS
③ストレートティー(5.11-) MOS
④なめくじら(5.10) MOS
午後は宮前エリアへ。

なんと「ストレートティー(5.11-)」はマスターでオンサイトしているではないか。また、午前中だけで4本のMOS。
それが今回は2回目でやっとリピート。
力の下落は歴然としていることが改めて分かった。
またこの月は本匠に5回通っている。
気力・体力ともに一番充実していた頃ではないだろうか。

秋休み:菊鹿の旅

2021.10.12(火) カニのハサミ岩 46

秋休みも4日目。
平日なのでソロでカニのハサミ岩を目指す。

① 一本松公園で朝食
この公園は八方ヶ岳に行く途中にある。
見晴らしが良く、不動岩も見える。

【石の風車と朝焼け】


【朝日を浴びて輝くロードスター】


【ホットサンドを狙う野良猫】

山の神コースで登ると40分で岩場到着。
蒸し暑くて汗をかいた。

【第2ルンゼ中央のプロジェクト】
3ピン目(予定)の難しいところに光明が見えた。
その上が更に厳しい。
「ここにルートがないのはおかしい」とも言える場所なのでなんとかしたい。
ミウラのゴムにに陽が当たると熱くて痛い。
3時間近くぶら下がって非常に疲れた。


【キマダラオオナミシャク】
暗い樹林の中で金色に輝いていた。
もう昆虫の姿を見ることが少なくなった。


【上内田神社の杜】
地域に大切にされている神社であることがよく分かる。
始めてみる木の実がたくさん落ちていた。


【ユニークな顔の狛犬】

今日は汗をよくかいたので菊鹿温泉を目指した。
少し入湯料は高いだろうが「花富亭」に行くと県外ナンバーの車ばかり停まっている。
おかしいなと思いながら木戸口をくぐると、「宿泊者のみ」となっていた。これは残念。
「あんずの丘マラソン大会」後によく入った「菊翠園」は350円。露天風呂でくつろいだ。


今は山鹿市となった旧菊鹿町は、数十年前は「信号機のない町」として有名だった。
また、持ち家率も全国一だったような覚えがある。