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愛エリ:ルートの掃除

2022.7.2(土) 日向神 141

なんか、みんな、沢に行ったり病院に行ったり学会に行ったりして誰もいないので、愛のエリアのルート整備に行った。

七城のコンビニを出たら車のボンネットの上にバッタがいるのに気づいた。
そのうち落ちるだろうと思っていたが法定速度遵守の車なので、なんと日向神まで付いてきた。

【ヤブキリ】

早朝の日向神は静かだった。
1人で愛のエリアに上る。
途中の階段でヤスデを見かけた。
ここではよく姿を見るタイプ。

【カマトゲアマビコヤスデ】
アマビコとはヤスデの古名らしい。


【ケミカルアンカー】
6月にリボルト作業が行われた。

① 「愛なか (5.10b)」の掃除
上からラッペルしてワイヤーブラシをかけた。
久しぶりなので下降点を間違えたりして、約3時間もかかった。

【愛なか 掃除後】
5月に来た時、苔の生えた「愛なか」を見て口の悪い友人から、
「いっせいさん、だからあそこは、水道(みずみち)だと言っただろう!」
と言われた。
あ~、だからそれは百も承知である。
右隣の「毘沙門天 5.10d」も含めて、この辺りは2018年4月以前はすごい湿地状態の所だったのだ。

【2018年4月、開拓前】
4年に1回掃除をすれば十分快適なルートになることが証明できた。
仕上げにシャントを使って登ってみた。
けっこう難しい。(特に出だし部分)

午後は日陰になる右壁に移った。

② 「シャガの花が咲く頃 (5.11a)」の掃除

【掃除前】
このルートの下部は傾斜が緩いので苔が生えやすい。
しかし、思ったほど悪くはないので掃除は早く終わった。
仕上げにシャントで登ってみた。
登れない!!
核心部のムーブだけで5~6回かかった。
またその上が登れない。
初登以来3年ぶりで腕が落ちたか。
これが「加齢」か。

③ 「平成最後のヒールフック (5.11a)」の掃除
ここも下部のスラブだけのブラッシングで終わった。
仕上げにシャントで登ってみた。
登れない!!!
核心部でヒールフックをかけた後のホールドがまったく持てない。
初登以来3年ぶりで筋力が落ちたか。
これも「加齢」か。

午後3時、意気消沈して下山。
そこへちょうどす~さんと山下さんが来られたので一緒に道端エリアへ行った。
アンパンを食べながら「ふて寝」をしていたらQDがかかってきたので登らせてもらった。

④ 「三四郎 5.10b/c」 リピート

⑤ 「二郎 (5.11c)」 NG
2回テンションで終了点まで行けた。
この時期としては自分自身そう悪くない。
愛のエリアでの失態は作業用ゴム手袋の長時間着用で指皮が柔くなったせいにしておこう。(常に前向き思考)

【二郎:山下さんのトライ】


【弁財天岩をバックに咲くコオニユリ】

満開のセッコクラン

2018.5.24 日向神クライミング

平日ながら、岩本さんと「愛のエリア」へ。
目的は4月28日に拓いた「愛なか 5.10b 22m」の浮石撤去だ。
開拓後3回も愛のエリアには通ったが、いつも休日は人がいて石を落とすことができなかった。
前日が雨だった割に岩はどこも乾いていた。
水の通り道といわれる「愛なか」でさえも朝から乾いている。
すばらしい。
まず、岩本さんにマスターで登ってもらった。下はbefor図。

その後、Trにして私が登りハンマーを使って板状の岩を落とした。
さらに上部のチョックストーンも落とすことにしたが、こちらはがっちり挟まれていて、かなり時間がかかった。
下の写真はちょうど一人で来られた高田さんによるafter図である。
違いはすぐに分かるだろう。

その後「毘沙門天 5.10d 22m」を登った。
「愛なか」のついでに苔落しをしてきれいにしたので登り易くなったと思っていた。ところが、以前は苔の中にホールド部分だけが掘り出されていたので迷うことはなかったのに、今はすべてきれいになってどれが使えるホールドか分かりにくくなっていて、けっこう難しく感じた。
写真は「毘沙門天」撮影者は岩本さん。

今、日向神は「セッコクラン」が満開である。

オオホシオナガバチ(尾長蜂)を久しぶりに4匹も見つけた。

 

愛のエリアに新ルート2本開拓

2018.4.22~29 日向神:愛のエリア(ルート開拓)

4月19日(祝)に「毘沙門天 5.10d」を数年ぶりに登ると、あらためて良いルートだと思った。しかし相変わらず下部は苔だらけで登る人は少なく本当にもったいない存在のルートである。そこで大掃除をしようと考えたが、ついでに左側の草付き等を取り除けば新ルートが拓けるのではないかと思った。

4月22日(日)に上部から下がり、毘沙門天から左5m辺りまでの大掃除を行った。

4月27日(金)には終了点(チェーン2本)を作り、トップロープでボルト位置を決めた。協力者は東京から来られた4人の方々である。グレードは5.10bぐらいか。

4月28日(土)は上から下がってボルトを8本埋めた。福岡のIさんらにビレイをしていただいてマスターでリードした。(写真)

「愛の心はなか心、恋の心はした心 5.10b B9 22m 緒方一成」の完成である。
(ルート名が長いので「愛なか」とでも略して欲しい)
初登時2~3ピン目のボルト間がかなり遠く感じた。3ピン目を取る前に落ちるとグランドフォールの可能性もあったのでボルトを1本追加した。先日他の岩場で友人が3ピン目に架けようとして落ち、グランドフォールしたと聞いたことも影響している。
第2登は佐賀のSさん。出だしで少し苦労されていたが、マスターオンサイト。

午後は「たぬきのこぶた 5.11a 」の右側を大掃除した。ここも草付や苔に覆われているところである。カンテを掘り出してトップロープで試登した。

4月29日(日)は朝からカンテの上部に終了点(チェーン2本)を設置した。
しかしこの後、ボルトを打つのを止めようと思った。それはルートが「たぬきのこぶた」の約1m右と近く、下部の岩の形状が脆さを感じさせるためであった。随分悩み、「もう一回登って考えよう」と一人でユマールを使って登ってみるとけっこう面白かった。「これは登る価値がある」と確信してボルトを5本打った。
後はリードするだけなのだが、お昼になっても連休の中日なのに誰も愛のエリアに来ない。しかたなく道端エリアで知人を探そうと車道まで下りるとやっと昨日と同じSさん夫婦が来られた。Sさんのビレイで初登。
「たぬきとシンパシー 5.10b B5 12m 緒方一成」の完成である。

第2登はもちろんSさん。動きに全く危なげがない。

帰りに道端の新ルート「道端のフチ子 5.10c」をオンサイトして、私のGW前半は終わった。