「日向神」カテゴリーアーカイブ

愛エリのプロジェクトルート復活!

2019.6.16(日) 日向神:愛のエリア

休みの日には早く目が覚める。
峠を越えて八女市に入ると雲行きが怪しい。時々小雨に遭う。
最初に「ダム下エリア」の偵察に行く。
対岸から見ても蔦が下から繁茂しているのが分かる。

とりあえず壁の基部まで行ってみた。
部分的に復活させるのはそれほど難しくはないように思えた。
崩落したという場所は藪の中でよく分からない。

道端エリアは湿っぽいので雨に強い愛のエリアに会友のユジンさんご夫婦と向かった。
①夢中歩行(5.9) R(リピート)
②初夢(5.10a)  R
③プロジェクト(Tr.)

愛のエリアで愛のビレイ。
下部は楽しいが、途中から劇悪に変身する。
一週間前はこのプロジェクトのルート化を諦めたが、今日のトップロープトライで「なんとかなる!」と思った。
下の写真で私がいる所が終了点の予定地点。「初夢」の1m左側。

④ごめんねムササビ君(5.11a) NG
ハング越えでワンテンが入った。
写真は新婦がセットしたクイックドローで必死に登る、幸せ太りの新郎。

本日の愛エリ開拓は不発

2019.6.9(日) 日向神:愛のエリア

8:00 愛のエリア着
山自体は湿っぽいが、岩は乾いている。
本日の目標は新しいルートの掃除と試登である。
事がうまく運んだらボルトも打とうと車には道具を積んできた。
場所は愛エリ上部の「毘沙門天」と「初夢」の間である。
5月11日にルート下部4mほどは掃除をして手ごたえを得ている。

寿老人エリアから「毘沙門天」の終了点に降り、そこからトップロープをかけて掃除をした。ここの苔はなかなかしぶとく、しっかり根が入っている。一ヶ所だけ横に走るクラックがあり、草を剥いだら大きなムカデが出てきた。いつからこんな所に住んでいるのだろう。
とにかく、2種類のワイヤーブラシで乾いた苔をガシガシ落とすも、なかなか理想的な(?)ホールドが出現しない。2時間かけてきれいにしたが見ただけで難しそうである。

ユマールで試登開始。出だしから5.11aぐらいか。
5mぐらいから右へ行ってテンション。左へ行ってまたテンションの繰り返し。大きいホールドをねらうとどうしても左右のルートに入ってしまう。
なんとか「初夢」の終了点横までは登ってみたが、今の私の実力ではルートにできない。
せっかくきれいにしたので、「初夢」を登った後にトップロープ課題として練習したら良いだろう。もちろん、ボルトを打たれたい方はご自由にどうぞ。
※追記:6月16日 このプロジェクトは復活しました!

久しぶりに福岡のSさんが来られていたので、3月24日に開拓した「平成最後のヒールフック 5.11a」を紹介した。女性ながら初見でリードされるあたりは流石である。2回トライされてRPは次回に持ち越しとなった。
写真はロワーダウンされているSさん。

そして、「これで5.11aは辛い。ヒールフックでのクリップは女子には届かない!」という感想を言われたので私も登ってみることにした。
実際私も試登で1回、ボルトを打っての初登が2回目。今回が3回目になる。
いざ登ってみると、下部のスラブ帯でなかなか一歩が踏み出せない。
写真はヒールをかける前。

ヒールはうまくかけたが、テラスに上がってからのバランシーな部分で際どい態勢になり、更にかぶっていたヘルメットのストラップがはずれるというアクシデントにまで見舞われもう大変だったがなんとかリピートできた。
大汗をかきながら、すてきなSさんの前で開拓者の面目は保てた。

愛のエリアはたった3人だったが、日向神駐車場は車が停められないぐらいだった。
岩場にはもう白いセッコクランが咲いている。

週末のクライミング

2019.5.11~12 日向神と県体壁

5月11日(土)
日向神:愛のエリア
5月4日にタケシさんと大掃除をしたのでまた新しいルートが引けると意気込んで早朝より乗り込んだ。ドリルと金物が重い。
右壁に残った中央部(十日恵比寿の右側)最後の泥と苔を落とした。
しかし、ユマールで登ってみると上部の右側は難しすぎで、左は易しすぎ。下部はかぶって難しすぎ。
写真は中間部のたぶん今は誰も登れそうにない不明ルートの終了点。
この下は相当かぶっている。

「今日もing」から左上するのもなんか気が乗らない。
前回大掃除したずっと右側のスラブ帯も大事なボルトを打つ意欲がわかない。

そこで、まったく別のポイントに転進。
下から2mほど掃除をして早めに撤収した。
今日の愛のエリアは独りぼっち。岩友は「ヒメジュウジナガカメムシ」くんたち。

以前にもこんな日があったなあ。

5月12日(日)
午前中は地域の環境美化作業日。なんと3時間も働いた。
作業中に竹藪の中で「ヒバカリ」を見つけた。

実家の裏庭にもよくいる。小さいけれど大人だ。
「噛まれたら命がその日ばかり」という名前の由来だが毒蛇ではない。

午後、県体壁での利用者講習会にスタッフで参加。
最初に「8の字結び」を教えただけで後はビレイもせずに見学していた。

午前中の疲れと背中に疲労感があったからだ。
この疲労感は昨日の愛のエリアで何時間もぶら下がっていたからではなく、金曜日に200mトラックを3本、本気で走ったからだろう。人がいると「見られているかも」と自意識過剰になりつい全力を出してしまうのが悪い癖だ。久しぶりに「ケツ割れ」した。
最後にクイックドローの回収で右の新ルート「緑四角テープ」をトライしたがNG。
来週は日向神で新人会員の初心者指導の予定。

日向神の春

2019.4.20(土) 日向神:愛のエリア ルート開拓

今日は午前8時から一人で愛のエリアに上り、「初歩のレイバックPLUS」のすぐ右側を大掃除した。
【写真は掃除前】

10時過ぎに道端エリアで原口さんと約束していたので下りて行ったが、道端エリアはまったく日陰のない広場に夏日のような陽が差して居り場がなかった。
冬の間はわずかな日なたを探しこのエリアで憩っていたのが嘘のようである。
二人で涼しい愛のエリアへ上り、ルート開拓を進めた。
トップロープで掃除をしたりボルト位置を選定したりと時間を忘れて働いた。

しかし、結果としてあまり魅力的なラインとは言い難いものだった。
出だしこそダイナミックなガバ取りだが右からも手が届きそうだし中間部は岩がもろそうに見える。上部は多少露出感もあって楽しめる。12m、5.10bぐらいか。
もう少し右側の壁を大掃除すればもっと見栄えのいいラインが出てきそうである。
次回の楽しみとしよう。
気温22度。愛のエリアにはもうブヨが飛び回っていた。
天気が良ければもう蚊取り線香を焚かねばならない。

一泊二日の山旅

2019.4.13(土)~14(日) 日向神クライミング・あそ望山岳会総会

13日(土)
8:00 K1さんと日向神集合。
先週、K1さんの同行者が花立岩周辺で落とし物をされたので終了点まで探しに行った。
川を渡り、山径を登って取り付きへ。私はまだ花立岩は3回目である。

「黄金週間 5.10b 2P」にトップで取り付いた。すると、最初のピンをとる前に2回もずっこけた。どうも体重が増えて足も上がらないように感じる。
2ピッチ目もリードしたが、易しいところは7mぐらいピンがないところもあった。

天空に丸い虹のようなものが見える。(撮影はK1さん)
終了点に落とし物は見つからず、素直に下山。
道路わきには白い「サツマイナモリ」の花が最盛期を迎えていた。
道端エリアは多くのクライマーで賑わっていた。
11:00 愛のエリア
珍しくここにもクライマーがいた。しかも6人。
旧知の人ばかりなので「右壁」に案内した。
写真の右が「初歩のレイバックPLUS 5.11a」で左側が「今日もing  5.11a」である。

①今日もing           5.11a    R(リピート)
②初歩のレイバックPLUS 5.11a     R
③十日恵比寿        5.11a         NG
④初歩のレイバックPLUS 5.11a     R
⑤弁天山          5.11a          NG   3ピンとってフォール!
⑥花鳥風月         5.11a         R  写真の左上に私が見える。

みんな5.11aだが、体感的には5.11a~5.11cと幅広い。
エリア上部の倒木の枝を処理した。

18:00 あそ望山岳会総会
会場は阿蘇瀬の本ユースホステル。シェルパの阿南さんが経営しておられる。

ユースとは「若者」という意味だと思っていたが宿泊客はほとんどが中高年だ。
新人のMさんは子どもの頃以来25年ぶりの再会となりびっくりさせられた。翌日は「鶴見岳一気登山」に参加するとのことで非常にたのもしい。
にゃじ子さんに「スポーツ・ストレッチ」を受けたが、非常に体が硬いと言われた。
宴は夜中まで続いた。

4月14日(日)
朝食には放し飼いの鶏の卵があった。もちろん卵かけご飯でいただく。
トレランや九重ハイク組は早く出発した。
クライミング組(6名)は本匠の予定だったが天気があまり思わしくないので帰りやすい日向神に向かった。
10:00 日向神
愛のエリアにも車が5台ほどあった。駐車場も車を停められないほどで、クライミング講習会が行われていた。
みんなで人が少ないであろうサンセットへ行った。
2017年の10月に開拓した「赤い実のヤマボウシ 5.11a」にうっすらと黄緑の苔が生えていたので掃除をした。
広場の左側の各ルートは黒くて陰気臭くなり、最左側に至ってはオレンジ色の菌類がはびこっていた。今、大規模なメンテナンスをしなければ登る人がいなくなるかもしれない。
11:30 撤収
雨が降り出したので撤収、解散。

12:30 温泉「不二の湯」
昨夜は風呂に入っていなかったので帰り道にある温泉へ寄った。10数年ぶりに訪れると掘っ建て小屋が普通の温泉施設になっていた。これで120円はめちゃくちゃコスパが高い!

一泊二日の山旅も終わってみればいつもの日向神だった。

「シャガの花が咲くころ 5.11a」初登

2019.4.6(土) 日向神:愛のエリア ルート開拓

近くでマラソン大会があるとかで9時から通行止めになると思い車を飛ばしてきた。しかしキャンプ場前の道路は生活道路なので通行止めにはならないそうである。

今日は4月2日に大掃除した右壁左端のルートにボルトを打って初登をめざした。
①トップロープで掃除
まだ一部に土塊が残っていたので落としてまたブラシでみがいた。やはり最初から気になる所は始末しておかなければ二度手間だ。
②トップロープで試登、ボルト位置決め
福岡の清川さんのビレイ。スラブの上の核心部が難しい。左に少し逃げてマントリングすれば易しくなる。最後に何とか一回登れた。
③ボルト打ち
最初「えらく穴が掘げないなぁ。ヒルティのビットも大したことないな。」と訝しんでいたら、なんとビットが逆回転していた。さすがヒルティ、逆回転でもなんとか穴が穿つ。6本打った。横から見ると結構岩が立っている。

④トライ1便目、NG
核心部で何度もフォール。
しかし遂に最適のムーブを見つけた。

⑤トライ2便目、RP(初登)
核心部を越えてからが危なかった。
自分にとっては中間部が核心となった。

ルート名は「シャガの花が咲くころ 5.11a  B6  緒方」とした。
核心部を左から越したら「5.10d」としたい。
お世話になったビレイヤーは永田さん。
写真は核心部トライ中の永田さんである。

3月24日に拓いた「平成最後のヒールフック 5.11a」を清川さんがトライされた。1便目は核心部でヒールフックを使われなかったので、見ていて思わず「おおっ!」と声が出たがテンション。
2便目はヒールを使って「こりゃ、楽だ」、となって見事にRPされた。ちなみに下の写真とヒールフックは無関係。

この頃はだれも愛のエリアには来ないからたぶん第2登だろう。

⑥たぬきのこぶた(5.11a) リピート
以前苦労したのが嘘のように楽に登れた。

花冷えの一人日向神

2019.4.2(火) 日向神:愛のエリア ルート開拓

朝の気温が5度、快晴。
満開に近い桜もあまりの寒さに全く散らない。
昨日はこの辺り、少し降雨があったようだ。
新元号が「令和」に決まり世の中は何か浮かれ気味だが、平日なので少し寂しく一人日向神となった。
今日は右壁の左端にあるスラブの大掃除だ。こんな作業は一人が良い。

上から見ると結構傾斜がきつく、登れないかもしれないと思っていたが、掃除を進めるうちにホールドが出てきた。
右壁にもうあまり難しいルートはいらない。
5.10台のいろいろな動きが楽しめるルートになって欲しい。
滑り台みたいなきれいなスラブが出てきた。

ユマールを使い、トップロープで試登した。
スラブは意外と易しかったが、最初の段差越えが難しい。
左に逃げれば簡単だがそれでは面白くない。
とにかく冷たい風が吹いて指先に力が入らない。
その上は先日拓いた「平成最後のヒールフック 5.11a」と1手ホールドを共有するが、左のカンテを直上するラインにしたい。終了点も共有としよう。

今日は大掃除の前に岩場を隠す小枝を落としたので見晴らしが良くなった。
いつも最後にしようと思うと気力が失せていた。
次回、トップロープで登ることができたらボルトを打とう。

午後4時半、道路に降りてきたら風もなく暖かかった。
桜もきれいだが、道路の脇には今年も「シャガ」の花がちらほらと咲いていた。

日向神:正面壁マルチで花見

2019.3.30(土) 日向神:正面壁マルチ

昨夜は7年間務めた職場の送別会だった。
4月1日には新しい元号の発表と共に新しい職場へと赴く。
春は心が落ち着かないが、岩を登れる幸せはこれからも感じたい。
日向神の桜は今年もきれいだ。

今日の岩友は熊本の古賀さん。
ルートは古賀さんらが開拓中のものでまだ名前がない。
正面壁の中央から少し右側でオレンジ色の部分を直上する。

写真は1ピッチ目の終了点から下をみたところ。
まだ傾斜もゆるく快適。天気も高曇り、無風。桜がきれいだ。

2ピッチ目は古賀さんがリード。
セカンドは60mロープをリュックで担ぎ上げる。
写真は3ピッチ目をリードする私。壁が立ってきた。
ハングは弱点をついて登るのでロープが回り込む。
途中でへたにカムを使おうとして落としてしまう失態をしでかした。

3ピッチ目終了点のテラスで昼食をとる。
下を見ると湖畔の桜が満開。
100mの絶壁からの花見とは贅沢の極みだ。

4P目をリードトライする古賀さん。
私もやってみたが地上100mの空間にビュンと飛んで終わった。

残念ながら(私は満足)ここから懸垂下降した。
落としたカムもなんとか見つけることができて良かった。

帰りに道端によるとたくさん人がいた。
「ジロー 5.11c」にトップロープがかかっていたので借りて登ったが、もう前腕がつり始めたので終了とした。

 

日向神:愛のエリアに新ルート!

2019.3.24(日) 日向神:愛のエリア 右壁復活プロジェクト7

今日のねらいは先週ボルトを打ったルートの初登だ。
愛のエリア:右壁の一番左側に位置する。
快晴ながら気温は低く、アップで登った「夢中歩行」はかなり冷たかった。
それに対して右壁は朝の陽光がしっかり当たって見るからに暖かそうだ。
今日の岩友は福岡の古賀さん。

結果は、あっさりとマスターで初登できた。

2月17日の「弁天山 5.11a」のRPの時もそうだが掃除、試登、ボルト打ちの後、間を置かずにトライするとやっぱり楽だ。試登の時の苦労が嘘のようだ。

病み上がりなので古賀さんはトップロープで登られた。

写真は2ピン目のスラブ。
傾斜がきつく、意外と苦労する所だ。写真がちょっと経ち過ぎたか。

3ピン目のフェース
ここはヒールフックががっちり決まる。ここからが核心。

5ピン目の上部スラブ
まだまだ気は抜けないところだ。

ルート名は「平成最後のヒールフック 5.11a B6 緒方一成」としたい。
グレードに関しては多くの人に登ってもらって確定したい。
ちなみに、この後「弁天山 5.11a B5 野下」を一ヶ月ぶりに登ったが非常に難しくて怖くもありリピートできなかった。5.11aを何本か登ったぐらいの方にはお勧めできないルートだ。

難し過ぎてリボルトする気にならない「猪鹿蝶 5.11c 野下」を除いて、右壁には5本のルートがある。できるだけ多くの人に登ってもらい、率直な意見を伺いたい。

午後は道端エリアでタケシさん、K1さんらと合流。いつも貸し切りの愛のエリアに比べてここは20名以上の人がいたようだ。
開拓者の前で「メトドス 5.11a  B9 長友」をリピート。こんな、みんなが楽しんでトライするルートを拓きたい。

 

愛エリ:右壁復活プロジェクト6

2019.3.16(土) 日向神:愛のエリアルート開拓

昨夜の菊池は雷雨だった。
朝の庭はしっかり湿っていたが今日しか山に行けない。
天気予報は晴れなのがうれしい。
鹿北から黒木方面に峠を越えると意外にも道路が濡れていない。
昨日、日向神方面はほとんど雨が降っていないようだ。

2月17日に「弁天山 5.11a」をリボルト後にリピートした。
3月9日に右壁の最も左側に目をつけて上から下がって掃除をした。
写真の左側のカンテ部分である。

今日は掃除の続きとトップロープでの試登である。
中間部のハングは掃除をしても右か左かルートが定まらないので幅広く岩肌をなめまわさなければならなかった。
昼前にはユマールを使って登ってみた。
すると、最初のスラブで何回も落ちた。
核心部のハングは何回かやってみたが解決しなかった。
下から見た分ではここまで難しいとは思わなかった。
上部のスラブは案外と易しかった。
昼食後にもう一度トライ。
今度は核心部をうまく登りきることができた
重いドリルを持ち上げていたのでさっそくボルトを打つことにした。
終了点のチェーンは昨日「ハンズマン」まで買いに行っていた。
ボルト数は6本になった。
最後に足元が柔らかい取り付き部に枝を数本敷いた。

一人で掃除、Tr.試登2回、終了点・ボルト6本打と一日仕事としては上出来であった。
次回が楽しみである。