「日向神」カテゴリーアーカイブ

2022 秋の日向神 1

2022.9.4(日) 日向神 146

この日曜日は台風11号の影響で登る予定ではなかった。
だから昨日、ボル天で登ったのだ。
それなのに晴れの予報になっては行くしかない。
けっこう全身疲労していますけど!

根引峠を越えて「柏木(かやき)集落」に入るともう彼岸花が咲いていた。

駐車場では、昨日のボル天で一緒だったK1さんと大雨で倒れた大木のせいで橋の上に張り出してきた枝を落とすプチボランティア活動。

今日もサンセットエリアに集う。

トラバースのロープが新しくなっていた。
K1さんがロープを提供してタケシさんが結んだとか。

① 登攀の詩(5.9) リピート
これ、原口さんの定番アップ課題。

② おすきなふくは(5.11a) リピート
久しぶりに備中遠征仲間の高田さんが来られたので、QDを架けていただいた。

このルート名の由来は秋の七草の覚え方に由る。
お(女郎花 おみなえし)、す(尾花 すすき)、き(桔梗 ききょう)、な(撫子 なでしこ)、ふ(藤袴 ふじばかま)、く(葛 くず)、は(萩 はぎ)となるそうだ。
ルート開拓者、K1さんの博学さが光る。
他にも今日は「森のそよぎ(5.10c」の下部にボルトを2本打って取り付きやすくされた。これでB14となり、1本で2本分も楽しめるルートになった。
(ボルトとハンガーで700円。700円×14本=9800円)
また先日は、「ダイソーに500円とは思えない立派なハンモックがある」と実物に寝ながら教えて頂き、私まで買ってしまった。
もうK1さんには足を向けて寝られない。

昼食ではいつものカフェ原口のドリップコーヒーを戴く。

頭上では澤田さんが「若い時のりりぃ(5.10c)」を登っている。

午後になってやっと元気が出てきた私は、いつもの「プリティウーマン」に取り付いた。

③ プリティウーマン(5.11a) NG

NGの言い訳としては、湿度が極端に高くて核心部のホールドがぬめっていた。
この上腕三頭筋でも登れない。(カメラマンはゆきえさん)
ロワーダウンしながらホールドをチョークアップした。

④ プリティウーマン(5.11a) リピート

常に前向きな私は2回目で登っても十分満足。

⑤ ひまわり(5.10a) リピート

彼岸花は咲き始めたが、まだまだ山は暑く1本登っては汗をふいた。
今日はみなさん、登る予定がなかったのだろう。
駐車場に車は7台、クライマーは10名だった。

【連絡】
8月27日(土)に撮影が行われた「八方ヶ岳:カニのハサミ岩」の夕景映像が、9月13日(火)の17:30から熊本県民テレビ(KKT)の「テレビタミン」という地元報道番組の中で放映されることになった。
「30分の特集番組にしてもいいぐらいの撮れ高」を8分間に凝縮してあるらしい。ぜひ観てもらいたい。

2022 真夏の日向神3

2022.8.24(水) 日向神:サンセット・トンネル 145

この夏最後の日向神クライミングとなった。
集まりが遅いので生き物探しをした。


同行は山崎夫婦と原口さん。
① 登攀の歌(5.9) リピート

② 梅雨のあとさき(5.10a) リピート

③ 森のそよぎ (5.10c) リピート
このルートは10年ほど前にOSして以来なので自分的にはOS!

空はどんよりして、風が吹けば涼しいがじっとりしている。
セミの声はしてもどことなく覇気がない。

午後1時過ぎ、「カフェ原口」の開店。

今日は北アルプスのお土産「信州安曇野 りんごの詩」のセット!
天気予報で「1時間後に雨が降ります」が出たので、トンネルエリアへ移動。

④ うし子(5.11b) NG
この右手ガバがヌルッとしている!

今日もやる気に満ちている原口さんの登り。

トンネルの先には「ギボウシ」の群落がある。

サンセットエリアで、赤い小型のカラビナを拾った。
てっきり自分の「FADERS」カラビナと思って持って帰ったが、よく見てみると「lucKY」というメーカーの物であった。
お心当たりの方は山であったときに声をかけてください。

今日は腰が重かった。
原因は夏の終わりになって走り始めたから。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」にならないようにしたい。

2022 真夏の日向神 2

2022.8.11(祝) 日向神 144

今日は「山の日」である。
日本は国土の7割が「山」なので、養老孟子さんの本でも読んで、もっと日本の山を大切にする気持ちを育むべきだろう。
とりあえず、山の日を祝って日向神へ。

夏の午前中は日陰になるサンセットへ。
① 若い時のりりぃ(5.10c) リピート

写真は「りりぃさん」を登るタケシさん。

② プリティウーマン(5.11a) リピート
今日もこのルートは登っておく。

写真はK1さんのトライ。

③ 赤い実のヤマボウシ(5.11a) リピート
今日は流れるようなムーブで登ることができた(自画自賛:笑)

④ 善秋くんのおかげです3(5.11c) リピート


カメラマンは井ノ口さん。かなり上手い。


ワークマンの「クライミングパンツ」はよく伸びる。

久しぶりながら余裕でリピート。

午後は昼寝。
曇り空に時々晴れ間がのぞき、風も涼しい。
今日は早めの撤収となった。

おじさんたちは、山より車談義の方が多い。
帰りがけ、K1さんお勧めのハンモックを菊池のダイソーに買いに行った。

夕食後、ウッドデッキとヤマボウシの間に張ってみた。
東の空には大きな月が出ていた。

2022 真夏の日向神 1

2022.7.24(日) 日向神:サンセット 143

真夏の日向神で健康維持クライミングへ。

駐車場へ渡る橋の横が大きく崩れている。

カメラの画角に入らない大きさで土砂崩れを起こしている。
先日の大雨でダム湖の水位も最高に上がっている。

暑い午前中、おじさん達はサンセットに集まる。

①若い時のりりぃ(5.10c) リピート
久しぶりに取り付くと、上部のホールドが大きくなった感じがして登りやすい。
長さやグレードがアップに丁度良い。

②プリティウーマン(5.11a) リピート
これが一回目で登れるときは調子が良い。
私は自称「日本一、プリティウーマンを登った男」

③赤い実のヤマボウシ(5.11a) NG

もういい加減にベストなムーブを身に付けたいものだ。

④赤い実のヤマボウシ(5.11a) リピート

左上のホールドをつかめば豪快に左足があげられる。

いつもの原口コーヒーで昼食。
暑くなってポットを持参しなくなったのでおいしいコーヒーは有難い。
どんより薄曇りで今日は道端エリアへ行かなくてもよさそうだ。

突然、K1さんが「もうすぐ大雨になる」とスマホを見ながら言い出した。
あわてて片付けを済ませ、QD回収に登り始めたタケシさんや楠田くんを置いて下山。

トンネル手前に「ウバユリ」が咲いていた。

駐車場に着くと、ほどなくしてドシャ降りになった。

日向神:広背筋がつった日

2022.7.10(日) 日向神:愛のエリア整備 142

サンセットエリアで落石があったという情報があったので確認に行った。

【広場の落石現場】
右側の中岩が落ちてきて、左の大岩に当たり山道を防ぐ形になっている。
崩壊した所は、「青葉若葉 5.10a」の左側である。
ここは2年前の豪雨(2020年7月)で一度崩れている。
http://yama-issey.jp/2020/08/02/hyugami-vol-100
しばらくは注意が必要だ。

その後は道端エリアで整備を行った。

【終了点のリボルト作業:タケシさん】


ここは12年ほど前に開拓された割と新しいエリアであるが、チープな終了点は本当に危ない状態である。


【メトドスを登る私】
ルートは真っ黒に苔っている。
登ると汗が噴き出す。下りながら苔を落とした。


【木の香水の香(5.10b)を掃除中のK1さん】
汗ダラダラの私をブロアーの風で冷やすゆきえさん。


【ブロアーの新しい使い方】
ポケットに突っ込み股間を冷やすK1さん。
これ、快感である。


【ナナフシ】
茶色と緑の2色。大きな木を切ったら落ちてきた。
その後、無理な姿勢で大きな根を切ろうと頑張ったが敗退!


【今年のマイブーム】
大汗をかいた後の「スコール:マンゴー」はうまい。

大汗の原因は紫外線対策で着た「フランク・ショーター」のランニング長袖シャツだ。これは30年以上前(相変わらず物持ちが良い)のシャツで汗を吸わず、乾燥もしない。
もう山で着ることはないだろう。

帰路の星原峠越えドライブで大量発汗と「のこ引き」で、なんと右側広背筋がつった。これは初めての体験だ。

自宅近くの畑でキジのつがいを発見。
メスはこれまで何度か目撃していた。
車を降りてカメラを構えた。

【キジ:オス】

その時、足元の草むらで卵を踏みそうになった。

先日、メスがカラスを追い払っていたのはこの卵を守っていたのだと分かった。

家に帰り、孫にも卵を見せようと一緒に歩いて行った。

メスが卵を抱きじっとしていた。


【メトドス 5.11a】

愛エリ:ルートの掃除

2022.7.2(土) 日向神 141

なんか、みんな、沢に行ったり病院に行ったり学会に行ったりして誰もいないので、愛のエリアのルート整備に行った。

七城のコンビニを出たら車のボンネットの上にバッタがいるのに気づいた。
そのうち落ちるだろうと思っていたが法定速度遵守の車なので、なんと日向神まで付いてきた。

【ヤブキリ】

早朝の日向神は静かだった。
1人で愛のエリアに上る。
途中の階段でヤスデを見かけた。
ここではよく姿を見るタイプ。

【カマトゲアマビコヤスデ】
アマビコとはヤスデの古名らしい。


【ケミカルアンカー】
6月にリボルト作業が行われた。

① 「愛なか (5.10b)」の掃除
上からラッペルしてワイヤーブラシをかけた。
久しぶりなので下降点を間違えたりして、約3時間もかかった。

【愛なか 掃除後】
5月に来た時、苔の生えた「愛なか」を見て口の悪い友人から、
「いっせいさん、だからあそこは、水道(みずみち)だと言っただろう!」
と言われた。
あ~、だからそれは百も承知である。
右隣の「毘沙門天 5.10d」も含めて、この辺りは2018年4月以前はすごい湿地状態の所だったのだ。

【2018年4月、開拓前】
4年に1回掃除をすれば十分快適なルートになることが証明できた。
仕上げにシャントを使って登ってみた。
けっこう難しい。(特に出だし部分)

午後は日陰になる右壁に移った。

② 「シャガの花が咲く頃 (5.11a)」の掃除

【掃除前】
このルートの下部は傾斜が緩いので苔が生えやすい。
しかし、思ったほど悪くはないので掃除は早く終わった。
仕上げにシャントで登ってみた。
登れない!!
核心部のムーブだけで5~6回かかった。
またその上が登れない。
初登以来3年ぶりで腕が落ちたか。
これが「加齢」か。

③ 「平成最後のヒールフック (5.11a)」の掃除
ここも下部のスラブだけのブラッシングで終わった。
仕上げにシャントで登ってみた。
登れない!!!
核心部でヒールフックをかけた後のホールドがまったく持てない。
初登以来3年ぶりで筋力が落ちたか。
これも「加齢」か。

午後3時、意気消沈して下山。
そこへちょうどす~さんと山下さんが来られたので一緒に道端エリアへ行った。
アンパンを食べながら「ふて寝」をしていたらQDがかかってきたので登らせてもらった。

④ 「三四郎 5.10b/c」 リピート

⑤ 「二郎 (5.11c)」 NG
2回テンションで終了点まで行けた。
この時期としては自分自身そう悪くない。
愛のエリアでの失態は作業用ゴム手袋の長時間着用で指皮が柔くなったせいにしておこう。(常に前向き思考)

【二郎:山下さんのトライ】


【弁財天岩をバックに咲くコオニユリ】

五色岩:3ピッチのマルチルート!

2022.6.19(日) 日向神:五色岩 27

① 右岩稜左ルート2ピッチ目にボルト3本打
これでボルト打ちは終了。
昨日お世話になった澤田さんは右壁にぶら下がっている。

ビレイヤーを探しに道端エリアへ歩いて行った。
相変わらず賑わいをみせる道端エリアで、美レイヤーさとちゃんをゲット。

道端から少し歩くと前方に五色岩が見える。

【五色岩:右岩稜】
右下のスラブが「ビッタビタ」と「ナイス~」

② 右岩稜左ルート2ピッチ目の初登

【いってきます!】
3ピン登ったところで、上部の岩が脆いのでカンテを右に回り込み右ルートの4ピン目と合流する。
左手にびっくりフェースと日向神タワー、背後にハナタテ岩と豪快なロケーションが楽しめる稜線だ。


【フォローするさとちゃん】

午後は久しぶりにサンセットエリアへ。

② おすきなふくは(5.11a) NG
開拓者のK1さんにビレイをしていただく光栄に預かる。

この後、ラインを読み間違えて1テン。
開拓者を喜ばせてしまった。

③ トパーズの風(5.11a) リピート

ガバをつなげてハングを越える、シニア向きの好ルート。
これも開拓者のビレイで。

④ 赤い実のヤマボウシ(5.11a)

クモの巣払いに登ったらなんと1テン!
2回目はリピート。


初めてサンセットに来て、「ヤマボウシ」にマスタートライするTさん。強者(つわもの)である。

駐車場に着いたらMさんの車がライトの点けっぱなしでバッテリー上がりを起こしていた。

ブースターケーブル常備の我がロードスターと白い車をタケシさんが手慣れた感じでつなぎ、無事解決。
梅雨の晴れ間、今日も楽しい一日だった。

五色岩:右岩稜を初登

2022.6.18(土) 日向神:五色岩 26

早起きは三文の徳。

自宅の近くでキジを見かけた。

7時過ぎには日向神に着いた。
もちろん一番乗りだ。

① 五色岩:右岩稜の2ピッチ目にボルト2本打
山歩きで汗をかいた。本日久留米では33度を記録したらしい。

② 左ルートを掃除
左ルートは「ないす~」からつなげる予定。

③ ショートルートに終了点、ボルト4本打

④ ショートルートを初登
「アナベル 5.10a   B4 10m 緒方」とする。


ビレイをしていただいた澤田さんが第2登。

⑤ マルチピッチの初登

【フォローする澤田さん】


【最終ピッチ】


【ラッペル】

「五色岩:右岩稜右ルート 2P 45m」
1P(5.10b B7 25m)
2P(5.8 B3 20m)
ロープは60mシングルを使った。

午後3時30分、下山。
道端エリア手前のカーブを曲がると、突然数10人の人だかりに出会う。「お~、ここは何処?!」といつも思う。
この頃の道端エリアは「お祭り」でもあっているかのごとき賑わいである。
今日の五色岩は4人、静かな山を満喫できた。

今日はキコリ

2022.6.12(日) 五色岩 25

6月11日(土) ボル天
雨の土曜日、す~さんに誘われて久しぶりにボル天へ。

「黒ヒラメ」は一発で決めたが、「黒囲い」は大苦戦。
ホールドの印が見えないよ~。

6月12日(日) 五色岩(ソロ)
菊池は前夜まで雨が降っていたので「岩は濡れているだろう」とゆっくり来たら日向神はそれほど降っていない。

道端はもう満員御礼。
五色岩もKさんのグループが6人。

私は右岩稜の上部からラッペルして、3ピッチ目を掃除。

【稜線からハナタテ岩を望む】
易しい稜線だが、こんな所がまったく人跡未踏とは信じられないぐらいの幸運だ。

午後はショートエリアになりそうな所を1本掃除した。

開拓にはいろいろなプロセスがあるが、最初の仕事「キコリ」が一番たのしいかな~。


【義理チョコで勘違い(5.11a)のメタル類】
愛のエリアでリボルト作業が行われ、その一環で「義理チョコ」のルートは消滅した。
タケシさんが回収されたメタル類を持って来てくださった。
有難いことである。
いずれどこかで使うことになるだろう。


【山里に咲くアジサイ】
帰り道、道路端に咲くアジサイの枝を何本かいただいた。
帰ってすぐ「挿し木」にした。

 

五色岩:右岩稜へ

2022.6.4(土) 日向神:五色岩 24

6月1日(水)
熊本県体壁は約3か月ぶり。

ルートが新しくなって楽しい。3本トライして早退。
20代の新人が二人参加して、これから楽しみ。

6月3日(金)
ホタル観賞。
最初に行った有名なS地点は車が数台停まっていたがホタルは皆無。
ダメもとで行ったK地点はたくさんの光がゆらゆらと飛んでいた。
やさしく捕まえると手の中で黄緑の光を放つ。
ここは穴場なので、誰にも教えられない。
(ホタルと言えば旭志が有名だが、今年も鑑賞自粛中)

6月4日(土) 
五色岩で開拓。

【樹林の中で車が朝日を浴びる】


【右壁:「ナイス~」の終了点からみた右岩稜】
このスカイラインを登る。


【左には「びっくりフェイス」が見える】

上からラッペルして1回目の掃除。

浮き岩を落としたらアオダイショウのきれいな抜け殻があった。
2回の掃除は主にカンテの右側を行った。
澤田さんにビレイして頂きTr.で登ってみるが、見た目より難しい。距離も27mと長い。

【右岩稜:試登中】
この後終了点を5mほど下げて、ボルトを7本埋めた。


スタート地点は「公園」と呼びたいほどのきれいな大きいテラスである。
初登は次回の予定。午後4時半、下山。

車の近くで「オオオサムシ」を見つけた。
後羽が退化して飛べないそうだ。

暑い一日で、体重が激減していた。