「徒然」カテゴリーアーカイブ

君は読んだか!      ROCK&SNOW 097号 

2022.9.27(火) 徒然 96

9月14日(水)、私は熊本県民テレビ(KKT)の「熊本の夕景」で全県デビューを果たした。

自称「103歳」だったのに、本当の年齢がバレて少々不本意な内容もあったが、「カニのハサミ岩」を熊本県下に披露するすばらしい番組であった。

その数日後、日向神で会った山友さんから「ROCK&SNOWの最新号に写真が載っていましたね。すぐいっせいさんと分かりましたよ!」という言葉を聞いた。
そう、5月4日(祝)に「八方ヶ岳:カニのハサミ岩」で R&Sの松原尚之さんと開拓者の澤田さん、川津さんらと マルチ「お茶会ルート」を登ったのだ。
その記事がついに掲載されたのだ。さっそく「R&S」をアマゾンで注文した。

097号「より高くなく、より困難でもない、岩稜ルート案内」で2ページに渡って紹介されている。
このエリアは車で乗り付けられないために多少敬遠されがちであるが、詳細なアプローチ図も載っており、これからのシーズンは人気が出るだろう。
私も全国紙にデビューしてしまった。

で、今日。
ある方が「おがたさん、グーグルに載っていましたね!」と言われた。
「えっ! グーグルですか?」と私。
よく訊いてみたら「グーグルマップのストリートビュー」らしい。
そういえばこの夏、庭で草取りをしていたら家の前の道を「グーグル・カメラ搭載車」がゆっくり通り過ぎて行ったのだ。

PCを開いてみたらこんな感じ。
我が家の庭で刈り払い機用のサロペットを着た私が「ストリートビュー」にしっかり写り込んでいた。
さすがに顔はサルスベリの花で隠されてはいる。
ついに私は全世界デビューまでしてしまった。

台風14号の通過

2022.9.19(月) 徒然 95

5:30 スマホの目覚ましで起きた。
「敬老の日」なのに平日設定のままだった。
外は暗いが台風14号の風雨は収まっている。
今、中心は山口方面にあるらしい。

明るくなって、スッポンの餌やりに外へ出た。

今年豊作のザクロは落ちていない。

庭先のヒガンバナもまずまずの状態だ。

落ちたヤマボウシの下からまた新しい芽が顏を出している。

雨戸をくると大きなヤモリが飛び込んできた。
最初は黒い体色だったがキッチンペーパーを敷いてレゴで家を作ってあげたら灰色になってきた。
ヤモリ(守宮、家守)の出る家は昔から縁起が良く裕福だと云われる。
しばらく飼っておこぼれにあずかろう。

ヤモリのマネ? ではない。
台風で家に閉じこもり、椅子に座ってばかりでは体に良くない。
このピラティスポール(91㎝)がマイブーム。

君は見たか! 「てれビタevery」

2022.9.15(木) 徒然 94

9月14日(水)、午後5時40分に熊本県民テレビ(KKT)の「てれビタevery」の中で「カニのハサミ岩からの夕景」が放映された。
その頃、私は職場から県体壁に車で向かっていた。

残暑が厳しく、暗くなった夕方でも生ぬるい風が吹いていた。
① 中:黄色(5.10a) リピート
② 左:黄色(5.11d) NG
グレードは高いが登りやすく、これからの目標にロックオン!
③ 右:オレンジ(5.10b) リピート
汗をふいて早目に終了、帰宅の途へつく。

お風呂や夕食の前にビデオ録画を娘が観せてくれた。
映像は360度カメラや定点撮影、ドローン撮影等で変化に富み、カニのハサミ岩を本物よりも3倍ぐらい魅力的な岩山に魅せていた。
肝心の私も、本物より1.5倍ぐらい良い男に撮れている。
(帰りは暗くなることが予想されたのでメガネをかけている)
残念なのは私の年齢が孫にバレたことだ。
いままで「103歳」と言っていたのに。
「どうだ、103歳にしては若いだろう!」とか。

まあ、テレビに出るなんて一生に一度のことだろうからと「ノグチのケーキ」が振舞われた。

リターンライダーにはなれない

2022.9.12(月) 徒然 93

昨年のある早朝、北外輪山の展望台で単車に乗った中年男性に会った。
彼は自分のことを「リターンライダー」だと名乗った。
若い時はバイクに乗っていて、数10年の間をおいてまた乗り始めた人だ。
福岡を出て九重山を回ってきたという。
かっこいい。
コロナ禍の中、一人で気楽に走り回れる単車は人気だという。

この頃、暇なときはYouTubeで「モトブログ」と呼ばれるサイトをよく視聴する。
面白いのは「脳筋ライダー」や「独ヲタ女子ライダー・アッキー」など。
二人とも儲かっているようで単車を次々と買っている。

私は自動二輪の中型免許を持っている。
浪人時代は125㏄の自動車学校払い下げの中古に乗っていた。
これで由布岳や開門岳に登った。
初めて「一ッ葉海岸」で100km/hを出したらフルフェースのヘルメットなのに涙が出て横に流れた。ゴーグルもせずに猛スピードで走る映像を時々メディアで見るがあれはウソだと思う。
学生時代に下駄をはいて乗っていたらおまわりさんに見つかり、免許証不携帯等が積み重なって「免停」になった。
友だちのホンダXL250を借りて椎葉峠越で熊本に帰ったのはよい思い出だ。
友だちのヤマハRZ350を借りて二人乗りをしていたら、宮崎市橘通りの交差点で隣のスポーツカーにあおられ、信号ダッシュ競争をしたら派手にウィリーして後から持ち主の友達が「やめろー!」と泣きそうに叫んだのは切ない思い出だ。
自分のバイクで10号線を南下中、つい居眠り運転をして「ハッ!」と気づいたらなんと「歩道の上」を走っていたのは危ない思い出。
大型に乗ろうと「限定解除」の試験を受けたが、1回で「これは絶対受からない」ことが分かった。
そして、大きな事故を起こす前に車の便利さがよくわかった。

タバコとパチンコと、それからバイク。
みんな私に合わなくて本当によかった。
そんなこんなで、リターンライダーにはなれない。
ならない。

【ご連絡】
9月13日(火)、熊本県民テレビ(KKT)午後5時30分からの「てれビタエブリイ」で放送予定だった「カニのハサミ岩:夕景」は一日延びて、14日(水)に放送されます。


2022 中秋の名月

2022.9.10~11 徒然 92

9月10日(土)は中秋の名月である。

午後8時ごろ、東の低い空に太陽みたいに赤い月が出ていた。

しばらく経って、落ち着いた、いわゆる「中秋の名月」を撮ってみた。
見事な満月である。
名月にはススキや団子が定番であるが、「芋名月」とも云われて秋の収穫物である芋を供えるのも良しとされている。

そこで、今晩は我が家の庭でとれた「ムカゴご飯」となった。
えっ、ムカゴをしらない?
グーグルさんに訊いてください。

午後11時53分、寝る前に外に出ると、東の高い空に満月は上っていた。
ウサギさんも横になっている。

9月11日(日) 午前4時
9日の夜はコロナワクチン4回目接種で高熱(39.6度)にうなされ、10日は昼間も半分寝て過ごしたので夜は眠れないかなとも思ったがすぐ寝てしまった。
その分、早く目が覚めた。
窓の外が異様に明るい。
まだ名月が西の空に高くとどまっていた。

今回はカメラの設定をiso200、250分の1などにしてみた。
もう月面のウサギさんの頭が下になっている。
ご存知のように月は同じ面しか見ることができない。
古人(いにしえびと)は、「見えない月の裏側に誰かいるかも?」と思ったに違いない。

コロナワクチン副反応

2022.9.10(土) 徒然 91

昨日、新型コロナワクチンの4回目接種を受けた。
これまでの3回は特に副反応もなかったので、午後も普通に職場に戻ったがなんとなくだるさがあった。

9月7日の朝焼け


夕方、帰宅途中の運転でシフトレバーを動かす左腕(注射をした方)がきつかった。
夕食は食欲がなく少な目にした。
19:00
念のために体温を計ったら37.4度。
次の瞬間、悪寒がしてガタガタ震え出した。
すぐに寝室へ行き、今期初めて毛布を出して包まった。
20:30
目が覚めてもうろうとしながら体温を測ると39.6度!
思考停止。
22:00
39.6度は変わらず。吐き気はないが念のためにバケツを用意した。
ポカリスウェットを飲み始めた。

9月8日の朝焼け

1:00
39.4度。気分は少し良くなったが軽い頭痛がする。暑くてうっすらと汗。
2:30
38.4度。暑くて扇風機を弱で回す。
4:30
37.4度。だいぶん楽になってきた。
7:30
37.1度。体、特に背中が固まってしまった。
朝食も少な目。
今日は早めに床屋さんへ行こう。

この夏、気になった人4選

2022.8.21(日) 徒然 90

この夏はまだ終わっていないが、気になった人が何人かいた。

① 映画館の女性
7月の下旬、映画「アルピニスト」を観に行った。
100名ほどの収容人数に観客はたった2人だった。
私は座席のほぼ中央に座った。
もう一人の方は一番上段のしかも隅っこに座った。
この女性の方は「アルピニスト」に興味を持つ、熊本の名のあるクライマーにはとても見えない。では、何故そんな隅っこで観るのだろうか。
1~新型コロナを警戒して私から一番離れた席を選んだ。
2~まったく興味のない映画だが知り合いから「ただ券」をもらった。
3~平日の夕方の暇つぶしで、もう他の映画は観てしまった。
4~何回見ても涙や鼻水が出るので人の迷惑にならないように離れた。
いずれにしても気になった。

② 図書館の男性
中年の男性が雑誌コーナーで立って本を読んでいた。
中肉中背、背筋はよく伸びている。
コーデュロイ生地のしっかりしたキャップをかぶっている。
顏には丈夫そうなフェースガード、後ろの留め紐がまた立派。
外は気温40度なのに秋冬用綿の長袖。
そして大きなリュックサック。(山用ではなく街用)
サイドポケットには消毒用スプレーボトルが入っている。
手袋(!)もしていて器用に雑誌のページをめくる。
完璧なウイルス対策だろうが、図書館にリュックサックはないだろう。
帰る時に近くの座席の上に置いていた皮のブリーフケースを持った。
たぶん、タブレットかPCが入ってるようだ。
外の車に乗るまでもう目が離せなかった。

③ 図書館の男性2
窓際の席で若い女性が静かに本を読んでいた。
そこへフェースガードをしてリュックサックを持った男性がやってくると近くの席に座った。(②の男性とは別人、別の日)
「ドンドン、ギ~!」と突然窓を開け始めた。換気の為か?
勝手に図書館の窓を開ける人は初めて見た。
次にリュックの中から「ドサドサ、バタン!」と本や筆記用具を出し始めた。
若い女性はパタパタと本を片づけてすぐ立ち去った。
一連の大きな音は女性を追い払うためのように感じた。
今どきこんな人がいるのに驚いた。
私もその場を立ち去った。

④ 山で道に迷った男性
「遭難者」の通報があってから、警察・消防・ヘリコプター・ボランティアの懸命の捜索でもなかなか見つからなかった。
約1週間後、登山口とはずいぶん離れた林道で山岳ボランティアの方が遭難者を発見した。
「夏で気温が下がらず、38歳と若く、骨折もしておらず、沢に水を汲みに行く元気があり、ヘリコプターがピックアップしやすい林道で冷静にあまり動かなかったのが助かった要因だ」と、識者の方が述べられていたようだ。
そうなんだ。

今回の遭難事故をうけ、現代の登山においては「モバイルバッテリーとGPSで現在地が分かる地図アプリ(YAMAPなど)は必須」と思った。
非日常を楽しむために山へ行くのに、「スマホ」だけは別であるという認識を持たねばならない。
デートの時、ジョギングの時、山を歩いている時、スマホばかり見ている人を蔑むような目でみてはいけない。そんな人こそ安心・安全な道を歩いているのかもしれない。
とにかく、これからの登山でも道に迷ったらめちゃくちゃ走り回り、衰弱して動けなくなりそうな私は、世間に迷惑をかけ後ろ指をさされないように「モバイルバッテリーは持っておこう」と、本日買いに行った。(10000mAh、約3000円)

映画「アルピニスト」

2022.7.25(月) 徒然 89

夏休みの初日は珍しく映画を観に行った。
「あれ、夏休みだから23日はハサミ岩、24日は日向神に行っていたんじゃあなかですか?」という声が聞こえる。
私にとって山に行くのは生活の一部、まあ楽しい仕事と同じで、どうも休日という感じは持てない。
今日が初めて暇な一日なのだ。
午前中はネコに破られた網戸を張り替えた。

映画は、熊本の意識あるクライマーがほとんど貸し切り状態で観たという「アルピニスト 」である。
午後は時間に余裕があったので早目に家を出て、以前から行ってみたかった松井会長が働いているという「スポーツオーソリティー西熊本店」に寄った。

残念ながら松井さんは非番の日であった。
お店はキャンプ用品の品ぞろえが素晴らしく、明るいボルダリングコーナーもあった。
まだ時間に余裕はあったが、初めての映画館なので早目に行くことにした。

「あれ? 『アルピニスト』がない!」
エントランスでチケットを買おうとしたら上映リストに「アルピニスト」がないのだ。
あまりにも人気がないので上映をもう打ち切ったのか?
不審に思って係に訊くと、なんと映画館が違っていた!

浜線の映画館といえば、「イオンモールだろう」と思い込んでいたが、「ゆめタウンはません」だった。こんなお店があること自体知らなかった。
私には「ビールと発泡酒」の違いが分からないように「イオンとゆめタウン」の違いが分からない。
またここではナビを見ながらも入り口を間違ってウロウロしてしまい、外は暑く市内のノロノロ運転でなんと車の平均燃費が11km/ℓという最悪の記録を示していた。

それでも余裕を持って「東宝シネマズ」に入場できた。
映画はカナダ人ソロクライマー、「マーク・アンドレ・ルクレール」のドキュメンタリーだ。
すごい氷柱と岩のミックスをソロで登っていくシーンは冷や汗ものだが、主人公が落ちる訳がないのでなんとか観ていられた。
時々アレックス・オノルドやラインホルト・メスナーが出てきて意味深な言葉を語る。
マークは天才らしく世間とはずいぶん違った感覚を持ち、そして「山と私、どっちをとるの!」なんて野暮なことを言わない恋人がいて・・・。
映画としても一流だった。


7月のお盆

2022.7.14(木) 徒然 88

田舎の証明:7月のお盆


【肥後安国寺】
今年は地元の寺総代をやっているので、12日は夕方から「お盆」の準備に行った。
コロナ禍の前は盆踊りや青年団の出店もあり、地区の大きな行事だった。このごろは静かなものである。

【ご本尊:釈迦如来像】

13日は「迎え火」だった。
昔は家族みんなでお寺(納骨堂)までそぞろ歩き、帰りに「やおさん」でアイスを買ってもらい、食べながら帰ったものだ。
もうそのお店もない。

夕食後に久しぶりのスイカを食べた。
鳥取産の甘くておいしいスイカだったが、エアコンの効いた部屋の中では二切れ食べるのがやっとだった。

職場も家の中もエアコンが効いているので、それほど夏休みが待ち遠しくはない。
しかし今年は「四国ドライブ」を計画しているのでちょっと落ち着かない。
そういえば、昨年は陽性の人と同じ部屋で弁当を1回食べたということで「濃厚接触者」に認定されて長い自粛生活を強いられた。
今年はなんと現在職場の両隣が陽性で休んでいるのに何のお咎めもない。新型コロナの認識もこの1年でずいぶん変わった。


【タッチペン】
これ1本でタッチペン、ボールペン、ドライバー、メジャー、水平器になる優れもの。これで110円だから2~3本買ってもいい。

ルート開拓100本の軌跡

2022.6.1(水) 徒然 89

5月28日の日向神:五色岩で「百色(ももいろ)」を開拓したことが、通算100本目の開拓となった。
これまでの軌跡を記しておきたい。

1983年(25歳)~1933年(35歳)
阿蘇:大観峰    26本(リアラ、復活の日など)
八方ヶ岳:穴川の岩場 1本 (2P 未発表)
菊鹿:丸岩の開拓 (Tr.多 未発表)
比叡山:南面スラブ 2本(スーパーファイナルなど)
宇土:赤瀬海岸   2本 (未発表)
宮崎:行縢山    1本(アロマージュ 4P 未発表)

大観峰「カウンター・チン」の2ピッチ目を開拓中

【22年間の空白期間】

2015年(57歳)
植木:岩野山    11本 (夏の思い出など)
2016年(58歳)
植木:岩野山    4本 (フェアウエイなど)
2017年(59歳)
日向神:サンセット 2本(若い時のりりィなど)
2018年(60歳)
日向神:愛のエリア 5本(義理チョコで勘違いなど)
日向神:奥壁    1本(生きた証)
2019年(61歳)
日向神:愛のエリア 4本(平成最後のヒールフックなど)
日向神:ダム下   2本(フルグラなど)
2020年(62歳)
日向神:ダム下   6本(素敵なロドライフなど)
星原峠:ボルダー開拓
2021年(63歳)
日向神:ダム下   1本(ビターチョコ)
八方ヶ岳:カニのハサミ岩 18本(ロドキャンなど)
日向神:五色岩   2本(ゆずレモンなど)
2022年(64歳)
日向神:五色岩   9本(岳間茶など)
日向神:ダム下   1本(ハイドランジャー)

ルート開拓者は「絶滅危惧種」と言われて久しい。
では、何故私はルート開拓をするのか。
答えは一つ、「面白いから」

大観峰:「アゾロ・ダイレクトカンテ」の開拓中

私の場合、クライミングとは開拓をすることである。
若い時に「熊本クレッテル・カメラード」に入り、大観峰というほとんど手つかずの岩場と出会えたことが大きい。
(大観峰の岩場は熊本地震で行けなくなった)
そして2011年、「あそ望山岳会」に入会して山との出会い直しができた。
100本はもちろん通過点であるが、この後はどうなるかは分からない。
フェイスブックで東秀磯氏が5月だけで10本開拓して、「月間最多ルート開拓賞」を自らに与えていた。
私は8回山に行って開拓は2本、打率は2割5分か。まだまだだな。

1983年、大観峰では「ヨセミテスタイル」が流行っていた。

あと10年もしたら、「聖地巡礼 いっせいの100ルートを登る」なんて企画が起きるかもしれないが、その時は詳しい資料をお渡ししたい。