映画「アルピニスト」

2022.7.25(月) 徒然 89

夏休みの初日は珍しく映画を観に行った。
「あれ、夏休みだから23日はハサミ岩、24日は日向神に行っていたんじゃあなかですか?」という声が聞こえる。
私にとって山に行くのは生活の一部、まあ楽しい仕事と同じで、どうも休日という感じは持てない。
今日が初めて暇な一日なのだ。
午前中はネコに破られた網戸を張り替えた。

映画は、熊本の意識あるクライマーがほとんど貸し切り状態で観たという「アルピニスト 」である。
午後は時間に余裕があったので早目に家を出て、以前から行ってみたかった松井会長が働いているという「スポーツオーソリティー西熊本店」に寄った。

残念ながら松井さんは非番の日であった。
お店はキャンプ用品の品ぞろえが素晴らしく、明るいボルダリングコーナーもあった。
まだ時間に余裕はあったが、初めての映画館なので早目に行くことにした。

「あれ? 『アルピニスト』がない!」
エントランスでチケットを買おうとしたら上映リストに「アルピニスト」がないのだ。
あまりにも人気がないので上映をもう打ち切ったのか?
不審に思って係に訊くと、なんと映画館が違っていた!

浜線の映画館といえば、「イオンモールだろう」と思い込んでいたが、「ゆめタウンはません」だった。こんなお店があること自体知らなかった。
私には「ビールと発泡酒」の違いが分からないように「イオンとゆめタウン」の違いが分からない。
またここではナビを見ながらも入り口を間違ってウロウロしてしまい、外は暑く市内のノロノロ運転でなんと車の平均燃費が11km/ℓという最悪の記録を示していた。

それでも余裕を持って「東宝シネマズ」に入場できた。
映画はカナダ人ソロクライマー、「マーク・アンドレ・ルクレール」のドキュメンタリーだ。
すごい氷柱と岩のミックスをソロで登っていくシーンは冷や汗ものだが、主人公が落ちる訳がないのでなんとか観ていられた。
時々アレックス・オノルドやラインホルト・メスナーが出てきて意味深な言葉を語る。
マークは天才らしく世間とはずいぶん違った感覚を持ち、そして「山と私、どっちをとるの!」なんて野暮なことを言わない恋人がいて・・・。
映画としても一流だった。