バルコニーは暑かった!

2023.11.26(日) 日向神 204

星原峠の紅葉はまだ健在。
陽の当たり具合でここの撮影は「行きがけ」でなくてはならない。

今日は久しぶりの「バルコニーエリア」へ。
ここは無風快晴、みなさん1本登っては汗をかいていた。

写真は上が大蛇山を登るタケシさん。
下がキャピタルゲインを登る井ノ口さん。

① 大蛇山(5.10c) リピート
これまでは上部の縦クラックで体が伸び切っていたが、今日は足を上げるムーブが自然に出て楽だった。自分の成長を感じた。

② キャピタルゲイン(5.10d) リピート
暑さの為か、核心部で指がぬめり危なかった。

③ 未知との遭遇(5.11c) リピート

私には3ピン目までが核心で、小さな穴のどれがホールドに使えるかいつも迷う。前回は2テンションだった。
今日は指先に力がこもった。ビレイヤーはミカさん。

午後は澤田さんが南面エリアでリハビリをするので同伴した。

今日の南面は澤田、緒方、豊田、川津の4名と少なかった。

④ モンマルトルの丘(5.8) リピート
澤田さんのリハビリ用にTr.かけ。

⑤ どんぐりころころ(5.11a/b) リピート

先週、井ノ口さんにより初登され私が第2登したルートだが、「いっせいさん、あの時はヌンチャクが下がっていましたよね!」といつか言われそうなので、今日はマスターリードを試みた。
結果、時間は要したがリピートできた。核心部は息が止まりそうになる。

⑥ サンフラワー(5.10a)~⑦ 悶モンマントル(5.10c)
川津さんのトライ用に。

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⑧ ゲルニカ(5.11c)~⑨ 君たちはどう登るか(5.10b)

今日も「南面エリア」の〆は「ゲルニカと君」

夕方5時ごろ、自宅近くの畑にて。 雲仙に沈む夕日。

【生き物】

日向神ダム湖畔の道路で見つけた。
葉の影からこちらをじっと見ている。

ヤマドリのメスだった。

コアシナガバチの細長い巣。 星原峠で見つけた。

2023 秋の国東半島

2023.11.23(祝) 国東半島 8  ロードスター70

「勤労感謝の日」の朝焼け。魚眼調で撮ってみた。
7:05 自宅をミカさんと出発~小国~玖珠~院内
9:20 安心院:仙の岩

耶馬の中でも最大級、カメラの広角に収まらない。
地元の方に「車で上まで行ける」と教えていただいた。

鄙びたお寺があり、ご本尊は千手観音菩薩だった。

草生した地蔵様

誰も行かないような道を進むと、法道仙人木像があった。
近くの岩窟で修業をされていたらしい。

ウスイロコノマチョウの秋型と出会った
展望地から登ると頂上に達した。

「仙の岩 標高253.7m」 手前にハラビロカマキリがいた。

「仙の岩」全景 春はまた一段と綺麗だろう
ここより一路、国東半島の鋸山を目指す。

11:00 鋸山駐車場
遠方の稜線を目指す。

ここは反時計周りに歩くのがセオリーだ。
大観峰の誤字看板を見つけた。

尾根伝いに幾つかの鎖場を越える。

12:00 大観峰頂上
晩秋とはいえ、気温24度。夏山の恰好である。

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下りは八方岳、股覗き岩、語らい岩、経岩、無名岩、見返り岩などをたどる岩稜歩きとなる。

駐車場の紅葉とロードスター

ミカさんの撮影。

次は富貴寺を目指す。

秋の富貴寺大堂(国宝)である。
九州最古の木造建築(900年前)と云われ、拝観料500円で大堂の中に入ることができる。
大堂内の背側面にある消えかかった菩薩像は必見。

秋の国東半島はどこを走っても素晴らしい紅葉に出会える。
帰りは「宇佐のマチュピチュ」「メダカジム」などを見て回った。

日向神:南面 「どんぐりころころ(5.11b)」フラッシュ!

2023.11.19(日) 日向神:南面 203

昨日は九州でも初雪が舞ったところもあるが、今日の八女地方は小春日和の予報だ。

「つる橋」にて。午前9時で気温は8度。
もう南面下の駐車場は車が停められないほど。

早朝から井ノ口さんがプロジェクトにトライ。

南面スラブのほぼ中央部、ついに初登。
「どんぐりころころ (5.11b) 30m」の完成。
※ロープのすっぽ抜けに注意

① 「どんぐりころころ(5.11b)」 フラッシュ

さっそく私がトライ、なんとか第2登できた。
核心部は厳しい足置きがポイントで、今後はクライマーがころころ、ずりずりと落ちるだろう。

② 古ルート探索

以前、南面エリアの上部壁で見つけたクラックルート。
キャメロットC4を買ったので使ってみた。
久しぶりに来てみると思っていたより傾斜がきつく、しかもクラックは浅くてカムがうまくきまらない。約5mで敗退!

③ カワセミ(5.9) リピート
先日、山森さんによって草付きや灌木が落とされ、今日新しいボルトが打たれて気持ちよく登れるルートになった。

④ ヤマセミ(5.10a) リピート

そうこうしているうちに、K1さんがプロジェクトを初登された。

「小春日和 5.11c」の完成である。
さっそくやってみた。

⑤ 小春日和(5.11b) Tr.
2回目で核心のランジが決まった。

タケシさんは年甲斐もなくヒールフックでトライ。

⑥ 小春日和(5.11b) NG

被りが強くホールドも小さいので、ランジが決まっても足が切れるときびしい。これからの課題となった。

⑦ ゲルニカ(5.11c)~⑧君たちはどう登るか(5.10b)
リピート

同ルートを登るゆきえさん。

【今日の生き物たち】

「オオカマキリ」
昨日の冷たい風に当たったのかもう元気がない。

初めて見た美しい毛虫。
調べたら「リンゴドクガ」だった。

【付録】
「悶モンマントル」にトライするあやさん。

今日もこのルートは女性のオンサイトトライを跳ね返した。
もう「女性の敵」と呼ばれはしないかと心配する。


「紅葉狩り」をしながら帰路についた。

晩秋の日向神

2023.11.12(日) 日向神:南面 202

国道3号を走っていると霧雨が降った。気温13度。
ダム下エリアで草刈りの具合をチェックした後、日向神神社に寄って、11月3日の正面壁「元気です」のお礼参りをした。
暦の上では11月8日に立冬を迎え、日向神峡もすっかり晩秋の趣になっている。

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寒さや時折の霧雨でもみなさんのモチベーションは高い。
K1さんや井ノ口さんはプロジェクトの初登を目指しているし、
他の方も岩場の整備に余念がない。

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ブロアーで土や落ち葉を吹き飛ばすタケシさんとシュロほうきを使うゆきえさん

私は昨日の「中の迫岩峰群」の疲れもあって調子が上がらない。

① ムーランルージュ(5.9)R(リピート)
② ゲルニカ(5.11c)~君たちはどう登るか(5.10b)R(リピート)

午後になってやっと体が動き始めた。
③ みつばツツジエクステンション(5.10d) R(リピート)
④ ルーフを越えて(5.11a)R(リピート)

やっと晴れ間が見えだしたころにはお開きとなった。

けほぎ橋を渡って帰る。

星原地区の元気なコスモス。

菊鹿町の公園に寄った。
うえの写真は「世人傘」に記された文言。

トイレのポスターはちょっと読みにくい。
字体が違うのも面白い。

自宅に戻ると車のドアまでシマジロウがお迎えに来た。
耳のキズは外猫の証。

耶馬渓:中の迫岩峰群 2

2023.11.11(土) クライミング 7

前日までの雨も上がり、絶好の紅葉クライミング日和である。
7:00 自宅発
10:00 中津市耶馬渓中の迫駐車場:スタート
装備は2人で50mダブルロープ2本。靴はアプローチシューズ。

少し道路を下って、砂防堰堤の上から対岸に渡る。
地蔵のある尾根からしばらく歩くと岩稜帯になる。

写真中央の稜線にそびえる丸いピーク(P3)を目指す。
懸垂下降を3回行う。

まだ新しいウサギの糞。シカの糞もあった。

P3が「ナウシカ」に出てくるオームのように迫ってくる。

P3は2ピッチのクライミングで、6月にノーピンで登ったラインに新しくボルトが打たれて、安心して登ることができた。
写真はルートの途中に咲いていた多肉植物「ツメレンゲ」。

P3からは北側のブッシュ帯を懸垂下降する。

30mほど下ると大きな岩窟に入れる。
空中懸垂のシルエットは絵になる。
13:30 ここで軽く昼食をとった。

やせた尾根はコンテで進む。

P4、P5、P6と、このルートのメインとなる岩稜帯を越える。

これはP7の下り。

最後のP8からの下り。
この後は岩稜帯の側面を巻きながら下る。
往路で通った尾根を横切り谷間へ下る。
懸垂をもう1回。
山カンだけでは頼りなく、歩きスマホ(GPS)が役立った。

スタート地点に戻ってきたところで悪臭がした。

大きなイノシシの屍があった。

16:00 駐車場着
移動距離はわずかに3.3kmながら約6時間の行動時間だった。

帰りは「深耶馬渓」の紅葉も楽しみながら、玖珠~小国~菊池と走った。

山口:白滝山クライム

2023.11.4(日) クライミング 6

6:00 菊池を出発
キーボウさんの青い車にSUNちゃんと3人で出発、植木から九州自動車道へ。
7:00 基山Pであつこ姉さんと合流。
9:00 山口県豊田の白滝山(667m)駐車場着。
高曇りで最高のクライミング日和だ。

白滝山全景。山の向こうには風力発電機が立ち並ぶ。

岩質は「流紋岩質溶結凝灰岩」で一部岩野山に似ている。
パリパリに割れた岩がコンクリートで固められたように密着し、ポケットが多く石灰岩より痛いところもある。

⑱ 白滝マルチ(5.7~5.10a) 4ピッチ
初めての岩場で右端のマルチルートまでたどり着くのに時間を要した。

2ピッチ目(5.7 25m)ホールドは多い。

3ピッチ目(5.10a 15m)を見上げるあつこ姉。
ポケットを使う薄かぶりの出だし。
「クマ除けスプレー」を付けたザックはここに置いておこう。

4ピッチ目(5.8 25m)の終了点。
このピッチは高度感のあるトラバースが長い。
この終了点から3Pスタート地点まで30m懸垂ちょうどで降りることができた。

㉑ いちご水(5.11a 10m) MOS

せっかく来たので5.11を1本はねらっていた。
ムーブは5.10cぐらいだが、指先の痛さは5.11級!

もうお昼を過ぎたのでA岩にもどって昼食。

① はごろも(5.9) MOS

左は「はごろも」を登るSUNちゃん。
右は「ななつ星」を登るキーボウさん。

③ ななつ星(5.10b 20m) OS

このA岩あたりは昔から登られていたようで指にもやさしい。

② 千の風(5.10a 20m)

「千の風」をMOSしたあつこ姉さん。
がんばり過ぎてこの後のクライムで指がつる!

④ リトルヘブン(5.10a 10m) MOS

短いけれど面白いルート。
これはまさしく植木:岩野山の雰囲気だ。

当初は1泊2日の予定であったが日帰りでちょうど良かった感じがする。

旅の終わりに川棚温泉の近くで名物「瓦そば」を戴いた。
早く食べないと瓦の熱で麺がぱりぱりになる。
美味だがこれで二人前なので晩飯には少し足りない。

21:00 自宅着。

日向神:正面壁「元気です」(8P 5.11c) 第2登

2023.11.3(祝) 日向神 201

「正面壁の『元気です』を登りませんか?」
ダイスケさんからお誘いがあった。
「元気です」は2023年5月、山崎タケシさんによって拓かれた5.11cが続くマルチで、こんなチャンスはもうないと思いOKした。

午前7時頃、朝もやの中で鞍岳から朝日が昇った。気温11度。

日向神神社に寄り、今日の安全祈願をした。(100円玉を奮発)
最後は神仏頼りとはいかにも日本人らしい私。

正面壁の東峰

トポは「K1ヒュッテ」から入手できる。

1ピッチ目(25m 5.11b) 高田

出だしから厳しいムーブが続く。
頭上には巨大な壁がおおいかぶさる。
トップはフリーで突破、私は小ハングでA0。

2ピッチ目(20m 5.10b) 緒方
適度な強度のスラブ。

3ピッチ目(12m 5.11b) 高田
トップは出だしの小ハングで苦労したがフリーでクリア。

4ピッチ目(8m 5.11c) 緒方

このルート全体の核心であるルーフ。
ガバではあるが相当かぶっていて足が切れると支えきれない。

5ピッチ目(25m 5.11c)高田

4ピッチ目の終了点は2つあり、私は下の終了点でビレイした。
5ピッチ目は出だしから厳しいカチで、ダイスケさんは3ピン目から左の赤茶けた岩の方に活路を見出そうとした。
その時、持った大岩が抜けてダイスケさんもろとも落ちた!!
15㎏以上ある岩が下の壁に当たって砕ける音が日向神峡にこだました。
幸い二人にケガはなかったが、もし私が上の終了点でビレイをしていたらヘルメットぐらいかすっていたかもしれない。

5月に「スピンネフリーライン」を二人で登った時、ダイスケさんはここの大フレークはセカンドだったので、今日はRPをねらっていたのだが疲労も重なりA0となった。

6ピッチ目(10m 5.11a) 緒方
前回私はここはセカンドで「難しい!」というイメージを持ったが、今日は体を左に振って、丸いポケットをうまく使って登れた。

7ピッチ目(35m 5.8) 高田

5.10a/bぐらいは付けてもいいトラバース。気は抜けない。

8ピッチ目(20m 5.10d)緒方
「元気です」の8ピッチ目ビレイ点が不明瞭(RCCボルト2本)で、前回と同じスピンネの草付きトラバースを進んだ。

Fixロープを使って樹林帯を登り、やっと昼食。
スタートして5時間ほどたっていた。
ここでシューズを履き替えた。

左の谷に下るとやさしいスラブにFixロープがある。

これを左上して、樹林帯を登ると稜線に出る。
稜線を左に進み、Fixロープの先の鞍部から右の谷へ下る。
ロープや赤いテープを頼りに右側の山腹を巻いて下る。
ルートの終了点から約1時間でバルコニーエリアの右側に降りる。
落ち葉の積もった急斜面の下りは危ないが、懸垂下降よりもリスクは少ない。
【ギア】
60mシングル1本、QD20本
ザック(水500mℓ×1、シューズ、行動食など)

サンセットエリアに上がり、開拓者のタケシさんを表敬訪問した。

ゆきえさんからミカン、原口さんからコーヒーを戴き登り切った喜びにひたった。

【後記】
11月とはいえ無風快晴で暑かった。
7ピッチあたりで指がつり始めた。
サンセットでタケシさんから「芍薬甘草湯68」をもらった。
帰りの運転で脚がつり、自宅近くのコスモスで上記の薬(1341円)を買った。
夕食前、体重が約1㎏減っていた。
夜、腹直筋がつり、夜中に両足がつった。
歳のせいか、あまりのどが乾かないのは危ない。