「日向神」タグアーカイブ

やっぱり奥壁へ

2018.8.14 日向神:奥壁 クライミング

今日は休養日で明日が本匠の予定であったが、台風14号の接近で本匠は中止になった。では今日をどうするか。
選択肢は3つ。
一つ目は体が何箇所か「休ませてくれ」と言っているので休養。
二つ目は暑い夏の定番、八方ヶ岳の沢沿いコースのハイク。
三つ目はいつもの日向神奥壁。
明日からが雨となれば休養はなく、ずいぶん迷った挙句やっぱり日向神になった。
現地着はなんと正午ごろになった。
今日の岩友はタケシさん、ウラサキさん、カオリン、福岡からタナカさん、ハナダさん。

①足軽(5.9) リピート
②かかってきなさい(5.11a)NG おいおいまたかい!
③アッポロ11号(5.11b)NG この夏3便目なのであと1手となった。
④かかってきなさい(5.11a) リピート (1年ぶり)
⑤生きた証(5.11a) リピート(3回目)

「アッポロ11号」はこの夏3回目のトライ。ずいぶん慣れてハングの上もあまり怖くなくなった。ただしまだ核心の1手(1足?)が解決できていない。
「かかってきなさい」はMOSした昨年夏のやり方を思い出して嬉しいリピート。
「生きた証」はうまく登れた。タケシさんが下部にビレイ用のボルトを打たれたのでビレイがやりやすくなった。2ピン目を取るまでは岩にくっついてビレイした方がよい。
写真は「生きた証」、今日のチャレンジャータナカさん。

「このルートは夏に拓かれたから、夏の間に登りたい」とはタナカさんの言葉。
なるほど。

奥壁は奥が深い

2018.8.12  日向神:奥壁 クライム

午前6時前に家を出た。
東の空には飛行機雲がきれいだった。

しかし飛行機雲は上空に湿気が多い証拠だ。

3回連続での奥壁。
今日の岩友はK1さん、タケシさん、Sさん、Uさん、Mさん。
①アッポロ11号(5.11b)マスター敗退
アップなしでいきなりMRPねらい?
この後見かねたSさんから「架けてあげましょうか」というお言葉。
②アッポロ11号(5.11b)NG  ※カメラマンはUさん

ハングの上に出てからが核心、気持ちよく落ちる。

実力のなさを今日の多湿のせいにする。
よく見るとQDを掴んでいるのがわかる。
③かかってきなさい(5.11a)NG
実力のなさを今日の多湿のせいにする。
もう指の皮がやわやわだ。
④生きた証(5.11a)NG
実力のなさを今日の多湿のせいにする。
過労もある。いい訳は山ほどある。
⑤つくつくほうし(5.8)リピート クールダウン。

本日は都合により午後2時には店じまい。
今日のクライミングは充実した秋を迎えるためのトレーニングと割り切ろう。
タケシさんが岩場の整備に尽力されていた。今はそんな活動が大事かもしれない。
おまけに「セクシーなスカート」をはいたSさんの後姿を載せよう。

真夏の日向神は奥壁だけが賑わっていた。
メイン駐車場に車は1台だけ、みんな本匠にでも行っているのかな。

日向神:バルコニー 「空へ」RP

2018.2.24 日向神クライミング

先週に引き続き日向神詣で。
同行はフジミさん。
天候に恵まれ、明日は雨の予報なのに土曜日のためかそれほど車は多くない。
エリアはもちろんバルコニー。(道端でアップ)
2月18日にトライした「空へ 5.11」に再挑戦だ。
今日のために60cmの長ヌンを4本用意した。
中間部の大フレークの辺りをすべて長ヌンにすると「落ちられない」気持ちが沸き起こり、なんとなく体がかたくなった。そのためクラックに差し込んだ手に力が入り両手とも擦り傷ができた。血がにじんだ手の甲を見ると、「今日2回は登りたくない」と思った。
スラブに出るところで大レスト。
この後は先週苦労した所だが、ステミング気味のフットホールドを体がよく覚えていてゆっくり休みながら登ることができた。
「空へ 1ピッチ目 5.11」2便目でのうれしいMRPである。

今日は4本登って早めの撤収。
写真が少ないので自撮写真を一枚載せよう。

帰りの車の中で「いきものがかり」のCDアルバムを聴いていたら「未来(つぎ)の~ 空へ~」というフレーズがあった。「YELL」の一節である。
卒業式の定番曲、季節は春である。

あ~、カーリング女子の銅メダル決定戦をTVで観ながらだと筆がなかなか進まない。
おめでとう、日本。

 

還暦記念クライミング

2018.1.3  日向神クライミング

本日、私は60歳の誕生日を迎えた。
「おめでとうございます」と言われてもぴんとこないが、
生きてさえいれば誰でもくる還暦でも、元気に迎えることができたことは素直にうれしい。
今日は還暦ということで、赤いTシャツ(熊本城マラソン記念)で登った。

快晴の日向神でも日陰の気温は4度、こんなときは南面で暖かいバルコニーエリアに限る。
同行はあそ望山岳会の会長キーボウさん。
①大蛇山(5.10c) リピート
②テラノ(5.10c) リピート
③14番目の月(5.12a) 敗退
④テラノ(5.10c) クイックドローの回収

「宝くじは買わないと当たらない。5.12はトライしないと登れない。」
ということでダメ元でもトライすると、6ピン目で数え切れないほど落ちた。
9.8mmのロープが8mmぐらいに伸びて細くなった。

指が耐えられなくなって降りてきたら昼飯抜きで午後2時になっていた。
足首を痛めて今日は登らないというキーボウさんに長くビレイをしていただき悪かったが、私にとってはついていたかも。
まあ、「キーボウさんからの誕生日プレゼント」だと自分勝手に思ったりする。
「14番目の月」は完全敗退だったが、5.12にトライしようとする気力・体力が還暦を迎えた日にもあることを確認できた。

家に帰ると「山の形をしたバースデー・ケーキ」が用意してあった。

我が家の宝は「すぴのざうるすは おさかなをたべるんだよ!」と私に恐竜のことを教えてくれる2歳の孫ではなく、横に座る父。
昭和2年生まれの90歳。
宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」の一節、「欲ハナク 決シテイカラズ イツモシズカニワラッテイル・・・・」を地で行く人だ。
30年後、「コウイウヒトニ ワタシハナリタイ」

 

日向神の道端エリア「次郎 5.11c」のRP 

2015.11.23  日向神 1

3連休前の「雨」という天気予報がはずれて、なんとか一日持ちそうなので日向神の新エリア、ハナタテ岩に向かった。
その前にメンバーがそろうまで道端の「次郎 5.11c」にトライした。ビレーヤーはあり吉さん。
先日来の宿題であり、朝から自分がトライするビデオを観て研究もしてきた。
下部を順調にこなして3ピン目をとり、「さあ核心!」というところで、縦カチをとった右手にまったく力がこもらないことに気づいた。
「う~ん、フォール」
だいたい朝イチからトライするルートではない。
ヌンチャクを4本かけたまま、ハナタテ岩に向かった。

 

(豪放磊落5.11aの写真)

今日のメンバーはキーボウさん、あり吉さん、県体仲間のMさん、そして日向神開拓団のYさんと私の5人。
この夏、Yさんらが精力的に開拓されたハナタテ岩上部壁は明るいスラブ帯で、バルコニーエリアみたいに立っていないのでとっつき易い感じがする。ここは開拓中のルートも入れて新旧併せて16本もある。(ネットで「K1ヒュッテ」を参照のこと)
①収穫の秋 5.10c 27m B9本
マスターオンサイト。60mロープを使用、アップにちょうど良かった。
②豪放磊落 5.11a  25mぐらい B9本
マスターオンサイト。「ごうほうらいらく」と読む。ルートファインディングに気を使う面白いルートであった。
③山川草木 5.11b 25mぐらい B10本
マスターオンサイト。核心部は大きな穴に入れた足がいまにも滑りそうなところ。足元をよく見るのが肝心。
④風光明媚 5.10d 25mぐらい B10本
フラッシュ。核心部で「ホールドがない!」と皆さんが苦労しているので行ってみると意外にたくさんあった。

ここのアプローチは渡渉があり、日向神三大急登のひとつ(Yさん曰く)らしいが、Yさんらにより渡涉地点に木橋が取り付けられ、それほどの苦労もなく取り付きまで行くことができた。これから2ピッチ目ができるのが楽しみである。

帰りの道端エリアには誰もおらず、夕暮れが迫る中「次郎」にはヌンチャクだけが下がっていた。
①NG
核心の左手とりがポイントをずれていた。下からは見えないのでオブザベが大事だ。
②NG
核心のホールドはつかんだが足を平行ガバに乗せるときに慌ててフォール。平常心が吹っ飛んでいた。

RP(レッドポイント)
初めて「次郎」にトライする人を見たのはたぶん4年前だろうか。「太郎」でさえも登っていない頃で、とても人が登れる所ではないと思っていた。「無念」などもすごいルートだが遠い所での動きなのであまり緊迫感が伝わらない。しかし「次郎」は違う。
ボルトはたったの4本、道端エリアにいる人みんなに緊張感が伝わる。
ムーブ自体は先日ジローさんの登りを目に焼き付けたので間違いはないのだが、どうしても手に力が入って足で乗れない状態が続いていた。何遍もトライすることで腕の力をセーブすることを覚えてレッドポイントにつながった。腕の力をなるべく使わずに足で立つ。ここがこれからの一番の課題だろう。