春の野岳

2019.2.24(日) 長崎:野岳クライミング

7:00 北区植木支所~みやま柳川IC~鹿島~野岳
今日は数年ぶりに空さんとのクライミング。
野岳は冬場に来ることが多く、春は初めてかもしれない。
途中、龍頭泉に行くGさんとKさんに会う。
9:30 野岳着
気温6度、高曇りで多少冷たい。もう正面壁は賑わっている。
①スポットライト(5.8) R(リピート)
②パイオニアスピリッツ(5.10b) R
③フリーフラワー(5.11c)NG
上部のハング下でジャミングを使い痛かったのでテンション。
④フリーフラワー(5.11c)R
5年ぶりのリピート。取り付く前は「5年前より力が落ちているのではないか」という一抹の不安があった。登ってみて、成長した自分を感じた。
⑤⑥始発駅(5.11c)RP
わずか2ピンの短いルート。
5年前はまったく登れなかったのでここでも成長を感じた。

⑦ヘールボップ彗星(5.11d)NG
QDを借りてオンサイトトライ。核心では思い切りが足らずにフォール。
1テンで上まで抜けた。

⑧ヘールボップ彗星(5.11d)NG
早く帰るというHさんにQDを架け替えていただいた。せっかくのご恩に報いることもできずNG。まあ、次回が楽しみになった。

きれいな方にビレイしていただき、少し舞い上がっていたかもしれない。
⑨ミスター礫(5.10a)R
野岳では難しい方の10aだと思う。ラストを右のテラスに上がって苦労した。

 

愛エリ:「弁天山 5.11a」やっとRP!

2019.2.17(日) 日向神:道端エリア・愛のエリア

今日はクレッテルカメラードの横山さんから「初心者を連れてくるので教えて欲しい」と頼まれ、6名で道端エリアへ行って登った。
午前9時の気温は2度。道端エリアの壁はまだ先日の雨で湿っぽい。それでも徐々に壁の状態はよくなり、山崎、原口、浦崎、松本などいつものメンバーが集って賑やかになった。
初心者の指導に関しては一昨年「公認スポーツクライミング指導員」の資格をとったので少し大きな顔ができる。

午後からお目当ての愛のエリアへ澤田さんと行った。先週リボルトした右壁の「弁天山 5.11a  B5 野下」を遂に登る日が来た。

取り付きは左のカンテから入った。ホールドが覚えていたものより小さく感じられ、体の動きも悪い。
2ピン目をとってやっと一息つけた。
3ピン目を慎重に登ると指先が寒さでかじかんできた。
そして4ピン目は左側のホールドが濡れていた。この時期にトライしたことを少し悔やんだがもう上しか見えない。
5ピン目をとると最後はスラブ帯となり先週チェーンを追加した終了点に達した。
マスターリード1本目でRPできた。素直にうれしい。

これまでの経緯。
1月19日(土) 「十日恵比寿」の終了点に穴を2つ穿つ。(ハンマー忘れ!)
「猪鹿蝶」「弁天山」の掃除。
1月27日(日)「十日恵比寿」の終了点にチェーンを設置。「弁天山」の掃除。単独。
2月2日(土) 「弁天山」にトップロープでトライ。同行はキーボウさん。
2月11日(月) 「弁天山」のリボルト作業。終了点にチェーン、アルミハンガー撤去、ボルト(ペツル・グージョン)5本打。濡れていて登れない。同行はナオさん。
2月17日(日) 「弁天山 5.11a」をマスターリード1本目でRP。同行は澤田さん。
下の写真は「夢中歩行」を登る澤田さん。
服が岩に同化しているので次回はもう少し目立つ服色をお勧めしたい。

ルート名について
「弁天山」を私は「べんてんさん」と呼んでいた。それは熊本県合志市に「弁天山 145.7m」があり、「べんてんさん」と呼ぶからだ。弁天とは「弁財天」のことでご存知のごとく七福神の一員でもある女神だ。また、立石敏男著の「九州の山」によると、信仰に関する山は「さん・たけ」と呼ぶのが習わしであるという。
ところで、このルート「弁天山」を私と定年ブラザーズのタケシさんは若いころ(30年ほど前)にオンサイトしたという。若いころは近寄り難いほど強かったようだ。
そのタケシさんが、「このルート名を野下さんは『べんてんやま』と呼んでいた」と言われる。
う~ん、ここはやはり初登者を尊重して「べんてんやま」と呼ぶことにしたい。

このルートは、ボルト間隔は少し遠いが多彩な動きが楽しめる面白いルートだ。
しかし、最上部がスラブ帯になっているため、登らないと落ち葉が積もったり苔が生えやすいようだ。ぜひたくさんの人に登っていただきたい。

愛エリ:右壁復活プロジェクト 4

2019.2.11(月) 日向神:愛のエリア ルート整備

朝から熊本は雨。天気予報では昼から晴れとなっていることを信じる。
しかし何より、3連休なのに山に行けるのは今日しかない。
10時に集った岩友は山崎夫婦、K1さん、原口さん、そしてナオさん。
岩はどこも濡れているのでなんとかなりそうなトンネルエリアへ行く。
風はないが岩は冷たいのでやさしいルートを2本登って昼食。
午後はナオさんと愛のエリアへ行く。

右壁は濡れていたが目的は「弁天山 5.11a」のリボルトだ。
すぐに上部からぶら下がった。
終了点はRCCボルトが2本抜けそうになかったので10mmボルトとチェーン1本を追加して補強した。

途中のプロテクション(5本)はアルミハンガーだったのですべてペツル:クールに打ち換えた。先週、ボルトのネジを緩めていたので撤去作業は早かった。

さあ、リボルト作業は終わり。
あとは登るだけだ。

クライミングのリスク

2019.2.3(日) 徒然 24(雨の日曜日)

昨日、愛のエリアの「弁天山」にトップロープで取り付き、2m登った辺りで不意落ちした。もちろんグランドすることもなかったが精神的にはショックだった。全くの油断だろう。
先日は1人での岩場の掃除が終わって下に降りると、腕時計が落ちているのに気付いた。拾い上げると自分の物だった。「あ~良かった」とも思ったが、いつ落としたのかも分からない自分に不安が残った。
そして昨日はまた岩場の基部で濡れたバンダナを拾った。すぐにまた自分の物だと分かったが、これがまたいつ落としたのか分からない。たぶん、2週間前始めて掃除をした日だろう。落としたことさえ覚えがない。そういえばあの日、ポケットのバンダナを探したらなかったので、「もともと持っていなかった」と自分自身を納得させたようなことを思い出す。
その日は終了点の打ち換えに来ていたのにハンマーを忘れていた。そして近くで登っていたMさんに「ハンマーを持っていませんか?」などと訊ねた。今考えても恥ずかしい。
小さなミスがクライミングでは命に関わることになる。昨年から友人知人が岩場で事故を起こしているのでより慎重にならざるを得ない。まずは忘れ物をなくすことから始めたい。
ところで、近年はビレイデバイスにオートロック式を多用している。信頼できる人とロープを結ぶことは大前提であるが、人間誰しもミスを犯す。上の人(トップ)が滑り落ちているのにロープを握っていなかったビレイヤーを実際に見た事がある。ビレイヤーとしての自分にも何が起こるか分からないので減らせるリスクは減らしたい。

戴いたハーケン。側面を削ったら素敵なペーパーナイフになった。

愛エリ右壁 復活プロジェクト3

2019.2.2(土) 日向神:愛のエリア ルート整備

やっと「弁天山 5.11a  」にTr.トライする日だ。これまで掃除だけで2日間を要した。天候は晴れ、気温は10時で4度。
今日の岩友はキーボウさん。

まだ終了点がそのままなので、上部の木立からTr.を下ろす。
①弁天山(5.11a)  Tr.トライ1回目
まず取り付きが右か左か、真ん中かで迷う。
真ん中を選んでなんと1mでずっこけた。
その後も何度となくテンションをかけながらやっと上まで行った。
最上部のスラブはボルト沿いにあがった。
写真は左から取り付いたキーボウさん。

②弁天山(5.11a)  Tr.トライ2回目
下部はうまく登ることができてきた。最上部のスラブは右からヒールを使ったが、かなり厳しい。
【昼食】
キーボウさんも「井村屋 お汁粉」を持ってきていた。私の冬の定番だ。
③十日恵比寿(5.11a) NG
意外にも大きなホールドを使って大胆に登るルートだ。
④弁天山(5.11a)  Tr.トライ3回目
最上部は右にランナウトして抜けた。ルート全体でボルトがあと3本欲しい。
腐食の激しいアルミボルトを撤去した。
⑤今日もing(5.11a) R(リピート)
これが日本標準の5.11aだと思う。
私の体感的には「十日恵比寿」が5.11b、「弁天山」は5.11cだ。

写真の右は撤去したアルミハンガーと鉄のボルト。ゴム輪は生きていた。左はまだ私が持っている未使用のアルミハンガーと近年購入したステンのボルト。ネジの径は8mm、長さは10mm。ハンガーはペツルで、静加重なら18KNだ。

 

愛エリ 復活プロジェクト 2

2019.1.27(日) 日向神:愛のエリア ルート整備

26日(土)
午前中は仕事。今期最大の寒波で午後からは平地でも雪。夕方は小雨になったが、山は雪だろう。
27日(日)
凍てつく朝。しかし昼間は晴れの予報だ。
天気が良いのに何もせず家にいることは精神衛生上、非常によろしくない。
また、肩も少し痛いのでジムに行く気はしない。
先週遣り残した作業があるので誰も誘わず一人で日向神を目指した。

鹿北から福岡県に入ると周りの杉山が白くなっている。道路の雪はほぼ融けているがけっこう緊張する。
日向神の岩山も北側は真っ白だ。

道端エリアをのぞくと、会友のNさんが登っていた。
「こんな日に来るなんてどうかしている!」とはお互い様である。
「次郎 5.11c」にQDがかかっていた。たぶん昨日、突然の大雪に見舞われて回収できずに帰ったのだろう。

愛のエリアの岩壁はきれいに乾いていた。特に上部の「愛なか 5.10b」などは日当たりもよく登ったら気持ち良さそうである。
早めの昼食を少し食べて、とりあえず右壁の「十日恵比寿 5.11a」の終了点打ち換えを行う。先週、ハンマーを忘れてきたが穴だけは穿っていたので作業は早かった。

更に、次の目標である「弁天山 5.11a」のリニューアルにとりかかった。
下の写真は先週掘り出した終了点。

上のほうから分厚いコケをはがしていくとスラブの端にアルミハンガーがあった。
約30年前の物であろうが、取り外そうとすると意外に堅牢で難しい。

終了点のRCCボルトもドリルを使って打たれたものらしく、なかなか撤去できない。
掃除に思いのほか時間がかかり、ソロでトップロープの試登をする気力は起きなかった。
それにしてもルートはけっこうかぶっているので「弁天山」が並の5.11aでないことは明らかだ。
リボルトは次回以降、「トップロープで登れたら」となる。

愛エリ右壁 復活プロジェクト

2019.1.19(土) 日向神:愛のエリア

「愛のエリア」は日向神の看板エリアであるが、上部の「右壁」は不遇な存在である。30年ほど前に野下、三嶋、新原らによって開拓されたが、いろいろな事情から登られることがなくほぼ自然に帰ろうとしていた。
唯一、「十日恵比寿 5.11a  三嶋昭彦」だけが日向神の「通」に好まれて登られていただけである。

2018年6月9日
「初歩のレイバック 5.10d 野下」ルートの掘り起こし。
6月16日
上記のルートからボルト2本分上に伸ばして終了点設置。
⑧「初歩のレイバックPLUS 5.11a  野下・緒方」の初登。
6月24日・7月16日
ルート開拓・掃除。
7月22日
⑦「今日もing  5.11a  緒方」初登
7月27日
④不明、⑤不明あたりの掃除。
8月2日
「十日恵比寿 5.11a  」RP。
2019年1月19日
①「猪鹿蝶 5.11c」と②「弁天山 5.11a」の掘り起こし。
この写真の中に何かが隠れている。

答えは「猪鹿蝶」の終了点

今日は①をトップロープでトライしたが全く歯が立たなかった。
ビレイは佐賀のMさんにしていただいた。
この2ルートはプロテクションが腐ったアルミハンガーと鉄のボルトなので今は登ってはいけない。
スラブ帯の分厚いコケもこの時期は乾燥して簡単にはがせる。ルートの開拓・掃除は冬季に行うのがベストだ。
実は今日、③「十日恵比寿」の終了点打ち替え作業に行ったのだが、なんとハンマーを持参し忘れていた。これからもしばらくは通わなければならない。
下の写真は本日の成果。ロープが垂れているのは②「弁天山」ルート。

本匠:武者修行 2

2019.1.14(月) 本匠クライミング 魚道・切株

2週続けての本匠。
約束していた会友のコシさんは息子さんが急な病気となり、岩友は現地調達となった。
晴れ渡った空だが気温は0度と低い。魚道エリアに陽が射すのを待っていたら10時になった。関東から遠征してこられたIさん、Tさんと登らせてもらうことになった。
①アッチャンフェイス(5.10a) R (リピート)
②夏男夏女(5.10b) OS
出だしはけっこう頭を使う。

エンジェルタワー(5.11a) OS
前回来た時はハトに邪魔されて取り付けなかった。

いつもは埼玉の二子山で登られているお二人は九州のクライマー人口の少なさに驚かれていた。快晴、3連休の魚道エリアにたった3人とは。
Tさんはけっこうなお年の女性だがエンジェルタワーをマスターオンサイトされた。お若いときは名のあるクライマーだったのではないか。
否、これぐらい関東では普通かもしれない。

午後は宮崎のKさんがいる切株エリアに進んだ。
ここには昨年からの宿題があった。

④ケイレンボーイ(5.11c) NG
ケイレンボーイ(5.11c) RP (2日間 4便目)
指穴を使う手順を考えたらうまくいった。

⑥草木も枯れる県民性(5.11b) NG
ここの指穴も相当痛い。変化に富んだ好ルートだが楽しむ余裕がない。
⑦草木も枯れる県民性(5.11b) NG
次回は登れそうな気がする。

ケイレンボーイをビレイして頂いたOさんに「4回目で登れたら楽しむ暇がなかったですね」と静かに言われた。なんとも奥が深い。
最後にKさんが「春雷 5.13a」をRPされた。力強く洗練された動きだった。

下りてこられると指から血が出ていた。名誉の負傷だ。
同い年なので大いに見習いたい。

帰りは産山~大観峰~菊池阿蘇スカイラインのコースをとった。
距離が赤水コースと変わらないので時間的にはかなり早い。

追記
「100岩・九州」のp142のトポ図では①と②のルート名が入れ替わっている。左が「草木も~」で、右が「ケイレンボーイ」である。
また、⑧「春雪」は「春雷」である。

「岩と雪」の希少本発見!

2019.1.13  「岩と雪」の希少本発見

3連休の中日、実家の屋根裏を片付けていたら「岩と雪」の入った箱が出てきた。長男ながら私が実家を離れて20年。いつの間に実家の実質的家長になった私の次女によって本棚は整理され、本類は廃品回収に出されたと思っていた。
発見された以下の2冊は貴重である。

①「岩と雪 72号」
特集は「アメリカのフリークライミング」

言わずと知れた表紙写真は「ヨセミテのビッグボルダーを攀るジョン・バーカー」である。
日本の登山界でエポックメイキングとなった戸田直樹氏の記事と写真がすばらしい。

ちなみにこの本の中に「Midnight Lightning」というルート名は出てこない。単にヨセミテの大石である。

②「岩と雪 87号」
この号から「アメリカ・岩登り武者修行の旅」(鈴木英貴+美智子)が連載されている。表紙写真は「夕映えのハーフ・ドーム北西壁」であるが、なんと表紙に「鈴木英貴氏の直筆サイン」が入っている。

サインの日付は発行から3年後の1985年で、日本に帰って来られたのだろう。
写真はワシントンコラムの「ASTROMAN」4P目を登る鈴木氏。

ハーネスはウイランス・シットハーネスで同じ色の物を私も持っていた。

この2冊は、約30数年前に私が熊本市藤崎宮近くの古本屋で買い求めたものである。雑誌(定価780円)だから当時200円ぐらいか。しかし、鈴木英貴氏のサイン本がどうして熊本の古本屋に安く並んでいたのか。価値観の相違とは恐ろしい。

2019 合志市カントリーマラソン大会

2019.1.12(土) 合志市カントリーマラソン大会

夜中からの雨も上がって、予定通り実施された。
会場は熊本県農業公園カントリーパーク。
受付が8:45まで。スタート予定の11:00まで時間があるので、暖房の効いた広い更衣室で仮眠をとった。
この大会は前のカテゴリーが終わり次第、次がスタートするので要注意だ。
数年前、スタートに間に合わず次のカテゴリーで走ったことがある。

走っている途中、走り終わった子どもたちがタッチを求めてくる。
今年の一般6kmには社会人野球チーム「ゴールデン・ラークス」の選手がたくさん参加していた。
結果は27分14秒で、25位/65人。昨年より14秒遅いが許せる範囲だ。
抽選会で座っていると腹直筋が激しくつった。これはクライミング時にシューズを履くときにも起こることがある。

参加費は1000円。参加賞は合志市オリジナルタオル、清涼飲料水1本、イモの天ぷら2枚、ホット牛乳。抽選会では10人に1人は何かしら当たる。特賞にはゲーム機や自転車があった。

昨年は会場にただよう「唐揚げ」のにおいに我慢がならず、帰りにスーパーで唐揚げを1パック買って食べたら気分が悪くなった。おまけに2日後、発熱してインフルエンザを発症してしまった。完全に「ランニング・モラルハザード」である。

いっせいのクライミングや日々の日記です