ハサミ岩:赤壁のたたかい

2021.9.26(日) カニのハサミ岩 43

朝の外気温22度、オープンドライブも長袖着用になった。
今日も山友4人で登山口からぼちぼち歩く。
汗もかかず、本当に歩きやすくなった。

23日(秋分の日)に終了点を設置してトップロープを残置していた赤壁中央カンテ左を登った。
ボルト予定位置にチョークを付けて行くが、思ったよりもスムーズだ。

①さっそくドリル等を引き上げてボルトを7本打った。
壁から離されるのでQDは架けながら下る。

②トライ1

1ピン目からパワー全開。
開拓当初から苦労したところ。


上部は大きなフレークになる。
右手ホールドが乏しく1テン!

③トライ2
同じところで1テン。
右側に丸い穴を発見。
しかし最上部の右手カチが持てない。

④トライ3
実質4本目で指先が痛く、厳しいフレーク持ちで左上腕二頭筋が終わっていた。


ルート名は「もてない男」にしようか。
まあ、赤壁のたたかいは一日では終わらない。

今日の美レイヤー兼カメラマンは、みー子さん。

「ここでトラバース」の下部でスラブトレを行った。

赤壁:最後の1本となるか?

2021.9.23(祝) カニのハサミ岩 42

山友4人で岩場へ向かう。
気温23度で、汗もかかない。
みんなは西稜エリアへいったので、一人で第2ルンゼへ。

①「ガクアジサイ 5.10d」のボルト位置変更

5ピン目のボルトを15cmほど下げた。
当初は左上のガバを取ってクリップの設定だった。
しかしこのガバが分かり辛いので少し危ないクリップ動作になっていた。
ピン位置を変えたのは初めてかも。

②赤壁中央カンテ左に下がって掃除
今日で3回目だが、約20mの薄被りの壁で表面はもろい。
なかなか掃除もはかどらない。
まだ終了点も決まらない。

【上から見たカンテ左のライン」

③Tr.ソロで試登
50cm毎にテンション。
グリグリのロープを引く動作も加わり両腕がつってきた。
「難攻不落」という感じ。
それでもなんとか上部にまで達し終了点を決定。

【赤壁中央カンテ左 ロープが壁から離れる】

④終了点設置
また赤壁の頭に上がり、ラッペル。
ステンレスの終了点を設置。

岩場には時折涼しい風が吹き、虫もいるのはアリさんだけ。
赤壁で紫色のキノコを見つけた。

今日は4時間以上壁にぶら下がり、ちょっと疲れたかな。

タコイカ(5.11a)開拓・初登

2021.9.20(祝) カニのハサミ岩 41

カニのハサミ岩:第2ルンゼに新ルートを拓いた。

【タコイカ 5.11a    B6   12m   緒方一成】

これは最後の1ピン目の設置作業。


残念ながら初登時の写真はない。
カンテを2ピン登って、チムニーに入る。
QDを回収してロワーダウン後のどや顔。


Tr.で下部をチムニー(5.8)から登るみー子さん。


第2ルンゼの全景。
左から「ドミノライン」「プロジェクト1・2」「タコイカ」「ダートライン」


試登中のプロジェクト2。厳しい。

今日はあそ望山岳会友が9人集った。


【春風に吹かれて 5.11b】をオンサイトしたにっしー君。


【飯田丸 5.10b】をRPしたす~さん。


私の白い服で見つかったダニ。
みなさん、ご注意を。

ハサミ岩:アプローチ整備

2021.9.18(土) カニのハサミ岩 40

14号台風一過、朝から落ち枝や葉の整理。
ついでに庭の草刈りを2時間。
20日(祝)にはあそ望山岳会の仲間がカニのハサミ岩に来るというので、これまたついでに草刈りに行った。

11日(日)に車で通った時、登山道が完全に夏草でふさがれていたからだ。
刈り払い機で1時間、なかなかのアルバイトだった。


【サカハチチョウ】 夏型
羽が少し欠けている。

20日の開拓のためにハンマーやボルト類を持ち上げた。
ついでにTr.で試登。

ビレイヤーは澤田さん、カメラは川津さん。

帰りの菊鹿:彼岸花ロード

帰って明日の市内での研修の為に洗車。
どうもフラフラしてきたので体重計に乗ったら、BMIが19.8だった。

八方ヶ岳:キノコの山

2021.9.12(日) 八方ヶ岳:ハイキング 16

早朝より小雨。
もとより山の予定はないので、朝食ドライブへ行く。
竜門ダムの東屋でいつものホットサンドを食べていたら、天気が回復してきた。

そこで、「竜門ダムボルダー」を探しにいった。
林道を走り、それらしい大岩を幾つか見つけた。
いずれも薄暗い杉林の中でほとんど登られていない。

班蛇口登山口の駐車場に着くと八方ヶ岳はすぐそこだ。
予想外に天気も良いので登ることにした。
約1時間で山頂。

山頂(1052m)の祠はユリやマツムシソウに囲まれていた。


南東の方向には阿蘇五岳が見える。

山中ではヤマホトトギスやギンリョウソウも見たが、ほとんどはキノコ、キノコ、キノコ。

たくさんあったので形の面白いものだけ載せよう。
ほとんど名前もわからないので勝手に名前をつけてみた。

(アサガオタケ)


(マルマタケ)


(ナメコモドキタケ)


(ビニルキガサタケ)


(ムラサキシビレタケ)


(パンシメジ)


(ヤホウシロイグチ)


(コロナタケ)


【ササクレシロオニタケ】 これは本名


【タマゴタケ】 これも本名
根元にタマゴがある。(7月24日 ハサミ岩で撮影)

2ヶ月ぶりのハサミ岩

2021.9.11(土) カニのハサミ岩 39

彼岸花が咲き始め、涼しくなってきたので八方ヶ岳:カニのハサミ岩を久しぶりに訪れた。
荒れた林道はツリフネソウに埋め尽くされていた。


魚にも見えるが豚にも見える。

ハサミ岩は2ヶ月ぶりだが、アプローチや岩場はほとんど変わりがなかった。岩もよく乾いている。

今日のめあては、第2ルンゼ「ダートライン」の左のチムニーの掃除。
①ダートライン1Pのみ(5.10cぐらい) OS

ビレイヤーはミズキさん。
このラインの左側にあるチムニーを掃除した。

ダートラインはここからクラックに左半身をキメて登る。

ミズキ夫婦は「ドミノライン」を上がって行った。
八方ヶ岳倶楽部の澤田、川津、緒方の3人はそれぞれ1本ずつラインの掃除をした。
昼頃から小雨が降り、濡れるとロープ等が汚れるので早目の撤収となった。


帰りの林道で「ヤマカガシ」を見つけた。
写真では分かりにくいが、首の周りに黄色の線がありとても綺麗だった。

車で水場に寄ると変な生き物がいた。

「ヤマナメクジ」
体長は10cmぐらい。
ネットで調べたらこれが売ってあり、食べる人もいるようだ。

日向神に10年後の私が居た

2021.9.5(日) 日向神:サンセット 132

8月中は雨や新型コロナやなんやかやで日向神は1回、今日はちょうど一ヶ月ぶりの外岩リードクライミングである。
9月になりかなり涼しくなってシーズン到来か、駐車場は満車。

サンセットエリアもごらんの通り。

①お茶を一服(5.10b) R(リピート)
久しぶりの外岩で体の動きがもう一歩。

②青葉若葉(5.10a) R(リピート)
実にこのルートは2回目かも?

③新茶(5.11b) R(リピート)
開拓者のタケシさんがかけたQDを有難く使わせて戴く。
体が動いてきた。

④庭園散策(5.10c) R(リピート)
うん、いい感じ。

⑤テラスへアップ(5.11a) R(リピート)

この下部が濡れていて今日の核心部。
上部はパワフルで汗が噴き出した。

この後、同ルートを原口さんがトライ。

恰好がなんか似ている。
年齢が10歳年上の73歳。
ちょうど10年後の私に見えた。
リードトライで2ピン目まで。
Tr.で4ピン目まで。
う~ん、10年後は私もこのくらいかも。

それでも原口さんはみんなのために昼前にはそっとドリップコーヒーを淹れたり、帰り際にはお菓子を置いていかれたり。
う~ん、10年後の私もそんな気配りができるのかしらん。


小雨が降って今日は少し早仕舞い。
この「けほぎ橋」を使う湖岸道路は夏草がきれいに刈られて走り易かった。


山里の道端にはもうヒガンバナがたくさん顔を出していた。

戴いたお菓子(一口香:柚子味)

2021 夏の振り返り

2021.8.31(火) 徒然 68

新型コロナ禍、2年目の夏が終わった。
コロナ禍以前の夏(2019)は、日向神4回や本匠3回とクライミングを楽しみ、近場でハイクを2~3回というところだった。

コロナ禍1年目の昨年(2020)は、日向神7回、ハイク2回と遠くへは行かず、人工壁8回だった。

今年(2021)の夏は、日向神3回、ハサミ岩1回で、ハイクが5回、人工壁3回だった。
クライミングが減ってハイクが増えた。
特にロードスターに乗り始めたことで、ドライブがてらの英彦山や多良岳ハイクが思い出に残った。

【英彦山 鬼杉】
一人で運転して一人で山を歩く。
ほとんど人に会わないので罪の意識は軽い。
まだ登ったことがない山を歩く楽しみを再確認した。

春頃は面白かったテント泊は1回。
夏場の蚊やブヨ、ダニは怖いし焚火のイメージが沸かないから。

ワクチンは2回接種。
その間に「濃厚接触者」に認定されたがオリンピック後は毎日雨ばかりで「山に行けない」というストレスはあまりなかった。

夏の初めに「やりたいこと、やるべきこと」を書き出していたが、ほとんど予定通りにできた。
だいたい私のやりたいことは「いつでも出来そうなのにやってこなかった」ことばかり。
「八甲田山に登って酸ヶ湯温泉に入る」ような計画を立てるのはいつのことになるだろう。
ハイク(登山)をやっていつも思うのは「若いうちにやっておくべき」ということ。
紅葉のよい山をいまから2つぐらい探しておこう。
この夏、1つだけ出来なかったのは「日向神:さくらのエリア」でのルート開拓だ。
もう少しでボルトを打つところでほったらかしたルートが残っている。
もちろん、これからも山行の中心は「カニのハサミ岩」になるだろう。

2021の夏。
事故や病気にならず、無事に過ごせたことがなによりであった。
うれしかったことは、東京オリンピックのMVPが卓球の水谷隼選手に贈られたこと。

2021通潤橋草取り

2021.8.29(日) ボランティア 2      温泉 4

秋の行楽シーズンを前に、恒例の「通潤橋の草取り」が行われた。
今年は八代山の会、あそ望山岳会、AAR(オール阿蘇レスキュー隊)など約30名が集まった。

1年ぶりの草取り、草や灌木の繁り具合は相変わらずひどい。

暑い中、安全に十分注意してみんな黙々と頑張る。


この辺りは中央に近く、川面まで20mの高さ。


午後には観光用の放水があった。
導水路は3本あるので、表側に2本、裏側に1本出る。

裏側の放水、上から見ると引き込まれそうになる。

午後4時ぐらいまで、正直よく働いた。

レスキュー隊の皆さんは難物であるアーチの下もきれいにされた。すごい技術だ。
側壁もきれいになった。


あそ望Tシャツの赤を着た白ちゃんと昨日は沢登りだったアリキチさん。

終わった後の楽しみは「国民宿舎 通潤荘」の温泉。
毎年無料入湯券が配られる。

中は広くてきれいだ。
けっこうお客さんは多い。

山都町(旧矢部町)はJOC会長山下泰裕氏の故郷。
柔道着や「国民栄誉賞」の賞状等が飾られていた。

【追加の写真】
清掃作業中、下の方で元気よく手を振る人に気付いた。
その時は「女性だね、誰かなあ~」ぐらいしか思っていなかった。
メガネを外していると私の視力は0.5ぐらいなのだ。
夜になったら、たくさんの写真が送られてきた。
山友のさとさんがわざわざ遠くから清掃活動を見に来られていたのだった。
どれもすてきな写真だったのでここで載せよう。


相当の高倍率ズーム!
三脚を使ったのかな。ブレていない。

職質からの緒方町観光ドライブ

2021.8.28(土) ロードスター 38

今年の夏も終わりに近い。
29日(日)が通潤橋草取りなので、最後のクライミングは「本匠」にした。
YouTubeの卓球動画の見過ぎか、久しぶりの本匠にわくわくしたのか、とにかくあまり眠くないので夜中から出発した。

竹田市に入った時、ふと車のメーターを見たら「22.222kmちょうど」だった。これはロードスターとして記念すべき走行距離なので写真を撮ろうと思った。
ガソリンスタンド入口に横付けしてトランクからカメラを取り出していたらパトカーに見とがめられ、いわゆる職質を受けた。

【リヤカメラの映像 マスクをしたお巡りさん二名】

「故障ですか?」
「カメラを取り出しただけです」
「熊本ですね、どちらまで?」
「岩登り、本匠です」
「ホンジョウ?」
「九重ですか?」
う~ん、大分県警は「本匠」をご存じないらしい。

朝から快晴。
久しぶりに宮前エリアに寄る。
あれ、ここは5月にコンクリートで埋め込まれるはずじゃなかったのか。
ハンガーは健在、しかしクライマーはいない。ここは暑すぎるからかな。
井ノ上タワーは静かで、魚道も暑そうだ。
そして日陰の遊歩道でさえ誰もいない。
とにかく本匠にクライマーの姿は皆無だ。
現地でビレイヤーを見つけて登る計画はあっさりと頓挫。

大水車の下で泳いだ。

番匠川の水はきれいで冷たく、気持ちがいい。
クライミングが出来ないうさも晴れそうだ。
潜って魚を見つけたり、ゆるやかな流れに逆らってけっこう真剣に泳いだりした。
そして岸に上がろうとしたらふらっときた。
水の中に手をついてもう立ち上がることもできない。
「しまった、水酔いだ!」
近年、水泳シーズンの初日に私は「水酔い」をするようになった。
今年まともに泳いだのは今日が初めてだ。
泳げる人が川や海で溺れるのはこの「水酔い」のせいではないかとも思う。
喉の奥がねばねばしてコーヒーカップに乗った後のようだ。

この後、気分を変えて宇目~緒方~竹田コースで帰ることにした。

①緒方小学校

以前から寄ってみたかったところ。

②原尻の滝

ここはけっこうな観光地である。
対岸に行くと滝のしぶきで虹が見えた。
誰かに教えたかったが今は「黙観光」だからなあ。

③緒方橋

これ、初めてみたけれど立派である。
まるで「錦帯橋」みたい。
滝のすぐ上流部にある。

④二の宮神社

これも滝のすぐ近くにある。
手前に太鼓橋があって、鳥居が二重にある。
一の宮、二の宮、八幡宮と3つの神社が合祀されているようだ。

天井画も立派で、原尻の滝が追加されている。
神木も大きく、神社好きの人にはたまらない所だろう。

⑤岡城跡

本丸跡には「荒城の月」を作曲した大分出身「滝廉太郎」の銅像がある。
背景は雄大な九重連山。
作詞は仙台出身の「土井晩翠」なので、荒城とは仙台(青葉)城のことらしい。

全行程265㎞、 Av 18.0km/ℓ

いっせいのクライミングや日々の日記です