桜咲く日向神

2022.4.3(日) 日向神:ダム下 23

この桜の季節、日向神ダム湖畔の桜は見事である。
岩を登らなくとも桜を見るだけでも訪れる価値がある。


山鹿市鹿北、【男岳文教所跡】


【グリーンパル日向神のテントサイト】
なかなかの賑わいだ。

ダム下2F「さくらのエリア」の桜も咲いていたが、
今日はタケシさんとダム下3F(階)で登った。
このエリア、私は初めてである。
①トンビ(5.10a B8) MOS

②カメリア(5.10b B10) MOS

サニー(5.11a   B13   20m   長友) MOS

核心部の細かいフットホールドはバランシーだった。
登っているのはビレイをしていただいたタケシさん。


【昼食】

④Give me five!(5.11bぐらい) NG
下部は苦手なフェイス、次回は登れる感じかな。


【ベニツチカメムシ】
ボロボロの木の汁を吸うそうだが、停まっているのは椿の葉。

⑤椿凹角(5.10c) MOS

ここダム下3Fは古くて新しいエリア。
開拓団の尽力でアプローチに梯子がかけられて案外楽にたどり着ける。
グレードは暫定版で、近日中に「K1HUT」に公開される。

早目に撤収して、ダム下からロードスター2台でキャンプ場へと駆け上がった。

【久ぶりの2ショット】


【正面壁とソメイヨシノ】


【けほぎ橋を渡って帰る】
ダム湖畔の桜は今日が満開であろう。

国東半島:鬼城耶馬クライミングコース

2022.4.2(土) 鬼城ハイク 18

今回は並石(鬼城)耶馬を目指した。

【並石ダム:こっとん村から】

国東半島の山も、①中山仙峡(夷耶馬)、②天念寺耶馬、③両子山、④田原(鋸)山に続き5つ目となる。

この縦走は「クライミングコース」と呼ばれているので、単独行では今までで一番厳しいようだ。

装備は以下の通り。

ロープは8mmの50m。
靴は5.10のアプローチシューズ。


ダムを渡って遊歩道を行く。
ここから左の山道に入った。
本当は左の尾根から取り付くのだろうが、テープに誘われて谷間を登り稜線へ。


尾根を進むと岩頭に出る。
「ここでラッペルか?」とも思うが支点になるものがない。
もどって左から巻く。

やせ尾根を進むと岩峰に当たる。
ソロなので無理はできないが、それ以前にどこも登った跡がない。
右から巻いたり、左から巻いたりを繰り返す。
調査用の赤いテープとレジ袋を破って作った白いテープが時々見える。
支尾根も多く、ほとんど「ヤマ感」頼りだ。
そろそろYAMAPとやらの導入を検討したい。

巻道にも名所は多い。

ある時、左に巻いたら完全にルートを外した。
しかたがないので上部にある稜線まで危ないドロ壁灌木登りを強いられた。
参考にした地元ベテランクライマーと一緒に登った女性の記録でも道なき道を登っている。(剪定バサミ持参!)

こんなやせ尾根の方が歩きやすい。
岩峰をトラバース中に一回足元の岩が落ちた。
やはりトラバースは要注意だ。

後半、長いクライムダウンの所があり、大きな松が初めてあったのでラッペルを1回した。せっかくロープを持ってきたので使ってみたかった。

大きな鞍部を過ぎると突然赤いテープが増えた。
一般登山道に合流したようで、鬼城山頂は近かった。

手前の赤い部分はリュックのヘッド部分。
鬼城山頂までで約3時間だった。
バナナを1本とチョコを1個食べた。

鞍部へもどり、適当な谷間を下りたら最上部の民家の畑に出た。
ダム湖沿岸の遊歩道をたどり、約4時間で「こっとん村」に着いた。

今回のようなルートをバリエーションと言うのだろうか。
「ロープを出さなくても行けるが、落ちたら終わり」という、こんなルートはあまり面白味を感じないなぁ。

桜を求めて、国東半島ロドキャン

2022.4.1~2 ロドキャン 10

4月1日(金)
3月30日の「コロナワクチン3回目接種」の副反応も癒えて、予定通り国東半島へのドライブ・登山に行った。


出発前に鯉幟を揚げた。
ケヤキが芽吹いてきた。


我が家から9km。
菊池神社参道の桜は外せない。
昨日の雨で緋毛氈が花びらで白くなっている。

広い公園では桜の下でグランドゴルフ。
もうじき私も仲間になるだろう。


国道387号線で菊池~小国~玖珠と走る。
5年前からの地震や大雨で片側通行が多い。
工事用信号停車中、菜の花をバックに撮った。


「宇佐市院内」
昨年この時期に見た最高の枝垂れ桜は、残念ながら1分咲きだった。(2021年3月のアーカイブを参照)
しかし、どこを走ってもきれいな桜には事欠かない。
道の駅「いんない」でのとり天定食(800円)はうまかった。


「院内:鳥居橋」
割と新しい大正5年完成、すらっと伸びた橋脚には気品さえ感じる。手前の黒い部分は木の陰。
院内が「日本一の石橋のまち」であることを初めて知った。

宇佐神宮に初めて寄った。
国道10号線沿いの駐車場の桜は見事で、境内の広さには驚かされた。(写真はない)


今回の目的地、「並石耶馬」を並石ダム:こっとん村から眺める。右端のピークが鬼城(きしろ)山頂。
岩稜が「風の谷のナウシカ」に出てくる「巨神兵の頭」に見える。ここの桜もきれいだ。
予定していた「山香:風の郷温泉」は冬の間に閉館していた。
しかたがないので山香温泉センターへ。ここも良い。


ロドキャンも10回目か。
普段は酒を飲まない私もキャンプの時は缶チューハイを1本買う。

4月2日(土)
夜は寒さで何度も目が覚めた。
4月とは言え山の外気温は1~2度、山の寒さをなめていた。
45年前に買った「デュポン社のダクロン」シュラフも買い替え時かなぁ。
午前中は並石耶馬~鬼城山頂へ。(別のページで)

帰りも主に387号線を走った。

これは「小国ステーション」の外壁鏡に映った桜。


午後4時前に自宅着。
全走行距離329.8km、平均燃費18.3km/ℓ
ガソリン代3300円、食費2020円、宇佐神宮駐車料金他600円、温泉330円、お土産600円で合計6850円なり。

ワクチン:3回目接種

2022.3.31(木) 体   15

昨日、3回目のワクチン追加接種を行った。
近所のクリニックで、ファイザー製。
注射はまったく痛くなく、夜には左肩が少し痛んだ。

今朝、起きようとすると左肩はもちろん右肩も痛く(筋肉痛?)体中に倦怠感があった。
体温は36.7度、いつもより0.3度高い。
なんとなく風邪症状に似ている。
春休みで有給をとっていたのでゆっくり休んだ。

10時から行動開始。

ピンクはニワウメ、薄紫はハナニラ。


チューリップが満開で、スイセンもきれい。

いつもの鯉幟用アルミ柱を立てた。
その後は買い物へ。
ダイソーでワイヤーブラシなどを買った。
ヤマダ電機、auショップ、GS、銀行など行くところは多い。
いつも買い物リストを作って行くのに何故か見ないので、帰ると何か一つは買い忘れがある。この癖は直したい。

夕方には随分と元気になってきた。

スッポン(モグちゃん)の水替え。
冬眠から覚めてもまだ食欲がない。


外は雨。
完全に運動不足の一日なので、珍しく縄跳びなど。

午後7時。
お風呂に入ろうと服を脱いだら寒気がした。
いわゆる「悪寒」というやつ!
風呂上がりに体温を計ったら37.6度だった。
縄跳びが良くなかったのかもしれない。
これは油断できない。

午後8時30分。
孫といつものオセロと将棋対戦。
体温は37.3度、それほどきつくはないが今夜は早く寝よう。

春の高千穂ドライブ

2022.3.29(火) ロードスター 47

朝の出発が遅かったので、「尾平の岩場」を後にしたのは午後3時半を過ぎていただろう。
せっかくここまで来たので、尾平の「ゲストハウス LAMP」を見に行った。

こんな山の中にドイツ風の宿泊所がある。


表に回ってみると建物の大きさに驚く。
広場の横にプールがあった。
このプールを見て、以前ここに宿泊したことを思い出した。
それは35年前、奥岳渓谷沢登り合宿で3泊した時だった。
確かあの頃は廃校になった校舎だった・・・。
ここで、高千穂経由で熊本に帰ることを思い立った。


2速で「尾平トンネル」まで駆け上がるとタイヤの焼ける匂いがした。
このトンネルを車で越えるのは41年ぶり、2回目かな。
稜線には雲がかかり景色はよくない。


「常光寺の滝」
落差37mはすごい迫力だ。
ここは「長寿の滝」でもあるらしく、あと40年生きるために4口飲んだ。


「天安河原」
天岩戸にお隠れになった天照大神を引っ張り出すために、八百万の神々が会議を開いた場所らしい。

無数の石積みがある。
台風や地震の後はまたみんな積むのかな?
それとも此処は神様に守られているのかも。


「天岩戸神社の案内」
神社の境内で天岩戸を探したが見つからない。
社務所で尋ねたら「案内がないと見には行かれない」とのこと。
しばらく待つと16:40に最終回の案内があった。
お祓いを受けて見に行くと、天岩戸は「撮影禁止」だった。
「日向高千穂神話の里は、誰が言うまい語るまい」の世界だった。

この後、マツコネナビが近道を教えたので行ってみると「この道は熊本への抜け道ではありません」という看板が見えた。
「抜け道禁止で抜け道が知れ」ということわざもあるので行ってみると、だんだん狭くどんどん急になってきた。
これはイカンと引き返しかなりロスした。
どうも数十年前にもこの道に入り込んだ気がする・・・。

やっと高森に下り、国道325号線から長陽大橋を渡って57号線に出て、大津のミルクロード入口を右に入り、美咲野∼ホンダ技研横を通った。

ホンダ技研横「桜のトンネル」


走行距離216km、17.2km/ℓ。
今日はくねくねした山道が多かったからなあ。

尾平の岩場 1

2022.3.29(火) 尾平の岩場 1

いつの時だったか、
「いっせいさん、尾平の岩場にルートを拓かれましたか?」
と、訊かれたことがある。
「尾平の岩場❓ どこだろう・・・」
どうも話によると、そこには「緒方」というルートがあるらしい。
そこで先日、大分のしょう子さんからトポを送っていただいたので、さっそく春休みを利用して行ってみた。


尾平に向かう県道から見た岩場。
駐車場から10分足らず登るとすぐに着いた。


左の端のエリア。
岩質は花こう岩で、アケボノツツジが咲いて比叡山みたい。


「早春賦 5.6 B3 」 OS(ロープソロ)
ロープソロ超初心者として、このグレードは嬉しい。
フリーソロでも行けそうであったが、そこまでクライミングに命を懸けてはいない。ルート名も季節に合っていた。


「緒方2001 5.10- B5」 Tr,
下部は水が流れて苔が生え、濡れている。
花こう岩の粒が荒く、けっこう立っている。
ピン間が遠く、落ちたらソールを張り替えたばかりのミウラが台無しになりそうだったのでTr.で登った。
花こう岩のスラブに慣れておらず、かなり面白かった。
「緒方は水もしたたるいいルート」だった。


まだ新しい「シカの糞」

春の八面山

2022.3.27(日) 八面山 7

3月26日(土)
夜はあそ望山岳会の懇親会
3月27日(日)

鹿本水辺プラザのロッジ「八方ヶ岳」
宿泊施設の前の桜が満開に近い。
6時前に出発。菊池のコンビニで朝食。

けっこう早く山国町に着いたので、以前より寄ってみたかった「羅漢寺」に車を停めた。

後方は「古羅漢」という。
さっそく登ってみた。

またもや耶馬渓の異様さに驚く。
羅漢寺はもう一山奥にある山寺で探訪するのに丸一日はかかりそうなぐらい大きい。またの機会に訪れよう。


青の洞門:禅海和尚の頭上にも桜が咲いていた。

9:30 八面山:上部
祥子さんとAtsuさんはもう来られていた。
①カプチーノ(5.9) リピート

②大内ライン(5.11b) 敗退

まったく足のホールドが見えない。
この後、AtsuさんにQDを架けていただく。

③大内ライン(5.11b) NG 2T

5年前に見つけたムーブがもうまったくできない。
しかたなく右から攻める。

④大内ライン(5.11b) NG 1T

核心を抜けて、上部でフットホールドを間違えるミス、これは惜しかった。

⑤大内ライン(5.11b) NG
本日4回目、もう前腕が終わっていた。

今日の上部エリアは貸し切りであった。
Atsuさんにはビレイ、祥子さんにはカメラをお世話になった。
ぜひ今度は五色岩にも来ていただきたい。

ところで、今思うに「大内ライン」は5年前の1回目が一番良かった気がする。
登れなかった要因として「加齢」は間違いない。
だからこそ今回は登りたかった。
また、この頃の「開拓オンリー」がいけない。
丸一日岩場に居てクライミングシューズを履かない日も多い。
開拓は楽しいが、掃除が9割では強くなるわけがない。
手持ちのボルトを打ち尽くした今、自分のクライミングスタイルを見直す時間を取りたい。

大分の道は走り易い。

我が家まで115km走って平均燃費は19.5km/ℓ

五色岩:pro.9 

2022.3.21(祝) 五色岩 26

前夜は雨だったが開拓がメインなので五色岩に向かう。
昨日、カニのハサミ岩:第3ルンゼで一仕事終えた澤田・川津ペアはもう来られていた。

①尾根に登って新しい下降点を設置、project9の発動

木こり、浮き岩落とし、苔掃除で午前中はすぐ過ぎる。


びっくりフェイスをラッペルする川津さん。
怖くないですか~。


掃除中の私。どこ?

②シャントで登って掃除の続き
ワイヤーブラシを持つ右腕がつり始めた。

③Pro.9をTr.でトライ

20m×2の2ピッチのルートになりそう。


3月13日に貼ったガムテープのルート名はすべて剥がれた。

今日はノコを落としたり、ロープがすっぽ抜けそうになるなど集中力を欠いていた。
ソロでの開拓には細心の注意が必要だ。

おまけで昨日撮った写真を載せよう。

老いる 2

2022.3.19(土) 老いる 2

曇りから雨の土曜日。
それでも午前中は草刈り、散髪、図書館、銀行と有意義に過ごせた。
図書館で4冊借りて、其のうちの2冊がこれ。
定番の「老いる」関連本だ。

右の本は今年の2月1日に亡くなられた石原慎太郎さんに追悼の意を表して。
左の「シルバー川柳 ベストセレクション」はもう今の私にぴったりだから。

【昨年挿し木したアジサイが新芽を吹いた】

中身より 字の大きさで 選ぶ本」 西村嘉浩 71歳
まさしく図書館ではその通りである。

壁ドンで ズボンの履き換え やっとでき」 伊藤敏晴 69歳
これもいい。
靴下を 立って履くのは E難度」 近藤眞理子 56歳
私も先日「立ってパンツが履けなくなったら岩を止めよう」とこのブログで書いたばかりだ。

それから近年は「奥の細道」関連や「俳句入門」等の本もよく借りていて、「岩登りをやめた後の趣味」としての俳句(ハイキングではない)を模索していた。
しかし、これがどうも長続きしない。
古今の名作と云われるものには深い感銘を覚えるが、新作はどうも心にすっと馴染まない。

その点、シルバー川柳は今の私を素直に代弁して笑わせてくれる。これからは、シルバー川柳かな、と思う。

【水耕栽培で育てたアボカドを移植】

『君の名は?』 老人会でも 流行語」 はだのさとこ 62歳
岩場では「この人、どこかで会ったな」と思うことは多い。
近くの岩友に「あの人、誰だっけ?」と尋ねてもけっこうみんな顔は知っていても名前は分からないことが多い。
まあ、それでもクライミングには何も問題はない。

ところが、向こうから、
「いっせいさん、今日も開拓ですか?」
なんて話しかけられるともうダメだ。
自分が拓いたルートのムーブはもちろん、ルート名さえ思い出さないのだから人の顔なんて覚えるはずもない。
自分の記憶力に絶望感を覚えて、岩の上なら飛び降りたい気持ちになる。
それは嫌だから、この頃は山で会った方の名前をスマホにメモするようにしている。

【またアボカドを植えてみた。最初から土で】

そこでこのブログの読者のみなさんへのお願いがある。
私に岩場で会ったら、
「おひさしぶり、〇〇です」と最初に名乗って欲しい。
別れ際には「スマホにメモっておいてください!」とも付け加えていただくとベストかと。

【ヒヤシンス】

日向神:五色岩トポ図公開

2022.3.15(火) 五色岩 25

2021年11月から始めた五色岩の開拓も約4ヶ月が経った。
岩場が南面で5月の連休後は暑くて登れないと思われるので、今多くの方に登ってもらうためにもトポを公開することにした。

五色岩は「びっくりフェイス」の方が通り名は良い。しかし
古来よりこの山はその岩場の色から「五色岩」と呼ばれており、「びっくりフェイス」はおおきく被ったこの岩場の中心部分を指す。
今回開拓した部分は下部のスラブ帯、そして右側のフェイス~スラブになる。

【駐車場・アプローチ】
道端エリアから300mほど進んだ所に車が3台ほど停められる。
できればキャンプ場の駐車場から歩いた方が良い。
日向神タワーに向かう山道を行き、すぐ右に曲がると下部スラブ帯である。車道から5分足らずである。

【ハナタテ岩からの遠望】

【トポ図】

いっせいのクライミングや日々の日記です