かつおのタタキからのUFOライン

2025.10.28(火)  ぶらり旅

室戸岬の地蔵さま。ほとんどは海難事故者の慰霊らしい。

四国24番札所の最御崎寺にお遍路道(山道)から参拝。空海のねじり石、鐘石、仁王門など見どころ満載のお寺。

朝からお遍路さんも多い。

すぐ近くに室戸岬灯台がある。このレンズの明るさは日本一らしく、夜に来たら間近で回る投光が見られるだろう。

お昼は高知まで来て、「かつお舟のタタキ道場」で自分でわら焼きしたかつおを食べた(1800円)。とてもうまかった。
去年、「かつおなんて高知で食べればどこでもうまいに決まっている」と思って入った桂浜のレストランのものは新鮮さに欠けていた。
この後はいつものUFOラインへ向かう。

清流「仁淀川」のサギの群れ。魚もそれだけいるのだろう。

UFOラインに向かう「いの町道・瓶ヶ森線」のナビ図。黄色線は寒風山トンネル。狭い所で対向車が来ないことを祈るのみ。
今日は超遅いベンツが前を走って閉口した。「自分はゆっくりなので道をゆずろう」という発想が何故ないのか不思議。

秋のUFOラインは素晴らしい。


UFOラインは高低差が少なく走りやすい。

登山口の土小屋から見た石鎚山。
夕方の気温は4度、放射冷却で夜は冷えそうなので モンベル店で貼るカイロを2個買った。この旅最大の危機か? 
土小屋付近は車が多いので人影まばらな第4駐車場で野営。

「ジャスティス」をRP!

2025.10.27(月) ぶらり旅 烏帽子岩2

全日本登山大会のクライミングは雨のために未消化だったので、有志4人でオプショナルツアー「烏帽子岩2日目」を計画した。
車はロードスター1台に人は4人、ロープも持っていないという厳しい状況を地元の西村さん、埼玉の加藤さんらの協力を得てなんとか再び烏帽子岩に来ることができた。

最初にアップで「タイムトンネル(5.10a)」をMOS。
写真はTR.で登る北海道のヨーコさん。なかなか厳しい。コーナーの竪穴はクラックではなくダイナマイト用のボーリング穴。日向神ダム下・隧道エリアと同じ採石場だ。

キーボウさんは「太陽がいっぱい(5.9)」を登っている。

さて、お目当ての「ジャスティス(5.11a)」にトライしよう。
このルートは日向神で言うと「花鳥風月(5.11a)」と同じ様な位置づけだ。他所から来た者の目標とされ、ちょっ辛めで登れなくとも「触れただけでも良かった・・・また来よう」なんて思わせる奴。

 1ピン目にはなんと環付きカラビナを使うのがローカルルール。2ピン目にかけようとして落ちた時に1ピン目のゲートが開くという怪奇現象が多発したからだという。(環付きQDは西村さんが貸してくださった)

2ピン目にかける前にテンション。ムーブのイメージは出来ていたが自分の思った以上に足が開かなかった。
この後、A0を使ってやっとこさ終了点まで行った。

2回目はTr.で練習したが2ピン目クリップが難しい。
月曜日だというのに周りには20名ほどのクライマーがいて、誰もアドバイスをくれないし、お手本を見せようとすることもない。関西では大声で笑ったり仲間以外と話をすることはあまり好まれないようで、ドローンを飛ばすときつく文句を言われるなどちょっと難しい面を感じた。

ここで辞めても誰からも文句は言われないけれど、どうも「肩が痛い」とか「岩が濡れている」とか「2ピン目クリップが怖い」とか何とも言い訳が見つからない。
「やるしかない!」と覚悟をした。

1ピン目の環付きをロックするにも余裕が感じられる。

ここで落ちたらどうなるか、などは考えずにヒールを使う。
本来は2ピン目クリップ後にこの態勢に入るべき。

2ピン目クリップをうまくこなしてナイスキャッチ!

3ピン目クリップでRPを確信。

ここはもう余裕のステミング。
しかし終了点までもうピンはないというルート。
うれしいRPを達成。ビレイヤーはキーボウさん。
カメラは北海道のユリさん。

「熊カンテ(5.10a)」をなんとかMOS。
しかし、カンテ沿いのラインが登れずフェースを5.10後半のムーブで登った。Tr.でも仲間が誰も登れないので回収にまた登った。そして何度か練習するなかでやっと使えるホールドを見つけ5.10aぐらいのムーブで登った。
このエリアのグレードが辛く感じるのは理想のムーブ、最良のホールドを使った場合のグレーディングだからだろう。

北海道と熊本のコラボチーム。楽しい思い出をありがとう。そして今回はたくさんの方々にお世話になった。
烏帽子岩は「JR道場駅」から近く、クライマーも平日なのに20名ほどいる大人気の岩場であった。

みんなと別れ、明石海峡大橋を渡った。こんなに長い橋をかける人間の力には驚きしかない。

淡路SAの大観覧車とオープンのロードスター。まだまだぶらり旅は続く。

鳴門大橋を渡るころには夕闇が迫ってきた。

19:00 徳島ラーメンとチャーハンの夕食。
22:30 高知県:室戸岬で野営。

登山大会2日目: 烏帽子岩

2025.10.26(日) ぶらり旅

朝から小雨。昨夜の雨もあってクラック主体の堡塁岩はあきらめ、宝塚の近くで南面の烏帽子岩をコースリーダーの西村さんに案内して頂いた。

これが有名な「ジャスティス(5.11a)」、被っている所は雨が当たらず白いが今日は登れない。
すぐ隣の「駒形岩」なども見学して様子を見るが、小雨が降ったりやんだりを繰り返す。

「六甲山:縦走弁当」なるものを食べた。コンパクトにまとまって美味い。調べたら880円だった。

兵庫まで来て、弁当だけ食べて何も登らず帰る訳にもいかない。
午後、少し乾いてきたので★★★のスラブルート「太陽がいっぱい(5.9)」に取り付いてみた。

ここで1ピン目。少し乾いて見える。

薄いカンテを使って左に体を振って登るのだろうが左壁は濡れている!

右にラインを取った。傾斜はゆるいがホールドは小さい。
この姿勢のまま3分間(写真のデータから)動けなかった。

なんとか活路を見出し上部へ。

タオルで水気を拭きながら登った。

なんとかMOS(マスターオンサイト)、みなさんをハラハラドキドキさせたと思う。

北海道の女性二人から「明日は晴れ。自分たちだけでも登りましょう!」という提案があった。
飛行機で来て、濡れた岩をトップロープで1本登っただけでは彼女たちも帰るに帰れないのだろう。

夜の閉会式ではバイオリンの演奏や灘のたる酒が振舞われた。
その後は「摩耶山掬星台夜景ツアー」に行った。
駐車場から掬星台(展望台)までは真っ暗の中をヘッデンを照らしてけっこう歩かねばならない。

先発のバスに乗った方々はガスってなにも見えなかったそうだ。3便目の私たちはなんとか神戸の夜景を見ることができた。昔は100万ドルと言われていたそうだが、今はインフレで1000万ドルの夜景だ。
ところでこの掬星台の団体客は私たちだけ。他はみんな真っ暗な中で手をつないだカップルだらけだ。兵庫県西宮出身あいみょんの歌詞に出てくる「定番のデートコースを歩いてみたい」とはここのことだな、と得心した。

全日本登山大会へ

2025.10.25 ぶらり旅

4:20 神戸をめざして出発。
4:30 大山周回道を走っていると、車のライトに引かれて突然右から雄鹿が飛び出してきた。危うくぶつかりそうになったが間際で停まった。この旅、最大の危機だった。

7:30 上月城跡
ここは小さな山城だが戦国時代の要衝で、毛利や織田の激しい戦いが行われたことで有名。

ここで朝食。
8:05 NHKラジオ「石丸謙二郎の山カフェ」を初めて聞いた。どうも11月8日の放送で私が阿蘇の紅葉をレポートすることになりそうだ。

津山から美作を通った。山の上に「美」という字が浮き出るような仕掛けが見えた。「孤高の人」で覚えた「みまさか」の地を通るだけで感慨深い。

11:30 神戸市立自然の家「そうぞうのすみか」着。
登山大会の開会まで時間があったので初めての六甲山を散策してみた。

「シェール槍」に登頂! 後ろは三田市かな。近くには新穂高湖もある。ここで昼食だったがSOTOストーブを忘れてコーヒーが飲めなかった。

14:00 第61回全日本登山大会(兵庫大会)が2泊3日の予定で開催。
記念講演は地元の前田康男氏による六甲山の歴史(外国人による近代登山の発祥の地、毎日登山の始まり、藤木久蔵とロックガーデンなど)が語られた。

熊本からは県山岳連盟理事長の松井(キーボウ)さんと2名で参加。予想以上の接待で、Cグループ(クライミング)の交歓会。
外はドシャ降りで、明日の堡塁岩は如何に?

秋旅: 大山元谷まで

2025.10.24(金) ぶらり旅

風が強くトイレと車に挟んでテントを立てていた。
この後、車のトランクの中で水は入っているのに蓋のないペットボトル(?)が転がっていた。調べたらあまり濡れていないので放置して山へ。

男三瓶山は1126m、けっこう高い。

西の原登山口から往復3時間。天気快晴なれど風強し。独立峰で景色も抜群だ。

ススキの原にある山頂避難小屋、トイレも新しい。

アキノキリンソウ
オヤマボクチ(雄山火口)
スッポンタケ
イヌシデ(犬四手) 駐車場にて

他にもたくさんの花や実があった。登山口の草原はクロカンコースになっている。
昼食を食べて伯耆大山をめざす。

15:00 大山駐車場着。
山頂付近はガスっているし、もともと登る気持ちはないので元谷の紅葉でも見に行く。

大山元谷から北壁を望む。避難小屋まで行ってみたが紅葉はなかった。上はガスガスだったそうだ。(写真は一番ガスが少ない時)

大山神社の狛犬、これは強そうだ。
大山寺にも参拝した。 こちらは登山道から外れているせいか人けが少ない。

梵鐘をつくといい音が谷間に響き渡る。

大砲の弾が転がっていたりして、誰か拾って持ち去りはしないかと心配する。

今夜の露営地をどこにするか迷って、もう少し先まで足を伸ばし、鍵掛峠駐車場に達した。標高908mである。
トイレが新しく車中泊適地である。
一晩中明るいトイレには珍しいガがいた。

ヒメヤママユ
カレハガの一種

ここは峠で、大山の強風が吹いた。
やっと立てたテントが吹き飛び、駐車場の柵にひっかかったところで必死に押さえた。危なく崖下に落ちるところだった。
気付くとテントのフレームが1本曲がっていた。


秋旅:島根県まで

2025.10.23(木)  ぶらり旅

6:30 熊本の自宅を出発。今回は最初から九州道を利用した。

172km走って「めかりパーキング」まで。平均燃費は22.3㎞/ℓ、気温19度、秋晴れである。

山口市瑠璃光寺五重の塔(国宝)。
30年ほど前に萩往還140キロを走るために3回来ているが、観光をする余裕はなかった。うぐいす張りの石畳は覚えていた。

境内にはサルスベリの幹の中から松の木が生えている合体木がある。その下で観光客が「本当にすごいね、サルスベリの枝に松ぼっくりがなっている!」と騒いでいる。
そこで私が「上の松の木から落ちた松ぼっくりがサルスベリの枝にひっかかっているだけですよ」と全く夢をぶち壊す解説をしてしまった。

増田~浜田~大田と日本海を左に見てひたすら走る。日差しが強く気温23度と暑くてオープンにできない。
当初予定していた「石見銀山」はやめて初めての三瓶山をめざす。

途中で「三瓶小豆原埋没林ミュージアム」に寄った。
山間の田んぼの地下に巨大な地下施設がある。高校の先生が田んぼの中に突き出た杉丸太を切る1枚の写真に着目したことからこの埋没林が発見されたという。

三瓶山北の原キャンプ場に行くと「予約なし」で断られた。西の原登山口に行くと広大な駐車場に新しいトイレ施設があった。三瓶山は全体が公園化されてきれい。
風が強く、トイレの横に幕営。(車中泊は4台)

秋旅の前日

2025.10.22(水) ぶらり旅21 リフレス大牟田8

明日(23日)から秋の西日本を回る旅に出る。
主なる目的は日本山岳・スポーツクライミング協会主催の「第61回全日本登山大会:兵庫大会」への参加である。その大会前後に車で各地の紅葉を楽しもうというゆるい旅だ。

23日(島根県:三瓶山)、24日(鳥取県:大山)、25~26日(兵庫県:六甲山)、27日(高知県:室戸岬)、28日(UFOライン)、29日(愛媛県:石鎚山)、30日(道後温泉~帰宅)の予定。

当初23日は「石見銀山」で泊まる予定だったが、図書館で本を借りて事前勉強をしている内にもう「行ってしまった」気分になってしまいやめた。あまり事前に調べるのは性に合わないようだ。

今日は日向神サンセットエリアに易しいルートを拓く予定だった。(事前の掃除は19日に終了)
このルートが出来たら超初心者Sachikoさんのリード練習用、病み上がりSさんのリハビリ用、後期高齢者Hさんのアップ用、肩を痛めたTさんのノーハンドトレーニング用などに活用されることだろう。
ところが今日は一日中雨が降った。
しかたがないのでSachikoさんと「リフレス大牟田」の人工壁で登った。するとSachikoさんが5.7~5.8をRPしてしまったので、サンセットの易しいルート開拓はどうしようかと思案中である。

旅の様子はスマホからこのブログにアップする。

パピコ(5.11b)開拓・初登

2025.10.19(日) 日向神310 ダム下67

2日前にボルトを打ったダム下:対岸エリアのラインを登りに行った。1本目でうまく登ることができた。
「パピコ(5.11b) B5 8m 緒方一成」の完成。ビレイヤーはゆきえさん。
壁は橋の手前駐車場真上の樹林帯の中にある。登る場合は落石なども考えられるので、真下には停めない方が良いだろう。杉林に入ると3分で着く。
残念ながらカメラを忘れて私の初登時の写真がない。
カメラを取りに行って、ゆきえさんにTr.で登ってもらった。

横から見ると壁が意外に立っている。奥には5.12のルートが2本ある。カメラマンはタケシさん。

4ピン目、けっこうバランシー。このあと左にトラバースする辺りが核心部。短いけれどクライミングの面白みが凝縮されている好ルート、近くていつでも取り付けるのが売り。

この後はサンセットへ。
天気予報があまり芳しくないので車は少な目の10台ぐらい。

「八女茶のチャチャチャ(5.10a)」のコケ落としと、手前の緩傾斜の大掃除。(写真提供はK1さん)
ここに初心者のリードやビレイの練習に使えるルートを拓く予定。

先日配った栗がゆきえさんによって「渋皮煮」となり戻ってきた。
今日は早仕舞い。

帰り道、アオダイショウを見かけた。

ダム湖をまたぐ「つる橋」を渡って星原峠から帰る。

岳間地区のJA店でアイスを買った。
ロド乗り御用達の「パピコ(205円) 2本セット」である。
6速MT車に棒アイスやチョコモナカは危ない。

時間があったので山鹿市鹿本地区「御宇田井出:円形分水路」を見に行った。

なかなか大きい分水路で、水が1:3にうまく分けられている。
数年前にこの施設を探したが見つけることができなかった。
先日、山友のスミさんから「グーグルマップに載っています」と教えて戴いた。
ところで、ここは約40年前に私が勤めていた小学校の校区内だった。当時はまったく知らなかった。

帰り道、七城の秋のヒマワリが満開だった。夕方で発色は良くないが花の開花は一期一会、車を停めた。

七城といえば「コスモス(秋桜)」も外せない。ここは県道からは見えない秘密の畑。

平日:ソロで開拓作業

2025.10.17(金) 日向神309 ダム下66

平日ということで久しぶりにソロでの開拓。
ダム下対岸エリア(仮称)で、10月12日にトップロープを仕掛けておいたラインだ。

グリグリを使ってのトップロープ・ソロで試登。
この壁の右の方に「ジャイアントコーン(5.12a)」などのルートを拓いた古賀さんらが「見限った」ラインだが何とかモノにしたい。
しかし右手指が痛い、右腰も痛い、足は短いではどうも左へのトラバースがうまくできない。
それでもなんとか午後には終了点を設置してボルトも5本埋めた。

今日は2回危ない目にあった。

①昼食時、カセットコンロにCB缶をセットしようとしたらうまく入らず、ガスが「シューッ」ともれた。まあ、なんとかセットできたのでダイヤルを回し「カチッ」と音がした瞬間、「ボワ~!」と真っ赤な炎が上がり、右手が一瞬炎に包まれた。
まあ、火傷はしなかったが右手の指の毛が全部燃えて無くなった。
②ボルトを打ち終わったので、もう一度グリグリのトップロープで登り、壁上の大木にセットしていたスリングとカラビナを回収しようとした。2ピン目まで登り、グリグリのロープを手繰ろうとしたら「あれ? ロープがない!」
なんとグリグリにロープをセットせずに、フリーソロで登っていた。

午後5時、NDロードスターが私の帰りを静かに待っていてくれた。

2025 ボルダリング教室

2025.10.13(祝) ボルダリング 4

スポーツの日に熊本県山岳・スポーツクライミング連盟の主催で上記の教室が「えがお健康スタジアム」の地下ボルダリング場で行われた。私は準備や補助係で参加した。

午前の部30名、午後の部30名と定員一杯で盛況だった。
ここは数年ぶりに訪れたが、ボードやホールドが新しくなっていた。室内ジムのように圧迫感がなく広々としているのがいい。
疲れを知らない子どもたちは汗をかきながら登っていた。

私は連日のクライミングで疲れていたのに補助の合間にちょこちょこ登っていたら腰が痛くなった。人工ホールドは手にも痛く、私には向いていないと思う。

本日、一番うまい登り方を見せたハラビロカマキリくん。
腰がしっかり入っているな。

いっせいのクライミングや日々の日記です