「クライミング」カテゴリーアーカイブ

秋の平日は「愛エリ」で

2020.9.30(水) 日向神:愛のエリア 111

年に1~2回ほど平日に登る機会がある。
日向神の山々は静かで、ダム湖には大型の水鳥が舞っていた。
3日前と同じ愛のエリアへセッキーと向かった。

①エレキバンはやめて(5.12a) NG
グレードは2019年改訂版トポによる。
それにしても、これが本当のルート名なのだろう。
グレードもルート名も新しくなって新鮮味はあるが、相変わらず厳しい。

②愛の心はなか心、恋の心は下心(5.10b) R(リピート)
ルート名は略して「愛なか」
3日前は濡れていたが今日はカラカラだった。

③たぬきとシンパシー(5.10b) R

一つ一つのホールドを確認しながら登るので、10b以上の難しさを感じる。

④今日もing(5.11a) R
今日もアイエヌジーと読む。

⑤本命チョコはあなたに(5.10d) R
見た目以上に変化に富んだ好ルート。
エレキバンですり減った指皮には多少痛い。

3日前は気づかなかったが、今年も「ベニツチカメムシ」が大量発生していた。約40匹がかたまっている。

菊池から往路は星原峠コース、復路は鹿無田峠コース。
帰り道では「小原橋(眼鏡橋)」の彼岸花を見に寄った。
なんとか今日まで持ちこたえてくれていた。

今日は3日前には登らなかったルートを選んで登った。
平日の山は静かで、岩も黙って迎えてくれた。
「エレキバンはやめて」のトライは1年ぶりだった。
もう今年こそは何とかしたい。

【追記】
平日の山は静かだが、街中の交通事情は良くない。
滅多にないことだが、信号のない三差路で右折しようとして、直進車をやり過ごそうと思い一旦停止した。すると直進車が何故か遠慮して停まってしまった。その直後、私の後ろのダンプカーがなんと左側から交差点の中で私の車を追い越して行った。
追突されなかっただけでも良かったと思うべきか。
このドラレコ・データは保存しておこう。


夕方の太陽。阿蘇方面は真っ暗だった。

今年初の愛のエリア

2020.9.27(日) 日向神:愛のエリア 110

昨年末から「ダム下エリア」ばかり通っていて、暑くなってからはサンセットや道端、トンネルエリアが多かった。
愛のエリアはなんと10ヶ月ぶりである。
パートナーは会友のセッキーさんで、このエリアは初めて。
ルートのグレードは最新の「K1ヒュッテ掲載トポ」による。

①夢中歩行(5.10b) R(リピート)
とりあえず、これを登る。
セッキーさんはTr.ながらノーテンで上まで。

②初夢(5.10a) R
出だしは相変わらず難しいがグレードは据え置き。

写真は「初夢」

③たぬきのこぶた(5.11a) R
最上部のクラックは濡れていたのでバンダナで拭いた。

④狸のモモコの溜糞(5.10b) R

短いが変化に富んだ好ルートだ。
終了点がボルトの平行打ちのままになっているので、ロワーダウンするとロープが激しくねじれた。

そこで応急処置として手持ちのカラビナを1個追加した。

ねじれは相当収まったがチェーンを1本つなげたい。

⑤愛は勝つ(5.10d) R

⑥義理チョコで勘違い(5.11a) NG
朝からお腹がゆるかったためか、加齢のためか、核心部が登れず左側の「本命チョコ」のホールドを使った。

右壁の下でセッキーさんが「赤いヘビが鳴いている!」と大きな声を出した。
「鳴く赤いヘビ?」
すぐにカメラを持って近寄ってみた。
よく見ると、「キーキー」という声は丸呑みにされかけているカエルの断末魔の叫びで、赤いヘビは「ヤマカガシ」だった。
【拡大する方は閲覧注意】

カエルはアマガエルではなく「アオガエル」か?

昨日は雨が降ったらしく、「毘沙門天」の辺りは濡れていた。
また、今年の目標にしている「エレキバン」も上からの滴りが多かった。(帰りには滴りも止まっていた)
愛のエリアに今日は4人だったが、これからが本格的クライミングシーズン。
サンセットには何本もロープが下がっていた。

帰りは3号線から岩野で左の岳間に入り、菊鹿を通って七城の台(うてな)に出る信号機が僅かに1個のドライブコースを選んだ。
山や畑、田の畔道を真っ赤に染めるヒガンバナの群生は見事であった。

連休の日向神③

2020.9.22(火)秋分の日 日向神:サンセット 109

3日連続の日向神である。
昨日集めた「日向神クライマーズクラブ」の名簿とお金をタケシさんに渡すためにドライブがてらゆっくり日向神に向かった。

サンセットエリアへ行った。
同行は原口さん、タケシさん、ウラサキさん、カオリさん、秀ちゃん。
①八女茶のチャチャチャ(5.10a) R(リピート)
下部は湿っぽい。このルート、何年ぶりだろうか。

②赤い実のヤマボウシの苔落とし作業
ルートは歯と同じでメンテナンスが大事。

③登攀の歌(5.9) R

日向神では貴重な5.9のルートである。
ところで、「登攀の歌」とはいかなるものか。
真っ先に思い出すのは「鷲ヶ峰讃歌」である。
熊大山岳部の部歌と聞いているが、今のクライマーで歌えるものがいるだろうか。

鷲ヶ峰讃歌
荒れろ黄煙よなの雨でも
俺は若人(おとこ)だ山の男だ
仰げよ空をあの鷲ヶ峰
響く靴音おお若さのリズム

命打ち込むクレッテライは
若さの泉度胸の良さだ
締めろよザイルを心の絆
見下ろす岩角おお雲がわく

星がきらめく外輪山に
ふもとの明かりは夜霧にうるむ
歌えよ高らかわれらが世界
山がこたえるおおこだまする

「鷲ヶ峰哀歌」もあるがいつか紹介しよう。

④梅雨のあとさき(5.10a)

登っているのは原口さん。

⑤岩ヒバハングダイレクト(5.11a) NG
ハングの上のボルトにクリップするのが難。

⑥赤い実のヤマボウシ(5.11a) R
一日1本はイレブンを登るというめあてをなんとか達成。

4連休で日向神にこんな人々がいた。
次の3人のうち誰がエライかな?
Aさん:72歳、日向神で2日間も遊ぶ
Bさん:62歳、日向神で3日間も遊ぶ
Cさん:熊本から125㏄のバイクで来て、2本登ってさっと帰る
やっぱり、Cさんの真似はできない。

帰りに以前から気になっていた「下中の六地蔵」を見に行った。

今は川の向こうの田んぼの中にぽつねんと立っているが、昔はこの六地蔵の前を道が通っていたのだろう。
右の石碑みたいなものは「猿田彦神」である。
どこかの神社からやってきたものだろう。

帰り道、ロードスターと3台すれ違った。
NBの黒、NDの白、NAの赤だった。
流石は連休である。
自宅にもどると彼岸花がきれいだった。

連休の日向神②

2020.9.21(月)敬老の日 日向神 108

二日連続の日向神クライミング。
今日はあそ望山岳会のユジン、さん、みき、私の4人が集った。

午前中は涼しそうな「トンネルエリア」へ3人で行った。
①プチフェース(5.8) R(リピート)

「プチフェース」をロワーダウンするさんちゃん。
後方は蹴洞岩。
②シャオロン(5.11b) R
以前は簡単に登っていた中間部でえらく苦労した。
③ダイアゴナル(5.11a) R

トップロープでトライするみきちゃん。

④うし子(5.11b) R

久しぶりながらうまく登れた。
終了点の長いスリングがなくなったので、最後に一手間かかる。

午後は道端エリアへ。
新原スクール開催中で、20数名と大賑わいであった。

⑤二郎(5.11c) NG
⑥二郎(5.11c) R

昨日、元気がなかった私のために帰り際にウラサキさんからいただいたアリ〇ミンVが効いた!
昨日から通算5回目。ちょっと回数をかけ過ぎた。
おかげ様でトラバースはうまくなった。

⑦瞳(5.10a) R

みきちゃんはなんとオンサイト!

⑧ウェルカム・ベイビー(5.11) NG
ワンテンだったので明日(?)は登れるかもしれない。

連休の日向神①

2020.9.20(日) 日向神 107

4連休の二日目はいつもの日向神。
今年は本当に遠出をしない。これもコロナ禍の影響だろう。
国道3号から阿蘇へ向かう道はバイクツーリングが多い。
山鹿カルチャースポーツセンターの近くで大きな事故処理が行われていた。警察官に連休はあるのか?

ダム下エリアへ寄った。
今日も「桜のエリア」は濡れている。
せっかく来たので、下のスラブエリアでルートの掃除をした。
「フルグラ」と「アーモンド味」は思ったほど苔が生えていなかった。
八女津姫岩には5名。

道端エリアへ寄った。
ナカさんらが「二郎 5.11c」をやっていたので加えていただいた。

この中間部のトラバースは足が使えないと左腕が消耗する。


上部の核心部。
ホールドが下から見えないので厳しい。
疲れてくると飛びつく感じになり、フォールとなる。
今日は3回やって全部ワンテン。

気分転換に「シンシア5.11a」を登った。

ここは核心部で軽くキョンを当てて安定できる。

午後はタケシさんらも合流して道端は10名と賑わった。
「太郎 5.10c」は開拓者の新原さんの同意を得て、2ピン目が少し左側に移動された。これで核心部でフォールしても怪我をするリスクは軽減されるだろう。

今日は朝からBMIが20を切り、体は軽いが指や上腕二頭筋がつるようになった。ミネラル分が不足しているようだ。
いつもと違って見学時間の長い私を心配したウラサキさんから帰り際にエネルギーinゼリーやアリナミンVを頂いた。
有難いことである。

帰り道、黒木の「小原橋」を渡った。
眼鏡橋シリーズ第3弾である。

幅が狭いのでドアを開けるのに難儀した。


橋のたもとには白い彼岸花が咲いていた。

初秋の日向神で生き物探し

2020.9.13(日) 日向神:ダム下~道端

朝の外気温は25度、絶好のオープンドライブ日和である。

国道325号や3号は阿蘇方面に向かう福岡・久留米ナンバーが多い。気候も良くなったので30年前のフェアレディZやサバンナなど懐かしい車もみえる。

ダム下エリアへ寄ってみた。
しっとり湿っていて、やりたかったことができない。
珍しい昆虫を見つけた。

「コノハガ」の仲間だろうか。


これで満足して、もう帰ってもいい気分。

タケシさん、原口さんと道端エリアで登った。
①シンシア(5.11a) R(リピート)
②花子(5.11a)   R(リピート)
③春眠(5.10c)   R(リピート)
④三郎(5.11a)   R(リピート)

3人の場合時々暇になるので、生き物探しに精を出した。

「ミスジチョウ」は夏の間よく見かけた。


「ホソヘリカメムシ」も今年2回目。


「オオチャバネセセリ」だろう。


「ヒメウラナミジャノメ」は幸せそう。


「ツマジロエダシャク」かな?


ご存じ「ジョロウグモ」も大きくなった。


バッタは種類が多い。これは「キリギリス」


この頃増殖中の「キャンパー」
私もソロキャンプをやってみたい。


めっきり少なくなってきた「クライマー」
ルートは「花子 5.11a」
初秋の日向神、全部で14名のクライマーを確認した。

今日も日向神 4

2020.8.30(日) 日向神:ダム下~道端

さすがの8月も月末を迎えると幾分涼しくなる。
朝から気温26度、なんとかオープンドライブができた。
今日はあそ望女子3人と日向神へ。

まずはダム下:桜のエリアへ。
「象の目」の右側のスラブにトップロープを架けて、3人はトレーニング。

①ここはステミング(5.10b) NG
途中でワンテンが入った!
うっすらと青苔が生え、若干湿っているが言い訳はできない。
登っているのは外岩はほぼ初めてのバンちゃん。

②プロジェクトTR.トライ
出だしは一発でクリアー。なんとか上まで通す。

③プロジェクトTR.トライ
一応全てのムーブはできたが、指先の消耗が激しくムーブがつながらない。

正午のサイレンを聞いて場所移動。
駐車場に降りるとさんちゃんのクライミングパンツにマダニが食らいついていた。

マダニ対策を怠ってはならない。
私は白い靴下、白いクライミングパンツでマダニを見つけやすくしている。

午後からは道端エリアへ。
サンセットからタケシさんらも合流した。

④ひだまり(5.9) R(リピート)
最上部はホールドが遠い。
⑤だんだん(5.9) R
⑥ルネッサンス(5.10b) R
きみちゃんはここをマスターオンサイト!
私は初見の時、ここで相当緊張したことが忘れられない。
⑦シンシア(5.11a) R

最後に女子3人は「一子 5.10a」にトライ。

リゾート帽子のバンちゃんは「岩にへばりつく、足が高すぎる、ルートを外す」の三悪。次回が楽しみ!


きみちゃんは最後に嬉しいRP。

真夏のダム下

2020.8.18(火) 日向神:八女津姫~ダム下

酷暑の日本列島、なんと40度越えの所も出ている。
贅沢な平日クライミングだが、こんな暑い日に登るのはどうかしているかもしれない。

①八女津姫岩マルチ:3ピッチ
スラブはカリカリに乾いて気持ちよく登れる。
アルパイン系女子のみきちゃんがパートナーなので「つるべ」で3ピッチ。
10時半を過ぎた頃だろうか、これまで日陰だったスラブにも日が差してきた。
日射でミウラの黒いゴムの部分が熱くなってきた。
ラッペルは60mロープ1本で3回、降りたらすぐ木陰に逃げ込んで水分補給。
ここでカラビナを1個拾得した。

DMMのリボルバーである。
心当たりのある方は連絡して欲しい。

木陰を求めて「ダム下:桜のエリア」へ行った。

先客は「カジカガエル」である。
「くまもと自然大百科」には「木に登るようなこともあまりない」と記されているがしっかり登っていた。

「ベニツチカメムシ」がまだ密集していた。

8月1日にはまだ幼生だった。
これも大百科に「ボロボロノキ」の実の汁を吸うとあった。
どんな木だろう?

②プロジェクトにTrでトライ

この取り付きだけで10回ぐらい楽しめた。


このハング越えが核心部か。厳しい。

今日も日向神 2

2020.8.16(日) 日向神:サンセット

今日はロードスターで日向神を目指す。

のんびりドライブにはUruさんのアルバム「オリオンブルー」がよく合う。何回繰り返して聴いても飽きが来ない。

一人で夏草を刈りながら「愛のエリア」に向かった。
久しぶりの愛のエリアは静かだった。
しかし「本命チョコ」の下部などには見苦しいほどにチョーク跡がついていた。昨日は何人か来たのだろう。
右壁末端の「シャガの花の咲く頃」にロープを垂らした。
上部はからからに乾いて良い状態だったが、思った通り下部の2ピン目までは青苔がこびりついていた。
なんとか登れる程度には掃除をした。
歯と同様にたまにはメンテナンスが大切だ。

今日も駐車場で「日向神 Climber’s  club」の受付をされていたタケシさんらとサンセットへ。
午前中は地元の方の接待クライミングがあったので日陰で日和った。
①赤い実のヤマボウシ(5.11a) R(リピート)

自分にとって最善のムーブを会得したのでかなり余裕があった。

②善秋くんのおかげです(5.11c) R(リピート)

タケシさんが大粒の汗を滴らせながら登った後を、涼風に吹かれながら登った。有難いことです。

③プリティウーマン(5.11a) R(リピート)
ここに来たら必ず登る1本。
私がこのルートを日本で一番たくさん登った男だろう。

④エルニーニョ(5.11a) R(リピート)
西日を浴びて触れる岩肌が熱い。
さらに連日のクライミングで指先が柔くなって薄いカチでかかりが悪い。

酷暑列島の日本。
浜松市では40.9度を記録したとか。
今日は少し早めにお開きとなった。

真夏のウェルカム・ベイビー(5.11)

2020.8.15(土) 日向神:サンセット~道端

今日は「あそ望」の若い女性2名と日向神へ。

サンセットはパリパリに乾いて登攀日和。
「ひまわり 5.10a」を登っていると、白河さん、山崎御夫婦、原口さん、古賀さんと集まってきた。
①ひまわり(5.10a)  R(リピート)
②若い時のりりぃ(5.10c) R(リピート)

「りりぃさん」を登る白河さん。
③お茶を一服(5.10b) R(リピート)

青葉若葉(5.10a)に若い2名は手古摺っていた。

ルートの左側が崩壊して松の木がなくなり、
このルートは見栄えが良くなった。

正午を過ぎるとこのエリアは灼熱地帯と化すので道端へ移動した。

道端エリアも新原スクールだけで登り放題だった。
④三四郎(5.10cぐらい) R(リピート)

前回8月2日は湿っぽくて危うく落ちそうだったが、今日はヒールも決まってすっきり登れた。
⑤シンシア(5.11a) R(リピート)
⑥ウェルカム・ベィビー(5.11) NG
昨日どなたかが奮闘した跡が残っていたのでトライした。
左足での立ち上がりは一発でうまくいったのにその上部でミス。
やっぱり事前にQDは架けておきたいルートだ。

ウェルカム・ベィビー(5.11) R(リピート)
2019年7月以来のリピート。
夏場でも登れることが分かった。1年に1回は登っておきたい。

どや顔(汗顔)で記念写真。

⑧三郎(5.11a) R(リピート)
近年グレードが上がった。初見だとかなり緊張するだろう。
⑨瞳(5.10a) R(リピート)

「一子(かずこ) 5.10a」にトライする2人。
ヘルメットが似合っている。


「一子(かずこ) 5.10a」のさんちゃん。