「クライミング」カテゴリーアーカイブ

上弦の月(5.11c/d)初登

2022.10.2(日) 日向神 152

午前中2時間ほど、地域のお寺の枝落とし作業。
日当はお茶のペットボトル1本。
終わるとすぐにはやる心を抑えて安全運転で日向神へ。
昼前に着くと、流石は快晴の秋の日曜日、路上にも車を停めるところがないぐらいだ。
寿老人岩の末端壁(愛のエリア入口付近)では先日より開拓が進み、さっそくK1さんによる「ハーモニー 5.11a B11 23m」が初登されていた。
壁面の掃除も完璧にされている。

今日の昼飯。この頃は「おにぎり1個」になった。

① プロジェクトTr.試登
昨日のシャントによる「セルフTr.」ではまったくできなかったムーブがビレイしてもらってのTr.でできた!
② プロジェクトのボルト位置決め
③ ボルトの設置(9本)
シャントを2つ使って上まで登り、下りながらボルト打ちと掃除。
④ 初登トライ(1) NG

う~ん、ボルト打ちで右腕が半分つり始めていた。
3ピン目(核心部)からの足さばきでテンション。

⑤ 初登トライ(2) 初登!

3ピン目、慎重に足を乗せていく。

4ピン目を架けてからも厳しいムーブが続く。

5ピン目を架けても気は抜けない。
この後は5.10bぐらいのスラブが続く。

「上弦の月 5.11c/d   B9 24m 緒方」の完成である。
ビレイヤーはゆきえさん、カメラマンは原口さん。

この後、2名の実力者がトライしたが登れなかった。
「オレがオンサイトできないのは5.12だろう!!」といった意見はいつでも聞き入れたい。
いつでも5.12にグレードアップする準備は出来ている(笑)

夕暮れ迫るころ、下に下りると蹴洞(けほぎ)岩の上にきれいな月が出ていた。
この月は我が家に着くまで私の頭上で輝いていた。

月齢6.2である。
明日が「上弦の月」だが、ルート名に戴いた。

2022 秋の日向神 6

2022.10.1(土) 日向神 151

今日はK1さんと新しい岩場の開拓に行った。

まずは、既成ルートを登った。(厳しい!)
2ピッチ目の3ピン目まで登り、下がって左へトラバース。

終了点を設置した。
後は二人「並んで」開拓作業を行った。
K1さんはいつものように使うホールドだけ掃除して、パパッと登ってボルト位置を決め、ドリュリュリュ、シュシュッ、カンカンカンで出来上がり。
私はと言えば、上から下がってガシュガシュガシュガシュガシュガシュ・・・。
30度近い気温と真夏並みの日差しでミウラのゴムは熱く、足指の先は我慢ならないくらいに痛かった。

まだちょっと、開拓の時期ではないのかもしれない。
帰りにもっと元気が出るように「総合ビタミン剤」を買った。

夜は月齢5.2の月がきれいだった。



愛エリのアプローチ整備

2022.9.25(日) 日向神 150

3連休も今日まで。

7:30 日向神へ向かうロードスターを彼岸花が見送ってくれた。

今日は「日向神クライマーズ・クラブ」による愛のエリア:アプローチ整備が行われた。

木製はしご作り、やぶ払いなどに分かれて取り組んだ。

階段もきれいになった。
誰もが愛エリに行きたくなるアプローチになった。

会員による1000円の年会費が十分に活かされている。
午後3時すぎ用意した資材を使い切り、チェーンソーのバッテリーも切れて作業終了。

サンセットで原口さんたちがまだ登っていたのでのぞいてみる。

「一日1本のイレブン」というノルマを達成するために「赤い実のヤマボウシ(5.11a)」を登った。
核心部を越えて左足をとばすが、右足がロープの中に残っていた。

帰り道の菊鹿:内田川堤防にて。
水辺プラザ近くの彼岸花はこれから見ごろを迎える。

4年ぶりの奥壁

2022.9.23(秋分の日) 秋の日向神 149

高田さん、鈴木さんと3人で久しぶりの日向神:奥壁へ上る。
アプローチは竹が生え、足元の岩屑もぐずぐずで歩きにくい。
3連休初日で、岡山からのビジター2名も加えて合計5名。

① 【つくつくほうし 5.8 】 リピート

1ピン目が相当高い位置にあるので、初めての人は緊張するだろう。
アップ課題はこれしかない。

② 【パンプダンス 5.11a 】 敗退


B8と「100岩」に記されているが10本以上は必要だ。
朝から4年前のメモをみて復習してきたが、下部からして難しく、核心部はやっぱり難しい。以前のように指先が止まらない。

③  【パンプダンス 5.11a 】 NG

テンションを何度もかけながらなんとか終了点まで。
最上部もうまくは登れなかったが、以前ほどの緊張感はなかった。
フィジカル面は明らかに落ちたが、メンタル面では成長したように思う。
今日はもうこれで大満足。

④ 【生きた証 5.11a】 Tr.

「生きた証」にトライする鈴木さん。
開拓者として華麗な登りを披露したかったが今はとても登れない。

⑤ 【忍びの者 5.12c/d】 Tr.

上の写真は「忍びの者」にトライ中の高田さん。
絵になるルートである。
私はTr,でやらせていただいた。

今日はトライした本数は少ないが、力を出し切った。

帰り道の根引峠手前でシカを見た。
日向神の近くでシカを見たのは初めてである。

台風前の日向神へ

2022.9.17(土) 秋の日向神 148

3連休の初日は朝から小雨が降っている。
しかし猛烈な台風14号が近づいているので今日しかない。

星原峠を越えるとツリフネソウの群生があった。

相変わらずユニークな花だ。

時折小雨が落ちる空模様なのに、駐車場はほぼ満杯状態。
同じような考えの人は多い。
日向神開拓団は先週の続きでサンセットへ。

① クライミングはロックだぜ(5.5~6) MOS
先週、 初心者用にとK1さんによって拓かれたルート。
この辺りのグレーディングは難しい。

② ひまわり(5.10a) リピート

③ 善秋くんのおかげです3 (5.11c) リピート

我ながら危なげない登りだった。

④ プリティウーマン(5.11a) リピート
私は自称「プリティウーマンを日本一触った男」

⑤ 赤い実のエルニーニョ(5.11a) リピート
「赤い実のヤマボウシ」から「エルニーニョ」まで通す。

⑥ 働く細胞(5.8~9) MOS
本日、初心者用にとタケシさんによって拓かれたルート。

⑦ ⑧ 山紫陽花(5.10c) NG
直上ラインはかなりバランシーで、クリップも悪い。5.11aか?

⑨ 山紫陽花(5.10c) リピート
核心部を左から攻めるとクリップも楽で5.10cぐらい。

⑩ セッコクランを盗らないで(5.11c) NG

この課題は久しぶり。
下部のポイントは余裕で越えた。(カメラはナカさん)

なかなかいい感じで上まで行ったが、最後の登りが雑になりフォール。

私も負けそうな二の腕のナオミさん。

岳間集落の近くにて。

2022 秋の日向神 2

2022.9.11(日) 日向神サンセット 147

高熱をもたらしたコロナワクチン4回目接種の副反応も癒えて、いつもの日向神へ。
おじさんたちの集合は遅いので岳間の集落でヒガンバナの撮影など。

ヒガンバナはまだまだこれからである。

愛のエリア駐車場に車は停まっていないので「まだ秋のクライミングシーズンは始まっていない」かと思いきや、キャンプ場駐車場は満杯だった。
今日はK1さんが「サンセットの『さんしすいめい』の下に新ルートを拓きましょう!」と言ってきたので開拓用具を持ち上げた。
場所は「涼風のフェイス」と「イーグルのフェイス」の間の下部である。
先週、「森のそよぎ」の下部を整理したのでその続きとなる。

① 壁の掃除
「森のそよぎ」の3ピン目にTr.をかけてブッシュを落とす。
大きなブッシュではあるが、根が深く入っていないのでロール状になって落ちた。
(ここはK1さんが受け持ち、さっそく新ルートになった)

デッキブラシを使うタケシさん

② ラインの掃除
「さんしすいめい」の3ピン目にTr.をかけて掃除をした。
【昼食】
③ 午前中に掃除をしたラインをTr.で試登。
終了点に予定したあたりの岩が少し軽い音がするのでボルトを打つのは中止。

    【ブロアーを使うK1さん】


④ QD回収のために「さんしすいめい(5.10c)」を登る。
「うっ、登れない。いや、確かこれはMOSしたはずだ。」
結局、3テンションほどかけて考え考え、やっと上まで。
頭上には大きなスズメバチの巣があってたくさん動き回っている。

以前MOS(マスターオンサイト)した5.10cのルートが登れなかった失意で早じまい。これが加齢か?

鹿本まで来ると南西の空に変な雲が出ていた。

自宅にもどり、体重計に乗ると前日より1.3kgも減っていた。
自分では高熱の副反応から完全に復活したと思っていたが、体は全く戻っていなかったのだ。本当は体がヘロヘロ状態だったのだ。(自己納得)

念のため、「さんしすいめいMOS」の記録を調べたら、
「あれ? 見つからない」
7年前、2015年5月28日にサンセットで「山紫陽花(5.10c)」をMOSした記録はあった。
「一手だが苦労する」というコメントを付けている。
確かにそうだ。今日も一手に苦労した。
もしかしたら今日のルートは「山紫陽花か!」
そうか、言い出しっぺの博学多才の知識人K1さんが「山紫・・」を「さんしすいめい」と読み間違えたのだ。
更に、四文字熟語大好きなタケシさんが「俺ならそんなルート名をつけるよな~」と、開拓者が自らルート名を忘れたのだ。
そして、記憶力・視力の衰えてきた私もトポ図を朝から見誤ったのだ。
ヒューマンエラーの三重奏。

静岡県で起きた「3歳児園児バス置き去り事件」と同じように幾つものエラーが重なった、「ルート名間違い事件」だった。

県体壁:実りの秋

2022.9.7(水) 県体壁 23

台風11号が去り、県体壁には涼しい風が吹いていた。

まだ暑い昼間の仕事や夕暮れ時の運転は疲れるが、ライトアップされた県体壁を見るとやる気が出る。

① 【左:黄緑(5.11a)】 OS
「かぶった左で5.11aならガバだろう」と思って取り付いたらやっぱりそうだった。前腕は少し張ったが、危なげなくOSできた。

② 【中:赤(5.11b)】 RP
調子が良いようなので、難しそうなのに取り付いた。
最初からいろいろとテクニカルだ。
4ピン目ぐらいのホールドで以前トライして敗退したことを思い出した。
しかし、以前は持てなかったホールドをきっちり持つことができた。
上部も馴染みのない形のホールドで面白い。
降りてきてビレイヤーのす~さんとグータッチ。

③ 【中:緑(5.11a)】 リピート
このグレードでクールダウンとは力が付いたことを感じる。

もう汗もかかない。
涼しい風の後押しもあるが、暑い夏の間、毎週のように県体壁に通った成果がもう表れたというべきだろう。

【左ルートでビレイするヒロさん】
さすが自称「熊本県一のビレイヤー」だ。
姿勢、装備、そして目線に風格が漂う。

2022 秋の日向神 1

2022.9.4(日) 日向神 146

この日曜日は台風11号の影響で登る予定ではなかった。
だから昨日、ボル天で登ったのだ。
それなのに晴れの予報になっては行くしかない。
けっこう全身疲労していますけど!

根引峠を越えて「柏木(かやき)集落」に入るともう彼岸花が咲いていた。

駐車場では、昨日のボル天で一緒だったK1さんと大雨で倒れた大木のせいで橋の上に張り出してきた枝を落とすプチボランティア活動。

今日もサンセットエリアに集う。

トラバースのロープが新しくなっていた。
K1さんがロープを提供してタケシさんが結んだとか。

① 登攀の詩(5.9) リピート
これ、原口さんの定番アップ課題。

② おすきなふくは(5.11a) リピート
久しぶりに備中遠征仲間の高田さんが来られたので、QDを架けていただいた。

このルート名の由来は秋の七草の覚え方に由る。
お(女郎花 おみなえし)、す(尾花 すすき)、き(桔梗 ききょう)、な(撫子 なでしこ)、ふ(藤袴 ふじばかま)、く(葛 くず)、は(萩 はぎ)となるそうだ。
ルート開拓者、K1さんの博学さが光る。
他にも今日は「森のそよぎ(5.10c」の下部にボルトを2本打って取り付きやすくされた。これでB14となり、1本で2本分も楽しめるルートになった。
(ボルトとハンガーで700円。700円×14本=9800円)
また先日は、「ダイソーに500円とは思えない立派なハンモックがある」と実物に寝ながら教えて頂き、私まで買ってしまった。
もうK1さんには足を向けて寝られない。

昼食ではいつものカフェ原口のドリップコーヒーを戴く。

頭上では澤田さんが「若い時のりりぃ(5.10c)」を登っている。

午後になってやっと元気が出てきた私は、いつもの「プリティウーマン」に取り付いた。

③ プリティウーマン(5.11a) NG

NGの言い訳としては、湿度が極端に高くて核心部のホールドがぬめっていた。
この上腕三頭筋でも登れない。(カメラマンはゆきえさん)
ロワーダウンしながらホールドをチョークアップした。

④ プリティウーマン(5.11a) リピート

常に前向きな私は2回目で登っても十分満足。

⑤ ひまわり(5.10a) リピート

彼岸花は咲き始めたが、まだまだ山は暑く1本登っては汗をふいた。
今日はみなさん、登る予定がなかったのだろう。
駐車場に車は7台、クライマーは10名だった。

【連絡】
8月27日(土)に撮影が行われた「八方ヶ岳:カニのハサミ岩」の夕景映像が、9月13日(火)の17:30から熊本県民テレビ(KKT)の「テレビタミン」という地元報道番組の中で放映されることになった。
「30分の特集番組にしてもいいぐらいの撮れ高」を8分間に凝縮してあるらしい。ぜひ観てもらいたい。

ボル天の「命」

2022.9.3(土) ボル天 5

朝から台風の影響で小雨。

車庫のアサガオがやっと様になってきた

こんな日は草刈りと図書館、そしてボル天だ。
図書館へ行く前に今日もキジの観察へ。

ずっと温めていた最後の卵を残して母キジの姿はなくなっていた。
最初の発見から約1ヶ月が過ぎたので、この卵はもう無理だろう。

約2ヶ月ぶりのボルダー天国。
まずはリード課題へ。

① 赤ホールド R(リピート)
まずは余裕あり。
② 黒ヒラメ R(リピート)
ルーフで左足の返しがうまくいった。
③ 黒囲い NG
ルーフトラバースからの右足乗り込み後、右手が伸びなかった。

次はボルダー課題へ。

奥壁のオレンジボテ課題。
クアンタムの左足ヒールがよく決まった!

奥壁の「命」という課題にトライするミカさん。
なるほど、「命」だ。

K1さんの「命?」

私の「命?」
どうも男どものムーブは「命」にならない。
そしてあと一手が届かない。

2022 夏のまとめ

2022.8.31(水) 県体壁 22

水曜日の夜は県体壁で登ることが多い。
この夏(7月21日~8月31日)は5回通った。

今日、右の黄色(5.10c)を遂にRPできた。
延べ6回目のトライであった。

「5.10cに6回とは、いっせいさんも随分パワーが落ちましたね!」という声が聞こえるが、言い訳をさせてもらうとこのルートは「実質は5.11b」だと感じる。
とにかく、この夏の県体壁で汗をかきながらトライを続けて、最初は敗退したルートをRPできたことが素直にうれしい。

ロワーダウンするミズキさん

この夏はコロナ禍による行動制限もなく、自分なりに大いに楽しめた。
日向神~3回    カニのハサミ岩~2回
人工壁~6回    登山(ハイク)~3回
ボランティア~1回(通潤橋清掃) である。

特にハイクは四国:石鎚山(3泊4日)、鳥取:大山(2泊3日)の観光ドライブで新しい楽しみを覚えたように思う。
来年の夏は東北地方の山や温泉、祭りなどを楽しみたいものだ。

体調的には体で特に痛むところがなく、体重も昨年と変わらないのが良かった。
トレーニングとしては後半にランを入れたら、草刈り作業と相まって疲労感が強くなったので強度を考慮したい。(無理をしがち)
また、体の固さが顕著になってきたので少しずつ柔らかくしていきたい。

この約1か月間、キジの巣を観察し続けた。
2日前もまだ残った1個の卵をメスキジは温めていた。
卵は当初8個あったが、雛の姿は見ることがなかった。
いろいろ分からないことが多いキジの孵化だ。