「徒然」カテゴリーアーカイブ

県体壁の再開に寄せて

2020.5.28(木) 徒然 No41

昨夜、県体壁のクライミングを楽しんだ。
①中:赤テープ(5.10a) R(リピート)
②左:黄緑(5.11b) NG
③左:黄緑(5.11b) RP
④右:黄色(5.10d) R(リピート)
4本登って十分堪能、早めに帰った。
長い新型コロナによる閉館・自粛期間で、若い方々は実力が多少落ちているようだがもともとあまり伸びていない私にはあまり関係ないようだ。

このブログ「山へ行って居ります」も一時は「山へ行って居りません」なんてタイトルに変更しようとした時期もあった。しかしちょっと思い直して「思い出の写真」として昔の山行を掲載することで自分自身の振り返りができた。
ついでに約2年間ほどほったらかしにしていた写真アルバムもプリントしたものを貼って気になっていたことを一つ片づけることができた。

今日、小山田大氏のFBで彼のクライマーとしての信念が語られていたものを読んだ。ここではコメントを避けるが「いいね」を押した。願わくば何の気兼ねなしにクライミングを楽しめる日常が戻って欲しい。

このブログを書きながらYouTubeで「Uru」という女性の歌を聴いている。こんな気持ちの良い歌声は初めてだ。このアルバムで初めて知った曲もあり、オリジナルの歌手で聴いてみたがう~ん、Uruさんの歌声の方が私には合う。

山のブログはまだ書きにくいのでカテゴリー「徒然」のお題を幾つか考えた。
①ロードスターで通勤、あるある10選
②特集「ひかえめで芯の強い人」のうさん臭さ
③抜歯、その後
④「あと40年生きるのは強欲」発言に対して
⑤第3の出会いを待つ日々
⑥私の武勇伝
⑦これまでの不思議体験
⑧私の健康法
⑨「正しい道ではなく楽しい道を選ぶ」とは
⑩10万円の使い方
⑪なんちゃってキャンパーになりたい
・・・どれも日の目を見そうにない。

先日ドライブをして素敵な場所を見つけた。

来年の植木市ではシャクナゲを買おうとすぐ思う。

人生、初抜歯

2020.5.22(金)  徒然 40

左下の奥歯で、「親知らず」の手前の臼歯が虫歯になった。
治療も終わりがけだが、隣の「親知らず」も虫歯になりそうだしメンテナンスの邪魔にもなるので抜歯を勧められた。
この歳になるまで、歯はまだ1本の欠損がない。しかし思い切ってこれからの人生40年間のことを考えて抜くことにした。

【抜歯経験者の談】
・抜くのに3時間かかった。途中でドクターが交代した。
・3つに粉砕して取り出した。途中で麻酔が切れた。
・町歯医者から口腔外科医を紹介された。
・翌日は仕事を休んだ。
・2日間ほどあごが腫れた。
・3日間ほど流動食で過ごし体重が減った。
・空いた穴に食べたものが入ってものすごく痛かった。

前夜は眠りが浅かった。
朝起きて、自分で口の中の写真を鏡を使って撮った。
昼過ぎに歯医者さんへ。
診察台の上で麻酔をされただけで額と下半身に汗をかいているのがわかった。
「メスを用意しておこう」という声が聞こえて意識が飛びそうになった。
「抜歯を始めます」
「痛かったら手を挙げてください」
何かで歯をつかんでいるようだが麻酔が効いてよくわからない。
若い男の歯科医でかなり力は入っている様子だ。
「抜けそうです」
「抜けました」
「え!?」と私。
ほんの数分間のできごとであった。
痛くもかゆくも、ショックもない。

「上手ですね」と私。
「オガタさんの、日ごろの行いがいいからですよ」
お~、なんとも名医っぽい返しだ。
麻酔の量も絶妙で、昔のようにしばらくはまともにうがいもできないほどの痺れがない。抗生物質と痛み止めの薬をもらって1880円なり。
しばらくはご飯が食べられないからと思い、買っておいたゼリー飲料が無駄になった。

【なかなか丈夫そうな抜いた奥歯。右のマウスは歯が入っていたケース】
子どもの時のように屋根に投げたらまた新しい歯が生えてくると困るので、しばらくケースに入れて持っておこう。

金曜日の夜の雨

2020.5.15(金) 徒然 39

中学生のころから日記を書いている。
書き始めた動機は国語の時間に「日記を書こう」的な学習をしたからではないか。
近年はコクヨノート「Canpus  B 100枚」1冊が1年分だ。
先日、「思い出の写真」をブログにupするためにアルバムを探していたら「大学3~4年 1980~1982 No10」の日記帳が出てきた!

詳しくは此処では書かない(書けない?!)が、夢か映画の中のような日々を過ごしており「俺も元気だったな」と思う。酒があまり飲めない私が6次会とか行っている日もある。思い出せば1年生の時、部室にあった飲み残しの入った「霧島」を持って帰り、夜一人で飲む練習をしたこともあった。

2011(平成23)年1月8日(土) 奥日向神クライミング
10時キャンプ場集合。泗水から1時間で着く。山は雪が積もり早朝ー6度、昼でも2度の日本中寒い一日ながら道端エリアは暖かかった。
全体的に朝は湿っていたが徐々に乾いて登りやすくなった。
「君のために 5.9」をTr.で2回。3回目はRP。
「ルネッサンス 5.10b」はダメ。
「だんだん 5.9」はTr.で。
「いらっしゃいませ 5.8」はフラッシング。
「太郎 5.10c」はTr.で2回ともダメ。
スラブで右足ふくらはぎ、フェースで右腕三頭筋、全体として腹筋を使った。岩は安山岩。参加者はあそ望会長キーボウさん、ボロさん、フジミさん、マスモさん。マスモさんの友人で福岡の若い人2人。

上記は53歳であそ望山岳会との初めての日向神、17年ぶりの外岩クライミングをした時の日記。自分なりにがんばった様子が分かる。

【2011年1月8日の道端スラブ壁の写真】
まだ上部のルートや左のルートがない。

7年後の2018年に「100イレブン」を達成したが、その時「よく登った記録を取っているもんだ」と感心されたが私にとっては記録を残しておくことは普通の事。一緒に行った方、ビレイをしていただいた方も大事な記録と思っている。

日記以外にこの頃よく付けている記録は「毎朝の体重と体温」で、これは手描きの折れ線グラフにしている。60歳をこえると体重の減少がこわい。
今日はヒマワリの種を2種類買ってきて直播(じかまき)とポットを10個。
YouTubeの「あいみょんBest」にどうして「ひかりもの」が入っていないのか!

今日撮ったギンリョウソウの写真を一枚。トリミングなしがえらい。

けっこう外は降っているなあ・・・。

今日はついていたなあ

2020.4.22(水) 徒然 No38

今日は12:30からご近所(葬式組)の葬儀の手伝いがあった。
午後から有給休暇を申請しようとしたら、来週の在宅勤務の日に出張が入ったので振替ができた。大して変わらないが気持ち的にもうけた気分。
午前中の仕事を終えて車を飛ばして帰り、礼服に着替えて昼飯抜きで祭場に着いた。
すると、午後からの集合なのに「お斎(とき)」が用意されていた。他の方は昼食を食べて来られていたので、これまた何かもうけた気分。その後、受付係をした。
コロナ禍の中での葬儀参列とはいかなるものか。
簡単に言えば、受付(目覚・香典)を済ませたら会場で焼香・簡単に遺族への挨拶をしてそのまま退場という流れであった。導師の読経(普通の内容)が終わった時に残っていたのはほぼ親戚筋と葬式組だけだった。

夕方、暇にしている孫(4歳)と散歩に出かけた。

我が家のケヤキの落ち枝を勝手に持って行ったカラス。


これはカササギ。以前は佐賀が南限と云われていたが、もう熊本にもたくさんいる。
電信柱に大きな巣を作るので九電関係の方は困っている。


これは放し飼いのチャボのケンカ。
飼い主とチャボ談義をしていたら、卵を5個と「塩分チャージ・タブレット」を2袋もいただいた。
お寺の近くの古いロードスター(NC)のある家を訪ねたら、車が白いアウディに代わっていた。ちょっと残念。クルマ談義をしていたら奥さんから「ラムネ菓子」をいただいた。

智に働けば角が立つ

2020.3.14(土) 徒然 37 (「草枕」の小旅)

3月11日(水)、熊本市の西方、金峰山に登った。
休日のお出かけは新型コロナウイルス対策でここはやはりマチじゃなくて山だろう。
鳥居のある登山口から「さるすべり」と呼ばれる急坂を登ると、ほどなく案内板があった。

実に詳しい情報満載の立派な看板だが、「あれっ?」と思う。
おサルさんのイラストに長いしっぽがあるではないか。
ここ金峰山でサルを見たことはないが、もしいるとすれば当然「ニホンザル」だ。ニホンザルにはこんな長いしっぽはない。
下の漫画は巨匠:白戸三平著「カムイ伝:第1巻」に登場するニホンザルである。
当たり前だが尾は短い。

念のためにネットで「ニホンザル・イラスト」で検索したら10分の1ぐらいでしっぽの長いニホンザルが出てきた。どういうことだろうか。

多分、看板を作った人は「サルに長い尾は付き物だろう」と思っていたのだろう。(無知)
そして、後でおかしいと気づいた人も「まあ、しっぽなんてどうでもいいや」と思ったのだろう。(厚顔)
更に、誰かがしっぽの事を指摘すると「そんなこと気にしてどうすんの! 了見の小さい人ね」と怒るかもしれない。(逆ギレ)

「山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」
おなじみ、夏目漱石「草枕」の冒頭部分だ。
サルのしっぽにこだわって人と争うつもりはないが、無知の人は許せても「そんなこと気にしてどうすんの!」という人とは友だちになれそうにない。

このあと、「草枕温泉」に入ろうと思って車を走らせると、なんと定休日だった。

【追記 1】
「さるすべり」の途中の看板の順番が違っていたのも気になるなあ。本当に雑。
【追記 2】
ニホンザルはオナガザル科に属している。説明に「二次的に短くなった」とあった。
二次的とはいかなることか?
もしかして「ふるやのもり」の昔話に由来しているのかもしれない。このお話より以前のニホンザルはしっぽが長かったらしいから。

紙マスクを洗ってみた

2020.3.3(火) 徒然 36

新型コロナウイルス対策で紙マスクが足りないという。
私は2年前、インフルエンザに罹患した際に60枚入りを一箱買っていたのでこれまで紙マスクに不自由することはなかった。しかし世間は紙マスク不足で大変な状況になっている。
実は先日、念のために紙マスクを買いに行ったら全くの品切れだった。
そこで「電子レンジでチンしたら、消毒ができて再利用できるのではないか」と思った。実際にやってみると、すぐに煙(?)が出てきたので慌ててレンジのドアを開けた。
果たして、紙マスクは一部が長丸く溶けていた。
それは、マスクに埋め込まれた鉄線(ノーズフィットワイヤー)が熱を帯びてその周りの紙を溶かしていたのだ。う~ん。
そんな折、女性の同僚から「紙マスクは洗って使っている」と聞かされた。
お~、それは目からうろこだ。
さっそくやってみた。お盆に水を張ってマスクを浸し、除菌効果のあるハンドソープをつけて軽く洗った。水気をキッチンペーパーで取り、下げて干した。

見事に再生した。
見た目、95%新品と変わらない。
紙マスクは3層構造のすばらしい紙質であり、多分あと5回は洗って使える!

雨の土・日曜日

2020.3.1(日) 徒然日記

2月29日(土) 雨の土曜日
岩登りが唯一の趣味である私にとって、雨の休日は何もすることがない。
と思って朝起きたが、やらねばならないこと、やりたいことを書きだしたら6つもあった。どの順番にこなしていこうかと計画を立てることは楽しい作業だ。

午後には「CP菊南」にいた。私は月2回の会員なので月2回のジム通いはノルマになっている。そして今年は「うるう年」で2月が29日まであって良かったと思った。
ここで数年ぶりにUさんに会った。以前は全くの素人だったがボルダリングならもう私より実力は上かもしれない。
他には大柄でにこやかな初心者の方がおられた。多分これまでは別のスポーツをやられていたと思われる。熱心なのでこれからすぐうまくなられるだろう。

新型コロナウイルスで日本全国何かと自粛モードなので、珍しく読書でもしようと帰りに図書館に寄った。ところがここも3月15日まで閉館になっていた。図書館を開けていたらせっかく学校を休校としたのに子どもたちがここに集まってくることを懸念したのだろうか。今回の休校や閉館はあまりにも唐突だった。

我が家で数年間休眠していた「スーパーカブ号(90cc)」の修理が終わった。修理代は9000円だった。キックスタートなのでエンジンは起きるがバッテリーは終わっていた。バッテリーはネットで2500円だったのに最寄りのホームセンターでは4500円と告げられた。物が違うのかもしれないが、あまりもの価格差に驚いてただいまどうするか思案中だ。

3月1日(日) 雨の日曜日
午前中、地域の組長をしているので小雨の中、配布物と区費の徴収をカブ号で行った。カブ号はすこぶる調子がいい。
午後、東京マラソンをテレビ観戦しようと思ったら午前中に終わっていたことに気づいてがっかりした。大迫選手が日本新記録を出したらしい。
その後は孫の相手をして、「どろだんごキット」で遊んだ。男の子なのに口から先に生まれたようでなんとも騒がしい。雨が降っていなければカブ号で外に連れ出せたのに。
久しぶりに部屋の掃除をしたら、失くしたと思っていたカメラの小さな部品が見つかった。やっぱりたまには掃除をしなければならない。

この頃のYouTubeでのマイブームは「バイク女子のソロキャンプ」だ。中身はみんなほぼ同じで、キャンプ場で焚火して女子らしい料理をして食べる。こんなものを見ていると私も気軽にキャンプがしたくなるものだ。
私は焚火セット以外のキャンプ用具は一応持っている。しかし最後にキャンプをしたのはもう25年ほど前のことではないだろうか。山にはよく行くがキャンプはほとんどしない。

思い起こせば約25年前。(この話ももう時効だろう)
あの時は○○山の中腹まで車で行き、道端のUターンできる場所にテントを張って泊まった。道は行き止まりで、そこから先は山道になるのだ。
翌日、歩いて車道をしばらく進むと行き止まりに高級乗用車が一台停まっていた。先客の登山者かなと思った。しかし、山の中で他の登山者に会うことはなかった。
帰りに車の近くに寄ると轍(わだち)の跡がない。数日前の雨より以前から停まっていたように思える。恐る恐る車の中をのぞくと、後部座席に銀色のモデルガンが箱ごと置いてあった。
どうも盗難車に思えたので、帰りに車のナンバー等を警察署に届けた。
翌日、警察から「車の持ち主は近くの杉林の中で発見されました」と連絡があった。そして後日、若い母親が幼子の手を引いて私の職場まで訪ねてきた。
「車を見つけてくださってありがとうございます」と静かにお礼を言われた。返した言葉は思い出せない。

もうあれから四半世紀がたつ。あの事件がトラウマとなって私をキャンプから遠ざけているのかもしれない。
かわいいバイク女子のユーチューバーが私のトラウマを払拭してくれないだろうか。
いま思い出したが、あの時の車は確かランドクルーザーだったな。

川の名前にこだわる!

2019.12.22(日) 徒然

月に2~3回は八女市の日向神峡へ行って岩登りを楽しんでいる。
自宅から北上して山鹿市の国道3号に出ると右側を「岩野川」が流れている。鹿北を過ぎると岩野川の支流、「男岳川」に沿って北上する。
しばらく行くと信号機のある弁天交差点から右に曲がり、県道13号となって男岳川に沿って八女市の大淵へと向かう。

その弁天交差点のたもとにある橋名(地図A地点)は「中の川内橋」で、
川名は「中津川川」とあり、男岳川の支流である。

ちょっと変わった名前なので興味がわく。
「ふ~ん、この辺りに中津川という地名があるのだろう」と思い、近くの自販機に寄られていた方に訊くと、「向こうに中津川という集落がある」とのことだった。なるほど、と思った。

この後、何かが気になって国道のもう一つ上流にある橋(B地点)を歩いて見に行った。すると、「弁天橋」「小栗川」とある。

「えっ? たった50mで川の名前が変わるのか!」と驚いた。この間、川は絶対分かれてはいない。いったいこの川の名前は「中津川川」なのか「小栗川」なのか。

この川の近くの家に猫がたくさんいたので見ていると住人の方がごみ出しに出てこられた。

どう見てもこの辺りに50年近く住まわれている風貌である。思い切って挨拶をして、家の前を流れている川の名前を尋ねてみた。すると、
「川の名前? なんだろう。」という返事。驚いた。
川は川、名前なんかどうでもいいじゃないか。という感じなのだろう。
そう言えば、山の近くに住んでいる人に山の名前を訊いてもあまり知らないのと同じか。
川の名前が気になって眠れないということは全くないが、毎週この弁天の交差点を通るたびに心が少しざわつく。

熊日新聞「マタ山二行ッテ居リマス」終了

2019.12.16(月) 徒然

私のブログタイトルとよく似た熊日新聞企画「マタ山二行ッテ居リマス」が2019年12月15日の朝刊「八方ヶ岳」の記事をもって終了した。
編集後記によると、2015年4月から毎月1回掲載されてきたようだ。私のブログは2015年11月の開設で熊日より約半年遅れとなる。ブログタイトルを考えるときに熊日の記事を真似したつもりはないが、以前記事を読んだときに洒落た一文として私の脳裏に焼き付いていたのかもしれない。
この2つのタイトルはひらがなとカタカナの違いもあるが、「山に」と「山へ」という助詞の違いもある。辞書で調べると、「山に」は到達点・行先がはっきりしており、「山へ」は大まかに山の方へ向かっていることを表している。しかし、2つの区別はあいまいでたいした違いはないようだ。(私も時々間違える)
とりあえず熊日企画が終了したのでかなり不利だった「本家争い」もなくなったと言える。
下の写真は「フルグラ 5.11a」という先日開拓したルートである。1day  ascent  なので掃除の跡が生々しい。

 

サクラマチクマモトへ行ってきました

2019.12.7(土) 徒然

午前中は仕事。夜は山仲間との忘年会のため、早めに熊本市内へ行った。
まったく計画はしていなかったが9月にオープンしたサクラマチ・バスターミナルまで初めて行ってみた。
このごろのバス代はカードで払うのが主流らしいので思い切って定期券売り場でカードを作った。「くまモンのIC・CARD」というらしくもうこれだけで私の世間は急に広くなった。
写真はサクラマチ・モンベル店近くから東側を見たところ。銀杏並木がクリスマスの飾りよりもきれいだった。

外に出ると広場で何かイベントをやっていた。出店はテントではなく洒落た小屋が建っている。たぶんいつもこんな賑わいなのだろう。

下通りをぶらぶらしながら三国屋に入った。買ったのは木製のカップとスプーンなど。冬になって毎日食べるフルグラもステンレスのカップでは冷たく感じてきたからだ。

一応第一目標の好日山荘に行った。ここで10月27日の国見岳でなくしたストックの「先ゴム」を買った。脱落防止ストッパー付きで540円。

第2目標、上通りのまるぶん書店に寄って「李陵・山月記 中島敦」の文庫本(400円)を買った。
この本は先日、図書館から借りた「易しく読める現代語訳本」で久しぶりに読んだ。相変わらず面白かったが若い時に読んだ感動には至らない。その時「やはり漢文調の原文で読まないといかん」と思った。
そこで約40年前に買った文庫本を家の本棚から取り出し、1ページ目をめくった。
そしてびっくりした。ハ○キルーペのCMではないが「文字が小さくて読めな~い!」のである。2行読んで目と頭がぐらぐらしてきた。新しい本を買おう!
今回、書店でこの本を探すと案外容易く見つかった。本棚から引っ張り出すと「ドキッ」とした。なんと本の装丁が40年前の文庫本とほとんど同じだったからだ。違うのは帯にピース又吉氏のキャッチコピーが付いている。お~、又吉さんもこの本が好きなのかと納得してしまった。(左が昭和54年23刷、右が平成31年86刷)

さて、ページをめくってみると肝心の本文のポイントは昔の1.5倍ぐらいある。まずはこれで読める。詳しく調べると、1ページの文字数は約70%になり、全体のページ数は144pから218pに増え、値段は180円が税込み440円となって約2.4倍である。

忘年会の店は上通の居酒屋A。気の置けない山友との飲み方は楽しい。白岳のお湯割りで体も温まり、料理もうまかった。あっという間に時間は過ぎ、「じゃあ、明日は日向神で!」と、バス停で別れた。ICカードを使い、小銭を気にせずバスに乗ることができた。
放射冷却でキンキンに冷えた夜道を歩き帰宅して風呂に入ろうとしたら衣服が非常にタバコ臭かった。う~ん、これはきつい。

山屋の忘年会は次の日登らないといけないから、グリーンパル日向神のロッジを借りて時間を気にせず飲み食い(持ち寄り)して泊まる方が良い。そして次の日はいつものように登る。来年はこう提案しよう。