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昭和生まれ 熊本県菊池市在住 暇な日は草刈、読書、ナンプレなど

道具紹介① ナイフ

2021.5.17(月) ロドキャン 7

先日の「雨の朝食キャンプ」で、雨が降ってもデイキャンプぐらいならば出来るという自信と経験を得た。
次に「一流のなんちゃってキャンパー」になるには、定番ながら「こだわりの道具紹介」をしなければならない。
記念すべき第一回目はやはり「ナイフ」だろう。
だいたいキャンプなんかしなくとも、男を60年もやっていればナイフの4~5本は部屋や机の中に転がっているものだ。

一応、手に入れた時系列で紹介したい。
①シースナイフ

シースの裏に1973.3.21と記している。
中学3年生の時に山籠もり(キャンプ?)するために買った。
エバニュー製で、ネット(Amazon)で調べたら新品なら4500円。
真鍮のヒルト、丈夫な鹿角のハンドルと見た目は良いが、大きさが中途半端で長さ8cmのハンドルがとにかく握りにくい。

②剣鉈(なた)

約30年前に2万円で買った。
柄(ハンドル)には漢字で名前を彫っている。
さや(シース)は安っぽいが全く損傷がない。
3月の国東キャンプの折、暗闇の中、鉄の棒でバトニングをしてしまいブレードに傷がついたのは本当に失敗だった。

③シースナイフ

HIROオリジナル IC/CUT である。
昔、彼女とクリスマスプレゼントの交換をした時のもの。
握りやすく、すぐに取り出して使える。
全長17cmと携帯性も良い。

④ツールナイフ

上は「ビクトリノックス ソルジャーAI」である。
20数年前にスイス:ツェルマットで買った。
スイス陸軍正規品のため、ビクトリノックスのエンブレムではなく、赤いスイス国章が付いている。
下は50年ほど前にお祭りの出店で買ったもの。
ほとんど使わず、今回ツールを引っ張り出したら赤いプラスチック部品が外れた。

⑤肥後守

家にあったもの。(父の所持品)
岩場のルート開拓で今も使っている現役である。
古いスリングを切ったりもするが、クラックやポケットホールドの泥をほじくり出すなどハードに使えて重宝している。
ところで、「肥後守」は熊本で作っているとばかり思っていたが、実は兵庫県三木市であることを近年知った。

⑥ツールナイフ

父の部屋にあったもの。
10徳ナイフで重量もけっこうある。
車に積んでおく分には問題なかろう。
上は、いつごろ買ったか思い出せないタッチアップシャープナーである。

今の時代のキャンプでは、焚き火用の鉈とつまみの袋を開けるためのカッターナイフがあればだいたい事足りる。
しかし先日「ファイヤースターター」を買ったので、ほぐした麻ひもにシースナイフの背で火花を散らしたら予想以上にうまく火が起きた。
新しいナイフの使い方を覚えて子どものようにうれしかった。

 

生物の驚異 【閲覧注意】

2021.5.16(日) 生物 1

本日より新しいカテゴリー「生物」を立ち上げた。

先日、ある山友さんから、
「いっせいさんのブログにはグロテスクな写真が多いですね」と言われた。
これは私にとっては心外であった。
私はこれまで個人的なブログではあっても、常に読者の皆さんの目に麗しい写真を選んで掲載していたつもりであったからだ。
しかし、山を歩いていると時には目を背けたくなるような生き物たちの瞬間に出遭うこともあり、そこには自然の厳しさや美しさを感じさせるものも少なくない。
今回、新しいカテゴリーを立ち上げた記念にこれまでお蔵入りになっていた写真を10枚選んでみた。
閲覧注意、自己責任で見てもらいたい。

10位

ご存知、カマキリに寄生する「ハリガネムシ」である。
このムシは自分の産卵場所である水辺にカマキリを誘導するそうである。この時は宿主と共に死んでいたが、動くハリガネムシだけは見たくない。
9位

我が家の「ヤモリ」である。
尾が切れて、どちらが頭か分からない。
小さな蛾をパクリと食べる瞬間はたまらなくかわいい。
先日見たら尾がだいぶん伸びていた。
8位

「ボーベリア菌(昆虫病原糸状菌)」におかされたカミキリムシである。数年前に八方ヶ岳で見つけた。
7位

2年前、日向神で私の股間に食らいついた「マダニ」の簡易顕微鏡写真である。
一度掲載したが、見せしめのためにまた載せた。
6位

随分前に、根子岳のヤカタガウドで見つけた「イノシシ」の屍である。多分頭上の崖から転落死したと思われる。自然は厳しい。
5位

以前、菊池の龍門地区で見つけて飼っていた「シュレーゲルアオガエル」である。小さなオスがメスの首を抑えて離さない。
このまま水槽のふちで産卵(白い泡状の卵塊)した。
4位

これも龍門地区で捕まった生きた「マムシ」である。
私が「マムシを好き」というウワサが流れ、地元の人が捕まえると何匹も持って来られて閉口した。
一時期は仕事場で飼っていたこともある。その時は毎朝逃げだしてはいないかとドキドキして心臓に悪かった。
3位

アブラゼミを捕食する茶色の「オオカマキリ」である。
我が家の庭で見つけて写真に撮っていたら、もう一匹の緑のカマキリが反対側から食べていたのに気づいた。
ハラビロカマキリが共食いをする写真もあるが、これはもう怖くて見せられない。
2位

ヒキガエル(ガマガエル)である。
菊池少年自然の家で見つけた。首の近くに毒腺(ガマの油?)があるのであまり触らない方がよいらしい。
私はもちろん触れない。
1位

「クロメンガタスズメガ」である。菊池の高野瀬にいた。
背中の所に人の顔がある。スリラー映画の金字塔「羊たちの沈黙」に出てきた同種のスズメガはドクロの顔だった。

雨の朝食キャンプ

2021.5.15(土) ロドキャン 6

昨夜からの雨。
久しぶりに夜更かしして、ゆっくり起きた。
先日買ったカセットコンロ「タフまるJr」を使ってみたくなり、竜門ダムへドライブ。
「朝食デイキャンプ」である。


朝食メニューは食パンと卵のホットサンド、大盛ソース焼きそば、そしてドリップコーヒー。
当たり前だがカッセトコンロの火力は強く、手際よく3品ができた。
これでまた手持ちのOD缶の出番がなくなったな。
500Gは2010年、250Tは2017年の日付けが見える。


カエデの竹とんぼ。

帰って寝ていたら、孫たちの声で起こされた。

後はヤマボウシの花。
天気が良ければ登って遊べる。

アジサイもいい感じになってきた。

ハサミ岩「ここでトラバース 5.11b B5 10m」開拓・初登

2021.5.9(日) カニのハサミ岩 28

昨日、赤壁エリアの「プロジェクトF」をトップロープ3日目で登れた。
天気にも恵まれ、今日は楽勝気分で岩場に向かった。

切株の上のケルンがかっこいい。


杉林の中で「ジムグリ」を見つけた。
ジムグリは日本で一番美しいと云われるヘビだ。
今日のルート名を「ジムグリ」にして、知名度を上げてみようかと思いながら岩場へ登った。


ハンガーはFixe社製で少し大きい。シューズは2足を持参。


この処女の素肌みたいなスラブ壁にボルトを打つ。
(60歳を越えるとこんなフレーズも使える)
終了点は5玉チェーン、プロテクションは5本。

澤田さんの到着を待っていざトライ。
①上段トラバース NG
昨日あっさり行けたトラバースができない。う~ん。
ミウラ(2013)の先端に小さな穴が開いていた。
5.10のクアンタムに交換。

1月に日向神:ダム下の「ビターチョコ」を登って以来の登場だ。

②上段トラバース NG
まだ足の感覚が同期しない。
中段にトライ、なんとか行けた!

③中段トラバースで初登

ラインはこんな感じ。

ここでトラバース 5.11b B5 10m 緒方」とした。
ビレイヤーは八方ヶ岳倶楽部の澤田さん。

この岩の開拓には時間を要した。
①4月18日 1回目の大掃除
②4月24日 2回目の大掃除

③4月25日 Tr.試登、左直登は簡単。
④5月2日    掃除
⑤5月3日    Tr.試登、トラバースに挑戦。
⑥5月8日   Tr.試登、上段トラバースに成功。
⑦5月9日 終了点とボルト設置。
リード3回目、中段トラバースで初登。

昨日刺されたブヨ対策で蚊取り線香2種、防虫スプレー2種を用意したが今日はまったくいなかった。
この調子ならば樹林帯の中は涼しく、夏場も登れそうだ。
はるか頭上に「ハヤブサ」が止まる木があった。

山は虫の季節へ

2021.5.8(土) カニのハサミ岩 27

山に来たら雨が降っていた。
しかし、ハサミ岩の乾きは早い。
赤壁の岩頭に登った。

八方ヶ岳には珍しいセッコクランが一株だけある。
ここから右へトラバースして、立木からプロジェクトDにトップロープをかけた。
下部の10mぐらいはなんとか登れそうに見える。
掃除は簡単だったが、Tr.でやってみると岩が湿っていることもあってスタートからムーブが起こせない。
これも見た目以上に相当厳しい。

ロープにずっと下がっていたらブヨに襲われた。
空気が湿っていると出てくるようだ。
プロジェクトDは思った以上に登れず、虫にはさされ、もう嫌になって帰ろうとしたところに、川津・澤田ペアが下りて来られた。
ダメ元でもう何回かトライしているスラブ壁のプロジェクトFにトライした。
すると、意外にあっさりと核心のトラバース(上段)が出来てしまった。
写真は澤田さんのトライ。

明日はボルトを打って初登を目指す。

帰りは虫たちを見つけながらボチボチ下った。

トノサマバッタの若齢幼虫か?


今年は3回目のツマグロオオヨコバイ。


ツチイナゴの幼虫か? もう少し大きくならないと・・・。


「尺取虫」はシャクガの幼虫。


コアオハナムグリ


キリギリスの幼虫かな?


おまけの「シャクナゲ」

マラソン中継で泣いた日

2021.5.7(金) ランニング 10

昨日は熊本県で東京オリンピックの聖火リレーが行われた。
先月末には宮崎県で聖火リレーが行われ、旭化成のマラソン選手だった谷口浩美さんが走られている。(熊日新聞記事から)
数あるマラソン選手の中でも谷口浩美は特に印象深い。
世間的にはバルセロナオリンピックでの「こけちゃいました」が有名だ。
しかし、私としては30年前の世界陸上東京大会だ。
1991年9月の東京はひどい暑さで、レースが始まると有力所の選手がバタバタと倒れていった。
そんな中、我慢に我慢を重ねた谷口は38キロの上り坂でスパートした。
テレビ画面にアップで映る谷口の顔は苦悶の表情だった。
体は動いていたが、顔は鬼の様だった。
人はここまで厳しい顔になるのか。
まさしく谷口は鬼神と化していた。
私はテレビの前で正座をして泣いていた。

今思い出しても泣きそうになる。

私は30代から40代にかけてマラソンに傾倒し、フルマラソンを36回走った。
時には足や肩が痛く、ひどく暑く、ひどく寒く、下痢に苦しんだこともある。
しかしいつも「あの時の谷口浩美の顔までにはなっていない」と思うと頑張る気持ちが出て一度もリタイヤしたことはない。

【余談】~谷口浩美に勝った日~
30代の頃、1月2日に開催されていた宮崎:尾鈴マラソンに何回か出たことがある。
ある時、走り終わって結果表を見たら、私の次が「谷口浩美 旭化成」であった。
びっくりして知り合いに聞くと、「旭化成に同姓同名の市民ランナーがいる」とのことだった。地元では有名な方らしい。

ロドキャンその後

2021.5.6(木) ロドキャン 5

GW中のクライミングやロドキャンを終えて、今日から平常に戻った。
体はいつも週末のクライミングで疲れているし、頭の中はルート開拓やキャンプの準備で一杯なので平日と週末はどちらが平常なのか分からない。
とりあえず、車の音楽を連休中ずっと聞いていた「荒井由実」から「Uru」に変えた。


「サラサエダシャク」レア物である。
2日、八方ヶ岳の登山道でジタバタしていた。

5月2日のキャンプで一番良かったのは、雨が本降りになる前に薪を集め、ロープ用のシートをかぶせて濡れないようにしたことだ。
改善の余地があるのはキャンプグッズで、特にガスコンロである。今回使ったのは古くなったので山用にしている20数年前のものである。

箱に無理やり詰め込むのでセットレバーが曲がり、なによりワンタッチで火が付かず、ライターのお世話になることである。
今日、ホームセンターのキャンプ用品売り場に行くと、大きさは半分でハードケースに入ったキャンプ専用のコンロが積んであった。おしゃれな形と色で売れ筋なのだろう。
しかし、値段が約7000円とお高い。
倹約してまだ使える古いものを使うか、思い切って小さくて快適なものを買うか。・・・迷うところだ。
次回のキャンプでは結論が出ているだろう。

とりあえず風防を買った。

「ウインドスクリーン」というアルミの5枚板で770円。

GW:ハサミ岩の三連荘

2021.5.2(日)~4日(みどりの日) カニのハサミ岩 26

ゴールデンウィークはカニのハサミ岩に3日連続で通った。

5月2日(日) 曇り∼雨
同行は山崎夫婦。私はスラブ壁の掃除を行った。
全国的に大荒れの日で、八方ヶ岳:カニのハサミ岩にも冷たい風が吹き、雨も降った。
夜は山を下りず、ソロキャンプ。
(ひとつ前のブログ「ロドキャンin八方ヶ岳」を参照のこと)

5月3日(憲法記念日) 快晴
同行はK1さん。
二人でマルチの「第2ルンゼ ドミノライン」を登った。

1ピッチ目を下から。


これは上からの図。25mで高度感がある。


5ピッチ目のフレークは快適。


6ピッチ目の痩せ尾根を行く。景色は抜群である。

地元の熊本でこんなに本格的なマルチルートが生まれたことは、開拓者の澤田・川津ペアに感謝しかない。
午後から参加のす~さんとショートルートを登り、久しぶりに腹筋がつった。
この日のハサミ岩は全部で7名。
※追記
【この山行は、九州クライミングの情報源「K1   HUT」の「カニのハサミ岩」に詳しく掲載されている】

5月4日(みどりの日) 曇り
同行はK1さん。
朝は岩場探しの散歩。
①貫通カンテ(5.10b) R(リピート)
②ロドキャン(5.11b) NG

連休疲れであろう。体が動かずテンションの嵐。
③中央カンテ左の掃除
このラインもなかなか厳しい。
④キコリ
赤壁中央カンテの辺り、3本。

その後、UさんとKさんが登りに来られた。
彼らの登りを見学しながら、「貫通カンテ」は5.10cにグレードをアップしようと思った。
また「ロドキャン 5.11b」も、もう少しグレードを上げようと思う。

3日目の今日は少し早目の撤収。
下りながら岩場や生き物を探した。

今年2頭目のレア物「キンモンガ」 5月は白色の紋なのか?
「ポケット版 学研の図鑑1 昆虫」に掲載されていない昆虫を我が家では「レア物」と称している。


少し古いが野兎の糞。


「ナルコユリ」はもうすぐ咲く。

十分満足の3日間だった。
このブログを書いていて、腹筋に少し筋肉痛がある。
明日は雨の予報なのでゆっくりできそうだ。

GWのロドキャンin八方ヶ岳

2021.5.2~3 ロドキャン 4

5月2日(日) カニのハサミ岩

全国的に悪天候が予想される中、山崎夫婦といつものカニのハサミ岩へ。
私がスラブ壁の掃除をしていると、寒さに打ち震えてマルチルート「ドミノライン」から退却されてきた。
その後もショートルートを登るも天候が思わしくなく早めに撤収した。
駐車場まで下るころには雨も降りだした。
山崎夫婦と別れて、さあ一思案。
今夜はキャンプのつもりで用意をしてきたが、なんとも天気が悪い。雨も嫌だが寒さはもっと嫌だ。さあ、帰ろうか。

しかし、辛党おやじさんは大雨の中でもテントを張っていたじゃないか。
よし、ロドキャン決行だ。
とりあえず、雨で濡れる前に薪は集めた。

テントを張り終えると本降りになり、薪の上にはシートをかぶせて車の中で仮眠。

夕方になって太陽が顏を見せた。
寒いけれどなんとかなりそうだ。

道路の上だが、この後ろが全面通行止めなので車が通ることはない。
テントは相当昔に買った「ダンロップ 山岳用」の2テンである。

ソロキャンプの夜は焚火をする以外、何もすることがない。
否、私には若い頃に覚えた山の歌がある。
空を見上げれば北斗七星がだんだん位置を変えていく。
焚火は最後まで燃やしきるのが難しい。

5月3日(憲法記念日) カニのハサミ岩
新しく買ったテントマットのおかげでよく眠れた。

これも新しく買ったホットサンドプレート。
パンを2枚使ったら、卵まで火が通っておらず黄身が少しこぼれ落ちた。何事も最初はうまくいかないものだ。味は良かった。
濡れたテントは山を下りてくるまで立てたまま乾かしておいた。

今回は雨や寒さのために「撤退」してもまったくおかしくはなかったので自信につながった。
これからは、雨や寒さを楽しめるようになれるかもしれない。

5月のロドキャン 前夜

2021.5.1(土) ロドキャン 3

時節柄、今回のロドキャンは県内の近場にせざるを得ない。
ちょうど2日(日)と3日(祝)はハサミ岩に行く予定が入ったので泊まる所もその辺りになるだろう。

今回のキャンプに向けて、2つの買い物をした。

①折りたたみクッションマット(Wサイズ)
前回のキャンプには数十年前に買った「丸めたアルミマット」を持って行った。それが助手席に鎮座してどうも恰好が良くなかった。
これはキャリーバッグに収納されスマートだ。ホームセンターで約2000円とお安かった。同様の物がブランド品になると3倍ほどする。
②ホットサンドプレート
これはホームセンターで衝動買い。安いものもあったが、家庭でも使えるIH対応品なので約3000円。
アルミダイキャスト製の660gと丈夫そうで、まあ一生使えるだろう。

今回は1日目(クライミング~キャンプ)、2日目(クライミング)だが、敢えて山を下りらずに「なんちゃってキャンパー」の経験値を上げてみたい。


庭のヤマボウシがきれいに咲き始めた。