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昭和生まれ 熊本県菊池市在住 暇な日は草刈、読書、ナンプレなど

県体壁利用者講習会

2023.6.18(日) 県体壁 29

2023年度の「熊本県体壁利用者講習会」が行われた。
約1時間の机上講習から実技もあった。

説明をしているのは県スポーツクライミング協会理事長の松井さん。
昨日の山道具を車に乗せっぱなしでよかった。
安全管理者は中央の緑(5.10b)をリードできる力がないといけない。
私は一般利用者なので、今日は右の2本を登った。

この後、石松さんから教えていただいた「菊池のプライベート・ジム」を見に行った。
「それらしさ」がない所だったので探すの苦労した。
まだ昨日の疲れが残っていて、酷使した左手中指も痛かったので体験はそのうちに。
昼食が不規則で今日も体重が激減、BMIが19.4になってしまった。

5月から始めた「多肉植物」、葉挿しからもう小さな芽がしっかり出てきた。

多肉の近くで変な生き物を見つけた。
産毛みたいな白いモフモフでカビにも見える。
触ろうとすると「ピッ!」と飛んでいくのでびっくりした。
よく見ると頭や足がある。
調べてみたら「スケバハゴロモの幼虫」だった。
えっ、スケバハゴロモを知らないの?

久しぶり、ハサミ岩での開拓

2023.6.17(土) カニのハサミ岩 62

先週、カニのハサミ岩で登り、やり残した宿題を思い出した。
「春風に吹かれて(5.11b)」の上部開拓である。

先週の落石事故でアプローチの八方ヶ岳林道がまた通行止めになっていた。

そこで砂防ダム下に向かった。

すると登山道横の大岩にスズメバチの巣がかかっていた。
まだ大きくはないが道から3mぐらいしか離れていないので「君子危うきに近寄らず」と、養魚場にもどって車道をとぼとぼ歩いた。
車道は整備されているのできつくはないが、今日はとにかく荷が重い。
60mロープにハンマー、ドリル、バッテリー、メタル類など。
学生時代に重いキスリングを背負って縦走していたことを思い出した。

エントランス広場に荷を下ろした。
昼過ぎに作業を終えた澤田さんが来るまでにボルトを打っておきたい。
さっそく「春風に吹かれて」に上からTr.を掛けた。
① ラッペルしながら大掃除、伸びた桜の枝落とし
② 上部の試登
なかなか登れない。
そう、だから「春風~」は中途半端な位置に終了点があるのだ。
しつこくやっていたら段々ホールドが使えるようになってきた。
「5.12かな?」とか妄想がふくらむ。
ボルト位置も定まってきた。
③ 上部終了点の設置とボルト3本打
エントランス広場の壁はこの時期、午前中はまだ陽が当たらず作業は予定通りにできた。

午後になって澤田さんが福岡の客人を案内して来られた。
「東稜の新ルート」を登るというのでついていった。
みんなで6人になったので、2パーティで登った。

新ルートの1ピッチ目(5.9)。
新しいルートはいつも初見リードで登ってきたが今日はお譲りした。

まだ未公開のルートだが、みんなに登ってもらってうれしそうな澤田さん。
ロケーションも良く、最後はハサミ岩ピークの東側に突き上げる。

歩いて下ると、Yamajiさんから半分凍った大きなフルーツゼリーが振舞われた。
こんなことは初めてである。

最後に西日が差す中で、「春風に吹かれての上」にTr.トライをした。
下部(5.11b)をなんとかこなし、上部は2テンションで登り力を出し切った。

「もう1回・・」と思って取りついたがもう指がつりはじめていた。
帰り道も重荷が肩に食い込んだ。
のどの渇きは覚えないが、軽い脱水症状だろう。
帰って夕食を食べ、少し横になっていたら両足太ももが激しくつった。
この体力の貧弱さはなんとかしたい。

県体壁の夜に

2023.6.14(水) 県体壁 28

梅雨に入り週末は満足に外岩へ行けなくなった。
こんな時に水曜日の県体壁はコンディション維持に最適だ。
今夜は5~6月で3回目になった。
ところで、コンディションの維持が目的なので5.10a~bを2本登って、疲れたところで最後に激ムズの5.10c(茶色)で力を使い切り、早めに帰るというパターンを2回ほど繰り返していた。
すると、「いっせいさんは、どうも5.10cが登れないそうだ・・・」というウワサ広まっていた。
う~ん、これはイカン。
そこで今夜は1発目に5.10c(茶色)からトライした。
結果は2テンションで終了点まで行った。(やはり難しい・・・)

その後は山下さんの登り方を参考にしたりしながら十分に腕が回復するまで待った。
ビデオ係を頼んで本日2本目の本気トライ。

結果は核心部の茶色のボテに右足ヒールを掛けて休むテクを見せながらRP出来た。
最後にクールダウンで5.10a(黄色)を登って今日も早めの終了。

県立体育館からフルオープンで走った。
気温は24度、西回りバイパスを80km/hで走ると軽く汗をかいた体に夜風が気持ち良い。先日亡くなられたSさんを偲んで「エレキバン」をまた登りたいと思った。
自宅に帰りつくと門の真ん中で猫のシマジロウが寝て私を待っていた。

庭のアジサイが満開を迎えている

カニのハサミ岩:新ルート3本

2023.6.10(土) カニのハサミ岩 61

カニのハサミ岩に澤田・川津ペアが新ショートルートを3本拓いた、アプローチの林道が開通した、そんな話が伝わってきたのでさっそく行ってみた。
ガイドは開拓者の澤田さん。

車は「砂防ダムコース」の終点に停めた。
つまり山歩き30分が短縮された。
少し手前には5~6台停められる駐車スペースもある。

林道開通と同時に植林の伐採も始まっている。
土日も作業は行われていて、邪魔にならないようにしたい。

新ルートは第3ルンゼ「ガバたちのさえずり」の右側になる。
3本並んでいて、二日前の大雨でも意外に新ルートは濡れていない。

① スパークリング・フレーク(5.10a) MOS

スパークリング・フレークを登る澤田さん

フットジャムなども使い、5.10aにしてはちょい辛目かもしれない。

② カニのいろいろ(5.10c) MOS

カニのいろいろ(5.10c 20m B9)

ここから数メートルの垂壁がつらかった。
ギリギリのオンサイト。

③ ハイキングモード(5.10c) MOS

カメラの都合でモノクロになった

やさしいルート名とは裏腹に澤田さん渾身の1本。
写真の左側にあるカンテが逆層でしかもその先のコーナーが濡れていたのであやうく滑りそうになった。上部は快適。
「5.11aでもいいのでは・・」と進言したが厳しめの5.10c。
もうここは一日楽しめるエリアになっている。

この後、濡れていないルートを探して赤壁エリアへ。
④ ロドキャン(5.11b) NG

3~5ピン目の核心部でテンション2回!
上部の大フレークから薄かぶりの部分は快適
ロドキャン(5.11b)は内容とロケーション共に最高の1本

⑤ remember (5.11a)   R(リピート)
2ピン目が相当酷使されているようで、ハンガーが動いていた。
スパナを持参されている方は締めていただけるとありがたい。

小雨が落ちてきたので早じまいとした。
帰り道、昆虫を見つけながら帰った。すると・・・。

スズキハラボソツリアブ
ナナフシ (何匹もいた)
八方ヶ岳林道入口付近

朝方は何事もなかった林道入口付近で落石事故。
たぶん、岩はお昼ごろに落ちてきたと思われる。
なんとか二人で動かして車が通ることはできた。
最悪の場合、直撃もあったろう。
Uターンすれば、山越えして菊鹿町・阿佐子の方へ抜けることもできる。

耶馬渓:中の迫岩峰群

2023.6.4(日) クライミング 5 「中の迫岩峰群」

今が旬の耶馬渓:中の迫岩峰群に行ってきた。
6:30 我が家を乗り合わせて出発。
菊池~日田~青の洞門の先から右へ、約2時間30分で着いた。
ルートは澤田さんの描いた地図やyamaji88さんのヤマップ記録などを参考にした。

尾根に出ると、北に八面山が近い。
岩稜帯の下りは懸垂下降を何度か行う。

どうもこの写真は慣れぬバリエーションルートでATCを落としたところを隠し撮りされたものらしい!

今回のメインはあのシンボル峰(P3)を登る。

北側の易しいところ(5.10a B6 45m)から登る。
トップはアリキチさん。私はセカンドでマイクロトラクションを利用。

途中で大きな青大将ににらまれてしまった。ここの主だろう。

ピークから懸垂下降すると、途中で岩窟に入ることができる。
新人ながらしっかり様になっているKcoさん。

もうけっこうお腹いっぱいなのに、ここからが本当のメインである岩峰群(P4~P8)の縦走。

やせ尾根の厳しい環境の中でとても元気そうな多肉植物があった。

P8で40mの懸垂下降をしてクライミングは終了。
後は地図とGPSと山カンを頼りに道なき道を車までもどる。
全行程6時間50分、移動距離は3.2km。

けっこう暑くて汗をかき、帰りの車の中で右足がつった。

今日は「あそ望」の仲間と。
【追記】
装備:50mのダブルロープ×2本、QDは各自×4本以上、
一般的なアルパイン装備の他に長袖シャツ、捨て縄、のこぎりはあった方が良い。

初物尽くしの5月だった

2023.6.1(木) 徒然 111  多肉植物 1

昨日、5月が終わりカレンダーを振り返りながら「永かったな!」と思った。あの三倉岳で登ったのが同じ5月だとはとても思えないほど中身が濃い一カ月だった。また、それは「初物」が多かったからでもある。

① 日向神:南面エリアで登る
今年拓かれた新しいエリアでクライミングができた。
どのルートも楽しいオンサイトトライ!
開拓者のK1さんや井ノ口さん、サンキューです。

② 広島:三倉岳のクラック
有名な三倉岳であるが、「自分には難しそうだ」と思っているうちにこれまで訪れる機会を逃していた。誘っていただいたさとちゃんや案内をしていただいた地元の方々に感謝。

③ 日向神:正面壁「スピンネフリーライン」
「危ないことはご遠慮します」が私のモットーでマルチクライミングはあまりやらないが、大輔さんに誘われて目も眩むような高所でのクライミングができた。

④ 九重山:法華院温泉
半世紀に及ぶ願いが叶った。
これでいっぱしの山男になった気分。

⑤ 多肉植物、事始め
職場に何年も放置されながら健気に生きているた小さな鉢の植物があった。
かわいそうに思って時々水を上げていたら元気になって緑色も濃くなった。そしてひょろひょろと上に伸びてきた。
調べてみたら、これは徒長した多肉植物の「虹の玉」であることがわかった。
なんとか「仕立て直し」が出来ないものかと本やネットで調べているうちに気付いたら多肉植物が我が家で増えていた。
かわいい食器に底穴をあける技も習得した。
175円で買ってきた「一寸多肉」に花が咲いたら、もう嬉しさが止まらない。

「多肉植物」という新しいカテゴリーを設定した。

キツネと遭遇

2023.5.27(土) 生物 11 キツネ

今朝は運動会なのでいつもより1時間ほど早く家を出た。
その通勤途中「数年前、この辺りでキツネの交通事故死を見たな・・・」と思い出していたら、左側の畑から流れるように何かが走ってきた。
それは車の15mぐらい前の道路を躊躇せず横切って行った。
キツネだった。

先日、車の保険を更新した。その際に、
「動物とぶつかってアクティブ・ボンネット(※)が作動した場合は保険で対応できる」ことを確認した。
※歩行者を守るためにボンネットが一瞬で浮き上がる仕組み

三俣山越えて法華院温泉

2023.5.24(水) 山歩き 28

平日の休みがたまにある。
こんな日はドライブと山歩きに限る。
4時起床、5時出発。

北外輪山ミルクロードで朝日を浴びる 気温10度

6時40分、長者原から「すがもり越」めざして出発 。

左手に三俣山が見える

ゆるやかな車道やゴロゴロ道で、ほどなく「すがもり越」に着いた。

小屋はなくなったが鐘は残った

遠慮がちに1回鳴らしてみた。
快晴ながら風は冷たく、ジャケットを着た。
ここから三俣山に向かう。

左の久住本峰と硫黄山の間に根子岳が見える。

三俣山本峰(1774m) 後ろは由布岳
三俣山南峰(1743m)

ここから急登ではあるが、坊がつるへ直接下る。

南峰から見た坊がつると法華院温泉

標高差500mを一気に下る。
一般登山道扱いはされていないがよく踏まれていて、道を間違うことはない。
ただし登りたくはない。

ご存じ、イワカガミ
ウスノキ(臼の木)
坊がつると大船山
法華院温泉山荘とミヤマキリシマ
男湯から見た景色 (入湯料500円) 硫黄泉の匂いがたまらない

しかし、なぜ今日は「法華院温泉」なのだろうか?

A: 三俣山登山とドライブのついでに。
B: 日ごろアプローチゼロのクライミングばかりしているので足腰を鍛えるため。
C: 日ごろの仕事のストレス解消、心身の癒し。
D: 健康寿命が尽き、寝たきりになったときに「あ~、法華院温泉に1回入っておきたかった」と後悔しないため。
E: 老健施設などに入所したとき、「昔はイケてる山ガール」だったおばあちゃんと出会い、法華院温泉の話で盛り上がるため。
F: 一回入ってみたかった。
答えは

大船山とミヤマキリシマ  まだ山の花はつぼみが多い
雨ヶ池から望む三俣山
バイケイソウ

14:00 長者原ビジターセンター着
YAMAPによると、合計12km、約7時間の行動時間だった。

【おまけの一枚】
午後7時過ぎ、夕食を食べながら薄暮の庭にふと目をやると見慣れぬ鳥がいた。カラスにしては大きいな。(私は裸眼の視力が良くない)
「キジだ!」と思ってすぐにカメラを取り、サッシ越しにシャッターを押したら「カードが入っていません」のメッセージ!
SDカードを入れているうちにキジは車庫の向こう側に消えたので慌てて外に飛び出した。
「バタバタバタ!」と大きな羽音を立てながらオスキジは飛び去って行った。

飼料トウキビ畑の上を飛び去るオスキジ

山ばかり行って庭の草刈りを怠っていたら、キジがやってくるようになった。

賑わう南面エリア

2023.5.21(日) 日向神:南面エリア 181

5月20日(土)の夜は、日向神:正面壁「スピンネフリーライン」を登って疲れてはいたが、今が旬の「ホタル」を見に行った。
コロナ禍でホタル観賞も忘れ去られたのか、見物人は私たち以外誰もいない。
夜8時ごろが一番ホタルが舞う。人懐っこくてホタルの方から寄ってくる。

5月21日(日)
ゆっくりと日向神:南面エリアへ向かう。
ハートエリアと合わせると14人はいて、良い賑わいをみせている。
私にとって初めてのルートがたくさんある。

掃除中のK1さん

K1さんがブロワーで掃除中の隣近辺を登った。
どのルートも「出来立て」で砂埃が乗っている。

① 真珠の首飾り(5.11a) MOS

真珠の首飾りを登るゆきえさん

② 甘く危険な香り(5.11a) NG
③ 甘く危険な香り(5.11a) RP

甘く危険な香り(5.11a)を登るゆきえさん

④ カワセミ(5.10aぐらい) MOS
⑤ ヤマセミ(5.10aぐらい) MOS

ヤマセミ(5.10a)を登る私

⑥ 風薫る(5.10b) MOS
⑦ 万緑 (5.10a) MOS

このエリアは南面ではあるが、ビレイヤーは日陰に入る。
今日も一日クライミングを楽しめた。

日向神:正面壁 スピンネフリーライン登攀

2023.5.20(土) 日向神:正面壁 180

1982年8月、「奥日向神岩スピンネフリーライン」はベルグ・スピンネの菊池・福原ペアによって人工主体だった正面壁にフリーのルートが拓かれるというエポックメイキングな出来事だった。(岩と雪92号に掲載)
それから40年。
風化しかけたこのルートが2023年、山崎・福原ペアによってリボルトされた。
そこでこの正面壁に「ブルースカイ」というルートを拓こうとしている高田大輔さんから「オガタさん、一緒に登りませんか?」という誘いを受けた。
山崎タケシさんをガイドにして登ろうかと思っていたら「オレのガイド料は高いぜ!」と言われ、高田さんの誘いに乗った。

星原峠のシャクナゲは満開だった。

前日まで雨が降った。
そのため、乾きがあまり良くない日向神は静かな休日だった。

蹴ほぎ橋から見た正面壁。
取りつきが湿っているのでゆっくりと10時頃登り始めた。
1P 前半(高田) 下部が湿っているのでスパシーボ(5.9)から登る。
   後半(緒方) この辺りからよく乾いていて快適(5.10d)

1P後半をフォローする高田

2P (高田) バンドを左上して頭上クラックから段差を越える(5.11a)
トップの緊張感が伝わる。
3P (緒方) かなり頭を使うスラブ(5.10c)
4P (高田) 折れそうな石の横柱に乗り、ハングを越えて厳しい左トラバース(5.10d)

ハングを豪快に越える高田

この後のトラバースは高度感があった。
私はこのピッチがルートのハイライトに感じた。

5P (緒方) 核心の大フレーク(5.11b)

大フレークを越えた緒方

ハンドサイズのクラックが中にあるもののジャミングがきまらない。
ここで初めて落ちた。(疲れも出てきた)
このフレークはレイバックで行くのがセオリーだ。

6P (高田) せまい凹角から段差を越える。(5.11a)
この抜け口は態勢が非常に悪い。
ボルトの位置からしてライン取りが違ったかもしれない。

7P (緒方) 35mの草付きトラバース。(5.8)
足が痛くなりシューズをぬいでビレイ。

この後、草付きに入る

8P (高田) 左へのトラバースは続く。(5.10d)
草付きがなくなり掃除も不備で厳しい。
この後、樹林帯のフィックスロープを登り、赤いテープの先にある懸垂下降地点で昼食。午後2時18分だった。
水分とエネルギー不足で右腕がつり始めていた。

懸垂下降は右斜め下へ2回で6P終了点に達する。

終了点から見た日向神ダム湖と新緑
こんな終了点がいたるところに在る

この後は空中懸垂をまじえながら「元気です」ルートを懸垂4回で下まで。
ロープは60mシングル1本使用。
基本的にこのロープで降りる設定で終了点が設置してある。
しかし上部の斜め方向への懸垂は時間がかかるしリスクもあるので、歩いて下りる方法も考慮したい。

今日、ついていたのは午前中だけでも涼しかったことだろう。
これからの暑い時期は心身ともに厳しくなる。
初登が8月だったことは驚愕に値する。
(タケシさん曰く、40年前の夏は今ほど暑くなかった・・・)