野岳:一年ぶり

2018.11.4(日) 野岳:クライミング

長崎:野岳は約1年ぶりである。
いまだ行く度に1~2本のOSやRPできるルートがあり、やる気がでる。
今回の目標は「レッドローズ 5.11d」と数日前に定めた。
7:00
泗水を出発。植木ICから高速に乗って、みやま柳川ICで降りる。
主に444号線を使って佐賀~鹿島市~平谷~萱瀬ダム~野岳。
9:30
野岳着。今回は11月の会山行で、キーボウ、ユジン、あり吉、かなちん、なお、にゃじ子、私の7人が参加した。
①迎賓館(5.8)リピート
②レッドローズ(5.11d)MOS

フリーフラワー(5.11c)の左側のルートで、出だしのハング越えなどルート的に似ている。このルートは今まで見逃していた。
③恐怖のトラバース(5.11c)NG

トラバースを始めると×印のホールドが幾つも眼前に表れ、岩は苔むして落ちたらただでは済まないランナウトに心が折られた。
④セシボン(5.11a)リピート
QDを回収するため5年ぶりにリピートした。
⑤迎賓館(5.8)QDの回収
⑥アンタレス(5.11b)リピート
2年ぶりのリピートに自分の成長を感じた。
⑦蜂のムサシ(5.11+)NG
「ダーティレイバック」と「穴がほしい」の間の狭いところにある未発表のルートである。1年前に開拓者のOさんに教えていただいた。核心部は薄かぶりに厳しいカチで、クリップも難しい。

上部も右の「穴がほしい」のガバは使わないでボルトは共有するなどややこしいがムーブの面白みは十分過ぎるほどある。
⑧蜂のムサシ(5.11+)NG

この辺りは頭上の大木が倒れ、壁がすっきりと見えるようになった。

今日はアミノサプリを2本飲んで腕のつりもない。あと1本登りたかったがメンバー内に「もう帰ろう」という空気が流れていた。今回は初心者が多いのでしかたがないと思った。
「野岳に来ると地面を歩くのがもったいない」と言って、がんがん岩に取り付いているしのぶさんの後姿をまぶしく見ながら野岳を後にした。
ところが、車に乗ると帰りに太良町のカキ小屋に行くことが決まっていたのだ。「えっ、カキ小屋は来月の予定だろう!」

秋の比叡山マルチ:ナックルスラブノーマル(Ⅴ-)

2018.10.27(土) 比叡山マルチクライミング

今回の「比叡山マルチ」はあそ望山岳会の10月会山行である。土・日の2日間で8人の参加となった。
7:00 大津集合・出発
前夜の雨で集合時間を1時間遅らせた。しかし、高千穂を過ぎると宮崎県はほとんど雨が降っていなかった。
9:00 比叡山着
駐車場には停められないほど車が多い。たぶん今夜「つりがね」で「九州岳人の集い」が行われるからであろう。
今日のパートナーは学生時代の先輩であるかんすけさん。二人合わせて125歳だから無理のない「麓屋カンテ~TAカンテ(Ⅳ+)」にしようと思った。
取り付きに着くと、目の前の「ナックルフェイスFYKルート」がどうしても気にかかる。ここは2018年1月7日に登っているが、1P目・5.10cの部分に3便かかった。その時はマルチ用のシューズだったが、今日はショート用C4ラバーのシューズを持って来ている。
「FYKルート・1P目(5.10c)・5m」
ボルト直上のラインで入る。1ピン目は絶妙なスメア。そして指も足も小さなへこみを使い、厚さ1cmほどのアンダーを持って2ピン目クリップ。「くそー、リーチが足らん!」と無意味な愚痴をこぼしながらも3ピン目にクリップできた。
シューズが良かったのか、腕が上がったのか、2回目だったからかもしれないが満足の1登だった。【写真は1月7日のRP時】

「ナックルフェイスルート(Ⅵ+)1P」
TAカンテはあり吉パーティーや長崎のパーティーが取り付いているので「ナックルスラブ・ノーマル」に取り付いたつもりだった。
1P目、「この頃のⅣ+は難しいな~」と思いながらも枯れた松の木に到着。ところがセカンドのかんすけさんが途中で登れなくなり、ゴボウでも上がれず「降りま~す」というコール。
ダブルロープでがっちり体重のかかったATCガイドだったが図表で覚え知っていた「リリースポイント」に細引きを入れてロワーダウンさせることができた。私もここから懸垂下降した。
ルート図をよく見直してみると「ナックルフェイス1P目 Ⅵ+」から最後だけ直上してナックルスラブノーマル1P終了点に達していたのだった。名前もルートも分かりにくい。

「ナックルスラブルート・ノーマル(Ⅴ-)」 
昼食をとって、改めて仕切りなおし。
【写真は2P目をリードするかんすけさん」

4P目。Ⅳ+なのにピンが1本しかない。しかもここでルート図を10mほど落としてしまった。コールは届かない、ロープは出ない状況で回収するのに一苦労した。
5P目。このルートの核心部Ⅴ-だ。ウロコ状のスラブ壁で微妙なトラバースがあった。

稜線に出るとFYKルートの開拓者、山本さんと数十年ぶりに会った。白髭をたくわえてどこか外国船の船長さんという風情であった。
下りは長崎のパーティーを南面コースに案内した。通る人も少なく道は荒れていたが確実に早く下りられる。
駐車場で新人会員のコシさん親子と記念写真。

19:00
長陽大橋を通り、2時間弱で大津に着いた。車の中でかんすけさんが「比叡の中で、今日のルートが一番面白かった」と言われて嬉しかった。今日も満足の一日だった。

奥壁:アッポロ11号をRP

2018.10.20(土) 日向神:奥壁クライミング

午前4時に目が覚めた。
コーヒー、フルグラ、ストレッチ、事務仕事など。
出掛けにYouTubeで「Jupiter 平原綾香」を聴いた。
もし今日、「アッポロ11号(5.11b)」が登れたらラッキーソングとしてこれからRPを目指すような時には必ず聴こうと思った。
実は「アッポロ」にはこれまで5回もトライしているが、使うホールドやムーブが定まっていない。
写真は8月12日のトライ時のもので、この後フォール。

かすかな自信の裏づけはこの夏に3回トライしてランナウトに慣れたことと秋空の下の乾燥した岩肌だ。

午前9時には日向神に着いたが、今日の岩友であるタケシさんが来るのは11時過ぎなので、アケビ採りに精を出す。
アケビを求めて日向神タワーや未発表の岩場などを巡った。

足軽(5.9)でアップ後、本命の「アッポロ11号」にQDを架けた。
そして核心部のムーブを探ると、なんとかスタティックに手を出すことが出来るようになった。
昨年の夏、初めてトライした時は「指先のパワーがあれば登れる」と思ったが、今年の夏は「力では登れない」と思った。やはりポイントは足を使った体重移動にあった。
合計4日間、7便目でのRPだった。

秋の本匠:井上タワー

2018.10.14 本匠クライミング

6:00
大津に集合。気温10度。まだ薄暗いが早く出れば早く着く。7時出発だと前回は3時間かかった。S山岳会もここを集合地にしているようだ。たぶん祖母山系か。
8:30
本匠:井上タワー着。
①なめくじら(5.10)R(リピート)
②みつまたの花(5.11-)NG
みつまたの花(5.11-)RP

④三四郎(5.12-)敗退
猿田彦(5.11-)OS

⑥ストレートティー(5.11-)R
⑦さざれ石(5.10+)NG

川面下部壁は人工壁みたいにかぶっている。お目当ては「みつまたの花」、今日で3日目になる。QD掛けで登るともうだいぶん慣れてホールドがよく見えたのでRPトライは予想以上に楽だった。
「猿田彦」もかぶった壁を豪快に登る1本。ホールドが大きいので迷い様がない。
「ストレートティー」は核心部で何度も行き来した。疲れて上部では飛びついてホールドを取るなど実に危なかった。ここの核心部のホールドは分かりにくいので忘れないようにしたい。
「さざれ石」で力を出し切った。

井上タワーは私たちを含めて9名。クライミングのベストシーズンだというのに、魚道や宮前に人影はなかった。

15:30 早目の撤収。
18:20 阿蘇道は混雑していると思い産山経由ミルクロードで帰った。
往復で235km、秋の夕暮れは早くすでに真っ暗だった。

台風一過、「うし子」をリピート

2018.10.7(日) 日向神クライミング

3連休初日は台風25号の影響で強風が吹きけっこうな雨となった。
2日目の今日は台風一過の秋晴れとはいかず温かい曇り。
岩は濡れているだろうが、明日はJr.ボルダリング教室なので「今日しかない」という気持ちで山に向かう。
日向神の岩は予想以上に濡れていた。
もう諦めて帰路につく山友もいた。

こんな日でも少しは登れるトンネルエリアへ行く。
山友はタケシさん、浦崎さん、カオリン。
①けほぎトンネル右ルート(5.11a)R(リピート)
②うし子(5.11b)NG QD架け
うし子(5.11b)R
④けほぎトンネル右ルート(5.11a)R

「うし子」は2015年9月に7便かけてRPした。
トンネル内からスタートしてハングを越えフェースを登る。

途中で電話線をかわすのも特徴的だ。
フェースは足をうまく使うのがポイントで、登れないうちは過呼吸になりそうなくらいパワーを使っていた。

トンネルエリアの上部にはスズメバチの丸い巣が3個も見える。
タケシさんが時々偵察に来るハチをスプレーで撃墜していたら7匹を数えた。

帰りにはカオリンがアケビの熟れた実を採ってくれた。
岩登りより木登りがうまい。

若いころ歌っていた「アルプス一万尺」の替え歌にこんなのがあったなあ。
♪山のアケビは何見てひ~らく
下のマツタケ、見てひらく ランラ ランラ ランラ ランラ~

台風接近

2018.9.29 ガーデニング

台風24号の接近と秋雨前線のためか、昨夜から雨。
昨夜は月末なのでC.P.菊南へ行った。
約1時間弱のボルダリングだったが指皮が痛くなりやめた。
月に1~2回ではあまり進歩はないが、行かないよりはましか。

今日は朝から内職をした。

ペットボトルに水苔を入れて、ポトスとオリヅルランを寄せ植えする。
子どもたちのフェスタにて50円ぐらいで売るつもりだ。

ヤマボウシの赤い実も落ちてしまい、庭先もすっかり秋らしくなった。
しかし露地植えのアサガオは依然元気。
隣のコスモスにまで巻きついている。

台風の影響があまりないことを願う。

秋の日向神で復活宣言!

2018.9.23 日向神:サンセット クライミング

「左腕の調子を外岩で確かめたい」
そんな気持ちが高ぶって日向神に8:30頃着いてしまった。
駐車場の草刈を少し行い、久しぶりに上流部へのカメラ散歩をした。
9月下旬、もう飛び交う昆虫は少ない。立派な蜘蛛の巣を張った女郎蜘蛛たちも手持ち無沙汰な感じだった。
車道沿いに山野草はあまりないが、この時期ならではの花に出会った。

ツリフネソウは多かった。舟というより魚に見える。


ヤマジノホトトギスは少ない。
コンデジなので背景をぼかした写真は撮りにくい。

K1さん、タケシさんらとサンセットエリアへ行く。2日前の雨で岩場下部のコケの部分は少し湿っている。
①梅雨のあとさき  (5.10a) リピート
②岩ひばハング左  (5.10d)リピート   下部が核心。
③イーグルアタック (5.11a) リピート 持久系。
④満開のセッコクラン(5.10b)リピート 10bとしては難しい。遠い。
⑤麦わら帽子    (5.11a) NG      短くて内容がある。下部は苔々。
⑥麦わら帽子    (5.11a) リピート
⑦赤い実のヤマボウシ(5.11a) リピート

タケシさん、ゆきえさん、K1さんなどこのエリア開拓者の面々も自分が拓いたルートをすんなりと登ることがだんだん難しくなってきた。原因は筋力や瞬発力の低下、体重の増加、体の節々の痛みなどいろいろあるが、一言で言えば「加齢」か。・・・この話題はまた後日にしよう。
とにかく、昨日の県体壁と今日は5.11aのルートを3本リピートできたことで、左腕の「ケイワン障害」からの復活を宣言したい。
薄暗くなっても最後まで付き合っていただいたAoiさんの写真で今日は締めたい。

赤い実のヤマボウシ(5.11a)

贅沢な時間~復活は近い~

2018.9.22 県体壁クライミング

三連休の初日、未明までの雨で山は諦める。
雨上がりは土が軟らかいので草取りの好機。
夏に取り残した根の張った草もよく抜ける。
そして、庭先は一斉に咲き始めた彼岸花で豪華な装いだ。

今日は主な会友が脊梁トレランに出場したりスタッフとして参加するので、県体壁にはフジミさんが一人来られた。
①中:オレンジホールド(5.10b)リピート QD架け
②右:オレンジ・赤テープ(5.10)NG
③右:オレンジ・赤テープ(5.10)RP(2便目)
④中:ピンクテープ(5.10d)RP(3便目)
さわやかな風が県体壁の駐車場にも吹いてきた。
もう登っても汗が滴ることはない。
こんな立派な壁をたった二人で使うなんて、本当に贅沢なことだ。

ちなみに夏の終わりからの左腕不調で登れなかったピンクテープが若干疲れた4本目でもあっさり登れた。
復活は近い。

午後は「あんずの丘」でパトレンジャーVSルパンレンジャーVS怪獣ショーを観た。カッコつけてランシャツ(県体壁の写真参照)姿だったのでまた日焼けをしてしまった。

今回は三つ巴の戦いだったので、たった一人の怪獣くんをみんなで寄ってたかっていじめているようには見えなかったのが良かった。

綺麗な半月

2018.9.18    徒然

夕方、軽くランニングをしていると南の高い空に半月が綺麗だった。
西の空には一番星である宵の明星があった。
しばらく坂道を往復していると二番星、三番星が現れた。走りやすい季節になったと思う。
9月は「50kmは走ろう」と思っていたら、月半ばで52kmと目標を簡単にクリアーしていた。

昨日は敬老の日。TV番組の中で元気な老人の代表として青森の田中博男さん(87歳)が紹介されていた。マスターズ陸上の世界大会で短距離の3部門で金メダルを取られている。200mを33秒台で走り、年代別の世界記録保持者らしい。
この手の方の共通点として、60歳まではほとんど競技経験がないことがあげられる。60の手習いで走り始め、どんどん記録が伸び面白さが増す。結果としていろいろな大会で好結果を生み、更に精進を積み重ねて県で1番、日本で1番となる。
いいなあ、と思う。

今60歳の私はクライミングが面白く、もっと5.11や12のコレクションを増やしたい。ルート開拓も楽しい。
しかし、70歳になったころにはどんな山登りをしているのか、なかなかイメージできない。
①鞍岳・1000回登頂
②八方ヶ岳で新種の昆虫発見者
③写真とエッセイ「菊池の山野草」刊行
④HFCC(日向神フリークライミング・クラブ)の副会長
・・・・・
あ~、どれもこれもわくわくしないし、できそうもない。
それよりも県民体育祭の陸上競技で2000mを8分ぐらいで走り、熊日新聞にちょこっと名前が載る方が楽しそうで現実味もある。マスターズは5歳毎にカテゴリーが変わるので、5年毎にわくわくがやってくるらしい。
今は「登るために走っている」が、その頃には「走るために登っている」だろう。
80、90となれば走るトレーニングは要らないだろう。日常生活での養生こそがトレーニングだ。ライバルは次々と他界するのでかなり寂しくはなるが、「これまで敗れていったみんなの分までがんばります」という高校球児なみに意識が高まるだろう。
歳をとって突然山から帰らないと周囲にえらい迷惑をかけるが、陸上競技場でバッタリなら多少は美談にならないか。

70歳まであと10年。いつでも走れる体作り、つまり走る習慣はつけておきたい。
彼岸花の咲く道で、綺麗な半月を仰ぎ見ながら考えた。

秋晴れの日向神で日焼け!

2018.9.16(日) 日向神:道端 クライミング

左腕の調子がどうも上がらないのでリハビリクライミングを行った。
ちょうどあそ望山岳会に入られた2名の方がクライミングを希望されたので一緒に登った。お二人には登る技術より、確保(ビレイ)技術をしっかり学んでいただいた。
私もあそ望に入っての最初のクライミングは道端エリアで、寒い1月だったことを思い出す。その時は冬にクライミングをすること自体がカルチャーショックだった。

6本登って、スラブにおおきな影響は感じなかった。シンシア(5.11a)もまずまずといったところだ。
秋晴れの下、道端エリアで一日を過ごすとノースリーブの肩が日焼けをしていた。7月は愛のエリア、8月は奥壁に通っていたが共に日陰なので日焼けは初めてだった。
道端に行く途中にあった大きなスズメバチの巣は撤去されていた。たぶん八女市役所の方が動かれたと思う。

いっせいのクライミングや日々の日記です