九重:春の花便り

2023.4.16(日) 九重山:男池 ハイク25

山友さんのFBで「ヒゴイカリソウ」を見た。
ずいぶん昔に私も見たことはあるが今でも咲いているだろうか。
久しぶりに山野草を探しに出かけた。

この時期、阿蘇外輪山を車で走ると「サクラソウ(桜草)」は外せない。
初めて自然のサクラソウを見た時の感動は忘れられない。

すぐ近くに「シカの糞」が落ちている。
まさかサクラソウを食べに来たわけではなかろう。(水飲み?)

草原には「ハルリンドウ(春竜胆)」がたくさん咲いている。

野焼きの後はこの「キスミレ(黄菫)」の独壇場。

秘密の花園には「ヒゴイカリソウ(肥後碇草)」が群生していた。
植物との出会いは一期一会、前と同じ場所、同じ時期に行っても必ず会えるわけではない。
ここは約30年ぶりだがよく残っていた。

赤い屋根の三愛レストハウスでは「カワサキZ900RS」のミーティングで単車があふれていた。
ここまで来たら定番の男池まで足を伸ばそう。
金曜日までの雨や今朝方の霧で、牧ノ戸峠に車は少な目だった。
男池駐車場も日曜日なのに20台ぐらい。

昼食は我が家にあったものばかり。
風が強いのでアルミ風防を使う。
頭上では「八重桜」がちょうど見ごろだ。

ぼちぼちと男池から「かくし水」まで歩く。

この湿地帯の新緑はいつもすばらしい。

サバノオ(鯖之尾)
シロバナネコノメ(白花猫の目)
シロバナエンメイソウ(白花延命草)
ワダソウ(和田草)
マムシグサ(蝮草)
ツクバネソウ(衝羽根草)
ヤマシャクヤク(山芍薬)

「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」と昔から言われる芍薬は、このヤマシャクヤクとはずいぶん違うようだ。(こちらの方が綺麗)
まだかわいい小さなつぼみもたくさん見られた。

ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)
ムラサキケマン(紫華まん)
ミヤマキケマン(深山黄華まん)

この3種はどうも似すぎている。(名前が違うかもしれない)

ヒトリシズカ(一人静)

ヒトリシズカが2つ、寄り添って咲いている。
帰り道は小雨が降りだした。

ロクパトレ:3回目

2023.4.15(土) ロックパーティー 3

昨夜来の雨も朝方には止んだ。

庭にはエビネランが咲いていた。

暖かくなって、スッポンのモグちゃんも元気。

午前中は久しぶりに図書館へ行った。
そしてそのまま大牟田のロックパーティーへドライブ。
アップのあと、力のあるうちに前回からの課題、黄(5.11b)にトライ。
ガバの続くルーフからカンテの遠いホールドをたどる。
結果はRP。
けっこう前腕がはっていた。

調子よく、次は赤(5.11d)を2回目でRP。

そして、前回も登れなかった青(5.11b)にトライ。

ビレイヤーはミカさん。
カメラマンは数年ぶりに会ったヒロジーさん。

こんなルーフを日ごろ登らないので上手くない。

この写真のあと、最後の1ピンで力尽きた。
次回はアップの直後に登ろう。

今日は5.11クラスを2本RPできた。
2月にDIP-STANDSを買った成果が表れたと思う。
これからもフロントレバーができるように鍛えよう。

「ド・S(5.11a)」開拓・初登!

2023.4.9(日) 日向神:ハートエリア 177

「菊鹿 みんなの森」キャンプ場でさわやかな朝を迎え、おいしい朝ごはんを戴いていざ今日も日向神:ハートエリアへ。

立待月(5.9)でアップした後、お目当てのprojectにトライ!

結果は本日1便目で初登に成功。
「ド・S (5.11a) B7 18m 緒方一成」とした。
その後すぐにゆきえさんが第2登された。
これからは「スラブの美魔女」と呼びたい。

写真は第3登されたナカさん。
この3ピン目からの左トラバースが一番緊張するところだ。
今日のハートエリアは10名と賑わった。

道路に下りると正面壁には西日が映えていた。

岸壁の二人は「ベルグスピンネ・フリーライン」リボルト後の初登をして(たぶん)下りてきているタケシさんと福原さん。
福原さんは約40年前の開拓者の一人だ。

帰り道はいつもの峠越え。
山里のネコは道路を自分の庭と思っている。

クラウンが来てもビクともしない。

昨夜一緒に焚火を囲んだゼルプスさんから「開拓用」にとカラビナを8枚戴いた。

同じくミー子さんからはロープを戴いた。
有り難いことである。

日向神~春キャンプ

2023.4.8(土) 日向神:ハートエリア 176

今日も自宅近くでキジを見た。
番(つがい)のショットは初めてだろう。
キジほど雌雄のちがいが分かる鳥は珍しい。
カラスやハトではどちらがオスかまったく分からない。

前日の朝まで雨が降っていたので、日向神峡の岩は濡れているところがある。
あわよくばハートエリアに誰かいて、projectの初登ビレイをお願いしようと思っていたが・・・、誰もいない。
日向神全体でも車はたったの3台。

projectへのアプローチが少し歩きにくかったので階段を設置した。

そして一人でも出来るのはトラバース。
写真右側の「ハーモニー」から左奥の「シンパウダー」まで約7mのトラバースルートを設定した。
意外に上りは一撃できたが、戻りの下りは2回落ちた。
今日はキャンプの予定なので早めに終了。

日向神の道端には「シャガ」が咲き始めている。

星原峠を越えると、真正面からタヌキが車に向かってきた。
慌ててカメラを探しているうちに車の横をすり抜けていった。
写真は「タヌキのおしり」だ。

今日のキャンプ場は「菊鹿 みんなの森」である。

NPO法人の管理で、大型のファミリーテント1張り1000円、私の山岳用テント(2人用)なら500円とリーズナブル。
広大な敷地に15張限定なのでまったくお隣のテントが気にならない。
オーナーと話ていたら私の小・中学校の先輩と分かり、薪ストーブが赤々と燃える部屋でおいしいコーヒーまでいただいた。(外は風が冷たかった)

今日の「焚火会」はマミリン、ミー子、ゼルプス、そして私の4人。
夕暮れ前から「居酒屋ミー子」が開店。

これは「しいたけとほお葉の豚バラ肉つつみ」、他にタラの芽やわらびの天ぷら、宮崎の「はまゆうポーク」などなど。
空にはだんだんと星が増え、北斗七星が大きく見える。
そして北極星を中心にして徐々に反時計回りに動いていく。
東のくぬぎ林からは満月が上り、静かなキャンプ場の夜は更けていった。

春休み最後の開拓

2023.4.3(月) 日向神:ハートエリア 175

4月になると鯉のぼりを立てるのが恒例行事。
吹き流しは相当すれているがもう少し頑張っていただこう。

肥後椿の花が下の植物に乗って咲いていた。

春休みも最後の日。
次のprojectが待つ日向神:ハートエリアへ行く。

月曜日とあって、久しぶりのぼっち飯。
もう20度以上あるので飲み物はポカリの季節になった。

「立待月(5.9)」の右側の壁にラインを引いた。
ボルト7本、ラインが湾曲しているので20mぐらいある。
かなり頭を使う、面白いルートになりそうだ。

弁財天岩:東稜ルート

2023.4.2(日) 日向神 174

総会の翌日、女性に人気の「マルチ」を選択した。
初めての「弁財天岩:東稜ルート」である。
3パーティー9人で取りついた。

1ピッチ目をリードするキーボウさん。
非常にコケっているので、私たちのパーティーは右側のはしごを登って尾根にとりついた。
すると結構立った壁にぶつかった。
どうもここにフリーのショートエリアがあるのだ。
適当に真ん中のラインに取りついたが、5.11は十分にあり、ほぼA0で終了点に達した。しかしその上のスラブはコケが分厚く生えて久々に緊張したクライミングだった。

ビレー点に左下からキーボウさんが上がって来られた。

後方にはダム湖が見える。

ハナタテ岩方面は色とりどりの山桜がきれいだ。

岩稜の岩がとてももろい。
右下はサンセットエリアなので石を落とさないように慎重に登る。

対岸の正面壁では、タケシさんが「スピンネ・フリーライン」のリボルトに孤軍奮闘している。

最後は約30mの懸垂でサンセットエリアの上部に下りた。
久しぶりのマルチはなかなか面白かった。
稜線部では強風に吹かれたが、花びらを舞い上げる春風で心地よい暖かさだった。

午後は道端エリアへ。
①シンシア(5.11a) リピート
②新ルート(5.9) MOS

真っ黒く濡れているところを避けながら登る。
見た目よりホールドが大きく登りやすい。
③三四郎(5.10b?) リピート
ここはヒールフックが使える稀なルートだ。

十六夜の上(5.11c/d)初登

2023.4.1(土) 日向神:ハートエリア 173

日向神に向かう途中にある木彫りの像。
今まで馬と思っていたが、車を降りて近寄って見たら「カピパラ」だった。

3月にボルト打ちも含めて3日間トライしたprojectにさっそく取りつく。

何回も何回もイメトレした成果、本日は1便目で登れた。
「十六夜の上 5.11c/d B6 12m 緒方一成」の完成。
下部の3ピンは「十六夜(5.10c)」を使う。

第2登をねらうニッシーさん。
この写真の後、核心部を左からランジで攻めた。

外岩は久しぶりというユジンさん。
核心部で華麗な足さばきを見せていただいた。

今日はグリーンパル日向神のロッジで「あそ望山岳会」の総会が開かれるので、ハートエリアは会員でにぎわった。
午後は新しいプロジェクトの掃除をした。

今年度も開拓費用の一部を会から支給してもらえることになった。
ありがたいことである。

国東半島・院内の旅(2日目)

2023.3.29(水)~30(木) 国東半島 山歩き

旅の二日目は鋸山駐車場から始まる。

このエアーテントマットは昨年8月に購入し始めて使った。
車への収納時非常にコンパクトになるので今回はパッキングに余裕があった。

2021年11月、鋸山(田原山)に登った時、ここから熊野磨崖仏までわずかな距離であることを知ったので、本日は熊野磨崖仏を目指す。
8:30 出発
見返り岩までは急登が続く。
尾根からの景色は春がすみで絵にならない。
見返り岩~熊野磨崖仏は下り440m。

熊野磨崖仏は国指定重要文化財で拝観料は300円。
今日は裏から来たし、山なので持ち合わせがない。

笑い顔の不動明王様に髪の毛が生えたように見える。

今年初めてのハルリンドウ。

これも初めてのマムシグサ。
もう山歩きは十分なので、次は院内の石橋を目指す。

道の駅「いんない」から歩いてすぐにある「荒瀬橋」
長い橋脚と美しい2連アーチ、橋高は18.3mもある。

荒瀬橋から下流を望む。
こんな深い谷川なので石橋が発達したらしい。
河岸には横穴がいくつも掘られている。(墳墓跡?)

御沓(みくつ)橋
橋の長さが59mの3連アーチ橋。大正14年に架設と新しい。

「石橋の貴婦人」と呼ばれる鳥居橋。

美しい5連アーチ。
名工:松田新之助のセンスの良さと情熱を感じる。

帰りも387号線で桜を愛でながら走る。
Uruさんの「コントラスト」は何回聴いても飽きない。

旅の最後に、地元の桜を見に行った。
もう夕方で桜も散り始めていたがこれも良い。

2日間で321km、山道は多かったがAv. 18.0km/ℓは優秀。

国東半島・院内の旅(1日目)

2023.3.29(水)~30(木) 国東半島 山歩き

「春休みになったら桜を眺めながら国東半島ドライブへ。山はどこを登ろうか?」
年度末の仕事をしながらずっと考えていた。

3月29日(水)~1日目
早朝から起きてはいたが、日の出前から走り始めては近場の桜が楽しめない。
6:30 出発

幸先よく、自宅近くの畑でキジのつがいを発見。
今年はヒナの姿が見たい。

名勝:菊池公園の桜。
まだ光は当たっていないが満開の桜は見事だ。
国道387号で大分県津江に入ると気温2度、オープン走行で心身共に爽快。

小国~玖珠~院内へ。
ソメイヨシノはどこも満開で見飽きない。
珍しい赤い花の下で1枚。

10:00 並石ダム:こっとん村

1年ぶりの並石耶馬、右のピークが鬼城。

10:30 スタート
今年は「YAMAP」を発動!
ダム堰堤を渡り、谷間から左の尾根にとりつく。
足元には真新しいシカの糞がいたるところに落ちている。

「鬼城クライミングコース」というだけあってなかなかの岩稜帯だ。

12:00 岩頭を右に巻いて去年も訪れた大きな穴。
ところがこの後、尾根に上る道を見失いずっと樹林帯を巻くことになった。

12:50 尾根

やっと岩稜に上がったらもう鬼城は目の前だった。

せっかく50mロープを持ってきたので1回懸垂下降に使った。

1年ぶり2回目の鬼城山頂。
この後、昨年は南東の谷を下ったが、今年は南西の谷を下った。

14:40 こっとん村着
全行程4時間15分、約5kmの山歩きで右太ももがつった。
山歩きには不向きで弱い体だ。
早く温泉に入ろう!

16:00 無動寺耶馬
「仙人湯」を目指していたら「無動寺耶馬」の下に来た。

こんな岸壁はめったにない。
並石耶馬で岩稜を巻いてしまい消化不良だったのでもう1本登ることにした。

登山口にある無動寺の羅漢像群。どの姿もユニークだ。

向こうの稜線はさっきまで歩いていた並石耶馬。(左のピークが鬼城)
また足をがくがくさせながら急坂を下りきると椿堂「遍照院」だった。

国東半島に弘法大師(空海)の像は多い。
椿堂の軒下には祈願成就した女性の長い黒髪がたくさん奉納されている。

「くにさき六郷温泉」の一つ、仙人湯。
入湯料400円、露天風呂にゆっくり浸かった。

温泉の外に出ると薄暮の中、裏山から音がする。

3頭のシカが人を恐れず下りてきた。
今日一日でロードスターと3台すれ違ったが、シカとも3回、計5頭を見た。
この日は鋸山登山口でロドキャン。

ロクパ、2回目!

2023.3.25(土) ロックパーティー 2

この週末は会で比叡山に行く予定だったが数日来の雨で山行が中止になり、大牟田のロックパーティーに行くことにした。
今朝起きて、「1回目の日記を見ておこう」と思った。
そこで卓上カレンダーを1月までめくった。
「記録がない!?」
「そうだ、確か去年だったよな」と思い直して去年のカレンダーを引っ張り出した。
「あれ、12月にも11月にもない!」
あせった私は10月、9月と遡り、ついに8月13日で記録を見つけた。
なんとかその日の日記を読み直すことができた。
岩は毎週のように行くので、半年前のことは3年前のように感じることが多いのに、滅多にいかないジムは半年前を2カ月前ぐらいに感じてしまうようだ。

ジムの営業は午後からなので午前中は読書やナンプレ、庭の花を愛でた。

早くもチューリップが咲きそろった。
後ろのケヤキも芽吹いてきた。

ビオラには今春お初のベニシジミがとまっていた。

ロクパは我が家から片道45kmぐらい。
会員カード(1100円)があれば1day2000円。
右側にリード壁、左側にボルダー壁がある。
ジム内には洋楽が流れ、垢ぬけている。

写真は「緑ホールド 5.11a」を登る私。
今日は5.10cから始めて5.11cまでトライしてみた。
後半は5.11aから最後は5.9まで落としてオールアウト。

写真は「青 5.11b」にトライ中のミカさん。
ジムでは先生と呼ぼうかな。

いっせいのクライミングや日々の日記です