「クライミング」カテゴリーアーカイブ

「ド・S(5.11a)」開拓・初登!

2023.4.9(日) 日向神:ハートエリア 177

「菊鹿 みんなの森」キャンプ場でさわやかな朝を迎え、おいしい朝ごはんを戴いていざ今日も日向神:ハートエリアへ。

立待月(5.9)でアップした後、お目当てのprojectにトライ!

結果は本日1便目で初登に成功。
「ド・S (5.11a) B7 18m 緒方一成」とした。
その後すぐにゆきえさんが第2登された。
これからは「スラブの美魔女」と呼びたい。

写真は第3登されたナカさん。
この3ピン目からの左トラバースが一番緊張するところだ。
今日のハートエリアは10名と賑わった。

道路に下りると正面壁には西日が映えていた。

岸壁の二人は「ベルグスピンネ・フリーライン」リボルト後の初登をして(たぶん)下りてきているタケシさんと福原さん。
福原さんは約40年前の開拓者の一人だ。

帰り道はいつもの峠越え。
山里のネコは道路を自分の庭と思っている。

クラウンが来てもビクともしない。

昨夜一緒に焚火を囲んだゼルプスさんから「開拓用」にとカラビナを8枚戴いた。

同じくミー子さんからはロープを戴いた。
有り難いことである。

日向神~春キャンプ

2023.4.8(土) 日向神:ハートエリア 176

今日も自宅近くでキジを見た。
番(つがい)のショットは初めてだろう。
キジほど雌雄のちがいが分かる鳥は珍しい。
カラスやハトではどちらがオスかまったく分からない。

前日の朝まで雨が降っていたので、日向神峡の岩は濡れているところがある。
あわよくばハートエリアに誰かいて、projectの初登ビレイをお願いしようと思っていたが・・・、誰もいない。
日向神全体でも車はたったの3台。

projectへのアプローチが少し歩きにくかったので階段を設置した。

そして一人でも出来るのはトラバース。
写真右側の「ハーモニー」から左奥の「シンパウダー」まで約7mのトラバースルートを設定した。
意外に上りは一撃できたが、戻りの下りは2回落ちた。
今日はキャンプの予定なので早めに終了。

日向神の道端には「シャガ」が咲き始めている。

星原峠を越えると、真正面からタヌキが車に向かってきた。
慌ててカメラを探しているうちに車の横をすり抜けていった。
写真は「タヌキのおしり」だ。

今日のキャンプ場は「菊鹿 みんなの森」である。

NPO法人の管理で、大型のファミリーテント1張り1000円、私の山岳用テント(2人用)なら500円とリーズナブル。
広大な敷地に15張限定なのでまったくお隣のテントが気にならない。
オーナーと話ていたら私の小・中学校の先輩と分かり、薪ストーブが赤々と燃える部屋でおいしいコーヒーまでいただいた。(外は風が冷たかった)

今日の「焚火会」はマミリン、ミー子、ゼルプス、そして私の4人。
夕暮れ前から「居酒屋ミー子」が開店。

これは「しいたけとほお葉の豚バラ肉つつみ」、他にタラの芽やわらびの天ぷら、宮崎の「はまゆうポーク」などなど。
空にはだんだんと星が増え、北斗七星が大きく見える。
そして北極星を中心にして徐々に反時計回りに動いていく。
東のくぬぎ林からは満月が上り、静かなキャンプ場の夜は更けていった。

春休み最後の開拓

2023.4.3(月) 日向神:ハートエリア 175

4月になると鯉のぼりを立てるのが恒例行事。
吹き流しは相当すれているがもう少し頑張っていただこう。

肥後椿の花が下の植物に乗って咲いていた。

春休みも最後の日。
次のprojectが待つ日向神:ハートエリアへ行く。

月曜日とあって、久しぶりのぼっち飯。
もう20度以上あるので飲み物はポカリの季節になった。

「立待月(5.9)」の右側の壁にラインを引いた。
ボルト7本、ラインが湾曲しているので20mぐらいある。
かなり頭を使う、面白いルートになりそうだ。

弁財天岩:東稜ルート

2023.4.2(日) 日向神 174

総会の翌日、女性に人気の「マルチ」を選択した。
初めての「弁財天岩:東稜ルート」である。
3パーティー9人で取りついた。

1ピッチ目をリードするキーボウさん。
非常にコケっているので、私たちのパーティーは右側のはしごを登って尾根にとりついた。
すると結構立った壁にぶつかった。
どうもここにフリーのショートエリアがあるのだ。
適当に真ん中のラインに取りついたが、5.11は十分にあり、ほぼA0で終了点に達した。しかしその上のスラブはコケが分厚く生えて久々に緊張したクライミングだった。

ビレー点に左下からキーボウさんが上がって来られた。

後方にはダム湖が見える。

ハナタテ岩方面は色とりどりの山桜がきれいだ。

岩稜の岩がとてももろい。
右下はサンセットエリアなので石を落とさないように慎重に登る。

対岸の正面壁では、タケシさんが「スピンネ・フリーライン」のリボルトに孤軍奮闘している。

最後は約30mの懸垂でサンセットエリアの上部に下りた。
久しぶりのマルチはなかなか面白かった。
稜線部では強風に吹かれたが、花びらを舞い上げる春風で心地よい暖かさだった。

午後は道端エリアへ。
①シンシア(5.11a) リピート
②新ルート(5.9) MOS

真っ黒く濡れているところを避けながら登る。
見た目よりホールドが大きく登りやすい。
③三四郎(5.10b?) リピート
ここはヒールフックが使える稀なルートだ。

十六夜の上(5.11c/d)初登

2023.4.1(土) 日向神:ハートエリア 173

日向神に向かう途中にある木彫りの像。
今まで馬と思っていたが、車を降りて近寄って見たら「カピパラ」だった。

3月にボルト打ちも含めて3日間トライしたprojectにさっそく取りつく。

何回も何回もイメトレした成果、本日は1便目で登れた。
「十六夜の上 5.11c/d B6 12m 緒方一成」の完成。
下部の3ピンは「十六夜(5.10c)」を使う。

第2登をねらうニッシーさん。
この写真の後、核心部を左からランジで攻めた。

外岩は久しぶりというユジンさん。
核心部で華麗な足さばきを見せていただいた。

今日はグリーンパル日向神のロッジで「あそ望山岳会」の総会が開かれるので、ハートエリアは会員でにぎわった。
午後は新しいプロジェクトの掃除をした。

今年度も開拓費用の一部を会から支給してもらえることになった。
ありがたいことである。

ワクワクが止まらない!

2023.3.19(日) 日向神 172 (ハートエリア)

3月11日の指ケガも癒えて、「今日こそ初登!」とワクワクしながら日向神を目指す。
2日前の雨で岩場が濡れていると思った人が多いのか、クライマーの数は少ない。それでも今が旬のハートエリアには7人。

① リズム(5.10b) リピート
微妙に湿っぽい感じはするが全く問題なし。
日当たりが良いのですぐに壁は乾いてきた。

② プロジェクト(十六夜の上) NG
実は1本目に賭けていたのだが人生そんなに甘くはない。
まあ、1便目は「QD掛け」と思う。

③~⑤ プロジェクト NG

今日の美レイヤーはゆきえさん。
トップロープなら私より上手い。カメラマンは天音さん。

下部は「十六夜(5.10c)」を登る。
初見だとなかなか手ごたえがあるだろう。

うまく登れているように見えるが、もっと良いムーブが見つかった。

核心部は越えたがまだまだ油断はできないところ。
結局今日は4便ほどトライして、指先が薄くなっても1テンまで来た。
スラブ系なのでトライする度に良いムーブが見つかる。
次回のハートエリアまで、ワクワクが止まらない。

このブログの読者にはクライミング好き、ロードスター好きの他に「昆虫好き」の方もおられよう。
今年の初レアものを紹介しよう。

3月12日、我が家の網戸にいた「イボタガ」である。
大きな動物の顔に見える。

ハートで指ケガ

2023.3.11(土) 日向神 171 (ハートエリア)

朝、日向神に行く途中で「カニのハサミ岩」に向かう澤田さんの車と手を挙げて挨拶。

快晴の日向神だが土曜日とあってクライマーの数は少ない。
今日のハートエリアはそれでも5人。
私の目標は2月12日に試登した「十六夜(5.10c)」の上にボルトを打って、初登すること。
まずはTr.で登るとなんとかなった。
さっそく道具を吊り上げて終了点を設置。
下りながらボルトを埋めた。
そして、ファースト・トライ。

う~ん、この右手アンダーは安定して取れるようになったが、その後は体が上がらない。
2回目も登れない。
今日は岩場の整備も頑張ったので明るい岩場になってきた。

ゆきえさんにTr.で登ってもらうと、新しいムーブが見えてきた。
左のルートは「シンパウダー」
3回目のトライではもう腕がつっていた。
新しいムーブを試していたら核心部でスリップ、右手中指がケガをした。
すぐに下りてキズパワーパッドを貼ったが、今でもズキズキする。
疲れた時は無理をすべきではない。

ちょっと失意の中、自宅近くまで帰ると畑の中にキジの頭が見えた。

これはオスだが、昨年はこの近くでメスが卵を産み、夏休みの間中観察を続けた。

少し早めに帰宅すると、春の陽気で草花が咲き始めていた。

植えっぱなしのヒヤシンスは小さな小株となってかわいい花を咲かせている。

昨秋に職場から持ち帰ったムスカリもたくさん咲いている。

昨年の7月に挿し木したアジサイが一冬を越して新芽を出していた。
さあ、どんな色の花が咲くのか楽しみ。

ハートエリア:開拓&掃除

2023.3.5(日) 日向神 170 

3週間ぶりの日向神(ハートエリア)である。
この間、「十六夜(5.10c)」から上のラインをずっと考えていた。

① 立待月(5.9)  リピート
② 座待月(5.10a) リピート
③ project 1 Tr.
苦労しながらもムーブがつながった。
④ リズム(5.10b) リピート
⑤ project 1 Tr.
ボルト位置決めと古ボルトの撤去。

左から普通のリングボルト。3~4回たたくと取れる。
次はダブルリングボルト。珍しい。
3つ目はRCCボルトではない ハーケン型のボルト 。ハンガー部分が回らない。
4つ目は径8mmのオールアンカーでハンガー部分が貧弱。ボルトはステンレスであるが、手打ちで穴を穿ったらしく全く深さが足りずに4cmほど頭が岩から飛び出して危険であった。

午後から「満月(5.12b)」を3便で登った楠田くんが来た。
今日は「スリッピーパズル(5.12a)」を登りに来たという。

結果は見事なオンサイト!
私は相当教えてもらって10便目に登れたルートだ。
見ていて、一挙手一投足がすべてベストな動きで、ルービックキューブを5秒で解くようなものだった。

⑥ 立待月~右側の壁の掃除

ざっと掃除をして試登してみた。
ラインが「よごへち曲がり」で相当厳しい。


今日の美レイヤーは天音さん。
1年ぶりのクライミングだったそうだが、練習して「リズム(5.10b)」をゲット。

ハサミ岩と北帰行

2023.2.26(日) カニのハサミ岩 60

日向神は湿っぽいらしいので先週に引き続きカニのハサミ岩へ。
山友は澤田さん、サトさん、土橋さん、ミツルさん。
マルチルートには会友のす~さん、みっつーさん。

朝の気温は3度、山の中ではまだツララが見られた。
晴れの予報ではあったが、山の雲はすっきりとはとれず、時折岩肌に陽が差す程度で少し寒い。

① ガバたちのさえずり(5.10b) リピート
なかなか変化に富んだ好ルート。

② 夕陽のフレアー(5.10b) オンサイト
登っているのは土橋さん。
クラック主体のルートで、カムの練習もできる。(クラックグレード5.9)

③ 試登ライン (Tr.) 1回目
最上部に厳しいムーブがあり、5.11a/bぐらいか。
この後土橋さんが登り、最上部でホールドが2カ所ほど欠けた。

④ 試登ライン(Tr.) 2回目
そこでもう一回登ってみた。
すると、「ギャッ!」

中間部のクラックを登っている時、左壁のホールドが欠けて落ち、なんと右壁と中指を挟むチョックストーンになったのである。
体も落ちて全体重が乗ったら大惨事になるところだったが、結果的に軽い擦過傷で済んだ。
ルートはかなり難しくなってはいたがなんとか登れた。

⑤ 秋岩の右カンテにトライ~敗退
もうこの岩の開拓はやめようと思う。

【 ムベ(5.10b) B3 8m 】
5.10bと言ってもあなどるなかれ。
いまだ「オンサイト」を許していないと思われる。
みなさんがムベを楽しく登られていると、なぜか私のお腹がシクシクと痛み出した。「顔色が悪いですよ」も言われた。私自身、山でこんな腹痛は思い当たらない。大事をとって澤田さんと下山した。

自宅近くの合志川堤防を車で帰っていると、阿蘇高岳の雪景色が見えた。
来週からはもう春の陽気になるらしい。
そこへ鳥の編隊が飛んできた。

数カ月前に鹿児島県の出水に向かって南に飛ぶナベヅルの群れを撮った。
(熱心な読者の方は覚えておられよう)
2月も下旬、今日は「北帰行」であろう。

家に帰っても腹痛は治まらない。
ネコのように丸くなって毛布をかぶって寝た。
目が覚めたら何事もなかったように痛みは消えていた。

カニのハサミ岩でクラック!

2023.2.23(祝) カニのハサミ岩 59

午後からの行動開始だったので、近場のカニのハサミ岩でトップロープ:ソロをやろうと思ったら会友のマスモさん夫婦、白河さんがいて、す~さんも参加となった。
砂防ダムコースから登り、こっそりエリアへ。
実はこのエリアは初めてで、クラックのトレーニングとしてTr.(トップロープ)で登った。

【グルーシャトウ (5.9)】

【グルーシャトウ (5.9)】 
「クラックは初めて」と言うす~さんには良いトレーニングになったようだ。

その後はエントランス広場でマスモさんたちと登った。

【春風に吹かれて (5.11b)】

夕方5時のサイレンが聞こえてもまだ登れる。
ずいぶんと陽が長くなったものだ。
砂防ダムコースを下っていたら、大きなイノシシが右から左へと走って行った。