「クライミング」カテゴリーアーカイブ

今日も南面で汗をかく 2

2023.8.20(日) 日向神:南面 192

9時を過ぎた3号線は気温33度で、クローズ走行。
連日の日向神:南面は10名と今日も賑わった。
しかし、ベテラン組は日陰から出ない。

① 真夏のルンゼ(5.7ぐらい) MOS

② ムーランルージュ(5.9ぐらい) MOS

③ ゲルニカ(5.11c) R(リピート)

このホールド取りが難しい。

左手は甘いので、右手・右足のオポジションで伸びあがる。
今日は終了点が移設され、リニューアル後の初登(?)となった。
このエリアに来たら1日1回はトライして、自分の評価基準としたい。
この後、南面奥の岩場整備。
いつもお世話になっているので心ばかりの奉仕作業。
(暑いので短時間の作業)

      「悶モンマントル(5.10c)」

このルートは「マントリング」という慣れぬムーブのためにグレード評価が分かれてきたが、本日(5.10c)と決定した。
5.10cでは難しいと感じる方は修行を積んでほしい。

④ ひかりもの(5.11b) NG

  「ひかりもの」にトライするオカピー

今日のお目当ては、昨日テンションがかかったこのルート。
昨日はベストなムーブを忘れていたが、今日はバランスを保持する力が足りなかった。

車に乗るとすぐ夕立に襲われた。

熊本は自宅に帰りつくと夕立に見舞われた。
シャワーを浴びて片付けをしていたら、昼食用に買ったパンが半分の2本になっている。

「あれ? 今日は原口さんにもらったパンを食べたから、このパンは食べていないはずなのに・・・。」
「もう、お昼にパンを食べたか食べていないか分からないぐらい疲れたり、ボケたりしてきたのかなあ・・・。」
と気落ちしていたら、遊びに来ていた外孫が勝手に食べたことが分かった。
少しほっとした。

今日も南面で汗をかく

2023.8.19(土) 日向神:南面 191

酷暑の中、家では草刈りを連日やって体重減。
特に昨日はシャワーを4回浴びた。

① 真珠の首飾り(5.10c) R(リピート)

② もっと危険な香り(5.11b) NG
これが今日のお目当てルート。
冬場なら持てそうなカチはあったが、開拓者(K1さん)の匂い(香り?)がする方に手を伸ばしたら良いホールドに指先がかかった。

③  もっと危険な香り(5.11b) RP 

3ピン目、さあてここから。

意外に左手のかかりが良い。
2便目でRP。

④ SKルート(5.10+) 敗退
ピンの間隔が現代離れしていて、「君子危うきに近寄らず」

⑤ ひかりもの(5.11b) NG

初登以来10ヵ月ぶりに取りつくと、「思ったように」難しい。

タケシさんが「悶モンマントル(暫定5.11a)」を第2登。
頭の向きがポイントか。

澤田さんが「君たちはどう登るか(5.10b)」を第2登。
リーチが長い人も足をしっかり安定させてから最終クリップをして欲しい。

昨日、軽い夕立があったようで湿っぽい所もあったが、お目当ての所は問題なく登れた。
しかし湿度が高く、1本登ると汗が噴き出した。
健康的にケガ無く、今日も一日過ごすことができた。

悶モンマントル(5.10c)初登

2023.8.16(水) 日向神:南面 190

先日、projectの終了点移設を決めた。
明日からは台風7号の影響で雨模様、とくれば今日しかない。

日向神に向かう途中、オープンの緑色コペンに出会い「負けた!」と思う。曇り空で28度なのにクローズのままだったとはロードスター乗りとしては失態である。
いつものコンビニに寄ると、いつも買っている「冷凍アクエリアス」がない。次のコンビニにはあった。
荷物を整理すると「カメラ」がない。カメラ小僧を自認する私としては大失態である。
日向神に着いてみると、昨夕あたりに雨が降っていた。
どうも調子が出ない一日の始まり。
しかし岩場はやさしく迎えてくれた。

① projectの終了点移設
先日、核心部を越えずに終了点にクリップする輩が続出。
核心のムーブを終えてクリップする位置に移設した。

② きこり
取りつきにあった2本の木。写真映えやロープの流れの邪魔になるので1本を切った。

③ 泥付きの整備
下部から登ると幅1mほどの泥付きを渡ることになる。
家にあった古いクワを持ってきて木の根からたたき切ったがなかなかきれいには取れない。
土間ぼうきで壁を掃除して今日の仕事は終了。

と、ここであおいさんとひとみドンが来られた。
せっかくだからビレイをお願いした。

④ projectの初登
足の置き方を変えたのでまた楽に登れるようになった。
終了点が上がり、多少緊張感は増したようだ。

 あおいさんのトライ

下部は「落ち穂拾い(5.10a)」を登る。
核心部のマントルはサンセットエリアの「エルニーニョ(5.11a)」に酷似している。
しかし、エルニーニョは登れてもこれはなかなか難しいと言う方が多いようだ。
「どうして私のお尻は上がらないの、もんもん(悶々)する!」
というAさんの叫び。

「悶モンマントル(5.10c) 6m B3 緒方」とした。

下部からつなげるとB7になる。

おまけの1枚。

小原橋が秋色に変わっていた

【追記】
初登時、「悶モンマントル」は5.10bぐらいと思っていたが、第2登をねらって登れない者が続出。
ほとんどの方が「エルニーニョ(5.11a)より難しい!」と言われるので5.11aとしていたが、その後ムーブもこなれてオンサイトする方も出てきたので、5.10cに決めた。

炎天下(5.12a)RP!

2023.8.14(月) 日向神:南面 189

今日の目標は昨日ボルトを打ったprojectの初登と2日前に1テンだった炎天下(5.12a)のRPである。
同行はタケシさん、ゆきえさん、K1さん、高田さん。

① projectの初登
下部は「落穂拾い(5.10a)」を登って泥付きをまたいでから取りつく。核心部は写真のマントリング。
私がさらっと登り、さあここでルート名とグレードの発表、といきたかったが後続の方々がマントリングで大苦戦をしている。
しかも開拓者が予期しなかった登り方まで出てきたので、合議の結果終了点の移設となった。
ルートの発表は次回までおあずけ。

② 炎天下(5.12a) NG
今日の南面のこのルートはまさしく炎天下、岩自体が熱くなって前回止まった核心のリップがまったく持てない。
実力者の高田さんも大苦戦、ビレイしていても前腕から汗が噴き出る。

③ ゲルニカ(5.11c) R(リピート)
みなさん苦手とするこのショートルートが私にはピッタリくる。

④  炎天下(5.12a) NG
午後になって下部の前傾部分が日陰になった。
いろいろ考えて作戦変更!

⑤ 炎天下(5.12a) RP

この態勢からキーホールドを思い切りよく取りに行く。
これが分かりにくくて(道端エリアの「次郎」以上?)オンサイトは厳しいだろう。

この後、左肩に違和感を覚えたがなんとか耐えて登り切った。
このルート、秋冬のシーズンに登ればもっと楽なのだろうが「炎天下に拓かれたルートは炎天下に登ってこそ本物!」という自己満足の世界に浸った。2日間、4便目でのRP.
写真は開拓者の長友敬一さんより提供。

おまけの1枚。

久しぶりに出会った「エリマキツチグリ(襟巻土栗)」である。

南面で開拓2

2023.8.13(日) 日向神:南面 188

ウチの辺りは7月盆で、今日も暇なので日向神:南面エリアへ行った。

写真の中央部が昨日拓いた「君たちはどう登るか(5.10b)」だ。
今日はその右を掃除した。
なんとかものになりそうなので、終了点とボルトを3本埋めた。

よく働いた。
初登もしていないのにルート名は決まった。(明日の楽しみに)

日向神に向かう途中、大きなサギを見かけた。

アオサギである。
アオサギは昭和時代、熊本にいなかったそうである。
1992(平成4)年、緑川で繁殖が確認されている。

この頃は国道3号線を使って日向神に通勤しているので、運転中に暇に飽かして「四国の旅でわかったこと 5選」を考えた。
(写真はこのブログ「四国の旅Ⅱ」を参照されたし)

① 足摺岬には足をスリスリできる絶景スポットがある
・これは白山洞門が見える「万次郎足湯」のこと。これが無料とあっては絶対行くべきである。

② 2泊3日で、ロードスターとお遍路さんに遭遇する確率は同じぐらい。
・共に4件。この暑い中、お遍路さんは大丈夫でしょうか。

③ 四万十川の沈下橋は、早朝ならば独占できる。
・次回はカヌーなどやってみたい。

④ 石鎚山は高く、太平洋にも近いので台風の影響を受ける。
・高知は晴れて酷暑なのに山は雲の中。四国カルストなどでのキャンプ場も夏は難しいだろう。

⑤ 朝6時から道後温泉に並ぶ男性はみんなスリム。
・普通の温泉客は大半が太っている。スリムな男性は朝が早いのだろうか。一日が充実していますね!

南面エリアの1本目

2023.8.12(土) 日向神:南面 187

今日は1本拓く予定なので早く行ったが、K1さんは更に早かった。
さっそく上から下がって終了点を設置。
ところが、終了点直下のフレークが少し動いたのでハンマーのピックを差し込んで「てこの力」を使ったら「ドン!」と崩壊してしまった。
また改めてTr.で試登すると、あまり大きなグレードアップにはならずに済んだ。
掃除とボルトの設置。
更に手前の木を2本、タケシさんにチェーンソーで切っていただいた。みんなで枝葉の始末。
やっと「初登」の時間がきた。

下部は「サンフラワー(5.10b)」を登る。

ホールドは大きいので、思い切りよく登れる。
①「君たちはどう登るか (5.10b)B2 6m 緒方一成」
とした。

    下部は「サンフラワー5.10b」を使うのが良い。左は「ゲルニカ」

ゆきえさんが「第2登」を目指したが、岩がはがれてテンション。次回に持ち越しとなった。

② ゲルニカ(5.11c) R(リピート)
若い人たちにお手本のつもりで登ったが、誰も見ていない。

③ 炎天下(5.12a 暫定) NG

難しそうなので、「とりあえずのトライ」をしたら意外にリラックスして1テンションで上まで行くことができた。
次回が楽しみとなった。(写真は開拓者のK1さんより提供)

④ 鼻から牛乳(5.11a) R(リピート)
この後登ったオカピーは、核心部で丸いカンテを直上してしまった。末恐ろしい。


台風前に南面へ

2023.8.7(月) 日向神 186

この土日は親戚の葬儀・寺参りで山に行けず。
台風も近づいているので一人ながら日向神へ行った。

途中の集落にキツネノカミソリが咲いていた。
ヒガンバナ科で株には毒があるらしい。
花言葉は「妖艶」とか。

南面エリアに着くと、またルートが増えていた。
この土日もみなさん十分に楽しまれたようだ。

① 右上の岩を掃除した。
岩の表面が風化していて大掃除が必要だ。
しかしワイヤーブラシを家に忘れてきたので掃除に気合が入らない。
鋸もねぶれて大きな木は切れない。

② 右下の「ゲルニカ」をTr.で取りついた。
7月17日に私はMOSしたが、29日にMOSした楠田くんは「ヒールフック」を使ったと聞いた。
そんなアイデア、私にはまったくなかった。
では、私もヒールフックを使ってみよう!
結果、なんとかヒールフックを使って縦クラックを取ることはできたが、ヒールを外すと体が左に振られて縦クラックを保持できない。

ここは日陰で過ごしやすい所だが、登ると汗が出る。
早めに終了とした。

トカゲが大小何匹もいた。

今年初めての「ラミーカミキリ」のオス。
頭部が人の顔に見える。

下ると駐車場には車がポツンと1台。
折しも小雨が落ちてきた。

今日も熱いハート!

2023.7.29(土) 日向神(ハート) 185

昨日の山歩きは相当疲れたが一晩で回復。
今日は日向神へ行った。
土曜日だが南面エリアは大賑わいだ。

午前中は南面でアップを2本登り、左の未開拓の壁にロープを下げて「キコリ」をした。

午後は実力者の楠田くんが来ていたのでハートエリアで登ってもらった。

     「十六夜の上」にトライする楠田くん

まずは「十六夜の上(5.11c)」だ。
流石に初見では登れなかった。
しかしムーブをばらした後は、2本目でRP!
たぶん第3登だと思われる。
私はプチトラバースで腰が壁から離れて1テンション。

次は「上弦の月(5.11b)」だ。
これはMOS!
相当右足でミシンを踏んでいたが、見事に登り切った。
ムーブがまた少し違っていたので、すぐコピーしてみた。
なるほど、どうして初見でこんな登り方が解かるのか不思議だがそれが実力者たる所以だろう。
個人的には先週の登り方が確実に感じた。

① 耳飾り(5.10bぐらい)   R
② サンフラワー(5.10aぐらい) R
③ 開拓
④ 十六夜の上(5.11c)    NG
⑤ メロディ(5.11b)     R
⑥ 上弦の月(5.11b)     R

今日もベッコウバチがクモを狩っていた。

「コカマキリ」からにらまれた。
動かなければ枯葉と見分けがつかない。

県体壁で生存確認

2023.7.26(水) 県体壁 30

先週より夏休みになったが、土日以外の休みはまだない。
コロナ禍も随分と収まり、今年は研修が多いからだ。
しかし、職場で私と机がお隣の職員は今日から夫婦そろってコロナ陽性になっている。油断はできない。

6週間ぶりに県体壁で登った。

隣接の中体育館の窓に壁が映っている。

実際はこんな感じ。

1本登っては汗をふきふき、4本登ったら手の皮がふやけてひりひりし始めたので終了した。
今夜はヤムさん、ヒロさん、す~さん、Iさん、そして私の5人だった。
たった5人だが、集まった人々は暑い夏を元気に過ごしていることが分かった。

先日、職場で育てているアボカドの植木鉢から黄色のキノコが生えてきた。
いつも窓際に置いているので、胞子が飛んできたのだろう。

上弦の月、グレード改定

2023.7.23(日) 日向神 184

7月22日(土)
朝から庭の草刈り、そして畑道の草刈りを3時間。
畑道(生活道)は左右から草が伸びてきて車に当たりそうになってきたから。
草を土手に刈り上げる動作を相当続けたら背中の下部や腰が痛くなった。
夜は東側から雨がけっこう降った。
そして先週から左手中指第2関節が痛い。

7月23日(日)
いろいろな不安材料を抱えながら日向神へ向かう。
久しぶりに小原橋を渡る。

日向神:ハートエリアに着いてみると岩はよく乾いている。

① 十六夜(5.10c) R(リピート)

② ハーモニー(5.10d) R(リピート)
じつはこれ、2回目かも。

③ シン・パウダー(5.11b) R(リピート)
今日は核心部を左足のフラッギングで越えた。

          シン・パウダーの原口さん
       シン・パウダーをゆきえさんは遂にRP

④ 上弦の月(5.11c/d) NG
先日、YouTubuでこのルートを登られる方の動画を見た。

        上弦の月下部(5.10cぐらい)

その方はこの下部で相当苦労されていた。
スラブに足を乗せる技はあまり持たれていないようだ。
「核心部は絶対登れないだろう」と思った。

      上弦の月 核心部の辺り

ところが、その方はフェース系の核心部をすんなりと越えて行かれた。
動画をよく観ると、ムーブというか持つホールドがまったく違っていた。
そのムーブを今日、私もやってみた。

⑤ 上弦の月 R(リピート)
これはどうだ。
見え辛い足の踏みかえも遠いカチも全く気にならない。
目からウロコが剥がれ落ちたように無理なく登れた。
暫定的だった「上弦の月」のグレードは今日から(5.11b)で決定としたい。

⑥ 十六夜の上(5.11c/d) NG
初登いらい3ヵ月ぶりぐらいのトライで、アンダーガバの位置すらも間違えてフォール。

⑦  十六夜の上(5.11c/d) NG
ガバ取りは成功したがプチトラバースでテンション。
「次回は登れる!」という自信は付いた。

岩場に来てみると、不安材料はすべて払拭して今日も一日楽しく登ることができた。

            マドガ
         クモを狩るベッコウバチ
       ガードレールにはうナナフシ

今日も元気な虫たちに負けないように、トンネルやハートエリアからおじさんたちの大きな声がコダマしていた。