「日向神」カテゴリーアーカイブ

愛のエリアで平日クライム

2018.4.19 日向神:愛のエリア

県体壁仲間のIさんと平日外岩クライミングとなった。
日向神は3回目というIさんを初めての「愛のエリア」へ招待した。
一昨日の雨でエレキバンの辺りは滴りがあったが、岩場全体はよく乾いていた。
①夢中歩行(5.9)R(リピート)
②初夢(5.10a)R
③たぬきのモモコ(5.10b)R
④たぬきのこぶた(5.11a)NG 1T
⑤たぬきのこぶた(5.11a)R
⑥愛は勝つ(5.10b)R
⑦毘沙門天(5.10d)R 2年ぶり
⑧愛は勝つ(5.10b)R 回収

上の写真は「愛は勝つ」にトライ中のIさん。
県体壁トレの成果で、「初夢」まではオンサイトされた。

これは毘沙門天の下部。2年ぶりのトライで、分厚い苔に覆われたホールドを掘り出しながらもうまくリピートできた。このルートは見た目よりも変化に富みお勧めである。近いうちに苔落しを行うので、みなさんに登って頂きたい。

たった二人で爽やかな風が吹き抜ける愛のエリア平日クライミングを楽しんでいたが、午後になると単独でペガサス(5.12b/c)に挑む猛者が現れた。
これも県体壁仲間のKさんだった。

彼の精神的な強さにあらためて感じ入った次第である。

あそ望総会と絶好調の日

2018.4.7 あそ望山岳会総会

本年度の総会が我が家で開催された。
新体制や年間計画も立てられ、今年も事故なく楽しい一年にしたい。
昨年度は新人が5人も増え、また新たな風が吹いてきたように感じる。

一人だけ寝ているのが会長。

2018.4.8 日向神クライミング
朝は霜が降りるほど寒かった。
アップの①「初夢」では少し手がかじかんだ。気温は10度を下回っている。
4週間続けての愛のエリア②「そこガバ 5.11a」トライ。
こんなにしつこい自分自身を初めて発見した感じだ。
ビレイヤーはキーボウさん。
下部のフェイスを登ってレスト、今日は余裕があった。
中間部もスムーズにこなしたが、最上部のスラブではさすがに前腕が弱っていた。そこは身についた動きでなんとかカバーすることができた。
約4年ぶりのうれしいリピート(再登)である。

道端エリアに行くと今日も賑わっていた。
あそ望からも9人参加していた。
3月に登れなかった③④「ウェルカムベイビー 5.11」が本日2便目でリピート。これも5年ぶりだった。前回は右の制限ホールドを使っていたので今日が正式なRPとなるだろう。
⑤シンシア(5.11a)リピート
⑥春眠(5.10)リピート
⑦メトドス(5.11a)MOS
このルートはこれまで5.10dだった。
難しそうなスラブで、横に樹木があって苔も多かったので登らずにいた。
このごろ山崎さんが木を切って整備され、なんとグレードが5.11aに昇格していた。

これはもう、5.11aコレクターの私としては「のぼらにゃならん!」と取り付いた。
1ピン目からは微妙なトラバースでその後は直上。テラスに乗って休まないという制限がある分、思い切ったムーブが楽しめた。

これで「5.11百本プロジェクト」もナンバー98を数えた。
ちなみに「メトドス」とは哲学用語で「道に沿って行く」という意味か。
開拓者のK1さんに訊くしかない。

2週連続の「愛のエリア」

2018.3.24(土) 日向神クライミング

21日(水)は国体山岳競技熊本県予選会が雨の中で行われ、私はビレイヤーで参加した。とても寒かった。
昨夜(金)は職場での送別会であった。
珍しく午前様になったのでモチベーションが上がらない。。
今日は各地のサクラも見ごろを迎えているが気温が平地で15度。
愛のエリアは樹林の中を風が吹きぬけ、けっこう寒かった。
同行はフジミさんである。
①夢中歩行(5.9)リピート まだ手が冷たい。
②愛は勝つ(5.10b)リピート
③初夢(5.10a)リピート 久しぶりで出だしは迷う。
④本命チョコはあなたに(5.10b/c) リピート
⑤そこにガバがあるから(5.11a)NG 1T

今日のねらいは、先週まったく登れなかった「そこガバ」トライだった。
午前中は上部が濡れているのをいい訳にしていた。
しかし午後は岩も乾き、「アミノバイタル顆粒」効果でやる気が出てきた。
1ピン目はプリクリップでとりついた。
腕が残っていたのでホールドが案外と見えた。
下部のフェイスを登りきるとほっと一息。
中間部の連続ガバは何度登っても楽しい。
最上部で1T(テンション)入ったが、今までより更に良いムーブが見つかったのは収穫だった。

【本日は1テンでした、の図】

帰り道で、小ぶりのビレイデバイスを拾った。

KONGの「GHOST」である。
63gと軽量なので、落とし主が現れるまでマルチを登るときの予備デバイスにしておこう。

「そこガバ」NGについて考えた

2018.3.19 日記

3月17日の日向神:愛のエリア「そこにガバがあるから 5.11a」は登れなかった。
このルートは4年前の2014年10月に4便目でRPしている。1便目から最上部まで行くことができた。最後のフットホールドやマントリング的なムーブで苦労したのを覚えている。
それがどうだ。今回は出だしのフェイスがまったく登れなかった。とにかく足が乗らないので指先に負担がかかってテンションを何度もかけた。確かに難しいところではあるが、4年前にはあまり苦労していない部分なので印象が薄い。
原因の①は「花鳥風月 5.11a」で前腕が完全パンプして力が出なかった。
原因の②は、半年ぶりの「愛のエリア」に心身がなじんでいなかった。
原因の③は、加齢で力が落ちた。

原因①と②については次回、登ってみることで判明するだろう。「そこガバ」は私がこれまで登ったルートの中では最高の部類に入るすばらしいルートだが4年間もリピートしなかったのは自分なりに少し恥ずかしい。ただ、RPのときはマスターだったので自信はあった。
問題は③である。まだまだ加齢による衰えは認めたくないが還暦クライマーだから影響がない訳はないだろう。ではどうするかだ。
対策① 体重を落とす。※クライミングの為に体重は落としたくない。
対策② ジムで、かぶりより垂壁での細かなムーブに重点を置く。
対策③ 何回もトライする。  ※一番現実的だ。

ということは、3月24日は日向神になる。もし登れたら、古賀さんらが拓いた仮称「スカイライン 6P 5.11b」もやってみたい。

愛のエリアで「う~ん・・」

2018.3.17  日向神クライミング

先日来の雨もあがり、快晴の朝。
我が家の近くから雲仙がよく見えた。
同行はキーボウさん、コガさん、kinnyさん。
久しぶりに「愛のエリア」へ行く。
途中、右手の岸壁からは雨のように水滴が落ちていた。
先客は常連のIさん、Kさんらである。
下の写真は本日の賑わい。

①愛は勝つ(5.10b) マスターR(リピート)
②花鳥風月(5.11a) NG
1テンで上まで行けたが途中で完全に前腕がパンプしてしまった。
③そこにガバがあるから(5.11a) マスターNG
花鳥風月で腕が終わっていたようでテンションの嵐で上まで。
④本命チョコ(5.10c) R
⑤夢中歩行(5.9) R

コガさんがアップで登った「花鳥風月」、私は数年ぶりなので1テンで登れたのは上出来かもしれない。
コガさんは岩が乾いてくると「ペガサス 5.12b/c」(下の写真)にトライ。

③の「そこガバ」は4年前にRPしたもの。
そのときは4便出したが、下部では一度も落ちなかった。
それが今日はどうだ。
花鳥風月で腕が萎えていたとはいえ、下部がもう登れない。
足を乗せるホールドが見えないのだ。
後ろの方で「愛のエリアは半年来ないと怖いよね。毎週来てても怖いのに・・・・」という会話が聞こえてきた。確かにそうだと納得した。
帰って調べると、昨年の7月以来8ヶ月ぶりだった。
この頃は「登れる5.11」を探して各地を徘徊し、愛のエリアを疎かにしていたつけが回った格好だ。
最後はこの岩場に馴染むために2本登った。
今日の感想は「う~ん・・・」

日向神に春が来た

2018.3.11 日向神クライミング

3月中旬快晴の日曜日、日向神の賑わいはすごかった。
9:30 駐車場に着くとすでに満車。県外ナンバーが目立つ。
とりあえず「道端」へ。同行はフジミさんである。
「ウェルカム・ベイビー 5.11a」開拓者の広瀬さんがおられたのでいいところを見せようとトライしたがうまくリピートできない。スマホに保存された広瀬さんが登る動画を見せていただくと、私の知る限り「誰もそんなやってない、否、やれない」ムーブだった。今日はテンションをかけながらも「正規」のホールドで2回上まで抜けたので次回が楽しみだ。
下の写真は今日の道端エリア。

次の写真は陽気に浮かれるおじさんたち。
K1さんが「体幹トレは広場で」というルートを作るかもしれない。

午後はトンネルエリアに移動。
ここに「登れそうな5.11ルート」を見つけていた。
ダム湖フェイス 5.11a」である。
下部の「旅の宿 5.10a」をフジミさんに登ってもらった。
しかしここからではロープの流れが悪くなりそうだったので、「けほぎリッジの下部」からつなぐことにした。
この「ダム湖フェイス」は小さいカチを拾いながら少しずつ高度を上げていく。リッジの左側に回りこむこのルートは下から見えず、目の前は黒い壁で孤独感が漂う。MOSだが嬉しいというより「ほっとした」感じである。
写真の私がいる所はダム湖フェイスの取り付き地点。ここから左に回りこみ黒い壁を直上する。

もう1本、「人生を語らず 5.11b」にトライした。
見た目すっきりしたスラブで、手がかりが乏しい。
マスタートライは何回もテンションをかけた。
手順足順を覚えているうちにと、2回目のトライでRPできた。
ボルトの位置も最適でこれはお勧めのルートである。

吉田拓郎のアルバム名は「今はまだ人生を語らず」である。
何かを始めるのに「遅すぎることはない」というようなメッセージが込められているらしい。

さて、私の「100イレブン・プロジェクト」も今日の2本で97になった。そろそろ最後の1本を決めておく必要がありそうだ。

春風の日向神タワー

2018.3.3 日向神クライミング

ネットで岳団彩雲が昨年拓いた日向神タワーのルートを調べていたら、第2ルートの1ピッチ目が「彩雲 5.11a」のショートルートとして紹介してあった。
もう日向神では「私が登れる5.11」が少なくなってきたのでぜひ行ってみたいと思った。
同行はフジミさんである。3月1日に大きな仕事を終えて「今日は道端でまったりクライミングをしたい」と言われていたが、なんとか日向神タワーに誘い込んだ。
日向神タワーには2本のマルチルートが拓かれている。マルチは10年ぶりというフジミさんだったので、マルチの楽しさも味わってもらいたかった。

日向神タワーの取り付きまでは「びっくりフェース」の入り口から赤テープに導かれ、谷を渡るとフィックスロープを頼りに登る10分ほどの山径である。
冬枯れの樹林から屹立したタワーが時折見える。

第1ルート(3P、77m、5.10c)に取り付いた。
1P(30m、5.10a)
傾斜はゆるいが波を打った感じで次のボルトがすぐには見つからないところがある。

2P(25m、5.10c)
昔リングボルトの人工で直上していた跡が見える。
ルートは右側の凹角状のフェースに引かれている。
ホールドは大きいがボルト数が少なめなのか、けっこう緊張させられた。
核心部を登り切ってほっと一息の二人。

3P(22m、5.10a)
最後はスプーンカットのホールドを使うが、バルコニーで登りこんでおけば問題ない。
終了点はチェーンを使った立派なもので懸垂下降も大安心である。
50mダブルロープで2回の懸垂下降の練習ができる。

第2ルート1P目「彩雲 18m、5.11a」
午後になり15:00からは小雨の予報なので、とりあえず登ってみる。
見た目は易しそうだが、登ってみると岩場が左下がりの逆層でホールドに乏しい。
しかし私の得意系なのかうまくオンサイトできた。
終了点は立派なチェーンである。

道端エリアに下りて、フジミさんが新しいシューズの試しに2本登られたら15:00、予定通りに雨が落ち始めて撤収した。
先日までの冷たい風が嘘のような春風のそよぐ日向神タワーでのクライミングだった。
近場に楽しいマルチルートを拓いていただいた彩雲の皆様に感謝を申し上げたい。
なお、第2ルートでクイックドローが2本残置(?)されていたので回収している。
心当たりのあるお方はフェイスブックの方にでも書き込みをして欲しい。

日向神:バルコニー 「空へ」RP

2018.2.24 日向神クライミング

先週に引き続き日向神詣で。
同行はフジミさん。
天候に恵まれ、明日は雨の予報なのに土曜日のためかそれほど車は多くない。
エリアはもちろんバルコニー。(道端でアップ)
2月18日にトライした「空へ 5.11」に再挑戦だ。
今日のために60cmの長ヌンを4本用意した。
中間部の大フレークの辺りをすべて長ヌンにすると「落ちられない」気持ちが沸き起こり、なんとなく体がかたくなった。そのためクラックに差し込んだ手に力が入り両手とも擦り傷ができた。血がにじんだ手の甲を見ると、「今日2回は登りたくない」と思った。
スラブに出るところで大レスト。
この後は先週苦労した所だが、ステミング気味のフットホールドを体がよく覚えていてゆっくり休みながら登ることができた。
「空へ 1ピッチ目 5.11」2便目でのうれしいMRPである。

今日は4本登って早めの撤収。
写真が少ないので自撮写真を一枚載せよう。

帰りの車の中で「いきものがかり」のCDアルバムを聴いていたら「未来(つぎ)の~ 空へ~」というフレーズがあった。「YELL」の一節である。
卒業式の定番曲、季節は春である。

あ~、カーリング女子の銅メダル決定戦をTVで観ながらだと筆がなかなか進まない。
おめでとう、日本。

 

発熱を押して日向神クライミング

2018.2.17  日向神:道端エリア
晴れの予報だったが、前日の雨で朝から霧が濃い。
岩場に着いてもべっとり濡れている。同行はキーボウさん。
道端は東向きで朝日が射すとスラブ壁からは湯気が立ち上った。
乾くのを待てず、トレーニングと割り切って登った。
「だんだん 5.9」など、もう十分に5.11の技量を要した。
「シンシア 5.11a」は最上部も乾いて快適であった。
「太郎 5.10c」など計7本登った。

関東から男女の二人連れが来られていた。
見慣れぬギヤを使っておられたので訊いてみた。
「エーデルリッドのOHM(オーム)」である。

体重差のあるペアの場合、1ピン目に使うとフォール時のビレイが楽になるそうである。この二人の場合、30kgぐらいの体重差があり、女性があまり登れないので有効かも。ちなみにネットで調べたら定価16,000円だった。

1月に自分の誕生日のプレゼントにバーナーを買った。
「SOTO  AMICUS  SOD  320」4,527円で、81gと軽量である。
左はキーボウさんの「スノーピーク」 共にコンパクトタイプであるが、大きな違いは音であろう。

スノーピークは小さいながら「ボボボーー!」と咆哮し、アミカスはほぼ無音。
明るい所だと火がついていないように感じるくらいだ。
たった一人のテント生活なら派手に音が出た方が楽しいかも。

夕方から「あそ望山岳会」の例会。
夜は春から都会に就職するカワコウ君の送別会と代わりに入会したカワシマ君の歓迎会。
楽しいひと時を過ごせたが、店を出ると寒気がしてきた。
自宅に帰ると37.8度あった。

2018.2.18 日向神:バルコニーエリア
夜半に寝汗をかき、朝は37.3度。8時ごろには37度まで下がったので日向神へ。
昨日とは打って変わって車だけでも20台ほど集まっている。岩はパリパリに乾いている。あまり人が多いので道端やバルコニーでみんなうろうろしている。
道端のスラブ壁ではK1さんのビレイで長めの1本(5.10-)を登った。
ユジンさんは外国の女性のために「次郎 5.11c」にロープをかけていた。この優しさやぺらぺらの英語力に怪しいものを感じる。

バルコニーも賑わっていた。
まず、「レフトハンド 5.10d」を登った。ギヤループにかけた左側のクイックドローがどんどん減り、左腕の疲労が大きいのでこのルート名がついたのだろう。
次は「スプリングスカイ 5.11a」を原口さんのビレイで登った。
(写真右側のルート)

4年前にMOSしているので余裕があった。マルチルートのフリー化なのでB10とあるが、13本ほど使った。こんなルートは楽しい。

バルコニーの一番右端に拓かれた「空へ 1P目 5.11b/c」に取り付いた。
登っているのは清川さん。

ボルトがダブルロープを前提に打たれているようで、長ヌンを3本使ってもロープの流れが悪い。上部のスラブが核心で何度かフォールしてやっとテラスに這い上がった。大きなフレークを越えて厳しいスラブと変化に富んで面白い。
注意すべきは、1ピッチ目の終了点まで35mあり、60mロープでロワーダウンするとロープが伸びても5mほど足らないので「すっぽぬけ」がないようにしたい。
清川さんに「微熱より、クライミング熱の方が勝ってますね。」と言われた。

お目当ての「14番目の月 5.12a」は人が多くて寄り付けず、実力者の方々もなかなか登れないのを見てやる気が失せた。まあこれも発熱のせいにしておこう。
自宅に帰ると38.3度。
追記
2月17日の懇親会で隣に座っていた会友が18日に体調不良で山行を取り止めた。
他の会友は大丈夫かしらん。

還暦記念クライミング

2018.1.3  日向神クライミング

本日、私は60歳の誕生日を迎えた。
「おめでとうございます」と言われてもぴんとこないが、
生きてさえいれば誰でもくる還暦でも、元気に迎えることができたことは素直にうれしい。
今日は還暦ということで、赤いTシャツ(熊本城マラソン記念)で登った。

快晴の日向神でも日陰の気温は4度、こんなときは南面で暖かいバルコニーエリアに限る。
同行はあそ望山岳会の会長キーボウさん。
①大蛇山(5.10c) リピート
②テラノ(5.10c) リピート
③14番目の月(5.12a) 敗退
④テラノ(5.10c) クイックドローの回収

「宝くじは買わないと当たらない。5.12はトライしないと登れない。」
ということでダメ元でもトライすると、6ピン目で数え切れないほど落ちた。
9.8mmのロープが8mmぐらいに伸びて細くなった。

指が耐えられなくなって降りてきたら昼飯抜きで午後2時になっていた。
足首を痛めて今日は登らないというキーボウさんに長くビレイをしていただき悪かったが、私にとってはついていたかも。
まあ、「キーボウさんからの誕生日プレゼント」だと自分勝手に思ったりする。
「14番目の月」は完全敗退だったが、5.12にトライしようとする気力・体力が還暦を迎えた日にもあることを確認できた。

家に帰ると「山の形をしたバースデー・ケーキ」が用意してあった。

我が家の宝は「すぴのざうるすは おさかなをたべるんだよ!」と私に恐竜のことを教えてくれる2歳の孫ではなく、横に座る父。
昭和2年生まれの90歳。
宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」の一節、「欲ハナク 決シテイカラズ イツモシズカニワラッテイル・・・・」を地で行く人だ。
30年後、「コウイウヒトニ ワタシハナリタイ」