「日向神」カテゴリーアーカイブ

愛エリ右壁 復活プロジェクト3

2019.2.2(土) 日向神:愛のエリア ルート整備

やっと「弁天山 5.11a  」にTr.トライする日だ。これまで掃除だけで2日間を要した。天候は晴れ、気温は10時で4度。
今日の岩友はキーボウさん。

まだ終了点がそのままなので、上部の木立からTr.を下ろす。
①弁天山(5.11a)  Tr.トライ1回目
まず取り付きが右か左か、真ん中かで迷う。
真ん中を選んでなんと1mでずっこけた。
その後も何度となくテンションをかけながらやっと上まで行った。
最上部のスラブはボルト沿いにあがった。
写真は左から取り付いたキーボウさん。

②弁天山(5.11a)  Tr.トライ2回目
下部はうまく登ることができてきた。最上部のスラブは右からヒールを使ったが、かなり厳しい。
【昼食】
キーボウさんも「井村屋 お汁粉」を持ってきていた。私の冬の定番だ。
③十日恵比寿(5.11a) NG
意外にも大きなホールドを使って大胆に登るルートだ。
④弁天山(5.11a)  Tr.トライ3回目
最上部は右にランナウトして抜けた。ルート全体でボルトがあと3本欲しい。
腐食の激しいアルミボルトを撤去した。
⑤今日もing(5.11a) R(リピート)
これが日本標準の5.11aだと思う。
私の体感的には「十日恵比寿」が5.11b、「弁天山」は5.11cだ。

写真の右は撤去したアルミハンガーと鉄のボルト。ゴム輪は生きていた。左はまだ私が持っている未使用のアルミハンガーと近年購入したステンのボルト。ネジの径は8mm、長さは10mm。ハンガーはペツルで、静加重なら18KNだ。

 

愛エリ 復活プロジェクト 2

2019.1.27(日) 日向神:愛のエリア ルート整備

26日(土)
午前中は仕事。今期最大の寒波で午後からは平地でも雪。夕方は小雨になったが、山は雪だろう。
27日(日)
凍てつく朝。しかし昼間は晴れの予報だ。
天気が良いのに何もせず家にいることは精神衛生上、非常によろしくない。
また、肩も少し痛いのでジムに行く気はしない。
先週遣り残した作業があるので誰も誘わず一人で日向神を目指した。

鹿北から福岡県に入ると周りの杉山が白くなっている。道路の雪はほぼ融けているがけっこう緊張する。
日向神の岩山も北側は真っ白だ。

道端エリアをのぞくと、会友のNさんが登っていた。
「こんな日に来るなんてどうかしている!」とはお互い様である。
「次郎 5.11c」にQDがかかっていた。たぶん昨日、突然の大雪に見舞われて回収できずに帰ったのだろう。

愛のエリアの岩壁はきれいに乾いていた。特に上部の「愛なか 5.10b」などは日当たりもよく登ったら気持ち良さそうである。
早めの昼食を少し食べて、とりあえず右壁の「十日恵比寿 5.11a」の終了点打ち換えを行う。先週、ハンマーを忘れてきたが穴だけは穿っていたので作業は早かった。

更に、次の目標である「弁天山 5.11a」のリニューアルにとりかかった。
下の写真は先週掘り出した終了点。

上のほうから分厚いコケをはがしていくとスラブの端にアルミハンガーがあった。
約30年前の物であろうが、取り外そうとすると意外に堅牢で難しい。

終了点のRCCボルトもドリルを使って打たれたものらしく、なかなか撤去できない。
掃除に思いのほか時間がかかり、ソロでトップロープの試登をする気力は起きなかった。
それにしてもルートはけっこうかぶっているので「弁天山」が並の5.11aでないことは明らかだ。
リボルトは次回以降、「トップロープで登れたら」となる。

愛エリ右壁 復活プロジェクト

2019.1.19(土) 日向神:愛のエリア

「愛のエリア」は日向神の看板エリアであるが、上部の「右壁」は不遇な存在である。30年ほど前に野下、三嶋、新原らによって開拓されたが、いろいろな事情から登られることがなくほぼ自然に帰ろうとしていた。
唯一、「十日恵比寿 5.11a  三嶋昭彦」だけが日向神の「通」に好まれて登られていただけである。

2018年6月9日
「初歩のレイバック 5.10d 野下」ルートの掘り起こし。
6月16日
上記のルートからボルト2本分上に伸ばして終了点設置。
⑧「初歩のレイバックPLUS 5.11a  野下・緒方」の初登。
6月24日・7月16日
ルート開拓・掃除。
7月22日
⑦「今日もing  5.11a  緒方」初登
7月27日
④不明、⑤不明あたりの掃除。
8月2日
「十日恵比寿 5.11a  」RP。
2019年1月19日
①「猪鹿蝶 5.11c」と②「弁天山 5.11a」の掘り起こし。
この写真の中に何かが隠れている。

答えは「猪鹿蝶」の終了点

今日は①をトップロープでトライしたが全く歯が立たなかった。
ビレイは佐賀のMさんにしていただいた。
この2ルートはプロテクションが腐ったアルミハンガーと鉄のボルトなので今は登ってはいけない。
スラブ帯の分厚いコケもこの時期は乾燥して簡単にはがせる。ルートの開拓・掃除は冬季に行うのがベストだ。
実は今日、③「十日恵比寿」の終了点打ち替え作業に行ったのだが、なんとハンマーを持参し忘れていた。これからもしばらくは通わなければならない。
下の写真は本日の成果。ロープが垂れているのは②「弁天山」ルート。

2019 Birthday climbing in Hyugami

2019.1.3  日向神:クライミング

今日は私の誕生日。
誕生日には山に行くのが習わしとなって久しい。
新年からの岩友は山崎ご夫妻で、3人は同級生でもある。
快晴ながら気温は2度程度なので温かいバルコニーへ行く。
愛のエリアに車が3台、奥壁に1台、道端に1台。
バルコニーは私たちの貸切であった。
暮れの12月29日にもここで登ったので、今日はなるべく違うルートを選んだ。

①大蛇山(5.10c) R:リピート
②サスケ(5.10b) R
久しぶりだが楽勝であった。

③武勇伝(5.10c) R
登っているのはゆきえさん。

④スプリングスカイ(5.11a) R
終了点は立派なラッペルステーションだが、結び換えがいるので注意したい。
B10とあるが実質13本使う。1年に1回は登っておきたいルートだ。

⑤未知との遭遇(5.11b) R
2年前にRPしたが、それ以来登った人がいなかったようなホールドの苔具合だった。ホールドの選定力が試される好ルートだ。

3人だったので1人はカメラマン。そのため登った本数は少なめだが余裕を持って登れた。2019年も幸先が良い。
今日は「きこり」もして日当たり良好なテラスを補強した。
また、道端エリアには上から落ちてきた大木が丸太に切られて、格好のベンチにしつらえてあった。

 

 

2018 登り納めは日向神

2018.12.29 日向神:バルコニー

全国的な年末寒波で菊池地方はマイナス2度。
午前10時、日向神駐車場で0度ぐらいか。
それでもほぼ快晴で日当たり良好のバルコニーの岩は触っても冷たくない。
今日の岩友はフジミさんとマコトさん。他は広島のカップルだけ。

①逮捕しちゃうぞ(5.10a/b) R:リピート
写真はフジミさんのトライ。

②サクラ(5.11a) R
③ワンサイズフィッツオール(5.11c) 敗退

④逮捕しちゃうぞ(5.10a/b) R:リピート
⑤レフトハンド(5.10d) NG ※痛恨のミス
⑥キャピタルゲイン(5.10d) R
写真はマコトさんのトライ。

⑦大蛇山(5.10c) R

今日の収穫は「ワンサイズフィッツオール 5.11c」にトライできたこと。
前の晩から「誰か先に登ってトップロープでやっていないかな。せめてQDが下がっていないかな。」など、邪(よこしま)な期待をしていた。
そんな弱い心に打ち勝ってやれるだけやってみた。
これは来年につながるクライミングになった。

今年1年のクライミングを振り返ると、本当に充実していた。
①日向神:愛のエリア・奥壁でルート開拓6本
②備中で「100イレブン」達成。(初イレブンから7年目)
③3本目の5.12-(本匠:シュライン)RP
また今年は肘や肩の痛みにも悩まされたがなんとか快復することができた。
そして、「100イレブン」などは今思えば通過点に過ぎない。
これからあと二日で来年の目標を考えるが、さてさてどうするか。

 

グリーンパル日向神で忘年会

2018.12.8(土) 日向神クライミング&忘年会

朝、駐車場の気温は2度。
全天曇りで遠方からりりぃさんが来られたので道端へ行く。
山友はキーボウさん、白ちゃん、りりぃさん、福田さん、私。
昼からユジンさんも来た。
①だんだん(5.9) R
ウェルカムベイビー(5.11) R
③シンシア(5.11a) R
④ルネッサンス(5.10b) R
⑤メトドス(5.11a) NG
⑥太郎(5.10c) R
⑦春霞(5.10+) R

ウェルカムベイビーの核心部は思い切ったムーブで見ている人には「一か八か」と映るらしいが、私は5~6回連続して成功しているのでほぼコントロールできている。核心手前の右足立ち込みが体調や腕の疲労度によって失敗することがある。
今日のように2回目ぐらいでトライしておきたい。
【写真は久しぶりのりりぃさん】

気温は低く、時折陽が差す程度だが、登るのに支障はない。
腹部を「貼るカイロ」で温めると体中の血流が良くなる感じがする。

夜はグリーンパル日向神であそ望山岳会の平成最後の忘年会。
もも太さんもアメリカから帰国して大いに盛り上がった。
りりぃさんから茨城名物の「いぶし銀」を戴いた。

もも太さんからはアメリカのお菓子を戴いた。
クライミング中に食べると力が出そうだ。

【追記】
ユジンさんは忘年会の夜も少し早く寝ていた。
朝は日向神で登るからと一人で早く朝食を摂っていた。
「日向神までは10分だろう?!」と思っていたら、やはり志が違っていた。
夕方、「パトリオット(5.12a)をRPした」という報告が入った。

バルコニーの季節到来

2018.11.24   日向神:バルコニー

休みだというのに早くから目が覚める。
まだ有明の月が残っていて、薄明るい庭は霜で真っ白に覆われていた。
コーヒーを飲みながらブログの校正をした。
昨日の「シュライン(5.12-)RP」の余韻はあまり残っていない。
ゆっくり支度をして日向神に向かう。

タケシさんとバルコニーに向かう。
最初は「サクラ」の終了点から「スプリングスカイ」の終了点までルートを伸ばすためにボルトを打つ作業を手伝った。

①テラノ(5.10c) リピート 穴が大きいので登り易い。
②オンリーワン(5.11a) リピート 1日1回は5.11台を登るノルマ達成。
③2007スーパーフェイス(5.11b)NG 最後のデッドムーブが設定か疑問。
④その気になって(5.10c) リピート

昼でも気温は10度あるかないかだったろう。
それでも日当たりのよいバルコニーエリアはぽかぽかで、薄着で登ることができた。西都山岳会のKさん、Sさんを始め、山口からの遠征組、福岡の山岳会の人々で賑わった。

今日登ったのは4本と少なかったが二連荘で指皮が薄くなっており十分満足であった。
ここのルートはどれも長いので60mロープで登りたい。

奥壁:アッポロ11号をRP

2018.10.20(土) 日向神:奥壁クライミング

午前4時に目が覚めた。
コーヒー、フルグラ、ストレッチ、事務仕事など。
出掛けにYouTubeで「Jupiter 平原綾香」を聴いた。
もし今日、「アッポロ11号(5.11b)」が登れたらラッキーソングとしてこれからRPを目指すような時には必ず聴こうと思った。
実は「アッポロ」にはこれまで5回もトライしているが、使うホールドやムーブが定まっていない。
写真は8月12日のトライ時のもので、この後フォール。

かすかな自信の裏づけはこの夏に3回トライしてランナウトに慣れたことと秋空の下の乾燥した岩肌だ。

午前9時には日向神に着いたが、今日の岩友であるタケシさんが来るのは11時過ぎなので、アケビ採りに精を出す。
アケビを求めて日向神タワーや未発表の岩場などを巡った。

足軽(5.9)でアップ後、本命の「アッポロ11号」にQDを架けた。
そして核心部のムーブを探ると、なんとかスタティックに手を出すことが出来るようになった。
昨年の夏、初めてトライした時は「指先のパワーがあれば登れる」と思ったが、今年の夏は「力では登れない」と思った。やはりポイントは足を使った体重移動にあった。
合計4日間、7便目でのRPだった。

台風一過、「うし子」をリピート

2018.10.7(日) 日向神クライミング

3連休初日は台風25号の影響で強風が吹きけっこうな雨となった。
2日目の今日は台風一過の秋晴れとはいかず温かい曇り。
岩は濡れているだろうが、明日はJr.ボルダリング教室なので「今日しかない」という気持ちで山に向かう。
日向神の岩は予想以上に濡れていた。
もう諦めて帰路につく山友もいた。

こんな日でも少しは登れるトンネルエリアへ行く。
山友はタケシさん、浦崎さん、カオリン。
①けほぎトンネル右ルート(5.11a)R(リピート)
②うし子(5.11b)NG QD架け
うし子(5.11b)R
④けほぎトンネル右ルート(5.11a)R

「うし子」は2015年9月に7便かけてRPした。
トンネル内からスタートしてハングを越えフェースを登る。

途中で電話線をかわすのも特徴的だ。
フェースは足をうまく使うのがポイントで、登れないうちは過呼吸になりそうなくらいパワーを使っていた。

トンネルエリアの上部にはスズメバチの丸い巣が3個も見える。
タケシさんが時々偵察に来るハチをスプレーで撃墜していたら7匹を数えた。

帰りにはカオリンがアケビの熟れた実を採ってくれた。
岩登りより木登りがうまい。

若いころ歌っていた「アルプス一万尺」の替え歌にこんなのがあったなあ。
♪山のアケビは何見てひ~らく
下のマツタケ、見てひらく ランラ ランラ ランラ ランラ~

秋の日向神で復活宣言!

2018.9.23 日向神:サンセット クライミング

「左腕の調子を外岩で確かめたい」
そんな気持ちが高ぶって日向神に8:30頃着いてしまった。
駐車場の草刈を少し行い、久しぶりに上流部へのカメラ散歩をした。
9月下旬、もう飛び交う昆虫は少ない。立派な蜘蛛の巣を張った女郎蜘蛛たちも手持ち無沙汰な感じだった。
車道沿いに山野草はあまりないが、この時期ならではの花に出会った。

ツリフネソウは多かった。舟というより魚に見える。


ヤマジノホトトギスは少ない。
コンデジなので背景をぼかした写真は撮りにくい。

K1さん、タケシさんらとサンセットエリアへ行く。2日前の雨で岩場下部のコケの部分は少し湿っている。
①梅雨のあとさき  (5.10a) リピート
②岩ひばハング左  (5.10d)リピート   下部が核心。
③イーグルアタック (5.11a) リピート 持久系。
④満開のセッコクラン(5.10b)リピート 10bとしては難しい。遠い。
⑤麦わら帽子    (5.11a) NG      短くて内容がある。下部は苔々。
⑥麦わら帽子    (5.11a) リピート
⑦赤い実のヤマボウシ(5.11a) リピート

タケシさん、ゆきえさん、K1さんなどこのエリア開拓者の面々も自分が拓いたルートをすんなりと登ることがだんだん難しくなってきた。原因は筋力や瞬発力の低下、体重の増加、体の節々の痛みなどいろいろあるが、一言で言えば「加齢」か。・・・この話題はまた後日にしよう。
とにかく、昨日の県体壁と今日は5.11aのルートを3本リピートできたことで、左腕の「ケイワン障害」からの復活を宣言したい。
薄暗くなっても最後まで付き合っていただいたAoiさんの写真で今日は締めたい。

赤い実のヤマボウシ(5.11a)