「日向神」カテゴリーアーカイブ

2019 夏の日向神 6

2019.8.17(土) 日向神:愛のエリア

いつものように朝の昆虫採集。

ハスジカツオゾウムシ。名は体を表す。


オオゴボウゾウムシ。

他には駐車場のカラムシ(植物)の葉を食べるフクラスズメガの幼虫が大発生の兆しをみせていた。

今日の岩友はキーボウさん、キンニーさん、みわちゃん、ユジンさんご夫婦。
ちょうど3組のペアができて、みわちゃんはまだ外岩2回目なので私が登って彼女がトップロープでトライするパターンになった。
①愛は勝つ(5.10b) R(リピート)
②本命チョコはあなたに(5.10b/c) R

③初夢(5.10a) R
④今日もing(5.11a) R
⑤初歩のレイバックPLUS(5.11a) NG

トライしているのはキンニーさん。
⑥愛なか(5.10b) R
⑦たぬきのこぶた(5.11a) R
⑧たぬきとシンパシー(5.10b) R

結構涼しい一日で、やぶ蚊もマダニもおらずみんな熱心に登りこんだ。
夕方5時まで登り、山からそのまま隈府での区役員研修会(宴会)に参加。
夜の10時に帰って荷物を整理していたら、あれ?
ザックの中に一眼レフカメラが入っていない⁉

 

2019夏の日向神5

2019.8.12(月) 日向神:道端~サンセット~パーキング

9:30 道端エリア
昆虫採集(写真で)をしながら道端へ。
グラスホッパーやクモ類もまだ若い。

久しぶりに会ったイナマサさんらと登った。
①四郎(5.10a) リピート

遅めの10時にK1さん、タケシさんご夫婦、原口さんらが集合してサンセットへ行く。さらに遅くウラサキさん、カオリンさんが来た。
まず、赤い実のヤマボウシを一人で苔落としをする。開拓した者はこんな地道なメンテナンスが大事だ。
②赤い実のエルニーニョ(5.11a) NG
なんと赤い実のヤマボウシの核心で1T。今日はシューズが違うことを言い訳とする。上部のエルニーニョは楽勝。
③若い時のリリィー(5.10c) リピート
写真はこぶ岩を越えるタケシさん。

上から撮ってもらうとこんな感じ。

新調したモンベルのリッジラインパンツ(7000円)は細身で脚が長く見える。
サンセットの午後は日が当たって登れないので、昼食をとってパーキングエリアに移動した。
パーキングエリアは2回目である。以前登った記憶はあるが、記録が見つからない。
④葡萄畑の月(5.12b) NG
核心部はホールドが小さい。冬季にやり直そう。
下の写真の一番左のラインが「葡萄畑の月」だ。

⑤希望の光(5.10c) リピート
けっこう登り甲斐があった。

パーキングエリアは5年以上空いてまだ2回目。
トポに(未ボルト)の表記やプアなプロテクションが多くあまり気合は入らないが、もう少し登ってもよい印象を受けた。

ユリ咲く日向神にて

2019.7.27(土) 日向神:道端エリア

朝の体重が今年一番の低さだった。例年この時期は体重が減る。
7月7日以来、3週間ぶりの日向神である。
空は台風6号の影響で少し不安定ではあった。
キャンピングカー(レンタル)に泊まられていたスイス人の方が「昨日は濡れて登れなかった」と片言のイングリッシュで話された。

今日はヒロセさん、ナカさん、ヒロジーさん、ズシさんらと道端で登った。まだスラブ壁の左側は水が流れている。
①四郎(5.10a) リピート
②三郎(5.10b) リピート
③ウェルカムベイビー(5.11) NG 上部で指が安定しない。「やはりこの時期は無理か」と思ったが再トライ。
ウェルカムベイビー(5.11) リピート
開拓者の前で登るのは気持ちがいい。
⑤次郎(5.11c) NG
3週間前の登り方を忘れている。こんな時はいつも終了点に着くと「今日はここで止めようかな・・・」と3割ぐらい思う。本当に意志が弱い。

昼食を軽く済ませて花を見つけに行った。

ウバユリである。
以前、菊池水源で大きいものをよく見かけた。今、水源はどんな具合だろう。

コオニユリである。今が盛りと咲いている。
⑥次郎(5.11c) NG
おっと、核心部をうまく越えたが登りが雑になりフォール。
これは惜しかったので当然もう一度。
次郎(5.11c) リピート
下部で相当疲れを感じていたがパワーは落ちなかった。
体重の減少が功を奏したと思う。

「ウェルカムベイビー」などの難しいスラブの課題は乾いた冬季にトライするものと勝手に思い込んでいた。夏にやっても楽しいし、登れたら自信になる。
最後にカメラを頼んだナカさん渾身の一枚。(トリミングなし)

 

日向神に合歓木咲いて

2019.7.7(日) 日向神:サンセット~道端エリア

同行は外岩2回目のミズキさん。
今日はサンセットエリアと道端エリアを案内した。
①八女茶のチャチャチャ(5.10a) リピート
②赤い実のヤマボウシ(5.11a)    NG
③エルニーニョ(5.11a)               リピート
④星に願いを(5.11a/b)                リピート
⑤瞳(5.10a)                    リピート
⑥ウェルカムベイビー (5.11) NG
⑦ウェルカムベイビー (5.11) NG
⑧次郎(5.11c)          NG
⑨次郎(5.11c)          NG

ミズキさんは「星に願いを 5.11a/b」を2便、「ウェルカムベイビー 5.11」を3便でRP。素晴らしい登攀センスの持ち主である。
今日は高曇りながら、1本攀じる度に汗を拭き拭き楽しく登れた。基本二人だったのでクライミング中の写真はあまりないのが残念。
下の写真は「星に願いを」である。

せっかく1眼レフ(ミラーレス)を買ったので自撮り写真を。

道端エリアに先週からハーネス(CANP)が残置されている。

雨ざらしだったのでビニール袋を2重にして入れ、木にぶら下げた。
「次郎」は久しぶりだった。終了点カラビナの片方が開かなかったので新しいものと交換した。この終了点は未だにスリングなのが気にかかる。
道端エリアの対岸には合歓木が花を咲かせていた。

この花は昔何回も走った「佐賀:父の日マラソン」の沿道によく咲いていたのを思い出す。
帰りがけにタケシさんから手作りジャムを頂いた。

有難いことである。

愛のエリアにTr.課題「右往左往」設置

2019.6.23(日) 日向神:愛のエリア

今日の岩友は外岩デビューの県体壁仲間、ミズキさん。週5のジム通いで実力は相当なものだ。
本日のめあては新ルートの開拓・初登だった。
しかし、「初夢」と「毘沙門天」に挟まれた狭いところだったのでどうしても隣のルートのホールドを使うことになり、「それは愛のエリアには馴染まない」という意見が多かった。
そこで、せっかく綺麗に掃除もしてムーブも面白いのでTr.(トップロープ課題)とした。「初夢 5.10a」の終了点から左1mの所にチェーン2本の終了点を設置した。ルート名は「右往左往」。持てるホールドを求めて右往左往するからで、限定なし。どれが使えるホールドかを見極める力をつける楽しいルートだと思う。グレードは使うホールドで違うので各自の体感に任せたい。

①初夢(5.10a)   R(リピート)
※終了点設置作業
②右往左往(Tr.) NG(1T)
③毘沙門天(5.10d) R(リピート)
④愛なか(5.10b)  R(リピート)
⑤シャガの花が咲く頃(5.11a) NG
右往左往(Tr.) 初登

今日は岳団彩雲の皆さんにビレイなどで大変お世話になった。

「今日もing」を登るTさん。


「初歩のレイバックPLUS]を登るKさん。


「シャガの花が咲く頃」を登るIさん。


外岩デビューのミズキさんは「花鳥風月」を2便目でRP。


「右往左往」のスタート地点は分かりやすい。「初夢」の左2mあたり。

本日の愛のエリアは10名。
日向神駐車場も車が停めれないほど多かった。

 

 

愛エリのプロジェクトルート復活!

2019.6.16(日) 日向神:愛のエリア

休みの日には早く目が覚める。
峠を越えて八女市に入ると雲行きが怪しい。時々小雨に遭う。
最初に「ダム下エリア」の偵察に行く。
対岸から見ても蔦が下から繁茂しているのが分かる。

とりあえず壁の基部まで行ってみた。
部分的に復活させるのはそれほど難しくはないように思えた。
崩落したという場所は藪の中でよく分からない。

道端エリアは湿っぽいので雨に強い愛のエリアに会友のユジンさんご夫婦と向かった。
①夢中歩行(5.9) R(リピート)
②初夢(5.10a)  R
③プロジェクト(Tr.)

愛のエリアで愛のビレイ。
下部は楽しいが、途中から劇悪に変身する。
一週間前はこのプロジェクトのルート化を諦めたが、今日のトップロープトライで「なんとかなる!」と思った。
下の写真で私がいる所が終了点の予定地点。「初夢」の1m左側。

④ごめんねムササビ君(5.11a) NG
ハング越えでワンテンが入った。
写真は新婦がセットしたクイックドローで必死に登る、幸せ太りの新郎。

本日の愛エリ開拓は不発

2019.6.9(日) 日向神:愛のエリア

8:00 愛のエリア着
山自体は湿っぽいが、岩は乾いている。
本日の目標は新しいルートの掃除と試登である。
事がうまく運んだらボルトも打とうと車には道具を積んできた。
場所は愛エリ上部の「毘沙門天」と「初夢」の間である。
5月11日にルート下部4mほどは掃除をして手ごたえを得ている。

寿老人エリアから「毘沙門天」の終了点に降り、そこからトップロープをかけて掃除をした。ここの苔はなかなかしぶとく、しっかり根が入っている。一ヶ所だけ横に走るクラックがあり、草を剥いだら大きなムカデが出てきた。いつからこんな所に住んでいるのだろう。
とにかく、2種類のワイヤーブラシで乾いた苔をガシガシ落とすも、なかなか理想的な(?)ホールドが出現しない。2時間かけてきれいにしたが見ただけで難しそうである。

ユマールで試登開始。出だしから5.11aぐらいか。
5mぐらいから右へ行ってテンション。左へ行ってまたテンションの繰り返し。大きいホールドをねらうとどうしても左右のルートに入ってしまう。
なんとか「初夢」の終了点横までは登ってみたが、今の私の実力ではルートにできない。
せっかくきれいにしたので、「初夢」を登った後にトップロープ課題として練習したら良いだろう。もちろん、ボルトを打たれたい方はご自由にどうぞ。
※追記:6月16日 このプロジェクトは復活しました!

久しぶりに福岡のSさんが来られていたので、3月24日に開拓した「平成最後のヒールフック 5.11a」を紹介した。女性ながら初見でリードされるあたりは流石である。2回トライされてRPは次回に持ち越しとなった。
写真はロワーダウンされているSさん。

そして、「これで5.11aは辛い。ヒールフックでのクリップは女子には届かない!」という感想を言われたので私も登ってみることにした。
実際私も試登で1回、ボルトを打っての初登が2回目。今回が3回目になる。
いざ登ってみると、下部のスラブ帯でなかなか一歩が踏み出せない。
写真はヒールをかける前。

ヒールはうまくかけたが、テラスに上がってからのバランシーな部分で際どい態勢になり、更にかぶっていたヘルメットのストラップがはずれるというアクシデントにまで見舞われもう大変だったがなんとかリピートできた。
大汗をかきながら、すてきなSさんの前で開拓者の面目は保てた。

愛のエリアはたった3人だったが、日向神駐車場は車が停められないぐらいだった。
岩場にはもう白いセッコクランが咲いている。

週末のクライミング

2019.5.11~12 日向神と県体壁

5月11日(土)
日向神:愛のエリア
5月4日にタケシさんと大掃除をしたのでまた新しいルートが引けると意気込んで早朝より乗り込んだ。ドリルと金物が重い。
右壁に残った中央部(十日恵比寿の右側)最後の泥と苔を落とした。
しかし、ユマールで登ってみると上部の右側は難しすぎで、左は易しすぎ。下部はかぶって難しすぎ。
写真は中間部のたぶん今は誰も登れそうにない不明ルートの終了点。
この下は相当かぶっている。

「今日もing」から左上するのもなんか気が乗らない。
前回大掃除したずっと右側のスラブ帯も大事なボルトを打つ意欲がわかない。

そこで、まったく別のポイントに転進。
下から2mほど掃除をして早めに撤収した。
今日の愛のエリアは独りぼっち。岩友は「ヒメジュウジナガカメムシ」くんたち。

以前にもこんな日があったなあ。

5月12日(日)
午前中は地域の環境美化作業日。なんと3時間も働いた。
作業中に竹藪の中で「ヒバカリ」を見つけた。

実家の裏庭にもよくいる。小さいけれど大人だ。
「噛まれたら命がその日ばかり」という名前の由来だが毒蛇ではない。

午後、県体壁での利用者講習会にスタッフで参加。
最初に「8の字結び」を教えただけで後はビレイもせずに見学していた。

午前中の疲れと背中に疲労感があったからだ。
この疲労感は昨日の愛のエリアで何時間もぶら下がっていたからではなく、金曜日に200mトラックを3本、本気で走ったからだろう。人がいると「見られているかも」と自意識過剰になりつい全力を出してしまうのが悪い癖だ。久しぶりに「ケツ割れ」した。
最後にクイックドローの回収で右の新ルート「緑四角テープ」をトライしたがNG。
来週は日向神で新人会員の初心者指導の予定。

日向神の春

2019.4.20(土) 日向神:愛のエリア ルート開拓

今日は午前8時から一人で愛のエリアに上り、「初歩のレイバックPLUS」のすぐ右側を大掃除した。
【写真は掃除前】

10時過ぎに道端エリアで原口さんと約束していたので下りて行ったが、道端エリアはまったく日陰のない広場に夏日のような陽が差して居り場がなかった。
冬の間はわずかな日なたを探しこのエリアで憩っていたのが嘘のようである。
二人で涼しい愛のエリアへ上り、ルート開拓を進めた。
トップロープで掃除をしたりボルト位置を選定したりと時間を忘れて働いた。

しかし、結果としてあまり魅力的なラインとは言い難いものだった。
出だしこそダイナミックなガバ取りだが右からも手が届きそうだし中間部は岩がもろそうに見える。上部は多少露出感もあって楽しめる。12m、5.10bぐらいか。
もう少し右側の壁を大掃除すればもっと見栄えのいいラインが出てきそうである。
次回の楽しみとしよう。
気温22度。愛のエリアにはもうブヨが飛び回っていた。
天気が良ければもう蚊取り線香を焚かねばならない。

一泊二日の山旅

2019.4.13(土)~14(日) 日向神クライミング・あそ望山岳会総会

13日(土)
8:00 K1さんと日向神集合。
先週、K1さんの同行者が花立岩周辺で落とし物をされたので終了点まで探しに行った。
川を渡り、山径を登って取り付きへ。私はまだ花立岩は3回目である。

「黄金週間 5.10b 2P」にトップで取り付いた。すると、最初のピンをとる前に2回もずっこけた。どうも体重が増えて足も上がらないように感じる。
2ピッチ目もリードしたが、易しいところは7mぐらいピンがないところもあった。

天空に丸い虹のようなものが見える。(撮影はK1さん)
終了点に落とし物は見つからず、素直に下山。
道路わきには白い「サツマイナモリ」の花が最盛期を迎えていた。
道端エリアは多くのクライマーで賑わっていた。
11:00 愛のエリア
珍しくここにもクライマーがいた。しかも6人。
旧知の人ばかりなので「右壁」に案内した。
写真の右が「初歩のレイバックPLUS 5.11a」で左側が「今日もing  5.11a」である。

①今日もing           5.11a    R(リピート)
②初歩のレイバックPLUS 5.11a     R
③十日恵比寿        5.11a         NG
④初歩のレイバックPLUS 5.11a     R
⑤弁天山          5.11a          NG   3ピンとってフォール!
⑥花鳥風月         5.11a         R  写真の左上に私が見える。

みんな5.11aだが、体感的には5.11a~5.11cと幅広い。
エリア上部の倒木の枝を処理した。

18:00 あそ望山岳会総会
会場は阿蘇瀬の本ユースホステル。シェルパの阿南さんが経営しておられる。

ユースとは「若者」という意味だと思っていたが宿泊客はほとんどが中高年だ。
新人のMさんは子どもの頃以来25年ぶりの再会となりびっくりさせられた。翌日は「鶴見岳一気登山」に参加するとのことで非常にたのもしい。
にゃじ子さんに「スポーツ・ストレッチ」を受けたが、非常に体が硬いと言われた。
宴は夜中まで続いた。

4月14日(日)
朝食には放し飼いの鶏の卵があった。もちろん卵かけご飯でいただく。
トレランや九重ハイク組は早く出発した。
クライミング組(6名)は本匠の予定だったが天気があまり思わしくないので帰りやすい日向神に向かった。
10:00 日向神
愛のエリアにも車が5台ほどあった。駐車場も車を停められないほどで、クライミング講習会が行われていた。
みんなで人が少ないであろうサンセットへ行った。
2017年の10月に開拓した「赤い実のヤマボウシ 5.11a」にうっすらと黄緑の苔が生えていたので掃除をした。
広場の左側の各ルートは黒くて陰気臭くなり、最左側に至ってはオレンジ色の菌類がはびこっていた。今、大規模なメンテナンスをしなければ登る人がいなくなるかもしれない。
11:30 撤収
雨が降り出したので撤収、解散。

12:30 温泉「不二の湯」
昨夜は風呂に入っていなかったので帰り道にある温泉へ寄った。10数年ぶりに訪れると掘っ建て小屋が普通の温泉施設になっていた。これで120円はめちゃくちゃコスパが高い!

一泊二日の山旅も終わってみればいつもの日向神だった。