「カニのハサミ岩」カテゴリーアーカイブ

今日は掃除の日

2021.6.26(土) カニのハサミ岩 37

朝から小雨。
二度寝して出てきたら、駐車所に着いたのは10時。

今年初めての「ラミーカミキリ」


「イトトンボ」の一種

朝方まで雨が降っていたが、ハサミ岩にはまったく影響がない。
どこもしっかり乾いている。

Before
第2ルンゼ手前の岩にトップロープを架けて大掃除。
2回に渡っての大掃除となった。

After
表面の風化が激しく、ぱりぱりとはげるところがあり、全体的にもろい。
今日一日の仕事が徒労と化すかもしれない。
最後に右側をトップロープで試登した。

う~ん。
こちらは難し過ぎる。

第2ルンゼ:2本目の開拓・初登

2021.6.20(日) カニのハサミ岩 35

ゆっくり矢谷登山口に着いたら車を置く所が少ない。
八方ヶ岳登山者の朝は早い。

「ヒョウモンエダシャク」


「ヘイケボタル」

昨日は晴れたので岩はよく乾いている。
①1.5ルンゼ(?)の探索
ハサミ岩の地形は非常に複雑なので谷間に入ると頭がくらくらしそうになる。
谷の奥で川津さんが数か月前に上から落としたという「ウルトラライトダウン」を収得した。

②第2ルンゼエリア
プロジェクトB(「ガクアジサイ」の右側)を掃除

③トップロープ(ソロ)でトライ

④上から下がってボルト6本打

第3エリア開拓から澤田・川津ペアが下りてきたので、ビレイをしていただく。
⑤プロジェクトB:初登

スタートは少しバランスが悪い。


4ピン目、核心部のホールドは大きい。


最後は易しいスラブになる。

緑陰 5.10a   B6   15m   緒方一成」とした。
暑い夏でもここは緑陰に囲まれ、別天地である。

⑥「ガクアジサイ 5.10d 」再登
先週開拓したルート。
5ピン目の遠いボルトに初登時はQDが下がっていたので、今日はマスターで登ってみた。
なんとか下からクリップできた。
本来は左上のガバを取ってからクリップする設定だったが、ガバが下からは見えづらい。

第2ルンゼエリアでの1本目、初登(5.10d)

2021.6.13(日) カニのハサミ岩 34

山の神方面からの道が復旧工事で通れないので、矢谷キャンプ場方面から八方ヶ岳が林道を歩いた。
少し蒸し暑く、虫たちがたくさん姿を見せていた。

「カワトンボ」


「ナナフシ」


「アカクビサシガメ」
他にもシャクガは何種類か飛んでいた。

昨日は雨だったが、ハサミ岩はカラカラに乾いている。
いつも水が流れていた「穴三つ」も完全に乾いていた。

①赤壁岩頭に登り、残置していたスリングとカラビナを回収

②第2ルンゼエリアのプロジェクトAに下がって掃除
浮いた大岩を落とそうとするが落ちない。

③プロジェクトAをTr.(ソロ)で試登
6日の試登で登れた小テラスに上がれない。

④とりあえず終了点設置、ボルト5本打

マルチ「ドミノライン」を登っていたキーボウ・唐嶋ペアが戻ってきたのでビレイをしていただく。

⑤プロジェクトAの初登
ガクアジサイ 5.10d B5 12m 緒方一成」とした。
3ピン目の小テラスに右のフレークを使わずに上がると充実する。
(5.11aか)

これはフレークを使ったムーブ。
右側の大岩は、足で乗る分には大丈夫だろう。


最後は左のカンテに出る。

第2登は唐嶋くん。

下部のスラブは見た目よりホールドが小さい。


長身を活かしたいいムーブ。

ちなみに、ガクアジサイの花言葉は「謙虚」

 

ハサミ岩:アジサイの季節

2021.6.6(日) カニのハサミ岩 33

山の神方面で災害対策の道路工事が始まったので車は手前に停めてしばらく歩いた。
今後は矢谷キャンプ場から八方ヶ岳林道を歩いた方がまちがいなかろう。
駐車場から山下・石松組と歩いた。
木・金で相当降ったがハサミ岩の乾きは早い。
先週に続いて西稜エリアは賑わっていた。

私は一人で第2ルンゼエリアへ行き、先週フィックスを張ったところからトップロープを下げて大掃除をした。
午後3時すぎにアリキチ・マスス組が来たのでビレイをしてもらった。

なんとかノーテンで登れた。


下から見るとこんな感じ。
夏でも日陰で、遊べそうだ。
来週はボルトを打って初登をめざす。

今日は山下さんがフェイクスラブとプロローグの間にあるオープンプロジェクトを初登された。ルート名はまだ決まっていないがグレードはハサミ岩初の5.12aになる

今日も新しい生き物たちが動いていた。

「オオゴマダラエダシャク」


「マエキヒメシャク」


「カラスビシャク」の群生があった。


山の神集落はアジサイが盛りである


[ベニガク?」
今日見つけた一番珍しいガクアジサイ。

暑く、熱いハサミ岩

2021.5.30(日) カニのハサミ岩 32

だいたいコロナ禍の中で、健全な人々がとるべき道は
①家でじっとしている
②ソロキャンプに行く
③外岩クライミングに行く
のどれかだろう。

今日は朝からもう気温が20度。
登山口からの登りで汗をかきそうになる。
梅雨の晴れ間、多くのクライマーでハサミ岩は賑わった。
やっとハサミ岩が「熱く」なってきた。

私はまず赤壁上部エリアで2本登り、第2ルンゼエリアの左にボルトを打ってフィックスロープを張った。


後日、このフィックスを使って下部の岩場の掃除を行う。

午後は「ドミノライン」の右側に1本、ルート工作を行った。

この辺りはいい感じ。


この上が厳しい。
とりあえずは「なんとかなりそう」

今日はSatoさんにビレイをしていただき、2日分ぐらいの仕事ができた。
5月になっても山ばかり行っているので、体重が激減してきた。
昨日はリュックを担いだままふらつくし、今日は「揚げナス」の味噌汁カップを倒したり、登っていてカラビナを落としたりするなどの失態をみせた。
今日いただいた「若竹屋 あまざけ」を飲んで精を付けよう。

ハサミ岩:「穴3つ 5.11a 」開拓・初登

2021.5.29(土) カニのハサミ岩 31

久しぶりの晴れ間。
恒例になりつつある朝食キャンプ。

今日の新アイテムは「ハッカ油スプレー」さて、ブヨに効くかな?

沢沿いの登りでまだ動きがにぶいトンボを見つけた。

「オシロサナエ」

赤壁に行くと一昨日の雨で濡れているところがある。
23日(日)にボルトを打ったプロジェクトDは水が流れていた。
濡れているのはスタートだけなので、行けると思って取り付いた。
ところが、スタートはうまくいっても2ピン目の左側スラブが滑って登れない。
①プロジェクトD NG
②プロジェクトD NG
午後に期待して転進。
西稜エリアで八方ヶ岳俱楽部の澤田・川津さんと登った。
③西稜第3ルート1Pまで リピート
④ドリルが飛んだ日 リピート

登っているのは澤田さん。

快晴、西稜エリアは暑い。
だいぶん乾いてきたので赤壁へ。

⑤プロジェクトD 初登
「穴3つ 5.11a  B3  8m」とした。

スタート時に穴を使う。

中間部も気は抜けない。
ビレイヤーは澤田さん、カメラマンは川津さん。
スタート時、右穴で「手に足」ムーブをするとグレードが上がる(5.11b)。

暑くなって、イシガケチョウ、アオスジアゲハが飛び回っていた。

「ミカドジガバチ」


「オオツマキヘリカメムシ」の交尾

プロジェクトDにボルト打

2021.5.23(土) カニのハサミ岩 

今日は澤田さんらが別の山に(後ろ髪を引かれながら)行ったのでソロになった。
梅雨の合間の快晴で、アプローチの沢沿いの道は暑かった。
夏草が生い茂り始めたので鎌を持参し、草刈りをしながら登った。

先客が2人、西稜エリアから声がしていた。
今日の予定は赤壁のプロジェクトDに終了点やボルトを打つことだったが、先週の大雨でDの下部が水道(みずみち)になっていた。
これじゃあTr.でも登れない。
開拓のやり方は人それぞれだが、私はTr.で試登して最善のボルト位置を決めてから打つ方法をとっている。
まだ、下部の3mが登れていない。
終了点だけでも作っておこうか。
ボルトは「適当な」ところに打っとこうか。
岩頭からのTr.だとロープが伸びるよなあ。
もう今日はやめようか。

本当に考えがまとまらず、道具を持って岩頭まで登りTr.だけ架けて下りてきた。
そして、やっぱり自分が登れないルートは拓きたくないのでTr.トライをしてみた。
ポケットホールドに溜まった水を布でふき取るがすぐに溜まる。
スタート地点と上部支点(20m上)がずれているので落ちると6mぐらい左へ飛ぶ。
しかし、意外に濡れた岩が滑らないことに気付いた。
何度もやっているうちに遂に足がきっちりと決まった。

赤壁は岩頭に行くのがけっこう大変なので、今日はユマーリングで終了地点まで上り、終了点とボルトを3本埋めた。
短いけれど、けっこうハードなルートになりそうだ。

開拓用ゴーグルに「コジャノメ」が飛んできた。

菊池の気温は30度の予報だったが、岩場は木陰で涼しかった。
車に戻ると、暑さの為かフロントガラスの下に黄色いハムシが何匹も干からびていた。

今日は写真が少ないので、我が家の「しまじろう」を載せよう。

リハビリクライム in ハサミ岩

2021.5.22(土) カニのハサミ岩 29

5月9日(日)「ここでトラバース 5.11b」を開拓・初登した。
その後、結構疲労感が抜けなかった。
両肩は筋肉痛か関節痛か分からない状態が続き、腰も少し痛む。特に右手の第2関節も少し痛んだ。

15日(土)は雨、16日(日)も朝方まで雨だったが、やがて止んだので午前中から刈払い機で草刈りに精を出した。
全行程約4時間、いつもながら南側の高土手の草刈りは苦労した。
この日の夜から右腰が痛み始めた。
朝が一番きつく夕方になると楽になり整体に行くほどではない。
朝晩に軽いストレッチで様子をみる。
週末は晴れの予報になり少々焦るがどうしようもない。
当然モチベーションはがた落ちだ。

22日(土)の朝、奇跡的にかなり回復していた。
あわてて朝食をバッグに詰めこんで7時に出発。

先週に続いての朝食キャンプ。

食パン2枚の卵とチーズのホットサンド、サラダ、バナナ、コーヒーである。
約2週間、疲労感と腰の痛みでほとんど運動らしいことをしていないのでリハビリの日とする。
岩も前日までの雨でほどよく濡れている。

こんな日は八方ヶ岳倶楽部の3人でいろいろと岩場の物色をして回った。
そのうちにIさん夫婦が「ドミノライン」を登りに来られた。
澤田・川津ペアは第3ルンゼの整備、私は第2ルンゼでショートルートの整備を行った。
昼食には「揚げナス」の味噌汁。

これが私のプチ贅沢。

夕方になって岩も乾いてきたので「ここでトラバース」に澤田さんがトライしてロープを架けてもらった。
私はリハビリクライムと割り切ってTr.でやらせてもらった。

このトラバース入口から上段、中段に分かれる。


これは中段に向かうところ。
生乾きぐらいがラバーの食いつきが良い。
下段は今のところ登れていない。
最後にスタートの練習をして、理想的(初期設定)なステップで登り始めることが出来るようになった。

帰りには生き物探しで心を癒した。

「シロモンノメイガ」は小さい。


「ハラビロヘリカメムシ」


「バラシロエダシャク」は鳥の糞に見える。


「ハンミョウ」は昔、実家の庭によくいた。


「ナルコユリとハナバチ」

【追記】
腰の痛みの直接的な原因は草刈りだが、大きな要因はゴールデンウィーク後の疲労蓄積だろう。

ハサミ岩「ここでトラバース 5.11b B5 10m」開拓・初登

2021.5.9(日) カニのハサミ岩 28

昨日、赤壁エリアの「プロジェクトF」をトップロープ3日目で登れた。
天気にも恵まれ、今日は楽勝気分で岩場に向かった。

切株の上のケルンがかっこいい。


杉林の中で「ジムグリ」を見つけた。
ジムグリは日本で一番美しいと云われるヘビだ。
今日のルート名を「ジムグリ」にして、知名度を上げてみようかと思いながら岩場へ登った。


ハンガーはFixe社製で少し大きい。シューズは2足を持参。


この処女の素肌みたいなスラブ壁にボルトを打つ。
(60歳を越えるとこんなフレーズも使える)
終了点は5玉チェーン、プロテクションは5本。

澤田さんの到着を待っていざトライ。
①上段トラバース NG
昨日あっさり行けたトラバースができない。う~ん。
ミウラ(2013)の先端に小さな穴が開いていた。
5.10のクアンタムに交換。

1月に日向神:ダム下の「ビターチョコ」を登って以来の登場だ。

②上段トラバース NG
まだ足の感覚が同期しない。
中段にトライ、なんとか行けた!

③中段トラバースで初登

ラインはこんな感じ。

ここでトラバース 5.11b B5 10m 緒方」とした。
ビレイヤーは八方ヶ岳倶楽部の澤田さん。

この岩の開拓には時間を要した。
①4月18日 1回目の大掃除
②4月24日 2回目の大掃除

③4月25日 Tr.試登、左直登は簡単。
④5月2日    掃除
⑤5月3日    Tr.試登、トラバースに挑戦。
⑥5月8日   Tr.試登、上段トラバースに成功。
⑦5月9日 終了点とボルト設置。
リード3回目、中段トラバースで初登。

昨日刺されたブヨ対策で蚊取り線香2種、防虫スプレー2種を用意したが今日はまったくいなかった。
この調子ならば樹林帯の中は涼しく、夏場も登れそうだ。
はるか頭上に「ハヤブサ」が止まる木があった。

山は虫の季節へ

2021.5.8(土) カニのハサミ岩 27

山に来たら雨が降っていた。
しかし、ハサミ岩の乾きは早い。
赤壁の岩頭に登った。

八方ヶ岳には珍しいセッコクランが一株だけある。
ここから右へトラバースして、立木からプロジェクトDにトップロープをかけた。
下部の10mぐらいはなんとか登れそうに見える。
掃除は簡単だったが、Tr.でやってみると岩が湿っていることもあってスタートからムーブが起こせない。
これも見た目以上に相当厳しい。

ロープにずっと下がっていたらブヨに襲われた。
空気が湿っていると出てくるようだ。
プロジェクトDは思った以上に登れず、虫にはさされ、もう嫌になって帰ろうとしたところに、川津・澤田ペアが下りて来られた。
ダメ元でもう何回かトライしているスラブ壁のプロジェクトFにトライした。
すると、意外にあっさりと核心のトラバース(上段)が出来てしまった。
写真は澤田さんのトライ。

明日はボルトを打って初登を目指す。

帰りは虫たちを見つけながらボチボチ下った。

トノサマバッタの若齢幼虫か?


今年は3回目のツマグロオオヨコバイ。


ツチイナゴの幼虫か? もう少し大きくならないと・・・。


「尺取虫」はシャクガの幼虫。


コアオハナムグリ


キリギリスの幼虫かな?


おまけの「シャクナゲ」