「カニのハサミ岩」カテゴリーアーカイブ

秋休み:菊鹿の旅

2021.10.12(火) カニのハサミ岩 46

秋休みも4日目。
平日なのでソロでカニのハサミ岩を目指す。

① 一本松公園で朝食
この公園は八方ヶ岳に行く途中にある。
見晴らしが良く、不動岩も見える。

【石の風車と朝焼け】


【朝日を浴びて輝くロードスター】


【ホットサンドを狙う野良猫】

山の神コースで登ると40分で岩場到着。
蒸し暑くて汗をかいた。

【第2ルンゼ中央のプロジェクト】
3ピン目(予定)の難しいところに光明が見えた。
その上が更に厳しい。
「ここにルートがないのはおかしい」とも言える場所なのでなんとかしたい。
ミウラのゴムにに陽が当たると熱くて痛い。
3時間近くぶら下がって非常に疲れた。


【キマダラオオナミシャク】
暗い樹林の中で金色に輝いていた。
もう昆虫の姿を見ることが少なくなった。


【上内田神社の杜】
地域に大切にされている神社であることがよく分かる。
始めてみる木の実がたくさん落ちていた。


【ユニークな顔の狛犬】

今日は汗をよくかいたので菊鹿温泉を目指した。
少し入湯料は高いだろうが「花富亭」に行くと県外ナンバーの車ばかり停まっている。
おかしいなと思いながら木戸口をくぐると、「宿泊者のみ」となっていた。これは残念。
「あんずの丘マラソン大会」後によく入った「菊翠園」は350円。露天風呂でくつろいだ。


今は山鹿市となった旧菊鹿町は、数十年前は「信号機のない町」として有名だった。
また、持ち家率も全国一だったような覚えがある。

秋晴れのハサミ岩

2021.10.10(日) カニのハサミ岩 45

新型コロナ禍も全国的に収まりつつあり、蔓延防止等重点措置も解除されて10月10日はどこの行楽地も多くの人出で賑わったようだ。
カニのハサミ岩も例外ではなく、秋晴れの下に15名以上のクライマーが訪れた。

しかし皆さんのお目当てはマルチルートが多く、私は一人で第2ルンゼのプロジェクトにぶら下がって掃除に勤しんだ。

見た目以上に立っていて難しい。
Tr.を架けるのにともみさんご夫婦にお世話になった。

午後になって大分から来られた大飛・金子ペアとみー子さんに合流した。稜線のお茶会テラスで本物のお茶会をしてきたらしい。

「ガクアジサイ」や「緑陰」を登った後に赤壁エリアへ。


「タラの芽の頃 5.11a」をトライする祥子さん。


「穴三つ 5.11a」をオンサイトされた金子さん。
相当の手練れとみた。


今日の美レイヤーはみー子さん。
「貫通カンテ」は離陸できず。
実は私も声を出して登った。
グレードを上げようか。

今日は「山の神」からのアプローチを試した。

結果は大当たりで、先年の豪雨で一部荒れてはいるが、最速・最短でハサミ岩に行ける。しかも傾斜がゆるく、体にやさしい。
熊本のTさんが付けたピンクのテープが下がっているので道に迷うことはない。
「やまめ釣り堀」の駐車場は来年4月20日までオフシーズンなので駐車可である。

赤壁:最後の1本を初登!

2021.10.3(日) カニのハサミ岩 44

9月26日(日)にボルトを打って、3回トライして登れなかった赤壁中央カンテ左に取り付いた。

トライ1
マスターリード。5ピン目で足元の小ホールドが欠けてフォール!
なんとか上までQD7本を架けたが、5ピン目は少し架けにくい。

トライ2
3便目はない覚悟で臨んだ。
ガバホールドをデッド気味に取りに行くところが3か所ぐらいある。
省力化で最後の7ピン目はなくても良かったかも。
久米の仙人 5.11c B7 15m 緒方一成」初登。


出だしはチムニーを5mほど登る。
登っているのは今日の美レイヤーなおさん。


1ピン目を架けて赤い壁に取り付く。
ホールドは多いが筋力より頭を使う。
クライミングジムにありそうなムーブで面白い。


中間部でカンテを回りレスト。
ここから休めない大フレークになる。


うれしい開拓・初登。
たぶん赤壁最後のルートになるだろう。
今日は鹿児島からもゲストを迎えて全8名だった。

帰りは気分よく、生き物を探しながら下った。

【ウンモンオオシロヒメシャク】


砂防ダムの水辺にあった【イノシシの足跡】


【アサギマダラ】は3頭。


山友に名前を教えてもらった【アケボノソウ】

ハサミ岩:赤壁のたたかい

2021.9.26(日) カニのハサミ岩 43

朝の外気温22度、オープンドライブも長袖着用になった。
今日も山友4人で登山口からぼちぼち歩く。
汗もかかず、本当に歩きやすくなった。

23日(秋分の日)に終了点を設置してトップロープを残置していた赤壁中央カンテ左を登った。
ボルト予定位置にチョークを付けて行くが、思ったよりもスムーズだ。

①さっそくドリル等を引き上げてボルトを7本打った。
壁から離されるのでQDは架けながら下る。

②トライ1

1ピン目からパワー全開。
開拓当初から苦労したところ。


上部は大きなフレークになる。
右手ホールドが乏しく1テン!

③トライ2
同じところで1テン。
右側に丸い穴を発見。
しかし最上部の右手カチが持てない。

④トライ3
実質4本目で指先が痛く、厳しいフレーク持ちで左上腕二頭筋が終わっていた。


ルート名は「もてない男」にしようか。
まあ、赤壁のたたかいは一日では終わらない。

今日の美レイヤー兼カメラマンは、みー子さん。

「ここでトラバース」の下部でスラブトレを行った。

赤壁:最後の1本となるか?

2021.9.23(祝) カニのハサミ岩 42

山友4人で岩場へ向かう。
気温23度で、汗もかかない。
みんなは西稜エリアへいったので、一人で第2ルンゼへ。

①「ガクアジサイ 5.10d」のボルト位置変更

5ピン目のボルトを15cmほど下げた。
当初は左上のガバを取ってクリップの設定だった。
しかしこのガバが分かり辛いので少し危ないクリップ動作になっていた。
ピン位置を変えたのは初めてかも。

②赤壁中央カンテ左に下がって掃除
今日で3回目だが、約20mの薄被りの壁で表面はもろい。
なかなか掃除もはかどらない。
まだ終了点も決まらない。

【上から見たカンテ左のライン」

③Tr.ソロで試登
50cm毎にテンション。
グリグリのロープを引く動作も加わり両腕がつってきた。
「難攻不落」という感じ。
それでもなんとか上部にまで達し終了点を決定。

【赤壁中央カンテ左 ロープが壁から離れる】

④終了点設置
また赤壁の頭に上がり、ラッペル。
ステンレスの終了点を設置。

岩場には時折涼しい風が吹き、虫もいるのはアリさんだけ。
赤壁で紫色のキノコを見つけた。

今日は4時間以上壁にぶら下がり、ちょっと疲れたかな。

タコイカ(5.11a)開拓・初登

2021.9.20(祝) カニのハサミ岩 41

カニのハサミ岩:第2ルンゼに新ルートを拓いた。

【タコイカ 5.11a    B6   12m   緒方一成】

これは最後の1ピン目の設置作業。


残念ながら初登時の写真はない。
カンテを2ピン登って、チムニーに入る。
QDを回収してロワーダウン後のどや顔。


Tr.で下部をチムニー(5.8)から登るみー子さん。


第2ルンゼの全景。
左から「ドミノライン」「プロジェクト1・2」「タコイカ」「ダートライン」


試登中のプロジェクト2。厳しい。

今日はあそ望山岳会友が9人集った。


【春風に吹かれて 5.11b】をオンサイトしたにっしー君。


【飯田丸 5.10b】をRPしたす~さん。


私の白い服で見つかったダニ。
みなさん、ご注意を。

ハサミ岩:アプローチ整備

2021.9.18(土) カニのハサミ岩 40

14号台風一過、朝から落ち枝や葉の整理。
ついでに庭の草刈りを2時間。
20日(祝)にはあそ望山岳会の仲間がカニのハサミ岩に来るというので、これまたついでに草刈りに行った。

11日(日)に車で通った時、登山道が完全に夏草でふさがれていたからだ。
刈り払い機で1時間、なかなかのアルバイトだった。


【サカハチチョウ】 夏型
羽が少し欠けている。

20日の開拓のためにハンマーやボルト類を持ち上げた。
ついでにTr.で試登。

ビレイヤーは澤田さん、カメラは川津さん。

帰りの菊鹿:彼岸花ロード

帰って明日の市内での研修の為に洗車。
どうもフラフラしてきたので体重計に乗ったら、BMIが19.8だった。

2ヶ月ぶりのハサミ岩

2021.9.11(土) カニのハサミ岩 39

彼岸花が咲き始め、涼しくなってきたので八方ヶ岳:カニのハサミ岩を久しぶりに訪れた。
荒れた林道はツリフネソウに埋め尽くされていた。


魚にも見えるが豚にも見える。

ハサミ岩は2ヶ月ぶりだが、アプローチや岩場はほとんど変わりがなかった。岩もよく乾いている。

今日のめあては、第2ルンゼ「ダートライン」の左のチムニーの掃除。
①ダートライン1Pのみ(5.10cぐらい) OS

ビレイヤーはミズキさん。
このラインの左側にあるチムニーを掃除した。

ダートラインはここからクラックに左半身をキメて登る。

ミズキ夫婦は「ドミノライン」を上がって行った。
八方ヶ岳倶楽部の澤田、川津、緒方の3人はそれぞれ1本ずつラインの掃除をした。
昼頃から小雨が降り、濡れるとロープ等が汚れるので早目の撤収となった。


帰りの林道で「ヤマカガシ」を見つけた。
写真では分かりにくいが、首の周りに黄色の線がありとても綺麗だった。

車で水場に寄ると変な生き物がいた。

「ヤマナメクジ」
体長は10cmぐらい。
ネットで調べたらこれが売ってあり、食べる人もいるようだ。

ハサミ岩で登り込み

2021.7.24(土) カニのハサミ岩 37

我が家から澤田さんと乗り合わせて行く。

駐車場にいた「ミスジチョウ」


木漏れ日の中の「カラスアゲハ」


登山道にいた「ベニツチカメムシの幼虫」

実質的にハサミ岩で登るのは一ヶ月ぶり。
岩はよく乾き、雨できれいにもなっている。
第2ルンゼエリアから下りながら各ルートを登り込むことにした。

①緑陰(5.10a)  R(リピート)

②ガクアジサイ(5.10d) R(リピート)

下部のスラブはしぶい。

中間部のテラスに上がってフレークをつかむ。
カメラマンはあそ望山岳会のみ~子さん。

③穴三つ(5.11a) R(リピート)
ボルト3本で、これはかなり緊張するルート。

④タラの芽の頃(5.11a) R(リピート)
⑤タラの芽の頃(5.11a) R(リピート)

⑥ロドキャン(5.11b) NG

核心部を越えてからホールド選択を間違った。
上部は風が吹き、気持ちがいい。
このエリア、一押しのルート。

⑦プロローグ(5.11a)    R(リピート)

写真は澤田さんのトライ。
この辺りで指先がずいぶんと薄くなってきた。

澤田さんは最後に「奥の院チムニー」を登った。

ハサミ岩のショートルートは樹林帯の中にあって夏でも日陰が多い。
ホールドもきれいで、ブラシを使うことがなかった。
帰りは新しい岩場の探索も行った。

八方ヶ岳のニードル峰

2021.7.4(日) カニのハサミ岩 38

「曇り時々小雨」の天気予報なので、岩の掃除だけでもしようとハサミ岩に出かけた。
空は曇り、湿度が高い。吹く風は意外に冷たくて気持ちが良い。

【オカトラノオ】

前回掃除をした所にトップロープを架けて苔落としを始めた途端、ブヨの襲撃にあった。上半身はハッカ油スプレーでなんとか防げたが、赤いスパッツの中にも入ってきて足首が痒い。太ももにも毒素が回ってきた。下に置いた蚊取り線香なんか全く意味がない。
一人で悪態をつきながら急いで撤収。

車道をとぼとぼと帰っていたら、足首の痒みがとれてきた。
さすがにスパッツの中ではまともに噛まれてはいなかったようだ。
気を取り直し、先週澤田さんが紹介されていた「3本のニードル」を見に行くことにした。
荷物をデポしていたら何か動物が近づいてきた。

【タヌキ】である。
慌ててファインダーも覗かずシャッターを押したらTV(シャッタースピード優先)モードになっていて少しブレたのが悔やまれる。

今日のハサミ岩は頂上がガスの中である。
左下の赤いマーカー部分が赤壁エリアと思われる。

更に林道を歩いて行くと車のタイヤ跡があった。こちら側からは車で来れそうだ。多少のアップダウンを繰り返しながら同じような景色が続く。「この先にニードルがある」と判っているからモチベーションを保てるが、澤田さんのモチベーションは何だったのだろう。

今年初めての【マツムシソウ】

30分以上歩いて、やっと出会えた。

広大な伐採地の中で屹立している。高さは10m以上か。

近寄ってみると丸い岩が組み込まれている。まさしく「鹿本の不動岩」と同じである。不動岩はご神体として奉られているので登るのは叶わない。
このニードルは近年伐採されて出現したものであろう。
実はハサミ岩周辺にも樹林帯の中に独立峰らしきものが在る。
帰りは矢谷の養魚場まで更に1時間の車道歩きで、今日は早仕舞いとなった。

我が家の近くの【不二の湯】
入湯料120円なり。